リップクリームのおすすめ10選！唇を荒れや乾燥から守るプチプラ・デパコス商品をメイクのプロが紹介

唇を乾燥によるカサつきや荒れから守ってくれるリップクリーム。特にこだわりなく安いものを選びがちですが、今使っているものよりもさらに自分に合うものがあるのでは？と感じている人も多いでしょう。リップクリームはおもに「医薬部外品（薬用）」と「化粧品」があり、用途によって選ぶべきものが異なります。

そこでこの記事ではヘア＆メイクアップアーティストの野口由佳さんに、自分に合うリップクリームの選び方や正しい使い方を徹底解説していただきました。

また、野口さんが用途別に選んだおすすめのリップクリームも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【メイクのプロが教える】リップクリームの選び方

リップクリームを選ぶときは、リップクリームを使用する目的で選ぶことがおすすめです。
荒れてしまった唇をケアしたいのか、保湿ケアをしたいのか、ファッション感覚で色付きのものが欲しいのかなど、用途によって最適な製品が異なります。

リップクリームはおもに「医薬品」「医薬部外品（薬用）」「化粧品」の3種類があり、医薬品はひどく荒れてしまった唇の治療を目的としたもの、医薬部外品は有効成分により唇の荒れやひび割れを予防するもの、化粧品は保湿を目的として作られている場合が多く、保湿成分が配合されたものやカラーリップとして使えるものなどがあります。
この記事ではおもに毎日使えるリップケアとして、医薬部外品と化粧品の商品に絞って紹介します。

荒れた唇をケア・予防するなら｜医薬部外品の薬用リップがおすすめ

リップ本体やパッケージに【医薬部外品】と書かれているものが「薬用リップ」

唇のひび割れや皮むけ、口唇炎や口角炎などで唇の表面が荒れており、集中的にケアしたい、予防もしたい、という場合は医薬部外品の薬用リップを選びましょう。さらに、オリーブオイルやアロエエキスなどの保護成分が配合されたものだとより効果的です。商品のバリエーションの多いスティックタイプなら、薬用と記載された商品も見つけやすいです。

そのうえで、塗る際の摩擦が少ない、やわらかいテクスチャーのものを選ぶのがおすすめ。硬いテクスチャーだと塗る際の摩擦が強く、負担になってしまうことがあります。

ただし、継続して使用しても荒れや乾燥が改善しない場合は、配合されている成分が肌に合わなかったり、かえって負担を与えている可能性があります。その場合は使用を中止し、皮膚科を受診するようにしましょう。

保湿重視で選ぶなら｜保湿成分配合の保湿用リップがおすすめ

保湿用リップは「moisture」「moist」などと書かれていることが多い

唇が乾燥しやすい人や、しっかりと保湿したい人には、ワセリンやシアバター、ヒアルロン酸といった保湿成分が配合されているものがおすすめ。形状はスティック、チューブ、バームとどれでもかまいませんが、さらりとしたつけ心地のものだと、塗った後に落ちやすい場合もあるので注意が必要です。リップクリームを使い慣れていない人であれば、塗る量を指で調節しやすいバームタイプを選ぶのもいいでしょう。

また、保湿成分が配合された保湿用リップを使ったナイトケアもおすすめです。リップパックをしたり、唇にたっぷりと塗ってから就寝することで、翌朝のメイクもしやすくなります。

ファッションとして楽しみたいなら｜カラーリップがおすすめ

カラーバリエーション豊富な色付きリップクリームは唇のケアをしつつファッションとして楽しむことが可能

唇を保湿しつつ、色をつけたりツヤを出したりすることでファッションとしても楽しみたい場合は、カラーリップがおすすめです。カラーリップはプチプラからデパコスまで、さまざまなブランドから展開されており、程よく発色するタイプならナチュラルメイクの日も活躍します。

「状況やお好みに合わせて、保湿力を重視するのか、手軽に塗りやすいタイプを重視するのか考えてみて」と野口さん

数あるリップクリームの中から、野口さんが目的に合わせたおすすめのリップクリームを紹介します。

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• 【荒れた唇のケアに】薬用リップクリームおすすめ2選
• 【保湿ケアに】保湿用リップクリームおすすめ4選
• 【ナチュラルメイクに】カラーリップクリームおすすめ3選
• 【プレゼント用に】人気ブランドのおすすめリップクリーム

【荒れた唇のケアに】おすすめ薬用リップクリーム2選

荒れた唇などのケアにおすすめのリップクリームを紹介します。どちらもスティックタイプで使いやすく、医薬部外品（薬用）の製品です。

携帯しやすいスティックタイプ。リーズナブルな価格で薬局やドラッグストアでも手に入りやすい定番の薬用リップです。唇の荒れや乾燥、ひび割れを防ぎ、きめを整えて唇をすこやかな状態に。メントールやカンフルを配合しているため、爽快な使用感も特徴。どこにでも持ち歩いてこまめに塗り直しをしたい人におすすめの1本です。

オリーブバージンオイルやアロエエキスなどの保質成分を配合。無香料・無着色で使いやすい、医薬部外品のリップクリームです。高い保湿力で唇の乾燥を防ぎ、クッション性のある保護膜を形成して唇を保護し、うるおいとツヤを長時間キープすることができます。日常的なケアはもちろん、口紅の化粧下地としてもおすすめ。美しい発色をサポートしてくれます。

【保湿ケアに】おすすめ保湿用リップクリーム4選

唇にしっかりとうるおいを与える、保湿ケアにおすすめのリップクリームを紹介します。成分もシンプルなものから天然成分にこだわったものまで、さまざまな種類を集めました。

言わずと知れた、アメリカ・ロサンゼルス生まれの世界的ロングセラー。高保湿クリームにより唇のうるおいを長時間キープ。みずみずしく滑らかな状態を保ち、乾燥や荒れを防ぐことができる、バームタイプのリップクリームです。手頃な価格も◎。バニラ&メントールの香りは好みが分かれるところですが、長年愛用するファンが多い製品です。中学生や高校生などの学生にも人気です。

保湿成分のオーガニックオイルと、保護成分のミツロウを配合したスティックタイプのリップクリームです。ひと塗りで唇を保護してうるおいを閉じ込める効果と、肌荒れや乾燥から唇を保護する役割も果たしてくれるため、日常のケアや化粧下地の代わり、そしてナイトケア用と幅広い用途で使用が可能で、就寝前にリップパックをするのもおすすめ。翌朝にはふっくらやわらかな唇になります。

フランスのスキンケアブランドによる製品で、4種の保湿成分を配合することで乾燥によるカサつきを抑え、唇を保護。荒れを防ぎます。滑らかでベタつきのない仕上がりで、パッチテスト、アレルギーテスト済みでパラベン、着色料無添加。先端が斜めにカットされているため塗りやすく、男女問わず愛用者が多いリップクリームです。

高保湿・血行促進・荒れ防止といったリップケアができる美容液として、グロスや口紅を塗る前のリップ下地として、ツヤのある唇を演出するリップグロスとして、1本3役の多機能リップです。9種類の植物由来成分を配合することでうるおいが長時間続き、ふっくらとした唇に。酢酸トコフェロールを配合することで血色の良い唇に仕上げます。

【ナチュラルメイクに】おすすめカラーリップクリーム3選

ほんのり唇が色づき口紅を塗る代わりになる、ナチュラルメイクにおすすめの色付きリップクリームを紹介します。

リップクリームならではの軽い塗り心地でありながら、美容成分の配合によりうるおいをもたらし、グロスをつけたときのようなツヤのある唇をキープ。ベビーミントやトウガラシ、ジンジャーエキスを配合し、清涼感もプラスしています。ぷっくりとした唇がほんのりと色づくことで、血色の良い唇を演出。カラーも7色から選べ、容器のかわいらしいデザインも人気のブランドです。

荒れた唇をトリートメントしつつ、ハイパーグロスオイル配合でツヤ感のあるグロスのような仕上がりに。ほんのりとピンクに色づきます。加えてSPF18／PA++で、デリケートな唇を紫外線から守ることができる点もポイント。出し口が斜めにカットされているため、唇の輪郭にぴったりフィットして塗りやすい、使い勝手の良い1本です。

場所を選ばず手軽に使える、シュガースクラブが入ったスティックタイプの商品。シュガースクラブが唇の上でとろける砂糖の粒のようにバームへ変化。やわらかく、ナチュラルでツヤのある唇にしてくれます。バームタイプの場合は拭き取りや洗い流しが必要な製品が多い中、こちらはスティックタイプのため塗るだけでOKと、手軽なところもポイントです。

【プレゼント用に】人気ブランドのおすすめリップクリーム

大切な誰かにプレゼントをするのにおすすめのリップクリームを紹介します。誰もが憧れるハイブランドのリップクリームなら「センスいい！」と喜ばれるはず。

言わずと知れたハイブランド、シャネルのリップクリーム。オリーブ由来の成分を配合した成分が、とろけるように唇になじんで密着。滑らかなツヤのある唇を長時間キープします。7色展開していますが、こちらは無着色。パール感のある輝きにより唇に自然な明るさを与えてくれます。高級感のあるデザインで、ギフトにもぴったりです。

リップクリームを購入する前に知っておきたい基本情報や押さえておきたいポイントを、野口さんに教えていただきました。

1. 「医薬品」は治療、「薬用」は予防、「化粧品」は保湿に最適

リップクリームは、医薬品、医薬部外品（薬用）、化粧品の3種類があります。さらに、化粧品は、唇の表面を乾燥から守る保湿用リップ、唇をケアしながらファッションとしても楽しめるカラーリップの2種類に大別することができます。それぞれの目的の違いを、以下にまとめました。

種類	目的
医薬品	荒れてしまった唇の治療を目的とし、おもに「第3類医薬品」として販売されているものが多い
医薬部外品（薬用）	唇の荒れ、ひび割れ、乾燥などの予防を目的とし、保湿・保護成分をプラスすることで唇のケアととともに唇が荒れるのを防ぐ
化粧品	保湿用リップ…ヒアルロン酸などの保湿成分で、唇にうるおいを与える カラーリップ…唇をケアしつつ、色をつけたりツヤを出すことでファッションとしても楽しめる

リップクリームといえば唇のケア……と漠然と考えている人もいるかもしれませんが、自分の唇の状態などから、どのようなものを選べばいいのか考えるのがいいでしょう。

2. 形状の違いでテクスチャーと使いやすさが変わる

リップクリームは、容器の形状により大まかにスティックタイプ、バームタイプ、チューブタイプに分類できます。それぞれのテクスチャーと使いやすさの違いを以下にまとめました。

種類	イメージ	テクスチャー	使いやすさのポイント
スティックタイプ		硬め	・指を汚さず片手で簡単に塗れる ・滑らかに塗ることができる
バームタイプ		やわらかめ	・塗る量を調整しやすい ・唇以外にも使用できる
チューブタイプ		もっともやわらかい	・こすらず塗り広げやすい ・空気に触れる部分が少なく酸化しにくいため、品質を保ちやすい ・チューブのまま塗れるタイプなら指を汚さず簡単に塗れる

スティックタイプのリップクリームが一般的によく知られていますが、塗りすぎを防ぎたい、より滑らかな使い心地のものが欲しい……という場合は、バームタイプやチューブタイプを検討してみるのもいいでしょう。

最後に、リップクリームを正しく、効果的に使用するために注意すべき点や疑問を野口さんにお答えいただきました。

Q. 唇の荒れ、皮むけの原因は？

唇が荒れると、見た目が悪くなるだけでなく出血などのリスクも。こまめにケアをしましょう

A. 唇は角層やメラニン色素が薄く、汗や皮脂を分泌する器官もないのでバリア機能が低く、特に敏感な部位です。加えて外気や紫外線にさらされることで、水分の蒸発による乾燥や日焼けの影響を受けやすいのです。乾燥によって表面がひび割れたり、表皮がはがれたりしてしまうことで、荒れなどのトラブルにつながります。

また、唇をついなめてしまう、ウェットティッシュで口元を拭くといった日常的な動作も、乾燥の原因となることがあるので、注意が必要です。

唇は、食事や会話はもちろん、紫外線やマスク着用などにより常に刺激を受けている状態。乾燥から守るための保湿や荒れてしまった部分のケア、紫外線による日焼けを防ぐためには、リップクリームが必要です。
中には唇をケアしつつ、ファッションとしても楽しめる色付きのリップクリームも販売されています。

Q. マスク着用時にリップクリームをつけるポイントは？

A. マスクを着用していると、中が吐く息で湿気を帯びているため、唇にもうるおいがあるように感じますが、何もしないと乾燥し、マスクとの摩擦によっても皮膚に負担となります。マスクの着用前に軽くリップクリームを使用し、唇にうるおいを与えるとよいでしょう。

マスクにリップがついてしまうこともあるので、塗りすぎには注意が必要

Q. リップクリームの使用期限と保存方法は？

A. リップクリームは一度でも使用すると唇についていた汚れや唾液、口内の雑菌などが付着し、繁殖します。また、リップクリームの油分は時間がたつほどに少しずつ酸化・劣化が進むと考えられます。開封後は半年以内を目安に使い切ることをおすすめします。

Q. メンズ用とレディース用のリップクリームは違う？

A. 男性でもリップクリームで唇をケアしたい方が増え、最近は男性用とうたったリップクリームも数多く販売されていますが、有効成分に大きな違いはないことがほとんどです。女性用のようにリップクリームをつけることで香りをまとったり、色やツヤを表現したりすることが求められないため、男性用は唇のケアに必要な成分のみ配合されたシンプルな製品が多い傾向にあります。

野口さんのお気に入りは、バームタイプの『Savex（サベックス）』。メンズも使えるユニセックスなデザインが◎

Q. リップクリームの正しいつけ方は？

リップクリームは、たっぷり、しっかりと塗って効果を持続させることが大切です。塗り方は自由ですが、基本的な使用方法を、野口さんに教えていただきました。

Q. リップクリームを塗るタイミングは？

唇の乾燥を避けるため、リップクリームを塗る回数は気にせず、うるおいが足りないと感じたら適時使用してください。
基本的な塗るタイミングは寝る前とメイクをした後ですが、洗顔後や歯磨き後、お風呂上がりにも使用したいところ。
またリップクリームは薄く塗るというよりも、はみ出さない程度にたっぷりと塗ってうるおいをキープすることを意識しましょう。塗る量が少ないと、唇に塗る際に摩擦が生じてしまうことも。摩擦が気になる場合は、チューブタイプやバームタイプ、スティックタイプの場合はやわらかいタイプを使用しましょう。

「唇が乾かないよう、こまめにしっかりと塗る習慣をつけることが一番大切」と野口さん

Q. 乾燥対策以外にリップクリームの使い方はある？

口紅を塗る際、専用の下地を使用しない場合は、リップクリームで下地を代用します。口紅下地のように口紅の発色や色持ちを高める効果はありませんが、唇を乾燥から守ります。
また、唇をマッサージしたいときにもリップクリームが活躍します。皮がむけそうでむけないとき、リップクリームを塗る程度の軽いタッチでむけそうな場合は、クルクルと円を描くようにマッサージをしながら塗りましょう。

口紅を塗る前の下地に、マッサージ用になど、リップクリームはマルチに使えるアイテム

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングではリップクリームの売れ筋ランキングを見ることができます。どれを買おうか迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみてもよいでしょう。

Amazonの売れ筋ランキングへ 楽天市場の売れ筋ランキングへ Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングへ

今回は野口さんの監修のもと、リップクリームの種類や用途別の選び方などについて解説しました。

リップクリームは使用することで乾燥から唇を守り、唇のケアや荒れを防ぐことが可能。男女関係なく使えるシンプルなデザインも多いです。この記事を参考に自分に合ったリップクリームを選んで、ガサガサの唇を卒業してぷるぷるの唇を目指しましょう！