収れん化粧水のおすすめ8選【美容のプロ監修】毛穴に効果的なプチプラ・デパコス商品は？

「夏場のマスク生活で、肌のべたつきや化粧崩れが気になる……」
「毛穴の開きやニキビが気になって、すっぴんに自信が持てない……」

こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか？そんな方におすすめなのが、皮脂のバランスを整え、肌を引き締める成分が配合されている「収れん化粧水」。

今回は、美容家で多数の美容資格をもつChihogi Sumitomoさんに、収れん化粧水のメリット・デメリットや正しい選び方を伺いました。
また、your SELECT.編集部がおすすめの収れん化粧水を悩み別にご紹介。ぜひ、自分の肌に合う収れん化粧水を見つけてみてください。

おすすめ収れん化粧水8選はこちら▼

収れん化粧水は、ほかの化粧水と比較して肌を引き締める成分を多く含んでいます。 また、サラッとしたテクスチャーとさっぱりとした使い心地で、肌のテカリやベタつきを抑え、キメを整えてくれる化粧水です。

以下、Sumitomoさんに収れん化粧水を使うメリットやデメリット、おすすめポイントなどをお伺いしました。どのような人に向いているかなど、ぜひ参考にしてくださいね。

収れん化粧水のメリット・デメリット

メリット	デメリット
・肌を引き締める ・皮脂のバランスを整える ・清涼感を与える	・肌に刺激を与える ・肌がヒリヒリする ・肌荒れを起こす ・肌の水分を奪われる

収れん化粧水は、肌を引き締める効果やすっきりとする感触が人気の化粧水ですが、メリットだけではありません。デメリットもありますので、どちらも理解したうえで使ってみてくださいね。

メリット

収れん化粧水のおもなメリットは、皮脂のバランスを整えることと、肌を引き締める効果があることです。コロナ禍になってマスク生活で肌荒れする人が多く、収れん化粧水と普通の化粧水の2つ使いをする方が増えています。
マスクの中は多湿になり、マスクのフチが肌に当たる部分は乾燥した状態になるので、同じ化粧水では肌トラブルが解決できません。肌の状態を見て収れん化粧水と普通の化粧水を使い分けるといいでしょう。

収れん化粧水のおもなメリットは以下のとおりです。

このようなメリットがありとても魅力的に感じますが、デメリットもありますので注意が必要です。

デメリット

収れん化粧水には、肌の引き締め効果とすっきりとした清涼感をもたせるため、アルコール成分が多めに配合されている場合があります。そのため、肌質によっては肌トラブルにまで発展してしまう可能性があります。

収れん化粧水のおもなデメリットは以下のとおりです。

アルコール成分によって肌の水分が出ていきやすい状態になるので、乾燥肌の人にはおすすめできません。収れん化粧水を使ってどうしてもすっきりしたい、使いたいという場合は、アルコールが入っていないものや保湿成分が入っているものを使うのがいいでしょう。

または、Tゾーンなど皮脂が気になる部分だけ、収れん化粧水を使ってみてもいいかもしれません。

収れん化粧水が向いている人・向いていない人

向いている人	向いていない人
・過剰に皮脂が出る人 ・ニキビがよくできる人 ・化粧水にすっきりとする清涼感を求める人	・アルコールアレルギーの人 ・敏感肌の人 ・アトピーの人

収れん化粧水にはおもな成分としてアルコールが入っているので、向いている人と向いていない人がいます。オイリー肌の人や毛穴が気になる人には向いている傾向にありますが、アルコールアレルギーがある人や乾燥肌の人は注意が必要です。

以下詳しく解説します。

収れん化粧水が向いている人

過剰に皮脂が出る、ニキビがよくできる人におすすめです。肌を引き締め、ニキビの原因になる皮脂のバランスを整えます。また、化粧水にすっきりとする清涼感を求める人にもおすすめです。配合成分により、すっきりとした使い心地が人気です。

収れん化粧水が向いていない人

収れん化粧水の性質上、すっきりとした清涼感を出すためにアルコールやビタミンC誘導体などが配合されていることが多いです。そのため敏感肌やアトピーの人、アルコールにアレルギーがある人にはおすすめできません。アルコールフリーのものを使いましょう。また、オイリー肌ではなく乾燥肌の人も控えた方がいいでしょう。

コスメコンシェルジュから見る収れん化粧水の「ここがすごい！」

収れん化粧水の優れたところは、実際に使い続けていると、肌がツルンとしてきて、さらに肌の引き締めを実感できるところですね。

毛穴の悩みを抱えている人は多いので、Tゾーンだけコットンにたっぷり収れん化粧水を含ませて使用することをおすすめしています。そうすると肌が引き締まり、毛穴が目立ちづらくなるでしょう。

収れん化粧水には多数の種類があり、どれを選べばいいかわからないという人もいるでしょう。

オイリー肌やニキビ肌の人は、さっぱりとした使い心地のミント系成分が入っているものがおすすめです。乾燥肌の人は、保湿成分が入っているもの、アルコールアレルギーの人はアルコールフリーのものがいいでしょう。

あと、ありがちなこととして、値段が高い方が効果がありそうという理由で値段が高い商品を選ぶ人がいますが、収れん化粧水の場合は値段が高いほどアルコールの濃度が高い場合があります。全ての商品ではありませんが、使用する際はまずはTゾーンなど肌トラブルが起きづらい部分で試してから使いましょう。

肌の悩み別にクレンジングがあるように、収れん化粧水も肌悩みに合わせて選べますので、ご自分の肌の状態を見てしっかり選んでくださいね。

Sumitomoさんからお伺いした収れん化粧水の選び方をもとに、your SELECT.編集部がおすすめ商品を悩み別に8個厳選しました。ぜひ参考にしてくださいね。

※※価格はすべて税込
※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

＜ニキビやテカリが気になる方に！＞おすすめ収れん化粧水4選

ニキビやテカリが気になる方におすすめの収れん化粧水を4つ厳選しました。

5種類の和漢成分配合でニキビや肌荒れを防ぐオルビスのクリアフルローション。ニキビや肌荒れを予防する紫根エキス、肌コンディションを整えるグリチルリチン酸ジカリウム配合で肌のバリア機能をキープしながら健やかな肌へと導きます。これらの有効成分を角質層まで浸透させるので、毛穴を整えニキビができにくい肌に。初めて使う方には、洗顔料、クリアフルローション、保湿液がセットになったスターターセットがありますので、ぜひこちらを使用してみてください。

皮脂が気になる人におすすめの資生堂「エリクシール ホワイト トーニングローション」。余分な皮脂を吸着するパウダーが入っているので、毛穴を引き締めさらりとした肌に導きます。また、美白（※）有効成分m-トラネキサム酸配合で、シミ･そばかすができにくい肌をつくります。みずみずしいテクスチャーと心地よいアクアフローラルの香りが人気。皮脂のベタつきが気になる方や、同時に美白※ケアもしたい方におすすめです。

※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

アミノ酸を多く含む天然保湿成分「ハトムギエキス」を使用したイミュのハトムギ化粧水。500mL入りで値段も手頃なコスパ良しの化粧水なので、たっぷり水分補給ができます。肌なじみも抜群で角質層までうるおいを与えるので、みずみずしい肌に。たっぷり使用してもベタつかないさっぱりとした使用感が人気です。また、無香料、無着色、低刺激性、オイルフリー、界面活性剤フリーなので、乾燥肌の人も安心して利用できます。

皮脂の分泌を抑制するコーセーの「ONE BY KOSE バランシングチューナー」。皮脂の過剰な分泌を抑え、1日中テカリを防止します。また、皮脂腺までアプローチできるので、Tゾーンのテカリや化粧崩れなど肌トラブルを防ぎます。これまで過剰な皮脂に悩んでいた方におすすめです。

＜乾燥が気になる方に！＞おすすめ収れん化粧水4選

乾燥が気になる方におすすめの収れん化粧水を4つ厳選しました。

肌の引き締め成分配合で保湿ケアができる資生堂の「ベネフィーク フォルム トーニングローション」。保湿成分グリセリン配合で、乾燥肌の方にもおすすめの収れん化粧水です。エタノールや消炎作用があるグリチルリチン酸2Kなど、収れん化粧水の特徴的な成分がしっかり配合されており、キメ細やかな肌に導きます。清涼感のあるさっぱりとしたテクスチャーが心地良く、毛穴やハリのなさに悩んでいる方におすすめです。

角質層まで発酵美肌成分が届き、つるすべ肌に整えるカネボウの「スイサイ スキンタイトニング クールローション」。きゅっと肌を引き締め、さっぱりとした使い心地が人気。豆乳発酵エキスやセイヨウナシ発酵エキスといった保湿成分も配合されているためさっぱりとしながらもしっかり保湿できるのもおすすめポイント。ベタつきが気になる人や皮脂汚れが気になる人におすすめです。

無印良品の大人気スキンケアシリーズの「クリアケア化粧水　高保湿タイプ」。岩手県釜石の天然水を使用し、ブドウ果実エキスやキウイエキスなど4種のフルーツエキス配合で天然成分にこだわっています。崩れがちな肌コンディションも天然うるおい成分で毛穴を引き締め、キメ細かに肌を整えます。合成香料無添加・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリーと肌に優しい処方なので、敏感肌の方にもおすすめです。

ローズウォーターをぜいたくに配合しているシスレーの「フローラルトニックローション」。アルコールフリーで肌に優しく、みずみずしい使い心地とすっきりとした感触が人気。有効成分のローズウォーターは整肌に導きツヤのあるしなやかな肌に。ヤグルマギクは鎮静効果があるので、肌荒れを抑えてくれます。うるおい成分も配合していてマイルドなノンアルコールタイプの化粧水なのでお肌が弱い方にもおすすめです。

収れん化粧水は、皮脂が多く分泌する夏に使用するイメージがあると思います。確かに夏に一番売れるのですが、最近のコロナ禍の傾向ですとマスクの中が高温多湿になるため、マスクで覆われている部分に収れん化粧水を使われる方もいます。

ただしマスクのフチの部分が当たる頰などは、逆にすれてしまって乾燥している方も多いです。その場合は、Tゾーンだけ収れん化粧水を使い、Uゾーンは保湿の化粧水を使うという2つ使いをするのがおすすめです。

また、収れん化粧水をコットンにつけて使う場合は、コットンがひたひたになるくらいに染み込ませて使いましょう。ひたひたになっていないと、コットンで肌を摩擦してしまい肌トラブルを起こす可能性がありますので注意してください。

肌へのつけ方は、顔の中央から外に向かってつけていくのが基本です。頰の部分は下からななめ上へ向かうようにつけてください。

オイリー肌の人は、収れん化粧水を染み込ませたコットンで顔をパックするのがおすすめです。時間は5分程度が適度な長さで、逆に10分以上すると、コットンに水分をもっていかれてしまうのでNGです。

収れん化粧水の情報をネットや雑誌で見るけれど、情報が多いと「あれもこれも良さそう！」「実際どれがいいんだろう？」とどれを選べばいいのかわからなくなりますよね。

そこで今回は、美容家としても活躍中の松田唯花さん、美容インフルエンサーのRomiさん、美都さんをお招きしてオンライン座談会を開催！ 収れん化粧水についてお話を伺いました。

■参加者プロフィール

――収れん化粧水は毎日使われていますか？

松田：私は乾燥肌なので、夏に皮脂が気になるときだけ使っています。あとはメイクレッスンをしているので、お客様が混合肌やオイリー肌の場合、メイク前に使ったりしていますね。

Romi：私も乾燥肌なので、毎日は使っていないですね。ただ化粧品をいろいろ使ってみたいから、自分の悩みには合ってないけれど収れん化粧水を使うこともあります。

美都：私は収れん化粧水と思って使ったことはないです。ただ使ったことがある化粧水の中に収れん化粧水があったかなという感じです。

――収れん化粧水は普通の化粧水と違いますか？

Romi：はい、収れん化粧水はアルコールが入っていて、スーッとするので気づきますね。それで好みが分かれますよね。

松田：そうですね。収れん化粧水は皮脂や毛穴、テカリが気になる人向けですね。

美都：収れん化粧水は保湿というよりファンデーションののりが良くなるとかそういうイメージですよね。

松田：そうそう。メイク前に使うと、肌を引き締める効果があるので化粧のりが良くなったり、ファンデーションが毛穴落ちしづらくなったりするので朝使うのがおすすめです。

――収れん化粧水を選ぶときに重視するポイントを教えてください。

美都：化粧水を選ぶときはマイルドな成分の方がよくて、刺激が少ないものを選びたいなって思いますね。以前ある大手メーカーの収れん化粧水を使ったときに肌がヒリヒリしたことがあります。敏感肌の人は注意ですね。

Romi：私も個人的にはスースーするのが好きではないので、もうちょっとしっとりとした使用感でアルコールとかがあんまり入っていない方がいいなって思います。アルコールはスーッとして皮脂を抑えてくれる感覚はあるのですが、肌が乾燥する気がします。皮脂を抑えつつ、きちんとうるおうものを選びたいですね。

松田：私もアルコール感が強すぎるものはなるべく避けるようにしています。一概に良くないとはいえないんですが、個人的に、アルコールが多く入っていると乾燥しやすいうえヒリヒリしがちなので、乾燥肌の人や肌がデリケートな人はアルコールが入っているとお肌がダメージを受けてしまうので、そこが選ぶポイントかなと思いますね。

――おすすめの収れん化粧水を教えてください。

松田：『エリクシール ホワイト トーニングローション』は、肌が引き締まってキメが整う感じもありつつ、メラニンの生成を抑えて、シミやそばかすを抑えてくれる効果も期待できるので、これからの季節に特にいいなと思いますね。

今回は美容家、美容インフルエンサーのお三方に座談会というかたちで、収れん化粧水について語っていただきました。皆さん「うるおいが大事」とおっしゃっていたのが印象的で、収れん化粧水は使い方によっては逆の効果が出てしまうので、特に乾燥肌の方は注意が必要とのこと。皮脂が多めの人はすっきりするので肌トラブルの解決になるかもしれません。

収れん化粧水を使うときは、「口コミ」を参考にすることと、実際に少し使ってみて肌がヒリヒリしないか、赤くならないか、など確認して使うことをおすすめします。

Q. 収れん化粧水は敏感肌でも使用できますか？

A. 顔全体の使用はおすすめできませんが、どうしても使いたい場合は保湿成分があるものを選び、毛穴対策で鼻周りやTゾーンだけ使うなど、使う範囲を少なめにしましょう。

Q. 年代別におすすめの収れん化粧水の種類は変わりますか？

A. 10代、20代は皮脂が多い傾向にあるので、たっぷり使ってもいいようにコスパ重視の化粧水がおすすめです。

無印良品の「クリアケア化粧水」やちふれの「化粧水 さっぱりタイプ」などがお手頃価格でおすすめです。お肌に優しいといわれているのは、オルビスの「クリアローション」でこちらは年代関係なく人気のようです。また、カネボウの「スイサイ スキンタイトニング 　クールローション」はひんやりするので、夏の使用やコットンパックにおすすめです。

40代以上になると少しお値段は上がりますが、イプサの「ザ・タイムR アクア」や資生堂の「ベネフィーク フォルムトーニングローション」、ポーラの「ポリシマ トーニングローション」はすっきりとした使い心地で香りもいいのでおすすめです。

Q. 収れん化粧水は朝晩使っても問題ないですか？

A. 朝晩両方使っても問題ありません。朝使うと皮脂を抑えるので化粧のりが良くなり、夜は肌を引き締めキメを整えます。

Q. これはNG！な収れん化粧水の使い方はありますか？

A. 目元・口元に使うのは避けた方がいいです。保湿成分が入っていても目の周りは皮膚が薄くデリケートな部分なので使わないようにしましょう。

皮脂のバランスを整え、肌の引き締めが期待できる収れん化粧水。清涼感のある使い心地で、毛穴ケアができるとあって注目のスキンケア商品です。

今回取材をさせていただいたコスメコンシェルジュのSumitomoさんによると、収れん化粧水は過剰な皮脂や毛穴で悩んでいる人のための化粧水であるということがわかりました。全ての肌タイプの人におすすめというわけではありませんが、キメ細やかな美肌のために、ぜひ本記事を参考にしながらお気に入りの収れん化粧水を見つけてくださいね。