【2023年】Wi-Fiルーターのおすすめ10選!専門家が徹底比較で選び方を解説

【2023年】Wi-Fiルーターのおすすめ10選!専門家が徹底比較で選び方を解説

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目次

「戸建てやマンションに適したおすすめのWi-Fiルーターが知りたい」
「Wi-Fi 6って何? セキュリティは何を基準に選べばいいの?」

テレワークやゲーム時間の増加で「Wi-Fiの通信速度が遅い」「ネットがつながりにくい」など、自宅のインターネット環境に不満を感じている人は少なくないようです。
ルーターの買い替えを検討したいところですが、ネット通販や家電量販店で売っているルーターは値段も性能もさまざまで、基本的な知識がないと自宅環境に合ったものを見極めるのが難しいですよね。

そこで今回は、インターネット回線やWi-Fiルーターに詳しいブロガー・YouTuberのふじもんさんが、Wi-Fiルーター選びに必要な知識について、初心者にもわかりやすく解説してくれました。

<ルーターを選ぶときのポイント>

  • つながりやすさやスピードを求めるなら「Wi-Fi 6」を選ぶ
  • 家のどの部屋でもインターネットを使用するなら「メッシュWi-Fi」を選ぶ
  • セキュリティを重視するなら「WPA3」を選ぶ

また、編集部おすすめのルーター10選の紹介や、2.4GHzと5GHzで通信速度はどれぐらい違うのか徹底調査も実施。ぜひ参考にしてみてください。

商品名

TP-Link

Archer C80 AC1900 MU-MIMO Wi-Fi ルーター

バッファロー

WMR-433W2

バッファロー

WCR-1166DS

バッファロー

WSR-5400AX6S

バッファロー

WSR-1800AX4S

ASUS

ZenWiFi AX(XT8)

バッファロー

WSR-6000AX8

TP-LINK

Deco X20

バッファロー

WSR-3200AX4S

アイ・オー・データ

WN-DEAX1800GR/E
 Archer C80 AC1900 MU-MIMO Wi-Fi ルーター WMR-433W2 WCR-1166DS WSR-5400AX6S WSR-1800AX4S ZenWiFi AX(XT8) WSR-6000AX8 Deco X20 WSR-3200AX4S WN-DEAX1800GR/E
価格 5500円 2045円 4400円 1万4580円 7260円 6万6000円 1万7980円 1万9800円 9280円 7200円
メッシュ対応
×
×
×
×
トライバンド
×
×
×
×
×
×
×
×
最大速度 5GHz:1300Mbps (802.11ac)
2.4GHz:600 Mbps (802.11n)
433Mbps (802.11ac) 866Mbps (802.11ac) 5GHz:4803Mbps (802.11ax)
2.4GHz:573Mbps (802.11ax)
5GHz:1201Mbps (802.11ax)
2.4GHz:573 Mbps (802.11ax)
5GHz-1:1083Mbps (802.11ac)
5GHz-2:4333 Mbps (802.11ax)
2.4GHz:574 Mbps (802.11ax)
5GHz:4803Mbps (802.11ax)
2.4GHz:1147 Mbps (802.11ax)
5GHz:1201Mbps (802.11ax)
2.4GHz:574Mbps (802.11ax)
5GHz:2401Mbps (802.11ax)
2.4GHz:800Mbps (802.11n)
5GHz:1201 Mbps (802.11ax)
2.4GHz:574Mbps (802.11ax)
公式サイト Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ Amazonへ 楽天市場へ Yahoo!へ
ブロガー・YouTuber
ふじもんさん
ふじもん
日本最大のモバイル専門調査機関での勤務を経て、現在はインターネット回線やポケットWi-Fiなどのガジェットの情報をブログやYouTubeで発信している。

SELECTorが教える!

Wi-Fiルーターの基礎知識

「今すぐにでも買い替えたい!」でもその前に、自宅のインターネット環境やWi-Fiルーターの使い方などチェックしておきたいポイントがあります。

<Wi-Fiルーター買い替え前のチェックポイント>

  • 既設ルーターの使用期間をチェック
  • 契約している光回線サービスのプランに適したルーターは?
  • 周波数帯を確認! 切り替えで通信が速くなることも

既設ルーターの使用期間をチェック

引っ越しや光回線の契約変更タイミングでWi-Fiルーターの購入や買い替えを検討する人が多いですが、そのようなきっかけがなく10年以上買い替えていないという人もいるようです。

Wi-Fiルーターは耐久性が高いものが多く、ほとんど壊れることがありません。しかし、壊れていないからといって長期間買い替えていないと、新しい通信規格に対応していなかったり、セキュリティの面で不安があったりと、さまざまな不具合が出る可能性があります。まずは自分のルーターが何年前に購入したものなのかチェックしましょう。

ルーターフリー素材

ルーターは見た目の大幅なモデルチェンジが少ないので、新しく見えるが実は古い機種ということも

ソフトウェアは日々更新されている

パソコンやスマホと同じように、ルーターも定期的に自動でソフトウェアアップデートが行われています。アップデートにより、不具合が修正されたり新機能が追加されたりします。10年買い替えていない場合、自動アップデートに対応できないことがあるので注意が必要です。

5年に一度は買い換えたほうがいい

Wi-Fiルーターの買い替え頻度は、5年に一度が目安です。5年以上、同じものを使っている人は、買い替えを検討しましょう。

osusumepoint

Wi-Fiルーターは5年に一度は見直すことをおすすめします。
Wi-Fiルーターのハードウェアとしての保証期間は、各メーカーで多少異なりますが、だいたい購入から1年で、長くても3年程度。ただし、電源オンオフの切り替え操作もなく、現実的に壊れることがあまりないため、5年以上使おうと思ったら使えるような家電機器です。ここ最近の傾向で無線通信規格は、5年に一度のペースでアップデートされている状況ですし、5年に一度は見直すべきだと思います。
また、現時点で「Wi-Fi 4(11n対応)」のWi-Fiルーターを使っている人も買い替えのタイミング。Wi-Fi 4などの通信規格については後述の「Wi-Fiルーターの選び方」の項目でも解説します。

契約している光回線サービスのプランに適したルーターは?

すでに光回線を契約している人、これから契約する予定の人も、契約する光回線のそれぞれのプランによってWi-Fiルーターの選び方が変わることを知っておきましょう。

「IPv6」について知っておこう

安定したインターネット環境を整えるには、「IPv6 IPoEサービス」対応のWi-Fiルーターを使うのがおすすめです。ただし、契約する光回線によって対応するルーターかどうかが異なります。対応する機種を知るには、回線の担当者に相談するのがもっとも確実です。

  • 「IPv6」とは?
  • IPv6とは、新しいインターネット通信規格。「Internet Protocol Version 6」の略で、アイピーブイシックスと読む
  • ンターネットを使っている人が多いピークタイムの混雑を避けて通信速度を安定させるメリットがある
  • 光回線のサービスによって名称が違うために混乱しやすい。ほとんどの光回線サービスでは、“V6プラス”が採用されているが、「楽天ひかり」では“クロスパス”が採用されており、注意が必要。他にも“IPv6オプション“、“transix”、“OCNバーチャルコネクト”などがある

日本国内のプロバイダが採用する「IPv6 IPoEサービス」はさまざまな形式があり、「IPv6対応」と書かれていても、海外などのWi-Fiルーターによっては、通信速度が上がらないものがあります。
理由は海外で採用されているIPv6 IPoEの方式と、利用しているプロバイダのインターネットサービスで採用されている方式が異なることがあるためです。

レンタルも視野に入れたい

自分でも購入できるWi-Fiルーターですが、光回線サービスでレンタルすることもできます。レンタルされる機種は、「IPv6」にほぼ対応しているのがメリット。レンタル料金は月額300円程度で、中には無料のサービスもあります

月々の出費を考えて「安さ」を優先するなら、購入したほうが安くなるケースもあります。もし購入を検討するなら、光回線サービスの窓口に「IPv6」対応しているルーターの情報について相談してみましょう。注意ポイントなどを教えてくれるはずです。

osusumepoint

光回線サービスを選ぶ際は、IPv6に対応しているかチェックしましょう。ふじもんが個人的におすすめしている、契約の縛りがなくて業界最安級の「おてがる光」は、月額プラス165円(税込)でIPv6に対応していて、対応ルーターを月額330円(税込)でレンタルできます。また2年縛りではあるもののIPv6を標準対応していて、対応ルーターを無料でレンタルしてくれる「@スマート光」も注目サービスです。ルーターをレンタルするならぜひ参考にしてください。

周波数帯を確認! 切り替えで通信が速くなることも

多くのWi-Fiルーターでは2.4GHzと5GHzの周波数を飛ばしており、それを端末側で選ぶようになっています。周波数を変えるだけでも通信速度が上がることがあるため、設置するときにチェックしてみましょう。

SSID

ルーターの裏面や横に書かれている「SSID」と書かれているのが周波数。自分で切り替えることができる。バッファロー製のWi-Fiルーターなら、このSSID(a)というのが5GHz帯なので、ふじもんさんは「SSID(a)」を使うことをおすすめしている

Wi-Fiルーターの周波数帯とは?

インターネットの電波は、近所にある電波の基地局からNTTの回線を通り、自宅のWi-Fiルーターに届きます。
Wi-Fiルーターの規格は、「IEEE 802.11a」「IEEE 802.11b」「IEEE 802.11g」「IEEE 802.11n」「IEEE 802.11ac」「IEEE 802.11ax」の6種類があり、最新の規格が「IEEE 802.11ax」です。それぞれの電波の種類はおもに「2.4GHz」と「5GHz」の2つ。ルーターからこれらの電波を飛ばしているわけです。「2.4GHz」と「5GHz」の違いや特徴は下記のとおり。

  • <2.4GHzの特徴/向いている人>
  • 床や天井などの障害物に強いが、通信の速度が遅い
  • 階をまたいでも通信が安定しやすく「2階建てや3階建ての戸建て」などにおすすめ
  • <5GHzの特徴/向いている人>
  • 床や天井などの障害物に弱いが、通信の速度が速い
  • 電波が直線で飛んでいるため「ワンルームやワンフロア」で通信が安定しやすい

周波数のおすすめは5GHz

それぞれ異なる特徴をもつ周波数ですが、2.4GHzはさまざまな家電製品や電子機器で利用されているため干渉を受けやすく不安定ですが、5GHzの周波数帯を利用している機器は少ないため干渉を受けにくく速度低下が起きにくいというメリットがあります。そのため、5GHzの周波数帯に接続したほうが通信速度が速くなるケースが多いです。

実際に通信速度を計測してみよう

どちらの周波数帯が速くなるのかは自宅の環境によっても異なるため、両方試して計測してみるのがおすすめです。速度の目安として、光回線を契約しているなら、100Mbps出ていれば十分です。

fastcom

アクセスするだけで使用回線の速度を計測してくれる「Fast.com

osusumepoint

2.4GHzと5GHzの違いや、使い分けることのメリットは、あまり知られていません。これは体感レベルで違いがわかることが多く、このことをYouTubeで解説した時は、みなさんから「笑えるぐらい爆速になった」「とっても役に立った」「本当に改善した」とコメントがあったぐらいです。
Wi-Fiルーターを購入する前に知っておいて損はない知識です。

※記事後半では、「2.4GHzと5GHzで通信速度に違いがあるのか」を徹底調査しています!

▼気になる方はこちらをチェック▼

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Wi-Fiルーターの選び方

Wi-Fiルーターの値段は約5000〜6万円と、その差は10倍以上。
「Wi-Fi 6」「メッシュ対応」「トライバンド」という3つが付くと値段が上がりやすい傾向です。これらの機能が自分に必要かどうかを見極めることで、予算に合わせたWi-Fiルーターを選びやすくなります。

<Wi-Fiルーターの選び方>

  1. 速さにこだわるなら「Wi-Fi 6」を選ぶ
  2. 家中に電波を届けたいなら「メッシュWi-Fi」対応を選ぶ
  3. 複数人で使うなら「トライバンド」を選ぶ
  4. セキュリティを重視するなら「WPA3」を選ぶ

1. 速さにこだわるなら「Wi-Fi 6」を選ぶ

Wi-Fiルーターを選ぶうえでもっとも重要なのは「無線通信規格」です。予算が許すなら、値段は若干張るものの、最新規格であるWi-Fi 6対応のルーターを選びましょう
Wi-Fi 6は「IEEE 802.11ax」という正式名称ですが、IEEE 802.11axという言い方は長くてユーザーフレンドリーではないので、Wi-Fiの普及を目的とする業界団体であるWi-Fi Allianceが「Wi-Fi 6」としました。
パッケージには「Wi-Fi 6対応」もしくは「11ax対応」と書かれています。特に通信速度にこだわる人にはWi-Fi 6対応がおすすめです。

ふじもんさん量販店

家電量販店でもWi-Fi 6の機種を推している

通信規格とは?

iPhoneなどの規格が世代が進むと変わっていくのと同じように、Wi-Fiの規格もしだいに変わっていきます。2023年1月時点での最新規格は、2022年9月に総務省の発令により、日本国内で6GHz帯の無線利用が可能になりました。

特に大きく変わるのは通信速度で、第6世代にあたるWi-Fi 6、Wi‐Fi 6Eの通信速度は、第4世代のWi-Fi 4(IEEE 802.11n)に比べて約16倍です。また、6GHz帯はまだ開放されたばかりの周波数帯のため、混雑を回避でき、通信の遅延が起こりにくいなどのメリットがあります。

第6世代 Wi‐Fi 6E/
IEEE802.11ax
2022年9月に発令 最大通信速度9.6Gbps 2.4GHz/5GHz/6GHz/
第6世代 Wi-Fi 6/
IEEE 802.11ax
2020年に承認 最大通信速度9.6Gbps 2.4GHz/5GHz
第5世代 Wi-Fi 5/
IEEE 802.11ac
2014年に承認 最大通信速度6.9Gbps 5GHz
第4世代 Wi-Fi 4/
IEEE 802.11n
2009年に承認 最大通信速度600Mbps 2.4GHz/5GHz

「Wi-Fi 6対応」には速さ以外のメリット満載

Wi-Fi 6は通信の速さだけでなく、ネット回線が混雑したときのつながりにくさを解消し、大容量通信が可能になるなどのメリットがあります
予算を少しでも抑えたいならWi-Fi 5対応でも十分ですが、Wi-Fi 4対応を使っている人は買い替え時。通信速度が改善する可能性がとても高いです。

迷ったら、使用デバイスの規格をチェック

Wi-Fi 6に切り替えるかどうか迷ったら、自分が使っているデバイス(スマホやパソコンなど)が、どの通信規格に対応しているかをチェックしましょう。

  • Wi-Fi 6対応のiPhone⇒iPhone11以降・iPhoneSE第二世代
  • Wi-Fi 6対応のMac⇒M1 Mac以降
  • Wi-Fi 6対応のAndroid⇒Xperia(Xperia PRO、Xperia 1 Ⅲ、Xperia 1 Ⅱ、Xperia 5 Ⅱ)、AQUOS(AQUOS R6、AQUOS R5G)など
  • Wi-Fi 6対応のWindows⇒Microsoft(Surface Pro 7、Surface Laptop 3)、NEC(LAVIE VEGA)など
  • ※Android、Windowsについては代表的なものを挙げています。お使いのデバイスが対応しているかどうかは公式サイトをご確認ください

osusumepoint

今はパソコンやスマホだけ通信接続している人も、Wi-Fiルーターを買い替えるなら、Wi-Fi 6対応のルーターをおすすめします。というのも、今後あらゆる家電製品が無線通信でつながる時代になりますから、Wi-Fi 6の恩恵を受けやすくなっていくでしょう。Wi-Fi 6とは、ただ通信速度が速いだけでなく、複数デバイスに同時接続しても通信が安定しやすいといったメリットがあります。

最新通信規格「Wi-Fi 6E」も登場!

 家電量販店でもWi-Fi 6E対応のWi-Fiルーターが販売されています

家電量販店でもWi-Fi 6E対応のWi-Fiルーターが販売されています

前出のとおり、2022年9月の総務省の発令で、日本国内で6GHz帯の無線利用が可能になりました。この6GHz帯を利用できるWi-Fi規格が「Wi-Fi 6E」です。最新のものや今以上の速度を求める人は、まだ数は少ないですが、Wi-Fi 6Eに対応したルーターがおすすめです。

2023年1月17日に発表された「MacBook Pro」の新モデルは、無線の通信規格にWi‐Fi 6Eを採用しています。今後、ルーターを含めて対応製品の拡大が期待されるところです。

2. 家中に電波を届けたいなら「メッシュWi-Fi」対応を選ぶ

2点目にWi-Fiルーターでチェックしたいのが、「メッシュWi-Fi」に対応しているかどうかです。自分の部屋には必要なのかどうかを見極めておきましょう。

メッシュWi-Fiとは?

子機を部屋ごとに置くことで通信を網の目のように張り巡らせ、家中どの場所でネットを使っても通信を安定させる技術のこと。「メッシュルーター」と呼ばれることもあります。最近はメッシュWi-Fiを使って通信を網の目のように張り巡らせ通信を安定させる“メッシュ化”がトレンドです。

戸建てには「メッシュWi-Fi」がおすすめ

そもそもWi-Fiは縦の通信が弱いので、2階建て以上の広い家(戸建て)ならメッシュ化を取り入れたいところです。ワンルームに住んでいる人は、わざわざメッシュ化にする必要はないでしょう。

osusumepoint

ネットの電波(正しくは周波数帯)は、水の影響を受けやすいです。水は周波数帯を反射したり吸収したりして、通信を不安定にさせてしまう原因の一つです。デザイナーズマンションなど水回りが特殊な場所に配置されている部屋、大きな水槽やウォーターサーバーを置いた部屋なども、メッシュ化することで通信が安定します!

イラスト1

3. 複数人で使うなら「トライバンド」を選ぶ

ほとんどのWi-Fiルーターの周波数は2.4GHzと5GHzの2種類(デュアルバンド)ですが、現在は3つの周波数を使い分けられる「トライバンド」が登場しています。どんな部屋に適しているのかチェックしてみましょう。

トライバンドとは?

2.4GHzと5GHzに加えて、5GHzをもう一つ使うことができる機能のことです。複数の5GHzの周波帯を使えるため、複数人が同時に回線を使うときに、通信の混雑を避けることができ、通信速度が遅くなりにくいです。

ファミリーには「トライバンド」がおすすめ

自分が仕事でパソコンを使っているときに、子どもがオンラインゲームをしている……という状況なら、トライバンドを取り入れると通信が安定します。複数の機器を同時に使うファミリーにおすすめです。逆に、一人暮らしではほぼ不要な機能です。

osusumepoint

Wi-Fiルーター選びで重視したいポイントは時期によって変わりますが、今現在のトレンドを踏まえたポイントは「Wi-Fi 6」「メッシュWi-Fi」「トライバンド」です。中でも圧倒的に重要なのは、「Wi-Fi 6」(最新の無線通信規格)に対応していること。その他の「メッシュWi-Fi」「トライバンド」は、必要に応じて判断してみてください。

4. セキュリティを重視するなら「WPA3」を選ぶ

「セキュリティのためにも5年に1度はWi-Fiルーターを買い換えるといいでしょう」とふじもんさん

「セキュリティのためにも5年に1度はWi-Fiルーターを買い換えるといいでしょう」とふじもんさん

Wi-Fiルーターのセキュリティは、「ネットワーク名とkey(パスワード)」「通信の暗号化」で守られています。Wi-Fiルーター選びの際に注目したいのは暗号化の規格です。おもに「WEP」「WPA」「WPA2」「WPA3」があります。

種類 特徴
WEP Wi-Fi暗号技術として初期に登場したもので、現在は安全性が低くほとんど使用されていない
WPA WEPの弱点をカバーするため、より暗号を解読しにくくした方式。現在は脆弱性が指摘されており、WPA2以降の方式を用いたセキュリティ対策が推奨されている
WPA2 WPAよりも強力な暗号化規格。現在販売されているWi-Fiルーターの多くはWPA2に対応している
WPA3 2018年に発表された最新の暗号化規格。WPA2と比べてセキュリティが強固で、IoT機器への接続も安全

暗号化はセキュリティレベルが高いものを選ぶ

ルーターに最新のセキュリティが備わっていてもデバイスが古いと対応不可の場合もあるのでご注意を

ルーターに最新のセキュリティが備わっていてもデバイスが古いと対応不可の場合もあるのでご注意を

2023年2月現在、最新のWi-Fiルーターを購入した場合、基本的にはWPA3が対応可能になっています。どの規格で暗号化するかWi-Fiルーターの設定画面で選ぶことができます。セキュリティレベルが高いWPA2またはWPA3に設定しておきましょう。また、「WPA(TKIP)」「WPA2(TKIP)」「WPA2(AES)」など選択できることがあります。TKIPとAESがある場合は、安全性の高いAESを選びましょう。

  • TKIP(ティーキップ)とは
  • Temporal Key Integrity Protocolの略。通信方式の一つで、通信を繰り返して行う際に、暗号キーを毎回変更できるようにした方式。暗号化アルゴリズムにRC4を用い、設定された暗号パスワードをそのまま使うのではなく、一定の送受信回数ごとに切り替わる一時鍵や、端末に固有で与えられたMACアドレスを暗号キーに加えて通信する
  • AES(エイイーエス)とは
  • Advanced Encryption Standardの略。暗号化アルゴリズムの一つで、無線LANなどの通信データの暗号化に用いられる暗号化アルゴリズム

古いルーターの場合、WPA2やWPA3を選べないことがあります。その場合は、WPA3対応の新しい機種への買い替えをおすすめします。なお、WPA2のルーターをWPA3にアップデートすることはできません。

注意が必要なのは、デバイスごとに対応している暗号化の規格が異なるという点です。例えば、WPA2以下にしか対応していないスマホでは、WPA3対応のWi-Fiルーターを購入してもWPA3は利用できません。WPA2以下の方式で接続することになります。

WPA3に対応しているかどうかを確認する方法

ご自分のデバイスがWPA3に対応しているかどうかは、次の手順で確認できます。

【パソコンでの確認方法】※Windows11の場合

  1. [ネットワークとインターネット]→ [Wi-Fi]画面の [プロパティ]を開く
  2. [ネットワークとインターネット]→ [Wi-Fi]画面の [プロパティ]を開く
  3. [セキュリティの種類]の横にある値を確認
  4. [セキュリティの種類]の横にある値を確認<
  5. WPA3が含まれていれば対応可能

WPA3に対応していないデバイスを使っている場合は、WPA2(AES)で暗号化するのがよいでしょう。なお、iPhone7以降(iPadは第5世代以降)は、WPA3に対応しています。

SELECTorが選ぶおすすめWi-Fiルーター10選

ふじもんさんに伺った話をもとに、おすすめのWi-Fiルーターを編集部が厳選してご紹介します。自分に合ったWi-Fiルーターは、一人暮らしの場合とファミリーで使用する場合で変わってきます。機能を備えた商品やコストパフォーマンスが良い品を厳選して紹介しますので、使用する環境に合わせて選んでみてください。

商品名

TP-Link

Archer C80 AC1900 MU-MIMO Wi-Fi ルーター

バッファロー

WMR-433W2

バッファロー

WCR-1166DS

バッファロー

WSR-5400AX6S

バッファロー

WSR-1800AX4S

ASUS

ZenWiFi AX(XT8)

バッファロー

WSR-6000AX8

TP-LINK

Deco X20

バッファロー

WSR-3200AX4S

アイ・オー・データ

WN-DEAX1800GR/E
 Archer C80 AC1900 MU-MIMO Wi-Fi ルーター WMR-433W2 WCR-1166DS WSR-5400AX6S WSR-1800AX4S ZenWiFi AX(XT8) WSR-6000AX8 Deco X20 WSR-3200AX4S WN-DEAX1800GR/E
価格 5500円 2045円 4400円 1万4580円 7260円 6万6000円 1万7980円 1万9800円 9280円 7200円
メッシュ対応
×
×
×
×
トライバンド
×
×
×
×
×
×
×
×
最大速度 5GHz:1300Mbps (802.11ac)
2.4GHz:600 Mbps (802.11n)
433Mbps (802.11ac) 866Mbps (802.11ac) 5GHz:4803Mbps (802.11ax)
2.4GHz:573Mbps (802.11ax)
5GHz:1201Mbps (802.11ax)
2.4GHz:573 Mbps (802.11ax)
5GHz-1:1083Mbps (802.11ac)
5GHz-2:4333 Mbps (802.11ax)
2.4GHz:574 Mbps (802.11ax)
5GHz:4803Mbps (802.11ax)
2.4GHz:1147 Mbps (802.11ax)
5GHz:1201Mbps (802.11ax)
2.4GHz:574Mbps (802.11ax)
5GHz:2401Mbps (802.11ax)
2.4GHz:800Mbps (802.11n)
5GHz:1201 Mbps (802.11ax)
2.4GHz:574Mbps (802.11ax)
セキュリティ対策 WPA、WPA2、WPA3、WPA/WPA2-Enterprise (802.1x) WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(AES)、WPA2 mixed PSK(AES)、WEP(128bit / 64-bit) WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(AES)、WPA/WPA2 mixed PSK(AES)、WEP(128/64bit)、Any接続拒否、MACアクセス制限(最大登録許可台数:64台) WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA/WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WEP(128-bit / 64-bit)、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限(最大登録許可台数:64台) OPEN、WPA、WPA/WPA2-mixed、WPA2、WPA2/WPA3、WPA3、Any接続拒否。プライバシーセパレーター、MACアクセス制限(最大登録許可台数:64台) WPA/WPA2/WPA3-Personal、WPA/WPA2-Enterprise WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA/WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WEP(128-bit / 64-bit)、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限(最大登録許可台数:64台) WPA/WPA2/WPA3-Personal WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WEP(128-bit / 64-bit)、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限 (最大登録許可台数:64台) WPA2-PSK(AES)、WPA3-SAE、WPA3-SAE Transition
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一人暮らしにおすすめのWi-Fiルーター

まずは、一人暮らしにおすすめの商品を紹介します。

3×3MIMOで快適な通信パフォーマンスを実現! Archer C80 AC1900 MU-MIMO Wi-Fi ルーター(TP-Link)

おすすめポイント

    • スマホの位置を把握して電波を届け広い範囲をカバー
    • 複数の機器を接続しても効率の良い通信可能
参考価格 5500円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 5対応
IEEE802.11ac/n/a/g/
メッシュ対応 ×
トライバンド ×
対応周波数 2.4GHz/5GHz
搭載ポート 4
最大速度 5GHz:1300Mbps (802.11ac)
2.4GHz:600Mbps (802.11n)
セキュリティ対策 WPA、WPA2、WPA3、WPA/WPA2-Enterprise (802.1x)

※価格は税込です

TP-Linkは、一般消費者向けの分野でトップクラスのシェアを誇るWi-Fi機器メーカーです。Archer C80にはビームフォーミング技術が搭載されており、スマホの位置などを把握して電波を届けるため、広い範囲をカバーすることができます。さらに、複数端末にデータを送信できる技術MU-MIMOの通信により複数の機器の同時接続もスムーズ。効率の良い通信が可能です。

3×3 MIMOによる3ストリーム転送にも対応していますので、3×3対応の機器をお持ちの方にもおすすめ。通信パフォーマンスを最大限発揮できるようになります。セキュリティも最新規格のWPA3で安心。スマホ用の専用アプリで設定できる点も便利です。

わずか19g! 持ち運びに便利な超軽量・コンパクト WMR-433W2(バッファロー)

おすすめポイント

    • コンパクトサイズで自宅と外出先での使用も可能
    • 外出先のフリーWi-Fiでも中継接続することで不正アクセス防止に
参考価格 2045円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 5対応
IEEE802.11ac/n/a/g/b
メッシュ対応 ×
トライバンド ×
対応周波数 2.4GHz/5GHz
搭載ポート
最大速度 433Mbps (802.11ac)
セキュリティ対策 WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(AES)、WPA2 mixed PSK(AES)、WEP(128bit / 64-bit)

※価格は税込です

一般的な単三アルカリ電池よりも軽いわずか約19gという超軽量が最大の特徴です。サイズも幅45mm、厚さ15mmとコンパクトで、持ち運びしやすいスクエアラウンド型のデザインになっています。ふだんは自宅に設置しておき、外出時にはさっとカバンにしまって持ち出せる手軽さがあります。

気になる通信速度も、Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)に対応しており、最大433 Mbpsの高速通信が可能。携帯性の高さだけでなく外出先での快適な通信環境も手に入ります。本製品をWi-Fiで中継接続すれば、フリーWi-Fiでも不正アクセスを防止することもできます。

手のひらサイズで高速通信。ワンルームにも設置しやすい WCR-1166DS(バッファロー)

おすすめポイント

    • コンパクトサイズで狭い場所でも設置可能
    • 複数のデバイス利用でも通信が安定
参考価格 4400円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 5対応
I EEE802.11ac/n/a/g/b
メッシュ対応 ×
トライバンド ×
対応周波数 2.4GHz/5GHz
搭載ポート 1
最大速度 866Mbps (802.11ac)
セキュリティ対策 WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(AES)、WPA/WPA2 mixed PSK(AES)、WEP(128/64bit)、Any接続拒否、MACアクセス制限(最大登録許可台数:64台)

※価格は税込です

約11cm×5cmのコンパクトな手のひらサイズで、ワンルームの部屋にもおすすめのWi-Fiルーターです。設定も専用アプリを使ってスマホで簡単にできます。11ac&デュアルバンド対応のため、スマホやゲーム機、PC、プリンターなど複数のデバイスをつないでも通信が安定。

また、ビームフォーミングが搭載されていますので、スマホを家の中で持ち歩いても、位置や距離を把握して電波を最適に届けてくれます。このため、リビング、キッチン、寝室、トイレなどWi-Fiが届きにくかった部屋でも快適に通信することが可能です。

WiFi 6/Ipv6対応!一人暮らしにおすすめのハイエンドモデル WSR-5400AX6S(バッファロー)

おすすめポイント

    • スマホなどの端末の待ち受け時間を制御しバッテリーを節約
    • 複数の端末利用でも通信速度が落ちにくい
参考価格 1万4580円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 6対応
IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b
メッシュ対応
トライバンド ×
対応周波数 2.4GHz/5GHz
搭載ポート 4
最大速度 5GHz:4803Mbps (802.11ax)
2.4GHz:573Mbps (802.11ax)
セキュリティ対策 WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA/WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WEP(128-bit / 64-bit)、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限(最大登録許可台数:64台)

※価格は税込です

最新Wi-Fi 規格「Wi-Fi 6」および、高速通信サービス「IPv6」に対応しているハイエンドモデルです。内蔵されたハイパワーアンテナによって、家中にムラなく電波が届きます。また、ワイドバンド5GHzに対応したパソコンなら、50GHz 160MHzに対応。大容量データの動画配信も安定して見ることができます。

他にも、複数の端末を同時通信できる「MU-MIMO」やメッシュネットワークをつくれる「Wi-Fi EasyMesh™」、新しい暗号化規格「WPA3」に対応など、機能が充実。安定・快適な通信環境を求める方にぴったりです。

機能が充実!コスパ重視の方におすすめ WSR-1800AX4S(バッファロー)

おすすめポイント

    • セキュリティサービスが1年間無料
    • 電波強度を判断し2.4GHz帯と5GHz帯を自動で切替え
参考価格 7260円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 6対応
IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b
メッシュ対応
トライバンド ×
対応周波数 2.4GHz/5GHz
サイズ・重量 160×160×36.5mm ・約373g
最大速度 5GHz:1201Mbps (802.11ax)
2.4GHz:573Mbps (802.11ax)
セキュリティ対策 OPEN、WPA、WPA/WPA2-mixed、WPA2、WPA2/WPA3、WPA3、Any接続拒否。プライバシーセパレーター、MACアクセス制限(最大登録許可台数:64台)

※価格は税込です

バッファローのハイエンドモデル、AX5400に対して、初心者向けのエントリーモデルがこちらのAX1800。コスパを重視したい方におすすめのWi-Fiルーターです。価格は控えめながら、Wi-Fi6、高速通信サービス「IPv6」に対応している他、「MU-MIMO」や「Wi-Fi EasyMesh™」「ビームフォーミング」など、ひと通りの機能に対応しています。

また、サイバー攻撃からスマート家電を守るセキュリティサービスが1年間無料で利用できるのもうれしいところ。デザインは幅36.5mmとスリムで、縦置きだけでなく、壁に取り付けることもできます。

ファミリーにおすすめのWi-Fiルーター

次に、複数人で使用することの多いファミリー向けの商品を紹介します。

最大4.8Gbpsの超高速通信!家族で使えるハイクラスWi-Fi ZenWiFi AX XT8 2PACK(ASUS)

おすすめポイント

    • メッシュWi-Fi、トライバンド対応で複数人利用や広い家でも快適に
    • IoT家電の利用を想定しセキュリティ機能も強化
参考価格 6万6000円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 6対応
IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b
メッシュ対応
トライバンド
対応周波数 2.4GHz/5GHz-1/5GHz-2
搭載ポート 3
最大速度 5GHz-1:1083Mbps (802.11ac)
5GHz-2:4333Mbps (802.11ax)
2.4GHz:574Mbps (802.11ax)
セキュリティ対策 WPA/WPA2/WPA3-Personal、WPA/WPA2-Enterprise

※価格は税込です

メッシュ対応のトライバンドWi-Fiルーターで、リビングや寝室、トイレから庭まで、家中に快適なインターネット通信環境をつくることができます。2台設置することで、最大約511平米、およそ6部屋のカバーが可能。Wi-Fi 6対応で大容量データ・複数の機器の同時接続もサクサクつながります。リモート会議やゲーム、動画視聴など家族みんなで通信を使用するという方におすすめです。音声や画像が途切れることなく安心して利用できます。

また、セキュリティ機能「AiProtection」が搭載され、スマホやIot家電などへのウィルス感染対策も安心です。

8ストリーム搭載! 3階建ての戸建てもストレスフリーな高速通信 WSR-6000AX8(バッファロー)

おすすめポイント

    • 5HGzと2.4GHzのどちらもWi-Fi 6対応
    • 戸建てにも快適な通信環境を提供
参考価格 1万7980円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 6対応
IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b
メッシュ対応
トライバンド
対応周波数 2.4GHz/5GHz
搭載ポート 3
最大速度 5GHz:4803Mbps (802.11ax)
2.4GHz:1147Mbps (802.11ax)
セキュリティ対策 WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA/WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WEP(128-bit / 64-bit)、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限(最大登録許可台数:64台)

※価格は税込です

5HGzと2.4GHzの両方でWi-Fi 6対応している高速通信規格で、最大速度は5GHzは4803Mbps、2.4GHzは1147Mbpsとなっています。さらに、大きな特徴は8ストリーム対応であること。4×4アンテナを搭載しているため、スマホやパソコン、ゲーム機、スマート家電など多くのデバイスを同時接続しても通信が高速・安定

また、有線INTERNETポートは2.5Gbps で、1Gを超える光インターネット回線を最大限活用できる仕様です。他にも、内蔵されたハイパワーアンテナが全方位をカバーするため、2階建てや3階建ての戸建てにお住まいの方もストレスフリーの通信環境にすることができます。

網目のように電波が広がるメッシュWi-Fiシステム Deco X20(TP-LINK)

おすすめポイント

    • ルーターを追加してより強化することも可能
    • 専用アプリで接続台数や子どものアクセス制限を管理
参考価格 1万9800円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 6対応
IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b
メッシュ対応
トライバンド ×
対応周波数 2.4GHz /5GHz
搭載ポート 2
最大速度 5GHz:1201Mbps (802.11ax)
2.4GHz:574Mbps (802.11ax)
セキュリティ対策 WPA/WPA2/WPA3-Personal

※価格は税込です

Wi-Fi 6に対応しているメッシュWi-Fiシステムです。2ユニット(2台)1セットになっており、2台同時に接続することで最大370平米をカバー。別売りのユニットを追加して3台設置すれば最大530平米のカバーが可能です。広い家やオフィスでも安定した通信環境を構築でき、今まで無線が届かなかった部屋の通信環境も快適になります。

専用アプリがあり、スマホで簡単に設定できるのも便利。Amazon Alexa対応で、スピードテストなど簡単なコマンドを音声認識で実行できます。また、セキュリティ機能も搭載され、子どものアクセス制限も保護者が管理できます。

家中のWi-Fi環境を手軽にセットできるスタンダードモデル WSR-3200AX4S(バッファロー)

おすすめポイント

    • 縦置きだけでなく、壁掛け設置が可能
    • セットアップや無線設定が簡単に行える
参考価格 9280円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 6対応
IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b
メッシュ対応
トライバンド ×
対応周波数 2.4GHz/5GHz
搭載ポート 4
最大速度 5GHz:2401Mbps (802.11ax)
2.4GHz:800Mbps (802.11n)
セキュリティ対策 WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WEP(128-bit / 64-bit)、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限 (最大登録許可台数:64台)

※価格は税込です

アンテナを内蔵したシンプルな設計で、縦置きはもちろん壁に掛けて使うこともできます。使い始めのセットアップも、スマホで簡単に設定可能。他社ルーターからの買い替えの場合も、ボタンを押すだけで無線設定を引き継げる「無線引っ越し機能」が便利です。

Wi-Fi6に対応しており、高画質な動画視聴やリモート会議、ゲームのダウンロードなど複数のデバイスでの大容量データ通信もOK。内蔵された5GHzと2.4GHzそれぞれ 4本のハイパワーアンテナの機能で、3階建ての戸建てや4LDKのマンションも家中に電波を送信。家族みんなで使いやすい製品です

可動式のアンテナで住まいに合わせて調節できる WN-DEAX1800GR/E(アイ・オー・データ)

おすすめポイント

    • 低価格だがWi-Fi 6に対応
    • アンテナの方向を変えることで住環境に合わせた調整が可能
参考価格 7200円
ワイヤレス規格 Wi-Fi 6対応
IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b
メッシュ対応 ×
トライバンド ×
対応周波数 2.4GHz/5GHz
搭載ポート 2
最大速度 5GHz:1201Mbps (802.11ax)
2.4GHz:574Mbps (802.11ax)
セキュリティ対策 WPA2-PSK(AES)、WPA3-SAE、WPA3-SAE Transition

※価格は税込です

Wi-Fi 6に対応しているほか、独自の通信技術「IPv6ブースト」を搭載しており、高速インターネット通信を利用できます。また、アンテナが可動式で、好きな方向に電波を飛ばせるのが特徴。マンションなどワンフロアの場合はアンテナを立て、戸建ての場合はアンテナを倒すなど、住まいに合わせて調整できます。

セットアップも手軽で、付属の「設定情報シート」に記載されているQRコードを読み込むだけで、スマホのWi-Fi接続は完了。買い替えによる再設定もボタン1つでコピーが可能です。Wi-Fi電波を見える化するアプリ「Wi-Fiミレル」を使えば、部屋のどこにルーターを置くのが最適か確認しながら設置できます。

2.4GHzと5GHzの通信速度の違いをチェック!どちらを使えばいい?

ここからは、Wi-Fiルーターの2.4GHzと5GHzの周波数帯で通信速度に違いがあるのか、実際にチェックしていきます。

仕事をすることの多い1階の2部屋にルーターを設置しています。写真は書斎の棚

仕事をすることの多い1階の2部屋にルーターを設置しています。写真は書斎の棚

今回使用したWi-FiルーターはTP-Linkの「Deco M4 AC1200 メッシュWi-Fi」です。

調査方法
建物の1階と2階で2.4GHzと5GHzのそれぞれの周波数帯につなぎ、速度を測定しました。速度測定には、「Fast.com」を使用しました。

建物 戸建て(木造2階建て)
ルーターの設置数 2ヵ所
ルーターの設置場所 1階のリビングのテレビの後ろ/書斎の棚
1階 ルーターとの間に障害物なし
2階 ルーターとの間に床や壁などの障害物あり
ルーターのスペック

ルーターのスペック

ワイヤレス規格 Wi-Fi 5
IEEE 802.11ac/n/a(5GHz)
IEEE 802.11n/b/g(2.4GHz)
メッシュ対応
トライバンド ×
対応周波数 2.4GHz/5GHz
搭載ポート 2
サイズ 約145×245×70mm・340g
最大速度 5GHz:867Mbps(802.11ac)
2.4GHz:300Mbps(802.11n)

調査結果

1階
2.4GHz/5GHz

1階はWi-Fiルーターと近いこともあり、どちらも240Mbpsのスピードが出ました

1階はWi-Fiルーターと近いこともあり、どちらも240Mbpsのスピードが出ました

2階
2.4GHz/5GHz

2階はやはり障害物が床などの障害物があることから2.4GHzの方が少し速かったです

2階はやはり障害物が床などの障害物があることから2.4GHzの方が少し速かったです

<通信速度調査まとめ>
周波数帯 速度
1階 2.4GHz 240Mbps
5GHz 240Mbps
2階 2.4GHz 200Mbps
5GHz 180Mbps

総評

1階はWi-Fiルーターのすぐそばでつないでいたこともあり速度に変化はありませんでした。しかし、2階に行くとわずかではありますが、2.4GHzの方がより速い速度が出る結果となりました。2.4GHzの特徴である障害物に強く、Wi-Fiルーターと同じ階にいなくても通信が安定することが実証されました。

戸建てや3LDK以上など数個部屋がある住居の方は、Wi-Fiルーターから離れた場所では2.4GHz、マンションなどワンルームに住んでいる方は、速度低下が起きにくい5GHzが良いと言えます。

SELECTorが教える!

Wi-Fiルーターの注意点

基礎知識やおすすめの商品がわかったうえで、さらにWi-Fiルーター選びで注意したいことや、使用時のポイントなどをふじもんさんに聞きました。

基礎知識やおすすめの商品がわかったうえで、さらにWi-Fiルーター選びで注意したいことや、使用時のポイントなどをふじもんさんに聞きました。

Q. 置いてはいけない場所はありますか?

A. トイレや水槽、シャワールーム、ウォーターサーバーなど水回りの近くだと通信が不安定になりやすいことは先ほども話したとおりです。通信が途切れたり、遅いと感じたりするときは水の影響を受けている可能性があるので、Wi-Fiルーターの設置場所を変えてみましょう。

Q. 古いWi-Fiルーターを使っている場合、セキュリティの心配をした方がいい?

A. セキュリティに関しては、古いからダメ、新しいからいい、というものではないんです。誤解を生まないように説明すると、iPhoneなどと同じように、Wi-Fiルーターでも自動でソフトウェアがアップデートされているはずなので。ただ、10年前のWi-Fiルーターではファームウェアが更新できない可能性があるので、やはり買い替えをおすすめします。
もう一つ伝えておくと、Wi-FiルーターのSSIDの暗号キーをわかりやすいものに変えてしまうとハッキングの恐れがあるので、最初に設定されたしっかりとしたパスワードを使っていたほうがセキュリティを維持できます

Q. 選ぶWi-Fiルーターによって消費電力の差は大きいですか?

A. 正確なデータは発表されていないのですが、年間でそこまで変わらないのではと推測しています。ただ、Wi-Fi 5の規格よりWi-Fi 6規格のほうが電力を消費しにくい規格であることは発表されています。電気代が気になるなら、Wi-Fi 6に対応したルーターを選ぶのがいいかもしれません。

Q. 「ビームフォーミング」という機能をよく見かけますが、購入時に考慮するべき?

A. ビームフォーミングは、Wi-Fiに接続しているデバイスの距離を検知して、出力強度をコントロールし、通信速度を向上させるといった機能の1つで、非対応の機種より15~20%ほど通信環境が向上するともいわれています。ただし直近で発売されているWi-Fiルーターにはほとんど搭載されていますし、飛びつくような機能でもないので、あまり意識する必要はないと思います。

Q. アンテナの向きはどうすればいいのですか?

A. アンテナから飛ぶ電波はアンテナの向きに飛ぶとイメージしがちですが、実際にはアンテナから水平に飛んでいます。上に向けると真横に水平に広がり、横に向けると垂直に水平に広がります。イメージはイラストを参照してください。

イラスト2

まとめ

  • 「Wi-Fi 4」のWi-Fiルーターであれば買い換えを検討する
  • 保証期間やセキュリティ面から5年に1度は見直しを
  • セキュリティを重視するなら最新の暗号規格「WPA3」を選ぶ

リモートワークによるオンライン会議やオンラインゲームの利用では大容量のデータを使用するため、今がまさにWi-Fiルーターを見直すときだといえます。
Wi-Fiルーターを選ぶ際は、5000円か5万円かで迷うくらいだったらコスパ重視で十分。重要なのは、Wi-Fi環境はどんどん更新されているので、古くなるとアップデートに対応できなくなってしまうことです。5年前や10年前の機種、もしくはWi-Fi 4対応を使っている人は、今すぐ買い換えることをおすすめします。

また、通信環境を整えるには、よりよいWi-Fiルーターを選ぶだけでなく、Wi-Fiルーターの設置場所や、契約している光回線やIPv6サービスの追加、使用する周波数帯(有線の場合はLANケーブル)など、全体を最適化させることが重要です。インターネット回線の安定が欠かせない時代、今後は定期的な見直しを習慣にしていきましょう。

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