モバイルバッテリーのおすすめ12選！専門家が大容量タイプや軽量で持ち運びやすい商品を厳選

「大容量で持ち運びしやすいモバイルバッテリーが欲しい」
「充電スピードが速いおすすめのモバイルバッテリーはどれ？」

モバイルバッテリーは、スマホやパソコン、カメラ、スマートウォッチなど、さまざまな電子機器につないで充電できるすぐれもの。外出先で充電がなくなったときや、リモートワークで外に出て仕事をするときなどに役立ちます。
しかし、商品によって容量やサイズ、充電スピードなどが異なるため、どれを選べばいいのかわからない人も多いでしょう。

この記事では、年間300日以上も車中泊を行い、日常的にモバイルバッテリーを駆使しているバンライファーで、車中泊専門誌「カーネル」アンバサダーのruiさんに、自分に合ったモバイルバッテリーの選び方について伺いました。

また、ruiさんおすすめのモバイルバッテリー12選をご紹介するので、モバイルバッテリーの購入を検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。

専門家が教える！

モバイルバッテリーの選び方

モバイルバッテリーは多くのメーカーが開発をしていて、年々新しいモデルが登場します。形状や大きさからスペックを把握することが難しく、何を買ったらいいかわからなくなってしまうのも無理はありません。
そこで、まずはモバイルバッテリーの選び方についてruiさんに伺いました。

モバイルバッテリーは機種によって容量や機能が異なるので、充電したい端末や使い方に合わせて選ぼう

容量は5000mAh以上のものを選ぶ！ パソコンを充電するなら15000mAh以上が目安

モバイルバッテリーを選ぶ際にまず注目すべきなのが容量（mAh）です。これは、モバイルバッテリーが一時間にどのくらいの電流を流せるかの目安を表しています。

スマホを1回満タンにするには、2000〜3000mAhほどのバッテリー容量が必要です。例えば、iPhone13や14であれば、電池をフルで充電するのに必要な容量は、およそ3400mAh程度といわれています。

スマホの他にカメラやイヤホンなど、複数の端末を充電するなら10000mAh以上、ノートパソコンも充電したいなら15000mAh以上を目安にしましょう。

スマートフォン	2000〜3000mAh
デジタルカメラ	600〜2000mAh
ノートパソコン	15000mAh〜

バッテリーの大きさと容量は比例しないので、しっかり確認を！

記載のバッテリー容量の70％くらいを目安にして選ぶ

充電スピードを重視するならPD対応のものを選ぶ

モバイルバッテリーは出力ワット数（W）の数値が大きければ大きいほど、速く充電できます。
充電速度を重視するなら、PD（パワーデリバリー）対応のモバイルバッテリーを選びましょう。PDとは最大240Wまでの受給電ができる規格のことで、PD対応のモバイルバッテリーであれば急速充電が可能です。

ただし、PD対応のケーブル端子はUSB Type-Cのみ。PD対応のモバイルバッテリーを購入しても、モバイルバッテリーにつなぐケーブルがUSB Type-C以外のものだと、急速充電することはできません。バッテリー本体とケーブルの両方がPD対応であることをしっかり確認しましょう。iPhoneをPD対応のモバイルバッテリーで充電するときは、Type-C to Lightningケーブルを使えば急速充電が可能です。

バッテリーだけでなく、ケーブルがUSB Type-Cに対応していないと急速充電できない

PDの最大出力数は240Wですが、モバイルバッテリーは商品によって対応出力数が15〜240Wの幅で異なります。また、充電する端末も対応出力数に違いがあり、スマホは約18〜20W、ノートパソコンは約45〜60W（ハイスペックノートパソコンなら60〜100W）です。

急速充電を行うには、端末側の対応出力数以上のモバイルバッテリーを選ばなくてはいけません。たとえば、iPhoneを急速充電するには、8〜11シリーズの機種だと18W以上、12シリーズ以降の機種だと20W以上が必要になります。

PD対応の機種は本体とケーブルが分離しているタイプがおすすめ

PD対応のモバイルバッテリーを選ぶ際は、付属のケーブルに注意しましょう。

モバイルバッテリーはケーブルが付属しているものも多いですが、バッテリーの最大出力数にケーブルが対応していない場合があります。また、ケーブルが本体と一体化しているタイプは持ち運びや管理が楽という面はあるものの、本体よりもケーブルの方がもろい場合が多く、ケーブルが断線して接続不良を起こしてしまったり、充電パフォーマンスが落ちてしまったりすることがあります。

PD対応のモバイルバッテリーを選ぶ際は、バッテリー本体とケーブルが分離しているタイプのものがおすすめです。

付属のケーブルだと充電速度が遅いと感じたら、別売りのPD対応のケーブルを購入しよう

出力ポートの種類と数が充電したい端末に対応しているものを選ぶ

モバイルバッテリーの出力ポートには、USB Type-A、USB Type-C、Micro-USB、Lightningなど、いくつか種類があります。充電したい端末に対応したものを選びましょう。

また、複数の端末を同時に充電したいなら、モバイルバッテリーの出力ポートの数も要チェックです。少ないモデルだと1〜2ポートですが、大容量のバッテリーだと3つ以上ついているものもあります。複数の機器を同時に充電したい場合は、ポート数が多いものを選びましょう。

USB Type-A（写真左）とUSB Type-C（写真右）の2つの出力ポートをもつモバイルバッテリー

パススルー充電に対応している機種なら、モバイルバッテリーと端末を同時に充電が可能

パススルー充電とは、モバイルバッテリーの本体を充電しながら、スマホやパソコンなどの端末も同時に充電できる機能のことです。スマホをよく使い電池をすぐに消費してしまう人や、リモートワークなどで電池を使う量が激しい人は、充電しながら作業ができるよう、パススルー充電に対応したものを選ぶとよいでしょう。

パススルー充電に対応しているAnker PowerCore Fusion 10000

専門家おすすめのモバイルバッテリー12選

ここでは、ruiさんに選んでいただいたおすすめのモバイルバッテリーを紹介します。

中国で急成長しているAnkerのオーソドックスなバッテリー。2ポートで同時に充電しても15Wの出力があり、パフォーマンスは十分。スマホは30分もあれば50%は充電できます。大容量のわりに200gを切るコンパクトさで、持ち運びもしやすいです。

Ankerの最新機種（2023年6月現在）。ノートパソコンにも対応できるほどの出力数で、プラグつき、パススルー充電対応と、機能が充実しています。他の商品と異なるポイントは、GaN（窒化ガリウム）搭載充電器であること。次世代を担う半導体素材で、エネルギー効率が良く、小型で軽量なのに容量が大きいという利点があります。

かわいいデザインのモバイルバッテリー。スマホの充電のためにバッテリーは持ち歩きたいけれど、かさばるのはいやだという方におすすめの商品です。コンパクトなので、メイク道具や筆記用具と一緒にポーチに収納することができます。

株式会社MOTTERUという国内メーカーのモバイルバッテリーです。イヤホンなど低い電流で充電できるものに使うときは、低電流モードを使うと、100%充電された状態からさらに電力を供給してしまう過充電を制御できます。バッテリー自体が繰り返し使っても劣化しにくいのもおすすめのポイントです。

日本のメーカー・CIOの代表商品。モバイルバッテリーにプラグがあったらいいなというお客さんの声から生まれた商品で、ACプラグがついています。USB Type-Cからは30Wの出力を維持しつつ、USB Type Aからも12W出力するので、2台同時に充電するのも可能です。

Ankerのワイヤレスモバイルバッテリーです。マグネットがついており、スマホスタンドとしても活用できます。ケーブルを使った有線での充電にも対応しているので、状況に応じて使い分けができます。

30000mAhと大容量のバッテリーで、ビジネス用にもちたい方におすすめの商品です。ノートパソコンやスマホなど、複数の端末を充電したいときにも、ケーブルが4本もついているので同時充電することができます。

アップルウォッチ用に開発された商品で、アップルウォッチはワイヤレスで充電可能。9000mAhとかなりの容量があり、1回の蓄電でApple Watchを約20回フル充電することができます。外付けのポートを使えば、スマホなども充電することが可能です。

3台同時に充電できるソーラーモバイルバッテリー。日光に当てておけば満タンになるので、キャンプや外に出かける場合なら、蓄電にも困りません。アウトドアで使用することを想定して、衝撃に強く、耐久性のあるつくりになっています。懐中電灯としても使えるので、防災用にもおすすめです。

こちらはカードと同じサイズの小型なモバイルバッテリー。USB- Type-Cから最大で20Wの出力ができるので、バッテリー0のスマホを30分で60%まで一気に充電ができます。低電力充電モードがあるので、ネッククーラーやイヤホンなどの充電のときに無駄がなく、使いやすい商品です。

モバイルバッテリーがカバンの中でいつもどこかにいってしまうという方にぴったりの、カラビナ型モバイルバッテリー。容量はiPhoneの充電一回分程度と少ないのですが、登山やハイキングのときにリュックなどにぶらさげておくと、いざというときに安心です。

バッテリー容量が25000mAh以上あり、最大出力が100Wという高機能バッテリー。価格もそれなりにしますが、ディスプレイで電池残量がわかるなど、メカニカルな見た目のデザインも魅力です。

モバイルバッテリーを買う前に押さえておきたいこと

モバイルバッテリーを購入する前に、押さえておきたいポイントについて、ruiさんに解説していただきました。

容量が大きくなるほどサイズも大きくなる

容量が大きいモバイルバッテリーは、その分サイズが大きくなったり重たくなったりします。リップや名刺サイズくらいであれば、ハンドバッグやペンケースに入れるなど、かさばらないのですが、コンパクトなものは持ち運びやすい分、容量が小さくなりがちです。

できれば軽量で小さくて容量が大きい方がいいのですが、なかなかそうもいかないもの。用途や使用シーンに応じて小型のものと大型のものの二種類を使い分けするのもよいでしょう。

容量が大きいものはサイズも大きくなるので、持ち運びには不便

ワイヤレス充電に対応したものもある

最近は、モバイルバッテリーにはワイヤレス充電機能が搭載されたものもあります。モバイルバッテリーの上にスマホをのせるだけで充電できて便利です。

しかし、ケーブルを使った場合よりも充電速度が遅かったり、スマホの位置がずれてしまうと充電できなかったりというデメリットもあります。また、端末は充電中だと使うことができないので注意が必要です。

PSEマークを確認する

PSEマークとは、「Product Safety Electrical appliance & materials」の頭文字で、電気製品が安全基準を満たしていることを示すマークです。電気用品をつくるメーカーや輸入事業者は、PSEマークを表示しなくてはならない義務があります。

このマークがない製品は、製造、輸入、販売をしてはいけないことになっていますので、必ずマークのあるものを選びましょう。

PSEマークがあるか要チェック

飛行機に持ち込む際は要注意

モバイルバッテリーは、リチウムイオン電池でできているため、機内持ち込みに制限があります。各航空会社で国内線・国際線ともに、持ち込みが可能な容量を提示しているので、チェックしてみましょう。
また、手荷物として預けることはいかなる場合もできないので、旅行や出張の際に飛行機を利用する場合は気をつけましょう。

モバイルバッテリーについてのQ&A

最後に、モバイルバッテリーについてのよくある疑問点をまとめて紹介します。使用時の注意点やおすすめの使い方などをruiさんに教えてもらいました。

Q. モバイルバッテリーのおすすめメーカーはありますか？

A. 充電器の開発が飛び抜けて進んでいる中国の企業のものがおすすめです。

残念ながら、日本製は技術が中国製にあまり追いつけていないのが正直なところです。
中国製のものすべてが良いわけではなく、中には安価なものや、壊れやすいものもありますので、おすすめのメーカーをご紹介します。

ANKER	モバイルバッテリーやスマホなどを開発している中国のメーカー。欧米でも支持されるほど性能が良く、信頼できる商品ばかり。
パワーオークグループ	ポータブル電源や蓄電池市場の先駆者ともいえるブランド「ブルーティ」が人気。中国のメーカーで、ポータブル電源をメインで開発し、ソーラーや防災グッズにも力を入れている。

Q. モバイルバッテリーのあると便利な機能は？

A. ACプラグがついたものは便利です。

ACプラグがついているモバイルバッテリーは、コンセントで充電することができ、ACアダプタとしても使えます。

ACプラグつきのモバイルバッテリー。コンセントで本体の充電ができて便利

また、ソーラーパネルがついているソーラー式もあります。日の当たるところに置いておけばバッテリーチャージができるので、エコでもあり、アウトドアが好きな方や登山をする方などにもおすすめです。ただし劣化が早く、長持ちしないので、日常使いするというよりは、キャンプに行ったときのために、などと使い道を分けるとよいでしょう。

扇風機や電気毛布の機能が備わっているものもあります。防災用としてもっておくのはいいと思いますが、日常的に使うモバイルバッテリーであれば、あまり使うことがないのでかえって邪魔になる場合もあります。

Q. 乾電池タイプのモバイルバッテリーのメリットはありますか？

A. 充電が必要ないことです。
乾電池を入れるだけで使えるので、防災グッズとしてもよいでしょう。乾電池はどこでも手に入りますし、乾電池の規格は世界共通なので、海外旅行するときなどにも便利です。おすすめは下記の2点です。

Q. ノートパソコンを充電するにはどんなものを選ぶといい？

A. 15000mAh以上のものがおすすめです。

ノートパソコンはだいたい10000mAhくらいの容量なので、15000〜20000mAhあると安心です。また、パソコンを充電しながら使う場合、出力が小さいモバイルバッテリーだと充電していても電池が減るスピードが上回ってしまうので、PD対応で45〜60W程度の高出力のものがおすすめです。

ノートパソコンに使うモバイルバッテリーは、高出力のものにする

モバイルバッテリーのAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは、モバイルバッテリーの売れ筋ランキングを見ることができます。
Amazonは上位100位、楽天市場とYahoo!ショッピングはリアルタイム・デイリー・週間の売れ筋ランキングを紹介しています。どれを買おうか迷ったときは、参考にしてみてはいかがでしょうか。

Amazonの売れ筋ランキングへ 楽天市場の売れ筋ランキングへ Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングへ

まとめ

外出先でスマホなどの充電が切れてしまった際に、モバイルバッテリーがあると便利です。少なくても、自分がよく使用する端末がフルで充電できるモバイルバッテリーをひとつは携帯するようにするとよいでしょう。

この記事の内容を参考に、自分に合ったモバイルバッテリーを選んでみてください。