【プロ厳選】スーツケース・キャリーケースのおすすめ10選！人気ブランドやおしゃれなデザインの商品を紹介

「軽くておしゃれな、耐久性も高いおすすめのキャリーケースはどれ？」
「自分にぴったりのキャリーケースを選ぶポイントは？」

キャリーケースは大小さまざまなサイズがあり、サイズを間違えてしまうと機内持ち込みができないということもあります。また、素材によっては重くて扱いづらいものもあるため、自分に合ったキャリーケースを選ぶのは意外と難しいものです。

そこでこの記事では、60ヵ国250都市以上への渡航経験をもつトラベルフォトライターの田島知華さんに、キャリーケースの基礎知識と用途に適したアイテムの選び方について教えていただき、田島さんが厳選したおすすめのキャリーケース10選を紹介します。

キャリーケースとは、荷物の持ち運びに便利な、キャスター（車輪）付きの旅行用バッグのこと。「スーツケース」や「キャリーバッグ」などと呼ばれることもあります。
まずは、キャリーケースの種類や機能などの基礎知識について田島さんに解説していただきました。

ソフトタイプは軽い、ハードタイプは頑丈

キャリーケースは素材によって、ハードタイプとソフトタイプの2種類に大別できます。

以下にそれぞれの特徴とメリット、デメリットをまとめました。

ハードタイプの大きな特徴は、頑丈な材質でできており衝撃に強いこと。またソフトタイプのキャリーケースに比べると重量があります。一方、ソフトタイプは布製のため軽く、柔軟性があります。

これまでは重さが弱点だったハードタイプですが、現在はポリカーボネート、ABS樹脂、アルミニウムという軽量な素材が一般的に使用されています。中でも主流になっているのは、軽くて耐久性の高いポリカーボネートです。ソフトキャリーケースでは、軽く柔軟性のあるナイロンやポリエステル製が多く、まれに昔ながらの革製も見られます。

開閉部分はファスナータイプとフレームタイプがある

キャリーケースの開閉部分は、ファスナーで閉めるファスナータイプと金属製のフレームタイプの2種類があります。

フレームタイプは、金属製のフレームが頑丈なため防犯性も高くなりますが、重く、留め具の部分が壊れやすいというデメリットがあります。ファスナータイプは、フレームタイプに比べると防犯面では劣るものの、容量が増やせる拡張ファスナー機能が付いているものもあり、便利です。

海外旅行が目的で、多少重くなっても衝撃に強く頑丈さを求めるならフレームタイプ、扱いやすさや拡張機能を求めるならファスナータイプがおすすめです。

拡張用ファスナーを開くことでマチを広げ、容量を増やすことができる。荷物が増えてしまったときに重宝する　

開閉方式は両開きと片開きタイプがある

キャリーケース開閉方式には、開けると収納スペースが左右に広がる両開きタイプと、片側がフタになった深型の片開きタイプがあります。
ハードタイプは両開き、ソフトタイプは片開きが多く見られます。

両開きは荷物の位置が一目でわかり、整理しやすい一方、開くとキャリーケース2つ分の横幅を取るため、広げる場所を選びます。

片開きは、フタが片側にしか開かないので省スペース。狭い客室や、ドミトリーのような共有スペースが少ない宿泊施設でも安心です。また、両開きと違って荷物を入れて重くなった片面を持ち上げて閉じるという苦労がありません。

両開きは左右に物を分けて収納できるので便利な反面、狭い客室などでは広げづらい

近年は、キャリーケースを立てたまま、外から簡単にアクセスできるフロントオープンの形状が増えています。PCや書類などの出し入れがしやすいため、ビジネス旅行で使う人に特に人気があります。片開きに多く見られますが、商品によっては両開きにもフロントオープンのものがあります。

フロントオープンは前面にポケットがあるので、出し入れしやすいのが特徴

2輪キャスターと4輪キャスターで走行時の静かさや使いやすさが変わる

キャリーケース内の荷物が重くなれば走行性も悪くなり、快適さの度合いが下がります。また、もしキャスターが移動中に壊れてしまったら、スーツケースを持って運ばなくてはいけません。
そのため、キャスターの構造や耐久性をしっかりと確認する必要があります。

キャリーケースには、2つのキャスターが付いた2輪と、4つのキャスターが付いた4輪のキャリーケースがあります。

2輪は本体をまっすぐに立てて引くことはできず、斜めに倒した状態でのみ引くことができます。
車輪がボディに埋め込まれているものと、外に出ているものがあり、埋め込みタイプは外部からの衝撃に強く耐久性があります。車輪軸も固定されているため安定性があり、段差や舗装されていない道路でもスムーズに移動できます。
また、前面側にはキャスターと同じ高さの脚が付いているため、自立させることもできます。

4輪は車輪が外に出ていて360°回転するため小回りが利くのが特徴です。機動性に優れ、平坦な道に強く、改札などの狭い場所でも快適な走行で通過できます。本体をまっすぐに立てた4輪走行も可能で、腕に掛かる負担が少なく疲れにくいという利点があります。

なお、4輪の場合、電車に乗車している際などに勝手に動いてしまうことがあります。そんな不意の走行を防ぐために登場したキャスターストッパー付きのキャリーケースもあります。キャリーバーの下部や、側面ハンドル付近などに付いたスイッチで簡単にキャスターの動きを止められます。

車輪軸が固定されていないマルチホイールは、回転の自由度が上がるため走行しやすい

キャスターのホイール構造は、走行の安定性を左右します。
キャスターには、車輪が1つのシングルホイールと、2つの車輪がワンセットになったマルチホイールという2種のモデルがあります。マルチホイールは接地面積を抑えられるので、段差や悪路でも滑らかな走行ができるといわれています。
　
静音性も重要事項です。舗装されていない道路や石畳でキャリーケースを引いたり、深夜や早朝の利用時に大きな音を立てないよう、静音性に優れたキャスターを装備したキャリーケースが多数発売されています。大口径のキャスターは安定性が増し、小口径のものに比べて少ない回転数で進むので、回転音が減ります。

「リモワのESSENTIALはキャスターの機動性が抜群！　旅先でも快適に移動できます」と、田島さん

おすすめ10選を今すぐ見たい方はこちら↓

トラベルフォトライターの田島知華さんに、キャリーケースの選び方のポイントを3つ挙げてもらいました。「宿泊日数」「用途」「デザイン」を軸にして、自分に合ったキャリーケースを探しましょう。

「国内旅行用のSサイズはかわいいデザイン、使用頻度の高いMサイズはシンプルなもの、Lサイズはキャスターの性能が高いものを選んでいます」と、田島さん

1. 宿泊日数から最適な容量を決める

まず最初に、宿泊数を基準に必要なキャリーケースのサイズや容量を考えましょう。

キャリーケースの容量はリットル（L）で表記され、基本的なサイズ展開はS・M・Lです。1泊分の荷物を入れるには10Lが必要といわれています。

日数	サイズ	容量
1〜3泊	Sサイズ	～40L程度
4〜6泊	Mサイズ	45L～70L程度
7泊以上	Lサイズ	80L以上

1〜3泊であれば、飛行機利用時に機内持ち込みが可能な40L以下のSサイズが適しています。4〜6泊であれば60L前後のMサイズ、7泊以上となれば、80L以上のLサイズや、さらに上の100L以上のLLサイズとなります。

荷物が多い人やショッピングが目的の旅行の場合は、基準よりも大きめのサイズや、容量を拡張できる機能（拡張ファスナー）の付いたキャリーケースを選びましょう。

田島さん愛用のキャリーケース。左から、MILESTOのハードキャリーケース（27L）とリモワのESSENTIAL（60L）、BOSSA NOVA（75L）。3つのサイズを日数や目的で使い分けている

2. 行先や用途によって素材タイプや開閉方式を選ぶ

防水性が高く、外からの衝撃も中に伝わりにくいハードタイプ

国内や海外旅行、ビジネス旅行など、行先や用途に合わせてキャリーケースを選ぶことも大切です。

種類	国内旅行	海外旅行	ビジネス旅行
タイプ	ソフト	ハード	フロントオープン
特徴	軽くて持ち運びやすい	TSAロック付き	物の出し入れがしやすい

国内旅行であれば、持ち運ぶ負担が少ない軽量のソフトタイプがおすすめです。海外旅行なら荷物を衝撃から守ってくれるハードタイプ。ビジネス旅行は、収納力が高く荷物の出し入れがしやすいフロントオープンがおすすめです。

3. 特別なシーンで使うものだからデザインにもこだわる

MILESTOのハードキャリーケース。外装だけでなく内装にもこだわっているものは女性に人気がある

デザインや、カラーバリエーションが豊富なのがキャリーケースの魅力です。同じキャリーケースでも色が変われば印象が変わりますし、自分好みのテイストを選ぶ楽しさもあります。

多くの人が選ぶキャリーケースの色は、ネイビーやシルバーなどが一般的です。しかし、キャリーケースを航空会社に預けた場合、荷物受け取りの際に似たような色で見つけにくかったり、取り違えられたりする恐れがあります。

荷物を一目でパッと見分けられるように、少し変わったデザインのものや色味を選ぶと、自分のキャリーケースを見逃すリスクを避けられます。

キャリーケースは日々常用するものではなく、旅行や出張などの特別なシーンでの使用がメイン。いつもと違う非日常の旅を楽しむなら、見た目にもこだわって選んでみましょう。

「機能性はもちろん、カラー展開やデザイン性に優れた商品を選びました」と、田島さん

トラベルフォトライターの田島知華さんが選ぶ、宿泊数別のおすすめキャリーケースを紹介します。1〜3泊の国内や海外の小旅行向け、使い勝手のいい4〜6泊タイプ、長期出張や海外旅行におすすめの7泊以上に適したキャリーケースなど。ぜひキャリーケース選びの参考にしてみてくださいね。

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• 【1泊〜3泊におすすめ】国内旅行やビジネス旅行向き！機内持ち込みOKのキャリーケース3選
• 【4泊〜6泊におすすめ】国内旅行でも海外旅行でも活躍！ Mサイズのキャリーケース3選
• 【7泊以上におすすめ】長期の海外旅行や出張にぴったり！ 大きいサイズのキャリーケース2選
• 【番外編】見た目と機能性に優れた人気ブランドのキャリーケース2選

【1泊〜3泊におすすめ】国内旅行やビジネス旅行向き！機内持ち込みOKのキャリーケース3選

短めの旅行であれば、収納力もあって持ち運びしやすいコンパクトなサイズがおすすめです。ビジネスや旅行、どちらのシーンでも使いやすく機内持ち込みができる、1〜3泊におすすめのキャリーケースを紹介します。

フロントオープンのポケットが付いた、ハードタイプのキャリーケースです。

最大4cmまで奥行きを広げ、容量を約15％増やせる拡張ファスナーがあります。旅先の買い物で、急に荷物が増えてしまったときでも安心です。書類やガイドブックなどのA4サイズが楽に入るフロントポケット付き。大きく開くので、中身が確認しやすく、ウレタン入りのポケットで衝撃を吸収してくれるのでPCやタブレットなどの電子機器なども入れておけます。

横引き、後ろ引きも自由自在に動かせる360度回転のマルチホイールで楽に移動できます。キャリーバーはワンプッシュの軽い操作で、人間工学に基づいた握りやすい設計になっています。

フロントオープンのデザインがおしゃれなキャリーケース。

落ち着いた色味に映える鏡面加工のボディはツヤがあり、とても上品な見た目です。内装は大人っぽい雰囲気のベージュカラーで、生地には抗菌加工が施されています。

移動中の音を抑えてくれる静音のマルチホイールキャスターを採用。段差のある道や急な方向転換でもスイスイ転がせます。

フタが大きく開き、荷物の整理がしやすいソフトキャリーケースです。

広い収納スペースを確保した無駄のないメインスペースには、荷物をしっかり支える2本の固定ベルトが付いています。フタの両サイドにサイドストラップが付いているため、荷物の出し入れをする際に、中身が飛び出すのを防いでくれます。すぐに取り出したいチケットやパスポートを入れられる前面のポケットも便利です。

静音性に優れたサイレントキャスターは軽やかな走りで、凹凸のある道もスムーズにキャリーケースを引くことができます。

【4泊〜6泊におすすめ】国内旅行でも海外旅行でも活躍！ Mサイズのキャリーケース3選

遠方への国内旅行や海外旅行に使いやすい、4〜6泊に適したMサイズは、45〜70Lほどの容量が目安となります。荷物が多く入るぶん、収納スペースの使い勝手や、キャスターの走行性なども重視したいポイントです。

こだわりの機能性と色展開が豊富なキャリーケースです。

華やかで明るいビビッドカラーから落ち着きのあるベーシックカラーまで、幅広いニーズに対応した全11色のバリエーション。キャリーケースを初めて購入する人にも選ぶ楽しさがあります。

多段階調整が可能なハンドルや、軽量で壊れにくい丈夫なYKK製のファスナー、消音設計の大口径キャスターなど、細部までユーザーへの配慮を感じさせます。また、傷が付きやすいキャリーケースの角を守るコーナープロテクトが付いています。内部の底面が平らなインナーフラット構造でデッドスペースがなく、荷物を入れる場所を選ばずに、スッキリと収納できます。拡張ファスナーを開放することで、約8Lも容量が増えるのもうれしいポイントです。

ハードタイプには珍しい片開きの深型キャリーケース。表面加工されたポリカーボネート製のボディは、熱や冷却にも強く、傷が目立ちません。マスタードイエローやローズなど、かわいい色味が映えるマットな質感がおしゃれです。

狭い場所でも荷物の出し入れがスムーズにできる片開き。深さがあるので、高さや奥行きのある物でも楽に収納できます。また、拡張機能により最大で7L収納力がアップ。帰路で荷物が増えても安心です。

フロントオープンの内部にはファスナーポケットや仕切りがあり、すぐに取り出したい物を小分けに整頓できます。また、独自のファスナー構造は摩擦に強く、不正なこじ開けも防止してくれる優れもの。大切な荷物を守ってくれます。

ボディの素材には強度の高いポリプロピレンを使用。71Lの容量がありながら非常に軽く持ち運びしやすいキャリーケースです。スピナー67は、4〜6泊程度の旅行に適したサイズ。拡張機能を使えば10Lも容量が増えます。

サウンドボックスは、レコードの盤面や、スピーカーから広がる音楽をイメージさせるデザイン。見た目のスタイリッシュさはもちろん、このシームレスに広がる模様には、衝撃耐性を高める効果もあります。

ベーシックなバスブラックの他に、ライトニングピンクや、パープルといったカラフルな色があり、旅の気分を盛り上げてくれます。

【7泊以上におすすめ】長期の海外旅行や出張にぴったり！ 大きいサイズのキャリーケース2選

海外旅行や留学など、1週間以上の長期旅行におすすめなキャリーケースは、80L以上の容量を備えたLサイズやLLサイズ。サイズが大きくなるにつれ、本体の重量も重くなるため、軽さや収納力がポイントになってきます。大容量のハードタイプと、ソフトタイプの軽量キャリーケースを紹介します。

7泊以上の長期滞在に適した123Lのキャリーケースです。

シーライトは、サムソナイトのコスモライトという人気シリーズが2021年に生まれ変わったもの。スムーズに回転するマルチホイールやキャリーバーに一新され、デザイン性とともに機能性も上がりました。

ポリプロピレンを幾層も重ねてシート状にした、自社開発の特許素材Curv®（カーヴ）を使用。衝撃耐性があり、大容量なのに3.1kgという驚きの軽さを実現しています。収納力たっぷりのシンプルな内装には、100%リサイクルペットボトルから作られたサステナブル素材が使われていて、環境への配慮が感じられます。

外側の前面と背面、左右の側面にファスナーポケットが付いています。雑誌などの少し大きめなものから、チケットやアルコールスプレーなど小さめのアイテムまで、サイズに合わせて収納できます。さらに、前面の下部ポケットは内部がアルミシート仕様になっているため、保冷、保温効果があり、濡れた傘やペットボトルを入れても水気が中に染み込む心配がありません。

軽量で摩擦耐性が高い、高密度ポリエステル生地を採用。各所に軽量パーツを使用し、2.4kgの軽さを実現しています。

フタが大きく開くので、中を確認しやすく荷物の出し入れも楽チン。フタの内側にも2つのファスナーポケットが付いています。

【番外編】見た目と機能性に優れた人気ブランドのキャリーケース2選

キャリーケースを買うなら、人気のあるものや信頼のおけるブランドで選びたいという人も多いでしょう。キャリーケースの代名詞的なブランドと、カラーや模様など、バリエーションが豊かで注目を集めているブランドを紹介します。

トラベルグッズが充実しているブランド、MILESTOのキャリーケース。丸みのある角がやわらかな印象を与えるフォルムです。ホテルの扉をイメージしたロゴプレートや、本体、内部のファスナーすべてがアンティーク調の色合いでおしゃれ。上部とサイドにある持ち手部分は本革仕様など、細かな部分にもデザイン性を感じさせます。

内装はヨーロッパ調のクラシカルな壁紙を想像させるプリント生地を採用。キャリーケースを開けるたびに目に入る素敵な模様が気分を盛り上げてくれます。左右の収納スペースには、メッシュポケット付きの仕切りがあり、Wファスナーになっているので、両サイドから開けられて便利です。

同シリーズには37Lの機内持ち込みサイズもあります。

キャリーケースといえば誰もが知っているほど有名なドイツのブランド、リモワ。高い機能性はもちろん、上品さを感じるデザインはラグジュアリー感があり、年齢や性別を問わず幅広い人気があります。ブランド創設120周年を迎えた2018年に、ロゴやラインナップがリニューアルされました。

ESSENTIAL（エッセンシャル）は、世界初のポリカーボネート製のキャリーケースです（公式サイトより）。表面の加工はマットタイプと光沢タイプの2種類。マットタイプはブラックとネイビーの2色、光沢タイプはパステル調の明るいグリーンやパープルなど。リモワらしい高級感は損なわず、かわいらしい遊び心のあるカラー展開が魅力です。

キャスターは独自開発のマルチホイールシステム®により、軽い動作でどの方向にも走行可能。悪路でも楽に引くことができ、静音性にも優れています。また、テレスコープハンドルと呼ばれるキャリーバーは、好きな高さに調整することができます。

Amazonでは上位100位、楽天市場、Yahoo!ショッピングではリアルタイム・デイリー・週間ランキングのキャリーケースの売れ筋ランキングを紹介しています。
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「機内持ち込みサイズは重量制限も厳しいので、できるだけ軽量のキャリーケースを選ぶといいですね」と、田島さん

キャリーケースに関する気になる疑問点を田島さんに答えていただきました。ぜひキャリーケースを選ぶ際の参考にしてみてください。

Q. キャリーケースとスーツケース、キャリーバッグって何が違うの？

A. 大きなサイズは「スーツケース」、1〜2泊用の小さいサイズは「キャリーケース」という認識の人もいるかもしれませんが、実は、キャリーケースとスーツケースは同じものです。
車輪が付いていて、中に荷物が入れられるバッグのことをキャリーケース、スーツケースなどと呼びます。もともとの由来は違っていましたが、今ではほとんど区別がありません。

Q. 機内持ち込みサイズって何？

A. 機内持ち込みサイズとは、飛行機の客室内に持ち込み可能な手荷物サイズのこと。座席上の収納棚、または前の座席下に収納できる大きさを指し、重量にも制限が設けられています。

国内線、国際線の基本的な機内持ち込みサイズは、3辺の合計115cm以内ですが、国内線は座席が100席未満の小さな飛行機になると容量がさらに小さくなり、3辺の合計を100cm以内にする必要があります。いずれも重量制限は10kgです。

ここで注意が必要なのは、LCCの場合はこれに該当しないということ。LCCは各社によって定められているサイズ、重量が異なります。

	サイズ	重量
ジェットスター	56cm×36cm×23cm以内	7kg
ピーチ	50cm×40cm×25cm以内 （3辺の合計が115cm以内）	7kg
スカイマーク エアドゥ ソラシドエア	55cm×40cm×25cm以内 （3辺の合計が115cm以内）	10kg

機内持ち込みサイズのキャリーケースの場合、荷物を預けることなく持ち込めるので、空港に到着して、荷物を受け取るタイムロスがなく、すぐに目的地に移動することができます。また、乱暴に扱われないので破損のリスクを避けられます。

機内持ち込みサイズのキャリーケースを選ぶ際は、各航空会社の規定を必ず確認しましょう。

Q. キャリーケースの使い方の注意点は？

「過去に旅先でキャリーバーが壊れてしまった経験があるので気をつけています」と、田島さん

A. 移動時の階段などでキャリーケースを持ち上げるときは、キャリーバーではなく、必ず持ち手のハンドルを持つようにしましょう。キャリーバーはあくまでキャリーケースを引くためのものです。余計な負荷をかけてしまうと、キャリーバーが引っ込まなくなったり、壊れる危険性があります。

ファスナータイプもフレームタイプも、フタが閉まらなくなるほど荷物を入れるのは控えましょう。むちゃをして閉じると、ファスナーやフレームの開閉バーが壊れる恐れがあります。

また、ファスナーを無理に引っ張ったりすると壊れる危険性があるので、まっすぐやさしく開閉をするように心がけましょう。

Q. キャリーケースのお手入れ方法は？

A. キャリーケース全体を固く絞ったタオルなどで水拭きし、乾いたタオルで水分を拭き取りましょう。

特にキャスター部分の泥汚れはしっかり落としましょう。小石が詰まっていたり、髪の毛が絡まっていたりするとタイヤが裂けたり、故障の原因になるので注意が必要です。

Q. キャリーケースの修理はできる？

A.多くのメーカーが修理に対応していますが、破損箇所の状態や、商品によっては修理できない場合もあります。公式サイトなどから問い合わせをして確認しましょう。修理内容や金額、修理期間はメーカーによって異なりますが、キャスターやキャリーバーの交換は対応しているケースが多いです。

Q. キャリーケースを処分するには？

A. 基本的には自治体で定められたルールに従い、粗大ゴミとして回収してもらいましょう。自治体やキャリーケースの大きさによっても異なりますが、料金はおおよそ400円ほどです。

サイズが小さいものや、解体できるものは不燃ゴミで出せる場合もあります。まだ使用できる状態であればリサイクルショップなどに売るという方法もありますね。

旅先でキャリーケースが壊れて、現地で新しいものを購入した場合は、宿泊先のホテルや、購入先で引き取ってもらえることもあります。

Q. キャリーケースの保管の仕方は？

A. カビ防止のために中に除湿剤を入れて、キャリーケース用のカバーをかけておくと、ほこりや汚れを防いでくれます。キャスター部分には、100円ショップで販売しているキャリーケース用のタイヤ靴下を履かせておけば、床の傷も防げます。椅子用の靴下でも代用できますよ。

すぐに旅支度ができるように、中に旅行アイテムを一緒に保管しておくと便利ですね。変形の恐れがあるので、キャリーケースの上には重いものをのせないように気をつけましょう。

Q. キャリーケースのレンタルはできる？

A. キャリーケースのレンタルをしているサイトはたくさんあります。
レンタル料金はサイズや利用日数、商品によって異なりますが、キャリーケースを購入するよりも安く済む場合が多いです。レンタル代には保険料も含まれているので、いざというときでも安心。購入を検討しているアイテムがあれば、試しにレンタルで使用感を確かめるという使い方もできますね。

長期旅行や海外旅行に適したLやLLサイズなどは、自宅で保管する際に場所を取ります。年に1〜2回しか使わないという人は、キャリーケースのレンタルを視野に入れてはいかがでしょうか。

Q. スマートキャリーケースって何？

A. キャリーケースを引く必要がない、自動追尾型のキャリーケースです。
高度なAIアルゴリズムと、電気自動車にも採用されている高性能センサーを搭載し、キャリーバーを持って引くことなく、自分の後ろを追ってキャリーケースが自律走行します。重量を気にせず移動ができると注目されています。

国内や海外旅行、出張時には、かさばる荷物でも楽に持ち運ぶことができるキャリーケースが必需品です。

キャリーケースは頑丈な素材でできたハードタイプと布製のソフトタイプがあります。キャスターの数、静音性、キャスターストッパーの有無や、開閉部のタイプ、開き方などをチェック。海外旅行を検討している人はTSAロックが付いていると安心です。

キャリーケースのサイズは宿泊日数を基準にし、用途に応じてハードタイプかソフトタイプを選びましょう。珍しいカラーやデザインにすると、荷物受け取りの際にすぐ荷物を見つけられます。

機内持ち込みサイズのキャリーケースは、LCCでも使えるサイズを選ぶと使い勝手が良くなります。重量制限を考えて軽量さを重視するのもおすすめです。

記事を参考にして、自分の好みに合う機能性の高いキャリーケースを見つけてみてくださいね。