【ノンシリコンシャンプーのおすすめ15選】毛髪診断士が選び方や正しい洗髪方法を解説！タイプ別に人気商品も紹介

「最近髪のボリュームがなくなってきた……」
「頭皮のべたつきが気になるから、解消できないかな？」

そんな髪の悩みがあるなら、ノンシリコンシャンプーを使ってみてはどうでしょうか？ とはいえ、通常のシャンプーとの違いや商品の選び方を知りたいですよね。そこで、髪やノンシリコンシャンプーに対する正しい情報を、髪の専門家である毛髪診断士と美容師に伺いました。ノンシリコンシャンプーの選び方やおすすめ商品も掲載していますので、参考にしてくださいね。

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まずは、メディア出演や商品開発など多方面で活躍する毛髪診断士・余慶尚美さんに、失敗しないノンシリコンシャンプーの選び方を伺いました。

ノンシリコンシャンプーに含まれる成分で選ぶ

ノンシリコンシャンプーを選ぶときに大切なのは、シリコンに代わる成分が配合されているものを選ぶこと。髪をコーティングしてくれる成分が配合されていないと、きしみが気になってしまいます。具体的には、以下の成分です。

また、シリコンはシャンプーの成分表に「メチコン」「シロキ」「シリル」「シラン」といった名称で記載されています。ノンシリコンシャンプーを購入する際は、このような成分が入っていないものを選ぶといいでしょう。

髪・頭皮の悩みに合わせて選ぶ

ノンシリコンシャンプーは髪や頭皮の悩みによって選んでもよいですね。
例えば、頭皮のべたつきが気になる場合は、洗浄力を重視したノンシリコンシャンプーがよいのではないでしょうか。

髪のダメージやうねりが気になるけれど、ノンシリコンシャンプーだと地肌の乾燥や髪のきしみが気になるという方は、シリコンに代わる成分がしっかりと配合されたものがよいかもしれません。

価格帯で選ぶ

一般的に、「高価なら質が高い商品」「安い商品は質が低い」といったイメージをお持ちの方が多い印象です。でも最近は名の通ったメーカーのシャンプーであれば、低価格でも質が悪いとは感じません。体や髪に害がある成分を使用していれば問題ですが、低価格でも品質にこだわって開発・製造しているからこそ、多くの人を満足させる商品も生まれています。

したがって安いからダメ、高いからよいと決めつけるのではなく、ご自身に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。

髪の状態・季節で選ぶ

髪の毛や頭皮の状態は、ホルモンのバランスや季節によって変化します。冬は髪が乾燥したり、逆に頭皮がべたついたりします。夏は紫外線の影響も受けますよね。女性は生理前に髪の状態が不安定になることも。

こういった状態に合わせて複数のシャンプーを使い分けてもよいのではないでしょうか。私はバスルームに複数のシャンプーを常備し、日々最適なものを選んでいます。洗浄力の強さやシリコンの有無、しっとりするのかサラサラするのかなど、特徴によってそろえておいてもよいですね。

専門家に伺った内容をもとに、タイプ別のノンシリコンシャンプーを15種類ピックアップしました。4つの選び方も参考にして、ご自身の悩みを解決してくれそうなノンシリコンシャンプーを選んでくださいね。

　　　　

スカルプケア重視派向けノンシリコンシャンプー3選

スカルプケアとは頭皮ケアのこと。頭皮のべたつきが気になる方は、こちらのノンシリコンシャンプーから選ぶとよいですよ。

パサつき・きしみを軽減！ ノンシリコンシャンプー3選

ノンシリコンシャンプー特有のパサつきやすさを軽減したいなら、シリコンに代わる成分が配合されたシャンプーがおすすめ。その中でも保湿力が期待できるノンシリコンシャンプーを選定しました。

オーガニック志向向けノンシリコンシャンプー3選

続いて、オーガニックにこだわりたい方に向いているノンシリコンシャンプーをご紹介します。いずれも植物由来成分を使用した、頭皮にやさしいノンシリコンシャンプーばかりです。

2000円以下で気軽に試せる！ノンシリコンシャンプー3選

「高価なノンシリコンシャンプーはちょっと……」とお財布が気になる方におすすめの、2000円以下のノンシリコンシャンプーもご紹介します。無理なくノンシリコンを続けたい方はぜひ参考にしてください。

メンズの悩みに◎男性向けノンシリコンシャンプー3選

男性と女性では、髪や頭皮の悩みは異なるでしょう。ここでは、男性に特化したノンシリコンシャンプーをご紹介します。

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ノンシリコンシャンプーがどのようなシャンプーなのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかわからないという方も多いでしょう。再び、毛髪診断士の余慶さんに、ノンシリコンシャンプーについて、知っておくべき基礎知識を伺いました。

ノンシリコンシャンプーとは

ノンシリコンシャンプーとは、一般的に「シリコン（本来はシリコーンですが、以下シリコンと表記）」と呼ばれる原料が使用されていないシャンプーのことをいいます。

そもそもシリコンは、髪の表面をコーティングして髪の摩擦を低減させることで、髪の損傷を防ぐ役割をもっています。髪が濡れているときは、キューティクルが開いている状態。髪が絡みやすくて摩擦も起きやすくなるので、シリコンで髪のキューティクルを保護しているのです。

また、シリコンには保湿効果があるため、キューティクルの流れを整えて髪にツヤ感をもたらしてくれます。

ただしシリコン入りのシャンプーを使用していると、髪が重く感じやすくなることも。またシリコン入りのシャンプーで頭皮のべたつきが落ちにくいと感じる方がいるのも事実です。そのためもうひとつの選択肢として、ノンシリコンシャンプーも近年広く利用されるようになりました。

ノンシリコンシャンプーのメリット

ノンシリコンシャンプーのメリットはおもに3つあります。

1つ目は、髪や頭皮の汚れが落ちやすいこと。特に頭皮にシリコン成分が残っていると、フケやかゆみなどの原因になることもあります。髪についた汚れや頭皮の余計な皮脂などをしっかり落としたい方におすすめできますね。

2つ目は、髪の重さが取れやすいこと。シリコン入りのシャンプーを使い続けると髪が重く感じませんか？　これはシャンプーに含まれるシリコンが髪に蓄積され、しだいに重さが出てしまうからです。特に猫毛など髪がぺたんこになりやすい方は、ノンシリコンシャンプーが向いているかもしれません。

3つ目は、カラーリングやパーマのもちがよくなること。シリコン入りのシャンプーを使っている髪は、カラーリングなどの薬剤が浸透しにくいです。ですが、ノンシリコンシャンプーならシリコンが含まれないので薬剤がしっかり髪に行き渡り、結果としてカラーリングやパーマが長もちしやすくなります。

ノンシリコンシャンプーのデメリット

一方で、ノンシリコンシャンプーにはおもに2つのデメリットがあります。

ひとつは、洗髪中に髪がきしみやすくなること。髪の表面がシリコンでコーティングされなくなった分、手触りが若干悪くなるんですね。キューティクルが開きやすくなると、髪が絡みやすくなるトラブルにもつながります。

もうひとつは、ヘアアイロンやドライヤーなどのダメージを受けやすくなること。キューティクルが保護されない分、ヘアアイロンなどの熱が髪に直接伝わってしまいます。特にカラーリングやパーマなどでダメージを受けている髪や、パサつきが気になる方の髪にとっては、やや負担になることも。

ただしノンシリコンシャンプーの多くは、シリコンに代わるコーティング機能をもつ成分を含んでいます。以前は泡立ちがよくない商品も多かったのですが、近年は改善されていますね。したがって上述のようなデメリットを感じにくい商品も多いですよ。

＜ノンシリコンシャンプーを使うメリット・デメリットまとめ＞

メリット	デメリット
・髪や頭皮の汚れが落ちやすい ・髪の重さが取れやすい ・カラーリングやパーマのもちがよくなる	・洗髪中に髪がきしみやすくなる ・ヘアアイロンやドライヤーなどのダメージを受けやすくなる

ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーの違い

余慶さんから教えていただいた、ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーの違いをまとめました。それぞれの特徴を知っておくとよいですね。

※編集部まとめ

では、お客様の髪を扱うサロンでは、どんな方にノンシリコンシャンプーをおすすめしているのでしょうか？　ヘアケアメニューを得意とする「Plus Lounge」のオーナー・中島さんに、ノンシリコンシャンプーが向いている人と向いていない人について伺いました。

ノンシリコンシャンプーが向いている人

ノンシリコンシャンプーが向いている方は、軽い髪質の方や、トップにボリュームを出したい方です。ノンシリコンシャンプーはシリコン特有の重みがありませんので、軽いスタイリングも目指せます。シリコンによって重みが出た髪は、サロンで施術しているときに手で感じることもありますよ。

また頭皮のべたつきやニオイが気になる方も、ノンシリコンでさっぱりと洗い上げるとよいですね。

ノンシリコンシャンプーが向いていない人

ノンシリコンシャンプーが向いていないのは、髪が硬くて癖がある方や、太くて絡まりやすい方です。こうした髪質の方は、シリコンによって髪の表面をコーティングしないと、髪に滑らかさが出にくく、スタイリングが決まらなくなりがち。

また、パーマやカラーリングなどをされている方は、髪へのダメージが強いため、ノンシリコンシャンプーだとダメージをカバーできないケースも多いでしょう。

＜ノンシリコンシャンプーが向いている人・向いていない人まとめ＞

向いている人	向いていない人
・軽い髪質の方 ・トップにボリュームを出したい方 ・頭皮のべたつきやニオイが気になる方	・髪が硬くて癖のある方 ・パーマやカラーリングによるダメージがある方

最後にノンシリコンシャンプーに関する疑問について、余慶さんにお伺いしました。

ノンシリコンシャンプーとあわせて使うとよいトリートメントとは？

ノンシリコンシャンプーとあわせて使うなら、髪のキューティクルをしっかりと保護してくれるシリコンが含まれたトリートメントがよいですね。ノンシリコンシャンプーによって汚れやシリコンの蓄積をしっかり落とした後に、トリートメントでしっかりと髪を整えるイメージです。トリートメントは傷んでいる箇所を中心につけるとよいですよ。

また、トリートメントは「頭皮用」と記載されていないかぎり、頭皮につけないこと！トリートメント成分が頭皮の毛穴に詰まってしまったり、シリコンが蓄積されてしまったりするからです。トリートメントは「髪の毛」につけてくださいね。

ノンシリコンシャンプーを使った正しい洗髪方法は？

シリコン・ノンシリコンを問わずシャンプーする際は、まず髪を濡らす前にコームでとかして汚れを落とし、それからお湯でしっかりと濡らします。この時点で汚れはかなり落ちています。そしてシャンプーを十分に泡立ててから、頭皮をマッサージするように洗い流しましょう。

そして水分をしっかりと取ってから、トリートメント。トリートメントは所定の時間をおいてからていねいに洗い流してください。

また、タオルドライの後のドライヤーは省略しないで。濡れている状態の髪の毛はダメージを受けやすいので、上から下に向けてていねいに乾かしてください。指で挟んでアイロンをかけるような動きをすると、見違えるようにピンとキレイになりますよ。

シリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーの使い分けのコツは？

ダメージが気になるときはシリコンシャンプーを使い、頭皮のべたつきやニオイが気になるようならノンシリコンシャンプーでしっかり洗浄するとよいでしょう。

シリコンシャンプー、ノンシリコンシャンプーともにメリットがありますので、どちらかを避けるのではなく、髪の状態に合わせて使いこなすことが大切です。

ノンシリコンシャンプーは、軽い髪質の方や、髪の毛のボリュームが少ない方に特におすすめできるシャンプーです。シリコンが入っていない分、髪や頭皮の汚れをしっかりと洗い落とせて、頭皮のべたつきやニオイの改善も期待できます。

髪のきしみが気になる方は、「クオタニウム」「グリセリン」などシリコンに代わる成分が含まれるシャンプーを使うといいでしょう。さまざまなノンシリコンシャンプーの中からご自身に合ったシャンプーを選んでみてください。