ポメラニアンにおすすめのドッグフード10選│有名ブリーダーが選び方を解説！

「ポメラニアンにペットフードを食べさせていたが、食べてくれなくなった」
「最近元気がないので、フードを変えたほうがいいんじゃないかと心配」

そんな悩みをおもちの方は、ワンちゃんに合わせたフードを選べば改善されるかもしれません。

今回は、ポメラニアン専門のブリーダーである岩本蘭さんに、フードの選び方のコツをインタビュー。世界でもっとも美しいといわれるハドレー系統などを育て、ブリーダーとして高い評価を得ている岩本さん。美しく健康で長生きするポメラニアンを育てるためのポイントが盛りだくさんです。

岩本さんのアドバイスをもとに選んだおすすめドッグフード10種類もご紹介。ポメラニアンを飼うのが初めての方や、ライフステージによるフードの見直しを考えている方にもおすすめです。

ポメラニアンがご飯を食べないのは、「飼い主が思っているより少ない量で足りている」「体調がすぐれない」などの原因が考えられます。ワンちゃんが食べられるペットフードの成分や量を見直す頃合いかもしれません。

オメガ3、6脂肪酸で美しい毛並みをキープ

ポメラニアンのゴージャスな毛並みは、ぜひキープしたい魅力ですよね。
最近よく聞く「オメガ3脂肪酸」「オメガ6脂肪酸」は、人間と同じようにワンちゃんにも与えてあげたい成分。

ポメラニアンの皮膚を健康に保ち、艶が良くフワフワの被毛のキープに一役買ってくれます。

バランス良く摂取しよう

魚の成分として知られるEPAやDHAなどから摂取できるオメガ3脂肪酸、そして紅花油やひまわり油などに含まれるオメガ6脂肪酸。

2つの成分はお互いに作用し合うため、どちらも一緒にフードに含まれることがほとんど。2つ同時に摂取することで、ベストコンディションを保ってくれます。

2つの脂肪酸の比率はメーカーによって違う

2つの脂肪酸の理想的な比率については、確かな検証がありません。そのため、メーカーによって比率が違っています。その中でも多いのは、オメガ3とオメガ6が「1:4」や「1:5」で含まれる比率です。

関節の健康維持にはコンドロイチン・グルコサミンを

好奇心が旺盛で、活発なワンちゃんが多いポメラニアン。関節ケアにも気を配りたいもの。そこで注目したいのが、コンドロイチンとグルコサミンです。膝の骨がズレて歩きにくくなる膝蓋骨（しがいこつ）脱臼などに配慮してくれます。

体内でもつくられる栄養素ですが、年を重ねるにつれて生産量が落ち、体に負担がかかりやすくなります。

アダルト犬から与えてもOK

シニア用に多い栄養素ですが、アダルト犬のフードにも入っていると安心できます。人間でも30代や40代から関節ケアをするのと同じように、関節の健康への配慮が必要になる年齢はワンちゃんによって違うからです。

「アダルト犬から始めて、シニア犬になってから10％量を増やす」といった気づかいの仕方もあります。

心配ならサプリメントを

フードに入っていれば間違いないですが、心配ならサプリメントで補うのもいいですね。

関節の痛みを抑える、傷ついた軟骨を修復する、といった働きもあるコンドロイチン・グルコサミン。すでに膝痛などの症状が出ているワンちゃんに、治療としてサプリメントが処方されることもあります。

最近では、コンドロイチン・グルコサミン以外にも関節に効果のあるサプリメントは多く販売されています。症状が出ているレベルなのであれば、獣医さんに相談してみるのもいいと思います。

カルシウムが骨折や脱臼を防いでくれる

フワフワの被毛をもちながら、骨はとても細いのがポメラニアンの特徴です。特に足は、健康であっても試験管くらいの太さしかありません。段差のあるところから落下するだけで骨折をすることも。
そんな危険から守るために、カルシウムは欠かせない栄養素です。

どんなライフステージにも必要

カルシウムは、どんなライフステージにも必要な栄養素。骨折の予防だけでなく、心臓の収縮にも役立ちワンちゃんの健康状態を支えます。まさに、命をつないでいる栄養素なのです。

全米飼料検査官協会（通称AAFCO<アフコ>）の基準によると、必要なカルシウム量は、成長期（子犬期）で1.2％、維持期（アダルト犬期）で0.5％といわれています。一般的に子犬用のフードはカルシウムの量が多めです。

産前産後のメス犬には欠かせない

特に欠かせないのが出産後のメス犬です。体内のカルシウムが子犬に吸収されるため、低カルシウム血症を起こすことがあるからです。

万が一、症状が出て体がまひしてしまったら、病院でカルシウムの注射をして回復に導きます。

高タンパク＆低脂肪で太りすぎをストップ

「高タンパク・低脂肪」のバランスのとれたドッグフードは年々増加しています。
肉食寄りの雑食であるワンちゃんにとって、タンパク質はもともと大切な栄養素。それに加えて低脂肪であれば、バランスの良いご飯が期待できます。

軽快に動き回りたいポメラニアンですから、太りすぎには気を配ってあげたいものです。

消化しにくい繊維質に注意

最近増えてきた高タンパク・低脂肪フードですが、雑穀やセルロースなどカサ増し成分が多いフードには注意しましょう。このような成分は繊維質が多く、消化しきれずに体調不良を起こすことがあります。

「食べすぎ」「食べなさすぎ」を便で見分ける

フードが表示している適正量をあげていても、足りないワンちゃんもいれば、多すぎるワンちゃんもいます。どれだけ質のいいフードでも、量が多すぎると太りやすくなるのは当然のこと。

ワンちゃんに合った適正量は、便の硬さを観察して調整してみましょう。
目安は、ティッシュでつまめるくらいの柔らかさです。「便がゆるすぎたら食べすぎ（消化できていない）」「便が硬すぎたら食べなさすぎ」と考えてみてください。

また、「食べすぎ」「食べなさすぎ」を判断するのであれば、こまめに体重を測っていただき、さらに体格も（肋骨などの骨が触りにくくなっていないか）チェックしてもらう方がいいと思います。

避妊・去勢手術の前後でフードの見直し時期かも

生後10ヶ月くらい（特にメスは初回発情がくる前。５ヶ月齢で発情が見られることもあります）までが理想とされる避妊・去勢手術ですが、手術後に太りやすくなるワンちゃんがたくさんいます。
避妊・去勢したワンちゃん用のフードに切り替えるなど、調整するのが適切です。

ポメラニアンに与えるペットフードは、必要な栄養素を考慮したうえで、飼い犬に合っていて、飼い主さんも満足できるものをセレクトしたいですよね。

ここでは、岩本さんのアドバイスをもとに、美しく健康な体をキープするためのフードを厳選。「毛並みを保つオメガ3、6脂肪酸が豊富」「太りすぎを防ぐ高タンパク＆低脂肪」の2点に注目したフードを、それぞれ5種類ずつピックアップしました。

オメガ3、6脂肪酸が含まれるフード5選

オメガ3、6脂肪酸を含む5つのおすすめフードを紹介します。含有比率はそれぞれのメーカーで異なります。サンプルを試して、ワンちゃんの毛並みを見ながら選んでみるのもいいですね。

バランスの良さを求める飼い主さんに アーテミス フレッシュミックス スモールブリード アダルト

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「必要な栄養素をあますことなく網羅」という特徴をもつドッグフード。オメガ3脂肪酸を0.4％以上、オメガ6脂肪酸を2.4％以上含みます。カルシウムやリンもきちんと表示されていて信頼できます。

食材にはヒューマングレードを使用。フレッシュチキンやフレッシュターキーなど複数の動物性タンパク質が入っています。メーカー独自のベストバランスで配合されているため、食いつきも良さそうですね。

乾燥チコリ根やケルプなどの野菜類も複数使用され、ビタミンのバランスにも配慮。有害な物質は完全に除去されています。

肉食本来のたくましい体をキープ オリジン オリジナル

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オメガ3脂肪酸0.8%以上、オメガ6脂肪酸3.3%以上を含み、アメリカで数々の賞に輝いているペットフードです。

大きな特徴は「生物学的に適正」であることへのこだわりです。
犬の先祖として自然界で育ってきたオオカミの食べ方にならい、新鮮肉だけでなく内臓肉や軟骨が入っていることを明記。新鮮肉の基準が明確に示されているところにも好感がもてます。

肉を豊富に入れることにこだわり、肉の含有率は一般的なフードの約3倍。地元産のいわゆる“顔の見える”生産業者から取り寄せた、信頼できる食材ばかり。

飼い犬のかわいさや美しさはもちろんのこと、動物としてのたくましさもキープしてくれそうです。

被毛も関節もしっかりケアしたいなら アカナ　アダルトスモールブリード

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オメガ3脂肪酸1.0%以上、オメガ6脂肪酸2.6%以上を含むペットフード。オメガ3脂肪酸（EPAとDHA）には天然のニシンが使われています。

カルシウムや、グルコサミン・コンドロイチンといった骨や関節の健康を保つ成分が豊富なところにも注目を。もともと肉食であることに注目し、動物性タンパク質を原材料中60％使用。

使われているのは、地元の草原で育った放し飼いの鶏肉や全卵、バンクーバー島産の天然カレイ、オカナガンバレー産の太陽の日差しを浴びて熟したフルーツと野菜など、カナダならではの食材です。

食いつきの良さで完食に期待！ カナガン ドッグフードチキン

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オメガ3脂肪酸0.9%、オメガ6脂肪酸2.8%を含有。豊富なオメガ3脂肪酸に使われているのは、サーモンオイルや海藻です。

37ヵ国で販売されているイギリスのメーカー「カナガン」は、食いつきの良さに定評があります。そのおいしさの秘密は、“栄養満点なフード”。栄養バランスの良さこそがおいしさにつながっていることを提唱しています。

栄養豊富なうえに食いつきもいいなんて、うれしいですね。食が細いワンちゃんがペロリと完食するのも夢ではないかもしれません。

グレインフリー（穀物不使用）のため、穀物アレルギーが気になるワンちゃんにもぴったり。消化しづらいといわれるトウモロコシや小麦などの代わりに、サツマイモやエンドウ豆が使われています。

ホリスティックで効率良く栄養摂取 ニュートロ シュプレモ 小型犬用 成犬用 小粒 3kg

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オメガ3脂肪酸0.5%以上、オメガ6脂肪酸3.5%以上を含有。加えて、健康な皮膚を保つために人間以上に必要といわれる「亜鉛」が250mg/kg以上含まれています。被毛のパサつきが気になるワンちゃんに配慮されています。

“ホリスティック・ブレンド”という、食材から抽出された栄養成分を配合するのではなく、自然素材を組み合わせることで得られる相互作用に注目。

例えば、肉の脂質とニンジンなどに含まれるビタミンAを組み合わせることで、栄養の吸収をサポート。ワンちゃんの健康を効率良く確実にキープしてくれます。

高タンパク・低脂肪のフード5選

ここからは、高タンパク・低脂肪にこだわったフードを5つ紹介します。少なめの量でもタンパク質を十分に摂取することができ、さらに脂肪を抑えられるため、室内犬でもスムーズに健康状態をキープできそうです。

小型犬の悩みに配慮 このこのごはん

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タンパク質は21.5％以上、鶏肉のささみや鹿肉で脂肪量とカロリーを抑えています。
小型犬との暮らしで気になる3つのポイント「におい」「毛並みの維持」「目元の美しさ」にこだわっているのが最大の特徴。

タンパク質の消化を助ける青パパイヤや鶏肉のささみ、鹿肉が、毛並みの維持をサポートします。また乳酸菌の配合により腸内の善玉菌が増え、便臭に配慮し、愛犬の健康を維持します。さらに、子型犬に多い「涙やけ」は、消化不良で体内にたまった老廃物が原因になっているといわれています。天然素材のモリンガやサツマイモによって、すっきりとした目元をキープできそうです。

素材そのものの味と香りが食欲を刺激 モグワンドッグフード

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イギリスのメーカー・モグワンが、満足できる食いつきを目指して開発したドッグフード。チキンやサーモンをふんだんに使い、動物性タンパクは50％以上。チキンは脂質が低いため、高タンパク・低脂肪を実現しています。良質なサーモンが使用され、被毛をケアできるDHAやEPAもたっぷりと摂取できます。

しっかりとおいしさを追求しながら、すばやくエネルギーに変わるココナッツオイルや、若々しさをキープしてくれるリンゴなど、ヘルシーな食材も充実。

においが強いように感じますが、これはチキンやサーモン素材そのものから香っているもの。ワンちゃんの大好きな香りです。

新鮮馬肉でシニア犬にもおすすめ 馬肉自然づくり

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本場・九州で人気の馬刺し専門店が、馬肉を主原料にして開発したフード。タンパク質は27%以上です。使われている馬肉は、人間もおいしく食べられる新鮮な馬刺し。鉄分やカルシウム、ビタミンも豊富で栄養満点です。

その他の原料にも、馬油やきなこ、かつお粉、おからなど体にやさしそうな素材ばかり。添加物・防腐剤・着色料・香料などは不使用で、おいしいご飯を安心して与えられます。

一粒一粒に豊富な栄養がぎゅっと詰まり、「ごはんを食べる量が減った」「毛並みがパサパサ」「立ち上がるときにヨロヨロする」といった老衰の兆候が出始める7歳頃からのワンちゃんにもぴったりです。

銘柄鶏とかつおの香りに大喜び UMAKA

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水たき料亭「博多華味鳥」が、九州産の華味鳥を100％使ってつくったドッグフードです。華味鳥とは、鶏肉特有の臭みが少なく、はっきりとしたうまみと歯応えをもつオリジナル銘柄鶏。その名のとおり、おいしいのが最大の特徴です。

高タンパク・低脂質でワンちゃんの内臓の負担を抑え、さらにビフィズス菌とオリゴ糖を配合することで健康の維持をサポートします。

「UMAKA」のすごさは、ワンちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるものを徹底的に排除しているところにもあります。着色料や保存料などの添加物だけでなく、小麦グルテンフリーで安心安全にこだわっています。

高品質のプレミアムフードですが、通信販売専用でコストを抑え、比較的手に取りやすい価格帯なのも魅力の一つです。

高タンパクで消化が良くリピーターが続々 ウェルネス コア（高たんぱく質・穀物不使用）小型犬 成犬用 骨抜き七面鳥

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ウェルネスは、動物の健康と幸福のために厳選自然素材を配合し、栄養バランスのとれたフードを提供しているメーカー。確固たるブランド力があり、リピーターも多い商品です。

犬がもともと肉を中心に食べていた動物であったことから、高品質の動物性タンパク質を主原料に。米･玄米･小麦などの穀物は使用されていません。第1原材料には生肉と生魚などが使われ、タンパク質は36％以上配合されています。

4種類の乳酸菌を配合し、おなかの健康をサポートします。

ペットフードの質や量を見直したとしても、まだ食べないワンちゃんにはどうしたらいいのでしょうか？　その他に自宅でできる対策などを、岩本さんに伺いました。

環境が変わったときには注意

周りの環境が変わったことからストレスがたまり、食べなくなることは少なくありません。

そんなときは、大好物の鶏肉をボイルしたもの（味付けなどはせず）を少し与えて、様子を見てみましょう。元気があるならパクッと食べてくれるはずです。

それさえも食べられない場合は、別に原因があるかもしれません。食欲不振が続いて体力が落ちる前に、病院で診てもらうことをおすすめします。

暑い季節に食欲が減っても大丈夫

ダブルコート（二重毛）の被毛で、ただでさえ暑さを感じやすいポメラニアン。暑い夏は食欲が減退することがあります。季節ごとに食べる量が変わることは、悪いことではありません。健康で標準体重と変わらなければ、そこまで気にすることはないでしょう。

子どもとシニアでは食べるものが変わる人間と同じように、ポメラニアンもライフステージによってフードを変えるのが岩本さんのおすすめ。3つのステージごとに、見直すポイントをお伝えします。

生後10ヶ月くらいから体づくり

成長期の子犬にとって、体づくりは外せない要素。十分なカロリーがありライフステージにあったフードを選びます。おやつは必要ないでしょう。

6歳までは必要な栄養素をしっかり

徐々に成長が落ち着いてくるため、健康な体をキープできる栄養素に注目します。ポメラニアンは骨折が多いので、やはりカルシウムは必須です。

7歳以上は消化のいいフードをチェック

胃腸の働きが低下するため、消化のいいものを選びましょう。カロリーは抑えめに。足の痛みなど具体的な症状が出ていたら、何かしらの治療をして取り除いてやり、その後フードで維持してあげることが重要です。

食べないときの対処法として、手作りご飯やおやつを考える人も少なくないでしょう。確かに補食にもなりえますが、与えるときには注意点があります。

初めから何かおいしいものを試すのはもったいないと思います。せっかくバランスの取れたフードを与えていても、カロリーや脂質を加えてしまうことになります。

そもそも、犬は「味」はあまり重要視していないと言われています。それよりも「匂い」や「食感」の方を大事にしています。つまり、食べないときにただの好き嫌いなのかどうか見分ける場合、味を濃くするよりも少し温めて匂いを強くしたり、ふやかすなどで食感を変えてあげる方が有効です。

「フードの成分を変えずに、好物の匂いだけをフードに移す」ということも試してみてもいいかもしれません。例えば、お茶のパックにかつお節を入れてフードの袋に入れておきます。そうすると次の日にはフードにかつお節の匂いがついているので食べてくれるようになる場合があります。

手作りご飯は「ふりかけ程度」がおすすめ

タンパク質に、ビタミンやカルシウムなどの栄養素、そしてカロリー計算など、あらゆる知識が必要になる手作りご飯。NG食材もたくさんありますし、決して簡単ではありません。

そこでおすすめなのが、主食をペットフードにして、手作りご飯をふりかけ程度にトッピングする方法。栄養を担保しながら、味や見た目に変化を出すことができます。緑や黄色などの色が入るだけでも食欲がアップしやすくなります。

子犬にはあげないのが得策

手作りご飯をふりかけにすると食いつきは良くなりますが、あまりあげすぎるとドッグフードを食べなくなります。量はほどほどにしましょう。特に子犬は、手作りご飯を与え続けることで「好き嫌い」がはっきりしてしまうことがあります。アダルト犬になってから「おやつしか食べない」といった事態を引き起こしやすいため、控えたほうが無難です。

おやつは味見して選んでもOK

人間が食べられないものではありませんので、味見をするのがおすすめ。人間の食べ物と変わらなければ、塩分が強すぎます。また、外国産より国内産のほうが、着色料や保存料などの添加物が比較的少ない印象です。

犬にとって塩分は大敵

皮脂腺が少ししかないワンちゃんにとって、塩分は大敵。過剰な摂取で体にナトリウムが多くたまります。その結果、水分が体の中に留まってしまうことが健康に対しての問題となります。飼い犬の嗜好性が高い（食いつきが良すぎる）おやつがあれば、「味が強いのかも」と疑ってみてください。

食べさせる時間に工夫を

食が細いワンちゃんにとっては補食になるおやつですが、間食をするとおなかが減りにくくなるのは事実。できれば間食ではなく、ご飯と一緒に鶏のささみなどをボイルして与えるのがおすすめです。

決まった時間に「おいしいよ」と声かけをしながらご飯を与えることで、ワンちゃんのおなかがすきやすくなるはずです。

フワフワの毛並みや元気に走り回る姿が愛らしいポメラニアン。その姿を維持するためには欠かせない栄養素などがあることが、今回の取材でわかりました。

大好きなワンちゃんに少しでもおいしいご飯を食べさせてあげたいのは、飼い主さんに共通する想い。でも正しい知識を持っていないと、せっかくの愛情が台なしになることもあります。

若齢期からオメガ脂肪酸の摂取を、高齢期では塩分摂取量に気をつけて心臓病に配慮することや、コンドロイチンなどの摂取により関節疾患への配慮をすることも重要です。

ワンちゃんと少しでも長く幸せに暮らしたいからこそ、プロの意見を参考に、ポメラニアンが本当に望んでいるご飯を食べさせてあげられるといいですね。