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目次
「すでに通話用のスマホを持っていて、2台目以降の端末を考えている」
「電話を使うことがなく、データのみのプランで料金を安く抑えたい」
格安SIMの中でも、インターネット接続のみの利用に制限することで、毎月の基本料が抑えられるデータSIM。ですがメーカーの数もプランの数もたくさんあり、格安SIMの大半がオンラインによる手続きで、店舗のサポートが受けにくいことを考えると、選び方を失敗しないための知識を身につけておきたいところです。
そこで、今回はモバイル情報に詳しいITライターの伊藤浩一さんに、データSIMを選ぶためのポイントを聞きました。おすすめのデータSIM10選とあわせてご紹介します。
そもそもデータSIMって何?
そもそも、データSIMとは何を指しているのでしょうか? 音声通話SIMやSMSありなしの違いを含めて解説します。
データSIMとは?
データSIMとは、格安SIMの種類の一つで、電話回線による通話機能を取り除き、データ通信に特化させたSIMカードです。月々の利用料金を1円でも安くしたい人や、タブレットなどの端末をネットにつなげたい人にニーズがあります。料金が安い代わりに、「契約は新規契約のみ」などのデメリットもあるので注意が必要です。
SIMカードには種類がある?
SIMカードには、「音声通話SIM」と「データSIM」があり、さらにデータSIMの中にはSMS対応と非対応のSIMがあります。
<音声通話SIM・データSIM(SMSありなし)の違い>
音声通話SIM | データSIM(SMS対応) | データSIM(SMS非対応) |
---|---|---|
音声通話もネットも使える |
LINEなどのアプリ通話はできる |
3種の中で基本料金が一番安い |
MNPで昔の電話番号がそのまま使える |
音声通話SIMに比べて料金は安い |
最低利用期間や途中解約の違約金がない |
3種の中で基本料金は高める |
SMS認証でアプリやサービスの制限が少ない |
2台持ちやルーター使いには最適だが主回線(1台持ち)には向かない |
最低利用期間の設定があり途中解約で違約金がかかる |
契約方法は新規契約のみ |
SMS認証ができないためアプリやサービスに制限がある |
※音声通話SIMはSMS標準装備
音声通話SIMは、ネットはもちろん電話もできますが、データSIMでは電話はできず、アプリによる通話しかできません。なかには「電話できなくてもLINE通話で十分」と思う人がいるかもしれませんが、LINEアカウントの作成時には電話番号を使ったメール(SMS)の認証が必要で、SMS非対応のデータSIMではメールが届かないため、認証ができません。データSIMプランでLINEを使いたい人は「SMS付きSIM」を契約する必要があります。
SIMカードのサイズとは?
左から標準SIM、microSIM、nanoSIM
契約者情報が記録され、スマートフォンに挿し込むことで通話やネットが利用できるようになるSIMカードには、「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」と呼ばれる3サイズがあります。最近はほとんどの機種がnanoSIMですが、サイズが異なる場合もあるので、データSIMを契約する際は、自分の使用する機種のSIMサイズを把握しておくとよいでしょう。ただし、最近では各社どのSIMサイズにも対応できる「マルチSIM」という規格を採用しており、申込時にサイズがわからなくなっても大丈夫なようになっています。
マルチSIMイメージ(サイズに合わせてユーザー自身が台紙から切り離して使用する)
もっと詳しくは知りたい方はQ&Aへ
データSIMの利用が向いている人
データSIMがちまたではどのように利用されているのかを伊藤さんに伺いました。自分では知らない意外な使い道があるかもしれないので、チェックしてみてください。
- スマホ2台持ちのサブ端末やタブレットを使いたい人
- 電話による音声通話は普段使わないという人
- モバイルルーターで自宅のネット回線に使いたい人
スマホ2台持ちのサブ端末やタブレットを使いたい人
データSIMの使い方で多いのは、タブレットなどで使うケースです。Webサイトの閲覧やゲーム、動画鑑賞、子どもの勉強用など、使う用途によって必要なデータ容量を選択しましょう。またスマホの2台持ちなど、サブ端末にデータSIMを挿し、メイン端末を音声通話用、サブ端末をネット専用にして月々の基本料を抑えている方も多いです。
例えばdocomoの場合、音声通話(5分かけ放題付)と5GBのデータ量を使いたいとなると月々約6500円かかるのに対し、格安SIM「IIJmio」の場合、音声通話SIM2GB(5分かけ放題付き)プランとデータSIM4GBの2回線で約2500円と、4000円近く抑えられます。
なお、データSIMにもdocomo、au、ソフトバンクの3回線があるので、メイン端末とサブ端末の回線を別々にしておいた方が、キャリア側のトラブルが起きたときに回線がつながらないリスクを避けられます。
電話による音声通話は普段使わないという人
「LINEでしか通話しない」という人が、データSIMを主回線として使っているケースもあります。なお、LINE以外にも電話番号がなくても利用できる通話アプリは、Zoom、Skypeなどいくつかあるので、普段あまり電話をしないという方はデータSIMもおすすめです。ただし、LINEをはじめ、アカウント登録時にSMSによる二段階認証が必要なアプリが多いため、SMS付きのプランを選ぶといいでしょう。
▼SMS認証が必要・不要な通話アプリ
必要 | LINE |
カカオトーク |
Discord |
---|---|---|---|
不要 | Skype |
Zoom |
SkyPhone |
モバイルルーター用として使う
モバイルルーターイメージ
テレワークの普及により、データSIMをモバイルルーターに入れて自宅用の回線として使う人や、テザリング可能なスマホに入れてモバイルルーターのように持ち運んで使う人も増えています。光回線とは違って面倒な工事がないのがメリットです。ただし、モバイルWi-Fiによる通信は場所や使用環境によって安定しないことがあるため、仕事上のWeb会議や高画質のゲームなどで常に通信を安定させていたい人には不向きかもしれません。
データSIMの契約前に知っておくべきこと
データSIMは、従来の音声通話SIMとは使うことができる機能や、SIM自体の構造が違うため契約時にはいくつかの注意点が必要です。
1. 手持ちの端末を使う場合も新規契約が必要
データSIMは電話番号を必要としていないため、今まで使っていた電話番号をMNP(携帯電話番号ポータビリティ)で継続することはできず、新規契約のみの扱いになります。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)とは?
今現在使用しているキャリアから新しいキャリアや格安SIMに乗り換える際に、現在の電話番号をそのまま使用できる制度で、番号持ち運び制度ともいわれています。
2. SIMロック解除はケースバイケース
SIMロック解除に関してはもともと使用していた回線と、新たなデータSIMの回線が同じであれば不要です。ただし、気軽に格安SIM会社やプランを変えたいという人は事前にSIMロック解除をした方が、選択肢が増えるのでおすすめです。
3. 初めて格安SIMを使う人は端末とセット購入がおすすめ
データSIMに限らず、格安SIMのほとんどが端末とSIMをセットで購入できるので、設定の仕方がわからない人や、これからスマホデビューといった方はセットで買うのもおすすめです。一部の機種限定にはなりますが、セット購入で本体代金が1円~数百円といった破格なプランもあります。
最適なデータSIMの選び方
では、どうすれば失敗しないデータSIM選びができるのでしょうか。チェックしておきたいポイントを紹介しますので、メーカーやプランを選ぶ際の参考にしてください。
- 使うシチュエーションや容量で選ぶ
- 基本料金で選ぶ
- 「SMS」の有無で選ぶ
- サポートを店舗で受けたいかどうかで選ぶ
- 通信速度や5Gを使いたいかどうかで選ぶ
1. 使うシチュエーションや容量で選ぶ
プラン選びで決め手になるのは、使いたいシチュエーションや容量です。まずは、そのデータSIMで何をしたいのかを明確にしましょう。私が目安としておすすめするプランは「1GB」「3GB」「20GB」「50GB以上の大容量(無制限)」の4パターンからの選び方です。
<主要ギガ数別に見る消費データ量の一例>
ギガ数 | 平均月額料金 | 画視聴 (標準画質) |
メール | ネットサーフィン |
---|---|---|---|---|
1GB | 約700円 | 約2時間 | 約340通 | 約3500ページ |
3GB | 約1000円 | 約6時間 | 約1000通 | 約1万ページ |
20GB | 約3000円 | 約40時間 | 約6800通 | 約7万ページ |
50GB以上 | 約7000円 | 約100時間 | 約1万7000通 | 約17万5000ページ |
※メールは写真付きテキストメール1通あたり約3MB、ネットサーフィンはニュースサイト1ページ閲覧時約300KBで算出
※動画視聴時間は、スマホおよびタブレットの閲覧による標準画質で算出
※月額料金はSMS付きプランで算出
テキストのみのメールしかしないような使い方なら「1GB」、軽くWebサイトやSNSを見るような人は「3GB」で十分だと思いますが、ほぼ毎日動画を見る人やSNSの利用が多い人は「20GB」ぐらいがあった方が安心ですね。それ以上の大容量となると、高解像度のネットゲームや、仕事などで常にネットをつなげていたい人におすすめです。
2. 基本料金で選ぶ
データSIMの料金は、同じデータ容量でも通信会社によって違うのも格安SIMの特徴ですので、予算に合わせて選ぶとよいでしょう。ただし、安さだけで選ぶと回線がつながりにくい場合があります。快適に使いたいのなら、少し料金が高くなっても口コミの評価の高さや信頼できるメーカーを選んだ方が安心です。
<データSIMの料金相場>
ギガ数 | 平均月額料金 |
---|---|
1GB | 約700円 |
3GB | 約1000円 |
20GB | 約3000円 |
50GB | 約7000円 |
3. 「SMS」の有無で選ぶ
2台持ちのサブ端末やタブレットで使うなら「SMSなし」でもいいかもしれませんが、スマホ1台でデータSIMを利用するなら「SMS付き」を選ぶのがおすすめです。それは、アプリやWebサービス利用時に、アカウントの乗っ取りなどを防ぐため二段階認証としてSMSが使われるケースが増えているからです。例えば、LINE、メルカリ、Uber Eats、Gmailなどは、アカウント作成時にSMSで送られる認証コード(PINコード)が必要になります。
「SMSなし」と「SMS付き」は数百円程度の違いなので、これらのアプリを使う予定がある人は、SMS付きを選択した方が便利です。
▼SMS認証が求められるサービスの一例
LINE |
Gmail |
メルカリ |
PayPay |
|
カカオトーク |
Yahoo!メール |
Uber Eats |
d払い |
|
楽天でんわ |
Coincheck |
出前館 |
amazon |
|
TikTok |
050 plus |
iAEON |
YouTube |
Vpass |
4. サポートを店舗で受けたいかどうかで選ぶ
実店舗がなくオンライン契約が中心となる格安SIMがほとんどですが、契約時に店員のサポートや相談を受けたい人は、実店舗があるmineoやイオンモバイルがおすすめです。
SIMカードが届くまで2〜3日かかるオンライン契約に比べて、即日SIMカードを受け取れるのも店舗ならではのメリットです。また、ビックカメラなどの量販店でもサポートを受けられる格安SIMもありますが、3大キャリア(docomo、au、SoftBank)のような接続テストや使い方の説明などの手厚いサポートが受けられるかどうかは、メーカーによって異なります。
5. 通信速度や5Gを使いたいかどうかで選ぶ
プランを選ぶうえでもう一つ大事なのが通信速度です。3大キャリアでは、実際の下り速度は40〜50Mbpsが一般的ですが、格安SIMによっては1.25Mbpsや1.5Mbpsしか出ていないということがたまにあります。1.25Mbpsや1.5MbpsでもWebサイトの閲覧や動画の再生はできますが、「快適に見たい」「サクサクつなげたい」という場合は、常時10Mbps程度は出ている回線を選びましょう。
格安SIM主要10社の速度調査
イオンモバイル | 下り:32.49Mbps/上り:9.36Mbps |
---|---|
OCN モバイル ONE | 下り:42.72Mbps/上り:9.85Mbps |
nuroモバイル | 下り:27.15Mbps/上り: 11.95Mbps |
y.u mobile | 下り:50.6Mbps/上り:12.8Mbps |
BIGLOBEモバイル | 下り:18.14Mbps/上り:8.75Mbps |
IIJmio | 下り:45.65Mbps/上り:10.98Mbps |
b-mobile | 下り:36.84Mbps/上り:9.92Mbps |
mineo | 下り:39.57Mbps/上り:8.59Mbps |
Qtmobile | 下り:16.68Mbps/上り: 9.12Mbps |
LIBMO | 下り:17.33Mbps/上り:8.43Mbps |
※みんなのネット回線速度調べ(https://minsoku.net/)12月6日現在
なお、普段は10Mbps以上出ていても、昼休み中や夜間など、アクセスの多い時間帯になると1Mbps以下になってしまって動画が再生できない、という事態に陥ることも。データSIMを快適に使うには、プランの選び方はもちろん、メーカー選びも重要なポイントといえます。
また、最近では格安SIMでも5G対応のプランが増えています。現状5Gは普及し始めて日が浅く、エリアが狭いので、今は4Gでも十分といえますが、今後は全国規模で5Gに切り替わっていくでしょう。IIJmioやmineoではすでに無料で5Gを追加できるため、将来的に費用負担なしで高速通信・大容量通信が可能な5Gに切り替えられることを考えれば、今のうちから追加しておいてもいいかもしれません。
データSIM全18社比較&主要ギガ数ごとの最安ランキング
まずはデータSIMを扱う全18社のプランの比較と主要ギガ数ごとの最安ベスト3を表にまとめました。
全18社データSIMプラン比較表
データ専用SIM(SMSなし)最安BEST3
ギガ数 | キャリア/プラン | 月額料金(税込) | 回線 |
---|---|---|---|
3G | LinksMate | 550円 | D回線のみ |
HISモバイル データステップ |
620円 | D回線のみ | |
NUROモバイル VSプラン3GB |
627円 | D、A、S回線 | |
5G | y.uモバイル シングル |
800円 | D回線のみ |
NUROモバイル VMプラン5GB |
825円 | D、A、S回線 | |
LinksMate | 858円 | D回線のみ | |
10G | HISモバイル データステップ |
1620円 | D回線のみ |
OCN モバイル ONE 10GBコース |
1628円 | D回線のみ | |
BICモバイルONE 10GBコース |
1628円 | D回線のみ |
※Docomo回線=D、au回線=A、SoftBank回線=S
専門家がおすすめするデータSIM 10選+α
伊藤さんに上記の表を中心に、使用目的に合わせたデータSIMを10プランピックアップしてもらったので、自分に合ったプランを探す際の参考にしてみてください。本来はデータSIMではないけれど、同じような使い方ができる番外編3選もあわせてご検討ください。
- サブ機向け(低容量・低価格)×3選
- 音声通話しない人の主回線向け(SMS付き)×4選
- モバイルルーターとして使う人向け×3選
- データSIMのような使い方も可能な番外編×3選
サブ機、タブレット向け | - | |||
---|---|---|---|---|
主回線向け(SMS付き) | ||||
モバイルルーター向け | - | |||
番外編 |
1. サブ機向け(低容量・低価格)×3選
まずは「2台持ち」「非常時用として古い機種に入れたい」「タブレット用」など、端末の複数台所持者のサブ機向けに最適な3選です。使う頻度が多くはないため、低容量かつ低価格のプランがラインナップされています。
安い!選べる!節約向き|イオンモバイル 1GBプラン
出典:イオンの格安スマホ・格安SIM【イオンモバイル】 (aeonmobile.jp)
実店舗ではSIMを即日受け取れるのが魅力のイオンモバイル。基本料金も1GBで月額528円(税込)とかなり安めの設定です。さらに月額1078円(税込)プラスで、IP電話を利用した電話かけ放題サービスを追加できるのもポイント。
プラン名 | さいてきプラン |
---|---|
容量 | 1GB~50GB |
月額(税込) | 528~6138円 |
サポート | オンライン/店舗 |
回線 | docomo、au |
備考 | docomo回線でSMS利用の場合は+154円 |
とにかく基本料金が安いのでサブ機に最適です。毎月のデータ通信容量も1GB単位で選べるので、月々の容量を見直しながら使えば無駄がありません。通信料金を確実に節約したい人におすすめです。
豊富なプランが魅力的|HISモバイル ビタッ!プラン
出典:お得な格安SIM・スマホなら【HISモバイル】 (his-mobile.com)
旅行会社で知られるHISが展開する格安SIM。データプランは「ビタッ!プラン」と「データステップ」の2種類があり、選べる容量も100MB〜30GBと選択肢が豊富。基本料金も月額198円(税込)からと安く、複数台持ちにはおすすめのSIMです。
プラン名 | ビタッ!プラン | データステップ | ||
---|---|---|---|---|
SMS | なし | あり | なし | あり |
容量 | 100MB~30GB | 1GB~10GB | ||
月額(税込) | 198~5775円 | 352~5929円 | 490~1620円 | 520~1750円 |
サポート | オンライン | |||
回線 | docomo SoftBank |
docomo |
100MBで月額198円という最安プランは、非常時用のサブ端末や子ども用などとして使い勝手が良いです。格安SIMの老舗である日本通信のブランドという点も、選択材料の一つになるのではないでしょうか。
無料で使える究極のサブ機|donedone エントリープラン
出典:【公式】donedone(ドネドネ) - ドネーション型モバイルサービス|50ギガの大容量SIM
donedoneは、インターネットプロバイダの大手であるBIGLOBEが展開する格安SIMブランド。大容量50GBで2728円(税込)の音声通話SIMも魅力的ですが、データSIM専用のエントリープランは通信速度を最大128kbpsに制限することで0円のまま利用できます。
プラン名 | エントリープラン |
---|---|
容量 | 無制限 |
月額(税込) | 0円 |
サポート | オンライン |
回線 | au |
備考 | 最大速度128kbps |
信頼できるメーカーのサブブランドで基本料金が無料。メイン端末がつながらないときの予備回線としても使えるので、無料なら持っておいてもいいのではないでしょうか。128kbpsは低速なので動画やSNSは難しいのですが、テキストベースのWebサイト閲覧やメールのやりとりに向いています。
2. 音声通話しない人の主回線向け(SMS付き)×4選
音声通話はしないけれど、LINEなどの通話アプリで電話をしたい人におすすめの、主回線で使いたい4プランをピックアップしました。主回線なので、回線が安定していることに定評があるメーカーを中心に選んでいます。
データシェアは家族におすすめ|IIJmio ギガプラン
出典:格安SIM/格安スマホ・インターネットサービスのIIJmio
ギガプランは、同一IDで契約した複数のSIMカードで、データ容量をシェアしたり、プレゼントしたりできるのがポイント。余ったデータ量は翌月に繰り越すことも可能で、なくなっても1GB220円(税込)で追加できます。ギガプラン専用アプリ「My IIJmio」で月々のデータ容量の見直しなどが手軽にできるのもうれしいところ。5Gも無料で付けられます。
プラン名 | ギガプラン | |
---|---|---|
SMS | なし | あり |
容量 | 2GB~20GB | |
月額(税込) | 748~1958円 | 825~2035円 |
サポート | オンライン | |
回線 | docomo | docomo、au |
備考 | 5Gオプション無料 |
3大キャリア並みに回線チェックをしているメーカーのため、常時回線が安定しています。複数のSIMカードを一度に契約できて、データシェアができるため、家族など複数人で使う人におすすめです。ちなみに私は、家族5人で32GBをシェアしています。ビックカメラで契約する場合は「BIC SIM」名義になります。
パケット使い放題がかなり便利!|mineo パケット放題Plus
基本プランに、オプションのパケット放題Plusを付けると、通信速度は最大1.5Mbpsとやや低速ながらネットが使い放題になるのがポイント。10GB以上のコースを契約するとオプション代が無料になるのも魅力。専用アプリで高速通信の切り替えを行えば、必要なときだけ高速通信ができて経済的。
プラン名 | マイピタシングルタイプ |
---|---|
容量 | 1GB/5GB/10GB/20GB |
月額(税込) | 880~1925円 |
サポート | オンライン/店舗 |
回線 | docomo、au、SoftBank |
備考 | SMS利用はdocomo回線+132円、SoftBank回線+198円 |
いちばん安いプランであれば、パケット放題Plusを付けても2000円以下でネット使い放題になります。遅いと思われがちな1.5Mbpsでも、ネットサーフィンはもちろん、SNSや動画視聴もできるので、主回線として使うのもおすすめです。
端末セットで始める人におすすめ|OCN モバイル ONE 3GBプラン
出典:OCN モバイル ONE|格安SIM・格安スマホ | NTTコミュニケーションズ 個人のお客さま
インターネットプロバイダ大手のOCNが展開する格安SIM。データSIMのコースは3GB、6GB、10GBの3つと選択肢は少ないですが、NTT傘下のため回線速度や品質などの安心感はトップクラス。ビックカメラやヨドバシカメラなどの量販店で、即日SIM発行できるのもポイント。
プラン名 | データ通信専用SIM | SMS対応SIM |
---|---|---|
SMS | なし | あり |
容量 | 3GB/6GB/10GB | |
月額(税込) | 858~1628円 | 990~1760円 |
サポート | オンライン | |
回線 | docomo |
データSIM単体で契約してもいいですが、取り扱い端末の種類が3大キャリアより多く、端末とSIMをセットで契約するとお得なケースが多いので、機種を含めてデータSIMを初めて利用する人におすすめです。
通信速度の快適さに高評価|BIGLOBEモバイル 通信専用3Gプラン
出典:【公式】格安SIM・格安スマホならBIGLOBEモバイル
BIGLOBEによる格安SIMで、通信速度の快適さに定評があります。月額1078円(税込)でYouTubeやSpotifyなど21のサービスがノーカウントになるオプション「エンタメフリー・オプション」を付ければ、動画や音楽、ラジオなどが通信費を気にせず楽しめます。通信速度制限中でも、対象サービスは制限されることなくサクサク見られます。
プラン名 | データSIM(データ通信のみ) | SMS機能付きデータSIM |
---|---|---|
SMS | なし | あり |
容量 | 3GB/6GB/12GB/20GB/30GB | |
月額(税込) | 990~7425円 | 1122~7557円 |
サポート | オンライン/店舗 | |
回線 | docomo | docomo、au |
3GB・6GB・12GB・20GB・30GBとサブ機用でも主回線用でも使い勝手の良いプランがラインナップしているのがポイント。同社も取り扱い端末が豊富なため、スマホデビューの1台にも最適。
3. モバイルWi-Fiルーターとして使う人向け×3選
モバイルWi-Fiルーターとして毎日使い込みたい人向けの3選です。パソコンをつないだりしても快適に使える大容量のデータSIMをセレクトしています。
高速データ通信が使える数量限定SIM|神SIM 100GBデータ通信専用プラン
従来の格安SIMは3大キャリアから一部回線を借りてサービスを展開するため、ユーザーの利用状況によって速度が遅くなったりするのに対し、ユーザー数を一定数に制限することで3大キャリアと同等の高速データ通信が利用できる希少なデータSIM。
プラン名 | KAZUNA 神SIM 100GB データ通信専⽤プラン |
---|---|
SMS | なし |
容量 | 100GB |
月額(税込) | 3300円(2ヶ月目以降~3289円) |
サポート | オンライン |
回線 | SoftBank回線 |
備考 | 数量限定、最低利用期間12ヶ月(利用開始月を除く) |
ソフトバンク回線と同等の通信環境を100GBまで利用できるデータSIM。オンラインゲームや常時ネット接続など、大量にデータを使いたい人におすすめです。
大容量でかなり安い!|NifMo データ通信専用 50GBプラン
出典:NifMo(ニフモ) by NIFTY | ドコモのSIMで格安スマホ
インターネットプロバイダを主力事業とするniftyが提供するデータSIMで、3GBから50GBと、幅広いニーズに合わせたプランが用意されています。使い切った際の「データおかわり」が0.5GB(税込月額385円)、1GB(税込月額550円)と2種類あるのもありがたいです。
プラン名 | データ通信専用SIM | SMS対応SIM |
---|---|---|
SMS | なし | あり |
容量 | 3GB/7GB/13GB/30GB/50GB | |
月額(税込) | 990~5280円 | 1155~5445円 |
サポート | オンライン | |
回線 | docomo |
30GBぐらいまでしかない格安SIMが多い中、50GBという大容量プランが魅力的。余った容量も翌月まで繰り越せるので、夏休みや正月に動画を一気見!なんて使い方も。
最大5枚まとめて契約できる|エキサイトモバイル データ専用50GBプラン
出典:格安SIM・格安スマホのエキサイトモバイル (bb.excite.co.jp)
検索エンジンやポータルサイトを展開するエキサイトによる格安SIM。ドコモ回線とau回線に対応。1契約で最大5枚のSIMが契約できて容量のシェアもできるので、個々で契約するよりも、50GBなどの大容量を家族でまとめてシェアするのがお得です。
プラン名 | Fitプラン | Flatプラン | ||
---|---|---|---|---|
SMS | なし | あり | なし | あり |
容量 | 低速通信~25GB | 低速通信~50GB | ||
月額(税込) | 385~3135円 | 462~3212円 | 550~1万1088円 | 627~1万1165円 |
サポート | オンライン | |||
回線 | docomo | docomo au |
docomo | docomo au |
データSIMで数少ない50GBプラン。万が一使い切ってしまった場合でも、一定量だけ高速通信が可能なバースト転送機能で、速度制限後もWeb閲覧など快適に使えます。
4. データSIMのような使い方も可能な番外編×3選
データSIMではないけれど、同じような使い勝手が得られる、伊藤さんおすすめの3プランをご紹介します。ニーズに合う人は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
無制限で月3278円と驚きの安さ|楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT Ⅵ
出典:楽天モバイル (network.mobile.rakuten.co.jp)
データ通信は毎月使った分だけ支払うシステム。1GBまでが0円で、20GB超過後も楽天回線エリアではどれだけ使っても月額最大3278円。実質無制限で高速通信が使えます。ただし、楽天回線エリアは、都内でもつながりにくいところがあるので、契約前にネットなどで自分の生活圏がつながるかどうか調べた方が安心です。
プラン名 | Rakuten UN-LIMIT VI |
---|---|
容量 | 1GBまで/3GBまで/20GBまで/無制限 |
月額(税込) | 0~3278円 |
サポート | オンライン/店舗 |
回線 | 楽天 |
まだまだ3大キャリアに比べてつながらない場所が多い楽天モバイルですが、無制限でこの安さは驚きです。さすがに毎月1GBに抑えるのは大変ですが、3GBや20GB以内でも十分に安い。つながりやすい場所なら自宅用のモバイルルーターとして使うのもおすすめです。
自由度が高い「トッピング」を楽しめる|povo2.0
出典:基本料ゼロから始めるオールトッピングプラン|【公式】povo2.0
auのオンライン契約限定プランとなるpovoで、2021年秋からスタートした「povo2.0」。基本料は0円で、データはもちろん、通話やコンテンツなど自分に合ったオプションを「トッピング」として使いたい分だけ利用できるスタイルです。トッピングなしの無料プランでも最大128kbpsで通信可能です。
プラン名 | povo2.0 |
---|---|
容量 | 無制限(最大速度128kbps) |
月額(税込) | 0円 |
サポート | オンライン |
回線 | au |
備考 | 高速通信のための有料トッピング(24時間、7日間1GB~180日間150GBあり) |
180日間以上有料トッピングの購入がない場合、利用停止や契約解除の可能性あり |
使いたいときだけ課金する“トッピング”で、「今日は24時間使い放題」「今月はギガ数を抑えたい」など自由な設定ができます。ただし、有料トッピングをしない期間が180日以上続くと、自動的に利用停止や契約解除の恐れがあるので注意が必要です。
モバイルルーターを選ぶならおすすめ|UQ WiMAX ギガ放題プラス ホームルータープラン/ギガ放題プラス モバイルルータープラン
出典:【公式】UQ WiMAX(ルーター)│超速モバイルネット WifiサービスはUQ WiMAX
2021年11月に受付開始した新サービスで、ルーターとSIMがセットになったプラン。2年自動更新を付けると月額4818円(税込)。そこからさらに「WiMAX +5G はじめる割」適用で25ヶ月間は4268円(税込)とかなりお得に。5G対応のモバイルルーターで場所を問わず快適なネット環境が手に入ります。
プラン名 | ギガ放題プラス モバイルルータープラン |
---|---|
容量 | 無制限 |
月額(税込) | 5005円 |
サポート | オンライン/店舗 |
回線 | au |
備考 | 「2年自動更新」および「WiMAX +5G はじめる割」 適用で月額4268円(税込) |
自宅でも外出先でも気軽にネットへつなげられる点が魅力のモバイルルーター。ルーターとSIMの周波数が合わなくて使えないといった問題も、同時購入であれば解決できますし、モバイルルーターでも速度が速いので動画もテザリングも快適です。
専門家が回答!
データSIMに関するQ&Aポイントさえ押さえておけば、月々の基本料をグッと抑えることができるデータSIM。ほかにも、選ぶ際や契約時に覚えておきたいことを聞いてみました。
Q. 契約する前に必要な事前準備はありますか?
A:本人確認書類として写真の付いた身分証明書が必要です。
3大キャリアでは契約書を書きますが、免許証などをスマホで撮影してオンラインで簡単に契約できるのは、格安SIMのメリットといえるでしょう。 また、端末を新しい端末に変える場合は、機種変更のときと同じようにデータのバックアップが必要なので注意しましょう。
Q. データSIM契約後に音声通話=SIMやSMS付きに切り替えることはできますか?
A:基本的に切り替えはできません。契約をし直すことになるので、契約手数料などの初期費用がかかります。
電話番号を破棄したくない人や、いきなり音声通話なしにするのが心配な人は、まずは音声通話SIMで契約することをおすすめします。最近増えてきているデュアルSIM端末であれば、1つの端末に2枚のSIMを組み込めるので、もう1枚をデータSIMにすれば、料金を抑えたりデータ容量を増やすことができます。
Q. SMSなしのデータSIMで通話する方法はありませんか?
A:SMS認証の必要がない通話アプリなら、通話できます。音声通話ではありませんが、Zoomなどのミーティングアプリを利用するのも一つの方法です。
Q. 最低利用期間や途中解約の解約手数料はありますか?
A:基本的にデータSIMには最低利用期間や途中解約の手数料はありません。そのため、初期費用がかかるものの、プラン替えがしやすいのがデータSIMの特徴といえます。ただし、神SIMのみ12ヶ月間の最低利用期間があり、期間内での解約には手数料がかかります。
Q. 3大キャリアの月額料金と比べて実際にどれくらい安いの?
A:格安プラン(ahamo、povoなど)は別にして、20GBをベースに見てみると3大キャリア平均で月額6000〜7000円くらいなのが、データSIMでは3000円程度と、約2分の1程度に抑えられます。
Q. 「機種に対応したSIMのサイズは、どうやって確認したらよいのか?」
A:今自分が使用している機種のSIMサイズであれば、SIMスロットを開けて確認するのが早いです。また、新たな端末の購入を検討している場合は、製品のホームページで調べるのが簡単です。
Q. 「自分の機種で動くのか確認するにはどうすればよい?」
A:各データSIMが自分の機種で使えるかどうかは、格安SIMのホームページにある、動作確認一覧ページを参考にしましょう。ただし、これらの情報は各格安SIMが独自に調査したもので、動作が保証されているわけではないので、その点だけ注意しましょう。
まとめ
データSIMは、使いたい用途によって、契約するべきデータ容量が変わってきます。安さが魅力ではありますが、安さだけで選ぶと快適に使えないこともあるため、信頼できるメーカーで自分に合ったプランを選ぶことがポイントといえるでしょう。
プランがたくさん用意されているメーカーが多く、月々の使い方によってプランを気軽に変更できるのもデータSIMの良さです。月々のデータ使用料がわからない場合は、最初は多めの容量プランを選び、だんだん減らしていくのがおすすめですが、事前に普段のデータ容量を把握しておくことが、確実な節約につながると思います。