健康ニーズの高まりにともない、あらためて注目されているヨーグルト。そんなヨーグルトが手軽に作れるのがヨーグルトメーカーです。
牛乳パックのまま作れたり、専用の調理容器で多彩な料理ができたりとタイプもさまざまで、どのように使いたいかによって、選ぶヨーグルトメーカーは変わってきます。
この記事では、ヨーグルトソムリエで料理研究家のほりえさちこさんに、ヨーグルトメーカーの選び方を教えていただきました。ヨーグルトを使った料理レシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

▼おすすめ商品を知りたい方はこちら

SELECTor

ほりえさちこ

ヨーグルトソムリエ・料理研究家

ほりえさちこさん

テレビや雑誌を中心に、子育ての経験を生かし、栄養バランスの取れた手軽にできておいしい料理を提案。糖質オフなどの健康に気を使ったレシピを得意としており、ヨーグルトソムリエや乳酸菌ソムリエの資格を生かしてヨーグルトを使ったメニューも多数手がけている。

本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)

目次

選ぶ前に知っておきたいヨーグルトメーカーの基礎知識

ヨーグルトメーカーの種類や、ヨーグルトメーカーでできることなどヨーグルトメーカーの基礎知識をほりえさんに教えてもらいました。

ほりえさん1

「ヨーグルトメーカーはとても便利なので、ぜひ使ってみてほしいです」

ヨーグルトメーカーでどんなことができる?

ヨーグルトメーカーはヨーグルトを作るほかに、低温調理器や発酵食品メーカーとしても使えます
作れるものは機種によって異なりますが、例として、サワークリームカッテージチーズ発酵バターなどの乳製品や、甘酒味噌塩麹天然酵母、乳酸菌発酵させた浅漬けピクルスといった発酵食品が作れます。
また、鶏ハムコンフィ煮豚ローストビーフといったメニューもできます。
活用すれば、ヨーグルト以外にもさまざまな料理を楽しむことができるのがヨーグルトメーカーの魅力の一つです。

低温調理

フライパンで焼き目をつけてから、3時間程度ヨーグルトメーカーで低温調理をするだけで、ローストポークができる

ヨーグルトメーカーの種類

ヨーグルトメーカーは、牛乳パックタイプ調理容器タイプの2種類に分けられます。

牛乳パックタイプ 調理容器タイプ
牛乳パックタイプ 容器タイプ
牛乳パックの中に種となるヨーグルトを入れて、紙パックのまま作るタイプ 専用の容器の中に、種となるヨーグルトと牛乳を入れて作る

牛乳パックタイプは紙パックのままヨーグルトメーカーに入れて作るので、手軽に作れるのが特徴です。
一方調理容器タイプは、専用の容器を使う必要があり煮沸消毒などの手間はありますが、低温調理器や発酵食品メーカーとして作れるメニューが多いのが特徴です。

牛乳パックタイプと調理容器タイプのメリット・デメリット

牛乳パックタイプ 調理容器タイプ
メリット
  • 牛乳パックをセットするだけでヨーグルトが作れる
  • お手入れが簡単
  • 比較的値段が安く、買いやすい価格のものが多い
  • 低温調理器や発酵食品メーカーとしてヨーグルト以外にさまざまなメニューが作れる
デメリット
  • 低温調理器や発酵食品メーカーとしては使いにくい
  • 煮沸消毒など作る際に少し手間がかかる
向いている人
  • 基本的にヨーグルトだけ作れればいいという人
  • 使用頻度の高い人
  • ヨーグルト以外にもさまざまな料理に使いたい人
  • 煮沸消毒などの手間を気にしない人

牛乳パックタイプは、牛乳パックをそのままセットするだけでいいので、初心者でも簡単にヨーグルトを作ることができますし、お手入れもとても簡単です。また、比較的値段が安く、買いやすい価格のものが多いのもメリットです。
ただ、牛乳パックで作ることに特化している分、低温調理器や発酵食品メーカーとして作れるメニューは少ないというデメリットがあります。

調理容器タイプは、低温調理器や発酵食品メーカーのような使い方ができるので、ヨーグルトのほかにもさまざまな料理に使えるのが魅力です。その一方で、ヨーグルトは乳酸菌を使っているので、雑菌があるとうまく作れなくなるため、ヨーグルトを作る前に、調理容器を煮沸消毒するという手間があります。

ヨーグルトメーカーを選ぶポイント

使いやすいヨーグルトメーカーを選ぶためのポイントをほりえさんに教えてもらいました。

目的や使用頻度に合わせてタイプを選ぶ

まず大切なポイントは、ヨーグルトメーカーをどのように使いたいか、どのくらい使用するかです。
ヨーグルトをメインでほぼ毎日作って、たまにほかの料理も作りたいという人には気軽に作れてお手入れも楽な牛乳パックタイプがおすすめです。
ときどきヨーグルトを作りつつ、ほかの料理も積極的に作ってみたいという人は、作れるメニューが多い調理容器タイプがよいでしょう。

使い勝手を考えて機能を選ぶ

機能が絞られていて、ワンタッチで作れる機種ヨーグルトをメインで作る人や、機械の操作があまり得意ではない人によいでしょう。
細かく温度調節できる機種は、いろいろな料理を作りたい人に向いています。さらにタイマー機能がついていると便利です。
自分が操作しやすく、使い勝手がよいものを選びましょう。

操作性もチェックポイント

操作性もチェックポイント

置き場所を考えてサイズやデザインを選ぶ

一般的に牛乳パックタイプはコンパクトなものが多く、調理容器タイプは牛乳パックタイプと比べて一回り程度大きいサイズになっています。調理容器タイプは作れる容量が多いほど、サイズも大きくなります。どこに置くかを考えて、置くスペースに合ったサイズを選ぶようにしましょう。
また、デザイン性も選ぶ一つのポイントになります。キッチンインテリアに合ったものを選ぶといいでしょう。ただしおしゃれなデザインのものは価格も高めになっているので、予算とあわせて考えてみてください。

キッチンの雰囲気と相性が良いデザインを選ぶのがおすすめ

キッチンの雰囲気と相性が良いデザインを選ぶのがおすすめ

人数や食べる量に合った容量を選ぶ

ヨーグルトメーカーの容量は600ml~1Lくらいのものが多いです。
4人家族で毎日ヨーグルトを食べる場合でも、1L作れるものであれば2日に1回程度作れば足ります。量を調節するだけで少ない分量でも作ることができるので、ファミリーや一人暮らしの方は、1Lを目安にするとよいでしょう。
ヨーグルトをほかの料理などにも使いたい場合や、家族が多くてたくさんヨーグルトを消費する場合は、2L作れる大容量の機種がおすすめです。

調理容器が小分けタイプになっている機種も

調理容器が小分けタイプになっている機種も

ヨーグルトメーカーの選び方|ポイントまとめ

ヨーグルトメーカーは使う頻度や作りたい量などを考え、使い勝手のよいものを選びましょう。選び方のポイントをまとめました。

  • ヨーグルトをメインに作るなら牛乳パックタイプワンタッチで作れる機種いろいろな料理を作りたいなら調理容器タイプ細かく温度調節できる機種がおすすめ
  • 置き場所に合うサイズキッチンインテリアに合うデザインのものを選ぶ
  • ファミリーや一人暮らしなら1Lを目安に、家族が多くてたくさんヨーグルトを消費する場合は、2L作れる大容量の機種を選ぶ

ヨーグルトソムリエが教えるごちそうヨーグルトレシピ

ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作ったら、そのまま食べるだけでなくぜひ料理にも活用してみましょう!
今回はヨーグルトを使ったレシピを多数考案しているほりえさんに、初心者でも簡単にできるヨーグルトレシピを教えていただきました。

ヨーグルトのヘルシーバーニャカウダ

レシピ1

材料(2人分)

  • ヨーグルト 1/2カップ
  • :オリーブ油大さじ3、にんにくすりおろし2かけ分、細かく包丁でたたいたアンチョビ4枚
  •  適量
  • 粗びきこしょう 適量
  • お好みの野菜 適量
    (かぶ、にんじん、パプリカ、ゆでブロッコリーなどが彩りが良くおすすめ)
レシピ2

作り方

レシピ3 1. 鍋にAの材料を入れて弱火にかけ、油がふつふつしてきたらそのまま弱火で5分程度煮て、火からおろす。しっかりと煮込んで、にんにくの香りやアンチョビの香りを油に移すのがポイント
レシピ4 2. 粗熱が取れたらボウルに移し、ヨーグルト、塩、こしょうを加え手早く混ぜる
レシピ5 3. お皿に野菜とソースを盛り付けて完成!野菜をディップして食べましょう

ヨーグルトメーカーに関するよくある疑問Q&A

ヨーグルトメーカーに関する疑問についてほりえさんにお答えいただきました。

ほりえさん2

「コスパがよいのもヨーグルトメーカーのメリットです」

Q. ヨーグルトメーカーを使うとお金の節約になる?

A. 最初にヨーグルトを作る際は、牛乳1Lと種となるヨーグルトが必要になります。だいたいできあがったヨーグルトが10食分程度になるので、市販のヨーグルトを購入するよりも、少ないコストで作れます。電気代やヨーグルトメーカー本体の価格を含めても、長期間で見ればヨーグルトメーカーを使った方がコストパフォーマンスがよいのです。

Q. ヨーグルトメーカーのお手入れが難しそう

A. 乳酸菌を扱っているので、お手入れが難しそうというイメージがあるかと思いますが、実は思っているより簡単です。「牛乳パックタイプ」の場合は、汚れた部分をふき取るだけでOKです。「調理容器タイプ」の場合は、雑菌が付かないように、作る前に調理容器などを煮沸消毒しなければいけないですが、それだけ忘れなければ簡単にヨーグルトが作れます。

Q. 特殊な乳酸菌は増やせる?

A. 最近話題となっているR-1などの特殊な乳酸菌ですが、メーカーの工場などで厳密に管理されて増やしているので、基本的にはヨーグルトメーカーで作った場合は市販品と同じ効果は期待できないとされています。ただ、機種によっては増やせるものもあるようなので、気になる方はメーカーに問い合わせるのがよいと思います。

Q. ヨーグルトが固まらないのはなぜ?

A. 種となるヨーグルトがよく混ざっていないとうまく固まらない場合があるので、牛乳に加えたときに清潔なスプーンなどでかきかぜます。乳酸菌が少ない場合だけでなく、実は多すぎてもしっかり固まらないんです。なので、各機種に付属しているレシピブックどおりの分量で作るようにしましょう。

ヨーグルトアップ

また、よくあるケースとしては、雑菌が混ざっていたということが多いです。調理容器タイプの場合は、作ったままで同じ容器を使わないようにしましょう。調理容器はしっかり煮沸消毒していても、ヨーグルトをすくうときに使ったスプーンや、種となるヨーグルトを保存していた容器に雑菌が付いていて失敗したということがあるので、ヨーグルト作りに使うスプーンや保存容器も忘れずに消毒するようにし、容器を清潔にしてから次のヨーグルトを作りましょう。
また、カスピ海ヨーグルトの発酵温度は普通のヨーグルトよりも低い20~27℃くらいなので、雑菌が繁殖しずらい環境ではあります。ですが、絶対雑菌が入らないというわけではないので使う容器はしっかり煮沸しましょう。

Q. ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトは種に使える?

A. ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトも種に使えますが、出来上がったヨーグルトからの継ぎ足しは3回までが目安と言われています。出来上がったヨーグルトを次のヨーグルトの種にする場合は、食べ始める前に煮沸した容器に種を保存してください。注ぐときのスプーンも必ず煮沸するか、食品用アルコールで消毒しましょう。食べ残ったヨーグルトを種にしてしまうと雑菌が入っている可能性があるので使わないようにしてください。

まとめ

  • ヨーグルトをメインに作るなら牛乳パックタイプワンタッチで作れる機種いろいろな料理を作りたいなら調理容器タイプ細かく温度調節できる機種がおすすめ
  • 置き場所に合うサイズキッチンインテリアに合うデザインのものを選ぶ
  • ファミリーや一人暮らしなら1Lを目安に、家族が多くてたくさんヨーグルトを消費する場合は、2L作れる大容量の機種を選ぶ
  • 雑菌が混ざらないよう、調理容器やスプーンはしっかり消毒してから使う

今回はヨーグルトソムリエのほりえさちこさんに、ヨーグルトメーカーの基礎知識や選び方、簡単レシピを教えてもらいました。ヨーグルトメーカーを使って、手作りヨーグルトを毎日の健康習慣に取り入れましょう!

▼おすすめ商品を知りたい方はこちら

SHARE

このページをシェアする

Copied

LINE公式アカウント