【2022年3月】楽天モバイルの評判は？専門家が利用者の口コミを解説

「スマホの月額料金を安く抑えたい！」
「楽天モバイルってどんな評判なの？」

スマホの月額料金が高くて不満があり、「今よりも料金が安ければキャリアを変えたい」と考えている方も多いのでは？　そんなときの選択肢のひとつに、NTTドコモ、au、ソフトバンクに次ぐ第4のキャリア「楽天モバイル」があります。しかし楽天モバイルには「エリアが限られている」「つながりにくい」などの評判もあり、実際のところが気になります。

そこで、携帯キャリアやインターネット回線に詳しいブロガー・YouTuberのふじもんさんに、楽天モバイルの評判について解説いただき、料金や使いやすさについて教えてもらいました。

ふじもんさんに楽天モバイルのよい評判とよくない評判、それぞれについて解説してもらいました。

楽天モバイルのよい評判

楽天モバイルについてインターネットやSNSで調べると、下記のようなよい評判を目にします。それぞれについてふじもんさんに解説してもらいました。

1. 使った分だけ支払うので、月額料金に無駄がない

これはそのとおりですね。厳密には「使った分だけ」ではありませんが、楽天モバイルの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」は、その月に使用したデータ量によって料金が4段階に変化します。

＜Rakuten UN-LIMIT VIの料金プラン＞

データ利用料	月額料金
1GBまで	0円
3GBまで	1078円
20GBまで	2178円
無制限	3278円

※価格はすべて税込です

データ使用量1GB以内なら0円で、20GBを超える分はどれだけ使っても3278円（税込）です。「今月は3GBしか使ってないのに、20GBで契約しているから料金が無駄になる」といった心配はありません。

出典：楽天モバイル

2. 「iPhone 13」シリーズなど、iPhoneの最新機種を安く購入できる

楽天モバイルは、2021年4月からiPhoneシリーズに正式対応しています。

「iPhone 13」シリーズは、「iPhone 13 Pro Max」「iPhone 13 Pro」「iPhone 13」「iPhone 13 mini」すべてを取り扱っており、NTTドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリア3社よりも安く購入することができます。

＜例：「iPhone 13 Pro」の本体価格＞

※価格はすべて税込です
※2022年2月時点

3. お得なキャンペーンが多い

楽天モバイルは、端末の購入キャンペーンに力を入れています。

例えば現在（2022年2月）は、「iPhone乗り換え！新生活応援キャンペーン」を実施中で、iPhone13、12シリーズを購入すると、最大3万5000円相当分の楽天ポイントを受け取ることができてお得です。

※達成条件：初めての申し込み、「Rakuten UN-LIMIT VI」プランの利用、「Rakuten Link」アプリで10秒以上通話

出典：楽天モバイル

4. 専用アプリで音声通話がかけ放題

確かに「Rakuten Link」アプリを使えば、相手が「Rakuten Link」を使っていない場合でも、無料で国内通話がかけ放題です。

ただ、「Rakuten Hand」など楽天モバイルのオリジナル端末からは通話ボタンを押せばそのまま電話をかけられますが、iPhoneなどはアプリを一度起動しなければいけないので、少し面倒に感じる人がいるかもしれません。

着信は「Rakuten Link」アプリで受けるほか、ログアウトすれば通常の通話アプリで受けられます。また留守番電話サービスは無料です（申し込みが必要です）。

出典：楽天モバイル

楽天モバイルのよくない評判

一方で、楽天モバイルには下記のようなよくない評判もあります。これらについても、ふじもんさんに解説してもらいました。

1. 楽天回線に対応していないエリアがある

楽天モバイルは現在、急ピッチで基地局を設置して回線エリアを拡大しており、2022年2月には4G／LTEの人口カバー率が96%に到達しました。

ただし、NTTドコモ、au、ソフトバンクのように人口カバー率99％にはまだ達しておらず、「対応していないエリアがまだある」といえます。

楽天回線エリア外の場合は自動的にパートナー回線（au）に切り替わるので、インターネットに接続することは可能です。しかし高速通信は月5GBまでしか使えず、5GBを超えると最大1Mbpsの低速通信になります。

楽天回線エリアはこちらから確認できます。

首都圏のほか、主要都市はほぼ回線エリア内といえます。5Gに関してはまだ限定的なので、住んでいる家や生活圏など自分が使うエリアが入っているかマップで確認しましょう。

出典：楽天モバイル

2. 屋内で通信が不安定になることが多い

楽天モバイルは「屋内で通信が不安定になる場合がある」といえます。

少し専門的な話になりますが、携帯電話に使われる電波は、周波数帯が高いほど「回線速度は速いが、遮断されやすい」、周波数帯が低いほど「回線速度は遅いが、すみずみまで届きやすい」という特徴があります。

楽天モバイルの4G周波数帯は1.7GHzのみで、「回線速度は速いが、遮断されやすい」という特徴があり、ビルの奥まった場所などで使うと途切れることがありますね。

一方でドコモ、au、ソフトバンクは、高周波数帯のほか「プラチナバンド」と呼ばれる700～900MHzの低い周波数帯も使えるため、ビル内でもつながりやすいといえます。

＜各キャリアが使用している4G／LTE周波数帯＞

出典：総務省

楽天モバイルの回線はプラチナバンドに対応しておらず、屋内に弱いため、例えばお店での会計時に「電子決済で支払おうとしたが、つながらなくて決済できなかった」といったことが起こりえます。

3. 購入できるAndroid端末のラインナップが少ない

楽天モバイルで購入できるAndroid端末は、「OPPOシリーズ」「AQUOSシリーズ」「Rakutenオリジナル」がメインで、ラインナップは多くありません。これら以外のAndroid端末を使いたい場合は、別途、SIMフリー端末を自分で用意する必要があります。

楽天モバイルはこんな人におすすめ

まとめると、楽天モバイルはこんな人におすすめです。

何よりも料金重視で、通信に多少の不便があっても許容できる人

楽天モバイルは、月間データ利用量によって月額料金が変わります。

「月3278円（税込）でデータ通信無制限」と考えると、これは相当安いですね。他社キャリアの場合、無制限プランは倍の7000円ほどかかります。

＜各キャリアと楽天モバイルの無制限プラン比較＞

※価格はすべて税込です

またahamo、povo、LINEMOなどキャリア各社のサブブランドに月額での無制限プランはありません。

＜各キャリアのサブブランドと楽天モバイルの比較＞

※価格はすべて税込です

「使い放題で料金を安く」できるのもメリットですが、「使わなかったら料金が発生しない」のも実はかなりメリットが大きいと思います。

「ふだんは使用せず、緊急連絡用として持っておく」または「インターネット通信は行わず、通話アプリ『Rakuten Link』を用いて国内通話無料の電話として使う」のもありですね。

※180日間のデータ通信が0GBおよび通話が0回の場合、通知のうえ、回線の利用停止または解約が行われる場合があります

総合的に考えて、楽天モバイルは料金面で主要キャリアの中でもっとも安いといえます。しかし前出のように通信品質にムラがあります。これを許容できればおすすめです。

外出先でデータを多く使ったり、テザリングを行う人

楽天モバイルは無料でテザリングを無制限に行えるので、「通信制限なしのモバイルルーター」として使うこともできます。外出先でデータを多く使ったり、テザリングをよく行う場合は検討してみてもいいかもしれません。

また通信環境次第なところはありますが、家で光回線を使わずに、楽天モバイルの端末をルーターとして使い、スマホやタブレット、パソコンに接続するのもありでしょう。

店頭で契約したい人

ahamo、povo、LINEMOなど各キャリアのサブブランドは店頭で申し込みができないため、Webで申し込みますが、「よくわからない」「面倒くさい」と感じて断念する人も多いようです。

その点、楽天モバイルはWebだけでなく、全国に800店舗以上ある楽天ショップで契約できるのも意外とポイント。店頭でサポートを受けたい人にもおすすめです。

最初のうちは併用がおすすめ

楽天モバイルは、使う環境によって通信品質がかなり変わります。したがって楽天モバイルに乗り換える際は、まずはそれまでのキャリアと併用して使う方がよいでしょう。

楽天モバイルはいつでも解約でき、違約金もないのでリスクは低いといえます。最初は2台持ちの感覚で使ってみて、「自分に合ってる」と思ったら乗り換えるのがおすすめです。

楽天モバイルは、「iPhone 13」シリーズをNTTドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリア3社よりも安く購入することが可能です。

例えば「iPhone 13 Pro」は、他社よりも2万円以上安く本体を購入でき、さらにキャンペーンを利用すれば楽天ポイントを最大3万5000円相当分も受け取れます。

またAndroid端末も、キャンペーンのポイント還元により実質価格がかなり安くなります。実質0円のRakutenオリジナル端末などもあり、すぐに売り切れになるほど人気が高いですね。
ここでは、楽天モバイルで安く購入できるおすすめの端末を紹介します。

※価格はすべて税込です
※2020年2月現在

楽天ポイント最大3万5000円分プレゼント iPhone 13 Pro

出典：Apple

※価格はすべて税込です

詳細はこちら→

2021年に発売された「iPhone 13」シリーズの人気機種。ステンレススチール採用により耐久・耐水性が大きく向上。また電力効率が向上し、バッテリーの駆動時間が長くなりました。

キャンペーン利用で64GBモデルが実質0円 iPhone SE（第2世代）

出典：楽天モバイル

※価格はすべて税込です

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2020年に発売されたミドルレンジモデル。「iPhone 11 Pro」と同じ高性能プロセッサを搭載し、アプリやゲームなどを快適に楽しむことが可能。扱いやすいコンパクトサイズで、指紋認証ホームボタンも搭載しています。

楽天ポイント最大2万円分プレゼント AQUOS R5G

出典：楽天モバイル

※価格はすべて税込です

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高性能CPU「Snapdragon 865」や10億色の表現力をもつPro IGZOディスプレイを搭載し、美しい画面でストレスなくサクサク使うことができます。おサイフケータイやIP68相当の防水・防塵、顔認証、指紋認証にも対応しています。

実質価格1980円で購入可能 OPPO Reno3 A

出典：OPPO

※価格はすべて税込です

詳細はこちら→

デュアルSIMスロットがあり、2つの回線と契約して使い分けることが可能。メインカメラに4つのカメラを搭載し、AIが「料理」や「ポートレート」など最適な設定をサポート。顔認証、指紋認証にも対応しています。

実質0円のオリジナルスマホ Rakuten Hand

出典：楽天モバイル

※価格はすべて税込です

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2020年に発売された、楽天モバイルオリジナルのAndroid搭載4Gスマートフォン。約5.1インチの有機ELディスプレイを搭載し、おサイフケータイや顔認証、指紋認証にも対応しています。

キャンペーン利用で本体価格1円＋ポイント5000円分 Rakuten WiFi Pocket 2B

出典：楽天モバイル

※価格はすべて税込です

詳細はこちら→

楽天モバイルのオリジナル・モバイルルーター。スマホやパソコン、タブレットなどに16台まで同時接続できます。最大約10時間の連続通信ができ、外出時の長時間利用も安心です。

これらのおすすめ端末のほか、楽天モバイルでは下記の端末を購入可能。ラインナップはこちらで確認できます。

＜楽天モバイルで購入できる端末一覧＞

※価格はすべて税込です
※2022年2月時点

楽天モバイルへの申し込みは店舗や公式サイトから行えます。店舗に行く時間がない場合は、24時間好きなタイミングで申し込めるオンラインでの申し込みがおすすめ。申し込みは、以下のステップで行います。

1. 申し込みに必要な書類などを準備する

楽天モバイルに新規で申し込む場合、以下のものを用意しましょう。

本人確認書類	運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカード（個人番号カード）、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳、（以下は補助書類が必要）身体障がい者手帳、健康保険証、日本国パスポート、住民基本台帳カードなどから1つ
クレジットカード／デビットカード／銀行口座	楽天モバイルの支払いはクレジットカード支払い、デビットカード支払い、口座振替で行えます。これらの支払先情報を入力するので用意しておきましょう
楽天会員ユーザーID／パスワード	申込時に楽天会員ユーザーIDとパスワードが必要です。あらかじめ登録しておきましょう
MNP予約番号（他社から電話番号乗り換えの場合のみ）	他社からの乗り換えで「電話番号をそのまま使いたい」という場合は、乗り換え元に連絡して「MNP予約番号」を取得しておきましょう
端末	「現在使っている端末をそのまま使う」「別途、SIMフリー端末を自分で用意する」など、楽天モバイルで端末を買わない場合は端末を用意しましょう

2. 楽天モバイルの公式サイトから申し込む

書類などを準備したら、楽天モバイルの公式サイトから申し込みましょう。

申し込み手順は以下のとおりです。

3. 端末とSIMカードを受け取り、初期設定を行う

本人確認完了後、最短で申込日当日に端末とSIMカードが発送されます。手元に製品が届いたら、端末にSIMカードを挿入し、初期設定を行います。

また、他社からの乗り換えの場合は、MNP開通手続きを行います。手順は以下のとおりです。

楽天モバイルの解約方法

楽天モバイルは、Webで簡単に解約できます。契約期間の縛りがなく、違約金も発生しません。解約手順は以下のとおりです。

解約の手続きが完了したら、登録したメールアドレス宛てに「解約完了のお知らせ」のメールが送られてきます。

最後に、楽天モバイルに関する疑問をふじもんさんに聞きました。

Q. 楽天モバイルの回線速度は？

A. 下り平均36.19Mbpsほどです

通信速度測定サイト「みんなのネット回線速度」によると、楽天モバイルの平均回線速度は下り平均36.19Mbps、上り平均19.0Mbpsで、数値が小さいほど通信環境がよいことを示す平均Ping値は50.44msです。

他社キャリアと比較すると、ダウンロード速度は遅め、アップロード速度は速め、Ping値は平均的といえます。

＜主要キャリアの平均回線速度＞

※「みんなのネット回線速度」（2022年2月15日）より

Q. 楽天モバイルの対応端末は？

A. iPhoneは「iPhone 6s」以降、ほか「Google Pixel 4」以降などが対応しています

楽天回線での接続性検証の確認が取れており、楽天回線のSIMが利用できる端末はこちらで確認できます。

Q. 楽天モバイルの通話料金は？

A. 専用アプリを使えば国内通話0円です

「Rakuten Link」アプリを使えば、相手が「Rakuten Link」を使っていない場合でも、無料で国内通話がかけ放題です。

アプリを使わない通話は、30秒につき22円（税込）かかります。そのほか、月額1100円（税込）で10分間通話かけ放題のオプションもあります。

Q. 楽天ポイントの使い道は？

A. 楽天モバイルの支払いや店舗での買い物ができます

楽天ポイントは、1ポイント1円で楽天モバイルの支払いや楽天市場の買い物に使えます。そのほか楽天ペイを使えば店舗でも買い物ができ、楽天ポイントからANAマイルなどに変換して使うこともできます。

Q. もともと楽天モバイルを使っていた場合、「Rakuten UN-LIMIT VI」に乗り換えた方がいい？

A. 乗り換えた方が料金面でお得です

旧プラン「スーパーホーダイ」（新規受付は終了）を使っている場合、今後も使い続けることはできますが、料金面では「Rakuten UN-LIMIT VI」に切り替えた方がお得です。

＜楽天モバイルの旧プラン・新プラン比較＞

※価格はすべて税込です

ただし、楽天モバイルの回線エリアに入っていることが重要。「スーパーホーダイ」はドコモ回線を使用しており、楽天回線の「Rakuten UN-LIMIT VI」に切り替えるとつながらなくなったり、通信品質が悪くなる可能性があります。切り替える前に楽天回線エリアをチェックしておきましょう。

Q. スマホを下取りしてもらえる？

A. 楽天モバイルに契約しなくても下取りしてもらえます

楽天モバイルは「スマホ下取りサービス」を行っており、使わなくなったスマホを買い取ってくれます。

同様のサービスはNTTドコモ、au、ソフトバンクなども行っていますが、回線の契約者が対象。しかし楽天モバイルは「満18歳以上」「楽天会員」であれば、誰でも「スマホ下取りサービス」を利用できます。

参考として、2022年2月の下取り最高価格は、「iPhone 12 Pro Max（512GB）」が最大6万6120円（税込）です。

Q. 楽天モバイル以外のおすすめ格安SIMは？

A. 「日本通信SIM」がおすすめです

「楽天モバイルの料金は興味深いけど、通信品質も重視したい」「そもそも楽天モバイルは回線エリア外」という場合は、「日本通信SIM」をおすすめします。

こちらの事業者はNTTドコモの回線を使っているので通信品質は不安なし。プランは20GB／月で月額基本料2178円（税込）と、NTTドコモの「ahamo」（20GB／月で月額基本料2970円（税込））よりもお得。さらに、ひと月70分まで無料通話も行えます。

楽天モバイルは、スマホの本体料金や月額料金を安く抑えたい人におすすめです。また、月3278円（税込）でデータ通信無制限かつテザリング無制限で使えるので、光回線に契約していない人にもおすすめです。

ただ、楽天回線エリア外に住んでいる場合は、高速通信は月5GBまでしか使えないので、一気に条件が悪くなります。住んでいる家や生活圏が楽天回線エリア内かどうかしっかり確認してから検討しましょう。