保存容器のおすすめ15選！作り置きや食材の保存に便利な人気商品を素材別に紹介

「便利そうな保存容器があるとつい買ってしまってどんどん増えていく…」
「使いやすくて管理も楽な保存容器はどう選べばいい？」

保存容器は、食材や料理の保存に欠かせないアイテム。気になるものがあると買ってしまったり、人からいただいたりで、つい増えてしまいがち。いざ使ってみると、意外と使いにくくてまた買ってしまう、という方も多いのではないでしょうか。

保存容器は、使い方や保管する場所に合わせて、適切なものを選ぶことが重要です。しかし、たくさん種類がある保存容器の中から、自分に合ったものを選ぶのはなかなか難しいですよね。

この記事では、家事研究家の阪下千恵さんに保存容器の選び方について教えていただきました。

your SELECT.編集部がセレクトしたおすすめの保存容器や保存容器を買う前に知っておきたいことも合わせて、参考にしてみてください。

家事研究家が教える！ 保存容器の選び方

家事全般についてさまざまなノウハウをもつ阪下さんに、素材やフタのタイプなど、保存容器を選ぶ際のポイントを伺いました。

「保存容器を選ぶときは、まず用途をイメージすることが重要です。どのような食材や料理を保存するかをまず考えましょう」と阪下さん

使いやすく万能なのは耐熱ガラス、直火で再加熱するならホーロー素材一択

保存容器の素材には、おもにガラス、プラスチック、ホーロー、ステンレスがあります。それぞれに特徴があり、保存に適している食材や対応可能な使い方が異なります。

ガラス製は、食材のにおいや色が移りにくく、お手入れしやすいのが特徴。中身が見やすいので、惣菜の作り置きをする方におすすめです。耐熱ガラスのものであれば、電子レンジが使用可能。食べる前に温め直したい場合も耐熱ガラスのものを選ぶと便利です。

プラスチック製は、価格が安いため数がそろえやすく、スーパーやコンビニ、100円均一ショップなど、どこででも手に入れやすいのが特徴です。また、冷凍ご飯専用といった特化型、スクリューキャップ、ロック式など、商品バリエーションが豊富です。
一方で、においや色が移りやすく、劣化が早いため、頻繁に買い替えて使いたい方に向いています。

ガラス製やプラスチック製の保存容器は、重ねて使っても中身が見やすいので使いやすい

ホーロー製は、食材のにおいや色が移りにくく、直火で使えるのが特徴。カレーやシチューなどは、容器ごと直火にかけて温め直せるので便利です。酸や塩分にも強く、油汚れも落ちやすいので、サラダや和え物の保存にも最適。丈夫で長く使えます。ただし、表面のガラスコーティングは衝撃に弱く、洗うときに落としたりぶつけたりすると割れてしまうことがあります。

ステンレス製はホーローと同じように、においや色が移りにくいうえに、丈夫で汚れが落ちやすい素材です。ただし、電子レンジに対応しているものが少なく、ホーローと比べると塩分や酸に弱いので注意が必要です。

全ての素材は冷蔵保存に使えますが、冷凍保存の場合、耐冷温度が−18℃より低いもの、冷凍使用が可能なものを選ぶ必要があります。耐熱性ガラス以外のガラス製や、プラスチック製の一部には冷凍保存に使えない場合もあります。メーカーのホームページなどで、冷凍可能かどうかを確認しましょう。

においや汁漏れ、湿気を防ぎたいなら密閉性が高いフタを選ぶ

保存容器を使っていて気になるのが、におい漏れや汁漏れです。密閉性が高いものを選べば、カレーやキムチなどのにおいが他の食材に移ってしまったり、おでんなどの汁物をこぼして、冷蔵庫の中を汚してしまったりといったストレスが軽減できます。さらに、空気に触れにくくなるため、乾物などを保存しても湿気にくくなります。

密閉性に影響するのがフタです。フタのかみ合わせが深いものや、パッキンが付いているものは本体とフタの隙間を埋め、においや汁が漏れるのを防ぐことができます。他にも、フタが外れないようにロックが付いているものや、スクリュータイプ、空気圧で開閉できるものなどがあるので、選ぶ前に確認しましょう。

写真左はかみ合わせて密閉するフタ。写真右のようなロック付きのフタなら、本体との隙間を小さくして密閉できる

写真左はスクリュータイプのフタ。写真右はボタンを押すと開閉できるフタ。どちらも密閉性は高いが、洗うときに少し手間を感じる

ただし、密閉性が高くなるほどフタと保存容器本体のかみ合わせ部分が複雑になって開けるときの手間が増え、お手入れしにくくなるため、扱いやすさを重視する人は注意しましょう。

【素材別】おすすめの保存容器15選

阪下さんに伺ったお話をもとに、your SELECT.編集部が厳選した保存容器をガラス、プラスチック、ホーロー・ステンレスの素材別にご紹介します。

気になる内容をクリック

• ガラス製のおすすめの保存容器5選
• プラスチック製のおすすめの保存容器5選
• ホーロー・ステンレス製のおすすめの保存容器5選

ガラス製のおすすめの保存容器5選

ガラス製のおすすめの保存容器5選です。容量のバリエーションが豊富な定番品や、フタの機能や大きさのバリエーションに注目して選びました。

プラスチック製のおすすめの保存容器5選

プラスチック製のおすすめの保存容器5選をご紹介します。複数そろえたくなるシンプルなデザインで、使いやすい機能がプラスされているものを選びました。

ホーロー・ステンレス製のおすすめの保存容器5選

ホーロー・ステンレス製のおすすめの保存容器5選です。さまざまな形状の違いから、保存容器の用途が広がるものを選びました。

保存容器を買う前に知っておきたいこと

阪下さんに、保存容器を買う前に知っておきたいお手入れ、収納などついてもお話を伺いました。

「保存容器は、メーカーやシリーズがバラバラだと、収納がしにくく、使うときも並べて使いにくいことがあるので、同じシリーズでいくつかそろえるのが理想的です」と阪下さん

食材や冷蔵庫のスペースに合わせて容量をチェック

保存容器は、容量も選ぶときの重要なポイントです。何種類かそろえて、冷蔵庫のスペース、中に入れる食材や料理の量などに合わせて使えるようにしておくとよいでしょう。

保存容器の容量は、150mlくらいの小さなものから1L以上のものまでさまざまです。大は小を兼ねるといいますが、食材や料理によっては、空気に触れる面積が少ない方が傷みにくい場合もあるため、適切な容量の保存容器を使う方がよいでしょう。

容量の目安	保存に向いている食材・料理
〜200ml	薬味や副菜、漬物、ごまやかつおぶしなどの細かい乾物
200〜700ml	残った食品、作り置き惣菜、野菜などの食材
700ml〜	カレーやシチュー、おでんなどの汁物、シリアルや米など

容量が600ml前後のものがあれば、作りすぎたおかずの保存や惣菜の作り置きなど幅広い用途に対応できます。カレーやシチューなど汁気の多いものを冷凍する場合は、中身が膨張することがあるので、保存容器は大きめのものを選びましょう。

食洗機対応の保存容器だとお手入れが楽

保存容器は、繰り返し使うことが想定されるアイテムです。そのため、食洗機対応のものがお手入れを楽にします。保存容器は食洗機に対応している商品が多くはあるものの、対応していても低温モードを使うよう注意書きがあったり、本体はOKでもフタはNGだったりと、制限があります。

対応していないものを無理に食洗機で洗ってしまうと、フタや本体が歪んでしまい、劣化や食品の保存状態が悪くなる原因になるので避けましょう。

ホーローやガラスは、汚れがひどい場合につけおき洗いができる

重ねられるタイプは使っていないときコンパクトに収納できる

保存容器の一つ一つは小さいものの、数が増えると意外にかさばり、収納スペースを取ってしまいます。入れ子にして重ねて収納できるタイプなら、狭いスペースでも複数の保存容器をコンパクトに収納できるので便利です。

同じメーカーのシリーズである程度まとめてそろえると、同じサイズはもちろん、サイズ違いでも入れ子にして重ねて収納できる場合が多いです。使うときも、上に重ねて使いやすく、デザインがそろうので見た目にもすっきり片付く、などの利点があります。

同じメーカーのシリーズでそろえると、縦横比などのスケール感が同じなので、収納するときに省スペースになる。メーカーがバラバラだと、重ねて収納するのは難しい

特定の食材に特化した専用の保存容器がある

保存容器には、一つの食材のために専用に作られているものがあります。それぞれが保存するものの鮮度を保ち、ストックしておくのに便利な形状だったり、上手に解凍をするための工夫が施されたりしています。その食材を毎日のように使う人には、とても便利です。

中でも、ご飯を1膳分ずつ小分けにして冷凍保存し、おいしく電子レンジで解凍できるご飯専用の保存容器は、複数のメーカーから発売されています。一人暮らしの方や、個食の多いご家庭の冷凍ご飯のストックにおすすめです。

上の写真はどちらも、ご飯を小分けにして冷凍保存する「ご飯専用」のもの。両方とも、電子レンジで解凍したときに熱がむらなく通り、余分な蒸気を逃がす構造になっている

他にも、ケースごと収納できる深さのみそ専用、パスタの乾麺が十分に入る奥行きのパスタ専用、小分けして冷凍できる離乳食専用、全型の海苔（のり）が袋ごと入る海苔専用というものまであります。常備している食材があったら、便利に使える専用の保存容器を探してみてはいかがでしょうか。

保存容器に関するQ&A

最後に、保存容器に関するよくある疑問について阪下さんにお答えいただきました。

さまざまなタイプの商品を試したという阪下さん。今メインで使っているのは、ガラス製のもの。一つのシリーズでそろえて使っているそう

Q. 保存容器で食材や作り置きを長持ちさせるコツは？

A. 保存容器そのものを清潔に保つことが大切です。使うたびに洗ってよく乾かすようにしましょう。洗浄が不十分だったり、余分な水分が残っていたりすると、雑菌が繁殖して食材が傷んだり、容器そのものの悪臭やカビの原因になります。

食材や料理を入れる前に、食品にも使えるキッチン向けのアルコールスプレーで保存容器全体を消毒するのがおすすめです。作り置きの惣菜なら、取り分けるスプーンや菜箸なども同様のアルコールスプレーで消毒して使うと、より効果的です。

食品などにも使えるキッチン用のアルコールスプレーで、保存容器の消毒が手軽にできる

Q.「タッパー」とよく聞くけど、保存容器とは違うの？

A. 「タッパー」は、特定の会社の商品のことを指します。プラスチック製の密閉できるフタ付き保存容器の代名詞として「タッパー」や「タッパーウェア」という言葉が親しまれていますが、実は、アメリカのTupperware Brands（タッパーウェアブランズ）の登録商標です。その会社の商品以外は、一般的には「食品保存容器」とされます。

ちなみに、「タッパー」は開発者である、アール・S・タッパー氏の名前に由来しています。

Q. 保存容器を長く使うためのお手入れ方法は？

A. やわらかいスポンジと中性洗剤を使ってやさしく洗い、しっかり乾かすのが基本です。タワシやメラミンスポンジ、クレンザーは、保存容器に傷がついてしまい劣化の原因になるので避けましょう。洗剤類は使う前に必ず商品に使用可能か、取扱説明書を見て確認しておくと安心です。また、食洗機は熱に弱い素材、食洗機対応でないものの場合は形が歪んでしまうことがあるので注意しましょう。

やわらかいスポンジやスプレー式の泡洗剤を使うなど、あまりゴシゴシこすりすぎないように洗おう

塩分や酸に強い耐熱ガラスやホーロー素材の保存容器は、キッチン用の漂白剤やお酢などでつけおき洗いができるため、におい移りや色移りをしても解消できます。素材選びも長持ちさせるには重要な要素になります。

メーカーによっては、劣化しやすいフタをスペアとして別売りしているので、そういう商品を選びパーツを交換しながら使うのも、保存容器を長持ちさせる方法の一つです。

Q. 保存容器に入れるのに向かないものはある？

A. においが強いもの、油分が多いもの、色移りするものは基本的に保存容器に入れるのに向きません。ただし、ガラス、ホーローやステンレスなどにおい移りや色移りがしにくく、油汚れも落としやすい素材は大丈夫です。

プラスチック素材でも、袋型の食品ラップやポリ袋に入れてから保存すれば大丈夫な場合もあります。食材や料理をじかに入れる場合は、素材との相性を確認しましょう。

キムチなどにおいが強く色移りしやすいものは、保存容器の素材や密閉性を確認しよう

Q. 出来たての料理を熱いまま保存容器に入れても大丈夫？

A. 保存容器の耐熱温度を確認しておきましょう。耐熱温度より温度の高いものを保存容器に入れてしまうと、溶けたり、形が歪んでしまったり、ひびが入ったりして使えなくなってしまいます。また、熱いまま冷蔵庫や冷凍庫に入れてしまうと、庫内の温度が上がってしまい、下げるために電力を多く消費したり、他の食品を傷めたりしてしまいます。

熱い料理を入れる場合は耐熱温度の範囲内にとどめ、あら熱を取ってから冷蔵庫へ入れましょう。早く冷やしたい場合は、ホーローやステンレス素材の保存容器を使うと中身の温度が下がりやすいです。

プラスチックの場合、耐熱温度は上限がおよそ80〜140℃と商品によって大きく異なる。使う前にあらかじめ確認しておこう

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どれを買おうか迷ったときは、売れ筋ランキングを参考にしてみてもよいでしょう。

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まとめ

今回は家事研究家の阪下さんにお話を伺い、保存容器の選び方や買う前に知っておきたいことなどをご紹介しました。

食材を上手に保存して無駄を減らしたり、作り置きを活用して時間を効率的に使ったりするために、食材や料理に適した保存容器は強い味方。さまざまな素材やサイズがあり、用途に合わせて選ぶことができます。

ぜひこの記事の内容を参考に、自分に合った保存容器を探してみてください。