2023年チェアマットおすすめ8選【専門家監修】ゲーミング用からおしゃれな円形型まで素材別に解説

「チェアマットは何を基準に選べばいいの？」
「どうせならオシャレで機能性に優れたチェアマットが欲しい」

在宅で仕事をする機会が増え、長時間イスに座っていたら、床に傷をつけてしまったという人も多いのではないでしょうか。床の傷対策として、需要が高まっているのがチェアマットです。

イスの下に敷くチェアマットは、床を傷から守るだけでなく、防音対策のアイテムとしても使えます。デザインがオシャレなチェアマットも、各メーカーから販売されています。

そこで今回は、チェアコンシェルジュの伊藤僚範さんに、チェアマットの選び方のポイントを教えてもらいました。編集部が素材別でおすすめするチェアマット8選や、お手入れ方法なども紹介しているので、参考にしてみてください。

インテリア性のあるチェアマットを敷くことで、部屋の雰囲気も変わってきます

チェアマットはイスの下に敷くマットで、チェアシートとも呼ばれています。イスのキャスターでつく傷や、荷重による床の凹みを防いでくれます。また、フローリングやカーペットだけでなく、畳やフロアタイルなど、さまざまな床材に対応することができます。

チェアマットを選ぶにあたって、素材や形状など、事前に知っておきべきことを押さえましょう。

チェアマットの素材

チェアマットの素材はさまざまです。おもな種類は、PVC（ポリ塩化ビニル）、ポリカーボネート、ポリエステルの3つがあります。

各素材の特徴を見ていきましょう。

PVCは、透明や半透明のものが多く、敷いても目立ちません。耐水性・耐油性に優れているので、飲み物をこぼしても拭き取れる点もメリットです。

ポリカーボネートは一般的なガラスの約200倍の強度があるので、耐久性にこだわりたい人におすすめです。透明度の高いモデルが多く、部屋の雰囲気を壊しません。

カーペットなどに多く使用されているポリエステルは、生地が厚いので、振動や床のダメージを軽減できます。掃除機が使えるなど、手入れも簡単です。オシャレなデザインが多く、部屋のコーディネートに合わせやすいです。

他に、樹脂の一つでEVA素材があります。軽量で安価な点がメリットで、ハサミでカットでき、机やイスの形状に合わせて微調整ができます。ただし、薄手なので耐久性は低く、キャスター付きのイスには不向きです。

チェアマットの形状

チェアマットの形状は大きく分けて、T字型と、長方形のスクエア型の2種類があります。

形状	T字型	スクエア型
画像
特徴	・机下を含む、必要最小限のスペースをカバーできる ・大きなイスははみ出す場合がある	・横長にも縦長にも使える ・大きなイスや、デスク全体にも使える ・場所を取る

T字型は、「T」の形をしたチェアマットです。マットの突起部分が机の脚を避けて敷くことができ、机がぐらつかず安定します。また、キャスター付きのイスを机の下に収納する際も床を傷つけません。デスク下の幅が狭い場合など、最低限の範囲だけカバーしたい人におすすめです。

スクエア型のメリットは、横長にも縦長にも使える点です。サイズの種類も多く、広範囲にわたって敷くことができます。幅が広いデスクや、L字型のデスクを使用している人に向いています。また種類も多いので、自分の部屋に統一感をもたせたいという人にもおすすめの形状です。

他にも種類は多くないですが、丸型のチェアマットがあります。オシャレなデザインが多いのが特徴です。

「PVCやポリカーボネートの素材だとオフィスっぽく感じてしまう人は、ラグタイプ（ポリエステル）のマットを選ぶとよいでしょう」と語る伊藤さん

チェアマットを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

上記のポイントで自分はどれを重視したいのか、優先順位を決めましょう。伊藤さんのアドバイスを交えながら、3つのポイントを詳しく解説していきます。

1. 床のタイプで選ぶ

チェアマットを敷く床との相性を考えて、選ぶことができます。フローリング、カーペットや畳などの柔らかい床、床暖房で見てみましょう。

床のタイプ	おすすめのチェアマット
フローリング	・PVC ・ポリカーボネート ・ポリエステル
柔らかい床 （カーペット、畳）	・PVC ・ポリカーボネート
床暖房	・ポリカーボネート

フローリングの場合は、どんな素材のチェアマットでも問題なく使えます。特に、敷いても見た目に違和感がない透明タイプか木目調のマットがおすすめです。部屋の雰囲気に合ったオシャレなデザインのものを選んでみてもよいでしょう。またフローリングは滑りやすいので、滑り止め加工がされているかも確認しましょう。

畳やカーペットは、傷や汚れが目立ちやすいので、しっかりガードできる素材のものが良いです。PVCやポリカーボネートがおすすめです。

床暖房の場合は、耐熱性に優れたポリカーボネートがおすすめです。他の素材で耐熱性のある商品も一部あるので、購入前に確認しましょう。

2. イスの可動範囲で選ぶ

L字型デスクの場合、キャスターの動きのなめらかさが重要になります

作業する際のイスの可動範囲で、チェアマットを選ぶこともできます。

チェアマットのサイズは、縦120cm×横90cmが一般的です。事務用チェアのようなコンパクトサイズのイス（脚部の直径が70cm以下）などにおすすめです。

高機能チェアやゲーミングチェアなどの大きなイスの場合は、縦140cm×横120cmのサイズが目安です。標準的なオフィスデスクの横幅が120cmなので、デスク全体までをカバーしたいなら、長辺160cmは見ておいた方がよいでしょう。

また、キャスター付きのイスの場合はイスをどの範囲まで動かすか、可動範囲も考慮しましょう。

L字型のデスクなど、作業する際のイスの可動範囲が広い場合は、表面がなめらかでキャスターが動きやすいPVCやポリカーボネートのチェアマットがおすすめです。サイズはイスを動かす範囲と机全体をカバーできるように、長辺160cm以上のものが良いでしょう。

動きがデスク付近のみで、イスの可動範囲が狭い人は、キャスターが動きにくいラグタイプのポリエステル素材のものがおすすめです。イス脚部の直径約70cmよりもひと回り大きい横幅90cm以上が目安となるので、一般的なサイズである縦120cm×横90cmのものを選びましょう。

3. 住環境で選ぶ

自宅でチェアマットを使用する場合は、住環境によって選ぶチェアマットの素材が変わってきます。

住環境	おすすめのマットの素材
集合住宅（2階以上）に住んでいる	・ポリエステル
小さい子どもがいる	・PVC ・ポリカーボネート
チェアマットで場所を取りたくない	・PVC ポリエステル

マンションなどの集合住宅で2階以上に住んでいる人は、階下にキャスターの音が響かない防音性に優れたポリエステル素材のものがおすすめです。厚さが2mm以上あると防音性が高まります。

また小さい子どもがいる場合は床が汚れることが多いので、耐水性に優れて汚れが拭き取りやすいPVCやポリカーボネートの素材が良いでしょう。

作業スペースに限りがあり、できるだけチェアマットで場所を取りたくないという人には、使わないときは巻き取って収納できるPVCやポリエステル素材のものがおすすめです。

伊藤さんに伺ったチェアマットの選び方のポイントをもとに、編集部おすすめのチェアマット8点を素材別に紹介していきます。

PVC、ポリカーボネート、ポリエステルのアイテムをそれぞれピックアップしました。また番外編として、見た目にこだわったオシャレなアイテムも紹介しますので、参考にしてください。

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• PVC おすすめチェアマット2選
• ポリカーボネート おすすめチェアマット２選
• ポリエステル おすすめチェアマット2選
• 【番外編】オシャレなチェアマット2選

PVC おすすめチェアマット2選

まずは、素材にPVCを使ったチェアマットを紹介します。敷いても目立ちにくい透明なものや木目調のものなどをセレクトしました。

山善（YAMAZEN）のCFM-120はスクエア型のマットです。PVC素材のため、耐水性が高いのが特徴。飲み物などをこぼしてもさっと拭くことができ、手入れが楽なのもメリットです。

3000円以下というリーズナブルな価格もうれしい点です。クリアタイプと木目調タイプの2種類があります。

サイズはスタンダードな縦120×横90cmを含む、60〜270cmと10種類を取りそろえ、選択肢が豊富なのも魅力です。

ゲーミング家具メーカーとして知られる、Bauhutte（バウヒュッテ）のデスクごとチェアマット BCM-160Fは、長方形のスクエア型のマットです。デスク全体をカバーできる縦160×横130cmの大判サイズの他に、イスの可動範囲を最低限カバーできる縦120×横90cmのサイズもあります。

はっ水性があるPVC素材なので汚れにくく、裏面には滑り止め加工も施されてイスを動かしてもマットがずれにくいのが特徴です。

ゲーミング家具メーカーが作るアイテムだけあって、素材やサイズ、機能などゲーミングチェアを想定した設計になっています。

ポリカーボネート おすすめチェアマット2選

耐久性に優れたポリカーボネートのチェアマットを紹介します。長く使えるということから、他の素材に比べて値段が高めですが、それだけの価値は十分あります。

アイリスオーヤマのチェアマットPCM-129は、透明度の高いクリアシートでインテリアの邪魔をしません。ポリカーボネートは一般的なプラスチック素材よりも耐性があるので、長期間にわたって使用できます。

耐熱温度が120度で、床暖房にも対応。凹凸のある表面はマットに傷がついても目立ちにくく、防菌・防カビ仕様で衛生面の機能も備わっています。

スカンデイナヴイアンライフのカーペット上専用 ドイツ製チェアマットは、毛足の長い高級カーペット専用のマットです。裏面に施された4.5mmのスパイクが、マットの滑り止めに効果を発揮します。カーペットは押さえた状態で5mm以上の厚さが必要になるので、購入前に確認しましょう。

130度まで対応する耐熱性も備わっているため、床暖房を使用しても安心です。また、半透明なので部屋にもなじみやすいです。

ポリエステル おすすめチェアマット2選

カーペットやラグにも多く使われているポリエステル素材のチェアマットを紹介します。ポリエステル素材は、肌触りの良さが特徴で、他の素材と比べると色展開も豊富です。また、ポリエステルに似たナイロン素材のものも肌触りが良くおすすめです。

サンコーのおくだけ吸着 チェアマットは、裏面が床に吸着してずれにくい滑り止めの機能がついています。

カーペットタイプですが、表面に水をこぼしても染みこみにくいはっ水加工が施されています。また洗濯機で丸洗いもできるので、清潔に使えます。

スクエア型のカラーはクリームやグリーン、ローズなど10種類がそろい、バリエーション豊富です。

ドリームインテリアのランドガードデスクマットは、カーペットタイプのマットです。パイル地が4mmあり防音性に優れているので、集合住宅住まいで周囲への騒音を気にしている人におすすめです。

裏面にはジュート（麻）素材を使用し、へたりにくく耐久性に優れています。防ダニ・抗菌・防カビの加工が施されているのもうれしいメリットです。

色はベージュやディープブルーなど、6色から選ぶことができます。サイズは、縦120×横80cmを含む5種類があります。

【番外編】オシャレなチェアマット2選

こちらでは、オシャレなビジュアルにこだわって商品をセレクトしました。シンプルなデザインのチェアマットが多い中で、敷くだけで目を引くアイテムを紹介します。

ぼん家具のチェアマット デイトは、毛足の長いシャギー生地を使ったカーペットタイプのマットです。

形状は、狭い机下のスペースにフィットするT字型です。裏面には滑り止め加工があり、イスを動かしてもずれにくいメリットもあります。色はブラウンとブラックの2種類です。

アメリカのオフィス家具ブランド、HermanMiller（ハーマンミラー）社製のスマートチェアマットです。必要最低限のスペースのみをカバーしたというフォルムはかわいらしい卵形で、存在感があります。

毛足の短いカーペットタイプで、キャスターをほどよくグリップしてくれます。他に、床暖房対応の耐熱加工も施されています。カラーはブラックやライトグレーなど6色から選べます。

床に傷がついたときの対処法やお手入れの方法など、チェアマットの気になる疑問にお答えします。

Q. そもそもチェアマットの使うメリット・デメリットは？

メリット	デメリット
・床に傷がつかない ・防音効果がある ・キャスターの移動がスムーズになる ・インテリアとしても使える	・ずれやすい ・キャスターが動きすぎる

チェアマットは床の傷の保護以外に、防音効果もあります。階下にキャスター音が響くのを防げるので、マンションなどの集合住宅の2階以上に住んでいる人におすすめです。
また、硬めの素材のチェアマットを敷くことで、キャスターの滑りが良くなり、L字型デスクなどでイスに座ったまま移動するのが楽になります。北欧風などデザインもオシャレなものがあり、敷くことで部屋の雰囲気も良くなります。

デメリットとしては、イスが動くことでチェアマットがずれてしまう、チェアマットの表面がなめらかでキャスターが動きすぎて安定しない、などの点が挙げられます。しかし、大きめのサイズのマットや滑り止め加工があるもの、毛足の長いラグタイプのものを選べば、デメリットは解消できます。

イスに座って作業をする人で、床の傷を防ぎたいなら、チェアマットを敷くのがおすすめです。

Q. 丸型のチェアマットのメリット・デメリットを知りたい

A. デザインがオシャレなものが多いですが、サイズが小さいのでイスの可動範囲が限られます。

チェアマットの形状はＴ字型とスクエア型が主流ですが、中には丸型のものもあります。

メリット	デメリット
・デザインがオシャレ ・肌触りが良い	・キャスター付きのイスは可動範囲が狭くなる

丸型のチェアマットは、デザイン性に優れたものが多く、部屋のアクセントになります。また、カーペット素材のものが多いので、肌触りが良い点もメリットです。

デメリットは大きいサイズのものが少ないので、イスがキャスター付きの場合は、可動範囲が狭くなります。事務用チェアくらいのコンパクトサイズで固定脚のイスがおすすめです。

Q. フローリングに傷がついたら？

A. 補修材や補修マーカーを使えば、傷を目立たなくできます。

注意はしていても、イスなどでうっかりフローリングに傷をつけてしまうこともあります。そのままにしてしまうと、傷部分が目立ち、決して見栄えが良いものではありませんよね。

傷部分を少しでも目立たないようにするには、市販されている補修材や補修マーカーがおすすめです。パテで傷部分を埋めるタイプや、マーカーで塗って床の色になじませるタイプなどがあるので、傷の状況を見て判断しましょう。

Q. ラグで代用はできる？

A. チェアマットがなければ、ラグでも代用できます。ただし、重量が20kgを超えるワークチェアの下に敷く場合は、厚さのあるものがおすすめです。

また、滑り止め加工などのチェアマットにある機能がラグマットにはないので、ずれやすいというデメリットがあります。市販の滑り止めテープを貼って対応しましょう。

Q. お手入れ方法は？

A.素材によって異なります。

カーペットタイプが多い、ポリエステル素材のものは、定期的に掃除機をかけましょう。中には、洗濯機で洗えるものもあるので、汚れが目立ってきたら洗濯するのもおすすめです。

PVC、ポリカーボネートは、耐水性があるので、汚れたら雑巾などで拭き取るだけでよいです。

チェアマットはイスの下に敷くことで、床を傷や凹みから守ってくれます。

チェアマットの種類は多く、「素材」「サイズ」「厚さ」「機能」もさまざまです。それぞれの特徴を理解すると、選ぶべきチェアマットが見えてきます。　

チェアマットを選ぶうえでもっとも大事な点は、イスを使う環境です。床はフローリングか、作業時にイスはどれくらい動かすか、集合住宅か、など、自身の作業環境が重要になります。

また機能性だけではなく、デザイン性を重視して、見た目にこだわって選んでみるのもおすすめです。インテリアの一部として、部屋のアクセントになってくれるかもしれません。

この記事を参考に、自分に合ったチェアマットを選んでみてはいかがでしょうか。