LEDシーリングライトおすすめ11選！専門家が4畳から14畳まで部屋の広さに合った選び方を解説

「LEDシーリングライトが欲しいけど、性能の違いがわからない。どれを選べばいい？」
「リビングや寝室など場所によっておすすめのLEDシーリングライトは変わるの？」

LEDシーリングライトは光の明るさや色を調節できたり、高い節電効果があったりとメリットが多い照明器具です。色々な商品が販売されていますが、見た目からは機能や性能の違いがわかりづらく、どれを選べばいいのかわからない人も多いはず。

そこでこの記事では、照明アドバイザーの伊藤美佳代さんに、LEDシーリングライトの選び方について伺いました。

伊藤さんおすすめのLEDシーリングライト11選も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

照明アドバイザーの伊藤さんに、LEDシーリングライトの選び方について詳しく教えていただきました。

部屋の広さに合わせて明るさを選ぶ

LEDシーリングライトは商品によって明るさに差があるため、部屋の大きさに合ったものを選ぶことが大切です。

LEDライトの明るさを表す単位を「ルーメン（lm）」といいます。「ルーメン（lm）」の数値が高いほど、光の量が多くなり明るくなります。

基本的にLEDシーリングライトには明るさの目安になる適用畳数の表示があるので、設置する部屋の広さに合ったものを選びましょう。適用畳数の表示がない場合は、以下の対応表を参考にルーメンの数値に注目して、自分の部屋の畳数に対応したものを選びましょう。

適用畳数	ルーメンの目安
〜4.5畳	2200〜3200lm未満
～6畳	2700〜3700lm未満
～8畳	3300〜4300lm未満
～10畳	3900〜4900lm未満
～12畳	4500〜5500lm未満
～14畳	5100〜6100lm未満

部屋の広さに合った適用畳数のLEDシーリングライトを選ぶと、部屋全体を明るく均等に照らせる

なお、16畳以上の部屋はライトの周辺と部屋の隅で明るさに差が出やすく、畳数表示が設けられていません。
16畳以上の広い部屋には、「引っ掛けシーリング」や「引っ掛けローゼット」といったLEDシーリングライトを取り付けるための配線器具が2つ設置されている場合がほとんどです。

引っ掛けシーリング（左）と引っ掛けローゼット（右）は、天井に埋め込まれている照明を取り付けるための配線器具

リビングダイニングのような広い部屋の場合は適用畳数が大きいものをメインライトとして選び、キッチンやくつろぎスペースには照らせる範囲が狭いスポットタイプや、ペンダントライトを設置するのもおすすめです。

なお、高い天井にLEDシーリングライトを設置する場合は、部屋の広さにあった適用畳数の商品を設置しても明るさが足りないと感じてしまう場合もあります。天井が高い部屋の場合は、一段階上の適用畳数の商品を選ぶといいでしょう。

スタンダードは「丸型タイプ」、デザイン性を重視するなら「立体タイプ」や「スポットタイプ」に注目

LEDシーリングライトの形状には大きく分けて「丸型タイプ」「立体タイプ」「スポットタイプ」の3種類があります。

丸型タイプはスタンダードな形状で、リビングや寝室、子ども部屋など、どのような部屋にも合わせやすいです。留守番モードや勉強・食事・くつろぎ用といった使用シーン別の明るさがプリセットされているなど、生活に寄り添った機能を搭載している商品も多く販売されています。

立体タイプはデザイン性のある商品が多く、インテリアにこだわりのある人におすすめです。また、間接光が付いているものなら、メイン照明と間接光のみの照明を切り替えることで、お部屋の雰囲気をがらりと変えることができます。

スポットタイプは、明るすぎず、温かい雰囲気が演出できる照明です。照射範囲は狭いですが、照明の角度を変えて照らす位置を調節したり、点灯する照明の数を切り替えられたりするものが多いです。玄関やダイニングなど、機能性を必要としないようなスペースに向いています。

間接光を備えたものを選べば、部屋全体をより明るく照らせる

LEDシーリングライトには、間接光によって天井とライトの間に影をつくらず、天井面の広い範囲を明るく照らせるものがあります。天井の明るい範囲が増えると、天井から反射した光によってより広い空間を照らせるので部屋全体も明るい印象になります。

間接光によって天井の広い範囲に光が広がるものだと部屋全体が明るくなる

また、間接光が備わっているものを選べば、シーンによって照明を使い分けることができます。
勉強や仕事をするときは、メインライトと間接光を同時につけることで、部屋が明るくなり作業がしやすくなります。
間接光だけを点灯すると、天井から反射する光で柔らかい雰囲気が演出できます。光源が直接目に入らないため、映画を鑑賞する際や就寝前にリラックスできます。

ここまでに説明した選び方をふまえ、伊藤さんが厳選したおすすめのLEDシーリングライトをタイプ別に紹介します。

気になる内容をクリック

• 【丸型タイプ】4選
• 【立体タイプ】4選
• 【スポットタイプ】3選

【丸型タイプ】LEDシーリングライトのおすすめ4選

まずは、丸型タイプのおすすめ4選を紹介します。どんな部屋にも合うようなシンプルなデザインで、機能性の高いライトが揃っています。

しだいに暗くなり、10分・30分後に消灯する「おやすみタイマー」や、設定した時間になるとゆっくり点灯する「点灯タイマー」、設定時刻の前後30分の間でランダムに自動点灯する「るすばん機能」など、シンプルながら生活に適した機能が備わっています。

明かりのオンオフや明るさの調整といった操作がスマートフォンからも可能です。専用のアプリでは自分で気に入った明るさ・色のプリセットモードを作成して保存できます。リモコンには読書・くつろぎ・食事モードがプリセットされていて、使用シーンに適した明るさ・光の色に変更することができます。

BluetoothスピーカーとLEDシーリングライトが一体化した商品です。Bluetooth機能が付いたスマートフォンやテレビなどと接続して音声を流すことができます。Bluetooth非対応のテレビでも、別売りのBluetoothトランスミッタを使えば、シーリングライトのスピーカーからテレビの音を流せます。調光は11段階に加えて常夜灯に切り替えることができ、リラックスした空間を演出できます。

「広がり」モードでは間接光とメイン照明を同時に点灯させて、天井から部屋全体に広がるような明かりを演出できます。他にも電球色、昼白色、昼光色の3つのモードがあり、それぞれ部屋での過ごし方に合わせて選択できます。モードを使わなくても、調光・調色機能で自分が過ごしやすい照明に調節することも可能です。

【立体タイプ】LEDシーリングライトのおすすめ4選

立体タイプのおすすめ4選を紹介します。デザイン性が高く、お部屋のアクセントになるような商品をセレクトしました。

間接光が備わっているスタイリッシュなデザインのライトです。メインライトと間接光のどちらも、ボタンを押し続けることで無段階で調光・調色を行うことが可能。使用シーンに合わせて自分好みの空間を演出することができます。

柔らかい明かりとデザインが特徴的なライトです。専用のスマートフォンアプリをダウンロードしてライトとペアリングすることで、アプリからの操作が可能になります。リモコンとアプリどちらも、自分の気に入った明かりを4つ登録しておくことができます。

折り紙のような繊細なデザインで和室にも合うライトです。適用畳数が14畳のモデルもあるので広いお部屋も十分に明るくすることができます。30分・60分で消えるタイマーや柔らかく点灯する常夜灯など、デザイン性と機能性を兼ね備えた商品です。

消灯時の明るさ、色を記憶しておく機能が備わっており、何度も設定し直す必要がありません。またリモコンがなくても、壁スイッチを1回押すとオンオフの切り替え、2回連続で押すと電球色・昼光色・常夜灯の切り替えが可能です。

【スポットタイプ】LEDシーリングライトのおすすめ3選

インテリアとしても楽しめるスポットタイプのおすすめ3選を紹介します。スポットタイプならではのデザインや機能があるものを厳選しました。

天然木を使用した温かみのあるデザインです。調色は電球色、昼光色、昼白色の3段階に調節することができます。リモコンを使用した操作はもちろん、真ん中のプルスイッチを使えば全灯→内側2灯→外側2灯→消灯の順番で切り替えられます。

ファン機能付きのライト。付属のリモコンで、風量・風向きの調節も可能です。ファンの羽根はリバーシブルデザインになっているので、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。点灯する電球の数を2灯・4灯に切り替えることで明るさの調節もできます。

機能は少ないですが、レトロなデザインがポイント。ひもを下に引くことでオンオフの操作ができる、昔ながらのプルスイッチを採用しています。全灯、内2灯、外2灯、消灯の切り替えができます。

LEDシーリングライトを購入する前にチェックしておきたい4つのポイントを、伊藤さんに教えていただきました。

1. LEDシーリングライトの便利な機能

LEDシーリングライトにあると便利な機能を紹介します。

調光機能	光の明るさをリモコンなどで調節できる。商品によって何段階に調節できるかは異なる
調色機能	光の色味を調節できる。使用シーンに合った色味に設定できるものもある
タイマー 機能	時間によって調光・調色したり、決まった時間に消灯したりすることができる
ファン機能	付属のシーリングファンで空気を循環させることができる
スピーカー機能	Bluetooth接続によってテレビやパソコンの音声をスピーカーから流すことができる
プロジェクター機能	Bluetoothでパソコンなどと接続し、ドラマや映画の映像を壁などに映して楽しめる

ファン機能付きのLEDシーリングライトなら、部屋の空気の循環もできる

2. LEDシーリングライトとペンダントライトとの違い

LEDシーリングライトは天井に設置し、部屋を広く均一に照らします。ただし、天井が高い部屋に設置すると光源が遠く、手元を照らしにくいという一面もあります。

シーリングライト（左）とペンダントライト（右）

一方のペンダントライトは、天井からつるすように設置します。LEDシーリングライトより照らせる範囲が狭いですが、光源と照らされるものまでの距離が近くなるため、照明が当たるものの陰影がはっきりし、おしゃれな空間を演出することができます。

3. シチュエーションによって適切な光の色が異なる

LEDライトの色味には、「電球色」「昼白色」「温白色」「昼光色」があります。

リラックスしたいときには電球色、仕事や勉強をする際には昼白色や昼光色、リビングなどで家族の団らんを楽しむ際には温白色が向いています。

白熱電球などではそれぞれの色を電球ごとに選ぶしかありませんでしたが、LEDライトは調色機能によってすべての色味に調節できるものも多いです。また、商品によっては使用するシーンに合わせた色味・明るさがプリセットされているものもあります。

読者や食事など、使用シーンに合った明かりがプリセットされているものも

4. 演色性が高いほど、目への負担が小さい

演色性とは、太陽光が当たっているときの色をどれくらい再現できているのかを表す指標です。演色性が高いほど太陽光が当たったときの色の見え方と近くなり、目への負担は小さくなります。

演色性は、「平均演色評価数（Ra）」という単位で表され、Raが100に近いほど自然光の下で見る色に近くなります。ちなみに、電球色、昼白色、温白色、昼光色の中で一番演色性が高いのは温白色です。

最後に、LEDシーリングライトに関するよくある疑問点について、伊藤さんにお答えいただきました。

「引っ掛けシーリングなどの配線器具があれば、ライトの取り付けは簡単です」と伊藤さん

Q. ライトの取り付けは簡単？

A. 引っ掛けシーリングや引っ掛けローゼットなどの配線器具が付いている天井への取り付けは簡単です。以下は取り付けの手順の一例です。

ただし、引っ掛けシーリングや引っ掛けローゼットがない天井の場合、自分で取り付けはできません。電気工事士による工事が必要です。取り付けの際はシーリングライトの説明書などをよく確認しましょう。

Q. LEDシーリングライトの節電効果は？

A. LEDシーリングライトは一般の白熱電球と比べると約70％、蛍光灯と比べると約半分程度と、かなりの節電効果があり、電気代もその分安くなります。

蛍光灯とLEDシーリングライトの電気代の比較をしてみましょう。

差額は3504円と、LEDシーリングライトの電気代は、蛍光灯の半額になります。

さらに、買い替え時期にも差があります。蛍光灯の寿命は平均で、約6000〜1万2000時間です。一方、LEDシーリングライトの寿命の長さは、平均で約4～5万時間と、蛍光灯の約4倍です。買い替えの周期も含めて考えると、LEDシーリングライトは非常にコスパがよい照明といえるでしょう。

Q. リモコンが効かなくなったときの対処法は？

A. まずは以下の3つを試してみてください。これらを試して直らなかった場合、メーカーの別売りのリモコンを購入するといいでしょう。

3つ目の方法は、リモコンから赤外線が出ているかを確かめるためのものです。スマホのカメラで見たときに赤外線発信部が光っていなければ、赤外線が出ていない、つまりリモコンの電池が切れているか壊れているということになります。光っているようであれば、LEDシーリングライト本体に問題があることを疑いましょう。

ライト本体が壊れていないかは、壁スイッチで明かりがつくかどうかで確かめられます。壁スイッチで明かりのオンオフができればリモコンに問題がありますが、もし壁スイッチでライトが反応しなければ、ライト本体の故障か寿命であると考えられます。その場合は、本体の買い替えが必要になります。

なおスマートフォンを使用して操作できるものを選ぶと、リモコンが効かなくなっても対応することができて安心です。

スマートフォンをリモコン代わりに使えるものなら、リモコンが故障しても操作できて安心

Q. ライトは明るければ明るいほど良い？

A. 明るければ明るいほどいいというわけではありません。
明るすぎるライトは目の疲れを引き起こしたり、普段の作業効率を低下させたりしてしまいます。

しかし、高齢の方は20代より2〜3倍の明るさが必要だといわれています。高齢の方と一緒にお住まいの場合、設置する部屋よりも適用畳数が大きいものを購入し、調光機能で調節するということもおすすめです。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングではLEDシーリングライトの売れ筋ランキングを見ることができます。どれを買おうか迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみてもいいでしょう。

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LEDシーリングライトは形状や明るさ、機能などが商品によって異なります。ライトを設置する部屋でどのような過ごし方をするかを想像しながら選ぶのが大切です。

LEDシーリングライトの購入を検討している人は、この記事を参考にぜひ自分の部屋に合ったものを選んでみてください。