ベビーカーのおすすめ13選｜子育ての専門家が選定のポイントを解説

「大切な子どもには安全で丈夫なベビーカーを選びたい」
「種類があってどれを選べばいいのかわからない」

子どもとの散歩やお買い物に大活躍のベビーカー。初めて購入する際には、安全基準はどうなっているのか、どのようなタイプのものを選べばいいのかわからず迷ってしまうものです。

ベビーカーは子どもの月齢・年齢やライフスタイルによっても選び方が異なります。
ベビーカーの種類や選ぶ際のポイントについて、マタニティサイト「ニンプス」を運営する、株式会社ポーラスタァ代表取締役の高沖清乃さんにインタビューしました。「わが家にぴったりのベビーカーを選びたい」と考えている方は、安心して使えるベビーカー選びの参考にしてください。

使い勝手がよく、安心して子どもを乗せられるベビーカーを選ぶために、まずはベビーカーの基本を知っておきましょう。ベビーカーのタイプごとの特徴や、購入の際の注意点について高沖さんに伺いました。

ベビーカーの種類と特徴

まずはベビーカーの分類のポイントについて解説します。
国内では、「SG基準」という安全基準に基づき、ベビーカーは「A型」と「B型」に分類されています。SG基準とは一般財団法人製品安全協会によって定められた安全基準のことで、これをクリアしたベビーカーには「SGマーク」が付与されます。

SGマークが付いているベビーカーでAB型やバギーという名称で販売されているものも、SG基準ではA型かB型のいずれかに分類されます。

ちなみに、海外製のものは日本のSG基準が当てはまらず、日本製のA型・B型に似たものでも正しく分類することはできません。ベビーカーの種類と特徴については次の表のとおりです。

A型・B型｜SG基準で定められたベビーカー

A型は生後1ヶ月、もしくは3〜4ヶ月ごろから使えるベビーカーです。首が座る前から使えるように背もたれを倒してフラットに近い状態にできる点が特徴です。3〜4歳ごろまでと長い期間使えるものが多く、さまざまな機能を備えています。

一方、B型は生後7ヶ月以降から3〜4歳ごろまで使えるベビーカーです。腰が座る時期から使うため背もたれがフラットにはならず、リクライニングの角度が浅いことも特徴です。A型と比較して軽量でコンパクトなタイプが多く、操作性の高さでも人気を集めます。

AB型・バギー・三輪バギー・2人乗り｜SG基準で定められていないベビーカー

AB型はA型とB型の特徴を兼ね備えたベビーカーです。SG基準ではA型に属しており、A型の中でも軽量タイプを一般的にAB型と呼んでいます。

バギーはB型の中でも特に軽量で、リーズナブルなベビーカーです。特に基準はありませんが簡易的なつくりのタイプが多く、安定しておすわりできるようになったころから使うのが安心です。

また、一般的にベビーカーのタイヤは4輪であるのに対し、3輪タイプもあります。A型・B型いずれにも3輪タイプのベビーカーがあり、重量感があるものの安定した走行感が特徴です。

2人乗りは双子や年子の子どもを一緒に乗せられるベビーカーです。横型と縦型の2タイプあり、横型は2人のどちらも月齢の浅い時期から横並びのシートに乗せられるため、双子に適しています。一方、縦型はそれぞれのシートで利用できる月齢・年齢が異なる場合が多く、年子などに適している場合が多い点が特徴です。

高沖さんにお伺いした、ベビーカー購入前に注意しておきたい安全性や使い勝手のよさなどのポイントとともに上手な選び方のコツをご紹介します。

子どもの月齢・年齢で考える

子どもの月齢や年齢によって、適したベビーカーは異なります。
買い替えずに済むよう、はじめからAB型を購入するか、7ヶ月ごろまでは抱っこ紐で対応し、その後B型を購入する方が多いです。中には、A型を購入した後、B型に買い替える方もいます。

戸建てか集合住宅かで選び方が変わる

住まいのタイプによってもベビーカーの選び方が変わります。ポイントとなるのは「エレベーターありの集合住宅」「エレベーターなしの集合住宅」「戸建て」の3つです。

エレベーターのあるマンションやアパートであれば、多少大きめのベビーカーでも難なく使えます。ただし、エントランスなどに少しでも段差がある場合は注意が必要です。ベビーカー本体の重さに子どもの体重も加わると、2〜3段の段差でもベビーカーを持ち上げられないことがあります。特に海外製のベビーカーは重いタイプが多いため購入前に本体の重量を確認しましょう。

具体的なキロ数でいうと、5kg程度なら片手でも持てるでしょう。7～8kgを超えるものは人によっては片手での持ち運びが難しくなります。

次に低層マンションやアパートなどエレベーターのない集合住宅の場合は、持ち運びのしやすさが最優先です。片手だけでたためるとより使いやすいでしょう。

戸建ての場合はマイカーを所有されているケースが多いため、コンパクトにたためて車に乗せやすいベビーカーがおすすめです。「戸建てだから大きいベビーカーでも大丈夫だろう」と購入したら、車の荷台に乗らなかったという失敗談は意外と多いものです。

現在の住まいはもちろん、引っ越しの予定がある場合には、引っ越し先の住居のタイプも確認しておくと安心です。

日ごろの交通手段で大きさや重さを考える

日ごろの交通手段も選び方のポイントです。特に電車やバスといった公共交通機関を利用することが多い場合は、ベビーカーの重さや大きさを重視して選びましょう。

状況によってはベビーカーをたたまなければならなかったり、乗り換えの際に階段を利用しなければならなかったりといったシーンも多くあります。そんなときは軽くて片手でサッとたためるベビーカーが便利です。

収納スペースに合わせてサイズを選ぶ

ベビーカーの収納スペースに合わせてサイズを選ぶことも重要です。戸建ての場合は収納場所が多いため、悩むことはないでしょう。マンションやアパートなどの集合住宅では、購入前に収納する場所を決めておき、スペースの広さを確認したうえでベビーカーを選ぶ必要があります。

注意したいのが、マンションの共有部分である玄関外の廊下に置いておこうと考えているケースです。共有部分に私物を置くことはできないため注意しましょう。

連続使用時間を確認

身体がまだ完全にはできあがっていない赤ちゃんへの負担を考慮して、ベビーカーは商品ごとに連続使用時間が定められています。A型の場合は寝かせた状態で2時間以内（7ヶ月以降で座った状態なら1時間以内）、B型の場合は1時間以内が一般的です。

荷物入れがあると便利

ほとんどのベビーカーには荷物入れが付属しています。ただし、それぞれ容量が異なるため注意が必要です。

買い物の際にベビーカーを使うのであれば、どの程度の容量があるのか確認しておくことをおすすめします。パンフレットや公式サイトに荷物入れの容量が記載していないケースもあるため、可能であれば店舗などで実際のベビーカーを確認して納得のいくタイプを選ぶとよいでしょう。

熱中症対策ができるベビーカーだと安心

現在販売されているほとんどのベビーカーは、地表の熱から赤ちゃんを守るようシートが高い位置にある「ハイシートタイプ」を採用するなど、熱中症対策に力を入れています。

しかし、SG基準など日本国内の基準に沿っていないメーカーのベビーカーやあまり知られていないメーカーのベビーカー、安価なバギーなどは対策が行き届いていないこともあり、注意が必要です。

ここからは、高沖さんがおすすめするベビーカーをタイプ別にご紹介します。国内・海外問わずさまざまなメーカーのベビーカーがラインナップしています。

A型ベビーカーのおすすめ2選

※表にある価格はすべて税込です

ピジョン nautR(ノートアール) NB0｜快適な押し心地と乗り心地を追求

出典：https://products.pigeon.co.jp/item/index-2148.html

タイプ	A型
対象月齢	生後1ヶ月〜36ヶ月
サイズ	W515×D765～980×H880～1150mm（背面位展開時） W530×D745～1075×H885～1075mm（対面位展開時） W515×D375×H1005～1150mm（折りたたみ時）
重量	7.9kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	あり
連続使用時間	寝かせた状態（リクライニングをもっとも倒した状態）で2時間以内、起こした状態（リクライニングを起こした状態）で1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ、通気性に優れたトリプルスルーシート採用
価格	7万9750円（税込）

公式サイトへ→

ピジョンの「nautR（ノートアール） NB0」は押し心地の快適さと、高級感あるデザインが特徴です。スイング式のサスペンションや押しやすさにこだわったシングルタイヤ、握りやすく押しやすいハンドルなど、走行性にとことんこだわっています。高性能クッション材や通気性に優れたシートを採用するなど、赤ちゃんの心地よさも追求したベビーカーです。

Aprica SMOOOVEシリーズ スタンダードモデル｜安定した3輪走行で多機能

出典：https://www.aprica.jp/products/babycar/smooove/

タイプ	A型/3輪
対象月齢	生後1ヶ月～36ヶ月 （体重15kg以下）
サイズ	W550×D860×H1140mm W550×D420×H890mm（折りたたみ時）
重量	9.3kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	あり
連続使用時間	寝かせた姿勢の場合2時間以内、座らせた姿勢の場合1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ、紫外線99%カットのフード（※表裏2枚合わせの部分。自社調べ）
価格	6万4900円（税込）

公式サイトへ→

Apricaの「SMOOOVE（スムーヴ）」シリーズは3輪タイプで、安定した押し心地が特徴のベビーカーです。でこぼこ道もスムーズに進めて、小回りも利きやすく安定した走行を実現します。トラベルシステム採用で、ベビーキャリーやチャイルドシートとしても活躍します。シートが手洗いできたり、大容量のバスケットが付いていたりと、かゆいところに手がとどく多機能なアイテムです。

B型ベビーカーのおすすめ3選

※表にある価格はすべて税込です

ピジョン Bingle（ビングル）｜軽量・コンパクトで収納しやすく、快適な押し心地

出典：https://products.pigeon.co.jp/item/index-1806.html

タイプ	B型
対象月齢	生後7ヶ月〜36ヶ月（体重15kg以下）
サイズ	W495×D775×H1015mm W495×D310×H920mm（折りたたみ時）
重量	3.6kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	あり
連続使用時間	1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ、通気性のいいメッシュベースシート採用
価格	2万8600円（税込）

公式サイトへ→

ピジョンの「 Bingle（ビングル）」は軽くてコンパクト、車のトランクや玄関スペースにもすっきり収納できるベビーカーです。赤ちゃんを抱っこしながらでも、片手で簡単にたためます。軽量ながら、こだわりの大きな前輪タイヤで押し心地もスムーズです。大容量の荷物入れは後ろからだけでなく、前からも出し入れでき、買い物の際にも便利に使えます。

Aprica マジカルエアー AE｜超軽量のコンパクト設計で扱いやすい

出典：https://www.aprica.jp/products/babycar/detail/type_b/magical_air_ae/

タイプ	B型
対象月齢	生後7ヶ月～36ヶ月（体重15kg以下）
サイズ	W445×D765×H1050～1150mm W445×D310×H932mm（折りたたみ時）
重量	3.2kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	あり
連続使用時間	1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ、紫外線を97％カットするシェード
価格	2万5300円（税込）

公式サイトへ→

Apricaの「マジカルエアー」シリーズは軽量でコンパクトな設計ながら、丈夫なフレームで振動を和らげ、押しやすいベビーカーです。もちろん持ち運びも、片手での開閉もしやすく、取り扱いのしやすさは抜群です。97%（※自社HPより）の紫外線をカットするシェードで日差しから子どもを守り、メッシュウィンドーで中の様子もしっかり確認できます。中でもAEシリーズは、手ごろな価格でセカンドベビーカーにぴったりです。

コンビ F2 Limited AF｜片手でスイスイ、ワンタッチで開閉

出典：https://www.combi.co.jp/products/stroller/f2/

タイプ	B型
対象月齢	7ヶ月〜36ヶ月ごろ（体重15kg以下）
サイズ	W495×D715～775×H1040mm W495×D300～370×H890mm（折りたたみ時）
重量	3.7kg（フル装備重量：4.0kg）
折りたたみ	可能
SGマークの有無	あり
連続使用時間	1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ、ビッグサンシェード
価格	3万3000円（税込）

公式サイトへ→

コンビ「F2 Limited AF」は、軽量設計かつ人混みや狭い場所も片手で操作できるベビーカーです。片手でワンタッチ開閉でき、荷物を持ったままでも簡単にしまえます。通気性のよいメッシュシートや日差しを防ぐ大きなシェードなど、赤ちゃんの乗り心地も快適です。オプションとしてホイールキャップとシートライナーの色を選べば、自分好みの1台にカスタマイズできます。

AB型ベビーカーのおすすめ4選

※表にある価格はすべて税込です

コンビ ホワイトレーベル スゴカルSwitch plus エッグショック earth XLシリーズ｜使いやすさが詰まった、親子にうれしいベビーカー

出典：https://www.combi.co.jp/products/stroller/sugocal/

タイプ	AB型（SG基準A型）
対象月齢	生後1ヶ月～36ヶ月ごろ（体重15kg以下）
サイズ	W495×D790～880×H960～1020mm W495×D360×H875～965mm（折りたたみ時）
重量	本体重量5.3kg（フル装備重量5.5kg）
折りたたみ	可能
SGマークの有無	あり
連続使用時間	2時間以内、ただし、生後7ヶ月以上を対象にした座位使用時は1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ
価格	6万9300円（税込）

公式サイトへ→

コンビ「スゴカルSwitch」シリーズはあらゆる機能を備えた、バランスのよいベビーカーです。赤ちゃんを振動から守るさまざまな工夫が施され、快適な乗り心地を実現しています。「持ちカルグリップ」（プレミアムEX・プレミアムearthモデルに搭載）でたたんだベビーカーは脇に抱えやすく、階段の上り下りもらくにできます。シートは洗濯機で丸洗いでき、いつでも清潔に保てるのもうれしいポイントです。

Aprica ラクーナクッション｜赤ちゃんを振動から守る工夫がたくさん

出典：https://www.aprica.jp/products/babycar/detail/reversible_lw/luxuna_cushion_ad/

タイプ	AB型（SG基準A型）
対象月齢	生後1ヶ月～36ヶ月 （体重15kg以下）
サイズ	W452×D841×H995mm W452×D356×H986mm（折りたたみ時）
重量	5.4kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	あり
連続使用時間	寝かせた姿勢の場合2時間以内、座らせた姿勢の場合1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ、紫外線99%（※自社HPより）カットのフード
価格	5万9400円（税込）

公式サイトへ→

Apricaの「ラクーナクッション」は独自の「ω（オメガ）クッション」と「振動吸収設計」で、赤ちゃんを振動から守るベビーカーです。マグネットの力で着脱させやすいベルトや、荷物を出し入れしやすい大容量のバスケットなど使いやすさへのこだわりが随所に光ります。ワンタッチ開閉で、たたんだ後はぐっとスリムになるため、省スペースで収納したい方にもおすすめです。

Aprica ルンルン｜ダブルの収納力でたっぷり荷物も安心

出典：https://www.aprica.jp/products/babycar/detail/reversible_lw/runrun/

タイプ	AB型（SG基準A型）
対象月齢	生後1ヶ月～36ヶ月 （体重15kg以下）
サイズ	W470×D811×H1016mm W470×D399×H998mm（折りたたみ時）
重量	4.9kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	あり
連続使用時間	寝かせた姿勢の場合2時間以内、座らせた姿勢の場合1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ、紫外線を99％（※自社HPより）カットするシェード
価格	5万5000円（税込）

公式サイトへ→

Apricaの「ルンルン」は4.9kgの軽量でありながら、独自の「らくらく W（ダブル）バスケット」を採用した、荷物をたっぷり入れられるベビーカーです。座面下には360°全方位から荷物を入れられる「360度BIGバスケット」と、スマホやペットボトルが楽に入る手元の「ハンモック式MINIバスケット」の2つの収納が備わっています。もちろん赤ちゃんの乗り心地も抜群です。

ピジョン ランフィ（Runfee）｜シングルタイヤででこぼこ道もらくらく

出典：https://pigeon-htravel.com/runfee/

タイプ	AB型（SG基準A型）
対象月齢	生後1ヶ月～36ヶ月
サイズ	W516×D830×H1015mm（背面位展開時） W525×D945×H1015mm（対面位展開時） W516×D380×H1028mm（折りたたみ時）
重量	5.6kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	あり
連続使用時間	寝かせた状態（リクライニングをもっとも倒した状態）2時間以内、座らせた状態（リクライニングを立てた状態）1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ、紫外線を98％（※自社HPより）カットするシェード
価格	6万1600円（税込）

公式サイトへ→

ピジョンの「ランフィ（Runfee）」は独自のシングルタイヤ採用で、でこぼこ道や狭い道もスイスイ進めるベビーカーです。通気性に優れた広めのシートで赤ちゃんも心地よく過ごせます。持ち運びや開閉も片手でらくにこなせ、取り扱いも簡単です。前後から出し入れしやすい座面下のバスケットで、お出かけの際に荷物が増えても安心です。

バギー・その他のベビーカーのおすすめ2選

※表にある価格はすべて税込です

西松屋 スマートエンジェル バギーfanネオD｜シンプル設計とコスパの高さが魅力

出典：https://www.24028.jp/smartangel/sa-product/detail?_type=post&_id=76407

タイプ	バギー
対象月齢	生後7ヶ月～24ヶ月（12kg以内）
サイズ	W410×D720×H930mm W220×D290×H1060mm（折りたたみ時）
重量	約3.9kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	なし
連続使用時間	1時間以内（お子さまが疲れない範囲）
荷物入れの有無	なし
暑さ対策	―
価格	3298円（税込）

公式サイトへ→

西松屋のプライベートブランド、スマートエンジェルの「バギーfanネオD」はコストパフォーマンスの高さが魅力のバギータイプのベビーカーです。リクライニングなどの機能はない必要最低限に抑えた設計ですが、高沖さんによるとユーザーは意外と多く、人気を集めています。あれこれと機能はいらない、とことんシンプルなベビーカーが欲しい方にもぴったりです。

KATOJI 二人でゴー｜兄弟・姉妹でらくに楽しくおでかけできる

出典：https://www.katoji.co.jp/new-products-detail_157.html

タイプ	2人乗り
対象月齢	前席は生後4ヶ月〜体重20kgまで、後席は2歳半（生後30ヶ月）〜体重20kgまで
サイズ	W540×D1120〜1160×H1070mm W550×D310×H1140mm（折りたたみ時）
重量	約10kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	なし
連続使用時間	1時間以内
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	大型幌で日差しをカット
価格	2万167円（税込）

公式サイトへ→

KATOJI（カトージ）の「二人でゴー」は年の近い兄弟や姉妹が一緒に乗れるベビーカーです。前席に小さい子を、 後席に大きい子を乗せられ、後席では立って乗ることもできます。前席はリクライニングでき、お昼寝も可能です。自動改札も通れるスリム設計で、スムーズにお出かけできます。国産品でふるさと納税の返礼品にも選ばれており、お得に手に入れたい方にもおすすめです。

先輩ママ御用達！人気の海外ベビーカーはコレ！

※表にある価格はすべて税込です

Cybex MIOS｜ラグジュアリーなたたずまいと機能性を両立

出典：https://cybex-online.com/ja-jp/platinum-strollers/mios

タイプ	A型仕様
対象月齢	生後1ヶ月〜4歳ごろ（体重22kg）まで
サイズ	約W500×D850〜1110×H980〜1080mm 約W500×D330×H750mm（折りたたみ時）
重量	約9.8kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	なし
連続使用時間	―
荷物入れの有無	あり
暑さ対策	ハイシートタイプ
価格	9万8450円（税込）

公式サイトへ→

Cybex（サイベックス）の「MIOS（ミオス）」はモダンなデザインと高い機能性を誇るベビーカーです。ラグジュアリーな見た目で人気を集め、路面店もオープンしたことから、使っている方を多く見かけるようになりました。赤ちゃんを抱っこしながらや、荷物を持ったままでも片手で簡単に折りたためます。重量感がありながら、駅改札も通れるコンパクトさで使い勝手もバッチリです。

ドゥーナ インファントカーシート｜折りたためばチャイルドシートに変身

出典：https://simpleparenting.jp/product-gallery/car-seat/

タイプ	A型仕様
対象月齢	新生児から13kgまで
サイズ	W440×D820×H990mm 幅440×D660mm×高さ600mm（チャイルドシート時）
重量	7kg
折りたたみ	可能
SGマークの有無	なし/ヨーロッパ安全基準（ECE R44、EN1888、EN12790）/米国安全基準（FMVSS213、ASTMF833、ASTMF2050）
連続使用時間	―
荷物入れの有無	なし
暑さ対策	サンシェードエクステンション（※オプション品）
価格	6万500円（税込）

公式サイトへ→

イスラエルのメーカー、ドゥーナの「インファントカーシート」はチャイルドシートとベビーカーの機能を併せ持つ、ハイブリッドな製品です。シンプル設計で、脚部分をくるりと後ろにたたむだけで車に乗せられ、座面も汚れません。洗練されたデザインと、豊かなカラーバリエーションも魅力です。専用アクセサリーも多く、使いやすいようにカスタマイズできます。

初めてのベビーカー選びで、疑問点がある方も多いのではないでしょうか。自分にぴったり合ったベビーカーを選ぶためにも、購入前に不安や心配な点は解消しておきましょう。ベビーカーに関するよくある疑問を高沖さんにお伺いしました。

Q. 安全なベビーカーの見極め方は？

A. 一般財団法人製品安全協会が定めたSG基準をクリアしているかどうかをチェックする方法がもっとも簡単です。基準をクリアしたベビーカーにはSGマークが与えられ、安全性が保証されます。ただし2人乗り用のベビーカーにはSG基準が適用されません。

海外製品にはSGマークがない場合が多いものの、日本法人があるメーカーはサポート体制もしっかりしているため安心でしょう。あまり耳慣れないメーカーなどは安全性の見極めが難しいため、選ぶ際は慎重に検討することをおすすめします。

SGマークについて詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.sg-mark.org/aboutsgmark

Q. ベビーカーのタイヤは交換できる？

A. メーカーの保証範囲内であれば交換してくれることもあるので、相談してみましょう。自分で交換するのはトラブルにつながるリスクが高く、タイヤに限らずいずれのパーツもNGです。

Q. ベビーカーに盗難補償はある？

A. ベビーカーには基本的に盗難補償はありません。近年は高額なベビーカーも多く、転売目的などでの盗難にあう可能性もあります。
ベビーカー本体に直接名前を書く、盗難防止ロックやアラームなどを使うなどの対策を行うと安心です。

Q. ベビーカーに点検は必要？

A. ベビーカーには自動車のような点検はありません。「修理が必要かもしれない」と感じたときには、メーカーに問い合わせて対応を仰ぎます。利用の前にガタガタする箇所はないか、タイヤに異常はないかなど自分でチェックしておくと安心です。

また、ベビーカーを安全に使うためには、正しい使い方をすることが大事です。ベルトをきちんと締める、取っ手に荷物を掛けないなど取扱説明書をきちんと読み、誤った使い方をしないようにしましょう。

Q. ベビーカーの保管の方法は？

A. ベビーカーは日光が当たることを加味して作られていますが、雨には弱いため、濡らさずに保管するようにしましょう。

ベビーカーには標準使用期間として「新規購入から5年」などの決まりがあり、その期間を過ぎるとメーカーの修理対応がなくなります。そのためあまり長期の保管には向きません。ベビーカーは消耗品と考え、兄弟姉妹間でお下がりとして使うのはできれば控えた方がよいでしょう。

Q. ベビーカーの処分の方法は？

A. 市区町村によって異なりますが、多くが粗大ゴミとして処分されます。費用が必要な場合もあり、詳しくはお住まいの自治体に確認しましょう。

Q. 一度使わなくなったベビーカーは数年後でも使えるの？

A. 新規購入からメーカーの保証範囲内の年数であれば使えます。ただし、前述したように標準使用期間を過ぎるとメーカーの修理対応もなくなります。標準使用期間内であっても、しばらく保管していたベビーカーは安全性を確認したうえで使うようにしましょう。

Q. ベビーカーは洗っても大丈夫？

A. シートを外して洗えるモデルもあります。国内メーカーは洗えるタイプが増えている傾向にあります。月齢が低いうちは寝ていることが多く、あまり汚れることはありませんが、大きくなりおやつを食べたり遊んだりして汚すことが増えたら、こまめに洗うようにしましょう。

ベビーカーにはA型やB型、AB型などさまざまな種類があります。生後1ヶ月過ぎから使いたい場合にはA型やAB型、子どもが少し大きくなってきた場合はB型など、まずは子どもの月齢や年齢からどのベビーカーがよいか選びます。

さらに、どんなシーンで使うのか、住まいのタイプや収納スペースの広さなどから、どんなベビーカーが合っているか見極めるのがポイントです。子どもはもちろん、ママもパパも快適に使えるベビーカーを選びましょう。