シャンプー・頭皮ブラシのおすすめ10選！毛髪診断士が頭皮のベタつきやニオイなど悩み別に選び方を解説

「頭皮の汚れをしっかり落とせる、おすすめのシャンプーブラシはどれ？」
「種類がたくさんあって自分に合うシャンプーブラシがわからない……」

シャンプーの際に併せて使用することで、髪や頭皮の汚れを落としやすくし、マッサージもできるシャンプーブラシ。頭皮環境を良くするために使いたいところですが、素材や形の種類がさまざまで、どれを選べばいいのかわからない、またどのように使えばいいのかも知らない……という人も多いのではないでしょうか。

今回は、毛髪診断士の齊藤あきさんに、自分に合うシャンプーブラシの選び方から、より効果的な使用方法まで伺いました。シャンプーブラシを選ぶ際は、以下のポイントに注目してみましょう。

your SELECT.編集部が選んだおすすめのシャンプーブラシとともに、ぜひ参考にしてみてください。

シャンプーブラシは、汚れを落としつつ頭皮をマッサージすることで、血行を促進することができるアイテムです。「スカルプブラシ」「頭皮マッサージブラシ」と呼ばれることもあります。類似品として、マッサージ機能が付いた電動のブラシも存在しますが、今回は手動で使用するシャンプーブラシを紹介していきます。

シャンプーブラシを選ぶ際にどのような点に注目すべきなのか、毛髪診断士の齊藤あきさんに伺いました。

「シリコンタイプはマッサージにも使用できる質感で使いやすいです」と齊藤さん

頭皮の悩みに応じてピンの素材で選ぶ

シャンプーブラシのピン部分の素材はシリコン、ナイロン、ポリプロピレンなどが主流です。それぞれ硬さが違い、頭皮への刺激も異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

シリコンは質感がやわらかく刺激が少ないため、頭皮をやさしく洗いたい人やシャンプーブラシを初めて使う人におすすめ。ナイロンはピンが細い商品が多いため、しっかりと細かいところまで洗いたい人に、ポリプロピレンは硬い質感でしっかりとした洗い心地を感じやすいため、頭皮の脂やベタつきが気になる人におすすめです。

頭皮の悩みに合わせて、3つの素材から選ぼう

髪質や髪型でピンの素材を選ぶのも◎

髪質や髪型によっても、向いているピンの素材が変わってきます。また、ピンの長さも使い心地に影響するため、併せてチェックしましょう。

髪がやわらかい人は、髪の量が少なめな傾向があります。地肌にピンが届きやすいようピンは短めがおすすめです。絡まりやすいため、シリコンかナイロン素材を選びましょう。髪が硬い人は、毛量が多めな傾向があります。ピンは長めの方が頭皮まで届きます。髪をしっかりと捉えやすい、ナイロンかポリプロピレン素材がおすすめです。

直毛の人は、オールマイティーに使用が可能です。くせ毛の人は髪がごわついて広がりやすいため、ピンはやや長めの方が使いやすいです。ブラシの先端が細かいナイロン製のブラシタイプは絡まりやすいため、シリコンやポリプロピレンの目が粗いタイプを選びましょう。

髪が長い人は毛量が多くなるため、頭皮にブラシが届きやすいようピンは長めが◎。また、とかしやすいナイロン製のブラシタイプがおすすめです。髪が短い人は、ピンが長くても短くても頭皮に届くため、ピンの長さを問わず使用できます。シリコン・ナイロン・ポリプロピレン、いずれの素材でもOKです。

（左）長いピン、（右）短いピンの例。ピンの長さは、自分の髪質や毛量に合わせて選ぶといい

洗い心地や使い勝手に影響する持ち手の有無もチェック

ブラシ部分を握って使うタイプか、持ち手となる柄が付いているかで、洗い心地やお手入れのしやすさが変わります。

柄が付いたブラシタイプは、髪をとかす感覚で使用できる

持ち手があるタイプは、持ち手を握って安定した状態で使用できます。特にブラシタイプの場合は柄の部分とブラシ部分が分かれているため、シャンプーがつきづらく滑りにくいです。持ちやすく力が入れやすいので、しっかり頭皮を洗いたい人におすすめです。

持ち手がなくても握りやすいフォルムの製品もある

持ち手がないタイプは、ブラシと持ち手が一体になっており、ブラシを握って使用します。指でブラッシングするような感覚で使え、シンプルな形状とコンパクトさで持ち運びや保管に便利です。お手入れを簡単に済ませたい人や旅行先などで使いたい人におすすめです。

数あるシャンプーブラシの中から、齊藤さんのアドバイスをもとに、おすすめの製品を紹介します。

コンパクトなドロップ型で小さな手でも握りやすい製品。シリコン製のしなやかなピンを備え、インバスでシャンプー中に頭皮の汚れを落とすときにはもちろん、アウトバスで頭皮のツボを心地よく刺激したいときにもマッサージブラシとして使用できます。下部が水平になっているため、使用後は立てて置けるところもポイント。しっかりと乾かして保管できます。

クローバー型の握りやすいフォルムが特徴。ソフトな質感で洗髪や頭皮のもみほぐしに重宝します。Soft・Medium・kenzan・Barikataと硬さの異なる4種類を展開しているため、好みやコンディションに合わせて選べることもポイント。インバス・アウトバス両用で、頭皮はもちろん肩や首、足裏のツボ押しにも活用でき、2個購入し、左右同時にマッサージをする使用方法もおすすめです。

人間工学に基づいて開発された、握りやすいデザインと髪が絡まりにくい突起の配置、頭皮が傷つきにくい硬さが特徴。小刻みに軽く動かすことで、頭皮の汚れを浮かしながらマッサージでき、頭皮環境が整います。凝りを解消したいとき、アウトバスでの使用もおすすめ。六角形のフォルムで使用後は立てて置くことができるうえ、S字フック付きで壁にかけて乾かすこともできる仕様です。

クローバー型で持ちやすいサイズ・デザイン。高品質シリコン製で、硬さはソフト・ミディアム・ハードの3種類から選択が可能。好みの硬さで凝り固まった頭皮をほぐすことができます。使用後は立てて置くことも、フックなどにつるして収納することもできて保管しやすい点も魅力。30日間の返金保証と1年以内に1回の交換保証付きでアフターサービスも万全です。

中央にくびれがあり、手のひらにフィットしやすく握りやすい形状が特徴的。適度な圧力をかけながら、毛穴に詰まった汚れをかき出します。ツボに押し当てればマッサージも可能。ベーシックとソフトの2種類から好みに合わせて硬さを選べるため、快適に使用できます。衛生面にも配慮した抗菌加工で、365日の返品保証付きなのもうれしいポイント。安心して購入できます。

持ち手の短いヘアブラシのような形状で、頭皮の丸みにフィットする特許取得※の設計。頭皮を傷つけないよう先端が球状になっている572本のピンの植毛の仕方が特徴的。硬さの異なる3種のピンに段差をつけることで、指では落とせない毛穴汚れをしっかりと落とします。使用後は付属のブラシスタンドに立てて収納することで、自然と水切り・乾燥ができます。

※特許No.3964227（2002～2022年）

長さの異なる細いナイロンピンにより、シャンプーの泡を細かくクリーミーに。頭皮に心地よい刺激を与えつつ、指では落としきれない毛穴の汚れもしっかりと落とすことができます。ピンの先端が球状になっているため頭皮を傷つけにくいところもポイント。ハンドル付きで濡れた手でも持ちやすく、自立式のため使用後は立てて収納できて便利です。

ポリプロピレン製で弾力性があり、頭皮を心地よく刺激しながら血行を促進。無印良品らしいシンプルなデザインと購入しやすい手頃な価格も魅力です。ブラシの中に水がたまらないよう水抜き穴があるため、S字フックなどに掛けておけば、自然と水が抜けて便利。ブラシ部分は取り外し可能で、よりしっかりと乾かせます。

毛穴の汚れをやさしくかきとる二股のピンと、根元の汚れを落とす先の尖ったピン、地肌のマッサージに最適な丸みを帯びたピンと、形状が異なる3種のピンを採用。細く長い髪も絡まりにくい設計になっています。人差し指と中指の間に挟み、手のひらで包むように持つと滑りにくいため、小さな子どもの手でも使用が可能。親子で一緒に使いたい製品です。

カーブを描いた形状が頭皮にフィットし、ピンの配置の工夫により髪が絡まりにくい仕様。約3cmと長めのピンが程よくしなり、マッサージをしながら髪や地肌を隅々まで洗える設計です。バンドに手を入れて握るように持つことでブラシを動かしやすいことも魅力。使用後、バンド部分は片側を取り外し、フックやバーにつり下げて乾かしながら収納できます。

シャンプーブラシを使うメリット・デメリット、正しい使い方など、購入する前に知っておくべき内容を齊藤さんに伺いました。

シャンプーブラシを使うメリット・効果

「シャンプーブラシはもともとマッサージブラシとして誕生したもので、シャンプーをしながらマッサージできることが大きな魅力です」と齊藤さん

シャンプーブラシを使用することで頭の凝りがほぐれ、血行を促進することができますし、適度な刺激によるリラックス効果もあります。
また、シャンプーブラシを使用すると、手が届きにくいところも洗いやすく、汚れをしっかりと落としやすくなり、頭皮の洗い残しが減少します。ニオイや薄毛などの原因となる頭皮から分泌される皮脂などの汚れをしっかりと洗うことができます。
そのほか、ネイルをしている、手が荒れているなどの理由で手を使いたくない人や細かなところまで洗うことの苦手な高齢者でもしっかりと洗いやすいこともメリットです。

シャンプーブラシのデメリット・注意点

「ナイロン製のブラシタイプは力が入りやすいため、頭皮を傷つけないよう、より一層の注意が必要です」と齊藤さん

シャンプーブラシを使用することで髪や頭皮の汚れを落としやすくなりますが、力の入れすぎは厳禁。抜け毛や切れ毛の原因となりますし、頭皮を傷つけてしまうこともあります。必要以上に洗いすぎてしまうと頭皮が乾燥してしまう恐れも。力を入れすぎず、全体をまんべんなく洗うことが大切です。生え際や耳の後ろ、襟足など数ヵ所に分けて部分ごとに使用するなど、洗い残しがないよう工夫しましょう。

また、シャンプーブラシを使用した後は水分を拭き取り、乾燥させることが大切です。湿ったままの状態で放置しておくとカビの原因となり、カビが付着したシャンプーブラシの使用は逆効果となりますので注意しましょう。

シャンプーブラシの正しい使い方

シャンプーブラシは正しく使用することでより効果を発揮できます。齊藤さんにシャンプーブラシの正しい使用方法を教えてもらいました。

1. シャンプー前にブラッシング＆予洗いを

予洗いの前にブラッシングをして髪表面に付着したホコリや頭皮の皮脂汚れを浮かす

シャンプーをする前に、まずはヘアブラシでブラッシングをしましょう。絡まった髪をほどき、頭皮に刺激を与えて汚れを浮かします。くせ毛の場合は特に念入りにブラッシングしてください。その後、シャンプーはつけずにお湯だけで洗う、予洗いを1分程度しておきましょう。

2. シャンプーをなじませる

シャンプーはいきなり髪につけるのではなく、手のひらで泡立ててからやさしくのせる

シャンプーは液体のまま髪につけるよりも、手のひらでやや泡立つくらいに薄めてから髪につけるようにしましょう。泡で髪や頭皮を包み込むことで、汚れを落としやすくします。指の腹でやさしく頭皮をもむように、髪の毛や頭皮全体に泡をなじませます。

3. 小刻みに動かすようにしながらマッサージ

「頭頂部にツボがあるため、ツボ押しを意識しながらマッサージをするとより効果的です」と齊藤さん

一度に全体を洗うよりも部分ごとに洗うことで、洗い残しが少なくなるので、生え際や耳の後ろ、襟足など数ヵ所に分けて洗うようにしましょう。シャンプーブラシを軽く押し当て、小刻みに左右に動かすことでもれなく洗えます。洗う動作とは別に、時間がある日は、マッサージも数ヵ所に分けて行ってみましょう。シャンプーブラシを押し当てて左右に動かすようにマッサージをします。ゴリゴリと刺激するのはNGです。

4. 手ぐしでシャンプーを洗い流す

シャンプーを流す際は、ブラシを使用する必要はなく手ぐしですすぐ

シャンプーの洗い残しは髪や頭皮を傷める原因となります。手ぐしでしっかりとすすいでシャンプーを洗い流すようにしましょう。

最後に、シャンプーブラシを正しく使用するために注意すべき点や疑問を齊藤さんにお答えいただきました。

Q. シャンプーブラシは毎日使って大丈夫？

A. マッサージ感覚でしたら、毎日使用してもOKです。日課として活用してみてください。ただし、力を入れてとかすような使い方を続けていると、頭皮を傷める原因となります。ゴシゴシとこすることがないよう注意しましょう。また、頭皮にトラブルが起きた場合は使用を中止してください。

Q. コンディショナーやトリートメントをつけるときも、シャンプーブラシを使った方がよい？

A. シャンプーブラシとは別に、コンディショナー・トリートメント用のブラシもあるので、専用ブラシを使用しましょう。通常のシャンプーブラシですと、濡れた状態の髪へ過度に使用すると髪のキューティクルを傷つける原因となります。コンディショナー・トリートメント用のブラシを使用したい場合は、目が粗いブラシを選びましょう。

Q. 使った後のお手入れ方法は？

フックにつるしたり、立てて置いたりできる、乾かしやすいシャンプーブラシもある

A. お湯でシャンプーを洗い流し、しっかりと乾かすことでカビの発生を防ぎます。ときどき使い古した歯ブラシなどで洗うと、きれいな状態を保てます。浴室に置いたままにしてしまいがちですが、湿気を帯びた場所での保管はあまりおすすめできません。水気をとった後は、風通しの良い場所で乾かしてください。

Q. シャンプーブラシの買い替え時は？

A. ピンが曲がってくるなど、シャンプーブラシの劣化・変形が見られたら交換のタイミング。最大限の効果を得るために、買い替えを検討しましょう。

Q. メンズ向けの製品は、女性用の製品と違いがあるの？

A. 男性は女性に比べて皮脂の分泌が多めな傾向があることから、毛穴の詰まりを解消することに重きを置いた製品が多く、やや硬めの材質が主流です。また、短髪の人が多いことから、ピンの長さは短めの傾向があります。男性は男性用、女性は女性用の製品を使用するのがおすすめです。

形状が異なる3種のピンが特徴。極細突起のディープクリーナーが毛穴の奥の脂を落とし、2種類の弾力ある突起で頭皮をマッサージすることで血行を促進します。持ち手付きで握りやすく、カーブの形状が頭皮にフィットしやすいこともポイント。スチレン系エラストマー製でやや硬めの質感ですが、頭皮がデリケートな方向けにブラシがやわらかなタイプも選べます。

Q. シャンプーブラシは薄毛改善に効果はある？

A. シャンプーブラシでマッサージをすることにより地肌の血行を促進し、頭皮の状態を整えることができます。それにより、間接的に薄毛改善の効果は見込めます。ただし、使用方法を誤ると髪や頭皮を傷める原因となるため要注意。逆に髪の毛が抜けてしまうこともあるため、気をつけましょう。

Q. 電動のシャンプーブラシと何が違うの？

A. 電動タイプのシャンプーブラシは、均一な力加減で頭皮をもみほぐしながら洗えるところが魅力です。サロンで施術を受けているような心地よさで、毛穴の汚れが落ちたことを実感しやすい製品が多いです。シャンプーブラシを使用する際の力加減に自信がない人や、頭皮が硬めの人には特におすすめです。

頭に当てるだけで、もみほぐしながら洗える電動ブラシは、手軽に使用できます

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どれを買おうか迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみてもよいでしょう。

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今回は齊藤さんの監修のもと、シャンプーブラシの種類や使い方などについて解説しました。

シャンプーブラシで頭皮に適度な刺激を与えることで頭の凝りをほぐして血行を促進。リラックスできますし、手で洗うよりも隅々まで頭皮の汚れを落としやすくなります。ネイルをしている人や手が荒れている人なら、手で直接触れずに洗えることも魅力です。

髪や頭皮の汚れをしっかり落としてスッキリしたい！という人は、この記事を参考に、ぜひ自分にぴったりのシャンプーブラシを選んでみてください。