大容量のお湯を沸かして保温することができる電気ポットは、カップ麺やコーヒー、紅茶、赤ちゃんのミルクづくりなど、お湯を使いたいさまざまな場面で活躍する便利な家電です。ただ基本的に長時間保温しながら使うため、商品によっては電気代が気になることも。また、高齢者や小さな子どもがいるご家庭は安全性も気になるポイントです。

この記事では家電ライターの伊森ちづるさんに、電気ポットの選び方について伺いました。お手入れのコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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伊森ちづる

家電ライター

伊森ちづるさん

家電流通業界向け雑誌記者を経て、フリーランスのライターへ。家電量販店販売員や幹部などの取材のほか、家電メーカーへの開発者インタビュー経験あり。実際に自分でも家電を使い、売り手・作り手とユーザー両方の視点から記事を執筆する。販売ツール監修、省庁・自治体に対しての家電に関するレクチャー、Webニュースメディアを中心に、ラジオ、テレビ、雑誌などで情報発信を行う。最近の関心はテクノロジー×ヘルスケア、テクノロジー×教育。

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目次

電気ポットはどんな人に向いている?電気ケトルやウォーターサーバーとの違い

電気ポットと電気ケトル、ウォーターサーバーはお湯を沸かせる点は同じですが、用途によって適切なものは異なります。まずはどういった人が電気ポットを選ぶべきなのか、それぞれの特徴について見ていきましょう。

電気ポット、電気ケトル、ウォーターサーバーの特徴

種類 電気ポット 電気ケトル ウォーターサーバー
画像 電気ポット 電気ケトル ウォーターサーバー
メリット
  • 長時間保温ができ、好きなときにお湯を使える
  • 比較的大容量の商品が多い
  • お湯が沸くスピードが早い
  • コンパクトで扱いやすい
  • デザインのバリエーションが豊富
  • 電気代が比較的安い
  • 基本的にすぐにお湯が使える
デメリット
  • 保温中は電気代がかかる
  • お湯が沸くのに時間がかかる
  • 長時間の保温はできず、その都度沸かす必要がある
  • 契約をする手間やランニングコストがかかる
  • 大型で設置に場所を取る

電気ポットの強みは、大容量のお湯を長時間保温ができる点。たとえば電気ケトルは容量が1Lほどのラインナップが主流であり、基本的に長時間の保温機能はありません。一方で電気ポットは容量が2L以上のモデルが中心で、必要な分を朝沸かして保温しておけば、好きなときにお湯を使うことができます。1日に何度もお湯を使いたい方は、その都度沸かす手間のない電気ポットの方が便利に使えるといえるでしょう。

ウォーターサーバーは、保温したお湯をすぐに使える点は電気ポットと同じですが、契約する手間や、月々の水代・本体のレンタル料など、ランニングコストがかかります。さらに据え置きのため、部屋の中で設置場所を確保する必要もあります。そのため、お湯を使いたい目的であれば電気ポットを選ぶ方がいいでしょう。

電気ポットは電気ケトルより保温時に電気を使うが、保温性の高い魔法瓶タイプや省エネ機能付きの商品を選べば節電しながら使える

電気ポットは電気ケトルより保温時に電気を使うが、保温性の高い魔法瓶タイプや省エネ機能付きの商品を選べば節電しながら使える

家電のプロが教える!電気ポットの選び方

電気ポットは商品によって容量や機能が異なり、どれを選ぶかで安全性や電気代などが変わります。電気ポットを選ぶときに押さえておきたいポイントについて、井森さんに伺いました。

「電気ポットは家族が多くてたくさんのお湯が必要だったり、何度もお湯で飲み物を入れたりする方におすすめです」と伊森さん

「電気ポットは家族が多くてたくさんのお湯が必要だったり、何度もお湯で飲み物を入れたりする方におすすめです」

容量は1日に必要な湯量を計算して選ぶ

一般的に電気ポットの容量は1〜5Lほどです。容量を選ぶ際には、1日でどのくらいのお湯を使うのかを考えるといいでしょう。

以下は飲み物や料理をつくるうえで必要な湯量の目安です。電気ポットは大容量なだけに沸騰まで時間がかかるため、何度も沸かす手間がないよう、1日で必要な湯量より少し余裕をもった容量を選ぶのがおすすめです。

必要な湯量の目安

  • コーヒー:約140ml
  • 紅茶:約150ml
  • インスタントみそ汁:約160ml
  • カップ麺:約300〜400ml

家庭で使うなら、一般的に2〜3Lほどの容量があれば十分である場合が多いです。たとえば2Lでもコーヒーであれば10杯以上、カップ麺でも5杯以上のお湯を注ぐことができます。3〜4人の家族で使ったとしても、それほど大量に使うことがなければ余裕をもって使えるといえるでしょう。

「電気ポットは水を入れて使うため、大容量のモデルはなかなかの重さになります。持ち運んで使いたい方は、2L程度の商品を選ぶのがおすすめです」と伊森さん

「大容量のモデルはなかなかの重さになります。持ち運んで使いたい方は、2L程度の商品を選ぶのがおすすめです」

電気代を節約したいなら魔法瓶構造タイプを選ぶ

電気ポットは長時間保温しながら使用する商品です。保温している最中は基本的に電気を使うため、省エネ性能の高いものとそうでないものでは、電気代に大きく差が出てきます。

省エネ性能の高い商品を選ぶうえで、一番に注目したいのが魔法瓶構造です。魔法瓶構造とは、内びんと外びんの間を真空にし、熱が外に逃げないように設計された仕組みです。保温性が高く、熱を加えなくても温度が下がりにくいので、電気代を抑えられます

電気ポットの魔法瓶構造。断熱層を二重に設けるなど、より保温性を高めた商品もある

電気ポットの魔法瓶構造。断熱層を二重に設けるなど、より保温性を高めた商品もある

魔法瓶構造の商品だと、どのくらい電気代を抑えられるのでしょうか。タイガー魔法瓶の電気ポットを例に紹介します。

電気代の比較例

商品 蒸気レスVE電気まほうびん
PIG-J300
マイコン電動ポット
PDR-G301
魔法瓶構造
容量 3L 3L
1年あたりの消費電力量(※1) 201kWh/年 440kWh/年
1年あたりの電気代(※2) 6231円 1万3640円

(※1)「室温・水温:23℃」「給水・湯沸かし:2回/1日」「保温時間:23時間/1日」など、一定の条件下で計測
(※2)電気料金の単価は、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が定める31円/kWhで算出

タイガー魔法瓶の魔法瓶構造ありとなしの電気ポットでは、1年間で電気代に7000円以上の差が出る計算です。もちろん使用状況やその他の性能によっても変わりますが、魔法瓶構造の商品は大きな節電効果が期待できることがわかります。魔法瓶構造のモデルは少し価格が高いですが、長く使うなら、ぜひ検討してみるのがおすすめです。

「電気ポットは一度購入すれば、一般的に5年ほどは使えます。長く使うことを考えているなら、魔法瓶構造や省エネ機能はマストで付けておきたいですね」と伊森さん

「電気ポットは一度購入すれば、一般的に5年ほどは使えます。長く使うことを考えているなら、魔法瓶構造や省エネ機能はマストで付けておきたいですね」

また電気代を節約するうえで、省エネ機能も注目したいポイントです。たとえば設定した時間に沸騰させ保温時間を減らす「節電タイマー(タイガー魔法瓶)」、沸騰させずに設定した温度にお湯を沸かして保温する「沸とうセーブ(象印マホービン)」、使用パターンを記憶し使わない時間帯はヒーターを自動でオフにする「学習省エネ(パナソニック)」など、さまざまな機能を搭載した電気ポットが販売されています。商品を選ぶ際には、こういった省エネ機能もチェックしてみましょう。

機能性重視なら「電動式」持ち運んで使うなら「ハイブリッド式」を選ぶ

電気ポットは給湯方式の違いで、「電動式」「エアー式」「ハイブリッド式」の3種類に分かれます。

「電動式」は、電動の給湯ボタンを押して給湯する方式。軽い力で給湯できたり、ラインナップが豊富で機能性に優れたモデルから選べたりといった点がメリットです。一方で基本的に電源につながないと使えないというデメリットがあります。ただ最近は、乾電池を使うなどして短時間ならコードレスで使えるものも登場しています。

「エアー式」は、フタに設置されたプッシュプレートを押して給湯する方式。低価格で電源につながなくても給湯できるのがメリットです。ただプッシュプレートを押すのに力が必要になったり、機能があまり充実していなかったりといったデメリットがあります。

電動式とエアー式の両方の給湯方式を兼ね備えているのが、「ハイブリッド式」

電動式とエアー式の両方の給湯方式を兼ね備えているのが、「ハイブリッド式」。電動式と同様に軽い力での給湯が可能でありながら、電源がない場所でもエアー式の機能でお湯を注げるのがメリットです。機能性に優れたモデルが多いですが、価格が高いのがデメリットになります。

電動式の機能で軽い力で給湯(左)、エアー式の機能で電気を使わずに給湯(右)

電動式の機能で軽い力で給湯(左)、エアー式の機能で電気を使わずに給湯(右)

給湯方式で電気ポットを選ぶ際は、まず電動式をチェックするのがおすすめです。機能性に優れたモデルからリーズナブルなものまで、豊富な選択肢から選べます。ただ基本的に電源につなぐ必要があるため、持ち運んで使いたい場合は、ハイブリッド式も検討してみましょう。エアー式はシンプルな機能のものが多く、使い慣れた昔ながらのタイプが欲しい人やコストを抑えたい人におすすめです。

便利で安全に使える機能・性能をチェック

電気ポットには、より便利で安全に使えるさまざまな機能や性能があります。自分のニーズに合った機能・性能があるものを選ぶといいでしょう。

電気ポットの便利な機能

保温温度調節機能 保温温度を選べる機能。商品ごとに選択できる温度は異なり、一般的には3〜5段階ほどの中から設定できる
蒸気レス・セーブ機能 お湯の沸騰時に発生する蒸気が、外に出るのを抑える機能。蒸気による湿気などが生じにくく、棚の中で電気ポットが使えるなど、設置場所が広がる。また子どもやペットが蒸気でやけどをするリスクが減らせるので、安全面でも効果的
カルキ抜き機能 沸騰後も弱い加熱を継続し、カルキを取り除く機能。カルキ特有のにおいを抑えられ、コーヒーや紅茶などの飲み物をおいしく抽出できる
給湯量の調整機能 注ぎ口から出るお湯の量を調整できる機能。お湯が飛び散らないようにゆっくり給湯したり、カップ麺など大量に入れたい時にお湯を早く注げたり、用途によって使い分けられる

保温温度調節機能をチェックするうえで重要なのが、用途に適した温度に設定できるかどうかです。飲み物の種類によって、最適な温度は異なります。目安の温度は以下を参考にしてみましょう。

お湯の温度の目安

  • カップ麺:100℃前後
  • 紅茶:90〜100℃
  • コーヒー:90〜95℃
  • 赤ちゃん用のミルクづくり:70℃以上
  • 玉露:50~60℃
70℃、80℃、90℃、98℃の4段階の保温温度が選択できる商品。「保温選択」ボタンを押して切り替えられる

70℃、80℃、90℃、98℃の4段階の保温温度が選択できる商品。「保温選択」ボタンを押して切り替えられる

電気ポットは、ドリップコーヒー用に少なめの流量で注げたり、お湯を弱アルカリ化させてお茶の味をまろやかにするなど、より飲み物をおいしくいれられる機能を搭載した商品もあります。こだわりたい飲み物があれば、こういった機能もぜひチェックしてみてください。

また電気ポットは、使用中のやけどや火災などに気をつけたい商品です。万が一を避けるため、どんな安全機能が備わっているかもしっかりと確認しましょう。おもな安全機能には、以下のようなものがあります。

おもな安全機能

マグネットプラグ 足などを引っ掛けた際に、コードが簡単に外れる
空焚(だ)き防止機能 空焚きを検知して自動で電源をオフにする
ロックスイッチ ロックを解除しないと、お湯が注げない給湯ロック機能
自動ロック電動給湯 給湯後に一定の時間がたつと自動で給湯ボタンをロックする
転倒湯もれ防止構造 万が一、倒れた時でもお湯がこぼれにくい構造
傾斜湯もれ防止構造 万が一、斜めになってもお湯がこぼれにくい構造

特に子どもや高齢者、ペットがいる家庭は、事故を防ぐため安全機能のチェックのほか、倒れにくい場所や子どもの手が届きにくい場所に置くなど、置き場所にも気をつけるようにしましょう。

マグネットプラグの例。コードに足などを引っ掛けても、簡単に外れるので本体が倒れにくい

マグネットプラグの例。コードに足などを引っ掛けても、簡単に外れるので本体が倒れにくい

電気ポットの選び方|ポイントまとめ

電気ポットは使いやすい容量や機能、電気代なども考慮して選びましょう。選び方のポイントをまとめました。

  • 電気ポットの容量は、1日に必要な湯量を計算して選ぶ
  • 電気代を抑えたいなら、魔法瓶構造タイプから選ぶ
  • 機能性を重視するなら、「電動式」か「ハイブリッド式」がおすすめ
  • 便利で安全に使える温度調節機能や安全機能をチェック

電気ポットのお手入れのコツ

電気ポットは水を入れて使うため、あまりお手入れが必要ないイメージがあるかもしれませんが、日々使っていれば水道水によるカルキ汚れ(水アカ)が内側に付着します。放っておけば、水アカが出口をふさぎ、給湯ボタンを押してもお湯が注げなくなることもあるので、定期的な掃除が必要です。

水アカのこびりついた電気ポット。こびりついてしまう前に、取り除くことが大切

水アカのこびりついた電気ポット。こびりついてしまう前に、取り除くことが大切

それでは電気ポットはどのようにお手入れをすればいいのでしょうか。お手入れのコツについて、伊森さんに伺いました。

電気ポットは2〜3ヶ月に1度、クエン酸で掃除する

電気ポットのお手入れは、メーカーそれぞれの方法が取扱説明書に記載されています。そのため、必ず取扱説明書を確認するようにしましょう。

一般的な方法として、電気ポット内部の掃除には、クエン酸を使います2〜3ヶ月に1度を目安に、以下の方法を参考に掃除するようにしましょう。

  • 1

    水を満水表示まで入れ、クエン酸を入れて沸騰させる

    クエン酸は、水1Lあたり大さじ1杯が目安

    クエン酸は、水1Lあたり大さじ1杯が目安

  • 2

    沸騰したら保温に切り替え、2〜3時間ほどつけ置きする

    つけ置きすることで、固くなった水アカが柔らかくなる

    つけ置きすることで、固くなった水アカが柔らかくなる

  • 3

    お湯を捨て、気になる汚れは柔らかいスポンジや歯ブラシで優しくこする

    強くこすると、内部のコーティングがはがれる可能性があるので注意する

    強くこすると、内部のコーティングがはがれる可能性があるので注意する

  • 4

    再び満水表示まで水を入れて沸騰させる。沸騰したら、コップ1杯のお湯を注ぎ口から出す

    お湯を1杯注ぐことで、注ぎ口をすすげる

    お湯を1杯注ぐことで、注ぎ口をすすげる

  • 5

    残ったお湯を捨てて掃除完了

フタが取り外せるものだと、お手入れがしやすい

電気ポットを選ぶ際にも、お手入れのしやすさはチェックしておきましょう。

特にお手入れがしやすいのは、フタがパカッと取り外せるモデルフタが邪魔にならず、水を補充したり、すすいだりしやすいため、ストレスなくお手入れが可能です。

またクエン酸洗浄モードなど、洗浄メニューが付いている商品もあります。よりスムーズにお手入れができるので、チェックしてみてください。

「フタの取り外しに加え、口が広いと中に手を入れて掃除もしやすいのでおすすめです」と伊森さん

「フタの取り外しに加え、口が広いと中に手を入れて掃除もしやすいのでおすすめです」

電気ポットに関するよくある疑問Q&A

電気ポットに関する気になる疑問について伊森さんに答えていただきました。

Q. 電気代を節約するコツは?

A. やはり電気代の節約には、魔法瓶構造や省エネ機能が搭載された電気ポットを選ぶのが効果的です。また保温時の温度を低めに設定したり、長時間の保温は避けたりすると節電につながります

保温温度は低い方が、電気代は抑えられる

保温温度は低い方が、電気代は抑えられる

Q. 電気ポットを長く使うために気をつけることは?

A. まず定期的にクエン酸を使ってしっかりお手入れするようにしましょう。給湯ボタンを押してもお湯が出なくなり故障かなと思ったら、実はカルキ汚れによる詰まりが原因だったということも多いです。また電気ポットは基本的に水以外のものを入れるのはNGです。

インスタントラーメンを中に入れて調理したり、お茶など水以外の飲料を沸かしたり、レトルトの湯せんなどは故障ややけどの原因になります使い方に迷ったときは、取扱説明書などで確認してください。最近では、電気ケトルで調理ができるものも登場しているので、ラーメンなどを作りたい人はそちらをチェックしてみてくださいね。

「ライフハック的にユニークな使い方が紹介されていることもありますが、メーカーが推奨していないことも多く、故障につながる恐れがあるので注意が必要です」と伊森さん

「ライフハック的にユニークな使い方が紹介されていることもありますが、メーカーが推奨していないことも多く、故障につながる恐れがあるので注意が必要です」

Q. 電気ポットにミネラルウォーターは使える?

A. 使用できます。ただ一般的にミネラルウォーターはミネラル成分が多く、水道水よりも汚れが付着しやすいです。そのためミネラルウォーターを使うのであれば、よりこまめにクエン酸での洗浄を行うようにしましょう。また同じ水ではありますが、海洋深層水は電気ポットで使用できません。塩化化合物を多く含み、中のステンレスが腐食する原因になってしまうためです。

一般的に海洋深層水は、水深200mより深いところの海水を指す。ステンレスを腐食させる塩化化合物を多く含むので電気ポットで使うのはNG

一般的に海洋深層水は、水深200mより深いところの海水を指す。ステンレスを腐食させる塩化化合物を多く含むので電気ポットで使うのはNG

Q. 水を継ぎ足して使っても大丈夫?

A. 機能的には継ぎ足して使っても問題はありません。ただ水は時間がたてば劣化してしまいます。そのため衛生面から考えると、こまめに交換した方がいいでしょう。

Q. 電気ポットを安全に使うコツは?

A. まず転倒してお湯がこぼれる危険性を減らすために、安定した場所に置くようにしましょう。特に子どもやペットのいる家庭であれば、手の届かない場所に置いたり、間違って手を触れてしまった際にもお湯が出ないように、しっかりロック機能を使ったり、より安全に配慮して使うことが大切です。

また電気ポットによる事故事例をみていると、空焚きや電源コードを本体に接続する場面で注意が必要なことがわかります。特に電源のマグネットプラグの場合、クリップなど金属製品がくっつくことがあり、そのまま接続するとショートしてしまい火がつく恐れがあります。電源コードを抜いた際は何か異物がついていないか、確認するように心がけましょう

簡単に本体から外れるマグネットプラグ。取り付ける際は異物がついていないか注意が必要

簡単に本体から外れるマグネットプラグ。取り付ける際は異物がついていないか注意が必要

まとめ

  • 電気ポットの容量は、1日に必要な湯量を計算して選ぶ
  • 電気代を抑えたいなら、魔法瓶構造タイプから選ぶ
  • 機能性を重視するなら、「電動式」か「ハイブリッド式」がおすすめ
  • 2〜3ヶ月に1度、クエン酸で電気ポットのお手入れをする
  • 電気ポットに水以外のものを入れるのはNG
  • 転倒してお湯がこぼれないよう、電気ポットは安定した場所に置く

この記事では家電ライターの伊森さんに、電気ポットの選び方やお手入れのコツについて教えてもらいました。電気ポットはいつでも好きなときにお湯を使える、便利なキッチン家電です。また、適した温度でコーヒーやお茶などにお湯を注げば、より一層おいしく味わうこともできます。ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりの電気ポットを見つけてみてくださいね。

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