厚さ3mmの極薄ホットプレートabien「MAGIC GRILL」を徹底レビュー!おしゃれで「煙が少ない」は本当?



家族に友達にと、みんなが集まってのご飯に便利なホットプレート。どの家庭にもあるであろうキッチン家電ですが、「収納がかさばる」「煙やにおいが気になる」「デザインが良くない」「出すのがめんどくさい」など、合格点の製品がないと悩む人が多いよう。
そんな人にオススメしたいのが、シンプルな4段階の温度調整ながらどんな食材もこれひとつで調理ができる万能グリル・abien(アビエン)のMAGIC GRILL(マジックグリル)。
一瞬「これがホットプレート?」と思うようなスタイリッシュなビジュアルなのに、お好み焼きや野菜炒めはもちろん、焼き肉やステーキなど幅広い料理が楽しめるとあって、一度使うとその使い勝手の良さに惚れ込む人が続出なのだとか! 今回はyS Lab.が実際に使ってみて、その魅力を徹底調査しました。
どんな料理にも対応!まさに魔法のホットプレート
abien「MAGIC GRILL」

鉄板調理はもちろんのこと、グリル調理まで楽しめるabienの「MAGIC GRILL」は、見た目がオシャレなのにかなり実用的と定評あり。
前モデルは温度調整が2段階でしたが、新モデルは4段階と細かく調整できるところが一番のポイントです。さらにプレート全体をすばやく均一に加熱できるので、食材に火が通る速さも驚き。保温機能も追加されているので、調理した後に料理が冷めず、できたてを味わえるという優れものなのだそう。
このように、毎日使いたくなるような使い勝手の良さを感じられる万能型ホットプレートをさまざまな方法で調査していきます!
電源 | AC100V 50/60Hz |
---|---|
消費電力 | 約850W |
電源コード | 約1.8m |
ヒーター | サーキットヒーター |
温度設定 | 4段階(約100℃、約150℃、約190℃、約250℃) |
温度制御方式 | センサーレス温度制御 |

MAGIC GRILL
基本的な使い方や使用感をチェック

見た目は文句なしにスタイリッシュな「MAGIC GRILL」。これを囲んでみんなでホームパーティーなんて想像するだけでワクワクしてきます。
でも、ホットプレートに求めるのはビジュアル以上に機能性の部分。組み立て方やお手入れの手軽さ、温度調節や操作のしやすさをひとつずつ検証して、その実力を探っていきます。
誰でもパッと組み立てられるシンプル構造

構造は厚さ3mmの極薄プレートの裏面両サイドに2つのスタンド脚を取り付けるだけというシンプルさ。パッと見「ホットプレートなの?」「これで加熱できるの?」と疑ってしまうほどのスタイリッシュさです。

プレートの裏に脚を装着し、電源コードを差し込むだけで準備は完了。重さはプレートと脚を合わせて約3kgなので、楽々と持つことができます。
プレートは弓形状なので、油ハネや食材が落ちにくい

一般的なホットプレートのように四方にエッジがないのに食材がこぼれ落ちにくいのは、横から見るとよくわかる弓形の形状のおかげ。調味料や食材から出る油分や水分が中央に集まる構造になっています。
ただし、食材や調味料の量が多かったり、調理の手加減が強すぎるとこぼれ落ちてしまう可能性があるので、特に使い始めは慎重に使うことをオススメします。
シンプルな温度調整機能だけど力不足感はなし

電源を入れてからプレートが温まるまでの時間は、設定できる4段階の温度のどれでもたったの30秒程度。極薄プレートの中には、シート状のヒーターが張り巡らされていて、全体を均一に温めることで焼きムラを少なく調理ができます。さらにプレート自体が発熱する構造になっているので、一般的なホットプレートよりも約30%の省エネにつながる仕様(※公式サイトより)。
※250℃まで設定可能な他社製ホットプレートの消費電力(1200~1400W)と比較した場合
ヒーターそのものが温度センサーとして機能する「センサーレス温度制御」が備わっていて、食材を置いたときの温度変化を瞬時にキャッチ。温度設定が4段階とは少ない印象でしたが、食材の温度が下がりにくく、保温機能があるので不足は感じませんでした。
4段階の温度設定
WARM(保温) | 約100℃ | 食材を温める |
---|---|---|
LOW(弱) | 約150℃ | 焦がさずゆっくり火を入れる |
MID(中) | 約190℃ | 焦がさずゆっくり火を入れる |
HI(強) | 約250℃ | 強い火力で一気に焼く |
表面を焦がさないようにゆっくり火を入れたいときは「LOW(弱)」か「MID(中)」。食材の表面に焼き目がつくように、強い火力で一気に焼きたいときは「HI(強)約250℃」がオススメです。
いろいろな食材を調理して使い勝手を検証

フライパンでの調理だと、食材によって多めに油を引かないとこびりついてしまう、なんてことがよくあります。ですが、このプレートはそんなことは一切なし。ハスの葉の撥水性・自浄作用から発見された、水をはじき汚れを落とす「ロータス効果」というコーティング技術が施されているプレートなので、油を使わなくても食材がくっつきにくいのです。
というわけで、実際にいろいろな食材でその性能を確かめてみました!
油の有無よる目玉焼きの仕上がりの差をチェック

まずは、「LOW(約150℃)」でまったく油を引かずに焼くパターンと、少量の油を引いて焼くパターンの2通りで目玉焼きを試します。
油を引かずに焼いてみると、驚くことにスルスルと滑るようにまったくこびりつきません。
続いて油を引いて焼いても同様で、引かないときと煙の出具合はさほど変わりません。
ホットケーキもこびりつかずくるっとひっくり返せる

薄く油を引き、「LOW(弱)」でプレート中央と端の2ヵ所でホットケーキをじっくり焼いてみました。片面が焼ける時間は、フライパンで焼いたときとほぼ同じ3分ほどで、どちらもプレートにこびりつくことなくスルッと裏返すことができました。
端で焼いた方(右上)が焼き色が少し薄いという印象ですが、焼きムラに差はないように見えます。
お肉を焼いても煙やにおいは気にならない

まずは油を引かずに「MID(中)」で豚ロースを焼いてみます。
すると、プレートに焦げがついてしまいましたが、煙はほとんど出ず、においも気になりません。

続いて薄く油を引き、同じく「MID(中)」で豚ロースを焼いてみました。
肉を置いた瞬間に、ジュワーっと良い音が。煙はさっきよりも出ましたが、においは気になりません。10分ほどで焼き上がり、焼き目もこんがりとついています。
プレートの形状的に油が中央に集まり、そこから煙が発生しやすいようなので、お肉のように油が出る食材のときは食用油はなるべく少なめがオススメです。」
野菜炒めは強火であっという間に完成


最後に油を薄く引き、「HI(強)」で野菜炒めを作ってみると、あっという間に食材に火が通っていきます。
フライパンのように取っ手がないので、ひっくり返す動作がスムーズにできないという点で少し炒めにくいという印象。金属製のフライ返しなど硬いものを使用するとコーティングを傷めてしまう原因になるので、耐熱性のある樹脂製や、木製の調理器具を使用することをおすすめします。
使用後は脚を取り外して洗うだけ

フライパンや鉄板と同じで、熱が取れるのに30分ほどかかります。熱いまま水につけてしまうとコーティングが取れやすくなってしまうので、可能なかぎり熱が冷めてから食器用洗剤を使用して水で流します。
ただし、公式サイトによると食洗機用の洗剤がプレート表面のコーティングを傷める原因になってしまうため、使用はNG。乾燥機能もプレート変形の恐れがあるので使用できません。
ただ、手で洗ってみるとこびりつきもするりと落ちるのでお手入れは簡単。プレートが約3mmとお皿のような薄さなので、水切りカゴに入れても場所を取らないのもポイントです。
幅をとらず、すっきり収納が可能

ホットプレートはしまうときは購入時の段ボールに入れてシンク下や食器棚に…という人が多いと思いますが、「MAGIC GRILL」は収納時もスタイリッシュ。
プレートが薄く、立て掛けられるのでスペースをとりません。棚にしまわずに出していても、シンプルなデザインなので他のキッチンツールともマッチし、違和感なく置いておけます。
レビュー結果
abien「MAGIC GRILL」のの見た目から使い勝手までyS Lab.のスタッフが厳正に判定します。
お手入れのしやすさ |
5.0 |
---|---|
使い勝手のよさ |
5.0 |
機能・性能の充実度 |
3.0 |
デザイン性・おしゃれ度 |
5.0 |
サイズ感 |
5.0 |
yS Lab.のキッチンに仲間入り!



MAGIC GRILL
さらに、家の中で肉を焼くと、部屋や服ににおいがついてしまうのではないかと思っていたのですが、煙の排出を抑えてくれる機能のおかげでほとんど気にならず。
贅沢にひとりご飯や晩酌を楽しみたい人、友人や家族みんなで温かい料理を囲みたい人、そんなニーズにしっかり応えてくれるキッチンツールです。