ソファのおすすめ12選！家具のプロがリビングに合う1人暮らし・ファミリー向けの人気商品を紹介

「おしゃれで座り心地のいいリビング用のソファが欲しい」
「一人暮らしにおすすめのソファはどれ？」

ソファは部屋の居心地を左右する家具ですが、値段の幅が大きく、形状や素材などもさまざまなので、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。

この記事では、インテリア業界に20年以上携わっている住宅収納スペシャリストの伊藤美佳代さんに、ソファの選び方を伺いました。

また、伊藤さんおすすめのソファ12選もご紹介するので、選ぶ際の参考にしてみてください。

まずは、自分に合ったソファを選ぶためのポイントについて、伊藤さんに解説していただきました。

使用人数と用途に合わせてサイズを選ぶ

ソファは、大きく1人掛け用（幅100cm前後）、2人掛け用（幅150cm前後）、3人掛け用（幅200cm前後）の3つのサイズに分けられます。ただし、同じ人数掛けのソファでも、サイズ感はメーカーによって多少の差があります。

カップルや、一人暮らしでもゆったり座りたい人は2人掛けを選びましょう。2人掛けは一般的なサイズのソファで、複数人で座ったり、1人で使用する場合はソファの上に足を伸ばして座ったりできます。

2人掛けソファは、カップルやゆったりとくつろぎたい一人暮らしの人にぴったり

ファミリーで利用するなら3人掛けがおすすめです。大きめのものであれば幅が300cmに及ぶものもあり、4人以上で座ることもできます。広い部屋でないと圧迫感を与えてしまう可能性がありますが、身長が高い人でも寝転がることができるという点は魅力的です。

3人掛けソファはファミリー層におすすめ

1人掛けは比較的コンパクトで1Rや1Kの部屋にも置きやすいですが、寝転ぶことはできません。

1人掛けソファ。コンパクトでワンルームなどにも置きやすい

リビングやダイニングなどで1人掛けのソファを使用する場合は、2人掛けや3人掛けのソファと組み合わせると良いでしょう。2人掛けや3人掛けのソファと似たテイストであれば統一感を、アクセントとなるテイストであれば遊び心を部屋に追加できます。

2～3人掛けソファと同系統の1人掛けソファを組み合わせて使うと、まとまりのある部屋になる

設置場所でタイプを選ぶ

設置場所によっても、選ぶべきソファは変わってきます。代表的な5タイプのソファがそれぞれどのような部屋に合うのか、見ていきましょう。

ストレートソファ｜スタンダードな形でどの部屋にも設置しやすい

ストレートソファは座面が真っ直ぐでどの部屋にも合わせやすい形のスタンダードなソファ

ストレートソファは、ソファ本体が真っ直ぐで、もっとも一般的とされている形状です。インテリアとしてレイアウトしやすいため、テーブルと一緒に配置を考える必要のあるダイニングや、他の家具との兼ね合いを考える必要のあるワンルームにおすすめです。

カウチソファ｜リビングなどのプライベートな空間に

カウチソファは足を伸ばして座りやすい

ソファの左右どちらかが突き出している形状のソファです。ストレートソファに「スツール」という背もたれのない小さなソファが付いており、スツールに足を伸ばして座ったり、寝転んだりできます。スツールの位置を動かし、レイアウトを自由に変えられる点もポイントです。
また、スツールのようにソファ本体から切り離せるタイプではなく、ソファの座面の一部が長く設計されている「シェーズロング」タイプのものもあります。

どちらのタイプもサイズが大きめのためくつろいで座ることができるので、プライベートな時間を過ごすリビングにぴったりです。

コーナーソファ｜家族や来客の多いリビングに

コーナーソファはたくさんの人が座れるが、大きいサイズのものが多く場所をとる点には注意

コーナーソファはL字型になっており、部屋の角（コーナー）などにも配置しやすいのが特徴です。2人掛けや3人掛けのソファを組み合わせているため、サイズも大きいです。
たくさんの人が座ることができるというメリットがあり、リビングに合うでしょう。多くの人が座れる広々としたデザインなので、来客が多い家庭でも安心です。

ローソファ｜畳を傷付けにくく和室にも置きやすい

ローソファは座面が低い位置にあるのが特徴。写真のように脚がないタイプのものもある

脚が短く、座面の位置が低いタイプのソファです。なかには、脚がないものもあります。座面が床に近い位置にありソファ自体に高さがないため、部屋全体で見たときに圧迫感が出にくく、また部屋を広く見せてくれるといったメリットがあります。あまり広くない部屋でも2人掛けソファを置きたい、という場合にぴったりです。また、脚がないタイプは畳を傷付ける心配が少ないので、和室にも置きやすいでしょう。

ただし、ロボット掃除機を使いたい人は要注意です。ローソファの場合、ロボット掃除機がソファの下を通らない可能性があります。
ロボット掃除機の高さは10cm前後が一般的です。購入前に、ソファの脚の長さと自分が使っているロボット掃除機の高さをよく確認しておきましょう。

ソファベッド｜スペースを節約したいワンルームに

ソファベッドは背もたれと座面が平らになるため、ベッドとしても使える

その名の通り、ベッドとしても使用できるソファのこと。ソファとベッドをそれぞれ買うよりも、コストや設置スペースの節約になるといったメリットがあり、ワンルームにおすすめです。
背もたれを倒してベッドにするタイプや、座面部分を引き出してベッドにするタイプなど、さまざまな形があります。

部屋の雰囲気やインテリアに合わせて素材を選ぶ

ソファの素材は、大きく分けて、ファブリック、本革、合皮の3つです。

>本革や合皮のソファを置くと、スタイリッシュな印象の部屋になる

インテリアにこだわりのある人には、高級感のある本革がおすすめです。本革は予算的に難しい場合は、合皮を選ぶと、比較的リーズナブルに本革に似た風合いを楽しむことができます。

ファブリック素材のソファは、カバーを取り外して洗濯ができる「カバーリングタイプ」のものが多いため、お手入れがしやすいです。小さなお子さんやペットと暮らしている家庭でも安心して使えます。

座り心地を左右するスプリングや背もたれの高さにも注目

ソファの座り心地は、スプリングによって決まるといっても過言ではありません。柔らかい座り心地が好きな人もいれば、硬めの座り心地が好きな人もいます。おもなスプリングの特徴を見ていきましょう。

硬めの座り心地が好きな人はウェービングベルト、柔らかめの座り心地のものが良ければポケットコイルがおすすめです。ポケットコイルは比較的高いものが多いですが、体圧が分散されやすい設計なので、長時間座っていることが多い人でも疲れにくくなっています。
「子どもが飛び跳ねたりするから耐久性の高いものが欲しい」という人は、コイルスプリングを選ぶと良いでしょう。

また、背もたれも座り心地を左右する要素のひとつ。背もたれが高いハイバック型のものだと、ソファが頭や首まわりをしっかりと支えてくれます。特に、映画やテレビを長時間楽しみたい人におすすめです。

ハイバック型は背もたれが高く、頭部まで包み込んでくれる

ここからは伊藤さんが厳選したおすすめのソファをサイズ別にご紹介します。

気になる内容をクリック

• 【2人掛け】おすすめのソファ5選
• 【3人掛け】おすすめのソファ5選
• 【1人掛け】おすすめのソファ2選

【2人掛け】おすすめのソファ5選

まずはスタンダードなサイズである2人掛けソファのおすすめ5選を紹介します。

場所をとらないコンパクトな2人掛けソファです。限られたスペースにも無理なく設置することができます。形状はストレートなので配置しやすく、また色や素材も豊富に取りそろえられているため、どんな部屋にも合わせやすいのが魅力です。

ファブリック素材を使用しているので肌触りがやさしく、他のインテリアにもなじみやすいソファです。スツールを自由に動かすことができ椅子としても使用できるため、突然の来客にも対応しやすいです。

14段階に調整できるリクライニング機能が付いており、好きな角度でくつろげます。また、脚の取り外しが可能で、脚を付けていればストレートソファ、脚を外せばローソファとして使える優れものです。

カバーを外して洗ったり取り換えたりできます。「子どもが汚してしまうかも……」「ペットが傷付けてしまうかも……」といった家庭でも安心です。また、座面が低い設計で、子どもやペットでも使いやすくなっています。

カリモク家具のブランド「カリモク60」の定番商品。シンプルなデザインでインテリアに合わせやすく、傷んだ部品はパーツ交換ができるため、長く使えるのが魅力的です。素材は合皮とファブリックから選ぶことができます。

【3人掛け】おすすめのソファ5選

次は3人掛けソファのおすすめ5選を紹介します。幅が大きいため、広い部屋での使用がおすすめです。

アームがないタイプのソファで、寝転がりやすいのが特徴です。座面に奥行があり、ソファの上であぐらをかくことも可能。カラーバリエーションも豊富に用意されているため、部屋の雰囲気や好みに合わせて選ぶことができます。

カウチタイプのソファで、付属のオットマンを活用すると、最大で6人が座ることができます。カバーのポケットを活用すればリモコンなどの散乱しがちな小物を収納することができ、ソファ周りの整頓が楽になるでしょう。

コンパクトな3人掛けソファ。形状がストレートで、色も豊富に取りそろえられており、どんな部屋にも合わせやすいのが魅力。座面と背もたれは取り外しが可能で、かんたんに掃除することができます。

3段階で調節できるリクライニング機能付き。最大まで倒すと背もたれが座面と同じ高さになり、ベッドとしても使用できます。床に傷をつくるのを避けるために、脚の裏面にはフェルトシールが付いています。

背もたれ、座面、ひじ置き部分に本革を使用しており、高級感のあるソファです。背もたれが高く頭部まで寄りかかることができるため、ゆったりとくつろげます。また、背もたれは着脱式のため、引っ越しや模様替えの際にも運びやすくなっています。

【1人掛け】おすすめのソファ2選

最後に1人掛けのおすすめのソファ2選をご紹介します。

ポケットコイルがフィット感のある座り心地を実現しています。背もたれはハイバックで、包み込まれるような安心感を味わえるでしょう。脚は10cm、15cm、20cmから選べるほか取り外しも可能で、自分の好みに合った高さで座れます。

優しい色合いでシンプルなデザインが特徴。サイズもコンパクトで、どんな部屋にも置きやすいソファです。座面のクッションは14cmとボリューミーで、硬すぎず柔らかすぎない弾力でしっかりと体を支えてくれます。

知っておくとより良いソファ選びができる3つのポイントについて、伊藤さんに解説していただきました。

1. 布張りはカバーリングのものだと手入れがしやすい

カバーリングタイプはカバーをソファから取り外すことができる

ソファの布張りは、「カバーリング」と「張り込み」の2種類があります。カバーリングはソファの全体または一部がカバーで覆われている仕様のものです。カバーは自由に取り外しができます。

子どもが汚してしまうかも、ペットが引っかいてしまうかも、などの心配がある人でも、カバーを取り換えれば新品のようにきれいなソファになります。また、季節ごとにカバーリングを変えて、模様替えも楽しめるでしょう。

一方の張り込みは、ソファフレームに直接布が張り込まれているため、カバーを取り外すことができません。

2. オットマンがあると快適性がアップ

ソファの購入を検討している人であれば耳にしたことがあるであろう「オットマン」。これは足置きのことで、オットマンに足を乗せることで体を伸ばしてゆったりとくつろぐことができます。

オットマンを活用すれば、足を乗せてくつろげる

また、小さな椅子として使うこともできるので、来客があるときも安心です。
ただし、オットマンがあるとその分ソファが占める面積が増える点には要注意。部屋の広さによっては圧迫感を与えてしまう可能性もあります。

オットマンはソファ本体とセットになっている場合と別売りの場合があるので、購入前に商品ページで確認するようにしましょう。

3. 収納やリクライニングなど便利な機能を備えたものもある

ソファには、収納やリクライニングの機能を備えたものがあります。

カバーリングにポケットが付いているソファであれば、そこにテレビやエアコンのリモコン、スマートフォンの充電器といったちょっとした小物などを入れることができます。

また、座面の下に引き出しが付いていたり、跳ね上げ式の収納スペースがあったりするものであれば、衣類や布団など、サイズの大きなものを入れておくこともできます。ワードローブや収納ケースなどを別途設ける必要がなく、部屋の空間を広く保てることにつながります。

ソファの下に跳ね上げ式の収納スペースがあると、布団などのかさばるものも収納できる

また、リクライニング機能のあるソファもあります。背もたれや足を置く部分が動くことで、体を伸ばしてリラックスすることができます。

リクライニング機能があると体を伸ばしてリラックスできる

最後に、ソファに関する気になる疑問について、伊藤さんに答えていただきました。

ソファと一緒にクッションを購入するのが伊藤さんのおすすめ

Q.ソファと一緒に購入すると便利なものは？

A. クッションやラグなどがあると便利です。

クッションがあると、横になったときに枕にできたり、座っているときに腰にあてたりできます。また、クッションはインテリアとして楽しめるアイテムでもあり、クッションカバーの柄や色を変えることで、気軽に模様替えをすることもできるでしょう。

クッションと同様、ラグもソファと相性の良いアイテムといえます。
ソファの下に敷くことで滑り止めになるだけでなく、ラグがあることで部屋にまとまり感が出ます。
色や形、模様などの異なるデザインのものをもっておけば、それだけで模様替えをすることもできます。

ソファの近くに小さなテーブルがあると、コップなどを置けて便利

Q. ソファの値段は何によって変わるの？

A. もちろんブランドによっても変わってきますが、生地の素材やスプリングの種類などに左右されます。生地は本革、スプリングはポケットコイルのものが高価になりやすいです。また、木材を使っているソファも値段が高くなりやすい傾向にあります。北欧デザインのインテリアは木を多くあしらっているため、値段の高いものが多いのです。

背もたれやひじ掛け、脚に使われることのある木材も高級な素材のひとつ

ただ、人それぞれ好みの座り心地もありますし、必ずしも「高い＝自分にとって座り心地が良い」とはかぎらないということは、留意しておきたいポイントです。

Q. ソファをへたらせないためには？

A. 勢いよく座ったりソファの上で跳ねたりするのはやめましょう。コイルが消耗して、劣化が進むためです。

しかし、注意していても長く使っていると、必然的に立ち座りの回数も多くなり、スプリングが劣化していってしまうものです。
へたりが心配な場合は、耐久性に優れていてへたりにくいコイルスプリングのソファを選んでみるのもひとつの手でしょう。

Q. ソファの正しいお手入れ方法は？

A. ソファをきれいに長持ちさせるために、汚れはすぐに落とすのが基本。ただし、汚れの落とし方は生地によって異なります。ソファの説明書などがあれば、そこに書いてある方法に沿うのがいちばんです。

ファブリックの場合、カバーリングであれば洗濯表示に従って定期的に洗いましょう。張り込みであれば、汚れのある部分に中性洗剤をつけて固く絞った布をポンポンとあてることで汚れを落としましょう。

合皮の場合は張り込みのファブリックと同様で、中性洗剤を付けて固く絞った布をポンポンとあてます。

注意が必要なのは本革の場合です。中性洗剤を使うとかえってシミになってしまいます。本革のお手入れには、革専用のクリーナーを使うのがおすすめです。革用のものであれば、鞄や靴のクリーナーを使っても問題ありません。

習慣的に粘着クリーナーで掃除していれば、汚れを見付けやすい

いずれの場合も、粘着クリーナーでの掃除を習慣化するなどして、こまめにほこりを取り除いておくことも大切です。ソファを清潔に保てるだけでなく、汚れにもいち早く気が付くことができます。

Q. 部屋への搬入の際に気を付けることは？

A. ソファの搬入でカギとなるのは、搬入経路となる場所の天井高やドアの間口（幅）です。
廊下の曲がり角などではソファを垂直に立てて運ぶ場合がありますが、天井高が低いとソファを立てられないため、搬入ができない可能性があります。また、玄関や部屋のドアを通る際、ドアの横幅が狭いとソファが通りません。

ドアノブや間接照明、手すりなど、搬入の際に引っかかってしまう危険のありそうな場所を事前に把握しておくことも大切です。

Q. ソファを部屋に配置する際の注意点は？

A. テレビとソファの距離を考慮しましょう。ソファとテレビを「テレビの高さ×3」以上離しておくと、テレビを見ていても疲れにくくなります。

ソファとテレビが近すぎると目が疲れてしまうため、適度な距離を保ちたい

「人気のソファを知りたい」という人は、大手通販サイトのランキングを見るのも良いでしょう。ソファ選びの参考にしてみても良いかもしれません。

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今回はソファの選び方のポイントについて、インテリア業界に長く携わっている伊藤美佳代さんに伺いました。設置場所、座り心地、使用人数などを考えて選ぶことが大切です。

ぜひ、この記事を参考に自分のライフスタイルに合ったソファを見付けてみてください。