水切りラックのおすすめ17選！専門家がシンクに合った選び方を解説

「便利で使いやすいおすすめの水切りラックが知りたい」
「一人暮らしの狭いキッチンでも使える水切りラックはどれ？」

洗った食器を乾かすのに便利な「水切りラック」ですが、さまざまな種類があり、一人暮らしとファミリーでは必要なサイズも異なるので、実際にどれを選んだらよいのか迷う人も多いでしょう。

この記事では、キッチン周りに詳しい料理道具コンサルタントの荒井康成さんに、水切りラックの選び方を教えていただきました。

荒井さんから伺った選び方をもとに、your SELECT.編集部が厳選したおすすめの水切りラックも紹介するので、参考にしてください。

一口に水切りラックといっても、商品によって設置できる場所、排水方式、素材などがさまざまなので、どれを選べばよいのかわからない人も多いでしょう。荒井康成さんに、水切りラックの選び方について詳しく教えていただきました。

「キッチンやシンクの広さ、食器の量によって選ぶ水切りラックの種類が変わってきます」と荒井さん

設置タイプ｜シンク周りのスペースに合わせてタイプを選ぶ

水切りラックは、設置場所によって、大きく「シンク上タイプ」「シンク内タイプ」「シンク横（バスケット）タイプ」の3タイプに分けられます。

シンク上タイプ｜デッドスペースを有効活用し、食器類やキッチン道具を整理整頓したい人向き

シンク上タイプは、シンクの奥側に棚があるので、洗った後に食器を置きやすい

シンク上の空間を有効に活用できるのがシンク上タイプです。棚が2段や3段になっているものが多く、カトラリーポケットやまな板立てなどの付属品が充実していて収納力が高いのが特徴です。洗い物の多いファミリーや、キッチン周りが狭くシンク横は調理スペースとして活用したい一人暮らしの人にもおすすめです。

ただし、シンクの幅が合わないとうまく設置できないことがあるので、自分の家のキッチンスペースに合ったサイズのものを選ぶようにしましょう。商品によっては、下の段が蛇口に当たってしまうこともあるので、蛇口の位置や高さも考慮しなくてはいけません。

シンク内タイプ｜調理スペースを広く使いたい人におすすめ

シンクの端にアームを引っ掛けるので、アームの安定性や耐荷重も重要

シンクの端にアームを引っ掛けて設置するのがシンク内タイプです。中には天板を上にかぶせてまな板受けとして使える便利なものもあります。食器についた水はシンクに直接流せるので、排水の手間が省けるのも特徴です。

一方で、大き目のシンクの場合はあまり気にならないですが、シンクが小さい場合は、食器を洗う際にじゃまになってしまうこともあります。シンクが大きいご家庭や、洗い物が少なく、シンク周りのスペースが限られている人におすすめです。

シンク横タイプ｜キッチンスペースに余裕があり、収納力重視の人におすすめ

シンクの横に置く際は、吸水マットを敷いておくとラックからこぼれた水を拭く手間が省ける

シンクの横の調理スペースに置いて使うのがシンク横タイプです。洗い物をする際にじゃまにならず、水受けトレーにたまった水をシンクに自動で排水できるものも多いので、効率を重視する人や、めんどくさがりな人にはぴったりです。

また、脚付きラック型のシンク上タイプやシンクにカゴを引っかけるシンク内タイプに比べて安定性が高く、2段や3段の大容量タイプのものもあります。キッチンスペースに余裕があり、洗い物が多いファミリーにもおすすめです。

シンク横のスペースが広くないと設置できなかったり、料理スペースを狭めてしまったりしますが、スリムタイプや折り畳み式のものもあるので、シンク周りのスペースの広さを見極めてサイズを選ぶようにしましょう。

排水方式｜ノズル付きや傾斜タイプを選べば排水の手間が少ない

シンク内タイプは直接シンクに排水するものがほとんどですが、シンク上タイプやシンク横タイプは、水受けのトレーがセットになっているものが多いです。

トレーたまった水はいちいち捨てなければなりませんが、トレーにノズルが備わっていたり、傾斜がついていたりして、シンクに自動で排水できるものを選べばその手間が減らせます。

トレーに傾斜がついて自動排水できるタイプ（左）トレーが珪藻土でできているものなら排水が不要（右）

中には、トレーが珪藻土でつくられていて、水を吸収し排水が不要なものもあります。排水の手間を減らしたい人は、ぜひチェックしてみてください。
また、トレーは、食器を置いたままで取り出せるスライドタイプのものを選ぶと、排水や手入れがしやすくて便利です。

素材｜耐久性や手入れのしやすさを重視するならステンレス製がおすすめ

水切りラックに使われているおもな素材は、ステンレス、スチール、樹脂（プラスチック）の3つです。手入れのしやすさや耐久性に違いがあるので、それぞれの特徴を押さえたうえで、自分に合ったものを選びましょう。

荒井さんから教えてもらった選び方をもとに、your SELECT.編集部が厳選したおすすめの水切りラックをタイプ別に紹介します。一人暮らし向けや、ファミリーで使いやすいものなど、17点をピックアップしました。

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• 【シンク上タイプ】おすすめの水切りラック5選
• 【シンク横タイプ】おすすめの水切りラック7選
• 【シンク内タイプ】おすすめの水切りラック5選

【シンク上タイプ】おすすめの水切りラック5選

シンク周りのスペースを有効活用でき、収納性に優れたシンク上タイプの水切りラックを5点紹介します。

ステンレス製なので、水が飛び散りやすいシンク周りに置いてもさびる心配がありません。食器用のラックの他にも、箸立てや包丁ラック、まな板立て、洗剤ホルダーなど、付属品が充実しています。一人暮らしの人ならふだん使っている食器がすべて収納できるくらいの容量があります。

一番下のラックは大きい食器も収納でき、真ん中のラックは格子状で細かいものも置きやすいなど、3段あるラックの形状がそれぞれ異なっています。育児ママの声から生まれただけあり、大容量でありながらも、機能的で使いやすい水切りラックです。突っ張り棒式で高さが調節でき、キッチンの高さに合わせられるので安定性がありますです。

ラックは3段あり、それぞれ使いやすい高さに調節できます。真ん中と一番下のラックは水切りトレーがついており、スライド式なので取り外しが簡単で手入れもしやすいです。タオル掛けや箸立て、まな板立てなどもついているので、小物も整理して乾かせます。

シンク奥のスペースが狭くても設置でき、安定感もある突っ張り棒タイプの水切りラックです。ワイドタイプのラックが2つついており、一人暮らしの人やカップルには十分な収納量があります。一番上の棚は調味料ラックとしても使えたりと、使い勝手が良い商品です。

幅が50~90cmに調節が可能。キッチンのスペースに合わせて設置できるので便利です。2段ある棚は、それぞれ食器の大きさなどに合わせて高さの調節ができます。ステンレス製のシンプルなデザインなので、キッチン周りをスタイリッシュに見せられます。

【シンク横タイプ】おすすめの水切りラック7選

2段になっているものや、折り畳み式のものなど、おすすめのシンク横タイプを7点紹介します。

奥行きが狭く省スペースで設置でき、2段になっているので十分な量の食器を乾かすことができます。カトラリーポケットやまな板立ても付属しており、細かい調理器具も整理して置けます。カラーバリエーションは、ホワイトとダークグレーの2色展開です。

奥行きがスリムで狭いシンクでも置きやすく、同時に大きめのお皿や鍋なども収納可能なほどのしっかりとした容量を備えています。水切りラックの底に溝があり、食器をしっかり立てられるようになっているほか、カトラリーポケットなども付属しているので、整理しやすいです。

ステンレス製でシンプルなデザインながらも美しい形状の水切りラック。水受けトレーは傾斜がついていて、自動で排水できるようになっています。また、ラックの底面部分は溶接部分がなく、水がたまりにくいので清潔に保てます。大きめのカトラリーポケットが付属しているので、菜箸などの長いものも置けます。

シンプルなデザインながらも、底面にスリットがあるのでしっかりと食器を置きやすい形状になっています。さらに、コップホルダーやカトラリーポケットもついていて、使い勝手が良い水切りラックです。

ラックの奥行きの長さが26～49.5cmに調節できて、小物用のポケットも付属している大容量タイプの水切りラック。ステンレス製でお手入れも手軽にでき、洗い物が多い家庭にピッタリ。トレーには傾斜がついているので、排水が自動でできて便利です。

ワンアクションで簡単に折り畳めて、使わないときは食器棚などにしまっておける水切りラックです。ステンレス製なので手入れも簡単で、コンパクトなサイズなので、キッチンが狭めの一人暮らしの人におすすめです。

ボトルに特化した水切りラック。710mlまでのボトルであれば4本立てて乾かせるようになっていて、マグカップなどの水切りにも便利です。使わないときは折り畳んで片付けられるので、サブの水切りラックとして使いやすいです。

【シンク内タイプ】おすすめの水切りラック5選

おしゃれなデザインのものや調理台代わりに使えるものなど、シンク内タイプの水切りラックを5点紹介します。

おしゃれなデザインが印象的な水切りラックです。底面には高さのあるディッシュスタンドがついており、大きな食器でもしっかり立てて乾かせます。フレームは伸縮可能なので、シンクの大きさに合わせて、約38～46cmで調整できます。

しっかりと深さがあり、ディッシュスタンドも備わっているので、大きい食器でも置きやすい商品です。シンクに引っ掛けるアーム部分は、伸縮できるのでシンクのサイズに合わせられるほか、滑り止めのゴムがついているので、シンクの端に掛けたときに落下しにくく安心です。

アーム部分の長さが調節でき、シンクの内側が37～47cmであれば対応可能。ラック内のスリットの幅が大きめなので、水がたまりにくくて水切れが良いです。ラックの中と外どちらにも取り付けられるカトラリーポケットが付属しています。ブラックとホワイトの2色展開で、キッチンの雰囲気に合わせて選べます。

天板が付いたシンク内タイプの水切りラック。アームには滑り止めゴムがついているので、ずれる心配も少なく、ステンレス製で衛生面でも安心。深さがあり、大きな食器も乾かせて、ファミリーなどにおすすめです。天板を水受けトレーとして使用して、シンク横タイプとしても使えます。

直径30cmの大皿を入れられるサイズで、6kgの耐荷重がある収納性の高いシンク内タイプの商品です。サイドにポケットもついていて、箸やカトラリー以外にも、こまごまとした調理器具が入れられるのが便利です。

水切りラックを購入する前に、押さえておくべきポイントについて荒井さんに解説していただきました。選び方と合わせて、水切りラックを買う際にチェックするようにしましょう。

家族の人数と耐荷重の目安を把握する

家族の人数によって洗い物の量も異なるので、必要となる水切りラックの耐荷重も変わってきます。下に人数と耐荷重の目安をまとめたので参考にしてください。

人数	耐荷重の目安
一人暮らし	1～2kg
カップル	3～4kg
ファミリー（3〜4人）	5～6kg
ファミリー（5人以上）	7～10kg

一人暮らしで食器棚代わりに使う場合は、耐荷重が3㎏程度のものがよいです。また、フライパンや鍋などの調理器具も置く場合も、目安の耐荷重よりも大きいものを選ぶとよいでしょう。

あると便利な付属品や機能をチェック

水切りラックのあると便利な付属品や機能を紹介します。

機能・付属品名	特徴
カトラリーポケット	箸やスプーン、フォークなどのカトラリーが入れられるラック。それ以外にも、こまごましたものが分別できる
まな板立て	まな板が干せるラック。まな板が倒れる心配がないので安心
包丁立て	食器と分けて乾かせるので、指を切ってしまうなどのケガが防げる
スポンジラック	食器を洗ったスポンジが干せるので衛生的
ふきん掛け	ふきんが干せるので、シンクの縁などで干す必要がなく衛生的
ボトルホルダー	ボトルや背の高いグラスなどが置けるホルダー。安定して置けるので、倒れる心配が少ない

お手入れは必須！ 衛生面にも気を付ける

水切りラックは食器を置いておくものなので、しっかり手入れをして、衛生面にも気をつけなくてはいけません。
まずは、ふきんなどでしっかりと水気を取り除きましょう。その後にアルコールスプレーを全体にふりかけて拭けばOKです。

水切りラックは、アルコールスプレーを吹きかけて拭き取るだけで手入れができる

たわしなどで洗ってしまうと、スチール製のものは表面の塗装がはげてさびやすくなってしまったり、樹脂（プラスチック）製のものは、傷がつきそこからカビが生えてしまったりするので気をつけましょう。また、プラスチック製のものは、常に大きめのふきんなどを上にかけておくと、直射日光が避けられて劣化しにくくなり、長く使えます。

最後に水切りラックに関するよくある疑問点について、荒井さんにお答えいただきました。

Q. 水切りラックは食洗機で洗える？

A. スチール製やプラスチック製のものは食洗機で洗ってしまうと壊れてしまうので使用できません。ステンレス製のものは、食洗機で洗えるものも多いです。

「水切りラックを食洗機で洗いたい人は、ステンレス製のものを選ぶようにしましょう」と荒井さん

Q. 手入れするとき、熱湯消毒しても大丈夫？

A. ステンレス製のものは、熱湯消毒しても大丈夫ですが、それ以外のものは、熱湯消毒はできません。スチール製やプラスチック製のものは、メッキや塗装がはげたり、熱で変形してしまったりすることがあるので、アルコールスプレーで手入れするようにしましょう。

Q. 折り畳みタイプは使いやすい？

A. 折り畳みタイプは、組み立てるときも手軽にでき、力はそこまで必要ないので使いやすいです。また、使わないときはコンパクトに片付けておけるので、キッチンが狭い人におすすめです。

簡単に片付けられるので、野菜の水切りなどのサブの水切りラックとしても使いやすい

Q. 珪藻土トレーは衛生的に大丈夫？

A. 吸水性と速乾性に優れている珪藻土トレーですが、水切りラックにずっと設置したままでは、衛生的に心配が残ります。食器類を片付けた後に、キッチンに立て掛けておくなどして、しっかりと乾燥させるようにしましょう。珪藻土トレーが長持ちすることにもつながります。

Q. 水切りラックと水切りマットの違いは？

A. どちらも食器の水切りに使うという点では同じですが、水切りラックが、食器置き場としても使えるのと異なり、水切りマットは食器を洗った際の一時的な置き場で、すぐに拭いて食器棚にしまわなくてはいけません。洗った食器類をすぐ片付けて、キッチンを広く、すっきりさせたい人は、水切りマットを選択肢に入れてもよいでしょう。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは水切りラックの売れ筋ランキングを見ることができます。どれを買おうか迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみてもよいでしょう。

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一人暮らしの狭いキッチンでも使いやすいものや、食器の量が多いファミリーにぴったりのものなど、バラエティに富んだアイテムがそろっている水切りラック。

シンク周りのスペースや重視するポイントによって、自分に合った水切りラックは異なります。今回紹介した選び方や紹介した商品をもとに、自分に合った水切りラックを選んでみてはいかがでしょうか。