低温調理器は、じっくりと時間をかけて低温で食材を加熱する便利な調理アイテム。火加減が難しいローストビーフや鶏ハムなどの肉料理も、温度と時間を自動で管理できるので、料理好きはもちろん料理初心者の間でも注目されています。

一方で、海外家電メーカーをはじめさまざまな商品が販売されていて、「失敗なくおいしく作れるものを選ぶのが難しい」と感じている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、低温調理器に詳しい料理研究家の川上文代さんと、キッチンまわり評論家のさわけんさんに、低温調理器の魅力と選び方について教えてもらいました

この記事を読んでわかること

  • 低温調理器がある生活の魅力、低温調理器を持つメリットとデメリット
  • 失敗しない!使いやすい低温調理器の選び方
  • 目的別に厳選!おすすめの低温調理
  • 低温調理器を使った、手軽に作れる簡単レシピ

また、さわけんさんのアドバイスをもとにyour SELECT.編集部がおすすめの低温調理器をセレクトしたので、ぜひ参考にしてください。

【目的別】低温調理器のおすすめ8選

メーカー
商品名
低温調理器 BONIQ(ボニーク) 2.0 Culinary Anova Precision Cooker Nano KaiHouse aio The Sousvihe Machine スリム低温調理器 LTC-02 マスタースロークッカーS EMPEROR TAMARIN 芯温スマートクッカー PRISMATE サラダチキンメーカー グランデ
葉山社中 Anova(アノーバ) 貝印 アイリスオーヤマ サンコー ワッション テスコム ライフオンプロダクツ
低温調理器 BONIQ(ボニーク) 2.0 Culinary Anova Precision Cooker Nano KaiHouse aio The Sousvihe Machine スリム低温調理器 LTC-02 マスタースロークッカーS EMPEROR TAMARIN 芯温スマートクッカー PRISMATE サラダチキンメーカー グランデ
参考価格
(税込)

2万2000円

1万6800円

3万1480円

1万4800円

1万800円

1万5980円

2万円

8250円

重さ

1.0kg

0.63kg

2.0kg

約0.9kg

0.8kg

1.1kg

1.8kg

1.55kg

購入サイト Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo

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目次

料理研究家・川上文代さんに聞く、低温調理器の魅力

手ごろな値段で購入できるようになった低温調理器は、家庭の食卓をどのように変えるのでしょうか。日本でいち早く低温調理器に注目し、レシピ本を出版した料理研究家の川上文代さんに、低温調理器の魅力について聞きました。

SELECTor

川上文代

料理研究家

川上文代さん

辻調理師専門学校を卒業後、同校職員としてフランス三ツ星レストラン“ジョルジュ・ブラン”での研修をはじめ、辻調理師専門学校(大阪)、同グループのフランス・リヨン校、エコール辻東京にてプロ料理人の育成に努める。1996年、渋谷区に料理教室「デリスドキュイエール」を開設。著書に『低温真空調理のレシピ』(グラフィック社)などがある。

低温調理器で変わる食生活

――家庭用の低温調理器が登場したとき、どのように思いましたか?

画期的なことだと思いました。それまでも低温調理器がなかったわけではありませんが、水槽型をした業務用で、価格も大きさも一般家庭で購入できるレベルではありませんでした。それが2014年ごろ、アメリカの「Anova」が、現在主流のスティック型の低温調理器を開発。日本でも並行輸入で、2~3万円で購入できるようになりました。私もすぐに購入しましたが、簡単に低温調理ができることに感動しました。

川上さん所有の低温調理器

Anova Precision クッカー(120V)-USプラグ

Felio Sousvide cooking F9575

anova(アノーバ)の画像
Felio(フェリオ)の画像

大きな文字盤とダイヤルで操作性は悪くありません。本体にタイマー機能は付いていませんが、スマホアプリと連携させて操作するので不便さはありません。ただマニュアルや公式サイトが英語なので、人によっては敷居の高さを感じるかも

Anovaより少し遅れて発売されました。日本語の説明書が付いた機種ということで、料理教室で使うために3台購入。温度や時間は本体で設定。現在販売されている低温調理器の機能を一通り備えています。操作画面が小さくて見づらいのが難点

――低温調理器の魅力について教えてください。

料理人でさえ苦労する温度管理が確実にコントロールできるため、レストランに近い味が楽しめることです。今までパサパサしていたチキンやフィレ肉がしっとりとおいしく食べられるようになりました。高たんぱく低カロリーな鶏胸肉などがジューシーに調理できて、しかも真空状態の保存袋の中に閉じ込めているので栄養価や香り、うま味も逃がしません。ダイエットやアスリートご飯におすすめといわれる理由です。

川上さんが語る低温調理器の魅力

――低温調理器がもたらす生活の変化ですが、他にもありますでしょうか?

料理が楽しくなるという側面は確実にあると思います。低温調理は1℃の違いが仕上がりに大きな影響を与えます。最初はレシピどおりにつくって、「次は1℃上げてみよう」など、自分や家族の好みの味を探すのが楽しい。うちの料理学校では、生徒さんが覚えやすいように“ゾロ目の調理”という言い方をしていて、設定温度の目安を44℃から88℃の間で10℃刻みにしています

ゾロ目の調理、温度目安

温度
できあがりの状態
44℃
タンパク質の変性でねっとりした食感に
55℃ ミディアムレアの状態
66℃ ミディアムの状態
77℃ コラーゲンの熱変性
88℃ ペクチンの熱変性

たとえば44℃で魚、ホタテ貝、タコなどを低温調理すると、火は通っていないけれど生ぐささがなくなるんです。好みの温度帯が見つかったら、1℃ずつ変えていってさらにおいしい温度を探してみる。いろんな温度で食べ比べてみるのも楽しいですよ。

ゾロ目の調理の温度目安

上の写真は、スーパーで普通に売られているイクラです。左上から反時計回りに、44℃、66℃、77℃、88℃で低温調理器に10分間かけています。44℃はほぼ生ですが、魚介類特有のくさみがなく、透明感もしっかり残っています。88℃になると見た目にも違いがわかり、味にコクが出てきます

低温調理器があると何ができる?低温調理器を持つメリット・デメリット

低温調理器が1台あれば、家庭の食生活は大きく変わるでしょう。ここでは、低温調理器を持つことで生まれる、さらなるメリット、そしてデメリットについても聞いてみました。

“ほったらかし調理”ができるのが大きなメリット

最大のメリットはプロ並みの料理がつくれることですが、それ以外にもたくさんあります。たとえば最初に温度と時間の設定をすれば、仕上がりまで自動で管理してくれるのが低温調理器のいいところ。待ち時間を使ってもう一品つくることができます。
また同じ設定温度のレシピなら、同時に調理が可能ということもメリットです。それ以外にも、火を使わない、キッチンが汚くならないといったことが挙げられます。

雑菌の混入・繁殖などには要注意

菌や寄生虫がいないとされる牛肉でも、後から表面に菌が付着することもあります。雑菌が繁殖しやすいのは30~40℃。50℃以上の調理であればだいたいの菌は死滅します。最近は食品用の除菌スプレーがあるので、それを使ってもいいと思います。また、鍋をテーブルやクロスに直置きすると低温やけどのように変色してしまう場合があります。鍋敷きを使うなど工夫してください。

低温調理器のメリット・デメリット

メリット
デメリット
  • プロ並みの料理がつくれる
  • “ほったらかし調理”が可能
  • 同じ温度設定の素材なら同時調理が可能
  • 火を使わないので安全
  • キッチンが汚れない
  • 雑菌の混入・繁殖に注意
  • 時間がかかる
  • 鍋を直置きするとテーブルなどが変色
  • 低温調理器に求めるものは「コンパクトさ」

    ――川上さんが低温調理器に求めること、選ぶときに重視したい部分はどのようなことでしょうか?

    安心できるメーカーに越したことはありませんが、構造自体は単純なので、個人的にはノンブランドの安い物でもいいと思っています。特に家計を預かる主婦(主夫)であればコスト面は重視したいはず。
    実際に料理教室の生徒さんも、それぞれの予算に合わせて購入していますが、大きな不満は出ていないようです。個人的にはコンパクトさや、キッチン映えするデザインも重視したいですね。

    川上文代さんが低温調理器に求めるもの

    ――現在、気になっている低温調理器はありますか?

    「BONIQ 2.0」ですね。性能、デザイン、ブランド力、どれを取っても魅力的です。見ると欲しくなっちゃうので、情報を入れないようにしたいのですが、仕事柄そういうわけにもいかず、欲求との戦いです(笑)。

    キッチンまわり評論家・さわけんさんに聞く、低温調理器の選び方

    料理研究家にして、年に約1000品の食品や調理器具を試すさわけんさんに、信頼できるメーカーを中心に、1万円切りのスタンダード機からプロ顔負けの高機能品まで、低温調理器を選ぶときの基準を教えていただきました。

    SELECTor

    さわけん

    キッチンまわり評論家・科学する料理研究家

    さわけんさん

    科学的に料理を考えて、狙ったとおりの料理をつくるレシピの達人。辻調理師専門学校で11年間、講師として西洋料理を教える。また、キッチンまわりの家電やアイテムにも精通しており、モノ比較雑誌の編集者が頼る識者としても活躍。「あさイチ」(NHK)や「ZIP!」(日本テレビ)など、多くのテレビ番組にも出演する。

    1. 信頼できるメーカーで選ぶ

    低温調理器を販売しているブランドは多種多様です。1万円を大きく割る低価格帯のものは、中国でつくられたノンブランドやOEM(※)商品が多いです。ブランディングされていないものは割と早く販売終了になりやすく、故障などのトラブルに対応してもらえない可能性があります。リスクを承知で購入するのもアリですが、回避したいならある程度信頼できるメーカーを選ぶのがいいでしょう。

    ※OEM…Original Equipment Manufacturerの略。他社ブランドの製品を委託されて製造すること、またはその企業

    信頼できるメーカーで選ぶことが重要だと話すさわけんさん

    さわけんさんおすすめの低温調理器メーカー&ブランド

    • BONIQ(ボニーク)
    • 低温調理器専門のメーカーです。低温調理器一本で勝負しているので、一番本気度が高いのは間違いありません。公式サイトも充実していて、レシピから注意喚起まで、低温調理器に関するあらゆるデータがそろっています。一番おすすめできるメーカーです。
    • Anova(アノーバ)
    • 初めて家庭用の調理器を開発した会社です。古くから低温調理器に注目していた人にとってはあこがれのブランドでもあります。ただアメリカの会社なので、並行輸入での購入となり、コンセントプラグも海外仕様。公式サイトもマニュアルも英語なので、日本人にはハードルが高いかもしれません。
    • 貝印
    • 調理用品や衛生用品を販売する老舗メーカー。包丁などの刃物類が有名で、キッチン家電は低温調理器のみ。飲食店で使われるような本格志向の調理器が欲しいという人に向いています。
    • アイリスオーヤマ
    • 皆さんも聞いたことがあるメーカーではないでしょうか。いろんな家電をつくっていますが、モノづくりには定評があります。安心して購入できるメーカーの一つでしょう。
    • サンコー
    • サンコーはアイデア系の生活家電の製造販売を手掛ける会社です。日本のメーカーなので、初期不良などのトラブルがあっても安心感があります。
    • テスコム
    • 美容・キッチン家電のメーカーです。幅広い製品を取り扱っている会社なので、アフターケアという面ではきちんとしていると思います。

    2. 使用する鍋や容器で選ぶ

    購入を検討している人が、最初にするべきなのは、使おうと思っている鍋や容器のサイズを知ることです。大事なのは深さと口部分の形状です。
    低温調理器にはそれぞれ下限水位、上限水位が設定されています。多くの機種が推奨するのが20cm。鍋が浅すぎて下限水位に満たなかったという悲劇を避けるためにも、使用したい鍋の深さは測っておきましょう。

    低温調理器のサイズ比較

    上の写真は左からBONIQ、サンコー、アイリスオーヤマ、さわけんさん所有のサンコー

    現在の低温調理器の固定方式は、Anovaのねじ式をのぞけば、ほとんどがクリップ式です。寸胴型の鍋であれば通常のクリップ式で問題ありませんが、口部分が花弁のように広がっているタイプの鍋だと斜めに固定されてしまう場合があります。

    そんなとき便利なのが、サンコーの機種に見られるギザギザ型のクリップ。ギザギザの隙間を利用すれば、多少の角度なら十分対応できます。もっとも優秀なのはBONIQ。底の部分にマグネットが仕込まれており、磁石がつくタイプの鍋であればクリップがなくてもしっかり自立します。Emperor Tamarinは新タイプのスタンド一体式。鍋の中央に立てても倒れにくい形状になっています。

    低温調理器のグリップの違い

    上の写真は左がアイリスオーヤマ、右がサンコー

    3. 使いやすさに直結!操作性で選ぶ

    次に大事なのは操作性。まず操作パネルの位置。大きくはBONIQに代表される天面タイプと、Anovaが採用している斜めタイプに分かれています

    上からのぞき込む天面タイプは、スマートでスタイリッシュではありますが、鍋を置く位置が高いとパネルの確認がしづらくなります。購入前にキッチンのどの場所で使うのかを確認しておいた方がいいでしょう。

    BONIQの操作パネル

    天面タイプのBONIQ。すっきりとしたスマートなデザインがおしゃれ

    タッチセンサーの感度も大事な要素です。BONIQはさすがの高感度でストレスを感じさせません。多少感度が悪くても慣れてしまえば気にならなくなりますが、個人的にはパネルをポチポチとするよりは、ジョグダイヤルで感覚的に設定できる方が操作しやすいと感じます。これは個人差もあると思うので、できれば店頭などで実機を触ってみてください。

    サンコーのジョグダイヤル

    上の写真はサンコー。直感的に操作できるジョグダイヤルを採用

    4. 過不足を理解して、機能で選ぶ

    低温調理器に必要な機能は、実は案外多くはありません。99時間59分までタイマー設定が可能だったり、最高温度を99℃まで上げられたりするものもありますが、さすがに100時間かかる低温調理のレシピは、私が知るかぎりではありません。パワーも800Wが主流だったのが、最近は1000Wの機種がスタンダードに。ハイエンド機で1200Wのものも登場してきていますが、よほど大量につくる必要がないかぎりは1000Wで十分でしょう。

    過不足を理解して、機能で選ぶことが重要だと話すさわけんさん

    低温調理器の機能で注目すべきなのが“撹拌(かくはん)力”です。スティック型の低温調理器の下部にプロペラが仕込まれていて、それが回転することで鍋の中のお湯を常に撹拌し対流を促します。こうすることで鍋の中のお湯の温度が均一になり、素材をまんべんなく温めることができるのです。

    サンコーの金属羽根

    サンコーは以前から大きめの金属羽根を採用

    ただし撹拌力の数値化は難しく、各メーカーも公開しているわけではありません。こちらも実機に触れる機会があれば目視で確認してみてください。羽根が大きければ撹拌力は強くなるし、材質によって耐久性も変わるでしょう。水流の出口の数や大きさなども目安になると思います。

    低温調理器の羽根を比較

    上の写真は左から、BONIQ、サンコー、アイリスオーヤマ、さわけんさん所有のサンコー

    【目的別】低温調理器のおすすめ8選

    低温調理器に求められる機能は、一定の温度で一定時間温めるというシンプルなもの。その性能はどの機種もほとんど変わらないのが実情です。では何を基準に選べばいいのでしょうか。ここではコストを一つの基準として、さわけんさんのアドバイスをもとに、おすすめの低温調理器をセレクト。水を使わずに空気で温める低温調理器、サラダチキン調理に特化した専用器など、新登場の注目商品もあわせて紹介します。

    【目的別】低温調理器のおすすめ8選

    メーカー
    商品名
    低温調理器 BONIQ(ボニーク) 2.0 Culinary Anova Precision Cooker Nano KaiHouse aio The Sousvihe Machine スリム低温調理器 LTC-02 マスタースロークッカーS EMPEROR TAMARIN 芯温スマートクッカー PRISMATE サラダチキンメーカー グランデ
    葉山社中 Anova Applied Electronics 貝印 アイリスオーヤマ サンコー ワッション テスコム ライフオンプロダクツ
    低温調理器 BONIQ(ボニーク) 2.0 Anova(アノーバ)Culinary Anova Precision Cooker Nano KaiHouse aio The Sousvihe Machine 低温調理器 スリム低温調理器 LTC-02 マスタースロークッカーS EMPEROR TAMARIN 芯温スマートクッカー PRISMATE サラダチキンメーカー グランデ
    参考価格
    (税込)

    2万2000円

    1万6800円

    3万1480円

    1万4800円

    1万800円

    1万5980円

    2万円

    8250円

    重さ

    1.0kg

    0.63kg

    2.0kg

    約0.9kg

    0.8kg

    1.1kg

    1.8kg

    1.55kg

    温度設定

    5~95℃

    0~92℃

    1~95℃

    25~95℃

    25~99.9℃

    0~95℃

    40~85℃(芯温モード)
    40~95℃(調理モード)

    タイマー設定範囲

    1分~99時間59分

    5分~99時間55分

    0~99時間59分

    1分~99時間59分

    1分~99時間59分

    1~99時間59分

    0~12時間00分

    購入サイト Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo

    【ハイエンドモデル】性能は折り紙付きのトップブランド低温調理器3選

    日本のメーカーながら低温調理器に特化し、川上文代さんも気になるといっていたBONIQ、世界で初めて家庭用低温調理器を開発したAnova。キッチン用品の老舗メーカーが提供する本格仕様の低温調理器。本気度で他のメーカー&ブランドと一線を画すトップブランドの製品は、食欲だけでなく所有欲をも満たしてくれそうです。

    トップブランドが出した自信作

    葉山社中(Hayama-Colony) 低温調理器 BONIQ(ボニーク) 2.0

    参考価格: ¥22,000(税込)

    サイズ(幅×高さ×奥行) 55×310×100mm
    重さ 1kg
    消費電力 1000W
    コンセント仕様 日本
    ケーブル長さ 1.5m
    設定温度 5~95℃(温度誤差:+/− 0.1℃)
    設定温度単位 0.5℃単位
    タイマー設定範囲 1分~99時間59分
    タイマー設定 1分刻み
    固定方式 クリップ&マグネット式
    対応水量 5~15L
    スマホ連動

    専門家のおすすめポイント

    現時点で日本の低温調理器のトップブランドです。公式レシピサイトには1100以上のメニューがあり、コンテナや深鍋、専用スタンドといったアクセサリーも取り扱うなど、いうことなしです。家庭で低温調理を楽しむのであれば、この機種がイチ押しです。

    さわけんさんのおすすめポイント

    キッチンまわり評論家

    さわけんさん

    Amazonの口コミ・レビュー

    低温調理器のトップブランド「BONIQ」。最上位モデルの「BONIQ Pro」をベースとして、家庭向けにスペックやデザインを見直して小型化した機種。コストダウンのためにボディを樹脂成形としながらも、質感にこだわったデザインが評価されて2年連続グッドデザイン賞を受賞。完全防水なので汚れたら丸洗いできます。全てにおいてワンランク上の満足感が得られるでしょう。

    元祖メーカーのコンパクトモデル

    アノーバ アプライド エレクトロニクス(Anova Applied Electronics) Anova(アノーバ)Culinary Anova Precision Cooker Nano

    参考価格: ¥18,000(税込)

    サイズ(幅×高さ×奥行) 78×325×105mm
    重さ 0.63kg
    消費電力 750W
    コンセント仕様 アメリカ
    ケーブル長さ 不明
    設定温度 0~92℃(温度誤差:+/− 0.1℃)
    設定温度単位 0.5℃単位
    タイマー設定範囲 5分~99時間55分
    タイマー設定 5分刻み
    固定方式 ねじ式
    対応水量 8L
    スマホ連動

    専門家のおすすめポイント

    元祖家庭用低温調理器のメーカーです。並行輸入での購入、コンセントプラグの違い、英語のアプリ、ねじ式固定など、日本人には難度が高いのですが、製品そのものは間違いなしです。車にたとえるなら「アメ車が好き」といった感覚でしょうか。プロモデルもありますが、家庭で使う分には、このモデルでも十分活躍してくれます。

    さわけんさんのおすすめポイント

    キッチンまわり評論家

    さわけんさん

    世界で初めて家庭用の低温調理器を開発・販売したAnova社のコンパクトモデルです。Anovaの低温調理器はWi-FiやBluetoothに対応しており、スマホアプリと連携させることが可能。操作し慣れた自分のスマホでタイマーや温度の設定ができ、離れた場所にいても調理の完了を知ることができます。

    専用のシーラーと袋が付いた本格派

    貝印(Kai Corporation) KaiHouse aio The Sousvide Machine 低温調理器

    参考価格: ¥31,480(税込)

    サイズ(幅×高さ×奥行) 77×310×190mm
    重さ 2.0kg
    消費電力 1000W
    コンセント仕様 日本
    ケーブル長さ 約1.4m
    設定温度 1~95.0℃
    設定温度単位 0.5℃単位
    タイマー設定範囲 0~99時間59分
    タイマー設定 1分刻み
    固定方式 クリップ式
    対応水量 20L
    スマホ連動

    専門家のおすすめポイント

    低温調理では、密閉袋の空気をしっかりと抜くことがうま味を逃がさないポイント。プロは食材にうま味を閉じ込めておくために、真空包装します。この機種は最初から真空包装用のシーラーが付いているので、家庭でプロの味を堪能できるのが利点。付属のレシピブックはプロの料理研究家や一流シェフが監修したメニューが充実していて、かなり使えます。

    さわけんさんのおすすめポイント

    キッチンまわり評論家

    さわけんさん

    Amazonの口コミ・レビュー

    カミソリや包丁などの刃物を中心とした調理用品を販売する老舗メーカーである貝印が提供する低温調理器です。食材を真空パック包装できる専用シーラー(真空パック器)と専用袋が付属していて、本格的な真空低温調理ができます。
    操作パネルが鍋の外側に配置され、ボタン操作もわかりやすいので初心者でも扱いやすいでしょう。立てて収納するのに便利な専用の収納スタンドも付いています。

    【コスパモデル】お手頃価格で手を出しやすい3選

    ハイエンド機との性能差は、実はほとんどありません。トップブランドほどデザイン性やブランド力はありませんが、手始めに安い機種で低温調理を試したい人におすすめの3選を紹介します。鍋の中央に置けるスタンド一体型などの新顔も登場しています。

    省エネスリムタイプに改良

    アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) スリム低温調理器 LTC-02

    参考価格: ¥14,800(税込)

    サイズ(幅×高さ×奥行) 50×334×100mm
    重さ 0.9kg
    消費電力 800W
    コンセント仕様 日本
    ケーブル長さ 約1.5m
    設定温度 25~95℃
    設定温度単位 0.5℃単位
    タイマー設定範囲 1分~99時間59分
    タイマー設定 1分刻み
    固定方式 クリップ式
    対応水量 12L
    スマホ連動

    専門家のおすすめポイント

    アイリスオーヤマは、お手頃価格の製品を次々と発表して、生活家電で存在感を示しているメーカーです。先行モデルの「LTC-01」は、カバーがネジ止めになっているなど扱いづらいところがありましたが、軽量小型化したこのモデルでは改良されています。収納しやすくなっているのもいいですね。

    さわけんさんのおすすめポイント

    キッチンまわり評論家

    さわけんさん

    Amazonの口コミ・レビュー

    先行モデルよりも、ひと回り小さく軽くなった省エネスリムタイプ。斜め型の操作パネルはデジタル表示で見やすい。ギザギザクリップで、浅型の鍋にもしっかりと固定できます(鍋深さ10cm~対応)。電源ケーブルも50cm長くなり、取り扱いやすくなっています。

    ジョグダイヤルの操作パネルが秀逸

    サンコー(THANKO) マスタースロークッカーS

    参考価格: ¥10,800(税込)

    サイズ(幅×高さ×奥行) 82×320×90mm
    重さ 800g
    消費電力 850W
    コンセント仕様 日本
    ケーブル長さ 1.25m
    設定温度 25~99.9℃
    設定温度単位 0.1℃単位
    タイマー設定範囲 1分~99時間59分
    タイマー設定 1分刻み
    固定方式 クリップ式
    対応水量
    スマホ連動

    専門家のおすすめポイント

    操作パネルがジョグダイヤルとの併用で使いやすい。最大の特徴が下限水位の深さで、7cm以上あればOK。浅鍋しかもっていなくても、ギザギザ型のクリップでしっかりと固定できます。個人的な使用感としては撹拌力も良く、コスパに優れた低温調理器です。

    さわけんさんのおすすめポイント

    キッチンまわり評論家

    さわけんさん

    Amazonの口コミ・レビュー

    水道いらずのタンク式食洗機や弁当箱型炊飯器など、アイデア家電が豊富にそろうサンコーの低温調理器。下限水位7cmに対応したコンパクトタイプです。タッチパネルとジョグダイヤルの併用、ギザギザ型のクリップなど、随所にサンコーらしいアイデアが盛り込まれています。
    0.5℃単位での温度設定が主流の中、0.1°C単位で設定できるのも魅力です。

    鍋の中で自立するスタンドタイプ

    ワッション(Wassion) EMPEROR TAMARIN 低温調理器 ハイパワー 1200W 自立型 クリップ式

    参考価格: ¥15,980(税込)

    サイズ(幅×高さ×奥行) 50×320×85mm
    重さ 約1.1kg
    消費電力 1200W
    コンセント仕様 日本
    ケーブル長さ 約1.2m
    設定温度 0~95℃
    設定温度単位 0.5℃単位
    タイマー設定範囲 1分~99時間59分
    タイマー設定 1分刻み
    固定方式 自立型クリップ式
    対応水量 20L
    スマホ連動

    専門家のおすすめポイント

    スタンド一体型で鍋の中で自立してくれる点は高評価。鍋の中央で撹拌すると対流ムラになりにくく熱効率がいいので、まとめて調理するときにもまんべんなく温められます。

    さわけんさんのおすすめポイント

    キッチンまわり評論家

    さわけんさん

    Amazonの口コミ・レビュー

    消費電力1200Wと業務用なみのハイパワーをもつ低温調理器。最大の特徴は、先端に簡易スタンドが付いているので鍋の中央に立てて使えて、倒れにくいことです。簡易クリップで鍋に固定することも可能。水位が最低ラインを下回るとセンサーが感知して自動で停止し、空だきを防止する点も安心です。

    【注目モデル】鍋いらずで手軽に始められる低温調理器2選

    かさばる鍋を用意することなく、手軽に低温調理を楽しめるコンパクトな箱形低温調理器2機種を紹介します。芯温を測りながら加熱制御するタイプ、サラダチキン調理に特化したタイプとどちらも機能が特徴的です。

    食材の中心温度を測りながら調理

    テスコム電機(TESCOM DENKI) 芯温スマートクッカー TLC70A

    参考価格: ¥20,000(税込)

    サイズ(幅×高さ×奥行) 124×306×270mm
    重さ 1.8kg
    消費電力 360W
    コンセント仕様 日本
    ケーブル長さ 1.4m
    設定温度 40~85℃(芯温モード)40~95℃(調理モード)
    設定温度単位 1℃単位
    タイマー設定範囲 " 0~12時間00分"
    タイマー設定 1分刻み
    固定方式
    対応水量
    スマホ連動

    専門家のおすすめポイント

    鍋を用意したり水が温まるのを待ったりする必要もなく、密閉袋に入れた食材を庫内に放り込んだらすぐに調理を始められる点は魅力。空気は水よりも熱効率が悪いので熱ムラは気になりますが、芯温計が付属していて食材の中心温度を測りながら加熱制御できるのは革新的な機種だと思います。

    さわけんさんのおすすめポイント

    キッチンまわり評論家

    さわけんさん

    Amazonの口コミ・レビュー

    付属の芯温計で食材の中心温度を測りながら温度を制御することで、安定した低温調理を実現。本体幅はA4縦半分と同程度で、使用時も収納時もスペースを取らないコンパクトサイズです。
    操作性がシンプルで、温度と時間を設定したらスタートボタンを押すだけ。水を使わないので面倒な後片付けもありません。お気に入りの温度設定を登録できるメモリー機能も便利です。

    手軽にサラダチキンが作れる

    ライフオンプロダクツ(Life on Products) PRISMATE(プリズメイト)サラダチキンメーカー グランデ 楽しく使えるレシピブック付 PR-SK044

    参考価格: ¥8,250(税込)

    サイズ(幅×高さ×奥行) 265×160×240mm
    重さ 1.55kg
    消費電力 550W
    コンセント仕様 日本
    ケーブル長さ 1.4m
    設定温度
    設定温度単位
    タイマー設定範囲
    タイマー設定
    固定方式
    対応水量 700ml
    スマホ連動

    専門家のおすすめポイント

    モード別に、あらかじめ温度とタイマーがセットされているので、スイッチを押して放っておくだけで、自動的に調理が完了します。

    さわけんさんのおすすめポイント

    キッチンまわり評論家

    さわけんさん

    Amazonの口コミ・レビュー

    サラダチキン・スチーム・炊飯の3つのモードが用意されており、選択するだけで調理ができる優れもの。ヘルシーなサラダチキンやゆで卵、蒸し野菜などが簡単につくれます。2合までなら炊飯も可能です。
    50種類以上のアレンジメニューが掲載されたWebレシピが見られるのもうれしいポイント。調理中の誤作動を防止するロック機能や、調理完了までの時間を知らせてくれるアラーム機能といった便利な機能も搭載されています。

    川上文代さん考案!低温調理器を利用した簡単オリジナルレシピ

    これまでに2冊、低温真空調理のレシピ本を出版された川上文代さんが、your SELECT.のために考えてくれた超簡単レシピを紹介!

    レシピ本を出版された川上文代さん

    肉のテリーヌ(80mlの型2個分)

    川上さんの肉のテリーヌ
    材料

    豚ミンチ肉100g、玉ねぎ30g、赤ワイン20ml、コンビーフ25g、塩1g、コショウ 少々、ナツメグ 少々、バター5g

    つくり方 1. 玉ねぎはみじん切りにする
    2. フライパンでバターを熱し、玉ねぎを炒め、赤ワイン、コンビーフを入れてほぐしながら水分を飛ばし、粗熱を取る
    3. ボウルに豚ミンチ肉、2、塩、コショウ、ナツメグを入れて混ぜる
    4. 型に等分に入れて押して空気を抜き、表面を平らにする
    5. ラップで1つずつ包み、ジッパー付きの密閉袋に入れる
    6. 低温調理器の温度を77℃、時間を30分に設定。水圧で空気を抜いて、ジッパーを閉める
    7. 30分たったら冷水に密閉袋ごとつけて冷やして完成。好みでハーブやピンクペッパー、バゲットを添えて

    キャベツと昆布の即席漬け

    川上さんの即席漬け
    材料

    キャベツ150g、シソの葉2枚、細切り昆布5g、しょう油大さじ1/2、柚子こしょう 小さじ1/3

    つくり方 1. キャベツは4㎝長さの短冊に切る。シソはせん切りにする
    2. ジッパー付きの密閉袋にすべての材料を混ぜて入れる
    3. 低温調理器の温度を66℃、時間を30分に設定
    4. 圧縮袋の空気を抜くように、材料を袋の上から軽く押して丸めながら空気を抜いて、ジッパーを閉じる
    5. 冷水につけて室温まで冷やしたらできあがり

    低温調理器に関するよくある疑問 Q&A

    低温調理器、低温調理に関する素朴な疑問にお答えします!

    Q. 低温調理器のお手入れってどうすればいいの?

    A. お湯、水にしかつからないので、簡単な水洗いで大丈夫な場合がほとんどです。ただし、定期的なクエン酸洗浄は必要になってくるはずです。それぞれの機器の説明書に従ってください。

    Q. 凍ったお肉をそのまま低温調理器にかけても大丈夫?

    A. 急激な解凍は素材の繊維を損なう可能性があるので、解凍してから調理するようにしましょう。一晩かけての冷蔵庫解凍がベストですが、時間を節約したければ、真空にして氷水につけて解凍してください。水の中は熱伝導率がいいので1~2時間ほどで解凍できます。

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    Q. できあがった料理の保存方法や賞味期限は?

    A. 冷凍でも冷蔵でもかまいません。塩や砂糖、アルコールなどで調味しているうえに真空状態なので、野菜なら1週間程度はもちます。お肉なら3日くらいで食べきるようにしましょう。

    Q. 作り置きしてレンジで温めたら味が変わる?

    A. 低温調理器でつくったものをレンジにかけるのは避けましょう。せっかくロゼ色のミディアムに仕上がったものがウェルダンになってしまいます。低温調理器を使って温め直すようにしましょう。

    Q. 低温調理の際に真空パック器(シーラー)は必要?

    A. 専用の真空パック器(シーラー)がなくても、ジッパー付きの密閉袋があれば水圧で空気を抜いて低温調理に使うことができます。

    「予算が十分ある」「低温調理を徹底的にこだわりたい」という方は、別途真空パック器を購入するか、専用シーラーが付属している低温調理器を検討してみてはいかがでしょうか。
    貝印の『KaiHouse aio The Sousvide Machine 低温調理器』はセット内容に専用シーラーが含まれています。

    貝印低温調理器セットのシーラー

    出典:https://www.kai-group.com/store/special/teionchoriki/index.html

    低温調理器のAmazon、楽天市場、Yahooの売れ筋ランキングをチェック

    Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは低温調理器の売れ筋ランキングを見ることができます。どれを買おうか迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみてもよいでしょう。

    まとめ

    • 低温調理器選びに迷ったら、信頼のできるメーカーの製品を選んでおけば安心
    • 日常使いのことを考えて、キッチンの環境(鍋の大きさやコンロの高さ)を確認
    • ダイヤルの回しやすさ、タッチパネルなどの操作性もチェック
    • アフターフォローを重視して、付属レシピの多さや公式サイトの情報が充実しているかによって選ぶのもいい

    家庭でもローストビーフやサラダチキンなど、本格料理がつくれると人気の低温調理器。たくさん種類があってどれを選べばよいのかわかりづらい低温調理器ですが、その仕組みは実は単純。機能にも大きな違いがなくなってきています

    低温調理器は家庭でプロレベルの料理ができるすばらしいアイテムです。ぜひこの機会に自分にぴったりのものを見つけて、豊かな食生活を送りましょう!

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