布団圧縮袋のおすすめ10選！整理収納のプロが簡単＆強力な人気商品や選び方を解説

「コンパクトに収納できるおすすめの布団圧縮袋が知りたい」
「布団圧縮袋を買いたいけれど、どれを選べばいいのかわからない」

布団圧縮袋は大きな布団をコンパクトにしまえる便利な収納グッズです。しかし、さまざまな商品があり、自分に適したものがどれかわからず、購入する際に迷ってしまう人も多いでしょう。

この記事では、整理収納アドバイザーの中山真由美さんに、収納スペースを有効活用できる布団収納袋の選び方について伺いました。

また、your SELECT.編集部が厳選したおすすめの布団圧縮袋をタイプ別にご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

布団圧縮袋にはさまざまなタイプがあり、圧縮方法や圧縮性能などが異なります。
まずは、中山さんに布団圧縮袋の選び方のポイントについて伺いました。

「お部屋の収納スペースや布団のサイズに合った圧縮袋を選びましょう」と中山さん

布団圧縮袋は空気の抜き方が2タイプに分けられる

布団圧縮袋は、空気の抜き方によって「バルブ式」「手押し式」の2種類に大きく分けられます。

掃除機で強力に圧縮できる「バルブ式」

バルブ式は、掃除機をバルブに押し当てて空気を吸い出すだけで簡単に圧縮できます。圧縮力が強く、圧縮後は他のタイプよりコンパクトに収納できます。収納スペースが限られる人や圧縮性能を重視する人はバルブ式を選びましょう。

ただし、圧縮力が強いため素材を傷めてしまう場合もあります。また、掃除機のノズルの規格が合わなければ、思うように吸引できないこともあります。スティック型や海外製の掃除機は対応していないものも多いので注意が必要です。手持ちの掃除機が購入予定の布団圧縮袋に対応しているかは、パッケージやメーカーのホームページを見て確認しましょう。

バルブ式は掃除機を使って効率的に圧縮できます

わずか数秒で3cmほどの厚さに（左：枕、右：クッション）

また、バルブ式には専用のポンプが付属していて、掃除機を使用しなくても布団を圧縮できるタイプもあります。付属のポンプは商品によって電動タイプと手動タイプに分かれます。電動タイプは手動タイプに比べてやや重いですが、圧縮にかかる手間を省くことができて便利です。
自宅の掃除機がスティック型や海外製の場合は、ポンプタイプにも注目してみるといいでしょう 。

ポンプが電動式なら、圧縮する手間は少ない

掃除機不要で布団を優しく圧縮できる「手押し式」

手押し式は掃除機を使用せず、自分で布団の入った圧縮袋を押して空気を抜きます。
手動のため他のタイプより圧縮力が弱く、圧縮するものが多い場合は空気を抜く作業が大変ですが、素材を傷めることなく優しく圧縮することができるので、ウールなどの繊細な素材の布団を圧縮する場合におすすめです。

また、手押し式は、比較的静かに圧縮できるのが特徴です。掃除機やポンプなどを使用しないため、深夜や早朝などの時間帯であっても、近隣を気にせず圧縮することができます。

手押し式では手や足を使い圧縮します

バルブ式と比べて圧縮力は劣ります

数年前まではファスナーの隙間に掃除機を差し込んで空気を抜くタイプの圧縮袋もありましたが、現在、商品数は限られます。圧縮力はバルブ式に劣りますし、掃除機を抜く際に空気が入ってしまってもう一度圧縮し直す手間がかかるなどのデメリットがあるため、バルブ式か手押し式のどちらかを選ぶのがよいでしょう。

逆流防止弁付きや二重ファスナータイプは気密性、持続性が高い

布団圧縮袋の中には、バルブやファスナー部分に空気を逃がさず速やかに圧縮するための機能が備わっている商品があります。

例えば、バルブから掃除機のノズルやポンプを離すと自動的に空気の流れが止まる逆流防止弁がついているものがあります。空気が逆流して袋に入り込んでしまうともう一度圧縮し直さなければいけませんが、逆流防止弁がついているものを選べば、その手間をなくせて便利です。

逆流防止弁がついていれば、空気が逆戻りしないので圧縮の失敗を防げる

ファスナー部分は二重になっているものを選びましょう。気密性が高く、圧縮状態の持続時間も長くなります。

また、ファスナーに色がついていて、閉まった状態だと色が変わる商品もあります。ファスナーがしっかり閉められていないと圧縮状態が維持できないので、こうした機能を備えたものを選ぶと便利です。

色付きファスナー。閉じるとピンクから黄色に変化するので、しっかり閉まっているか確認できる（右）

収納する布団に合わせたサイズで選ぶ

布団圧縮袋にはM、L、LLなどのサイズの区分があります。Mサイズはシングルの布団を4つ折りに畳んだくらいの大きさです。シングルの布団はMサイズ、ダブル以上のサイズの布団や、一度に複数枚圧縮する場合はLサイズ以上のものを選ぶと良いでしょう。

サイズ	容量の目安（圧縮袋1枚あたり）
M	・シングルサイズの布団1枚 ・毛布やタオルケット2～3枚 ・座布団2～3枚　程度
L	・セミダブルサイズの布団1枚 ・座布団3～6枚 ・毛布3～5枚　程度
LL	・ダブルサイズの布団1枚 ・セミダブルサイズの布団2枚 ・シングルサイズの布団3枚　程度

圧縮できる枚数・サイズの目安が具体的に書いてある商品もあります。目安に従い、商品に合った枚数・サイズの布団を圧縮することが、布団を傷めないことにもつながります。

長期保管するなら「防臭」「防ダニ」加工のものを選ぶ

布団圧縮袋内はダニや菌が繁殖しやすい環境になり、布団が傷んでしまう原因になります。そのため、長期保管する場合は、防臭や防ダニの機能が付属している布団圧縮袋を選ぶと衛生的で安心です。

また、布団圧縮袋は空気を抜いて密閉するため、市販の防虫剤を入れても成分が拡散せず効果が得られないので注意しましょう。

羽毛布団には専用のものを使用する

羽毛布団に布団圧縮袋を使用すると、羽根が折れてしまい、ふんわり感が失われて復元できなくなってしまう可能性があります。

羽毛布団はなるべく圧縮せずに収納するのがおすすめですが、収納スペースの都合上どうしても圧縮して保管したい場合は羽毛布団専用のものを選びましょう。羽毛布団用の圧縮袋は、通気性がある素材を使用していたり、圧縮しすぎないように空気量を調節する機能がついていたりと、布団を傷めないように工夫されています。

ここからは中山さんのアドバイスをもとに、your SELECT.編集部が厳選したおすすめの人気布団圧縮袋を、タイプ別に紹介していきます。

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• 【バルブ式（ポンプタイプ）】電動ポンプ付きで簡単に圧縮できるおすすめの布団圧縮袋2選
• 【バルブ式（ポンプタイプ）】付属の電動ポンプで簡単に圧縮できるおすすめの布団圧縮袋2選
• 【手押し式】掃除機不要で手軽に圧縮できるおすすめの布団圧縮袋3選
• 【番外編】機能や付属品が充実しているおすすめの布団圧縮袋2選

【バルブ式（ポンプタイプ）】電動ポンプ付きで簡単に圧縮できるおすすめの布団圧縮袋2選

掃除機を使って布団を圧縮できるバルブ式の商品をご紹介します。防虫効果のあるものやアレルゲンに対応したものなど、3商品を厳選しました。

殺虫剤として多くの人に知られる「バルサン」の名を冠したこの商品は、ダニよけにプラスしてカツオブシムシやイガ類の衣類害虫の防虫機能も備えています。また、バルブ部分には、クッションが取り付けられており、掃除機のノズルがぴったり吸いつき、圧縮時に掃除機がずれにくい設計になっています。スティックタイプの掃除機にも対応しています。

さまざまなタイプの掃除機で使用できる圧縮袋です。特許申請中の特殊なバルブで、一般的なキャニスタータイプの掃除機だけでなく、スティック型やノズルが特殊な形状の掃除機にも対応しています。圧縮袋本体には、つまみやすい段違いのスライダーがついています。このスライダーを使って、圧縮袋のカラーファスナーを閉じれば、しっかり圧縮状態を維持できます。

ギザギザしたスライダー部分が特徴で、滑り止め効果があります。ファスナーも軽い力で引くことができるので閉めやすく、力がない人でも扱いやすい商品です。LLまでサイズ展開がされており、家族が多い人にもおすすめです。

【バルブ式（ポンプタイプ）】付属の電動ポンプで簡単に圧縮できるおすすめの布団圧縮袋2選

次に、専用のポンプを使用するバルブ式の布団圧縮袋をご紹介します。電動ポンプを使いながら、簡単に圧縮できるものをセレクトしました。

布団圧縮袋に、電動ポンプが付属されています。この電動ポンプは、片手で持てるほどのコンパクトなサイズです。この商品を1つもっていれば、重たい掃除機を取り出して使う必要がないので便利です。

圧縮袋1枚に対して、ダブルサイズの掛布団1枚、シングルサイズの掛布団1枚、シングルサイズ1枚の敷布団が入ります。さらに、ファスナー部分は3重構造になっているので、気密性が高く、圧縮状態を長く維持できます。

【手押し式】掃除機不要で手軽に圧縮できるおすすめの布団圧縮袋3選

次にご紹介するのは手押し式の布団圧縮袋です。女性ひとりの力でも簡単に圧縮できるものをセレクトしてみました。

ニトリから販売されている手押し式の商品です。消臭シートがついているので、収納時の布団のメンテナンスも安心です。袋内の空気をスムーズに抜くために、脱気口には幅広の逆止弁もついています。

手押し式ですが、バルブがついていて、掃除機での圧縮も可能です。ウールなどの繊細な素材を使った布団は手押しで、それ以外は掃除機で圧縮するなど、使い分けができるので便利です。また、マチ付きで容量が少し大きいので収納量が多い人にもおすすめです。

この圧縮袋に布団を入れてファスナーをしっかりと閉めてから空気抜きのフタを開け、あとは上からゆっくりと押していくだけで空気が抜けていきます。女性ひとりでも、軽い力で簡単に圧縮できます。

【番外編】機能や付属品が充実しているおすすめの布団圧縮袋2選

機能や付属品が充実している布団圧縮袋を2商品紹介します。

圧縮袋に収納ケースが付属した商品です。また、枕、掛け布団、毛布、布団一式をまるごと圧縮して、ケースに入れて収納して置けるので便利です。ベッド下にも収納できるサイズなので、押入れに置いておくスペースがない人にもおすすめです。

この商品は羽毛布団と普通の布団の両方に使えます。圧縮袋についている空気調節バルブを左右に回すと圧縮率を変えることが可能。また、カラーチャックを採用しているのでファスナーがきちんと閉まっているかわかりやすいのも特徴です。さらに、マチがついていて、クローゼットなどの奥行が狭い場所にも収納しやすいように工夫されています。

ここでは、布団圧縮袋を買う前に知っておくと後々のトラブルを避けられる3つのポイントについて、中山さんに解説していただきました。

収納ケース付きなら保管がしやすい

布団圧縮袋には、布団圧縮袋がそのまま収納ケースになっているものと、圧縮したものを収納するケースが付属しているものがあります。このタイプは、押し入れの中を見栄えよくきれいに整えたい人におすすめです。また、取っ手付きの収納ケースであれば取り出しもスムーズに。空気が入ってもケース以上に膨らむことがなく、コンパクトに収納することができます。

収納ケースにしまって収納すれば、お部屋や押し入れのスペースが広がる

収納期間の目安が定められている

布団圧縮袋の収納期間の目安は約6ケ月間です。布団を長持ちさせるためにもそれ以上の使用は避けましょう。6ケ月以上収納したい場合には一度取り出して厚みを回復させてから、再度、圧縮するようにしてください。

保存期間はパッケージなどに記載されている

バルブ式には「変換ノズル」がついているものも

掃除機を使用するバルブ式の布団圧縮袋の中には、自宅の掃除機と規格が合わない場合でも、付属の変換アダプタやノズルによって使えるようになる商品があります。変換用のアダプタやノズルは、スティック型や、海外メーカーの掃除機に対応しているものも多くあります。

変換アダプタが付属していて、海外メーカーの掃除機にも対応できる布団圧縮袋を紹介します。

最後に、布団圧縮袋を利用しているとよく出てくる疑問について、中山さんに答えていただきました。

「圧縮を終えて袋から取り出したら、しっかりメンテナンスすることが大事です」と中山さん

Q. 布団圧縮袋に防虫剤は入れた方がいい？

A. 防虫剤を入れるのは避けましょう。市販の防虫剤は揮発剤であるため、空気がない圧縮袋の中では機能しなくなってしまいます。防ダニや防臭の機能をもった布団圧縮袋を購入するとよいでしょう 。

Q. 百均の商品でも長期間圧縮できる？

A. 100円ショップの商品はあまりおすすめできません。ジッパーの部分が弱く、空気が入ってすぐに膨らんできてしまいます。旅行のパッキングをするときなど短期間の圧縮なら耐えられますが、布団などの長期保管には向いていません。

100円ショップの圧縮袋は、一般的なものと比べて耐久が低いものが多い

Q. 空気が入らないようにするコツは？

A. 空気が入ってしまうということはファスナーの部分がちゃんとかみ合っていないということです。ファスナー部分にゴミやほこりがついているとちゃんとかみ合わずゆるんでしまうので、閉める前に濡らした布や雑巾などで拭き取りましょう。そうすることできっちりかみ合います。

「ファスナー部分の汚れを濡らした布などで拭き取るとぴたっと閉じます」と中山さん

Q. 布団が傷まないようにするには？

A. 圧縮期間を守ることが大切です。商品が目安として示している期間を超えて圧縮状態にするのは避けましょう。また、圧縮前後のお手入れも大切です。圧縮前には洗濯をして汚れを落としましょう。圧縮袋から出して使用する前にも、必ず外で干したり、布団乾燥機を使用したりするのが傷まないコツです。

Q. 布団圧縮袋を使って他に圧縮できるものはある？

A. 布団圧縮袋はそもそもサイズが大きいので布団用と考えておきましょう。クッションや座布団は記事中の写真のとおり圧縮は可能ですが、ふわふわ感が失われてしまいます。ぬいぐるみはつぶれて形状が変わってしまうことがあるのでやめておいた方が無難でしょう。また、ダウンやコートなどの上着類は専用の圧縮袋があるので、そちらを使用することをおすすめします。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは圧縮袋の売れ筋ランキングを見ることができます。
どれを買おうか迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみるとよいでしょう。

Amazonの売れ筋ランキングへ 楽天市場の売れ筋ランキングへ Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングへ

布団圧縮袋はかさばる布団の収納に便利です。
掃除機が手元にある人はバルブ式、掃除機がキャニスター型や海外メーカーの人はバルブ型の中でも専用ポンプタイプはバルブ式の中でも専用ポンプタイプ、素材を傷めたくない人は手押し式がおすすめです。また、布団を長期間収納しておくなら、防臭や防ダニの加工が施されたものを選ぶといいでしょう。

この記事で紹介したおすすめ商品を参考にして、ぜひ自分に合った布団圧縮袋を選んでみてください。