「ファミリーやソロキャンプにおすすめのタープが知りたい」
「初心者でも使いやすいタープはどれ?」
シンプルながら使い道が多彩にあるタープは、形状やサイズがさまざまで、どれを選べばいいのか迷ってしまうキャンプアイテムのひとつです。
この記事では、タープの基礎知識や選び方のポイントについて、キャンプギアに精通するフォトグラファーの見城了さんに伺いました。
<プロが教える! タープを選ぶときのポイント>
- 生地のサイズは、1〜2人なら300×300cm前後、3〜4人なら400×400cm前後のものを選ぶ
- 焚き火をするならTC素材がおすすめ
- いろいろな設営方法を試したいならスクエア型が楽しい
さらに、見城さんおすすめのタープ11選もご紹介するので、選ぶ際の参考にしてください。
メーカー 商品名 |
モンベル | DOD | テンマクデザイン | DD Hammocks | FUTURE FOX | パーゴワークス | DOD | WAQ | MURACO | ノルディスク | ogawa |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ミニタープ | オーマイロンリナイイッツマイライフタープ | ムササビウイング13ft.TC“焚き火”version | DD Tarp 3.5×3.5 | スクエア型TCタープ | ニンジャタープ | いつかのタープ | HEXATARP TC(M) | HEXA ULTRA | ヴォス14 | フィールドタープレクタTC | |
参考価格(税込) | 9990円 | 9515円 | 1万8480円 | 9604円 | 1万7800円 | 2万2000円 | 9082円 | 1万6800円 | 1万9800円 | 1万9800円 | 3万8500円 |
生地サイズ(幅×長さ) | 約270×335cm | 約385×445cm | 約380(前部幅/240(後部幅×390cm | 約350×350cm | 約400×400cm | 約280×280cm | 約420×410cm | 約340×330cm | 約320×290cm | 約430×320cm | 約420×350cm |
生地材質 | 75Dポリエステルタフタ(ウレタンコーティング、難燃加工) | 150Dポリエステル(PUコーティング、UVカット加工) | TC(ポリエステル65%、コットン35% 表面撥水処理) | 190Tポリエステル(PUコーティング) | TC(ポリコットン) | 30Dナイロン シリコンコーティング | 150Dポリエステル(PUコーティング) | TC(ポリコットン) | 40D リップストップナイロン(撥水コーティング&耐水PUコーティング) | ポリエステル リップストップ | TC(ポリコットン) |
重量 | 約600g(ペグ、張り綱、スタッフバッグ込み) | 約2.3kg(付属品含む) | 約2.15kg(付属品含む) | 約1.05kg(ペグ、ガイライン除く) | 約4.15kg(収納時) | 約500g(総重量) | 約5.2kg(ポール・付属品含む) | 約6.7kg(ポール・付属品含む) | 約536g(本体) | 約1.31kg | 約3.5kg(付属品含む) |
購入サイト | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
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目次
タープの基礎知識
まずは、タープを選ぶうえで欠かせない基礎知識について見城さんに伺いました。
タープとは?
タープはキャンプにおけるリビングを形成するアイテムで、基本的に1枚の布で設営する屋根のことを指します。自立させるには2本のポールが必要です。
タープはおもに日よけ、雨よけのために使用されます。リビングとなる場所がタープなしだと日中は日差しの影響を受けますし、急な雨が降ってきた場合はテントや車に避難するしかありません。
テントの前方に隙間を開けずに設営するとリビングと寝室がひと続きになり、日差しや雨にさらされにくく快適
また、夏場にはテントを張らず、タープ泊をチョイスすることで抜群の開放感と通気性を得られます。涼しく眠れますが、周囲からの視線対策には気を配る必要があります。
大型のタープの下に蚊帳を設営した夏のソロキャンプ
木々の間にハンモックを設置し、その上に雨よけでタープを設営
タープは4つのタイプに大別できる
タープは形状によって「ウイング型」「スクエア型」「ヘキサ型」「レクタングラー型」の4つのタイプに分類できます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
タイプ | 特徴 |
---|---|
ウイング型 | ・ベーシックなのは四角形(ひし形)タイプだが、五角形タイプもあり ・辺が生地の内側に向けて緩やかに湾曲しており、設営時に羽(ウイング)を彷彿とさせるスタイリッシュさ ・1〜2名用のコンパクトなものからグループ向きの大型タイプまである ・応用設営に向いていない |
スクエア型 | ・正方形 ・シチュエーションに応じた応用設営が可能 ・多くのループを備えているブッシュクラフト向きのタイプ ・化繊生地モデルのサイズは3×3mから5×5mのものまである ・軍払い下げのコットン製タープ(ポンチョタイプ)などは約1.8×1.8mサイズのものもある |
ヘキサ型 | ・六角形 ・一般的にファミリー向きのサイズがほとんどで、小型のタイプはあまりない ・スタイリッシュでタープ下の日陰も十分に確保可能 ・応用設営に向いていない |
レクタングラー型 | ・長方形 ・オートキャンプ向きのモデルならファミリー〜グループ向きの大型タイプが一般的 ・サブポールを追加すると空間アレンジを自在に行える ・シチュエーションに応じた応用設営が可能 ・多くのループを備えているブッシュクラフト向きのタイプもある |
スクエア型、レクタングラー型はシンプルな四角形なので、生地を折りたたんで設営しても機能を損なわない美しい張りがしやすく、多彩な応用設営が容易にできます。また、自然のなかでナイフやロープなどを使い、サバイバルテクニックを駆使して過ごすアウトドアスタイルである「ブッシュクラフト」にも向いています。
タープのおもな素材について
タープで使用されているおもな素材は化繊のナイロン、ポリエステルと、TC(ポリエステルとコットンの混紡)素材に分類されます。それぞれのメリット・デメリットをチェックしましょう。
素材 | ナイロン、ポリエステル | TC(ポリコットン) |
---|---|---|
メリット | ・TCと比較して軽量なので持ち運びしやすい ・薄手の軽量なモデルはバックパッキングできるほどコンパクト ・濡れても乾くのが速い |
・ナイロン、ポリエステルと比較して日陰が濃い ・焚き火の火の粉による穴あきの心配が少ない ・紫外線による劣化は緩やかに進行するが、シームテープなど化繊特有の経年劣化の心配がない |
デメリット | ・難燃加工を施していないモデルは著しく熱に弱く、焚き火の火の粉による穴あきの心配がある ・紫外線や湿度によりシームテープの剥がれなど経年劣化が進行する |
・重量があるためバックパッキングには向いていない ・水を含むと乾かすのに時間がかかる |
ポリエステルやナイロンの厚さはD(デニール)かT(タフタ)で表記されます。いずれも数値が大きい方が厚手で重量があり、数値が小さいと薄手で軽量です。ただし、薄手だからといって強度が低いわけではなく、ほつれや破れに強い格子状に編まれたリップストップ生地を採用することで強度を高めているものもあります。
格子状に編まれ、強度を高めているリップストップ生地
タープを選ぶ際のポイント
続いて、タープを選ぶ際に注意すべきポイントについて、見城さんに伺いました。
利用人数に合わせてサイズをチェックする
面積が少なめの小型ウイングタープはソロキャンプ向き
面積の大きさでいうとウイング型に小さいモデルが目立ちますが、基本的にはどのタイプでも利用人数に対応したサイズが用意されています。注意すべきは生地のサイズです。ベーシックな設営方法を想定した場合、1〜2人で使用するなら300×300cm前後、3〜4人向きなら400×400cm前後のものを選ぶといいでしょう。
利用シーンに合わせて素材を選ぶ
特に真夏のキャンプでは遮光性の高い素材を採用したタープを選ぶのが重要
焚き火を近くでしたいなら、TC素材など難燃性の生地のものを選ぶと火の粉による穴あきを防げます。また暑い時期、木陰のないキャンプサイトではタープの存在が重要。薄手のタープでは、真夏の強烈な直射日光下で遮光性が不足することもあります。濃い日陰をつくり、快適なリビング空間にするには、遮光性に優れているTC素材のものか、化繊なら生地は厚手のもの(150〜210Dが目安)を選びましょう。また、ポリエステルやナイロンなどの化繊素材ではUVカットコーティングを施しているモデルもあるので、日差し対策の参考にしましょう。
汎用性の高さにも注目する
300×300cmのスクエア型のタープ。白丸の部分がタープ生地に縫い付けられたループ
シチュエーションや用途に応じてタープの張り方を変えたいなら、応用設営がしやすいスクエア型やレクタングラー型がおすすめです。例えば、300×300cmのサイズで複数のループを備えてあるスクエア型タープなら、カップルキャンプではゆとりたっぷりのリビングタープとして使い、ソロキャンプでは可変式シェルターとして機能させることも可能です。また木が多いキャンプサイトなら、吊るして設営もできます。
300×300cmのスクエア型タープで可変式シェルターに応用張りをした様子
【タイプ別】おすすめのタープ11選
ここからは見城さんがおすすめするタープをタイプ別に11製品紹介します。
気になる内容をクリック
- おすすめのウイング型タープ3選|スタイリッシュなデザインが魅力
- おすすめのスクエア型タープ3選|汎用性が高く、設営方法をアレンジしやすい
- おすすめのヘキサ型タープ3選|キャンプの代名詞的な形状
- おすすめのレクタングラー型タープ2選|有効面積が広くグループ向き
メーカー 商品名 |
モンベル | DOD | テンマクデザイン | DD Hammocks | FUTURE FOX | パーゴワークス | DOD | WAQ | MURACO | ノルディスク | ogawa |
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ミニタープ | オーマイロンリナイイッツマイライフタープ | ムササビウイング13ft.TC“焚き火”version | DD Tarp 3.5×3.5 | スクエア型TCタープ | ニンジャタープ | いつかのタープ | HEXATARP TC(M) | HEXA ULTRA | ヴォス14 | フィールドタープレクタTC | |
参考価格(税込) | 9990円 | 9515円 | 1万8480円 | 9604円 | 1万7800円 | 2万2000円 | 9082円 | 1万6800円 | 1万9800円 | 1万9800円 | 3万8500円 |
生地サイズ(幅×長さ) | 約270×335cm | 約385×445cm | 約380(前部幅/240(後部幅×390cm | 約350×350cm | 約400×400cm | 約280×280cm | 約420×410cm | 約340×330cm | 約320×290cm | 約430×320cm | 約420×350cm |
生地材質 | 75Dポリエステルタフタ(ウレタンコーティング、難燃加工) | 150Dポリエステル(PUコーティング、UVカット加工) | TC(ポリエステル65%、コットン35% 表面撥水処理) | 190Tポリエステル(PUコーティング) | TC(ポリコットン) | 30Dナイロン シリコンコーティング | 150Dポリエステル(PUコーティング) | TC(ポリコットン) | 40D リップストップナイロン(撥水コーティング&耐水PUコーティング) | ポリエステル リップストップ | TC(ポリコットン) |
重量 | 約600g(ペグ、張り綱、スタッフバッグ込み) | 約2.3kg(付属品含む) | 約2.15kg(付属品含む) | 約1.05kg(ペグ、ガイライン除く) | 約4.15kg(収納時) | 約500g(総重量) | 約5.2kg(ポール・付属品含む) | 約6.7kg(ポール・付属品含む) | 約536g(本体) | 約1.31kg | 約3.5kg(付属品含む) |
購入サイト | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
おすすめのウイング型タープ3選|スタイリッシュなデザインが魅力
1〜2人向きのコンパクトなウイング型のタープを3つ紹介します。
展開楽々でコンパクトなソロ向きモデル モンベル|ミニタープ
専門家のおすすめポイント
とにかく軽量で持ち運びしやすいタープを探しているならおすすめのモデルです。側面のガイラインは2ヵ所のみなので、設営はとてもスピーディーにこなせます。カップルだとタープ下の空間は手狭に感じるため、快適に過ごすにはソロ専用と割り切りましょう。メインポールはシチュエーションに応じて用意が必要ですが、バックパッキングで活用するならトレッキングポール、カヌー旅なら枝やパドルを使うなど、工夫を凝らして使う楽しさがありますね。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約270×335cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | 約12×21cm |
生地材質 | 75Dポリエステルタフタ(ウレタンコーティング、難燃加工) |
重量 | 約600g(ペグ、張り綱、スタッフバッグ込み) |
耐水圧 | 1500mm |
付属ポール | なし |
トレッキングや自転車旅などに携行しやすい、モンベル・タープの最軽量モデルです。同社のテント、ムーンライト1型・2型などの小型テントとの組み合わせに適したサイズで、ソロキャンプの快適なリビングスペースとして最適。ポールと生地が接合する部分には、生地に負担がかかりにくいステンレス金具を採用していて、長く使える耐久力の高さがあります。また生地は火が当たっても自己消火し、燃え広がるのを防ぐ難燃加工を施しています。
ソロキャンプに最適化された変形型 DOD|オーマイロンリナイイッツマイライフタープ
専門家のおすすめポイント
単体でも利用できますが、むしろソロテントとの組み合わせを前提として考えられた形状。ほかにはない、かなり思い切った発想のタープです。日差しや風雨をしっかりとしのげるリビングスペースはとても広く、テントとタープの隙間をちょうどいいバランスで接続可能。快適なプライベート空間を確保できます。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約385×445cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | 約14×36cm |
生地材質 | 150Dポリエステル(PUコーティング、UVカット加工) |
重量 | 約2.3kg(付属品含む) |
耐水圧 | 1500mm |
付属ポール | なし |
まさに快適なソロキャンプをするために生み出されたタープです。ソロテントとの相性が抜群に良く、サイド部分の生地からガイロープを伸ばしてペグダウンをすると半分ほどテントを覆う形状に設営できます。ソロテントと接続しやすいよう、取り外しができる延長テープが付属。これを使うことでポールの位置をテントの後方にずらしてタープの設営ができ、テントとタープを最適な密着度に調節できます。
焚き火に適したTC素材を使用 テンマクデザイン|ムササビウイング13ft.TC“焚き火”version
専門家のおすすめポイント
抜群にスタイルが良く、焚き火をするのに適したTC素材を使用したすばらしい機能美を持つタープです。また生地に施されたパイピング(縁取りの黒い部分)がさりげないアクセントになっていてオシャレですよね。後方のポールを短くし、前方のポールを長く設定することで美しいシルエットの張りができます。あまり応用展開はできませんが、このタープに関しては特別なにも工夫は必要ない。それほど深みのある逸品です。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約380(前部幅)/240(後部幅)×390cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | 約15×36cm |
生地材質 | TC(ポリエステル65%、コットン35% 表面撥水処理) |
重量 | 約2.15kg(付属品含む) |
耐水圧 | ― |
付属ポール | なし |
まさにムササビのようなフォルムをした五角形の変形ウイングタイプ。1〜2人向きサイズでTC素材を採用しているため、日差しの強い日でも濃い日陰をつくり、焚き火の火の粉にも強く、頼りになるタフさを持っています。キャンプでも、カヌーツーリングでも、「焚き火の小さなゆらめきを眺めながら、満天の星の下で眠る」そんな野営の楽しみを存分に味わえるよう作られたタープです。
おすすめのスクエア型タープ3選|汎用性が高く、設営方法をアレンジしやすい
設営方法を自在にアレンジしやすいスクエア型のタープを3つ紹介します。
ブッシュクラフトタープの代名詞 DD Hammocks|DD Tarp 3.5×3.5
専門家のおすすめポイント
初めて使う人から、普通のタープ設営に飽きてしまった上級者にもおすすめ。扱いやすく、なおかつ使っていて楽しさが尽きません。「次のキャンプではどんな設営方法にしようかな」などと、常に使い手の想像力をかき立ててくれる、冒険心を忘れさせないタープです。フィールドで枝や流木をナイフなどで加工してポール代わりにすると、より冒険感が増します。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約350×350cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | ― |
生地材質 | 190Tポリエステル(PUコーティング) |
重量 | 約1.05kg(ペグ、ガイライン除く) |
耐水圧 | 3000mm |
付属ポール | なし |
ソロキャンプのムーブメントを牽引する代表的なスクエアタープです。19ヵ所ものループを備え、どんなシチュエーションでも設営できる汎用性の高さが自慢で、野営の雰囲気を味わえるブッシュクラフトスタイルを好むキャンパーに絶大な人気を誇ります。ベーシックな設営方法なら2〜3人で広々過ごせるリビングスペースを確保できます。
ファミリー用のリビングやソロ用としても活躍 FUTURE FOX|スクエア型TCタープ
専門家のおすすめポイント
屋根用以外のループには使いやすいよう金具が付くなど、全体的にとても丁寧でしっかりとしたつくり。ループの金具は応用展開時のロープワークがしやすく、ガイロープをほどく際にも作業がしやすいメリットがあります。この展開サイズなので金具による重量アップは許容範囲。シンプルな中にもユーザーニーズに応え、耐久力の高さにこだわりが見えます。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約400×400cm |
---|---|
収納サイズ(幅×奥行×長さ) | 約50×20×13cm |
生地材質 | TC(ポリコットン) |
重量 | 約4.15kg(収納時) |
耐水圧 | ― |
付属ポール | なし |
4×4mの大きめなTC素材タープで、ベーシックな設営方法なら家族4人でちょうどいいリビング空間ができあがります。さまざまな張り方ができるよう、生地の19ヵ所にループを配置していてソロキャンプの変形張りではゆったりとした居住スペースを作れます。TC素材なので夏でも涼しく、焚き火の火の粉にも強い、オールラウンドに活躍するタープです。
設営バリエーションが豊富な手裏剣シルエット パーゴワークス|ニンジャタープ
専門家のおすすめポイント
キャンプ経験者には、たまらなく魅力的でロマンがたくさん詰まったタープです。まずスクエアの変形という発想に驚きで、ビジュアルイメージがなんと手裏剣。さらにそこから無数の設営方法のアイデアが浮かんできて、使えば使うほどキャンプの沼にどんどんハマっていくことうけあい。携行性にも優れており、ソロキャンプ旅のお供として、常にバッグに忍ばせておきたいですね。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約280×280cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | 約9×27cm |
生地材質 | 30Dナイロン シリコンコーティング |
重量 | 約500g(総重量) |
耐水圧 | ― |
付属ポール | なし |
設営の容易さを追求して生まれた独自の手裏剣形状は、正方形ではなく、サイドの2辺が緩やかに内側に湾曲した変形のスクエア型。その湾曲部分には紐の入ったスリーブがあり、紐を絞り込むことができます。この構造のおかげで、スタンダードな設営方法の際にもメインポールではガイロープを必要としません。加えて21ヵ所ものループを備え、設営方法は約30通りと変幻自在。キャンプ初心者でも使いやすく、経験者もうなる手軽さと応用展開のしやすさは、まさにニンジャの名がふさわしいタープです。
おすすめのヘキサ型タープ3選|キャンプの代名詞的な形状
六角形で美しいシルエットを持つヘキサタープを3つ紹介します。
ファミリー向きのベーシックなオールインワンモデル DOD|いつかのタープ
専門家のおすすめポイント
ザ・スタンダードなファミリーキャンプ向きのヘキサ型タープです。ポールも付いたオールインワンタイプなので、ファミリーキャンプで最初の1張としておすすめ。延長ベルトが付属しているのも注目で、テントとタープを接続するように設営した場合に活躍します。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約420×410cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | 約14×67cm |
生地材質 | 150Dポリエステル(PUコーティング) |
重量 | 約5.2kg(ポール・付属品含む) |
耐水圧 | 2000mm |
付属ポール | あり |
ポール、ペグ、ハンマーなど付属品がそろったオールインワンモデルです。ロープの長さが一目で見分けられるよう、メインポール用のガイロープの自在金具は黒、サイド用ガイロープの自在金具は白に設定。さらにペグはあらゆる地面の状況に対応しやすいスチール製を採用するなど随所に扱いやすさが詰まっています。生地は150Dと厚みがあり、高い遮光性があります。
1〜3人向きのTC素材採用オールインワンモデル WAQ|HEXATARP TC(M)
専門家のおすすめポイント
まず、カラーがタン、オリーブ、ブラックの3色から選べるのがいいですね。サイトコーディネートをシックにまとめるならブラックがおすすめです。機能面では各辺の中央付近にグロメット(ループ)が配されており、別途サブポールがあれば空間のアレンジがしやすいのがほかにはない特徴です。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約340×330cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | ― |
生地材質 | TC(ポリコットン) |
重量 | 約6.7kg(ポール・付属品含む) |
耐水圧 | ― |
生地にTC素材を採用し、高い遮光性と通気性を兼ね備えているコンパクトなオールインワンモデルです。こちらはMサイズの1〜3人向きですが、4〜6人向きのLサイズもあります。 火の粉が当たっても穴が開きにくい生地なので、近くで焚き火が可能。また、小物類をつるすのに便利なハンガーテープが付属しています。
ソロキャンプに最適な超軽量タイプ MURACO|HEXA ULTRA
専門家のおすすめポイント
なかなかありそうでない、ヘキサ型の超軽量コンパクトタープです。ムラコのアイテムはいずれもシックなカラーリングと飽きの来ないデザインが特徴。独特の個性を秘めています。カラーは個人的にグレーがお気に入りで、ブラックのパイピングがアクセントになっていいですね。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約320×290cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | 約12×18cm |
生地材質 | 40D リップストップナイロン(撥水コーティング&耐水PUコーティング) |
重量 | 約536g(本体) |
耐水圧 | 2000mm |
付属ポール | なし |
ソロキャンプやツーリングキャンプに最適な、携行しやすいコンパクトなモデルです。軽量・高強度なナイロン素材を使用し、畳めば手のひらに収まるほどの小ささに。カラーはグレーとブラックの2種で、落ち着いた雰囲気を醸し出すタープです。
おすすめのレクタングラー型タープ2選|有効面積が広くグループ向き
ファミリーでゆったり過ごせるサイズのレクタングラー型のタープを2つ紹介します。
コスパに優れた北欧人気ブランドのタープ ノルディスク|ヴォス14
専門家のおすすめポイント
ハイブランドの部類として名高いノルディスクですが、良心的な価格。ファミリーにちょうどいいサイズ感のタープです。サイドの辺の中央部にループが配されているので、サブポールを用意すれば空間アレンジがしやすい形状。やはりブランドロゴの存在感は大きく、所有欲を満たしてくれるのもポイントです。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約430×320cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | 約20×33cm |
生地材質 | ポリエステル リップストップ |
重量 | 約1.31kg |
耐水圧 | 3000mm |
付属ポール | なし |
ホワイトのポリコットンタープやワンポールテントが人気のノルディスクからリリースされている、化繊モデルのタープです。オーソドックスなスタイルのタープですが強度は十分。ファミリーでの使用に適した展開サイズながら、とても軽量・コンパクトなので持ち運び楽々。自然になじむダークオリーブカラーが個性を発揮しています。
ファミリーからグループまで対応する大型 ogawa|フィールドタープレクタTC
専門家のおすすめポイント
長らくオートキャンプブームを牽引してきたogawaのレクタタープは、絶大な信頼性を誇る人気モデルです。メインポール2本のほか、サブポールを4本追加する設営方法が、このタープのベーシックなスタイル。その落ち着きのある佇まいには惚れ惚れします。
フォトグラファー、ペレグリン・デザイン主宰
見城 了さん
生地サイズ(幅×長さ) | 約420×350cm |
---|---|
収納サイズ(直径×長さ) | 約15×70cm |
生地材質 | TC(ポリコットン) |
重量 | 約3.5kg(付属品含む) |
耐水圧 | 350mm |
付属ポール | なし |
テント・タープブランドとして老舗のogawaからリリースされている、王道の大型レクタタープです。生地にはTC素材を使用し、夏の暑い日差しの下でも快適に過ごせます。また撥水加工が施されているため水を弾き、汚れの付着を防ぐのも特徴。張り方のパターンは複数あり、サブポールをうまく組み合わせることで、人数やシチュエーションに応じて展開方法をアレンジできます。
タープの設営方法と注意点
タープはコツさえつかめばひとりで設営することは難しくありません。ここでは300×300cmサイズのスクエア型タープで、180cmのメインポール2本を使ったベーシックな立て方を紹介します。
設営方法
- 設営場所を決めたらメインポールを組み立ててタープ生地を地面に敷きます。メインポール2本を、写真のように直線上に配置。ガイロープはポールのトップ部から45°の角度で伸ばします(角度はおおむねでOK)。
その先にペグダウン(写真内の白い丸)をして、ガイロープのループを引っ掛けます(これを4ヵ所)。ペグダウン位置の目安は、ポールエンドから左右に線を伸ばし、ガイロープと接する部分です。わかりやすいように、手前側に白いラインを引いています。 - 片側ずつポールを立ち上げます。ポールは、上部を生地側に傾けることで自立します。ガイロープの張りを調節しながら安定させます。
- もう一方のポールを立ち上げて、写真のような壁状にします。この時点でメインポールの下部を生地側に少し傾けると安定感が高まるとともに、スタイリッシュな見栄えになります。
- 四隅のガイロープをそれぞれ伸ばし、シワのない角度を見定めてペグダウンしていきます。
- すべてペグをしっかり打ち込み、ガイロープの張りを調節して完成です。
タープを設営する際の注意点
タープを設営する際は、以下の2点に注意しましょう。
他の利用者と視線が合わない向きに設営する
タープの設営位置、向きは周囲の環境や風雨の状況に応じて良く考察する
利用者が多いフィールドでは、極力視線が合わない方がプライバシーを保て、落ち着いて過ごせます。最初に向きをどのように設営するのかを決めましょう。サイトの近くに人が多く通って気になるなら、写真のように通路側を壁のようにして視線をカットするのもいいでしょう。
風が強くなってきたら、抵抗を減らすように張り方を変える
タープは、雨よりも風が大敵です。強風で設営が困難に感じた場合は決して無理をしないで諦めましょう。設営に慣れないうちは微風でも生地がバタついてストレスを感じます。また、周囲にペグなどが飛んでいく危険性もあります。
設営が済んでから風が強くなってきた場合は風の通り道を確認し、張り方を変える必要があるかもしれません。生地を壁状に設営した部分の広範囲で強風が当たっている状況が続く場合は、まず全体を低く設営して風の抵抗を減らします。生地を地面にピッタリとペグダウンしているなら、その部分を少し上げて風を通しましょう。
タープに関するQ&A
最後に、タープに関するよくある疑問について見城さんにお答えいただきました。
Q. タープと一緒にそろえた方がいいものは?
A. ペグとサブポールはぜひ用意しましょう。タープを購入したらまず、付属品のペグの素材を確認してください。プラスチックやアルミであることが多く、それらは比較的柔らかい地面向きで、硬い地面で使うとペグダウンに時間がかかったり、折れたり曲がったりする恐れがあります。キャンプ場の地面は、地域によってさまざまです。硬い地面でキャンプする場合に備えて鉄、ステンレス、チタンなど強度が高いペグを用意しておくのが理想。ペグはテントにも流用できるので、複数の種類を持っておけば心強いです。
また、タープは風による負荷がかかった際、ペグが勢いよく地面から抜けてしまうことがあります。周囲への安全を考え、ペグは長さが30cm程度のものを使い、必ず抜けないようにペグダウンをしましょう。
あわせてヘッド部分が重く、屈強なペグハンマーを手に入れましょう。ヘッドが軽いプラスチックやアルミ製のハンマーでは、硬い地面でのペグダウンに難儀します。
最後にもうひとつ。応用設営をする際は、サブポールがあるととても便利です。長さを自在に変更できるタイプのものを持っていれば、瞬時にタープ下のスペースを拡張・縮小などできます。
ペグの選び方やおすすめの商品は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
キャンプ用ペグのおすすめ12選!初心者でも使いやすい高コスパ商品や選び方のポイントを紹介
Read MoreQ. 雨の日に適した張り方はありますか?
A. タープの天面をフラットにして設営した場合、雨が降ると水溜まりができ、しばらく放っておくと重さに耐えられなくなって崩壊してしまう恐れがあります。対応策は、シンプルに傾斜をつけること。サブポール2本でサイドを上げているシーンを例にして2つの方法を説明します。
ひとつ目は生地サイド中央部のループからガイロープを伸ばしてペグダウンし、天面を谷状にする方法。
サイド中央付近のループにガイロープを結び、斜め下へ適度な張りを出す
もうひとつは、片側のサブポールを低くして傾斜をつける方法です。慣れればわずか数秒で作業は完了します。
左手前のサブポールを短くしてガイロープの張りを調節するだけと簡単
Q. 防水性能のスペックは重視すべきですか?
A. TC素材・コットンの生地をのぞき、市販されている一般的なタープはそれぞれに耐水圧表記がありますが、よほどの豪雨でない限り心配には及びません。1500mmもあれば十分でしょう。TC素材に関しては耐水圧表記がないモデルがありますが350mm前後とされています。数値は低いですが生地に含まれるコットンは水分を含むと膨張し耐水性が高まる仕組み。こちらもよほどのことがない限り、雨漏りはしません。タープには合わせて防水スプレーを使うことで防水性能の持続期間を延ばし、経年劣化の進行を遅らせる効果が期待できます。ただし、生地の素材によって適した防水スプレーがあるので、選ぶ際は成分や防水・撥水効果などよく確認しましょう。
まとめ
- 色々なスタイルのキャンプを試したいならスクエア型がイチオシ
- 焚き火を存分に楽しむならTC素材のモデルを選ぶ
- 応用設営方法を視野に入れると、大型のタープでもソロキャンプに使える
タープはたった1枚の布ですが、非常に多くの可能性を秘めたアイテムです。基本の設営方法を身につければ、キャンプをするごとに誰しも応用張りを試したくなるほどおもしろいものです。タープの購入を検討されている方は、この記事を参考に最適なモデルを選んでください。
撮影協力
都心部から東京湾アクアラインを使うと、1時間ちょっとでアクセスできるオートキャンプ場です。もともとあった棚田をキャンプサイトに再利用していて、段々状に広がる場内はのんびりとした里山の雰囲気。キャンプ場には多くのイヌ・ネコもいて、時おりサイトに遊びに来てくれます。
住所:千葉県富津市上648
営業期間:通年営業
予約・問い合わせ:0439-65-5126