人気のヘアミルクおすすめ12選！髪質や悩み別の選び方、効果的な使い方を毛髪診断士が解説

「ヘアミルクはヘアオイルやクリームと何が違うの？」
「自分の髪質や悩みに合ったヘアミルクを見つけたい」

髪を保湿したり、熱や紫外線などのダメージから髪を守るには、へアミルクが便利です。ただ、「サラサラ」や「しっとり」など商品によってタイプが異なったり、似た商品でヘアオイルやクリームがあったり、自分の髪質にぴったり合う商品はどれなのか、わからない人も多いでしょう。

そこで今回は、毛髪診断士であり、国際毛髪皮膚科学研究所の代表理事を務める本山典子さんにお話を伺いつつ、自分の髪質や悩みに合ったヘアミルクの選び方を解説します。

また、髪質別にyour SELECT.編集部が厳選したおすすめのヘアミルクもあわせてご紹介します。

ヘアミルクを選ぶ前に、まずは自分の髪質の傾向を把握しておきましょう。
髪質との相性を間違えると、ヘアミルクに含まれる有効成分が期待どおりの効果を発揮できないこともあるからです。

髪質は手触りや指どおり、ボリューム感などからチェック。髪の状態は体調の影響を受けやすく、また年齢を重ねると頭皮や毛根が弱って髪が細くなったり、コシがなくなってボリュームダウンしたりすることはよくあります。

髪質を把握したうえで、以下のポイントを参考にヘアミルクを選んでいきましょう。

髪が細く柔らかい人は水分の多いタイプ、太く硬い人は油分の多いタイプを選ぶ

ヘアミルクはおもに、ゆるいテクスチャーの水分が多いタイプと、もったりした質感の油分が多いタイプの2つに分かれます。水分が多いタイプは「サラサラの仕上がり」、油分が多いタイプは「しっとりした仕上がり」になることが多いですが、髪質や毛の量、ダメージ状態に応じて、どちらのタイプが向いているかが異なります。

左はゆるいテクスチャーの水分が多いタイプ、右は重めテクスチャーの油分が多いタイプ

髪が細く柔らかめで、毛量が少なめ～ふつうの人は、水分量が多くサラサラに仕上がるタイプがおすすめ。手のひらに出した感触は、とろみのあるゆるめのテクスチャーです。水分量が多いと髪に成分が浸透しやすく、髪を柔らかくしてくれます。乾かしやすいので、ドライヤーを使ってのスタイリングもしやすくなります。シリコンが配合された製品なら、手ぐしの指どおりもよくなります。

髪が太く硬めで、毛量が多い人、パーマやカラーなどでダメージがある人は、油分が多くしっとり仕上がるタイプがおすすめ。手のひらに出した感触は、もったりした質感です。油分が多めに含まれているとツヤ感が増し、潤いが長く続きます。全体的にはふんわりさせたいけれど、枝毛や切れ毛で毛先のパサつきが気になるなど、どちらか決めきれない場合は併用するのもアリ。全体は水分の多いタイプ、毛先のみは油分の多いタイプで部分ケアするなど、使い分ければ安心です。

保湿成分や補修成分など、髪の悩みに応じた成分が配合されているかチェック

ヘアミルクで「ダメージ」「乾燥」「傷みの補修」など髪の悩みをあわせて解決したいときは、含まれている成分に着目して選ぶと、お気に入りの製品が見つかりやすくなります。成分表でほしい成分が入っているかどうかチェックをしてから購入するのがおすすめです。

気になる悩み	注目したい成分
熱ダメージから髪を予防したい	UVカット・UVケア成分、ヒートケア成分
髪が乾燥してパサつく	保湿成分、水分保持成分
パーマやカラーリングで髪が傷んでいる	キューティクルリペア成分、ダメージ補修成分

ヘアミルクを選ぶ際はどのような成分が含まれているか確認を

your SELECT.編集部がおすすめするヘアミルク12製品を紹介します。髪が「細く柔らかい人」「太く硬い人」に分け、それぞれに「ダメージが気になる」「乾燥が気になる」「髪の傷みを補修したい」人向け製品のおすすめポイントも解説していきます。

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• 髪が細く柔らかい人におすすめのヘアミルク6選
• 髪が太く硬い人におすすめのヘアミルク6選

【髪が細く柔らかい人におすすめ】サラサラ仕上げのヘアミルク6選

髪が細く柔らかい人におすすめのヘアミルクをピックアップしました。軽い仕上がりで、ふんわりサラサラ髪に仕上がる6製品です。

オーガニック植物油（ホホバ・アルガン・オリーブ）が髪に芯から潤いを与え、まとまりやすく整えるトリートメント美容液。植物由来のヒートプロテクト成分（クランベアビシニカ種子油フィトステロールエステルズ）がヘアアイロンなどの熱ダメージから髪を守ります。

サラっと軽い使用感でもしっとり潤い、手ざわりの良い髪に。スタイリング剤としても使えます。

カニナバラ果実エキスやカミツレ花エキスなどの保湿成分が、乾燥や紫外線ダメージ、熱ダメージから髪を保護して、ツヤのあるしっとりなめらかな髪に。ゆるめのテクスチャーでヘアだけでなく、ボディミルクとしても使えるので、全身の保湿ケアができる便利なアイテムです。

3つの超高圧処理オイル（アルガンオイル、グレープシードオイル、マカダミアナッツ油）の働きで髪への浸透力をアップ。乾燥を防ぎ、髪がしなやかにまとまります。2種類の毛髪柔軟成分（発酵セイヨウナシエキス、ヨーグルトエキス）配合で、ごわつきやすい髪も柔らかな質感に。

吸着型ヒアルロン酸がすぐれた保湿効果を発揮する、さわやかなアロマティックハーブの香りの髪用美容液。オリーブバージンオイル、ホホバオイル、グレープシードオイルが髪を保護し、ナノ化キューティクル保護成分が髪の内部へ浸透。枝毛や切れ毛などのダメージ部分をやさしく補修して、パサつきやごわつきを軽減。ヘアカラーの色持ちをキープします。

厳選した自然由来成分を配合し、動物性原料を含まないヴィーガン処方のヘアミルク。髪になじみやすい軽めのテクスチャーで、オーガニックホホバオイル、スクワラン、パンテノールなどの保湿成分により、毛先まで潤いを与えて補修します。使用量を自分で調整できるチューブ式のボトル。夜寝る前に使用すると枕との摩擦ダメージを防ぎ、寝ている間の髪を保護してくれます。

ボタニストのヘアミルクは、オリーブ果実からごくわずかしか採取できない高純度のオリーブスクワランやホワイトバーチウォーターなどの保湿成分を配合。必須アミノ酸を含むたんぱく質豊富なボタニカルマイクロプロテインが髪の内側までダメージを補修して、パサつきや枝毛、髪のうねりや広がりなどを整えます。

【髪が太く硬い人におすすめ】しっとりまとまるヘアミルク6選

続いて、髪が太く硬い人におすすめのヘアミルクをピックアップ。ツヤが出てしっとりとまとまる髪に仕上がる6製品です。男性にもおすすめなので、気になる人はチェックしてみてください。

毛髪保護成分と保湿成分を含んだオイルをブレンドした「グレイスブレンド処方」。ドライヤーの熱から髪を守る「ビサロボール」も配合されています。水分保持力に優れた「バオバブエキス」の働きにより、髪の内部まで水分が浸透して潤いが保持されるので、付けて乾かした後は毛先が自然と内側に入るような、しなやかで柔らかな髪になります。

オーダーメイドヘアケアブランド「メデュラ」のへアミルク。ドライヤーやヘアアイロンの熱によるダメージを補修し、指どおりをなめらかにするヒートリペア処方。髪になじみやすく、毛先までしっとりとまとまります。

植物由来の保湿成分や毛髪保護成分がドライヤーの熱から髪を守り、キューティクルを整えることでうねりや絡まりも抑えます。とろりとしたテクスチャーで髪になじみやすく、内側からケアしながら、しっとりとまとまりのあるツヤ髪に。エッセンシャルオイルを配合した天然の香料を使用。油分が多めなので、髪が細い人や毛量が少なめの人は、毛先の部分ケアに使用するのがおすすめ。

植物由来の成分が指どおりをなめらかにしてくれる、軽い質感のヘアミルク。補修成分ペリセアやオーガニックホホバオイルなどの保湿成分を配合。髪の傷みやきしみが気になる箇所を中心になじませると、オリーブスクワラン、デンプン由来ルチン誘導体などが紫外線やドライヤーの熱などから髪を守ります。

髪の修復力にも長けたココナッツオイルが配合されているので、ダメージ補修をしながら、髪のうねりやごわつきを解消。「ミルクタイプのヘアオイル」と紹介されるほど、ヘアミルクにしては油分量が多いので、太く硬めの髪質で、広がりやすい人も、しっとりと落ち着かせてまとまりのいいツヤ髪に。逆に髪質が細く柔らかめな人は部分ケアで使用するのがベター。メンズにもおすすめです。

浸透美容液成分「CMC類似成分」が配合されたオルビスのヘアミルク。アミノ酸をブレンドした毛髪補修成分が、硬さの気になる髪を内部から整えます。プチプラでありながら、熱ダメージを防ぐヒートプロテイン成分を配合。仕上がりは軽めなので、くせ毛や剛毛の人、髪のダメージが強い人には、少し物足りない可能性もあります。無香料、無着色で香りはほとんど残らないので、香料が苦手な人にもおすすめです。

ここでは購入前に知っておきたい、ヘアミルク選びに必要な基礎知識を本山さんに解説してもらいました。

トリートメントとの違いは「洗い流さない」こと

ヘアミルクの役割は、トリートメントに似ています。さまざまな成分で髪をダメージから保護したり、傷んだ髪に浸透して補修してくたりする役割があります。ヘアミルクの一番の利点は洗い流す必要がないこと。スタイリングしたいときに、いつでも手軽に使えます。

ヘアミルクには傷んだ髪に浸透して補修する働きも

水分量が多いので成分が髪内部にまで浸透しやすく、ドライヤーやヘアアイロン、日差しなどの熱ダメージから髪を保護したり、髪の内側からキューティクルを補修する効果も期待できます。

洗い流さない手軽さがヘアミルクの大きなメリット

ヘアクリーム、ヘアオイルとの違いは「水分と油分の量」

ヘアケア製品には、ヘアミルク以外にもヘアクリームやヘアオイルなどがあり、どのような違いがあるのかわかりづらいかもしれません。もっとも大きな違いは、含まれる水分と油分の量。それにより、次のように特徴が異なります。

ヘアミルクだけでも、乾燥を防ぐ役割がありますが、乾燥しやすい冬の季節や、髪が傷んで乾燥しやすくなっている場合は、油分の多いヘアクリームやヘアオイルを重ねづけして潤いを閉じ込めると、補修成分が浸透しやすくなり、効果が高まります。

ヘアミルクがもつ効果を最大限に引き出すには、正しい使い方をすることが大切です。メーカーは各製品ごとに最適な使用方法を検証し、製品の裏などに明記しているので、まずはそれを確認しましょう。ここでは、一般的な使い方を紹介します。

乾いた髪ではなく、湿り気がある状態で使うのがベスト

ヘアミルクを使用するタイミングは、お風呂上がりでタオルドライを済ませた後など、髪に十分な湿り気がある状態が最適です。髪が濡れているときは表面のキューティクルが開くので、ヘアミルクの成分が髪内部に浸透しやすくなるからです。乾いた髪に使いたい場合は、水やお湯で髪を軽く湿らせてから使用するといいでしょう。

ヘアミルクを使用する際は濡れた髪につけるのがベスト

効果を引き出す8つの手順

ヘアミルクは、髪全体に薄く広げることが大切。次の手順でなじませると効果的です。

ヘアミルクについてのよくある気になる疑問を、本山さんにお答えいただきました。

Q. ベタつかない適切な使用量とは？

A. メーカーごとにプッシュ量が調整されているので、一般的には1プッシュで十分です。セミロングなら2回プッシュ、ロングなら3～4回を目安にするとベタつかないでしょう。
髪に長さがあるときには、一度にまとめて付けるのではなく、小分けした髪に1プッシュずつていねいに付けてください。

なお、油分が多いほど、髪はベタつきやすく重くなります。毛量の少ない人や髪がベタつきやすい人は、髪全体には使わずに毛先だけにするなど、使い方を工夫するとよいでしょう。

Q. ヘアアイロンやまとめ髪をする際に、スタイリング剤としても使える？

A. ヘアミルクは水分量が多く、髪全体に広げやすいのでスタイリング剤としても使えます。ヒートケア成分が入っているものは、特にドライヤーやアイロンの熱を味方にして、髪の内側に成分を行き渡らせてくれます。コテやヘアアイロンで巻髪を作る際や、まとめ髪をする際にもヘアミルクは最適です。
製品ごとに香りが異なるので、お気に入りの香りでヘアフレグランスとして使うこともできます。香りの強さが気になる場合は、無香料の製品を選ぶとよいでしょう。

Q. ヘアミルクはヘアオイルと併用するといいって本当？

A. 髪がパサつきやすい人は、気になる箇所にヘアオイルを併用することで、保湿やダメージ保護の効果が高まります。
特に秋～冬にかけては空気が乾燥して髪も乾燥しやすくなります。天然成分を多く含んだヘアオイルは使い勝手がいいので、保湿用に用意しておくのも一つの手です。

ヘアオイルもヘアケア用（左）とスタイリング用（右）の2種類があるので用途によって使い分けよう

Q. ドラッグストアとネット、どちらで買うほうがいい？

A. ヘアミルクはドラッグストアでも買うことができます。実際に商品を手に取って、手軽に購入できるのは魅力でしょう。ただ、店舗によって品ぞろえにバラつきがあるので、欲しかった製品が置いていないこともあります。成分をじっくり確認したり、気になるヘアミルクを比較したりしながら、自分に合うものをじっくり選びたいのであれば、オンラインでの購入をおすすめします。

Q. シリコン入りとノンシリコン、どちらを選んだらいい？

A. シリコンとは、ケイ素を含む有機化合物の総称です。髪を一本一本コーティングし、摩擦や乾燥による髪のダメージを防いでくれる働きがあります。髪の指どおりや手触りはよくなりますが、表面に膜がはったような状態になるのでパーマがかかりにくくなったり、白髪染めやカラーリングが染まりにくくなるなどのデメリットもあります。

また、シリコンが頭皮の毛穴に詰まってトラブルを起こしてしまう可能性も指摘されていますが、シャンプーと違ってヘアミルクは頭皮にもみ込む必要のない製品なので、シリコンの有無はそれほど気にする必要はありません。

気になるのであれば使用しているシャンプーを考慮して、賢く組み合わせてみてはいかがでしょう。
例えば、シャンプーは汚れが落ちやすいノンシリコンの製品を選んでいるから、ヘアミルクはダメージ保護を意識して選ぶなど、トータルで調整すれば、髪を健康な状態に保ちやすくなります。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングではヘアミルクの売れ筋ランキングを見ることができます。

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販売されているヘアミルクの種類は豊富で、製品ごとに特徴が異なります。さらに、自分の髪質や悩みによっても選ぶポイントは変わります。この記事を参考にして、自分に合ったヘアミルクを選んでみてください。