マスカラリムーバーのおすすめ12選！美容皮膚科医がタイプ別の選び方と正しい使い方を解説

「マスカラリムーバーって必要？」
「ウォータープルーフのマスカラも簡単にオフできるの？」

普通のクレンジングだとマスカラだけ残って目の周りが黒くなってしまう…そんな経験ありませんか？　マスカラリムーバーがあれば、ウォータープルーフのマスカラも簡単に落とせ、まつ毛や目元の肌の負担も少なくて済みます。日頃アイメイクをしている人におすすめのアイテムですが、種類も多く、クレンジング力がそれぞれ違うので、どのように選べばいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

今回は美容皮膚科医の長谷川悠先生に、マスカラリムーバーの選び方から正しい使い方、よくある疑問について伺いました。

your SELECT.編集部が選んだおすすめマスカラリムーバーとともに、ぜひ参考にしてみてください。

美容皮膚科医が教える！

マスカラリムーバーの選び方

マスカラリムーバーとは、マスカラを落とすことに特化したクレンジング剤です。タイプや配合成分などが商品によって異なるため、どのように選べばよいのか、長谷川先生に選び方のポイントを伺いました。

マスカラだけ落とすならコームタイプ、アイメイク全体ならリキッドかシートタイプがおすすめ

マスカラリムーバーはおもにコームタイプとリキッドタイプ、シートタイプの3つに分類できます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

タイプ	コーム	リキッド	シート
写真
メリット	目の周りの皮膚にかかる負担が少ない	アイメイクも一緒に落とせる	手軽にオフでき、アイメイクも一緒に落とせる
デメリット	まつ毛以外のメイク落としには向かない	摩擦が生じるため肌が弱い人は注意	1枚では落としきれないこともある

コームタイプは、マスカラのようにコームでまつ毛に直接塗布し、その後洗い流すかコットンで拭き取ります。塗りやすく、短いまつ毛にもしっかりと塗布することができます。マスカラだけをピンポイントで落とせるため、目の周りの皮膚に負担をかけたくない人におすすめです。

リキッドタイプは、リムーバー液をコットンに取って目元全体を拭き取ります。保湿力の高いオイルを使用しているものが多く、オイルと洗浄料の二層構造になっていて混ぜて使用するものもあります。アイメイク全体を落とせるため、しっかりメイクをする人に向いています。また、コットンでは落ちにくい細かな部分は綿棒で拭き取るなど、用途に合わせて調節しながら使えることもポイント。

シートタイプは、マスカラリムーバーを染み込ませたシートで目元全体を拭き取り、手軽にメイクオフができます。忙しい人や外出先や旅先で落としたいときなどにおすすめ。種類はあまり多くありません。

まつ毛への負担を少なくしたい人は保湿成分配合のものを選ぶ

保湿成分が入っているかどうかは、成分表示などでチェック

マスカラリムーバーは、通常のクレンジングでは落としにくいマスカラを落とすため、洗浄力が強くまつ毛に負担をかけてしまうことがあります。メイクとともにまつ毛に必要な水分や油分を落としてしまうことで、まつ毛が傷んでしまうこともあるので、保湿成分が配合されているものを選びましょう。

例えば、スクワラン、ビタミンB誘導体（パンテノール）、ヒアルロン酸Naやマカデミア種子油、ホホバ種子油、アルガンオイル、ビタミンE誘導体（酢酸トコフェロール）などの保湿成分は、乾燥を防ぎ、まつ毛の保護をしてくれるので特におすすめです。

余分な成分が入っていないかもチェック

敏感肌の方は、アルコールを含む商品に注意し、アルコールフリーなどの表記をチェック

マスカラリムーバーは目元の粘膜に近い部分に使用するため、刺激が少ないものを選ぶのがおすすめです。エタノールや防腐剤、界面活性剤や合成ポリマーが多く配合されていると目にしみたり、肌に刺激を与えたりしてしまうこともあります。敏感肌の方は特にパラベン（防腐剤）やアルコールなどが使用されておらず、パッチテストやアレルギーテストなど安全性に関するテストをクリアしている商品がベターです。

「目元に使うものなので、通常のクレンジングより肌などに負担がないか気にしましょう」

マスカラリムーバーのおすすめ12選

長谷川先生のお話を参考に、your SELECT.編集部が保湿成分配合のものや、パラベンフリー、アルコールフリーなど肌にやさしいものを中心にピックアップしました。

※すべての方にアレルギー・皮膚刺激が起こらないというわけではありません

コームで塗布したら、洗い流しても拭き取ってもOK。すばやく落とせるリムーバーです。オタネニンジン根エキス、ツバキオイル、アーモンドオイルなどのまつ毛にうるおいを与える成分を配合し、傷みやすいまつ毛にうるおいをプラス。界面活性剤フリーの目にしみにくい処方で、無香料・無着色・アルコールフリー。皮膚刺激テスト済みです。

まつ毛に塗布して洗い流すタイプです。ダブルコームで細かいところまで塗りやすく、特殊ジェルがすばやくマスカラを浮かします。無香料・無着色・パラベンフリー・アルコールフリーと4つのフリー処方もうれしいポイント。ニンジンエキスやアボカド油、エモリエント成分のメドウフォーム油などの保湿成分を配合。

ウォータープルーフマスカラはもちろん、重ねづけしたマスカラやお湯でオフするタイプのマスカラにも対応。3Dコームで液をたっぷりとつけるだけで、こすらず簡単にオフできます。まつ毛を保護する植物性トリートメント成分のラウロイルグルタミン酸ジやツバキ種子油を配合し、うるおいを保ちながらやさしく落とすことができます。

クレンジングオイル処方によりメイクになじみやすく、こすらずにオフできるリムーバーです。10種のまつ毛ケア成分の配合に加え、無着色・アルコールフリーで、マスカラをやさしく落とせるところもポイント。カールの持続力に定評がある同社のマスカラをはじめ、お湯でオフするマスカラとの相性も良い1本です。

幅広のコームでたっぷりと塗布でき、まつ毛にすばやくなじみます。ユズ果実エキスやパンテノールなど7種の保湿成分を配合しているため、まつ毛を保湿しながらケアできます。アルコールフリーでパッチテスト済みなのもポイントです。

メルトオイルとリムーブオイルのW除去効果により、重ねづけしたマスカラもこすらずに落とせるリムーバー。ブラシ部分がコームとコイルの形状になっているのが特徴で、コームではとかせない短い毛はコイルがキャッチし、まつ毛全体になじませながら塗布。パンテノール・ビタミンE・レシチン・アミノ酸誘導体・シアバターといった保湿成分を配合し、無香料・無着色で、まつ毛や目元をいたわりながら使用できます。ウォータープルーフマスカラやお湯でオフするマスカラも落とせるタイプです。

ウォータープルーフマスカラやアイライナーはもちろん、口元のメイクも落とせるポイントメイクリムーバー。オイルの層と保湿性洗浄成分を含む水の層の2層タイプで、よく振って使用することでメイクをこすらず落とすことができます。保湿成分のビタミンB・E誘導体や吸着性ヒアルロン酸を配合。低刺激処方で香料・着色剤・防腐剤フリー、アレルギーテスト・パッチテスト済みの商品です。

使用している洗浄料と保湿成分はオーガニック成分を96％配合し、イギリスでオーガニック認定を受けている商品。ダマスクローズウォーターをはじめ、アロエベラエキス、ホワイトティエキスといった保湿成分により、乾燥によるまつ毛のダメージをケア。マイルドなヤシ油由来の洗浄料で、肌への負担を抑えながらマスカラやアイメイクを落とせます。まつ毛に負担をかけにくいオイルフリー処方のため、まつエクをしている方も使用が可能です。

透明なボトルから見える二層のブルーが美しいポイントメイクアップリムーバー。油性、水溶性のニ層はともに弱酸性で、敏感な目の周りにやさしく働きかけて濃いアイメイクもすっきりと落とします。フランスのブランドですが、日本人女性のために特別に開発・処方された一品です。

ローションタイプで、植物保湿成分の配合によりまつ毛にうるおいをプラス。やさしくアイメイクを落としながら、デリケートな目元の肌を保護します。ウォータープルーフマスカラには対応していないため、用途に合わせて選びましょう。

リキッドとオイルの二層構造でウォータープルーフマスカラもしっかりと落とせるマスカラリムーバー。ボトルをよく振って混ぜてから、コットンなどに浸して使用します。マイルド成分を配合している低刺激タイプで、肌にやさしい感触が特徴。さっぱりとした使い心地ながら目の周りがつっぱらず、ストレスなく使用できます。

シートで拭くだけで落とせる、忙しい日に重宝するタイプ。液をたっぷりと染み込ませた厚手の天然コットン100％シートで、落ちにくいマスカラやアイライナーをこすらず落とすことができます。保湿成分ヒアルロン酸Naを配合し、無着色・アルコールフリーでアレルギーテスト済みです。

マスカラリムーバーを購入する前に知っておきたいこと

マスカラリムーバーを購入する前に知っておくべきことや、正しい使用方法も頭に入れておきましょう。

マスカラリムーバーは通常のクレンジングよりも目元の負担が少ない

通常のクレンジングで拭いた場合（左）と比べ、マスカラリムーバーを使用した場合（右）はマスカラがきれいに落ちていることがわかります

マスカラに特化したマスカラリムーバーを使用することで、余計な力を加えずにアイメイクを落とせるため、まつ毛や目元の肌への負担を抑えながらメイクを落とすことができます。

通常のクレンジングを使用した場合、まつ毛をこすりすぎてまつ毛が抜け落ちてしまうことや、皮膚が薄くデリケートな目元の肌に負担をかけ色素沈着や乾燥の原因になることもありえます。また、皮膚に化粧品が残ってしまうと、肌の炎症につながります。目の周りが黒くなってしまう人は、メイクを完全に落としきれていない可能性があります。マスカラやアイメイクを完全に落とすために、マスカラリムーバーを活用しましょう。

「こすらず落とす」のが、より肌にやさしく使うコツ

マスカラリムーバーを使用する際は、まつ毛が抜けたり肌を傷つけたりしないよう、こすらないで落とすことが大切です。コームタイプとリキッドタイプは、リムーバーをまつ毛に塗布したら、指でやさしくクルクルと円を描くようになじませるだけで、マスカラが浮かび上がります。

また、まつ毛にマスカラリムーバーを長時間つけたままにしていると、目の中に入ってしまったり、まつ毛がダメージを受けたりしてしまうことも。マスカラリムーバーをつけてなじんだと感じたら、すぐに拭き取るようにしましょう。

万が一、マスカラリムーバーが目に入ってしまったらすぐに水で洗い流してください。目に違和感がある場合は、すぐに眼科を受診してください。

また、人気の商品でも、人により合う・合わないがあります。無理をして使い続けると皮膚の炎症や色素沈着を起こしてしまうことも。使用中や使用後、刺激またはアレルギーによる赤み、かゆみ、痛み、腫れ等の異常が現れた場合は使用を中止し、医師に相談しましょう。

マスカラリムーバーをまつ毛につけたあと、指でクルクルと円を描くようになじませるのがコツ

マスカラリムーバーの正しい使い方

マスカラリムーバーの正しい使い方をタイプごとに教えてもらいました。

コームタイプの正しい使い方

「まつ毛にリムーバーを塗布したら長く置きすぎないように注意して」

乾いた状態のまつ毛に、コームで根元から毛先までたっぷりとリムーバーを塗布します。指でクルクルとなじませ、少し冷たいぬるま湯で洗い流すか、コットンなどで拭き取ります。

リキッドタイプの正しい使い方

コットンでこすってしまうと肌荒れの原因に。力を入れないように注意して

リキッドをコットンに含ませ、マスカラを塗布したまつ毛に軽く当て、指でクルクルとなじませてアイメイクを浮かせます。その後、やさしく拭き取るようにメイクオフします。細部はリキッドを綿棒に染み込ませて使用することで落とせます。

シートタイプの正しい使い方

取り出したシートを5秒ほどまつ毛やアイメイクにしっかりと当ててください。浸透したと感じたらやさしく拭き取ります。力を入れてこすると肌を傷めることがあるので注意が必要です。一度では落としきれないので、きれいな面を使って数回繰り返すことで、しっかりとアイメイクを落とすことができます。

マスカラリムーバーに関するよくある疑問Q&A

マスカラリムーバーに関する疑問について、長谷川先生に答えてもらいました。

Q.マスカラリムーバーとポイントメイク落としは違うの？

A. マスカラリムーバーは、マスカラを落とすことに特化しています。口紅やアイメイク全体などを落とすことを前提にしたポイントメイク落としと比べ、マスカラリムーバーはまつ毛に特化した有効成分を配合していることが多く、ウォータープルーフマスカラもしっかりと落とすことができます。

「マスカラリムーバーはまつ毛に特化することでマスカラを落としやすく、まつ毛ケアに有効な成分が配合されています」

Q.コームタイプの使用後の正しい保存方法は？

A.ブラシや容器の口元についた汚れをティッシュなどで拭き取ることで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。空気に触れると酸化する可能性があるため、使用後はキャップをしっかりと閉め、高温多湿を避けて保管してください。

Q.「お湯でオフ可能」と記載のマスカラにマスカラリムーバーは不要？

A. ぬるま湯を使っても落ちにくい場合は、マスカラリムーバーを使いましょう。マスカラリムーバーを使わなくてもマスカラを落とすことができますが、お湯だけでしっかりと落とすにはやや時間がかかる場合も。また、お湯でマスカラを落とす場合、熱いお湯を使うとまつ毛が傷む可能性がありますので注意してください。

Q.プチプラとデパコスの違いは？

A. デパコスの方が安全性能についてテスト済みの商品が多い印象です。まつ毛への負担を抑えるための成分や保湿成分、美容成分が多く配合されている商品も数多くあり、使用方法などを店頭で相談できることもメリットですね。

Q.マスカラリムーバーを使用した後にすべきことは？

A. マスカラリムーバーを使用した後は、肌とまつ毛の水分をしっかりと拭き取るようにしてください。また、目の周りが乾燥しているため、化粧水やクリームなどで保湿をすることが大切。さらに、まつ毛美容液を使用するとベストです。

「使用後は、まつ毛も目の周りの皮膚も乾燥しています。しっかりと保湿を心掛けてください」

Q.マスカラリムーバーを目元以外にも使うことはできる？

A.マスカラリムーバーは繊細な目の周りに使える商品のため、リキッドタイプやシートタイプを他の部位に使っても問題のない場合が多いです。基本的には商品に記載の使用方法に従ってご使用いただくのが安心です。

Q.マスカラリムーバーとアイシャンプーはどう違うの？

A.マスカラリムーバーはまつ毛をこすらずに、落ちにくいウォータープルーフのマスカラなども落とすことができるマスカラ用のクレンジング剤です。アイシャンプーはその名のとおり、目元に使用する専用のシャンプーです。クレンジングの落とし残し、目やに、皮脂、細かいほこり、花粉、ダニなど目元につくさまざまな汚れを洗い流すことができます。ただし、濃いメイクはアイシャンプーのみでは落としにくいので注意してください。

肌の保湿効果があるビタミンDやうるおいを保つセラミド、毛髪を整える成分のシルクアミノ酸などのケア成分を配合した目元専用シャンプー。まつエクやまつ毛パーマで傷んだまつ毛をトリートメントしつつ、花粉やまつ毛ダニも洗い流すことができます。涙に近い弱アルカリ性で同等の塩分濃度、保湿成分のヒアルロン酸と整肌成分も配合で乾燥肌の方にもおすすめです。

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まとめ

長谷川先生の監修のもと、マスカラリムーバーの種類や成分、正しい使用方法や注意点などについて解説しました。

マスカラリムーバーがあれば、落ちにくいウォータープルーフマスカラもこすらずきれいに落とせます。リキッドタイプやシートタイプであればアイメイクごとすっきりと落とせて便利です。この記事を参考にして、自分に合ったマスカラリムーバーを選んでみてください。