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電動歯ブラシを効果的に使うには?歯科医師が手磨きとの違いや正しい使い方を徹底解説!
電動歯ブラシは、歯ブラシによる手磨きでは届きにくい歯周ポケットや歯と歯の間までしっかり磨くことができるなどのメリットがあります。ですが、どんな電動歯ブラシも正しい使い方を理解していなければ、効率的な歯磨きはできません。
今回は、歯科医師の野尻真里さんに口腔内を健康に保つ「正しい電動歯ブラシの使い方」をレクチャーしていただいたので、ぜひ電動歯ブラシでのブラッシングの参考にしてください。
歯科医師/モデル
野尻真里さん
日本審美歯科学会所属の歯科医師。朝日大学歯学部を現役卒業後「うずら歯科」に勤務。自身が掲載された写真集『美人女医図鑑』が発売中。歯科食育士のほか、コスメコンシェルジュや華道准教授の資格をもつ。
目次
電動歯ブラシの種類と特徴
現在日本で市販されている電動歯ブラシは、その多くが音波振動といわれる音波領域の高速振動で歯垢を除去するものです。かつては超音波領域の振動を発生させるものもありましたが、ブラッシングにテクニックが必要なこともあり、現在ではほとんど販売されなくなりました。また、一口に音波振動の電動歯ブラシと言っても、駆動方式によって、バス・スクラビング方式、ローリング方式、回転式の3つのタイプに大別でき、それぞれ特徴や磨き方が異なります。
電動歯ブラシの駆動方式による違い
| 駆動方式 | バス・スクラビング方式 | ローリング方式 | 回転式 |
|---|---|---|---|
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|
| 特徴 | 歯周ポケット内まで毛先が入り込み、プラーク※をかき出すことができる | 歯ぐき(歯肉)と歯の表面を同時に清掃できる | 丸型ブラシが高速で回転しながら、歯の表面の歯垢を落とす |
| 磨き方 | 歯と歯ぐき(歯肉)の境目に対して、斜め45°の角度でブラシを当てる | 歯ブラシの毛先を歯に平行に当て、毛先を歯肉に軽く押し当てるようにする | ブラシで歯を1本ずつ包み込むように磨く |
※プラークとは歯垢のこと。
音波振動の電動歯ブラシの種類は、どんな磨き方ができる駆動方式を採用しているかによって分けることができます。
バス・スクラビング方式の電動歯ブラシは、歯周ケアに最適といわれるバス法やスクラビング法の動きを再現した駆動方式のものを指します。特に歯と歯ぐき(歯肉)の境目に対して、斜め45°の角度でブラシを当てることで、歯周ポケット内まで毛先が入り込み、プラーク(歯垢)をかき出すことができます。振動幅が細かいものは、歯ぐきにやさしい使用感が特徴です。
ローリング方式の電動歯ブラシは、ブラシの毛先を歯に平行に当て、毛先を歯肉に軽く押し当てるようにして磨くことで、歯ぐき(歯肉)と歯の表面を同時に清掃できます。ブラシの振動の幅が大きいため、ブラシを上手く当てることが苦手な初心者でも、比較的かんたんに一定レベルまで歯垢除去ができることがメリットです。
回転式の電動歯ブラシは、丸型ブラシが高速で回転しながら、歯の表面の歯垢を落とします。ブラシで歯を1本ずつ包み込むように磨くため、むし歯予防に適しています。パワフルな磨き心地が特徴です。
初心者でも使いやすいのはバス・スクラビング方式の電動歯ブラシ
野尻医師によれば、毎日使う電動歯ブラシは、ブラッシング力や歯垢除去力が大切である一方で、「誰でも簡単にキレイに歯を磨けること」が何よりも大切なのだそう。
「電動歯ブラシは、自分に合った歯ブラシを選ぶことが重要です。どんなに機能に優れている電動歯ブラシを使っていても、ブラッシングそのものがうまくいっていなければ、磨き残しが目立ってしまう患者さんもいらっしゃいますから。初めて電動歯ブラシを使うという人は、バス・スクラビング式で磨ける電動歯ブラシが使いやすいと思います。ブラッシングの技術が高くなくても、歯周ポケットなどお口の隅々までケアしやすいのがポイントです」
バス・スクラビング方式の電動歯ブラシはブラッシング技術がなくてもお口をケアしやすく、歯の知識がない人にも使いやすい電動歯ブラシの一つ、と野尻医師。
バス・スクラビング方式の電動歯ブラシがより使いやすく進化!
ドルツプレミアム W音波振動ハブラシ スマート EW-DT88
バス・スクラビング式で磨ける電動歯ブラシといえば、Panasonicの電動歯ブラシ「ドルツ」ブランドのフラッグシップモデルとして、2025年9月に発売された「ドルツプレミアム W音波振動ハブラシスマート EW-DT88」です。
その最大の特徴は、Panasonic独自のW音波振動※が搭載されていることです。歯と歯ぐきの境目の歯垢をかき出すヨコ方向の振動(約31,000ブラシストローク/分)に加え、ヘッドのタタキ振動(約20,000ブラシストローク/分)がプラスされ、磨き残しが出やすい歯周ポケットや歯間のしつこい歯垢まで強力に除去します。
EW-DT88では、常にブラシ振幅を維持するようにパワーが制御されています。充電満タン状態はもちろん、充電が空に近づいても、常に最大振幅を維持します。
※ 音波領域内での、ヨコ約31,000、タタキ約20,000ブラシストローク/分の振動。
また、ブラッシングナビ機能が搭載されており、強い押しつけ力や速すぎるブラッシング速度を感知した場合、お知らせライトが点灯します。赤いライトが点灯した場合は、ブラッシング圧が強すぎるとき。黄色ライトの点灯は、必要以上にブラシを動かしているときです。歯周ポケットを磨く際に適切な磨き角度でブラッシングができているときは青いライトが点灯し、毎日の正しいブラッシングをサポートしてくれます。
さらに、EW-DT88には好みで使い分けられる4つのモードと、アプリで設定できるカスタムモードが搭載されています。専用アプリでは、磨き残しが多い箇所を可視化したり、一人ひとりの口内状態に合わせた磨き方をアドバイスしてくれたりなど、オーラルケアに役立つ機能が使えます。
| Wクリーンモード | 異なる2方向のモーターが、歯周ポケットや歯間などの細かいすき間まで届く。パワフルに磨きたいときに。強さを3段階から選ぶことが可能。 |
|---|---|
| Wガムモード | 異なる2方向のモーターが、歯周ポケットや歯間などの細かいすき間まで届く。Wクリーンモードより磨き感を抑えたいときに。強さを3段階から選ぶことが可能。 |
| クリーンモード | 細かな振動で、歯面や歯周ポケットの汚れに届く。 |
| ソフトモード | 細かな振動で、歯面や歯周ポケットの汚れに届く。やさしい磨き感が好みの方に。 |
| カスタマイズ(センシティブ)モード | 歯ぐきに対して特にやさしく磨きたいときに。ドルツアプリの「モード/コースの各種設定」で細かな調整が可能。 |
電動歯ブラシと手磨きでは何が違う?
電動歯ブラシを使用すれば、手磨きでの歯磨きよりも効率よく短時間で歯磨きができる一方で、手磨きの歯ブラシは自分の歯並びに合うヘッドのブラシを選びやすいなどのメリットがあります。
自身も「電動歯ブラシと手磨き歯ブラシを併用している」という野尻医師に、その違いについても詳しくお伺いしました。
手磨きをすることのメリット・デメリット
野尻医師によれば、歯ブラシによる手磨きにもメリットはあるそうです。
「手磨き用の歯ブラシは安価でどこでも手に入りやすく、種類も豊富です。ヘッドの種類も多いので、歯ブラシを選び替えて磨き方を調整でき、どんな人にも合う磨き方を追求しやすいというメリットがあります。私自身は、手磨きならではの物理的に磨けている感じも好きです」
「しかし、歯ブラシでの手磨きだけで歯をキレイに磨くには、磨き方に技術が必要です。電動歯ブラシと比べると、キレイに磨くのに時間もかかります。磨き残しは技術や習慣による部分が大きく、歯の知識があまりない人が、手磨きだけで歯を健康に保つのは簡単ではないですね」
電動歯ブラシで歯を磨くことのメリット・デメリット
近年普及が進みつつある電動歯ブラシは、手磨きの歯ブラシと比べると高価ではありますが、それを上回るメリットや、価格以外のデメリットもあります。
「電動歯ブラシはどの種類のものを使っても、ヘッドが自動的に振動してくれるので、効率的に短時間で歯をキレイに磨くことができるのがメリットです。手磨きと比べると、ブラッシング技術がなくても、磨き残しが少なくなることもあります。
「しかし、電動ならではの“磨いた気になりやすい”というデメリットもあります。ヘッドが勝手に動いてくれるとはいっても、角度や当て方には電動歯ブラシならではのやり方があるので、電動歯ブラシさえ使っていれば大丈夫、という考え方は危険ですね」
その他、手磨きの歯ブラシと比べて、ヘッドブラシの交換を忘れやすい、洗面台周りに電源を確保する必要があるなど、細かなデメリットもあるのだそう。
電動歯ブラシのNGな使い方
野尻医師によれば、電動歯ブラシを使う人の中には、「電動歯ブラシならではの磨き残しが多い人」や「電動歯ブラシの使い方を間違えている人」がいるのだそう。
「電動歯ブラシは、アイテムによっては構造上ヘッドが大きいものもあり、上の歯の奥がよく磨けていない人が多いです。頬が邪魔で磨きづらいことも多いので、自分に合ったブラシヘッドの電動歯ブラシを使ったり、角度を工夫するなどの努力が必要です」
「また、電動歯ブラシは基本的に、手磨きの歯ブラシのように前後左右にブラッシングする必要がないものが多いのですが、必要以上に動かしてしまう人も。ゴシゴシ磨きすぎるとブラシの振動がうまく歯に当たらずかえって清掃力が落ちてしまったり、歯ぐきを傷つけてしまったりするので、注意してほしいです」
歯科医師が教える!電動歯ブラシの正しい使い方
電動歯ブラシで歯を健康に保つには、正しい磨き方をマスターする必要があります。
ここからは野尻医師に、歯をキレイに磨くための正しい電動歯ブラシの使い方をレクチャーしてもらいます。
電動歯ブラシの持ち方
電動歯ブラシの持ち方は、大きく分けて2種類あります。
「ペンを握るように持つペングリップは、適度なブラッシング圧が保たれるため、歯と歯ぐきへの負担が少なく、軽い力で器用に動かすことができます。ブラッシング圧が強い人におすすめすることが多いです。また、歯ブラシを握り込むパームグリップは、しっかり握れるので、安定して磨くことができます。重さのある電動歯ブラシを持つときは、こちらの握り方が適しています」
基本的には、自分が歯磨きしやすければ、どちらの持ち方で歯磨きをしてもいいのだそう。電動歯ブラシの種類や重さに合わせて、持ち方を使い分けましょう。
電動歯ブラシの当て方・動かし方
電動歯ブラシで歯を健康に保つためには、歯ブラシを適切に歯に当てることが大切です。
「強さはブラシの毛先が軽く触れる程度にしましょう。電源をつけたら、歯の側面から磨いていきます。ずっと同じ方向に動かすというよりは、歯面に対して90°で当てるスクラビング法と、歯と歯ぐきに対して、汚れがかき出しやすいよう45°に当てるバス法を繰り返していきます」
手磨きの歯ブラシのようにゴシゴシ磨く必要はありませんが、歯の磨き残しがないよう、場所によってブラシの角度をしっかり変えていくのが、正しく歯磨きするコツですねなのだそう。
「歯磨きの時間は、電動歯ブラシの種類やライフスタイルによっても変わりますが、時間よりも当て残しをなくすことの方が大切ですね」
「ぼーっと歯磨きしていると、歯の噛み合わせ面や前歯など磨き残してしまうことも。電動歯ブラシは唾液が飛び散りやすく、鏡の前で歯磨きしない人も多いかもしれませんが、鏡の前にいなくても歯磨きに集中し、磨き残し面がないように一つ一つの歯をていねいに磨いていきましょう」
ドルツプレミアム W音波振動ハブラシ スマート EW-DT88を使った正しい磨き方
ここからは「ドルツプレミアム W音波振動ハブラシ スマート EW-DT88」を使って、実際に電動歯ブラシで歯磨きするときの細かいコツもレクチャーしていただきます。磨き残しの多い箇所を把握しながら、健康的な歯磨きを実践してみましょう。
STEP1| 適切な量の歯磨き粉を使う
まずは、電動歯ブラシに適切な量の歯磨き粉をつけていきます。
「一般的な歯磨き粉であればOKですが、お口の健康を保つためにはフッ素入りの歯磨き粉の使用がおすすめです」
ただし、歯や歯ぐきを傷めないために、やに取り用などの特殊な歯磨き粉は使用しないようにしましょう。歯磨き粉の量は米粒大が目安です。歯磨き粉が飛び散らないように、ブラシを口の中に入れてから電動歯ブラシの電源をオンにしましょう。
STEP2|モードを選択する
歯磨き粉を塗ったら、電源ボタンをオンにします。電源ボタンを再度押すとモードの選択ができるので、自身に合ったモードを選択していきましょう。
「Wクリーンモードは、強モードだとかなりの振動があるので、しっかりと歯を磨くことができそうですね。歯ぐきが弱い方は、ソフトモードを使うのもいいですね」
モードによってブラシの動きや振動の強さを選択できるので、そのときの口腔状態に合う歯磨きができるのもポイント。自身のライフスタイルに合わせて、モードを使い分けましょう。
STEP3 |「コの字型」で歯を磨いていく
モードを選んだら、歯磨きをしていきます。最初は歯の側面からスタートし、一周したら噛み合わせ面に移動。さらに一周したら、歯の内側を磨いていくという「コの字型」で磨くと、磨き忘れがなくなりやすいそう。
「最初は、磨き残しの多い奥歯からスタートしてください。歯面〜歯周ポケットまで磨けるよう、一つの歯を磨くときにバス法とスクラビング法を繰り返していきます」
歯の側面〜噛み合わせ面を磨いたら、次は歯の内側を磨いていきます。
「奥歯の内側も、磨き残しが多い部分です。ブラシを奥にグッと入れるように傾けて、奥歯の裏側にもブラシが届くようにしましょう」
EW-DT88はW音波振動※によって歯周ポケットにもアプローチしやすいですが、面で磨き漏れてしまうとむし歯の原因になります。磨き残しの多い箇所は、しっかりとブラシを当てていきます。
※ 音波領域内での、ヨコ約31,000、タタキ約20,000ブラシストローク/分の振動。
下の歯を磨き終えたら、上の歯に移動していきます。上下ともに磨き残しの多い奥歯は、しっかりと当てていきます。
意外にも、前歯も磨き残しが多い部分。前歯は大きいので、ヨコ磨きの後にタテ磨きも組み合わせて、裏面も同じように磨いていきます。
下の歯と同じように、側面〜噛み合わせ面〜裏面、全ての歯を網羅して磨くのが、正しい歯磨きのコツです。
STEP4|アプリで磨き残しをチェックする
EW-DT88は、歯磨きの際にアプリストアで無料ダウンロードできる「Doltz」のアプリを起動しながら歯磨きすることで、歯磨きの履歴をチェックすることができます。
「一度EW-DT88とアプリを連携しておけば、電源を入れると同時に、勝手にBluetooth®で連携してくれます。そして、歯磨き中にもコの字型で歯を磨けるよう、音声でサポートしてくれるので、アプリに集中していれば磨き残しが少なくなると思います。歯磨き履歴を確認することで、自分の歯磨きの苦手箇所を確認できるので、歯磨きを改善していけるのもいいですね」
自分が磨き残しやすい場所を理解でき、磨き残しを改善しながら正しい歯磨きを習慣化できるのは、EW-DT88ならではの特徴でもあります。
正しい使い方を知れば毎日のケアが快適に
歯の健康維持には、毎日の正しいブラッシングがなによりも大切、と何度も言っていた野尻医師。
「歯科医院にきちんと通ってくださっている患者さんの中には、いつまでも自分の歯で健康に食事したい、老後も歯を健康に保ちたいなど、将来のことを考えて意識を高くもっている人も多いです。歯磨きは毎日のことですし、磨き残しが出てしまう人が多いのが、今の現状ではあります。しかし、電動歯ブラシを正しく使用すれば、それぞれの苦手な歯磨きを改善していくことができるでしょう」
歯の健康は、私たちの幸せに直結しているともいえます。毎日のブラッシングを大切に、いつまでも健康な歯を保っていきましょう。
商品概要・ご購入はこちら!
Panasonic
ドルツプレミアム
W音波振動ハブラシ スマート EW-DT88
参考価格(編集部調べ): ¥48,510(税込)
進化したW音波振動と新開発の歯間フィットブラシの組み合わせで、落としにくい歯間の歯垢まで、やさしい力でしっかりかき出します。
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