FEATURE
【一生モノ】俳優・高橋春織さんが10年後も使いたいもの(後編)
10代前半から俳優として活躍し、写真家としても活動の幅を広げている高橋春織さん。20代を過ごしていく中で、自分の価値観に変化があったという彼女に、「この先10年後も使いたいもの」について教えてもらいました。
俳優
高橋春織さん
1997年生まれ。東京都出身。俳優として映画やドラマで活躍する一方、日本大学芸術学部写真学科を卒業し、写真家としても活動。Instagramでは、飾らない日常や、自身で撮影した作品を公開している。
本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)
目次
20代で明確になってきた「自分らしさ」が、モノ選びの軸に
Instagramでシェアされる日常の様子も、実際に会った印象も「自然体」という言葉がぴったりの高橋さんですが、昔は自分を演出することも多かったといいます。
「大学生の頃は、かっこいい自分の姿ばかりをインスタにアップしたり、そういう表現を通して『これが私の感性』という発信をしていたので、実際に会うと『インスタの印象と全然違うね』と言われることがよくありました。もちろん今でも自分を演出することはあるけれど、周りから『笑顔がすてき』とか『一緒にいると気持ちが和らぐ』などと言ってもらえたときに『今まではちょっとかっこつけすぎていたかも』と思ったんです。自分の抜けている部分も個性として認めて、不完全な部分も全部まとめて『これが私です』と表現していく方が、自分の強さになるという考えに変わりました」
その考えの変化は、モノ選びにも影響しているといいます。
「『ありのままの自分』を認めることで、自分が大事にしていきたいものや、本当に好きなものがより明確になってきたと感じています。「前編」でご紹介した「10年使ったもの」と比較すると、『10年後も使いたいもの』は、よりリアルな私らしさが表れているのではないでしょうか」
俳優・高橋春織さんが10年後も使いたいもの①:フィルムカメラ Yashica-A(エピソードを読む)
俳優・高橋春織さんが10年後も使いたいもの②:ハイパーライト・マウンテンギアのバックパック(エピソードを読む)
俳優・高橋春織さんが10年後も使いたいもの③:H SAKAKIYAMA.のジュエリー(エピソードを読む)
「私らしさ」を反映してくれる、唯一無二のカメラ
高橋さんが、写真学科に在籍していた大学時代からずっと熱中しているのがフィルムカメラです。
「フィルムってデジタルと違って、撮った写真をその場で見られないじゃないですか。だから『このきれいな光を、フィルムの色味であんな風に撮れていたらいいな』なんて想像しながら撮れるのが楽しいんです。現像してみると、想像以上にうまくいくときもあれば失敗するときもあって。失敗したら『次はこうしてみよう』と生かすことができる。そういう『余白』を楽しめるところが魅力ですね」
ヴィンテージカメラらしいレトロなフォルムがかわいい
4年前からはラボ(写真の現像所)でも働いているという高橋さん。信頼する社長さんから教えてもらったのが「Yashica-A」だったそう。
「私にぴったりのフィルムカメラがあるよ、とおすすめされて、誕生日に購入しました。2眼レフカメラでは『ローライフレックス』というドイツ製のものが有名で、ブラックとシルバーのかっこいいボディが特徴。Yashica-Aはグレーが柔らかな印象で、撮れる写真もふんわりとあたたかみがある、そんなところが『私らしい』と思いました」
フィルムをセットしてコマを回す───なんでもオートマティックな時代だからこそ、このひと手間に価値を感じる
「このカメラは、1枚撮影したら手動でフィルムのコマを回さなければいけないんですが、撮影に夢中になると、たまに回し忘れてしまうときがあるんです。そうすると本来なら2枚になる画像が、1枚に重なってしまう。『多重露光』といって、初めて見たときは『こんな写真撮ったっけ?』とびっくりしたのですが、幻想的で素敵な1枚になることもあって。そんなちょっとドジな私の性格を、そのまま反映してくれるところも好きなんです」
初めてこのカメラと一緒に旅に出たのがサンフランシスコとL.A.。その旅の中で意図せず『多重露光』になった思い出の1枚
「今年初めて行ったインドにも、もちろんこのカメラを連れて行きました。旅先では人も風景も撮影しますが、2眼レフカメラは上からレンズを覗くので、被写体に緊張感を与えないところも便利。カメラを意識された瞬間よりも、自然な姿を撮りたくて、まるで忍者のように(笑)すました顔で撮影してます」
インドで撮影した写真たち。念願だった「夕暮れ時のタージマハル」も撮ることができた
高橋さんにとって「旅」と「写真」は切り離せないもの。「このカメラと一緒に世界を探検している気分なんです」───そう目を輝かせながら語る彼女は、きっとこの先もたくさんの旅の美しい瞬間を残していくことでしょう。
俳優・高橋春織さんが10年後も使いたいもの①フィルムカメラ Yashica-A
1950〜60年代に日本のカメラメーカー YASHICAが製造したクラシック二眼レフカメラ。フィルムは正方形フォーマットの120フィルムを使用。レトロな写りと完全マニュアル操作で、アナログ感を堪能できる
バックパッカーデビューを飾った 「頼れる相棒」
20代後半になった今、「お金の使い方が変わってきた」と語る高橋さん。
「昔はブランドもののファッションアイテムに魅力を感じていましたが、今は物質的なものよりも『経験』に価値を感じるフェーズに入ったようです。登山や旅行に出かけるようになり、そのためにお金をかけることが多くなりました」
バックパックではめずらしい、真っ白のカラーが高橋さんらしい
その中のひとつがこちらの「ハイパーライト・マウンテンギア」のバッグ。
「バックパックを探していて、旅慣れしている知人から情報収集をしました。いろんなアウトドアブランドのモノを教えてもらったのですが『きっとこれからも旅に出続けるだろうから、どうせなら今のうちにハイパーライトを手にしておいた方がいいよ』とアドバイスをもらったんです」
「ハイパーライトの特徴はとにかく軽いこと! 実際に他のブランドのバッグも背負って比べてみると、4分の1くらいの重さに感じました。その上防水性も高く、とっても丈夫。値段は6〜7万円と決して安くはありませんが、それだけの価値があると思いました」
開口部分は面ファスナーになっていて、くるくると折り曲げてサイドで止める仕様。荷物の出し入れが簡単にできる
「この真っ白なカラーもお気に入り。汚れが目立つので、バックパックで白を選ぶ人はめずらしいかもしれませんが、汚れも経験の証として自分の誇りにしていきたいです」
「白は光を集めるから、登山中でも中身が見えやすくて便利」と教えてもらったことも決め手に
今年はインドで、このバッグと一緒にバックパッカーデビューを果たした高橋さん。
「荷物が極限まで削ぎ落とされると、気持ちがすごく楽になって、旅の目的(写真を撮ること)が明確になりました。昔のように自分の『映え』を意識することもなくなり、ちょっと大人になったな、思いましたね(笑)。この先も『これがあったらどこにでも行ける!』と、最強の相棒を手にした気持ちでワクワクしています」
俳優・高橋春織さんが10年後も使いたいもの②ハイパーライト・マウンテンギアのバックパック
「ハイパーライト・マウンテンギア」はアメリカ発のアウトドアギアブランド。超軽量・高強度・防水性を兼ね備えた超高性能素材はアウトドア界でもトップクラス。バックパッカーや登山家にも支持されている
前向きな気持ちを後押ししてくれる「お守り」のようなジュエリー
最後に紹介してくれたのが、お守りのようにいつも身につけているという「H SAKAKIYAMA.」のジュエリーです。
「ポップアップでジュエリー作家の榊山ひとみさんにお会いして、一瞬で彼女のファンになってしまったんです。笑顔が素敵で、お話するとこちらまでハッピーな気持ちになれる。そんな彼女の作るジュエリーに、ポジティブなパワーを感じるんです」
それぞれが華奢なデザインなので、重ね付けを楽しめる
「肌になじみやすいのに唯一無二の個性がある」そんなデザインにも惹かれて少しずつ集めているそう。中でも一番お気に入りなのが「宇宙人」ネックレス。
「世の中にはいろいろな職業や肩書きがありますが、その枠に囚われないで、自分らしさや好きなものに対して揺るがない自分でいたい。常に自由な心で、変な人だと思われてもいいから自分に素直でありたい───そんな私の大切にしていることを、『宇宙人』という言葉が表しているような気がするんです」
左はボブ・マーリーの曲の歌詞がデザインされたネックレス。「何も心配しないで。どんな小さなことも全部うまくいくから」という前向きなメッセージが込められている。「宇宙人」ネックレスは、遊び心がありながらも女性らしいデザインが秀逸
インパクトのある“サードアイ”モチーフもお気に入り。ピアスについたダイヤがさり気ないアクセント
「実はボブ・マーリーのネックレスは母のものなんです。ジュエリーは世代を超えて使えるところも魅力ですよね。将来自分が子供をもったときに、受け継ぐ未来も想像しながら、大切にして行きたいです」
俳優・高橋春織さんが10年後も使いたいもの③H SAKAKIYAMA.のジュエリー
ジュエリー作家の榊山ひとみが手がけるメイドインジャパンのジュエリー。“香水をまとうようにジュエリーをまとう”という思想が反映されたデザインは、個性があるけれど日常使いしやすい絶妙なバランス
「素直でいること」が本当に必要なモノを引き寄せる
20代後半になり、「自分らしい生き方」と誠実に向き合っている高橋さん。インタビューの最後に「自分らしさを見失わないためにはどうすればいい?」と質問してみました。
「『素直でいること』だと思います。目まぐるしく変わる流行や周りの状況を横目で追いつつも、自分の心に素直でいること。そうすると自然と向かうべき方向や、本当に必要なモノが見えてくるのではないでしょうか。私が選んで手にしたモノたちは、この先も私に寄り添い、望む未来へと導いてくれると信じています」
旅先で撮影した写真を見ながら「また個展を開きたい」と語る高橋さん
自分自身に素直になることで手にしたモノたち。それは10年後の未来でも「思い出」という価値をまとい、かけがえのないモノとして彼女のそばに存在しているはずです。
撮影/wacci 編集・文/豊泉陽子
