ウォーターピーリングは、超音波の振動と水によって、毛穴の角栓や古い角質、皮脂の汚れなどを浮き上がらせて落とすことができるアイテムです。種類も多く、ピーリング機能のほかにも年齢による肌の悩みにアプローチしてくれるタイプなどもあり、どのように選んだらよいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、エステサロン「SUHADA」代表のエステティシャン・美容家の永松麻美さんウォーターピーリングの選び方を伺いました。効果的な使い方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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SELECTor

永松麻美

エステサロンSUHADA 代表
エステティシャン・美容家 

永松麻美さん

15年におよぶニキビ、アトピーの悩みから容姿コンプレックスに。自分自身の肌を改善するためにエステティシャンに転身。資格取得、サロン勤務経験後28歳でサロン「SUHADA」を開業。肌質改善や小顔エステなど1万人以上の美容に携わる。美容記事執筆、エステティシャンなどプロ向けの講座やスクールの主宰など、美容家として活躍。

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目次

ウォーターピーリングのメリットとデメリット

最初に、ウォーターピーリングのメリットとデメリットを知っておきましょう。

メリット デメリット
  • 肌につけた水や化粧水を超音波振動で揺らし、肌のキメや毛穴の汚れを除去するため、物理的な刺激を与えずに汚れを落とせる
  • ピーリング機能のほかにも、年齢による肌の悩みにアプローチしてくれる機能などがついているものもある
  • 力を入れすぎると肌をこすってしまい、刺激を与えることがある
  • 肌荒れ、吹き出物などがある場合は、悪化させるため使用できない

ウォーターピーリングは水と振動の力で毛穴に詰まった皮脂や汚れを取り除くことができるのが最大の魅力。ピーリング化粧品や毛穴汚れパックなどで肌が荒れてしまう人でも安心して使うことができます。プラスアルファの機能がついている商品もあり、スキンケアと組み合わせることで効果を高めることができます。

ただし、正しい使い方をしないと肌に刺激を与えてしまうこともあるので注意が必要です。肌が荒れているときに使用したり、スクラブなど推奨されていない化粧品と一緒に使うのはNG。商品によっては専用の化粧水がある場合もあります。

ウォーターピーリングを買う前に知っておきたいこと

「ウォーターピーリングを上手に取り入れて、肌のケアに生かしましょう」

ウォーターピーリングの選び方

エステの施術でもウォーターピーリングを取り入れている永松さんに、家庭で使えるウォーターピーリングの選び方を教えていただきました。

頬や額はストレート型、顔全体はカーブ型、小鼻にはスプーン型を選ぶ

ウォーターピーリングのヘッド形状3種類

ヘッドの形は主に3種類。重点的にケアしたい部位によって適した形状を選ぶと良い

ウォーターピーリングのヘッドの先端の形状には、「ストレート型」「カーブ型」「スプーン型」があります。頬やおでこなど比較的広い範囲のケアに適しているのは「ストレート型」。ヘッドに角度がついている「カーブ型」は、顔全体やフェイスラインなどのケアができるので全体をまんべんなくケアするのに向いています。さらに細かな部分専用として使うなら、凹凸がある部分でもフィットするヘッドが小さい「スプーン型」がおすすめです。

購入前のチェックポイント!形状で選ぶウォーターピーリング

ヘッドの形状 ストレート型 カーブ型 スプーン型
画像 ヘッドの形状(ストレート型) ヘッドの形状(カーブ型) ヘッドの形状(スプーン型)
ケアできる部位 ・頬や額、フェイスライン(肌にまっすぐ触れるため) ・顔全体
・フェイスライン(カーブの大きさによる)
・細かな部分専用
・小鼻周り
特徴 ・力が均一に伝わる
・広い範囲がケアできる
・小回りが良い
・顔全体のケアがしやすい
・凹凸がある部分でもフィット
ポイント ・ヘッドの大きさによって細かなケアがしにくい ・カーブの大きさや深さは商品によって異なる ・広範囲のケアには不向き

初心者におすすめのストレート型

ストレート型は顔の広い面をケアするのに便利

ストレート型は顔の広い面をケアするのに便利

ストレート型は、扱いやすいので初めてウォーターピーリングを購入する方におすすめです。骨格や顔のサイズなどによってフィット感が違いますが、頬やフェイスラインのケアに向いています幅が広めのものを選ぶと、より広い面をケアできるのでおすすめです。

広い範囲に応用できる緩やかなカーブ型

小鼻の脇や頬の高い部分などカーブを描いてる場所にも使いやすい

小鼻の脇や頬の高い部分などカーブを描いてる場所にも使いやすい

カーブ型顔全体や体にも使用したい人におすすめです。カーブに深さがある方が、頬、顎、フェイスラインなどにフィットするので顔全体に使いやすいです。ヘッド先端のカーブが深いものを選びましょう。顔以外にもかかとの角質ケアなどに使う場合も、かかとの丸みに沿って使えるのでおすすめです。

凹凸のある部分にぴったりなスプーン型

小鼻の際や鼻先など細かい部分ケアできる

小鼻の際や鼻先など細かい部分もケアできる

スプーン型は、小鼻の黒ずみや毛穴つまり、頬の毛穴の汚れが目立つ方におすすめです。ヘッド部分がしっかりフィットするので、気になる汚れを落とし、毛穴が目立ちにくい肌を目指せます。スプーンが小さい方がより小鼻にフィットさせやすいので小さめのものがおすすめです。

ヘッドの形状は商品によって違うので、使用したい部位に合わせてヘッドのタイプが異なる数種類のウォーターピーリングを持っておくと便利です。また、ヘッド部分が交換できる商品なら1台で複数部位のケアができます。

1秒に2万回以上の振動回数のものを選ぶ

ウォーターピーリングは、振動回数が重要です。超音波の振動による水の勢いで古い角質や毛穴汚れをケアするため、振動回数が多いほどミストが細かくなり、高い効果が期待できます。振動は1秒間に2万回以上を目安に選ぶのがおすすめです。

ウォーターピーリングは、超音波で水をミスト状にして噴射し、毛穴の汚れを取りのぞく

ウォーターピーリングは、超音波で水をミスト状にして噴射し、毛穴の汚れを取りのぞく

肌悩みに合った機能がついたものを選ぶ

ウォーターピーリングには、商品によってさまざまな肌悩みにアプローチする機能があります。自分がケアしたい肌悩みに合った機能がついたものを選びましょう

ウォーターピーリングの+α機能

機能 イオンモイスチャー(導入) イオンクレンジング(導出) LEDライト(光エステ) EMS(電気刺激) リフトケア
特徴 超音波の力で、肌に化粧水や美容成分を浸透しやすくする 洗顔などで落としきれない肌や毛穴の汚れをイオンの力で浮かせる LEDの光の力で、肌にアプローチする機能 微弱電流で筋肉に刺激を与える RFやマイクロカレントなどの機能で肌に熱、筋肉に刺激を与える

※ 肌を持ち上げるように動かすこと

イオンモイスチャーは水分や美容成分を肌に浸透しやすくするので、乾燥や小じわが気になる人におすすめです。イオンクレンジングはイオンの力で洗顔やクレンジングでは落としきれない毛穴の汚れやメイクの残りを落とすので汚れが気になる人や脂性肌の人などに向いている機能です。

LEDライトは、光エステともいわれます。光によって肌に熱を与えてハリのある印象を目指せるので肌のダメージが気になる人におすすめです。

EMS機能顔の下半分がもったりした印象で気になる人におすすめです。しっかり肌の保湿を行いつつ、効率的に筋肉をほぐして動かすことができます。

RF(高周波)やマイクロカレントによる「リフトケア(※1)機能があるものは、毛穴の汚れ、肌のくすみに加え、エイジングサインが気になり始めた人のケアにぴったりです。肌に熱を与えたり、筋肉に刺激を加えることで若々しい肌に導いてくれます。

また、表情筋に刺激を与えてマッサージしながら毛穴ケアができるローラー機能つきのタイプのものはエイジングケア(※2)にもなります。

※1 肌を持ち上げるように動かすこと 
※2 年齢に応じたケア

自分の悩みがどの機能で解消できるかよく見て選ぶことが大切

自分の悩みがどの機能で解消できるかよく見て選ぶことが大切

防水機能、静音性、充電時間など使いやすさもチェック

美容機能以外に、防水機能や静音性などあると便利な機能があるので、チェックしておきましょう。

夜使っても気にならないよう静音性が高いかどうかや、お風呂で使うのに適した防水機能の有無もチェックポイント

夜使っても気にならないよう静音性が高いかどうかや、お風呂で使うのに適した防水機能の有無もチェックポイント

ウォーターピーリングは毛穴が開いているときの方が効果が出やすいため、お風呂で使用するとより効果的です。お風呂でも使えるIPX5以上の防水機能がついていると安心です。

超音波の振動音はうるさく感じることもあるので、時間帯を気にせず使用できる静音性もチェックポイントです。

充電時間も確認しておくと良いでしょう。1回の充電で長く使用できるものなら、出張先や旅行などでも肌ケアができるので便利です。例として「YA-MAN ミーゼ ディープスキンクリア」の場合は、充電時間が約1.5〜2.5時間。1部位には1回5分以内を目安に使うと、1回の充電で4~6回使用できます。

スタンド型のUSB充電器は、本体とアタッチメントを立てておけるので、清潔に保管できる

本体とアタッチメントを立てておける充電器が付属している商品も

ウォーターピーリングの選び方|ポイントまとめ

ウォーターピーリングは自分がケアしたい部位や肌悩みに合わせて、形状や機能をチェックして選びましょう。選び方のポイントをまとめました。

  • 額や頬など広い面をケアしたい場合はストレート型小鼻周りスプーン型顔全体や体をまんべんなくケアしたい場合はカーブ型を選ぶ
  • 振動回数が毎秒2万回以上のものを選ぶ
  • お風呂で使用したい場合はIPX5以上の防水機能がついているものを選ぶ
  • EMS・LED・マイクロカレントなど、ケアしたい目的にあった付属機能があるかチェックして選ぶ

エステティシャンが教える!ウォーターピーリングの効果的な使い方

ウォーターピーリングを使った効果的なお手入れの方法について、永松さんに教えていただきました。

顔全体のお手入れ手順

基本のお手入れ方法を紹介します。ウォーターピーリングの使用頻度の目安は週1〜2回程度、1回10分以内です。

水分を含ませたコットンやスプレー式の化粧水を使うのもおすすめ ① 肌を水や化粧水で濡らしてからウォーターピーリングを当てます。水分はたっぷり与えるのがポイント。水分が足りないと汚れが落ち切らないので、コットンなどで水分を足しながらケアするのがおすすめです。スプレー式の化粧水を使ってもよいでしょう。
おでこや小鼻など脂分の多い場所から順番にケア 脂分の多いTゾーンから当てていきます。肌に対して40~45℃の角度で、毛穴と反対の向きにゆっくり動かしましょう。できるだけ力を入れすぎず、ヘッド部分を軽く押し当てるのがコツです。肌の弱い方は、顔に試す前に腕の内側などに試してから使ってください。肌の赤みが出ている箇所は避けましょう
ゆっくりとすべらせるように動かすのがポイント 頬の広い面を下から上に向かって動かします。ゆっくりとすべらせるように動かすのがポイントです。
小鼻回りは向きを変えていろいろな方向から当てると汚れが取れやすくなる 小鼻周りは形に沿ってヘッドを動かします。いろいろな方向から当てると汚れが取れやすくなります。(詳しい手順は下でさらに解説しています)
顎回りにニキビができやすい人は、汚れを取ることで予防できるのでしっかりとケア ⑤ 意外に汚れがたまりやすい口角や顎もていねいに当てましょう。顎回りにニキビができやすい人は、汚れを取ることで予防できます。
ケアの後は肌が乾燥しやすいので、十分に保湿しましょう。毛穴の汚れが取れた後なので化粧水の浸透もアップします。

小鼻の効果的なケア方法

ウォーターピーリングを一番活用したい部位のひとつ、小鼻に効果的に使う方法を紹介します。スプーン型がもっとも適した形状で、小鼻の複雑な形にフィットしやすいです。つけかえ式の場合は、スプーン型とフラット型を組み合わせて使います。

小鼻に効果的に使う方法 ① 鼻部分は、最初にストレート型やカーブ型のヘッドを使い、鼻横から鼻筋の中央まで、鼻の形に沿うようにすべらせます。
小鼻の際や鼻先など細かい部分ケアできる スプーン型のヘッドを使って小鼻周りや鼻先をケア。左右交互に行います。目安は2~3分です。汚れを取ろうとして強くこするのはNG。毛穴が広がる原因にもなります。

ウォーターピーリングに関するよくある疑問 Q&A

ウォーターピーリングに関するよくある疑問を永松さんに伺いました。

Q. 専用の化粧品ではなく水でも大丈夫?

A. 個人的には、肌に刺激を与えないためにも、水を使ったケアで十分かなと思います。油分が含まれているものやジェル状の化粧水などは毛穴に詰まってしまったり、本体の故障の原因になったりします。商品に専用化粧品があればそれを使い、手持ちの化粧品を使う場合は充分注意してください。

肌に対して40~45度程度の角度で当てるのがポイント

肌に対して40~45度程度の角度で当てるのがポイント

Q. 使うタイミングはいつ?

A. 入浴中や入浴後の毛穴が開いているときがおすすめです。その後の化粧水の浸透も良くなるので、夜のスキンケアの前に使うと肌の調子が整います。

Q. 肌が弱いのですが、ウォーターピーリングを使っても大丈夫?

A. 使い方に気をつければ大丈夫です。ピーリング化粧品やゴマージュなどは刺激が強いと感じる人でも、水を使って行うものなので肌への刺激は少ないケアです。ただしウォーターピーリングを強く押し当てたり、こすったりすると負担になるので注意しましょう。

他の商品に比べて、ヘッドの縦の長さが長く、無駄な力が入りにくい

ヘッドの部分は超音波振動が伝わりやすいように薄くなっている

Q. ニキビや吹き出物ができているときに使っても大丈夫?

A. 顎や額などに1~2ヵ所出ている程度なら、その部分を避けて使えば大丈夫です。赤くなって炎症を起こしているときや顔のいろいろな箇所にできているときは避けた方がいいでしょう。

Q. 男性が使う場合の注意点は?

A. 男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多いので、ウォーターピーリングをすると汚れが取れたのを感じやすいと思います。注意点としては、ヒゲを生やしている方の場合、ヒゲの中を正しい角度で当てるのが難しいので、角度に気をつけながら当てることです。きちんと洗顔していてもヒゲが邪魔をして毛穴に汚れが詰まりやすくなっているので、すっきりすると思います。

まとめ

  • 額や頬など広い面をケアしたい場合はストレート型小鼻周りスプーン型顔全体や体をまんべんなくケアしたい場合はカーブ型を選ぶ
  • 振動回数が毎秒2万回以上のものを選ぶ
  • お風呂で使用したい場合はIPX5以上の防水機能がついているものを選ぶ
  • EMS・LED・マイクロカレントなど、ケアしたい目的にあった付属機能があるかチェックして選ぶ
  • ウォーターピーリングの使用頻度の目安は週1〜2回程度、1回10分以内

今回はエステティシャン・美容家の永松さんに、ウォーターピーリングの選び方とお手入れ方法について解説していただきました。ウォーターピーリングは、自宅で手軽に肌のケアができるアイテムです。防水機能があればお風呂のリラックスタイムに肌ケアをすることもできます。今回の記事を参考に、自分と相性の良いウォーターピーリングを見つけてください。

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