コーヒードリッパーのおすすめ10選!バリスタがおいしく淹れるコツや味わい別の選び方を解説

コーヒードリッパーおすすめ10選!バリスタが美味しく淹れられる人気商品の選び方を解説

コーヒードリッパーは、湯の抜ける時間の速さやコーヒーの粉と湯のふれ方の違いで、コーヒーの味を調整するアイテムです。

この記事では、ジャパンハンドドリップチャンピオンシップで3位になった実績のある、バリスタの井川鉄平さんに、「コーヒードリッパー」の選び方について教えていただきました。

また、おすすめのコーヒードリッパー10選や、コーヒードリッパーでおいしいコーヒーを淹(い)れるコツも紹介しているので、参考にしてみてください。

コーヒードリッパーのおすすめ10選
タイプ ペーパーフィルター使用タイプ フィルター不要タイプ
メーカー
商品名
カリタ ハリオ ハリオ ケーアイ カリタ タイムモア ハリオ ハリオ コレス ブルーノ
コーヒードリッパー 101-D V60耐熱ガラス透過ドリッパーオリーブウッド02 VDGR-02-OV 浸漬式ドリッパー スイッチ SSD-200-B ORIGAMIドリッパーエアーS ウェーブシリーズ ガラスドリッパー 155 クリスタルアイ B75 ダブルメッシュメタルドリッパー DMD-01-HSV カフェオールドリッパー・BATON 02 BT-CFOD-02 ゴールドフィルター C246 パーソナルコーヒードリッパー BHK244
カリタ|コーヒードリッパー 101-D ハリオ|V60耐熱ガラス透過ドリッパーオリーブウッド02 VDGR-02-OV ハリオ|浸漬式ドリッパー スイッチ SSD-200-B ケーアイ|ORIGAMIドリッパーエアーS カリタ|ウェーブシリーズ ガラスドリッパー 155 タイムモア|クリスタルアイ B75 ハリオ|ダブルメッシュメタルドリッパー DMD-01-HSV ハリオ|カフェオールドリッパー・BATON 02 BT-CFOD-02 コレス|ゴールドフィルター  C246 ブルーノ|パーソナルコーヒードリッパー BHK244
参考価格(税込) 237円 3388円 2564円 1490円 2310円 2980円 2191円 2200円 3300円 2970円
詳細情報 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る
WOODBERRY COFFEE バリスタ
井川鉄平さん
井川鉄平
コーヒー豆の生産から抽出までこだわったコーヒーとヴィーガンやオーガニックのブランチを提供する、スペシャルティコーヒーの専門店「WOODBERRY COFFEE」用賀店の店長を務める。国内のバリスタたちが競い合う「ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ2020(JHDC)」では、3位に入賞。日々、質の高いコーヒーを提供し、店にはファンが多く訪れている。

本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)

目次

バリスタが教える!

コーヒードリッパーを選ぶ前に知っておきたい4つのこと

コーヒー豆の個性によって、井川さんはコーヒードリッパーを何種類か使い分けているという

コーヒー豆の個性によって、井川さんはコーヒードリッパーを何種類か使い分けているという

コーヒードリッパーは、本体の形状、穴の大きさや数、リブの構造によって抽出時間が変わり、酸味・甘味・苦味の味わいに違いが出ます
さらに、フィルターの有無や本体の素材なども、味わいや使いやすさに影響します。

コーヒードリッパーの種類や素材、それによる味わいの違いなどについて、井川さんにお聞きしました。

1. フィルターを使用するタイプと不要なタイプがある

コーヒードリッパーには、フィルターと組み合わせて使うタイプとフィルターを使用しなくてもよいタイプがあります。

フィルターの有無|手軽さを重視するならペーパーフィルターを使うタイプがおすすめ

手軽さを重視するなら、抽出後のゴミが捨てやすいフィルターを使うタイプを選び、フィルターはペーパータイプのものを使うとよいでしょう。ペーパーフィルターを使うとコーヒーの微粉の混入も防げるため、ペーパードリップならではのクリーンな味わいのコーヒーになります。

コーヒードリッパーがフィルターも兼ねているタイプの場合は、紙を使わないという点において、エコに配慮できます。抽出されたコーヒーには微粉とコーヒーのオイルも含まれやすくなるため、コクや厚みといったボディ感がより感じられる味わいになるのが特徴です。抽出後に粉を捨てたり洗ったりする必要があり、手間を惜しまない人向けです。

2. 形状はおもに3種類|抽出時間に違いが出て味わいが変わる

コーヒードリッパーの本体の形状は台形型、円すい型、フラットボトム型の、大きく3つのタイプに分けられます。

形状によって抽出時間が変わり短いと酸味や甘味が出やすくすっきりとした味わいで、長くなると苦味が強くなり、雑味も出やすくなります。

<形状別・コーヒードリッパーの特徴>
形状 台形型 円すい型 フラットボトム型
画像 台形型 円すい型 フラットボトム型
抽出時間 長い 非常に短い 短い
特徴 ・湯とコーヒーの粉が触れている時間は長め
・コーヒーの酸味・甘味・苦味をじっくり取り出すことができる
・他の2つのタイプに比べ、 苦味や渋味などが出やすいが、コクや厚みのある味わいになる
・湯とコーヒーの粉が触れる時間は比較的短い
・湯を注ぐ量や回数によって、味わいのバランスを調整しやすい
・台形型と比べるとクリアーな印象の味わいに仕上げやすい
・湯とコーヒーの粉が触れる時間はやや短め
・底が平らでコーヒーの粉と湯が均一に触れやすく、成分をバランスよく抽出しやすい
・円すい型と比べるとやや苦味のある味わいに仕上げやすい

コーヒーの苦味やボディ(コクや厚み)をより味わいたい場合には台形型を、甘味や酸味がありすっきりした味わいが好みであれば円すい型を選びましょう。またフラットボトム型苦味・甘味・酸味をバランスよく味わえるタイプです。

3. 内側の穴と溝にも違いあり|湯が抜ける時間に影響し味わいが変わる

コーヒードリッパーの底には穴が開いています。同じ形状でも、穴の大きさや数によって、湯の抜ける時間の速さが変わります

穴の大きさは、小さいと湯がコーヒードリッパーの中にいったんとどまるためコーヒーの粉に触れる時間が長くなり、濃いめの味にしやすくなります。大きい場合は、湯がとどまることなく一気に抜けていくため、コーヒーの粉に触れる時間は短く、すっきりした味にしやすくなります。

また穴の数は、一般的なコーヒードリッパーでは1〜3つ程度です。数が多いほど湯の抜ける時間が短くなります。

穴|濃いめが好きなら小さい穴、すっきりした味わいが好みなら大きい穴のものに注目

コーヒードリッパーの内側にあるリブと呼ばれる溝も、湯の抜ける時間に影響します。リブはペーパーフィルターとドリッパーの間に隙間をつくり、空気を逃すことで湯の流れをサポートします。

リブがないものやストレート状のものは、湯の抜けが速いためすっきりとしたクリーンな味わいリブがスパイラル状やジグザグ状に入っているものは、湯の抜けがゆっくりなためしっかりしたボディ感のある味わいに仕上げやすくなります。

リブ|すっきり味にしたいならストレート状、しっかり味にしたいならスパイラル状を選ぶ

4. 素材はおもに4種類|保温性や耐久性が違う

コーヒードリッパーの素材はさまざま。毎日使うものなら、見た目のデザインや扱いやすさにもこだわって選ぼう

コーヒードリッパーの素材はさまざま。毎日使うものなら、見た目のデザインや扱いやすさにもこだわって選ぼう

コーヒードリッパーは、樹脂やガラス、陶器、金属など、さまざまな素材で作られており、それぞれに扱いやすさや保温性などが異なります

<コーヒードリッパーの素材による違い>
素材
樹脂
ガラス
陶器
金属
価格
まる
安い
さんかく
幅がある
さんかく
幅がある
ばつ
高い
扱いやすさ
まる
軽い
まる
手入れがしやすい
さんかく
重い
ばつ
手入れが大変
耐久性
ばつ
劣化しやすい
ばつ
割れやすい
さんかく
欠けやすい
まる
壊れにくい
保温性
さんかく
高くない
さんかく
高くない
まる
熱が逃げない
まる
熱伝導が良い
おすすめの人 毎日気兼ねなく使いたい人 手入れがしやすいものを選びたい人 熱いコーヒーを楽しみたい人 繰り返し使うので丈夫なものがいい人

また、コーヒードリッパーはキッチンやダイニングなど目にとまる場所に置いておくことも多いので、デザイン性を重視したい人もいるでしょう。

陶器や金属はデザイン重視のものが多い傾向にあります。また、ガラスと樹脂、ガラスと木材など、異素材の組み合わせでデザイン性の高いものもあります。ご自宅のインテリアになじむもの、目にするたびに気分が上がるものを選びましょう。

【タイプ別】コーヒードリッパーのおすすめ10選

おすすめのコーヒードリッパーを、ペーパーフィルターを使用するタイプと不使用のタイプに分けてご紹介します。使いやすいものを中心に、10点をピックアップしました。

気になる内容をクリック

コーヒードリッパーのおすすめ10選
タイプ ペーパーフィルター使用タイプ フィルター不要タイプ
メーカー
商品名
カリタ ハリオ ハリオ ケーアイ カリタ タイムモア ハリオ ハリオ コレス ブルーノ
コーヒードリッパー 101-D V60耐熱ガラス透過ドリッパーオリーブウッド02 VDGR-02-OV 浸漬式ドリッパー スイッチ SSD-200-B ORIGAMIドリッパーエアーS ウェーブシリーズ ガラスドリッパー 155 クリスタルアイ B75 ダブルメッシュメタルドリッパー DMD-01-HSV カフェオールドリッパー・BATON 02 BT-CFOD-02 ゴールドフィルター C246 パーソナルコーヒードリッパー BHK244
カリタ|コーヒードリッパー 101-D ハリオ|V60耐熱ガラス透過ドリッパーオリーブウッド02 VDGR-02-OV ハリオ|浸漬式ドリッパー スイッチ SSD-200-B ケーアイ|ORIGAMIドリッパーエアーS カリタ|ウェーブシリーズ ガラスドリッパー 155 タイムモア|クリスタルアイ B75 ハリオ|ダブルメッシュメタルドリッパー DMD-01-HSV ハリオ|カフェオールドリッパー・BATON 02 BT-CFOD-02 コレス|ゴールドフィルター  C246 ブルーノ|パーソナルコーヒードリッパー BHK244
参考価格(税込) 237円 3388円 2564円 1490円 2310円 2980円 2191円 2200円 3300円 2970円
形状 台形 円すい 円すい 円すい フラットボトム フラットボトム 円すい 円すい 台形 円すい
素材 樹脂 ガラス+木 ガラス+樹脂 樹脂 ガラス+樹脂 樹脂 金属 金属+樹脂 金属+樹脂 金属+樹脂
容量 1〜2杯用 1〜4杯用 1〜2杯用(できあがり量200mL) 1〜2杯用 1〜2杯用 1〜2杯用 1〜2杯用 1〜4杯用 2〜4杯用 1杯用(実使用量210mL)
購入サイト Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo!

【ペーパーフィルター使用タイプ】おすすめのコーヒードリッパー6選

まずは、ペーパーフィルターを使用するタイプのコーヒードリッパーをご紹介します。台形型、円すい型、フラットボトム型、それぞれ3つのタイプから選びました。

初心者にもおすすめのスタンダードな台形タイプ カリタ(KALITA) コーヒードリッパー 101-D

参考価格: ¥237(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 11.3×6.3×9.2cm
形状 台形
素材 樹脂
リブの有無 あり
穴の大きさと数 小×3
容量 1〜2杯用

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

台形といえばカリタが定番。プラスチック製をはじめ、陶器、金属製など素材のラインアップも豊富です。しっかりとしたボディ感のある味わいを作りやすいコーヒードリッパーです。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


1959年に設立された、コーヒー器具の老舗メーカー「カリタ」の三つ穴ドリッパー。プラスチック製なので、軽くて扱いやすい商品です。初めてコーヒードリッパーを買う初心者や、複数持ちたい人にも手にしやすい価格なのが、うれしいポイント。
カリタのコーヒードリッパーの最大の特徴は、「カリタ式」とも呼ばれる底に3個の穴が開いた構造です。湯を注ぐテクニックがなくても味にムラが出にくく、雑味が出てしまう前に、コーヒーの風味を効率よく抽出できます。

ガラスと木の組み合わせがおしゃれ ハリオ(HARIO) V60耐熱ガラス透過ドリッパーオリーブウッド02 VDGR-02-OV

参考価格: ¥3,388(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 12×9.5×11.5cm
形状 円すい
素材 ガラス+木
リブの有無 あり
穴の大きさと数 大×1
容量 1〜4杯用

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

円すい形の代表格V60。明るい酸味とクリーンな印象の味わいを作りやすく、多くのスペシャルティコーヒーのお店で使用されているコーヒードリッパーです。Youtubeにもたくさんの抽出レシピがアップされています。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


耐熱ガラスメーカー「ハリオ」の定番である、V60ドリッパーのシリーズ。耐熱性の高いガラスドリッパーとナチュラルなオリーブウッドホルダーの組み合わせで、機能とデザインの両方を兼ね備えた商品です。
オリーブウッドホルダーと内側のシリコンゴムは取り外しが可能で、洗いやすい構造になっています。キッチンに置くだけで、おしゃれな雰囲気を演出してくれます。

自由度の高い抽出を可能にするスイッチ構造 ハリオ(HARIO) 浸漬式ドリッパー スイッチ SSD-200-B

参考価格: ¥2,564(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 11.8×13.3×11.5cm
形状 円すい
素材 ガラス+樹脂
リブの有無 あり
穴の大きさと数 大×1
容量 1〜2杯用(できあがり量200mL)

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

湯の抜けをスイッチ一つで自在に変えられるので、多様な味作りができます。2023年のハンドドリップコーヒーの競技会、ジャパンブリュワーズカップ(JBrC)では、チャンピオンが使っていました。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


一般的な、コーヒーの粉に湯を透過させて抽出する透過式ではなく、コーヒーの粉に湯を浸透させてから抽出する浸漬(しんし)式のドリッパーです。任意のタイミングでスイッチを押してドリップするため、いつでも同じ味わいのコーヒーを淹れやすくなります。
スイッチでドリッパーの底の穴が開閉する構造になっており、あらかじめ穴を開けた状態にしておけば透過式で抽出することも可能。透過式と浸漬式を組み合わせて抽出することもできるので、抽出の自由度が高いドリッパーです。

2種類のフィルターが使用できる日本製ドリッパー ケーアイ(k-ai) ORIGAMIドリッパーエアーS

参考価格: ¥1,490(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 12×7×12cm
形状 円すい
素材 樹脂
リブの有無 あり
穴の大きさと数 大×1
容量 1〜2杯用

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

折り紙のようなデザインから名付けられたコーヒードリッパー。湯の抜けがとても速く、味作りの自由度も高いです。比較的新しい商品ですが、プロにも人気があります。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


そのデザインの斬新さと機能性の高さで、コーヒードリッパーの新定番といわれているORIGAMIシリーズ。陶磁器製に加え、軽くて丈夫な樹脂製の商品が新たにラインアップされました。
20個ものリブが、コーヒードリッパーとフィルターの間に空間をつくり、湯の抜けをスムーズにサポートします。湯の抜けをコントロールしやすく、多彩な味を表現できるのも特徴です。円すい形とウェーブ形、2種類のフィルターを使用できます。

シンプルなフラットボトム型の定番 カリタ(KALITA) ウェーブシリーズ ガラスドリッパー 155

参考価格: ¥2,310(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 11.5×6.5×11cm
形状 フラットボトム
素材 ガラス+樹脂
リブの有無 なし
穴の大きさと数 小×3
容量 1〜2杯用

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

フラットボトム型の代表格、カリタのウェーブシリーズ。全ての粉にお湯が当たる様子を目視できるので、誰でも均一に味を抽出しやすく、バランスの良い味わいを作りやすいのが特徴です。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


リブがなく、ウェーブタイプのフィルターを使用するカリタのウェーブシリーズ。コーヒードリッパーとフィルターの接触面が少なく、コーヒーが速やかにドリップされます。
偏ってお湯を注いでしまっても、底が平らなのでコーヒーの粉に湯をまんべんなく触れさせることができます。また、底に3つの穴が点在しており、湯の抜ける速度が遅くなりすぎず、雑味成分の抽出を少なくできます

カッティングされたデザインが美しい タイムモア(TIMEMORE) クリスタルアイ B75

参考価格: ¥2,980(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 7.2×9.8×9cm
形状 フラットボトム
素材 樹脂
リブの有無 あり
穴の大きさと数
容量 1〜2杯用

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

フラットボトムのドリッパーの中でも、特に湯の抜けが速い。全ての粉から均一に抽出しながらも、後半に出てきやすい苦味や渋味を抑えてクリーンな印象に仕上げることができます。洗練されたデザインも魅力です。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


タイムモア(TIMEMORE)は、中国の上海で誕生したコーヒー器具のブランド。「プロフェッショナル+美学」をコンセプトにしており、使いやすくデザイン性の高い商品ラインアップが特徴です。
高級感あるデザインのコーヒードリッパーは、75度の傾斜と内側の20本のリブが特徴。また、底面は10本のリブと大きい穴の構造になっており、湯の抜けがスムーズでコーヒーの成分を引き出しやすくなっています。湯の注ぎ方の技術による味わいの差が出にくく、初心者にもおすすめの商品です。

【フィルター不要タイプ】おすすめのコーヒードリッパー4選

次にご紹介するのは、本体そのものがメッシュ構造でフィルターも兼ねているコーヒードリッパーです。使いやすさに注目してセレクトしました。

目が細かく微粉の混入が少ない ハリオ(HARIO) ダブルメッシュメタルドリッパー DMD-01-HSV

参考価格: ¥2,191(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 13.2×8.1×9.4cm
形状 円すい
素材 金属
リブの有無 なし
穴の大きさと数 なし
容量 1〜2杯用

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

メッシュの目が細かく、微粉の混入が比較的少ない。湯の抜ける速度はフィルターを使用する円すい型のコーヒードリッパーと大きく変わらないため、味わいのコントロールがしやすいです。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


メタルフィルターならではのコーヒーオイルを感じる味わいを楽しめるドリッパー。細かいエッチング加工を施したメッシュフィルターを二重に重ねており、抽出時にコーヒーの微粉がコーヒーに混入しにくい構造。ペーパーフィルターでドリップしたような透明感も表現できます。
ドリッパーの内側にコーヒー粉の目安となる目盛りが付いており、メジャースプーンがなくても適量のコーヒーが淹れられるのも使いやすいポイントです。

エコにコーヒーを楽しみたい人におすすめ ハリオ(HARIO) カフェオールドリッパー・BATON 02 BT-CFOD-02

参考価格: ¥2,200(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 12.1×10.5×13.5cm
形状 円すい
素材 金属+樹脂
リブの有無 なし
穴の大きさと数 なし
容量 1〜4杯用

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

メッシュの目はやや粗いため、微粉の混入が多くボディ感や素材感をそのまま味わえる。粗めの粉をセットすると湯の抜けが速くなり、軽やかなボディ感に仕上がりやすいです。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


ガラス素材のコーヒードリッパーを多く展開しているハリオが、環境に配慮した素材を使用して作っているのが「BATONシリーズ」。メッシュ部分はステンレスですが、本体部分は捨てられてしまう抽出後のコーヒーの粉などの天然系素材と天然系無機物を配合した樹脂素材で、プラスチック使用量を約50%に減らしています。
ペーパーフィルターを使用した場合の円すい型コーヒードリッパーと比べ、抽出する時間がやや長く、コーヒーオイルも抽出されるため、コクのある味わいのコーヒーが楽しめます

純金コーティングでコーヒーの個性を余すことなく引き出す コレス(Cores) ゴールドフィルター C246

参考価格: ¥3,300(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 10×7.5×9.5cm
形状 台形
素材 金属+樹脂
リブの有無 なし
穴の大きさと数 なし
容量 2〜4杯用

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

メッシュが粗めで、湯の抜ける速度がとても速いため、明るい酸味の感じられる味わいに仕上がりやすい。微粉の混入が多くなってしまうので、ザラつきが苦手な人は注意が必要です。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


コレス(Cores)は日本のコーヒーツールブランド。「コーヒーを愛する人たちそれぞれに、スペシャルティコーヒーの多彩な個性をそのままに伝える」ことをコンセプトにしています。
縦型のスリットが特徴的なメッシュ構造は、純金コーティングされているため化学変化に強く、味と香りに対してもっとも影響が少ないフィルターといわれています。コーヒー豆の個性を余すことなく引き出すことができる商品です。

ペーパーレス×1人用サイズでコーヒーをコンパクトに楽しめる ブルーノ(BRUNO) パーソナルコーヒードリッパー BHK244

参考価格: ¥2,970(税込)

サイズ(幅×高さ×口径) 10.5×9×9cm ※商品全体のサイズ
形状 円すい
素材 金属+樹脂
リブの有無 なし
穴の大きさと数 なし
容量 1杯用(実使用量210mL)

※価格は税込です

専門家のおすすめポイント

コンパクトながら、味わいは他のペーパーレスの商品と差がありません。1人分サイズのコーヒードリッパーとカップがコンパクトに収納できるよう設計してあるので、ミニマルにコーヒーを楽しみたい方におすすめです。

井川鉄平さんのおすすめポイント

WOODBERRY COFFEE バリスタ

井川鉄平さん


デザイン性の高い家電や生活雑貨で人気の「ブルーノ(BRUNO)」ブランドのコーヒードリッパー。コンパクトながらもメタルフィルターは二重になっており、微粉を通しにくい構造です。
カップと一体になった個性的なスタイルは、1人分が淹れやすいサイズ。コーヒー好きな人へのプレゼント、1人暮らしで毎日コーヒーを飲む、キャンプなどでコーヒーを淹れるなど、使い方次第で幅広く楽しめる商品です。

コーヒードリッパーを使っておいしくコーヒーを淹れるコツ

「コーヒーの粉を入れる前に、フィルターをセットしたコーヒードリッパーを温めるのがポイントです」と井川さん

「コーヒーの粉を入れる前に、フィルターをセットしたコーヒードリッパーを温めるのがポイントです」と井川さん

コーヒードリッパーで好みの味のコーヒーを淹れるコツについて、井川さんに伺いました。

コーヒードリッパーを温めておく

コーヒーの抽出を始める前に、コーヒードリッパーを温めておくことがポイントです。

コーヒードリッパーにフィルターをセットしたら、コーヒーの粉を入れる前に全体に湯をかけて捨ててください。これによりコーヒードリッパー本体の温度が上がり、湯の温度がドリッパーに奪われて下がりすぎてしまい、コーヒー成分の抽出が不十分になるのを防ぎます。

好みの味わいになるように湯の温度や注ぐ時間を調整する

注ぐ湯の温度は高ければ苦味が出やすく、低ければ酸味や甘味が出やすくなります。注ぐ湯の温度を変えて何回か淹れてみて、温度による味の出方を比べると味の違いがわかり、好みの味を作りやすくなります。

また、注ぐ時間が短ければ酸味や甘みが出やすいのですっきりとした味わいに、長ければ苦味が強くなり濃いめの味わいになります。

他にも、コーヒーをおいしく淹れるためのポイントは「粉とお湯の比率」「入れる粉の挽き目」などで、自分好みの味わいに調節することができます。おいしいコーヒーを淹れるためには、それらを測ってみることから始めてみてください。

困ったことやわからないことがあれば、コーヒー豆を購入したお店に相談してみてください。快く応じてくれると思います。私たちの店でも、お客様に質問されたら答えています。

コーヒードリッパーに関するQ&A

最後に、コーヒードリッパーのよくある疑問について井川さんに答えていただきました。

店ではコーヒー豆やコーヒー器具も販売。客からのさまざまな質問に快く答えている

店ではコーヒー豆やコーヒー器具も販売。客からのさまざまな質問に快く答えている

Q. コーヒードリッパーで人気がある日本のメーカーはどこ?

A. いくつかありますが、「カリタ」と「ハリオ」です。どちらも、多くの種類のコーヒードリッパーやコーヒーを淹れるアイテムを発売しています。

「カリタ(Kalita)」は、神奈川県にあるコーヒー機器の総合メーカーです。1959年の創業以来、コーヒードリッパー、コーヒーミル、ポット、フィルターなどさまざまな商品を展開しています。プロからの信頼も厚く、日本のコーヒー文化の草分け的存在です。

もう一方の「ハリオ(HARIO)」は、東京都にある耐熱ガラスメーカーです。1921年に創業され、高品質なガラス製品を提供しています。その高い技術力を生かし、見た目にも美しいガラス製のコーヒードリッパーなどを製造しています。

どちらのメーカーも高品質で信頼性も高く、プロアマ問わず世界中のコーヒーラバーから支持されています

Q. ペーパーフィルターはどうやって選べばいい?

「毎回、好みの味のコーヒーを淹れるためには『スケール』を使うのがおすすめです」と井川さん

「毎回、好みの味のコーヒーを淹れるためには『スケール』を使うのがおすすめです」と井川さん

A. 一般的に紙製のペーパーフィルターを使うことがほとんどです。

基本的には、それぞれのコーヒードリッパーの形状に合ったフィルターを使います

<ペーパーフィルターの種類>
台形タイプ 円すいタイプ ウェーブタイプ
台形タイプ 円すいタイプ ウェーブタイプ
台形型用 円すい型用 フラットボトム型、リブのないコーヒードリッパー用

リブのないコーヒードリッパーはウェーブタイプのペーパーフィルターを使用すると、スムーズな湯の流れをつくることができます。2種類のペーパーフィルターを使える場合もあるので、商品のパッケージや公式サイトで確認しましょう。

ウェーブ型のフィルターは、ドリッパーによってはリブの代わりに利用する場合もある

ウェーブ型のフィルターは、ドリッパーによってはリブの代わりに利用する場合もある

さらにペーパーフィルターには、漂白した白色のものと、無漂白の茶色のものがあります。コーヒーの風味をクリアに味わいたい人には、コーヒーの香りや味を邪魔しない漂白したものがおすすめです。無漂白のものは、紙そのもののにおいがコーヒーに移ってしまうことがあるため、気になる人は避けた方がいいでしょう。

Q. コーヒードリッパーとセットでそろえておくと便利なアイテムは?

好みの味のコーヒーを淹れるなら、コーヒードリッパー以外の道具も徐々にそろえたい

好みの味のコーヒーを淹れるなら、コーヒードリッパー以外の道具も徐々にそろえたい

A. コーヒードリッパーを買うとき、一緒にそろえておきたいアイテムはいろいろとあります。おもなものを以下の表にまとめました。

<コーヒードリッパーとセットでそろえたいアイテム一覧>
アイテム 役割 重要度
フィルター ドリッパーと組み合わせてコーヒーをろ過する
はなまる
スケール コーヒーの粉と注いだお湯の量、抽出時間を測る
まる
サーバー 抽出したコーヒーをためておく
まる
温度計 コーヒーの粉に注ぐ湯の温度を測る
まる
メジャースプーン 必要なコーヒーの粉を計量する
まる
ドリップ用ポット 湯量を調整しながら注ぐ
まる

ドリッパーとフィルター以外は、必要に応じて徐々にそろえていくとよいでしょう。この中でも、ぜひ持っておきたいアイテムがスケールコーヒーの粉と注いだお湯の量、抽出時間を測る道具です。

コーヒーを淹れるときに、どれぐらいの粉に対し、どれぐらいのお湯を、どれぐらいの時間をかけて注ぐのかは、とても重要です。それらをスケール一つでモニターできるため、毎回、ほぼ同じ味わいのコーヒーを淹れることが可能になります

コーヒースケールを使うと、コーヒーの味が湯量や抽出時間でどう変わるかが可視化される

コーヒースケールを使うと、コーヒーの味が湯量や抽出時間でどう変わるかが可視化される

また、必須ではないものの、最近よく見かけるようになったアイテムがドリッパースタンドです。サーバーやカップなどに直接ドリッパーをセットしなくてもよく、続けて作業がしやすくなります。横長のものなら、一度に複数のドリッパーを並べて使うことができるので、同時に種類の違うコーヒーを淹れたいときや、一度に淹れる杯数が多いときに便利です。

ドリッパースタンドを使うとカップやサーバーが動かしやすいので、繰り返しコーヒーを淹れるときに便利

ドリッパースタンドを使うとカップやサーバーが動かしやすいので、繰り返しコーヒーを淹れるときに便利

Q. キャンプなどのアウトドアにはどんなコーヒードリッパーがいい?

A. 持ち運べるのであれば、使い慣れたものがよいでしょう。アウトドアでも特に、登山などで標高が高い場所にいるときは水の沸点が下がるため、湯の温度を上げにくい場合があります。その際には、円すい型の湯の抜けが遅いドリッパーを選ぶとよいでしょう

アウトドア用品店では、便利な折り畳み式のコーヒードリッパーも並んでいます。持ち運びの手軽さを重視するなら、折り畳み式のものを選ぶのも一つの方法です。

コンパクトに畳めるスプリング状のコーヒードリッパーは、持ち物を少なくしたいアウトドア向き

コンパクトに畳めるスプリング状のコーヒードリッパーは、持ち物を少なくしたいアウトドア向き

Q. 100均で買えるコーヒードリッパーってどう?

A. 100円ショップで売られているような安価なアイテムと高価なアイテムの違いは、コーヒーをおいしく淹れられるように研究されたものかどうか。コーヒー器具メーカー製ではない安価なアイテムは、形こそ高価な道具とあまり変わらないように見えるかもしれませんが、つくりには荒さが目立ちます。つくりが粗いと、狙った味に調整しにくかったり、雑味が出やすくなってしまったりということが起こります。

コーヒー器具メーカーは、コーヒーをおいしく淹れられるように何年もかけて研究開発しています。すごく高価なものを買う必要はありませんが、まずは名の知れたメーカーの製品を買うことをおすすめします。

コーヒードリッパーのAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングではコーヒードリッパーの売れ筋ランキングを見ることができます。

Amazonでは上位100位、楽天市場、Yahoo!ショッピングではリアルタイム・デイリー・週間ランキングのコーヒードリッパーの売れ筋ランキングを紹介しています。どれを買おうか迷ったときは、売れ筋ランキングを参考にしてみてもよいでしょう。

Amazonの売れ筋ランキングへ 楽天市場の売れ筋ランキングへ Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングへ

まとめ

  • コーヒーの粉から、酸味・甘味・苦味の3つの味わいをどれぐらい取り出すかをコーヒードリッパーによる抽出時間で調節できる
  • 苦味やボディを味わいたい人には、台形型のコーヒードリッパーがおすすめ
  • 甘味や酸味を味わいたい人には、円すい型のコーヒードリッパーがおすすめ
  • 苦味・甘味・酸味をバランスよく味わいたい人には、フラットボトム型のコーヒードリッパーがおすすめ
  • おいしいコーヒーを淹れるコツは、まずコーヒードリッパーを温めること

今回はバリスタの井川さんにお話を伺い、コーヒードリッパーの使い方や、選ぶときのポイント、おすすめの商品などをご紹介しました。

コーヒードリッパーは、形状の違い、穴やリブの構造によって、淹れるコーヒーの味わいを変化させることができます。ぜひ、この記事の内容を参考にコーヒードリッパーを選んで、自分好みの味わいのコーヒーを淹れてみてください。

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