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ハンドブレンダーの選び方を管理栄養士が解説!レシピも紹介

つぶす、混ぜる、刻むといった機能を備え、スムージーや離乳食、ポタージュスープなどが手軽に作れるハンドブレンダー。商品によってアタッチメントの種類などが異なるので、どれを選べばいいのか迷ってしまう人もいるでしょう。
この記事では、管理栄養士でフードコーディネーターの北嶋佳奈さんに、ハンドブレンダーの選び方を教えていただきました。ハンドブレンダーを使ったレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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管理栄養士・フードコーディネーター 株式会社Sunny and代表取締役
北嶋佳奈さん
大学卒業後、飲食店勤務や料理家アシスタントを経験し独立。「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに美容・ダイエット・健康に関する料理本の出版、雑誌でのレシピ開発やコラム執筆、ラジオ・テレビ・イベントへの出演などで活動。オーダーメイド食事サポートサービスや企業向け健康セミナーも展開中。『デパ地下みたいなごちそうサラダ ベストレシピ決定版』(宝島社)など著書多数。
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目次
ハンドブレンダーの基礎知識
ハンドブレンダーの使い方やほかの調理家電との違いなど、ハンドブレンダーの基礎知識を北嶋さんにお聞きしました。
ハンドブレンダーは何ができる?
野菜や果物といった食材をつぶしたり混ぜたりすることが、ハンドブレンダーのメインの使い方になります。ハンドブレンダーを使うことで、スムージーやポタージュ、離乳食などが簡単に作れるようになります。
そのほかに、アタッチメントを変えることで、泡立て器になったり、野菜をみじん切りにできるフードプロセッサーのように使えたり、氷や冷凍フルーツを細かく砕くアイスクラッシャーのように使えたりと、機種によっては1台で何役もの機能を備えています。

「アタッチメントを付け替えると、色々な料理に使えて便利です」
ミキサー、フードプロセッサー、ジューサー、ハンドミキサーとの違いは?
ハンドブレンダーは、ミキサーやフードプロセッサー、ジューサー、ハンドミキサーと似たような機能を備えていますが、それぞれ異なった使い道があります。
種類 | イメージ | 機能、特徴 | ハンドブレンダーとの違い |
---|---|---|---|
ミキサー | ![]() |
食材を細かく刻んだり、かくはんする | 違いは一度に使える容量とパワー。ミキサーは本体が大きく、一度にかくはん可能な食材の量は多いが、その分場所をとる |
フードプロセッサー | ![]() |
野菜や果物、肉などの食材を細かく刻むことに特化している | ハンドブレンダーでは可能な食材の形が無くなるまで細かくして混ぜることは不得意 |
ジューサー | ![]() |
果物などの果汁を絞り出すことができる | ジューサーでは、ハンドブレンダーで果汁を絞りだしたときには残ってしまう繊維質まで絞り出すことができる |
ハンドミキサー | ![]() |
食材を混ぜることが得意で、生クリームを泡立てたりメレンゲを作る際はとても便利 | ハンドブレンダーでも泡立て器が付いているものも多いが、ハンドミキサーの方がパワーが強い |
ハンドブレンダーと一番似た機能をもっているのがミキサー。そして、それぞれの機能に特化したものが、フードプロセッサー、ジューサー、ハンドミキサー。ですが、ハンドブレンダーが1台あると、専用の機械ほどではないものの、ある程度の機能を兼ね備えているものが多いので便利です。
ハンドブレンダーの基本的な使い方
ハンドブレンダーの使い方は、専用の容器につぶしたい食材を入れ、ハンドブレンダーの電源を入れて、食材をつぶすだけ。あまり調理家電を使い慣れていない人でも、簡単に扱えます。また、機種によっては専用の容器ではなく、鍋やボウルなどに直接入れて使えるものもあり、洗い物が増えないのもうれしいポイントです。

「最初は弱めでだんだんと強くして使うのが、食材を飛び散らせないコツです」
ハンドブレンダーを選ぶ6つのポイント
使いやすいハンドブレンダーを選ぶためにチェックしたい6つのポイントを、北嶋さんに教えてもらいました。
1. 重さ・大きさが自分に合っているか
ハンドブレンダーは手で持って使うものなので、持ちやすい重さ・大きさのものを選ぶことが大切です。
重みで食材をつぶしている部分もあるので、適度な重さがあるものがベストですが、あまり重いものだと使っているうちに手が疲れてしまいます。また、自分の手のサイズに対して大きすぎるものだと同様に疲れやすくなります。ネットで使っている動画などをチェックしたり、実際に量販店などで手に持ってみたりして、重みやサイズ感を確認するといいでしょう。
そのほかにも、アタッチメントなどを外したときに、コンパクトになって収納しやすいかということも選ぶ際のポイントになります。

「軽すぎるものも、自分で力を入れなくてはならずかえって疲れてしまうのでNGです」
2. お手入れがしやすいかどうか
繊維質の多い野菜などをつぶすと、細かい溝に繊維が絡まることがあります。その場合は細いブラシを使って洗うなど、思った以上にお手入れが大変になることもあります。
そのため、ブレードの部分だけ取り外せるなど、細かいところまで簡単に洗えるかどうかも重要なチェックポイントです。
特にたまにしか使わない場合は、落としきれなかった汚れに気づかないまま片づけてしまうと、嫌なにおいの発生や故障の原因になってしまうので、お手入れのしやすいものを選びましょう。
3. 充電式かコード式か
ハンドブレンダーはコード式のものが多いですが、中には充電式のものもあります。どちらかで迷ったときに決めるポイントとなるのが使用頻度です。
コード式は、コンセントにコードを差し込むだけで簡単に使えます。充電式はコードレスで場所を問わず使える手軽さがありますが、常に充電をしていないと使えないという側面もあります。
ある程度日常的に使うつもりの人には充電タイプ、あまり使用頻度が高くない人にはコード式のものをおすすめします。
4. スピードの調節ができるかどうか
スピード調節機能は、なくてもそこまで困ることはありません。ただ、食材によってはすりつぶす細かさが変えられたり、ホイッパーなどのアタッチメントを使う際に混ぜる速度が変えられたりできるので、スピード調節機能があった方が便利です。多段階で調節できるとより料理の幅が広がります。
ただ、初心者ではうまく使いこなせなかったり、使う用途が限られている場合はそこまでスピード調節機能を使わなかったりすることもあるので、最初は3段階程度のものを選ぶとよいでしょう。

スピードが20段階で調節できるハンドブレンダーも。ダイヤルを回すと赤のメーターが動く
5. ブレードの種類は足りているか
ブレードは、野菜などをすりつぶす刃の部分です。ブレードに関しては、野菜や果物を刻んだり、つぶしたりすることだけに使いたい人は、そこまで気にするポイントではありませんが、そのほかの用途に使いたい場合は、しっかりチェックするようにしましょう。
機種によっては泡立て器やフードプロセッサー用のブレード、氷などの硬いものが砕けるブレードが付いているものがあるので、自分が使いたい用途のブレードが付いているかが選ぶポイントになります。また、ブレードの種類が多いと価格も高くなってくるので、予算との兼ね合いも考慮して選びましょう。

ブレードは手軽に取り換えられるものが多い
6. 付属品が十分か
各社さまざまな付属品が付いていますが、専用容器に目盛りが付いているものは容量が一目でわかるので便利です。そのほかにもスタンドやフードプロセッサー用の容器など、自分が使いたい用途に合った付属品がしっかり付いているか確認しましょう。

付属品が多いと収納場所もとるので、そこの兼ね合いもチェック
ハンドブレンダーの選び方|ポイントまとめ
ハンドブレンダーは持ちやすいサイズ感でお手入れしやすいもの、用途に合った機能や附属品の付いているものを選びましょう。選び方のポイントをまとめました。
- 自分の手のサイズに合った、持ちやすい重さ・大きさのものを選ぶと疲れずに使える
- ブレードの部分だけ取り外せるなど、細かいところまで簡単に洗えるものならお手入れがしやすい
- 日常的に使うならコードレスの充電式、使用頻度が高くないなら充電不要のコード式がおすすめ
- 初心者ならスピード調節機能は3段階程度のものを選ぶとよい
- 自分が使いたい用途に合ったブレードや付属品が付いているかどうかもチェック
プロが教える!ハンドブレンダーレシピ
ハンドブレンダーを使うだけで、料理が得意でなくても簡単にメニューが1品増やせるポタージュスープのレシピを北嶋さんに教えていただきました。

「ポタージュは豆乳だとさっぱりした味に仕上がりますが、牛乳でもOK。コクのある味わいになりますよ」
ほうれん草の豆乳ポタージュ

材料(2人分)
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作り方
1. ほうれん草はざく切り、玉ねぎは薄切りにする | |
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2. 鍋にバターを熱し、玉ねぎ、ほうれん草の順に炒める |
![]() |
3. しんなりしたらAを加え、3分ほど煮る |
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4. 豆乳を加え、ハンドブレンダーでなめらかになるまでかくはんする |
5. 温めながら塩で味を調えて器に注ぎ、オリーブオイルとブラックペッパーをかけて完成! |
ハンドブレンダーに関するよくある疑問Q&A
ハンドブレンダーに関するよくある疑問を北嶋さんにお答えいただきました。
Q. 専用のカップ以外でも使って大丈夫?
A. 基本的には専用のカップを使うことを推奨します。ただし、機種によっては直接、鍋やボウルに入れて使っても大丈夫というものもあるので、その場合は専用カップ以外でも使って問題ありません。ただし、フッ素樹脂加工の鍋などは直接鍋にハンドブレンダーが当たるとキズがつく可能性があるので、ハンドブレンダーが鍋に触れないように気を付けて使いましょう。
Q. スムージーを作るときの注意点は?
A. スムージーは、自分が好きなフルーツなどをハンドブレンダーでかくはんするだけで、手軽に作れます。その際に注意しなければいけないのは、冷凍したフルーツを使う場合は、氷が砕けるブレードが付いているか確認しましょう。氷が砕けるブレードでないものを使ってしまうと、ブレードが欠けてしまうなど故障の原因になります。

ハンドブレンダーを使えば、時間のない朝でも手軽にスムージーが作れる
Q. 離乳食を作るときの注意点は?
A. 大人が食べるときは、多少つぶし残しがあっても大丈夫ですが、離乳食を作る場合は、赤ちゃんが食べやすいよう、つぶし残しがなくなるまでていねいにつぶしましょう。また、しっかりとお手入れをしていれば問題ありませんが、雑菌などが気になる場合は離乳食を作る前に、ハンドブレンダーを熱湯消毒しておくと安心です。

「ハンドブレンダーを使えば離乳食も簡単にできます」と北嶋さん
Q. どのようにお手入れすればいい?
A. 各機種の取扱説明書などに書いてある方法でハンドブレンダーを洗えば、問題ありません。また、ふだんあまり使わない方は、洗った後にしっかりと乾燥させてからしまうようにしてください。水滴が残ったまま収納すると不衛生なので気をつけましょう。
Q. 氷などの硬いものでも使える?
A. ハンドブレンダーに付いているブレードでは、氷などの硬いものを砕くことはできません。アタッチメントで氷用のブレードが付いている場合のみ、氷や冷凍フルーツなどを砕くことができます。
Q. ブレンダーでつぶせる野菜は?
A. ある程度水分を含んでいる野菜や果物はハンドブレンダーでつぶせます。また、アタッチメントがあれば大根おろしや玉ネギのみじん切りなども作ることができます。カボチャなどの硬い野菜は一度火を通して軟らかくしてから使うようにしましょう。
まとめ
- 自分の手のサイズに合った、持ちやすい重さ・大きさのものを選ぶと疲れずに使える
- ブレードの部分だけ取り外せるなど、細かいところまで簡単に洗えるものならお手入れがしやすい
- 日常的に使うならコードレスの充電式、使用頻度が高くないなら充電不要のコード式がおすすめ
- 初心者ならスピード調節機能は3段階程度のものを選ぶとよい
- 自分が使いたい用途に合ったブレードや付属品が付いているかどうかもチェック
スムージーやポタージュ、離乳食が簡単に作れるハンドブレンダー。アタッチメントを取り換えればさらに料理のレパートリーを増やすことができます。自分に合ったハンドブレンダーを使って、料理を楽しみましょう!
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