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au回線の格安SIMおすすめ5選+α!専門家が選び方と乗り換え時のポイントを解説

au格安SIM_MV

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目次

「auのスマホを使っているけれど、もっと安くならないかな?」
「au回線の格安SIMの中で、結局どこが一番お得なの?」

使用中のスマホの料金に不満を感じて、格安SIMへの乗り換えを検討している方も多いはず。特にauからの乗り換えには、同じau回線を利用した格安SIMがおすすめです。 今回は、格安SIMそれぞれの特徴にふれながら、au回線系格安SIMを選ぶポイントについて、スマホ事情に詳しい法林岳之さんに解説していただきました。

ITジャーナリスト
法林岳之さん
法林岳之
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。得意分野はスマートフォンや携帯電話などのモバイル関連、光回線や無線LAN(Wi-Fi)、ルーターなどのネットワーク関連。初心者向け書籍も数多く執筆。

今さら聞けない……格安SIMって何?

法林さんインタビュー1

ちまたで耳にする「格安SIM」とは、どんなものを指しているのでしょう。その意味や特徴についておさらいしてみましょう。

そもそも「格安SIM」って何?

3大キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)が展開しているブランド「ドコモ」「au」「ソフトバンク」が提供するSIMカードに対し、それらの会社から回線を借りて通信サービスを提供しているものや、キャリアが別のブランドで展開しているものを、まとめて格安SIMと呼んでいます。

また、回線網や通信設備・施設、無線局免許などを保有する事業者(キャリア)をMNO(Mobile Network Operator、「移動体通信事業者」)、一方で回線を借りている事業者をMVNO(Mobile Virtual Network Operator、「仮想移動体通信事業者」)と呼ぶこともあります。ちなみにキャリアが別ブランドで展開している「UQ mobile」や「Y!mobile」は、MNOに分類されます。

一方、格安SIMと混同されがちですが、3大キャリアがそれぞれ「ahamo(NTTドコモ)」「povo(KDDI)」「LINEMO(ソフトバンク)」という格安プランを展開し、さらには独自の通信回線をもつ楽天モバイルも格安でサービスを提供しているのが現状です。

格安SIMはなぜ安い?

3大キャリアについては、通信設備や全国に展開する店舗の運営にコストがかかっているため、どうしても通信料金は高くなりがちです。一方で格安SIMは通信設備をもたず、基本的にサポートもオンラインに限定しているため、通信料金を安く抑えることができるわけです。

また、乗り換えを考える際は、現在契約中の回線と同じ回線を使用している格安SIMを検討するとよいでしょう。その理由は、SIMロック解除の必要がないなどのメリットがあるからです。例えば、今auで契約しているのであれば、au回線を利用した事業者の中から選択するということです。

おもなau回線系の格安SIM

では、au回線を利用した格安SIMには、どのようなものがあるのでしょうか。以下の表にまとめました。

<おもなau回線系格安SIMおよび格安プラン一覧>

種別 サービス名 月額最安値(容量) 詳細
格安SIM(MVNO) BIGLOBEモバイル 550円(1GB) 詳細
NUROモバイル 792円(3GB) 詳細
イオンモバイル 803円(0.5GB) 詳細
IIJmio 858円(2GB) 詳細
J:COM MOBILE 1078円(1GB) 詳細
QTmobile 1100円(2GB) 詳細
mineo 1298円(1GB) 詳細
別ブランド UQ mobile 1628円(3GB) 詳細
格安プラン povo 0円(基本料) 詳細

※すべて税込
※2021年12月時点

「UQ mobile」「povo」との違いは?

auに関しては、別ブランドの格安SIMとして「UQ mobile」、オンライン専用プランとして「povo」があります。

UQ mobileは、KDDIがauの別ブランドとして運営する通信サービスです。MVNOがキャリアから電波を「借りている」のに対し、UQ mobileはauの電波を共通で使えるという違いがあります。

一方のpovoは、KDDIが展開するオンライン専用の格安料金プランです。その仕組みは、実は海外で展開されているプリペイド携帯と似ています。海外では空港などで、プリペイド携帯が「1週間、10GBで数十ドル」といった形で販売されていますが、それと同様にパッケージ化して、オンラインで手続きできるようにしたものが現在のpovoです。

回線契約自体は0円で、データ通信を利用したいときにトッピングのように追加して購入したり、通話定額も月単位で契約できるうえ、コンテンツやサポートもトッピングできる点は、実にユニークといえます。

povoや格安SIMを選ぶメリット・デメリットについては、以下の表のとおりです。

<povoおよび格安SIMのメリット・デメリット>

povo
(auの格安プラン)
UQ mobile
(auの別ブランド)
MVNO
(UQ mobile以外の格安SIM)
メリット ・auに比べて料金が安い
・通信速度が安定している
・利用したいときにだけ「トッピング」を購入できる
・auからの移行はMNP(※)の手続きが不要
・料金が安い
・通信速度が安定している
・ショップでのサポートも受けられる
・料金が圧倒的に安い
デメリット ・オンラインによるサポートのみ ・料金プランなどの種類が限られている ・基本的にオンラインによるサポートのみ
・通信速度が遅くなることがある

※MNP…携帯電話番号ポータビリティ。携帯電話の加入者が別の事業者(キャリア)に契約を切り替えても、元の番号がそのまま使える制度およびシステム

au回線系格安SIMの選び方のポイント

続いてau回線系の格安SIMを選ぶときのポイントについて、3つの視点から紹介していただきました。

au回線系格安SIMの選び方のポイント

  1. 現在使用している回線で選ぶ
  2. 通信速度から格安SIMを選ぶ
  3. 自分のデータ利用状況に合った格安SIMを選ぶ

最後にフローチャートで「自分に合ったau回線の格安SIMの選び方」もまとめているので、ぜひ活用してみてくださいね。

1. 現在使用している回線で選ぶ

もともとauユーザーだった場合とauユーザーでなかった場合とで、au回線系格安SIMに乗り換えるとどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか? それぞれ選び方のポイントを押さえておきましょう。

auユーザーの場合

auユーザーが格安SIMに乗り換える場合、基本的に料金は安くなります。ただ単純に料金が異なるというだけではなく、キャリアメールの継続しての使用に費用がかかる、ショップによるサポートが受けられなくなるなど、サービスとして得られるものも異なってくるので、注意が必要です。

お金イメージ

通信料金は安くなるが、その分デメリットも

ただ、auからpovoに乗り換える場合は、SIMロックを解除する必要がない、加えて使用するエリアが変わらないのであれば、つながらない心配がないといったメリットもあります。

auユーザー以外の場合

auユーザー以外にとっても、料金に不満があるのであれば、povoやUQ mobileはよい選択肢といえるでしょう。また速度に関してそれほど求めていないという人にとっては、au回線系のMVNOを選ぶのもひとつの手といえます。

しかしSIMロック解除の必要がなく、通信できるエリアが変わらないので安心して使えるというメリットを考慮に入れると、現在使用しているキャリアと同じ回線の格安プランや格安SIMを選んだほうがいいのではないでしょうか。

2. 通信速度から格安SIMを選ぶ

仕事でスマホを使用したりゲームを楽しんだりしたい人は、通信速度が速い格安SIMを選択したほうがいいでしょう。

ただ格安SIMについては、つながるエリアに関してはauとほぼ同じですが、キャリアから回線を借りてサービスを提供しているMVNOの場合、時間帯によって、通信速度が遅くなってしまうことがあります

借りた帯域(道路にたとえるなら道幅のようなもの)を何人が利用するのかによって速度が異なってくるからです。

帯域使用のイラスト

一方でpovoとUQ mobileに関しては、帯域の広さも通信速度もauとまったく同じ品質との認識で問題ありません。「UQ mobileのほうが遅かった」と主張する人もいるかもしれませんが、電波状況は同じ端末でかつ同じ時刻に測らないかぎり、比較はできません。同じ道路を走る自動車が多ければ渋滞して速度が遅くなるように、同じ回線を利用しているユーザーが増えれば、それだけで速度が変わってしまいます。電波は「水物」であるため、正確にベンチマークを測るのは、実はかなり困難です。

3. 自分のデータ利用状況に合った格安SIMを選ぶ

格安SIMを選ぶ際には、まず自分の利用状況を分析することが重要です。使用しているデータ通信量については、数年前から各社のマイページなどで集計されたものが確認できるようになりました。コロナ禍の影響もあり、やや使い方にも違いが出てきているかもしれませんが、これらを活用して過去1年分程度のデータ、月や時間帯別にグラフ化し、分析をしてみるとよいでしょう。

もっとも使用が多かった月を基準に、繰り越しができるかも考慮に入れながら、もっとも適したデータ量の料金プランがある格安SIMを見つけることをおすすめします。

<au回線 格安SIMの選び方フローチャート>

フローチャート

専門家のおすすめはココ! au回線の格安SIM5選+α

ここまで紹介してきたことを踏まえて、法林さんにおすすめのau回線系格安SIMを選んでいただきました。KDDIのオンライン専用プランであるpovoと格安SIMを5つご紹介します。

通信速度が安定しているうえに「自由度」も高いpovo

出典:https://povo.jp/

au回線系の格安SIMにpovoを含めるとすれば、乗り換えにはそちらがおすすめです。先ほども述べたように、通信エリア、速度ともに、auと同じという強みがあります。

ただセットアップはすべてオンラインで行う必要があり、ある程度の環境とインターネットや端末の知識が必要になりますが、そうしたハードルを乗り越えれば、月額0円から利用できるのは魅力です。

実際にpovoに乗り換えた場合、何がどう変わるのか、比較した表をまとめました。

au(ピタットプラン 5G) povo(ベースプラン)
月額料金 ~1GB:3278円、
~4GB:4928円、
~7GB:6578円
基本料0円
データトッピング: 3GB:990円、20GB:2700円など
※30日間
データ容量 最大7GB、超過後は最大128kbps 1GB~150GBを選択可能
通話料金 30秒22円 30秒22円
家族間無料通話 あり なし
申し込み・サポート auショップやオンラインなどを利用可能 オンライン

※すべて税込
※2021年12月

格安SIMの各社いずれも若い人向けにサービスを展開しようとしている傾向がありますが、使い方の自由度も含めてpovoがニーズに合ったものといえるのではないでしょうか。

容量 無制限(最大速度128kbps)
月額 0円
サポート オンライン
備考 ・高速通信のための有料トッピング(24時間、7日間1GB~180日間150GBあり)
・180日間以上有料トッピングの購入がない場合、利用停止や契約解除の可能性あり

※すべて税込

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プロフ

povoでは、300MB分などデータチャージをプレゼントできるサービスを開発しています。例えばプロモーションとして、プロモコードを記載したカードを街中で配布することも可能です。スターバックスのギフトカードに近い感覚でしょうか。これまでの格安SIMではそんな仕組みは実現できなかったので、非常におもしろい取り組みといえるでしょう。

ショップによるサポートも魅力UQ mobile

出典:https://www.uqwimax.jp/mobile/

店頭でのサポートも受けられるという点では、UQ mobileも選択肢のひとつです。最近はauショップとUQスポットが併設されているところが増えてきているので、auとほぼ同等のサポートを受けることができます

くりこしプランS+5G くりこしプランM+5G くりこしプランL+5G
容量 3GB 15GB 25GB
月額 1628円 2728円 3828円
サポート 店舗/オンライン
容量超過後の通信速度 最大300kbps(3GBのみ)、最大1Mbps(15GB、25GB)
通信方式 4G/5G
通話料金 22円/30秒

※すべて税込

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プロフ

povo同様、通信エリア、速度もauと変わらないうえに、料金も安く抑えられる点、さらにアフターケアも含めて店舗でのサービスを受けられるという点が強み。トータルで納得感を得たいならばUQ mobileがおすすめです。

高い技術力と使い勝手の良さが強みIIJmio

出典:https://www.iijmio.jp/

IIJmioは、余ったデータの繰り越し機能があり、高速・低速の通信速度切り替えができるなど、欲しい機能がそろっていることが特徴です。使い勝手の面からも、おすすめの格安SIMといえます。

容量 2GB 4GB 8GB 15GB20GB
月額 858円 1078円 1518円 1848円 2068円
容量超過後の通信速度 最大300kbps
通信方式 4G/5G
サポート 店舗/オンライン
通話料金 11円/30秒
違約金 なし

※すべて税込

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プロフ

IIJは、インターネット黎明(れいめい)期から日本の通信を支えてきた企業であり、高い技術力をもっているのが強みです。ちなみに、今でこそiPhoneに格安SIMを差して普通に利用している人も多いのですが、かつてMVNO各社のSIMカードはSIMフリー版のiPhoneやiPadで使えませんでしたが、IIJのエンジニアが解決策を見つけ、情報を公開したことで、現在は各社のSIMカードで使えるようになりました。

ファンサイトが充実しているmineo

出典:https://mineo.jp/

mineoの魅力のひとつとして、ファンサイトの充実ぶりが挙げられます。「マイネ王」という交流サイトでは、Q&Aコーナーで「このスマホで動きますか?」といった質問なども含め、さまざまな情報のやりとりが行われています。

また、子どもが安心してスマホが使えるように、セキュリティを強化しフィルタリングなどもセットにした「ジュニアパック」や、シニア世代を対象にした「シニアパック」などオプションも充実しています。このように、目的に合わせたサービスを選んで利用できるところも、mineoの特徴です。

容量 1GB 5GB 10GB 20GB
月額 1298円 1518円 1958円 2178円
家族割引 基本料金より-55円
容量超過後の通信速度 最大200kbps
通信方式 4G/5G
サポート 店舗/オンライン
通話料金 22円/30秒
違約金 なし

※すべて税込

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プロフ

mineoでは、ユーザーどうしでパケットをシェアできるサービス「フリータンク」も提供しています。未使用分をタンクに入れ、他の人がその分を使えるという仕組みです。mineoとしては、キャリアから借りている帯域を計算して通信サービスを提供しているわけですが、毎月ユーザーによって使用量は変わります。そこでバッファをもたせて回線を使用してもらうため、パケットを余らせることなくシェアしてもらおうという考え方に基づくものです。

社会に貢献したいならdonedone

出典:https://www.donedone.jp/

SDGs(持続可能な開発目標)という言葉の流行を背景に、最近の若い人たちは、環境問題など社会貢献に対する意識が高いといわれています。特にその若い層をターゲットとするのが、BIGLOBEが提供するドネーション型モバイル通信サービス「donedone」です。

利用料金の一部を社会貢献団体に寄付するというもので、これまでの格安SIMにはないサービスとして注目を集めています。

ベーシックUプラン カスタムUプラン
容量 50GB
通信速度 最大3Mbps 制限なし(選択したアプリ3つ) 最大1Mbps(それ以外)
月額 2728円
容量超過後の通信速度 最大1Mbps
サポート オンライン
通話料 22円/30秒
SMS送信料 3.3円/70文字
新規契約事務手数料 3300円

※すべて税込

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プロフ

donedoneは、通信速度が最大3Mbpsに制限されるものの、通常の使用にはほとんど問題はありません。また、使用できるパケットの容量が大きいところも魅力のひとつです。

手厚いサポートが魅力J:COM MOBILE

出典:https://www.jcom.co.jp/service/mobile/

J:COM MOBILEも特徴的なMVNOだといえます。特に、遠隔で初期設定を案内する「えんかくサポート」や訪問サポートの対応など、ケーブルテレビで培った手厚いサポートをベースとしたサービスは魅力的です。

容量 1GB 5GB 10GB 20GB
月額 1078円 1628円 2178円 2728円
U26ヤング割(6ヶ月) - 550円 1100円 1650円
容量超過後の通信速度 最大200kbps(1GB、5GB)、最大1Mbps(10GB、20GB)
通信方式 4G/5G
サポート オンライン/えんかくサポート・訪問サポート(※)
通話料金 22円/30秒

※すべて税込
※訪問サポートについては、J:COMのケーブルテレビ対応エリア内のみ

詳細はこちら
プロフ

J:COM自体はケーブルテレビを主業とする企業で、J:COM MOBILEはJ:COMの顧客をターゲットとしていました。しかし最近は、「えんかくサポート」など格安SIMに関連するさまざまな「仕掛け」を展開しています。もちろん、ケーブルテレビの契約とは関係なく、個別の格安SIMとして利用することが可能です。

格安SIMヘの乗り換え手順と注意すべきポイント

実際に現在使用しているスマホの回線から、au回線系の格安SIMに乗り換える場合は、いくつか事前に押さえておきたいポイントがあります。乗り換える手順と、そのポイントについて、法林さんに解説していただきました。

法林さんインタビュー2

auから格安SIMに乗り換える大まかな流れは、以下のようになります。

au→格安SIMへの乗り換え手順

  1. 動作確認済みの機種かを確認
  2. SIMロック解除して端末を使い続けるかを検討する
  3. MNP(切り替え)の手続き
  4. 格安SIM事業者に契約を申し込む

1. 動作確認済みの機種かを確認

自分の端末で動作するのか確認するのも大事なポイントです。ドコモやau、ソフトバンクそれぞれから発売されている端末をau回線系のMVNOに乗り換えるときに、必ずしも同じように使用できるとは限りません。

理由は、端末がそれぞれのキャリアの周波数に対応するように設定されているからです。その端末がauではサポートされていない、あるいはauの周波数をサポートしていないということもありえます。そのため、格安SIMに切り替える前に動作確認の情報はチェックしておいたほうがいいでしょう。

これは裏を返せば、動作確認情報をしっかり提供しているMVNO業者を選んだほうがいいということを意味します。MVNOの中でも、特に端末の動作情報が充実しているのは、IIJmioです。こちらは、ドコモ網のタイプDとau網のタイプA、ドコモ網のeSIMなどの種類別に、かなり広い範囲で調査が行われています。

IIJmioの動作確認端末ページ

IIJmioの端末動作確認ページ(出典:https://www.iijmio.jp/hdd/devices/)

動作確認の結果、端末の購入も検討しなければならない場合は、回線の契約とあわせてセット割引のある格安SIMを選択肢にするとよいでしょう。

2. SIMロック解除して端末を使い続けるかを検討する

数年前まではSIMロックに関していろいろと制限がありましたが、今は使用しているスマホを扱う各キャリアで解除してもらうことが可能です。

ただSIMロックを解除してまで使い続けたい機種なのかという点については、このタイミングでよく考えたほうがいいでしょう。

メーカーの話によると、4年ほど前のハイエンド(上位)機種が現在のミッドロー(中下位)あたりに該当するようなイメージで進化してきています。したがって格安SIMに乗り換えるタイミングで、新しい機種に乗り換えてしまったほうが快適に使えることもあります

格安SIMに乗り換えるとき、使用している端末が対応しているかも重要なポイントですが、事業者側で用意されている端末に同時に機種変更する場合は、意識せずに利用できます。

3. MNP(切り替え)の手続き

電話番号をそのまま移行するときはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の予約番号を、現在使っている通信会社からあらかじめ取得しておく必要があります。このMNPの予約番号は、取得日を含めて15日間と有効期限が短いので注意が必要です。

4. 格安SIM事業者に契約を申し込む

契約に際しては、運転免許証などの本人確認書類、クレジットカード、MNP予約番号を用意し、オンラインで申し込みを行います。

具体的には、事業者サイトの申し込みページで契約者情報や支払情報など必要事項を入力し、本人確認書類のデータをアップロード。入力内容を確認したうえで送信すれば、完了です。後日SIMカードが届くので、端末にセットしネットワーク設定とMNPの切り替えを行うことで、使用できるようになります。

au回線系格安SIM Q&A

最後に、法林さんにau回線系格安SIMに乗り換えるときのよくある疑問について質問してみました。

QAイラスト

Q. 料金について、口座振替による支払いは可能ですか?

A. MVNOの場合、支払いは圧倒的にクレジットカードのみのケースが多いのが現状です。銀行の口座振替に対応しているところもありますが、どのような支払い方法があるのかはチェックしておきたいポイントでしょう。

Q. 格安SIMでも「おサイフケータイ」は使えますか?

A. おサイフケータイに関しては、端末が対応していれば、ほとんどの場合利用することが可能です。乗り換えた後でも、問題なく使用できます。

Q. キャリアメールアドレスは使えなくなるのでしょうか?

A. 以前、乗り換えるとそれまで使用していたキャリアメールアドレスは使用できませんでしたが、2021年12月20日(ドコモは12月16日)から、キャリアメールアドレスの「持ち運び」が可能になっています。

ただ、実際に使用するには月額で330円(税込)の費用がかかってしまいます。「これまで仕事でも使っているから、アドレスを変えたくない」「キャリアメールをいろいろなサービスの登録に使っていて登録情報の更新が面倒」という人でなければ、フリーメールのアドレスによる代用を検討してもよいでしょう。

Q. 格安SIMに乗り換えて余った端末はどうすればいいのでしょうか?

A. 現在使用している端末が、乗り換えることで必ずしも動く保証がないという話は先ほどしましたが、そう考えるぐらいであれば、新しく安い機種を買ったほうが得な場合もあります

それまでどんな機種を使ってきたかにもよりますが、買取価格の低下が著しいといわれるAndroid端末でも人気の高いGalaxyやXperiaなどは、中古ショップでそこそこの値段で買い取ってもらうことができます。

最初に運転資金は必要ですが、例えばIIJmioで回線契約をして端末もセットで購入すると少し割引してもらえます。データを新しい端末に移行した後は、スマホの買い取りを行っている中古ショップやフリマサイトなどで売るといったやり方もありです。

かつてのスマートフォンはストレージが暗号化されていませんでしたが、最近の機種は標準で暗号化されています。そのため中古でスマホを処分しても、初期化さえしておけば、個人情報が後で漏れるといった心配もありません。また、データ消去をうたう買い取り店で売却するのもひとつの手です。

Q. 楽天モバイルへの乗り換えと比較してもお得ですか?

A. 楽天モバイルに関してはデータ無制限という魅力はありますが、自社回線エリアが広くないので、3大キャリアと比較するには無理がある印象です。

実際は自社回線のエリア外でKDDIの回線を借りて補完する「ローミング」によってサービスを提供しているのですが、2021年10月4日時点で39都道府県において、順次、ローミングを終了することがアナウンスされました。そのためこれからつながりにくくなる可能性もあるので、楽天モバイルは、楽天のサービスをよく利用する人やあまり移動しない人向けといっていいのかもしれません。

また、最近SIMフリーで売られている端末は、2枚のSIMカードを挿入して、通信の使い分けができるデュアルSIMになっているケースが増えました。新しい機種であれば、eSIM(本体に内蔵されているSIM)が使えるものもあります。そこで例えば、物理SIM(SIMカード)はIIJmioにしておいて、データを使いたいときはeSIMに入れておいた楽天モバイルに切り替えて利用するといった使い方もできます。メインで使うよりも、このように2台目またはサブの回線として利用するのがおすすめです。

デュアルSIMイメージ

楽天モバイルは、デュアルSIMの端末で、サブ回線として利用するのがおすすめ

Q. 格安SIMでも話題の5Gを利用することはできますか?

A. 今、格安SIMを選択するならば、5Gオプションを利用できるところにしたほうがいいでしょう。これから発売されるほとんどの端末が5G対応になるわけですから。IIJmioやmineoであれば、5Gオプションを無料で利用することができます。

5Gオプションを選ぶと、一気にデータの残量が減ってしまうと心配になるかもしれません。しかし、通常の利用で、いきなり何十倍もデータ通信量が増えることはありませんし、どうしても気になるようであれば、端末内で5Gをオフに設定できるので、それほど問題はないでしょう。

まとめ

一言でau回線系の格安SIMといっても、サービスを提供している事業者によってさまざまな種類や特徴があるというお話を法林さんから伺いました。

格安SIMを選ぶ際は、自分の利用状況に合わせて条件をよく確認することが大事です。

値段の安さや使用できるデータ容量の大きさなど、数値で示されるとついついそちらを魅力的に感じますが、サポート体制やサービスの充実ぶりなど、トータルで優れているところを見つけて契約するほうがよさそうです。

どこの格安SIMに乗り換えればいいのか迷っているならば、今回の記事を参考に検討してみてください。

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