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ネイルオイルの選び方をプロのネイリストが解説!正しい塗り方やネイルケアのポイントも紹介

塗ることで爪に油分を与え、保湿をしてくれるネイルオイル。
爪の乾燥によるひび割れやささくれといったトラブルのケアだけでなく、ジェルネイルを長もちさせるためにも、ぜひ毎日のケアに取り入れたいアイテムです。しかしネイルオイルと一口にいっても、マニキュアタイプやペンタイプなど、形状はさまざま。また配合されている成分や香りも多数展開されているので、どれを選べばいいのかわからなくなってしまいますよね。
そこでこの記事では、プロのネイリストとして活躍する水村真由美さんに、ネイルオイルの選び方やネイルオイルを使った正しい爪の保湿方法をうかがいました。自分にぴったりのネイルオイルを探す際に、ぜひ参考にしてみてください。
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Cin-Cia Nail Academy東京新宿校校長
水村真由美さん
全日本ネイリスト選手権2007総合グランプリをはじめとした、国内外の大会で数々の賞を受賞。その他「日本ネイリスト協会本部認定講師」「マスター・エデュケーター」の資格をもつ。現在はCin-Cia Nail Academy東京新宿校校長を務め、初心者から開業を目指すネイリストの育成に力を入れている。
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目次
プロのネイリストが教える!ネイルオイルの選び方
ネイルオイルは、おもにキューティクルと呼ばれる甘皮部分に塗布し、なじませて使用します。爪のコンディションを整えるのに役立つケアアイテムですが、目的や利用シーンによって選ぶべきものが変わってきます。まずは、ネイルオイルの選び方についてネイリストの水村さんに伺いました。
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「日常のネイルケアの効果を高めるため、使いやすいもの、目的に合ったものを選びましょう」と水村さん
ネイルオイルのタイプは4種類|使用シーンに合わせて選ぶ
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左からマニキュア、スポイト、ロールオン、ペンタイプの一例
ネイルオイルのタイプは、形状によって以下の4種類に分けることができます。
それぞれ特徴や違いを見ていきましょう。
ネイルオイルのタイプ別の特徴
形状別タイプ | マニキュアタイプ | スポイトタイプ | ロールオンタイプ | ペンタイプ |
---|---|---|---|---|
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特徴 | ・キャップについたはけで塗布する ・オイルの粘度は高め |
・キャップについたスポイトでオイルを垂らす ・オイルの粘度は高め |
・回転するボールで塗布する ・オイルの粘度は低め |
・ペンや筆のようになっている ・先端で塗布する・オイルの粘度は低め |
保湿力 | ||||
携帯性 | ||||
おすすめ利用シーン | 【自宅】マニキュア感覚で使え量を調整しやすい | 【自宅】スポイトから直接垂らせるので衛生的 | 【外出先】コンパクトで塗りやすく初心者向け | 【外出先】甘皮の細かな場所に塗りやすい |
マニキュアタイプとスポイトタイプは、オイルの粘度が高く保湿力に特化しており、じっくりと保湿できます。
ロールオンタイプとペンタイプは、比較的粘度の低いサラサラとしたオイルを塗布します。 ロールオンタイプはコンパクトなサイズのものが多く、ペンタイプは先端が筆で塗りやすいため、どちらも持ち運びに便利です。オイルが出すぎることもないので、初心者向きでしょう。
ネイルオイルを選ぶ際は、自宅用ならばマニキュアタイプかスポイトタイプ、外出先で使用するならロールオンタイプかペンタイプを選ぶという基準をもっておくとよいでしょう。
配合されている成分が違う|目的に応じて選ぶ
ネイルオイルは、爪の保湿を重視するか、それとも爪の保護を目的とするのかによって選ぶべき一本が変わります。ネイルオイルを選ぶうえで注目したい配合成分をご紹介します。
目的に応じた配合成分
- 爪の保湿をしたい:植物性のオイル配合のものがおすすめ
- 爪の保護をしたい:ビタミンAやE、ケラチンなどが配合されたものがおすすめ
爪の保湿をしたい:植物性のオイル配合のものがおすすめ
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複数のオイルを配合し、保湿力を高めた商品が多数あります
爪や指先の保湿を重点的に行いたい場合は、椿油やシアバター、オリーブオイルといった植物性のオイルを使用したネイルオイルを選ぶのがおすすめ。皮膚の水分蒸散を防いでうるおいを保つ植物性オイルのエモリエント作用によって、爪をしなやかで割れにくい状態に導く効果が期待できます。
爪の保護をしたい:ビタミンAやE、ケラチンなどが配合されたものがおすすめ
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爪のひび割れは見た目が良くないだけでなく、皮膚や服を傷つけることも。しっかりとしたケアが必要です
爪のひび割れやささくれ、ジェルネイルのオフなどによって薄くなってしまった爪などには、保湿成分のほかにビタミンAやE、ジメチルスルホン、ケラチンといった成分が含まれたネイルオイルを選ぶのがおすすめです。
ただし、爪が薄くなりすぎている場合やもろくなってしまっている場合は、ネイルオイルではなくベースコートによる補強も視野に入れましょう。
日中や外出先では粘度が低いオイルが使用されているロールオンタイプやペンタイプをこまめに塗りなおし、就寝前などは粘度が高く爪に長い時間とどまってくれるマニキュアタイプやスポイトタイプを使用するなど、タイプの異なるネイルオイルを使い分けるのもおすすめです。
ネイルオイルの香りはさまざま|好みの香りで選ぶ
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好みでない香りだと、使う気が起きなくなってしまうこともあるので、購入前に確認しましょう
ネイルオイルには香りがついている商品が多く、種類もさまざま。こまめに塗りなおすネイルオイルだからこそ、お気に入りの香りで選ぶのもおすすめです。
リラックスしたいときはラベンダーやローズ、バニラといった甘くやさしい香りのオイルがおすすめ。オレンジやグレープフルーツといった柑橘系の香りは気分を高めてくれますし、ローズマリーやジャスミンといったハーブ系の香りはリフレッシュにつながります。外出前は柑橘系やハーブ系のネイルオイルを、就寝前はラベンダーなどのリラックスできる香りのネイルオイルを、それぞれ使い分けるのもいいでしょう。
逆に、あまり香りをつけたくないという場合は、無香料のものを選ぶのがおすすめです。
ネイルオイルの選び方|ポイントまとめ
ネイルオイルは利用シーンによってタイプを選び、目的に合わせて配合されている成分をチェックしましょう。ポイントをまとめると以下のとおりです。
- 自宅でケアする場合は、マニキュアタイプかスポイトタイプを選ぶ
- 外出先でケアをする場合は、ロールオンタイプかペンタイプで選ぶ
- 爪の保湿をしたい場合は、植物性オイル配合のものを選ぶ
- 爪を保護したい場合は、ビタミンAやE、ケラチンなどが配合されたものを選ぶ
プロのネイリストが教える!ネイルオイルの正しい塗り方
こまめに使うことで爪や指先を健やかな状態に導いてくれるネイルオイル。意外と知らない正しいネイルオイルの塗り方について、水村さんにうかがいました。
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美爪の第一歩は、正しい保湿ケア。ポイントを押さえておきましょう
就寝前、スキンケアなどで手に付着した化粧水などを洗い流し、しっかりと水気を拭き取った手で行いましょう。まずは、ネイルオイルをキューティクル(甘皮)の部分を中心にのせていきます。
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爪全体の乾燥やひび割れなどが気になる場合は、全体に塗ってもOK
爪の表面に塗り終わったら、指の皮膚と接している爪の裏側、ハイポニキウムにも塗っていきます。爪のもうひとつの甘皮といわれるハイポニキウムをケアすることで、爪のピンク色の部分(ネイルベッド)を、より健やかに保つことが目的です。
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皮膚と接したハイポニキウムもケアすることで、ネイルベッドも健やかに
ネイルオイルを塗り終わったら、指で爪にオイルをもみ込むようになじませます。
ハンドクリームを併用する場合は、ネイルオイルを塗った場所に塗ってしまってもかまいませんが、ネイルオイルを使用するときは必ずハンドクリームを使用する前に塗布しましょう。

しっかりとオイルをなじませつつマッサージすることで、指の血行を促進することもできます
スポイトタイプでケアをする際は、爪の表面もしくはハイポニキウムにオイルを一滴垂らし、爪全体になじむようにもみ込めばOKです。
出先でも使いやすい携帯性に優れたロールオンタイプやペンタイプのネイルオイルは、乾燥が気になったタイミングで使用できるのが魅力です。使用時はマニキュアタイプやスポイトタイプでの就寝前のケアと同じように、爪の生え際にオイルをのせるように置き、指先に向かってもみ込むようになじませましょう。
ネイルオイルに関するよくある疑問 Q&A
ネイルオイルに関するよくある疑問について、水村さんにお答えいただきました。
Q. ネイルオイルを使うとどんな効果が期待できる?
A. 爪や爪周辺の皮膚が乾燥すると、ささくれや二枚爪、ひび割れといったトラブルが起こることが少なくありません。特に昨今は感染症対策のため、手洗いやアルコール消毒をする機会が増えたことで、指先や爪も乾燥しやすくなっています。
頻繁にネイルを塗りなおす人やジェルネイルをしている人、地爪が薄い人などは、ネイルオイルで爪や指先をきちんと保湿し、乾燥させないことがトラブル防止につながります。
また、ネイルオイルを使って土台の爪を健やかな状態にしておくことで、ジェルネイルやマニキュアのもちを良くしてくれる効果も期待できます。
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「爪が美しいと、手全体も美しい印象に変化しますよ」と水村さん
Q. ネイルクリームとの違いは?
A. ネイルオイルと似た商品にネイルクリームがありますが、いずれも爪や爪の周辺を保護する目的で使用するものです。爪周辺の皮膚になじませ、浸透させるネイルオイルに対し、ネイルクリームは指先をクリームでコーティングすることで爪のうるおいをキープします。ネイルオイルははけやペンなどで塗るタイプが多い中、ネイルクリームはハンドクリームのように直接指に塗り込む必要があります。
より念入りに爪の保湿をしたい場合は、ネイルオイルをなじませたうえで、ネイルクリームを塗布してコーティングする…という手順を取るとよいでしょう。
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ネイルクリームがなければ、ネイルオイル塗布後、ハンドクリームで手全体を保湿するといい
Q. ネイルオイルの保存方法や使用期限は?
A. ネイルオイルの使用期限は商品によって異なりますが、オイルなので外気に触れると成分の酸化が始まります。パッケージに記載された使用期限は守るようにしましょう。また、ふたを長時間開けっ放しにしないようにし、直射日光を避けるよう注意します。冷暗所に保存をするのが理想的ですので、箱などに入れておくのもいいですね。
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「瓶で中身が見える商品は、特に直射日光などに注意してください」と水村さん
Q. 子どもにも使える?
A. ネイルオイルは年齢・性別を問わず使用しても問題ありませんが、まだ指をしゃぶることがある赤ちゃんには使わない方がいいですね。また、オイルを塗った指で食べ物を口に運んだりしないよう、注意が必要です。
Q. 深爪に使っても大丈夫?
A. ネイルオイルを使用するうえで爪の長さは気にしなくてもOKです。ただし深爪は皮膚を傷つけてしまったり、角質がむき出しになってしみたりするので、塗る際は注意した方がいいですね。
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仕事などの関係で爪を短くしなければならない場合もありますが、深爪しすぎには注意です
Q. ネイルオイルを塗らない方がいいときはある?
A. 指先にケガをしているときなどは、傷口に雑菌などが入らないよう使用を控えた方がいいですね。ほかにも指先の皮膚が荒れている場合、オイルに含まれている成分が刺激になる可能性があるので、ネイルオイルの使用は避けましょう。
まとめ
- ネイルオイルはマニキュアタイプ、ペンタイプ、ロールオンタイプ、スポイトタイプに大別できる
- 爪の保湿を重視する場合は、植物性のオイルを配合したものを使用する
- 割れやすい爪や薄くなってしまった爪のケアにはビタミンAやE、ケラチンなどが配合されたものを使用する
- ネイルオイルは爪表面のキューティクルだけでなく、裏側の皮膚と接しているハイポニキウムにも塗布することを意識するとよい
健康的で美しい爪を保つのに欠かせないネイルオイル。ネイルオイルには保湿力が高いものや爪を保護する成分が入っているもの、癒やされる香りが添加されているものなどさまざまなものが売られています。ぜひ本記事を参考に、お気に入りの一本を見つけ、ふだんのネイルケアに役立ててくださいね。
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