自宅で手軽にたこ焼きが楽しめる「たこ焼き器」。初心者でも扱いやすいものから、強い火力でカリッと仕上げる本格派モデルまで商品ラインナップが豊富なため、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、「家電スタジオ・コヤマキッチン」を主宰する家電ライターのコヤマタカヒロさんに、たこ焼き器の選び方について伺いました。たこ焼き器を使ったおいしい焼き方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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コヤマタカヒロ

家電ライター

コヤマタカヒロさん

パソコンやデジタル機器、家電商品について、幅広く執筆活動を展開しているデジタル家電ライター。企業のアドバイザーやコンサルタントとしても活動しており、主要なモデルは実際に使用したうえで、用途や使用者の属性も考えてアドバイスしています。

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目次

たこ焼き器の選び方

たこ焼き器には、初心者でも手軽に扱えるもの、本格的なたこ焼きが楽しめるものなどさまざまな種類があります。たこ焼き器を選ぶポイントについて、コヤマさんに解説していただきました。

たこ焼き器の基礎知識

たこ焼き器は熱源方式や形状、穴の数など種類がさまざま

たこ焼き器のタイプ|扱いやすさや仕上がりで選ぶ

たこ焼き器は熱源の種類によって「電気式」と「カセットコンロ式」(ガス式)に分けられます。また、純粋なたこ焼き器とは少し異なりますが、ガスコンロやIH調理器でフライパンのように直接火にかけて使う「鉄板・直火式」もあります。

まずはそれぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

たこ焼き器のタイプ別メリット・デメリット

熱源の種類 電気式 カセットコンロ式 鉄板・直火式
イメージ 電気式 カセットコンロ式 鉄板・直火式
メリット
  • 価格帯の幅が広く選択肢が多い
  • おしゃれなデザインのものが豊富
  • 温度調節ができるものもある
  • 火を使わないので安全性が高い
  • 火力が強いので焼き上がりが早い
  • カセットコンロと一体になっていてすぐに使える
  • コードレスなので持ち運べて屋外でも使用できる
  • 焼きムラが少ない
  • かさばらず、手入れがしやすい
  • 手持ちのクッキングヒーターやカセットコンロに組み合わせて使える
  • 価格が手頃
  • コンパクトなので収納もしやすい
デメリット
  • 火力が弱いため焼き上げるのに時間がかかる
  • 慣れていないと焦がしてしまう
  • クッキングヒーターやカセットコンロがないと使えない
  • 熱源の形態や大きさによっては使えない

それぞれのタイプについて詳しく解説します。

電気式|気軽にたこ焼きを食べたい初心者におすすめ

もっとも使い勝手が良く、汎用性が高いのが電気式です。火を使わないので安全性が高く、たこ焼き作りに慣れていない人でも扱いやすいのが特徴。温度調節機能が付いている商品なら焦げるリスクも減り、初心者にも気軽に使いやすいでしょう。
ガス式に比べると火力が弱く、ゆるやかな温度上昇でじっくりと焼き上げるので、特にワット数が低いものは焼き上がるまで時間がかかることがありますが、自分のペースで焼くことができます。

初めてたこ焼き器を購入するなら電気式がおすすめ

初めてたこ焼き器を購入するなら電気式がおすすめ

カセットコンロ式|お店のような焼き上がりを求める人におすすめ

カセットコンロ式はカセットコンロと一体になっており、火力が強く火の通りが早いので、短時間での調理が可能。外はカリッと中はトロッとしたお店のような焼き上がりが期待できます。また、プレートの端まで熱が伝わりやすく、焼きムラが起こりにくいのも特徴です。コードレスなのでキャンプやピクニックなど屋外でもみんなで楽しめます。
ただし、火力が強い分、焦がしやすいので注意が必要です。

どこでも使えるのがカセットコンロ式の魅力

どこでも使えるのがカセットコンロ式の魅力

鉄板・直火式|手持ちの熱源と組み合わせて使いたい人におすすめ

鉄板・直火式は、手持ちのカセットコンロやIHクッキングヒーターなどと組み合わせて使います。コンパクトなので軽くて持ち運びしやすく、お手入れも簡単です。カセットコンロ式と同様、焼きムラが起こりにくいため、カリッと焼き上げることができます。
手持ちのカセットコンロなどとサイズが合わないと使えないので、購入前にしっかりチェックしましょう。

カセットコンロ式や鉄板・直火式は、お店のようなカリッとした焼き上がりが期待できる

鉄板・直火式は、カセットコンロ式と同様、お店のようなカリッとした焼き上がりが期待できる

穴の数と大きさ|使う人数と作りたいもので選ぶ

たこ焼き器の穴は12個程度のものから、20個以上のものまでさまざまです。たこ焼きを楽しむメンバーがどれくらい食べるかにもよりますが、下記が一般的な穴の数の目安になります。

穴の数と利用人数の目安

穴の数 利用人数の目安
~12個 1~2人で手軽に利用
12~20個 2~3人前後で利用
20個以上 3人以上で利用

家族や友達と大人数でたこ焼きパーティーを楽しみたい場合は、熱々のたこ焼きをみんなが食べられるように20個以上の焼き穴があるとよいでしょう。

気軽にたこ焼きを食べたい

穴の数は商品によってさまざま。友人や家族とのたこ焼きパーティーで使うなら、20個以上のものがおすすめ

穴の大きさは、たこ焼きだけを作るなら小さめの方がひっくり返しやすいですが、たこ焼き器を使ったアレンジレシピの中でも代表的なアヒージョやシュウマイ作りなどを楽しみたい場合は、穴のサイズが小さいと作りにくいので、穴が大きく深めのものを選ぶといいでしょう。

アヒージョやシュウマイなどのアレンジレシピを試したいなら、穴の大きさも要チェック

アヒージョやシュウマイなどのアレンジレシピを試したいなら、穴の大きさも要チェック

プレートのタイプ|お手入れのしやすさをチェック

たこ焼き器には、プレートと熱源である本体が外せない「一体型」と、プレートが取り外せる「セパレート型」があります。

タイプ 一体型 セパレート型
イメージ 一体型 セパレート型
特徴 本体とプレートが一体になっていて、取り外せない 本体とプレートが別になっていて、取り外せる
お手入れ方法 水を含ませたキッチンペーパーなどでプレートの汚れを拭き取る プレートを丸ごと水洗い

一体型プレートが取り外せないので、水洗いはできません。使用後は時間を置かずに拭き取るようにすると楽ですが、冷めて食材がこびりついてしまうとお手入れに手間がかかる場合もあります。ただ安価な商品も多く、手軽に使える点はメリットといえるでしょう。

セパレート型は、プレートだけ取り外して水洗いできるので、お手入れが簡単です。一体型に比べると価格が高い商品が多いですが、平面プレートなどに付け替えて別の調理に使えるものや、ホットプレートにたこ焼き用プレートがセットになっているものなど、バリエーションが豊富です。

たこ焼き器の選び方|ポイントまとめ

たこ焼き器は好みの焼き加減や扱いやすさ、使う人数やお手入れのしやすさをチェックして選びましょう。選び方のポイントをまとめました。

  • 初心者温度調節機能付きの電気式が使いやすい
  • お店のような仕上がりを目指したいならカセットコンロ式鉄板・直火式に注目
  • 人数や作りたいレシピに合わせて、穴の数・大きさもチェック
  • プレートが取り外せるセパレート型ならお手入れがしやすい

プロ直伝!たこ焼き器を使用したおいしい焼き方

たこ焼き器をもっていれば、自宅でいつでもたこ焼きが味わえます。コヤマさんにカセットコンロ式のたこ焼き器を使ったたこ焼きのおいしい焼き方を教えていただきました。

材料

  • たこ焼き粉:40g
  • 水:500㏄
  • 卵:2個
  • タコのぶつ切り:18個
  • 小口切りの青ネギ:2本分
  • サラダ油:適量
  • 紅しょうが・天かす:お好みで
  • 1

    たこ焼き粉、水、卵を混ぜて生地を作ります。菜箸ではなく、泡立て器でしっかりと混ぜるのがコツです。

    たこ焼き粉、水、卵を混ぜて生地を作ります
  • 2

    たこ焼き器全体にサラダ油を塗ります。専用の油引きがない場合は、キッチンペーパーを丸めて割り箸にくくり付けるなどし、代用しましょう。

    たこ焼き器全体にサラダ油を塗ります
  • 3

    高温で熱した鉄板の穴に、たっぷり生地を流し入れます。最初は強火にするのがポイントです。

    高温で熱した鉄板の穴に、たっぷり生地を流し入れます
  • 4

    具を入れ生地をあふれさせます。表面が固まってきたら格子状に切り目を入れて、ひっくり返していきます。使っているたこ焼き器に合わせて火力を調節しましょう。

    具を入れ生地をあふれさせます
  • 5

    カセットコンロ式(ガス)の場合、すぐに表面が焼けてきます。手早くたこ焼きを回転させながら、焦がさないように焼き色をつけていきましょう。

    すぐに表面が焼けてきます
  • 6

    何回かひっくり返して、きれいに丸く形成します。仕上げは再び強火にして、外側をカリッとさせたら完成です。

    何回かひっくり返して、きれいに丸く形成します
  • 7

    お皿に盛りつけ、ソース・マヨネーズ・青のり・かつお節などお好みのトッピングで召し上がれ! おいしいたこ焼きなら醤油でも品のある味わいで食べやすいです。

    お皿に盛りつけ、ソース・マヨネーズ・青のり・かつお節などお好みのトッピングで召し上がれ

たこ焼き器についてのよくある疑問Q&A

たこ焼き器に関する気になる疑問について、コヤマさんに教えてもらいました。

Q. たこ焼き器のお手入れ方法は?

A. セパレート型のものは水洗いして、一体型のものは水を含ませたキッチンペーパーや柔らかいふきんで拭き取りましょう

急激に鉄板を冷やすと傷んでしまうので、水洗いは冷めてから行いましょう。表面が傷つき、加工がはがれる原因になるので、硬いもので擦りすぎてもいけません。

キッチンペーパーで拭き取る場合は、逆に冷める前に行うのがコツです。冷めると汚れがこびりついて取りにくくなります。ふき取った後に油が少し残っている状態にしておくと、次回使用する際に1回目から焦げ付きにくく、きれいに焼けます。

プレートが取り外せるタイプだとそのまま丸洗いでき、お手入れも簡単

プレートが取り外せるタイプだとそのまま丸洗いでき、お手入れも簡単

Q. たこ焼き器を買い替えるタイミングは?

A. たこ焼き器はいたってシンプルな作りの家電ですので、故障はしにくいです。ライフステージに合わせてご家族に合うものに買い替えるようにしましょう。

これまで電気式を使っていた方が、もっとおいしいたこ焼きを作ってみたくなったらカセットコンロ式に買い替えるといったケースも多いと思います。

Q. たこ焼きプレートはたこ焼き以外にも使える?

A. 食卓のおかず、パーティー用のオードブル、おやつなど、さまざまなメニューが手軽に作れます。

シュウマイ

シュウマイ

手作りすると、薄い皮にのせて上手にきれいな形に形成するのが難しいシュウマイ。たこ焼き器の穴に皮を敷き詰めて具を詰め、蓋を閉めて蒸し焼きにすれば時間をかけずにできあがります。蓋がない場合はアルミホイルを使いましょう。

アヒージョ

アヒージョ

アヒージョはオリーブオイル・にんにく・赤唐辛子で具材を煮るだけの料理。具材にはマッシュルームやエリンギやしいたけなどのきのこ類、ブロッコリーやトマトなどの野菜、エビやホタテなどの魚貝類などをお好みで選びます。
一口サイズにカットした具材を入れて、香りが出るまで加熱すれば完成です。

ベビーカステラ

ベビーカステラ

子どものおやつにおすすめなのがベビーカステラ。ホットケーキミックス、卵、牛乳、バターさえあれば、たこ焼き器を利用して簡単に作ることができます。焼き上がりの甘い香りが食欲をそそります。
チョコレート、フルーツ、マシュマロなどを小さくカットして入れるのもおいしいです。

まとめ

  • 気軽にたこ焼きを楽しみたい初心者には電気式がおすすめ
  • お店のような仕上がりを望むならカセットコンロ式がおすすめ
  • 鉄板・直火式手持ちのカセットコンロやクッキングヒーターに合わせて選択する
  • 人数や作りたいものによって適切な焼き穴の数・大きさは異なる

自宅で手軽にたこ焼きを作れるたこ焼き器ですが、求める仕上がりや使いたいシーンによって使いやすいものは変わってきます。具体的にどのように使うかをイメージしてから選ぶと、購入後も大活躍してくれそうですね。この記事を参考に、おうちでのたこ焼き作りを楽しんでください。

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