包丁の切れ味を簡単によみがえらせることのできる包丁研ぎ器。
自宅で手軽に包丁の手入れをしたいけど、いろいろなタイプの包丁研ぎ器があってどれを選べばよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

今回は、料理・調理道具研究家の北山みどりさんに、砥石との違いやタイプごとの特徴、選び方などについて詳しく教えてもらいました。

編集部おすすめの包丁研ぎ器12選や、使う際の注意点なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること

  • 「ロール式」「交差式」「電動式」「研ぎ棒」の4つのタイプに着目した包丁研ぎ器の選び方
  • おすすめの包丁研ぎ器12選
  • 砥石との違いなど包丁研ぎ器の基礎知識
  • 正しい包丁研ぎ器の使い方

おすすめ包丁研ぎ器12選

おすすめ
ポイント
両刃・片刃に対応 砥石のような仕上がり スタイリッシュで機能的 コンパクトでも研磨力は◎ 砥石が包丁にフィット 人間工学に基づいたグリップ 抜群の安定感 電動式では最小クラス 幅広い素材の包丁に対応 仕上がりの良さはトップクラス カバー付きで屈指の安定感 さまざまな刃物に使える
メーカー
商品名
トリプルシャープナー[プロ]KC-303 M-151 業務用庖丁研ぎ器 ウォーターシャープIII 越匠 ダブルシャープナー GSS-01 GLOBALスピードシャープナー バウンディングXシャープナー BXS17 HI 包丁研ぎ器シャープナー 恵比寿刃 純正シャープナー コンパクト電動シャープナー AP0543 電動ダイヤモンドシャープナー DS-38 関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー AP0308 ティファール インジニオ コンパクトシャープナー セラミックシャープナー CS-10-N

末広

片岡製作所

下村企販

吉田金属工業

協和工業

Zwilling J.A. Henckels

ブレーメン

貝印

京セラ

貝印

グループセブ ジャパン

京セラ

トリプルシャープナー[プロ]KC-303

M-151 業務用庖丁研ぎ器
ウォーターシャープIII

越匠 ダブルシャープナー

GSS-01 GLOBALスピードシャープナー

バウンディングXシャープナー BXS17

HI 包丁研ぎ器シャープナー

恵比寿刃 純正シャープナー

コンパクト電動シャープナー AP0543

電動ダイヤモンドシャープナー DS-38

関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー AP0308

ティファール インジニオ コンパクトシャープナー

セラミックシャープナー CS-10-N

価格(税込) 5500円(公式サイト) 3240円(公式サイト) 4180円(公式サイト) 1650円(公式サイト) 1980円(Amazon価格) 1870円(Amazon公式) 2500円(公式サイト) 4400円(公式サイト) 5500円(公式サイト) 2420円(公式サイト) 2508円(公式サイト) 1650円(公式サイト)
研ぎ器のタイプ ロール式 ロール式 ロール式 交差式 交差式 交差式 交差式 電動式 電動式 ロール式、交差式 研ぎ棒
購入サイト Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo

※2024年8月時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので、商品販売サイトでご確認ください。

SELECTor

北山みどり

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

幼少期から料理に興味を抱き、小学3年生のときには本を見ながらお節料理を作るようになる。1985年から料理教室を主催し、テクニックにとどまらず、食べ物の故事来歴や知識など「食」の魅力を伝える教え方が評判を呼ぶ。調理道具にも通じ、食材のもつ力を引き出す調理法の発信やレシピ開発にも取り組む。国際中医薬膳師・中医薬膳茶師の資格を生かして全国で講演を行うほか、著作も多数。

本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)

目次

料理・調理道具研究家に聞いた!タイプ別、包丁研ぎ器の選び方

はじめに、北山さんに伺ったタイプ別の包丁研ぎ器の選び方を解説していきます。

包丁研ぎ器は大まかに「ロール式」「交差式」「電動式」「研ぎ棒」の、4つのタイプに分けることができます。

「ロール式」「交差式」「電動式」「研ぎ棒」の4つのタイプ

それぞれのおもな特徴を比較してみましょう。

包丁研ぎ器4タイプの比較表

包丁研ぎ器の
タイプ
ロール式
交差式
電動式
研ぎ棒
ロール式 交差式 電動式 研ぎ棒
回転する2つの砥石の間に刃を通して研ぐ V字に交差した砥石の溝に刃を通して研ぐ 電動で動く砥石の間に刃を通して研ぐ 刃に沿ってなでるように動かして研ぐ
手軽さ
仕上がり
切れ味の持続力
安全性
価格

1000円前後〜

数百円〜

3000円前後〜

数百円〜

研ぎたい包丁の種類や状態から、おすすめの包丁研ぎ器のタイプをチャート式にまとめました。
自分の包丁に合った包丁研ぎ器を探す指針として、参考にしてみてください。

おすすめの包丁研ぎ器のタイプ
おすすめの包丁研ぎ器のタイプ

刃を傷めないためにも、研ぎたい包丁と包丁研ぎ器の相性をしっかり確認して、自分にぴったりな包丁研ぎ器を見つけましょう。

包丁研ぎ器の選び方

  • ロール式|砥石のような本格的な手入れがしたい人におすすめ
  • 交差式|価格を抑えたい人におすすめ
  • 電動式|簡単&スピーディーに研ぎたい人におすすめ
  • 研ぎ棒|包丁以外の刃物も研ぎたい人におすすめ
まず、包丁が両刃・片刃どちらかを必ず確認してください。そこから目的に合わせて包丁研ぎ器を選択していくと、失敗しにくいですよ

「まず、包丁が両刃・片刃どちらかを必ず確認してください。そこから目的に合わせて包丁研ぎ器を選択していくと、失敗しにくいですよ」

「ロール式」「交差式」「電動式」は溝に包丁を通すだけなので、テクニックを要さず、誰でも簡単に使用することができます
中でもロール式は、比較的安価でコンパクトサイズのものが多く、電源要らずで手軽に使えるので、初心者におすすめです。きちんと手で握って固定できるものが多く、安全性にも優れています。 

電動式は砥石がハイパワーで動くため、力の弱い人が使うと少々危ない場合があります。ですがその分しっかりと包丁を研ぐことができるので、切れ味はやや長持ちします。

「研ぎ棒」は使い慣れないときちんと研ぐのが難しく、安全性の面でも注意が必要です。勢い余って周りの人や自分に包丁を当てないよう、力加減もコントロールしなければいけません。

ロール式|砥石のような本格的な手入れをしたい人におすすめ

砥石で包丁を研いだような本格的な手入れをしたいなら、ロール式の包丁研ぎ器を選びましょう。
ロール式は、価格が手ごろなものが多く、扱いも簡単なので初心者にもおすすめです。

ロール式

ロール式包丁研ぎ器の選び方のポイント

  • 仕上がりのクオリティにこだわりたい人は水研ぎができるものを選ぶとよい
  • 番手の異なる研ぎ口が複数あるものが使い勝手が良いのでおすすめ
  • 切れ味の良い高価な包丁への使用はあまりおすすめできないので注意

一般的に販売されている包丁研ぎ器はロール式のものが多く、商品数も豊富です。入れ子のように畳んでコンパクトに収納できるものや、ローラー部分だけを交換できるものなど、便利な機能が搭載された商品も販売されています。

特に「水研ぎ」ができる商品は、クオリティにこだわりたい人におすすめです。研ぎ器内に水を入れることで水がクッションになり、刃への当たりがやわらかくなるため、より砥石に近い仕上がりになります。

また研ぎ口が複数あるものは、包丁の状態に合わせて番手を選べるのでおすすめです。番手を上げながら段階的に包丁を研ぐこともできるので、研ぎ口が1つのものより仕上がりのクオリティを高めることができます。

ただし、ロール式は過度に使用すると刃先がノコギリのようにギザギザになり、刃を傷めてしまうので、切れ味の良い高価な包丁への使用は避けた方がよいでしょう。

交差式| 価格を抑えたい人におすすめ

価格を抑えたい場合は交差式がおすすめです。

構造がシンプルなので安価なものが多く、安いものだと数百円から購入することができます
仕上がりのクオリティは4タイプ中では低めですが、安価で手に入れやすいので、クオリティよりも価格を重視したい人や試しに包丁研ぎ器を使ってみたいという人に最適です。

交差式| 価格を抑えたい人におすすめ

交差式の包丁研ぎ器を選ぶときのポイント

  • やや大型のものが多いため、商品サイズと自宅の収納スペースをしっかり確認する
  • 砥石部分が包丁の厚みに合わせて動くタイプが刃を傷めにくいのでおすすめ
  • 切れ味を悪化させる場合があるので、切れ味の良い高価な包丁への使用は避ける

注意したいのが、砥石の角度と研ぐ包丁の角度の相性です。
V字に交差した砥石の角度と包丁の角度が合わないと、刃先にしか砥石が当たらないため刃が丸まってしまい、逆に切れ味を悪化させる可能性があります。
最近は包丁の厚みや角度に合わせて砥石が動くタイプの交差式商品もありますが、基本的には砥石が動かないものがほとんどです。

そのため、切れ味の良い高価な包丁には使用せず、安価な包丁や、包丁自体に厚みがあり刃先が鈍角な洋出刃包丁など、硬いものを切る包丁に使用するようにしましょう。包丁自体に厚みのないものは刃が鋭角な場合が多いので、使用は避けた方がよいでしょう。

電動式|簡単&スピーディーに研ぎたい人におすすめ

とにかく簡単に手早く包丁の手入れをしたいなら、電動式の包丁研ぎ器を選ぶとよいです。

内蔵された砥石はかなりのスピードとパワーで動くため、ロール式に比べると若干扱いが難しいですが、慣れてしまえば包丁の手入れが楽になります。

電動式|簡単&スピーディーに研ぎたい人におすすめ

電動式の包丁研ぎ器を選ぶときのポイント

  • 大型のものが多いので、商品のサイズ・重量と、自宅の収納場所をあらかじめ確認
  • 力に自信のない人は、本体が固定しやすい形か要確認
  • 稼働音がかなり大きいため、使用環境に合わせて静音性をチェック

電動式は価格は高めですが、数回程度のスライドで研ぎが完了します。
電動式の種類には砥石が回転するタイプのものと振動するタイプのものがありますが、どちらもよく研げるため特に仕上がりに目立った差はありません。

本体サイズは大型のものが多く、大きいと直径30cmほどもあります。場所を取るため、キッチンがあまり広くない、収納場所が限られているという人はコンパクトなサイズを選ぶようにしましょう。

本体をきちんと押さえられる形状のものを選ぶと、安全に使用することができます

本体をきちんと押さえられる形状のものを選ぶと、安全に使用することができます

また、電動式包丁研ぎ器はパワフルに砥石が動くので、握力が弱く本体と包丁をしっかり固定できない人が使うと、本体や包丁ががたついて危険です。
研ぎ器本体に手でしっかり押さえることのできる部分があるものがおすすめです。底面に滑り止めが付いているかも必ず確認しましょう。

本体の稼働音もチェック

電動式包丁研ぎ器を選ぶ場合、特に赤ちゃんや小さい子どものいる家庭では稼働音を確認しましょう。
静音設計のものを選んだ場合でも、会話がしにくいと感じるほどの音が出るものもあります。気になる場合は、騒音値(dB)を公表している商品もあるのであわせてチェックするとよいです。

騒音値の目安

                                                                             
騒音値 目安
20db木の葉の触れ合う音
置き時計の秒針の音(前方1m)
30db郊外の深夜に聞こえる囁き声
40db深夜の市内や図書館
60db普通の会話
静かな乗用車
70db騒々しい街頭
掃除機
80db窓を開けた地下鉄の車内
90db騒々しい工場の中
大声による独唱

参考:株式会社東京環境測定センター

騒音値は70dBを超えるとうるさいと感じやすくなるので、稼働音をチェックする際に参考にしてください。

研ぎ棒|包丁以外の刃物も研ぎたい人におすすめ

使用する難易度は上がりますが、包丁以外にハサミやピーラーといった刃物も自分で手入れしたいという人は研ぎ棒がおすすめです。
研ぎ棒は刃についた肉などの脂を取り除きながら切れ味を戻していく道具で、ロール式ほどではないですが仕上がりのクオリティは比較的高めです。

研ぎ棒|包丁以外の刃物も研ぎたい人におすすめ

研ぎ棒を選ぶときのポイント

  • しっかりと握れるやや丸みを帯びた持ち手のものを選ぶとよい
  • 研ぎ部の長さは20cm前後のものが短すぎず長すぎず、収納しやすくて使いやすい
  • ハサミやピーラーなど小さめの刃の手入れをする場合は軽量のものがおすすめ

研ぎ棒できちんと包丁を研ぐには、一定の力加減と角度をキープしなければいけないため、しっかりと握りやすい、やや丸みを帯びた持ち手のものを選ぶようにしましょう。
持ち手が細すぎる研ぎ棒は、包丁を横に寝かせて棒の上をスライドさせて研ぐ際、研ぎ棒がぐらついて自分の手や体に包丁が当たってしまうなど、ケガにつながる可能性があるので注意が必要です。

研ぎ部の長さは20cm前後のものが一般家庭では扱いやすいサイズ感です。
あまり長すぎると収納スペースを選んでしまい、短いと包丁が研ぎにくくなってしまいます。

また、ペティナイフなどの小ぶりな包丁やハサミなどを研ぐ場合はなるべく軽量のものを選ぶとよいです。力加減などのコントロールが容易になり、細かいところまで研ぎやすくなるのでおすすめです。

タイプ別おすすめ包丁研ぎ器12選

北山さんから伺った選び方のポイントをもとに、編集部が厳選したおすすめの包丁研ぎ器を12種類紹介します。

今回は4つのタイプ別に包丁研ぎ器をピックアップしました。

おすすめ包丁研ぎ器12選

おすすめ
ポイント
両刃・片刃に対応 砥石のような仕上がり スタイリッシュで機能的 コンパクトでも研磨力は◎ 砥石が包丁にフィット 人間工学に基づいたグリップ 抜群の安定感 電動式では最小クラス 幅広い素材の包丁に対応 仕上がりの良さはトップクラス カバー付きで屈指の安定感 さまざまな刃物に使える
メーカー
商品名
トリプルシャープナー[プロ]KC-303 M-151 業務用庖丁研ぎ器 ウォーターシャープIII 越匠 ダブルシャープナー GSS-01 GLOBALスピードシャープナー バウンディングXシャープナー BXS17 HI 包丁研ぎ器シャープナー 恵比寿刃 純正シャープナー コンパクト電動シャープナー AP0543 電動ダイヤモンドシャープナー DS-38 関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー AP0308 ティファール インジニオ コンパクトシャープナー セラミックシャープナー CS-10-N

末広

片岡製作所

下村企販

吉田金属工業

協和工業

Zwilling J.A. Henckels

ブレーメン

貝印

京セラ

貝印

グループセブ ジャパン

京セラ

トリプルシャープナー[プロ]KC-303

M-151 業務用庖丁研ぎ器
ウォーターシャープIII

越匠 ダブルシャープナー

GSS-01 GLOBALスピードシャープナー

バウンディングXシャープナー BXS17

HI 包丁研ぎ器シャープナー

恵比寿刃 純正シャープナー

コンパクト電動シャープナー AP0543

電動ダイヤモンドシャープナー DS-38

関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー AP0308

ティファール インジニオ コンパクトシャープナー

セラミックシャープナー CS-10-N

価格(税込) 5500円(公式サイト) 3240円(公式サイト) 4180円(公式サイト) 1650円(公式サイト) 1980円(Amazon価格) 1870円(Amazon公式) 2500円(公式サイト) 4400円(公式サイト) 5500円(公式サイト) 2420円(公式サイト) 2508円(公式サイト) 1650円(公式サイト)
研ぎ器のタイプ ロール式 ロール式 ロール式 交差式 交差式 交差式 交差式 電動式 電動式 ロール式、交差式 研ぎ棒
購入サイト Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo Amazon Amazon 楽天市場 楽天市場 Yahoo! yahoo

※2024年8月時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので、商品販売サイトでご確認ください。

【ロール式包丁研ぎ器3選】手軽に本格的な手入れがしたい人におすすめ

初心者でも簡単に砥石に近い手入れができるロール式包丁研ぎ器を紹介します。

安全に使用することができて、切れ味もきちんと復活する商品をピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。

両刃・片刃に対応した万能タイプ 末広(Suehiro Corporation) トリプルシャープナー[プロ] KC-303

参考価格: ¥5,500(税込)

サイズ(約) 高さ7×幅20×奥行6cm
重さ(約) 170g
研ぎ器のタイプ ロール式
使用可能な刃の形状 両刃、片刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス、鋼
砥石の種類
研ぎ口の数 3口
包丁を通す回数/動かす方向 10回(前後往復)
滑り止め
水洗い
水研ぎ対応

専門家のおすすめポイント

通常の包丁研ぎ器ではなかなか研ぎづらい刃先までしっかり研ぐことができる包丁研ぎ器です。ロール式としてはやや値がはりますが、その分、機能性がとても優れています。安全かつスムーズに使用できるので、初心者でも安心です。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

スエヒロのロール式包丁研ぎ器は、両刃・片刃の包丁どちらにも対応している万能タイプの包丁研ぎ器です。

砥石部分にサスペンション機能が内蔵されており、研ぐ力に合わせてローラーが上下に動き、刃にかかる力を一定の強さにキープしてくれるので、初心者も簡単に包丁を研ぐことができます。

タンクに水を入れて使用する「水研ぎ」仕様の包丁研ぎ器は、刃と砥石の当たりがやわらかく、なめらかな研ぎ心地が特徴。ハンドルも大きめでしっかりと握れるので、安全に使用できるのもポイントです。

砥石のような「水研ぎ」ができる本格派 片岡製作所(kataoka-Seisakusho) M-151 業務用庖丁研ぎ器 ウォーターシャープIII

参考価格: ¥3,240(税込)

サイズ(約) 高さ5.6×幅21.2×奥行4cm
重さ(約) 140g
研ぎ器のタイプ ロール式
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス、鋼、チタン
砥石の種類 荒砥石、中砥石、仕上げ砥石
研ぎ口の数 3口
包丁を通す回数/動かす方向 各砥石7〜8回(前後往復)
滑り止め
水洗い
水研ぎ対応

専門家のおすすめポイント

水を入れて使うので摩擦が穏やかなのがポイントです。持ち手の滑り止めもしっかりとしているので安定感があって使いやすいです。中の水分が乾きにくいことがあるので、ある程度ペーパーなどで水分をとってから乾かすようにしましょう。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

研ぎ器内に水を入れて使用する「水研ぎ」仕様の、片岡製作所のウォーターシャープIII。

研ぎ口が荒砥石・中砥石・仕上げ砥石の3種類あり、段階的に研ぐことができるので、刃の表面をなめらかに整えることができます。

グリップがやや研ぎ部から距離をとるように作られており、研いでいる最中に包丁が手に接触しにくい安全設計が施されているので、安心して使用することができます。

スタイリッシュなデザインと機能性を両立 下村企販(SHIMOMURA KIHAN) 越匠 ダブルシャープナー

参考価格: ¥4,180(税込)

サイズ(約) 高さ3×幅15×奥行2.7cm
重さ(約) 160g
研ぎ器のタイプ ロール式
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス、チタン
砥石の種類 荒砥石、仕上げ砥石
研ぎ口の数 2口
包丁を通す回数/動かす方向 10回(前後往復)
滑り止め
水洗い
水研ぎ対応 ×

編集部コメント

本体がカパッと開くタイプなのでお手入れが簡単です。サイズ感が絶妙で、小さすぎないのでしっかりと本体をつかんで押さえられ、大きすぎないので収納にも困りません。研磨力が高い砥石を搭載しているので、すばやく簡単に研ぐことができるのもポイントです。

Amazonの口コミ・レビュー

下村企販の越匠ダブルシャープナーは、ステンレス製のスタイリッシュなデザイン性と機能性を両立した包丁研ぎ器です。金属加工の集積地・新潟県燕三条市で、職人の手によってていねいに仕上げられています。

研磨力の高いダイヤモンド荒砥石とセラミック砥石で、すばやくなめらかな仕上がりで切れ味を復活させることができます。

本体が開閉可能で砥石部分を直接水洗いすることができるので、衛生的に使うことができます。

【交差式包丁研ぎ器4選】価格を抑えたい人におすすめ

比較的安価で手にとりやすい交差式包丁研ぎ器4選を紹介します。
どの商品も切れ味を復活させる効果は高いので、包丁研ぎ器を初めて購入するという人にもおすすめです。

コンパクトなのにしっかり研げる 吉田金属工業(YOSHIDA METAL INDUSTRY) GSS-01 GLOBALスピードシャープナー

参考価格: ¥1,650(税込)

サイズ(約) 高さ2.5×幅10.5×奥行1.5cm
重さ(約) 65g
研ぎ器のタイプ 交差式
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス
砥石の種類
研ぎ口の数 1口
包丁を通す回数/動かす方向 10回(手前一方向)
滑り止め ×
水洗い
水研ぎ対応 ×

専門家のおすすめポイント

かなりコンパクトなサイズ感で収納に困らず、持ち運びにも適しているので、アウトドアにも最適な包丁研ぎ器です。ただ、本体をしっかり押さえるのが少々難しいので、人によってはやや研ぎにくさを感じるかもしれません。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

コンパクトでシンプルな形状ですが、切れ味がしっかり復活する吉田金属工業社製の包丁研ぎ器。

包丁研ぎ器の中でもかなり小型で軽量なタイプなので、キッチンに無造作に置いたままにしても邪魔にならず、収納性も高いのがメリット。本体ごと丸洗いできるのでメンテナンスも簡単です。

安価で見た目は簡易的ですが、しっかりと効果を実感できる、優れた研磨力のある商品です。試しに包丁研ぎ器を使ってみたいという人にもおすすめできます。

包丁にフィットするように動く砥石が特徴 協和工業(Kyowa Kogyo mfg) バウンディングXシャープナー BXS17

参考価格: ¥1,980(税込)

サイズ(約) 高さ11×幅12×奥行4.2cm
重さ(約) 130g
研ぎ器のタイプ 交差式
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス、鋼
砥石の種類 荒砥石、仕上げ砥石
研ぎ口の数 2口
包丁を通す回数/動かす方向 各砥石3〜5回(手前一方向)
滑り止め
水洗い ×
水研ぎ対応 ×

専門家のおすすめポイント

包丁の形に合わせて砥石部分が動くため、ある程度どんな形の包丁も研ぐことができます上下で砥石の番手が違うので、2段階の研ぎができるのも便利ですね。ほぼ正方形の形状なので、縦長のものに比べると若干収納場所をとります。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

協和工業のバウンディングXシャープナーは、大きくて握りやすいゴム製グリップでしっかりと本体を固定することができます。包丁の形状にフィットするように動く画期的な砥石も特徴。

研ぐ際に斜めに引き上げるようにするなど、ちょっとコツは要りますが、砥石部分が刃先にフィットした状態で包丁を研ぐことができる優れものです。

本体に少し高さがあるので、力の弱い人だと少々押さえにくい場合があるかもしれません。腕力に自信がある人におすすめの包丁研ぎ器です。

人間工学に基づいた高機能グリップ ツヴィリング J.A.ヘンケルス(ZWILLING J.A. HENCKELS) HI 包丁研ぎ器シャープナー

参考価格: ¥1,870(税込)

サイズ(約) 高さ7×幅17×奥行5.5cm
重さ(約) 140g
研ぎ器のタイプ 交差式
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス
砥石の種類 荒砥石、仕上げ砥石
研ぎ口の数 1口
包丁を通す回数/動かす方向 4〜5回(手前一方向)
滑り止め
水洗い ×
水研ぎ対応 ×

専門家のおすすめポイント

手軽に使いやすい、初心者向けの包丁研ぎ器です。やや大きめで収納場所を考慮する必要がありますが、太めのグリップでしっかり握ることができます。仕上がりもなかなかのクオリティです。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

創業から290年を超える歴史をもつドイツのヘンケルス社製の包丁研ぎ器は、手ごろな価格でしっかりと切れ味が復活するので、初めて包丁研ぎ器を使用する初心者にもおすすめ。

人間工学に基づいた握りやすいグリップで、安全に使用することができます。荒砥石と仕上げ砥石が一体になっているので、1つの研ぎ口に通すだけで荒研ぎと仕上げ研ぎが一気にでき、手入れ時間を短縮できるのもポイントです。

底面全体で支える抜群の安定感 ブレーメン(Bremen) 恵比寿刃 純正シャープナー

参考価格: ¥2,500(税込)

サイズ(約) 高さ7×幅22×奥行4.5cm
重さ(約) 290g(梱包時)
研ぎ器のタイプ 交差式
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス、鋼、セラミック
砥石の種類 荒砥石、仕上げ砥石
研ぎ口の数 3口
包丁を通す回数/動かす方向 3〜5回(前後往復)
滑り止め
水洗い
水研ぎ対応

専門家のおすすめポイント

優れた安定感のある包丁研ぎ器です。シンプルで握りやすいグリップと底面の滑り止めで、ぐらつきやズレが起こりにくく、少々腕力に自信がない人でも使いやすいといえるでしょう。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

恵比寿刃の純正シャープナーは、握りやすいグリップと底面の滑り止めで、抜群の安定感を誇ります。

荒砥石、仕上げ砥石に加え、刃に小さな欠けが出た際に使用するバリ取りが搭載されており、使い勝手の良さも魅力です。スライド回数が比較的少なく済むので、手軽に包丁の手入れができます。

【電動式包丁研ぎ器2選】簡単&スピーディーに使いたい人におすすめ

何回も包丁を往復させるのが面倒という人や、短時間でさくっと手入れを済ませたい人におすすめなのが、電動式包丁研ぎ器です。

電動式包丁研ぎ器の中でも大きすぎないサイズ感で、価格も比較的手が出しやすいものを2つ紹介していきます。

コンパクトで収納もスムーズ 貝印(Kai Corporation) コンパクト電動シャープナー AP0543

参考価格: ¥4,400(税込)

サイズ(約) 高さ4.6×幅15.7×奥行6cm
重さ(約) 165g
研ぎ器のタイプ 電動式
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス、鋼
砥石の種類 荒砥石、仕上げ砥石
研ぎ口の数 1口
包丁を通す回数/動かす方向 2〜3回(手前一方向)
滑り止め
水洗い ×
水研ぎ対応 ×

専門家のおすすめポイント

販売されている電動式包丁研ぎ器の中でかなりコンパクトなタイプです。有名包丁メーカーの商品なので安心・安全に使用できます。電池式の手軽さも魅力ですね。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

貝印の電動シャープナーは電動式包丁研ぎ器には珍しいコンパクトな作りで、収納場所に困りません。電池式で電源コードもないので、さっと取り出して簡単に使用することができます。

静音設計で、電動式特有の音によるストレスが比較的少ないのも特徴です

研ぎ器本体を手でしっかり押さえることのできるスペースがあり、滑り止めもきちんと付いているため、安全性にも優れた電動式包丁研ぎ器です。

幅広い素材の包丁が手入れできる 京セラ(KYOCERA) 電動ダイヤモンドシャープナー DS-38

参考価格: ¥5,500(税込)

サイズ(約) 高さ7.3×幅15.5×奥行9.8cm
重さ(約) 260g
研ぎ器のタイプ 電動式
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス、鋼、セラミック(京セラ製の包丁に限る)、チタン
砥石の種類
研ぎ口の数 1口
包丁を通す回数/動かす方向 3〜4回(手前一方向)
滑り止め
水洗い ×
水研ぎ対応 ×

専門家のおすすめポイント

研ぎくずが散らかりにくい機能が搭載されており、きれいな状態を保ったまま包丁の手入れができるのがうれしいポイントです。安定感のある押さえやすい形状なので、初めて電動式包丁研ぎ器を使う人でも安心して使えます。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

京セラの電動ダイヤモンドシャープナーは、ステンレス・鋼・チタンといった金属製包丁だけではなく、京セラ製であればセラミックの包丁まで研ぐことができる包丁研ぎ器です。

包丁の研ぎくずが飛び出しにくいシャッター構造に加え、研磨した粉塵が飛び散らない集塵ファンを内蔵。キッチンなどを汚さずにきれいな状態で使用することができます。

研ぎ口には研磨角度を一定に保つガイドスロットが付属しており、価格帯も電動式としては比較的手ごろなので、初心者にもおすすめの1台です。

【カバー付き包丁研ぎ器と研ぎ棒3選】コンパクトに収納したい人におすすめ

カバーをスライドさせることでコンパクトに収納できるカバー付き包丁研ぎ器2点と、スリムで収納場所に困らないおすすめの研ぎ棒を1点紹介します。

仕上がりのクオリティの高さはトップクラス 貝印(Kai Corporation) 関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー AP0308

参考価格: ¥2,420(税込)

サイズ(約) 高さ5.5×幅14.1×奥行5.1cm
重さ(約) 96g
研ぎ器のタイプ
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス、鋼
砥石の種類 荒砥石、中砥石、仕上げ砥石
研ぎ口の数 3口
包丁を通す回数/動かす方向 1番10回、2番10回、3番5回(手前一方向)
滑り止め
水洗い ×
水研ぎ対応

専門家のおすすめポイント

包丁への当たりが穏やかな砥石が特徴です。3段階の工程で研ぐことで、刃の表面をなめらかに研ぎ上げることができます。本体の四隅に付いた足に若干高さがあるので、もしぐらつきが気になる場合は布巾などを敷いた上で使うとよいです。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

貝印の関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナーは、研ぐ際に包丁の角度調整が不要なので初心者にもおすすめの包丁研ぎ器です。

粗めのダイヤモンド・セラミック・粒度の細かいセラミックの3種類の砥石で、クオリティの高い仕上がりで包丁を研ぐことができます。

透明カバーをスライドさせればとてもコンパクトに収納できるので、置き場所に困らないのもうれしいポイントです。

入れ子タイプにはめずらしい優れた安定感 グループセブ ジャパン(Groupe SEB Japan) ティファール インジニオ コンパクトシャープナー

参考価格: ¥2,508(税込)

サイズ(約) 高さ4.6×幅12.4×奥行5.2cm(伸長時幅21cm)
重さ(約) 146g
研ぎ器のタイプ ロール式、交差式
使用可能な刃の形状 両刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス
砥石の種類
研ぎ口の数 3口
包丁を通す回数/動かす方向 溝ごとに各3回(手前一方向)
滑り止め
水洗い ×
水研ぎ対応

専門家のおすすめポイント

コンパクトに収納できる入れ子タイプですが、しっかりとストッパーが利くのでカタカタと動かず、かまぼこ形の底面も安定感があるので安全に研ぐことができます研磨力が高く、よく研げるのもポイントです。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

コンパクトなサイズですが、本体の底面がすべて滑り止めになっているため、優れた安定感を誇るティファールの包丁研ぎ器。スライドしたカバーがカチッとボタンで固定されるので、スライド部分のぐらつきもほとんどなく、快適に使用できます。

内蔵された3種類の砥石は用途に合わせてロール式と交差式を組み合わせたことで、効率的な研ぎを実現。スライド数が少なく済み、料理を始める前に手早く切れ味を復活させることができます。

包丁から園芸用品まで多彩に使える 京セラ(KYOCERA) セラミックシャープナー CS-10-N

参考価格: ¥1,650(税込)

サイズ(約) 高さ1.9×幅25×奥行3.4cm
重さ(約) 70g
研ぎ器のタイプ 研ぎ棒
使用可能な刃の形状 両刃、片刃
使用可能な包丁の素材 ステンレス、鋼
砥石の種類
研ぎ口の数 なし
包丁を通す回数/動かす方向 約10回(手前一方向)
滑り止め ×
水洗い
水研ぎ対応

専門家のおすすめポイント

研ぎ棒を使いこなすには慣れと経験が必要ですが、使い慣れてしまえばスティックの上で刃を数回滑らせるだけで包丁を研ぐことができます研磨力が高くよく研げるので、使い勝手がとても良いです。

北山みどりさんのおすすめポイント

料理・調理道具研究家

北山みどりさん

Amazonの口コミ・レビュー

京セラのセラミックシャープナーは、ファインセラミックス製の丸い研ぎ部が特徴的な研ぎ棒です。ファインセラミックスは金属に勝る硬度をもっており、錆びる心配がないので丸洗いも可能です。

また、片刃・両刃の包丁やハサミ、ピーラーといったキッチン道具以外に、鎌などの園芸用品も研ぐことができます。

料理・調理道具研究家に聞いた! 購入前に知っておきたい包丁研ぎ器の基礎知識

包丁研ぎ器(別名:シャープナー)は、簡易的に包丁の切れ味をよみがえらせることのできる道具です。
多くが包丁を砥石の溝に通して手前に引くだけというシンプルな動作で扱えるため、誰でも簡単に包丁の手入れができます。

購入前に知っておきたい包丁研ぎ器の基礎知識

「切れ味が落ちたと感じたときにさっと使えるのが包丁研ぎ器の利点です。手入れ時間もかなり短縮できるので、時間がないときにはとても重宝します」

ふだんからさまざまな包丁研ぎ器を使っている北山さんに伺った、包丁研ぎ器で研ぐことのできる包丁の種類や、砥石との違い、タイプ別の包丁研ぎ器の特徴などを紹介していきます。

事前に研げる包丁の刃と素材を確認しよう

包丁には、日本でもっとも一般的に使われている三徳包丁をはじめとする「両刃」の包丁と、刺身包丁や柳刃包丁といった「片刃」の包丁の2種類があります。「両刃」は包丁の両面に刃が付いており、「片刃」は包丁の片面にのみ刃が付いています。

包丁の種類と刃の特徴

包丁の種類
両刃包丁

両刃包丁
片刃包丁

片刃包丁
特徴 ・包丁の両面に刃が付いている
・「洋包丁(西洋包丁)」とも呼ばれる
・包丁の片面にのみ刃が付いている、日本発祥の包丁
・「和包丁」とも呼ばれる
おもな包丁 ・三徳包丁(文化包丁)
・牛刀
・ペティナイフ
・出刃包丁
・刺身包丁
・柳刃包丁

包丁研ぎ器は「両刃」の包丁しか研げないものが多く、「片刃」の包丁を研ぐ場合は、片刃専用もしくは片刃対応のものを選ぶ必要があります。パン切り包丁に多い波形刃などの特殊な刃も基本的に使用できません。

また、包丁の素材もあわせて確認しましょう。
包丁の素材はステンレスまたは鋼が一般的です。この2つはほとんどの包丁研ぎ器を使用できますが、セラミックの包丁は使用できないものが多いので注意しましょう。

包丁に合わない包丁研ぎ器を使用すると、切れ味が悪化するだけではなく、刃が欠けるなど包丁自体が破損してしまう可能性があります。

包丁研ぎ器で研げる包丁のチェックポイント

  • 包丁研ぎ器は「両刃」の包丁しか研げないものが多い
  • 「片刃」の包丁を研ぐ場合は、片刃専用または片刃対応の包丁研ぎ器か確認する
  • 自分が使っている包丁の素材に包丁研ぎ器が対応しているかをチェックしておく
  • ステンレスまたは鋼の包丁はほとんどの包丁研ぎ器を使用可能だが、セラミックの包丁は使用不可のものが多いので注意

包丁研ぎ器と砥石の違い

包丁研ぎ器と砥石は、機能も効果も大きく異なります。

包丁研ぎ器は、実は包丁を研いでいるのではなく、刃の表面を荒らすように傷をつけることで食材への刃のひっかかりを一時的に良くするための道具です。
包丁研ぎ器が応急処置であるのに対し、砥石は切れ味の悪くなった包丁をもとの状態に戻すために、新たに刃を削り出す道具です。

包丁研ぎ器と砥石の研ぎの違い・メリット・デメリット比較表

包丁研ぎ器
砥石
メリット ・簡単に使用できる
・切れ味が落ちたと感じたときにすぐ研げる
・数百〜数千円と比較的安価なものが多い
・切れ味が長持ちする
・研ぎによる刃こぼれが起こりにくい
・片刃の包丁も研げる
デメリット ・切れ味が長持ちしない
・包丁に合わないものを使ったり、頻繁に使いすぎると刃を傷める
・水に砥石を浸ける工程があるため、準備や研ぐのに時間がかかる
・テクニックが必要
・一式そろえると最低でも数万円かかる

砥石に比べかなり手軽に使える包丁研ぎ器ですが、包丁を長く使うためには、包丁研ぎ器と砥石を併用するのがベストです。

包丁研ぎ器は、刃先の部分をえぐるように傷をつけることで一時的に切れ味をよみがえらせる道具のため、包丁研ぎ器だけを使い続けると刃の部分だけが次第に薄く削れていき、欠けやすくなってしまいます。
対して砥石は、刃先を包丁の本体ごと削って刃を新しくしているため、使い続けると包丁が次第に小さくなっていきます。使用頻度によっては包丁自体の持ちが悪くなってしまうことがあります。

日常的な手入れは包丁研ぎ器で行い、切れ味が戻りにくくなってきたら砥石で研ぐようにすると、切れ味をキープしながら包丁本体の磨耗は最小限に抑えられ、包丁を長持ちさせることができます。

4タイプの仕上がりのクオリティ

4タイプの仕上がりのクオリティは、包丁研ぎ器を使用したときに刃に入る「傷の向き」によって変化します。
タイプ別の傷の向きの違いは以下のとおりです。

包丁研ぎ器それぞれの刃に入る傷の向きの違い

研ぎ器のタイプ 研ぎの向き
ロール式ロール式 ロール式
交差式交差式 交差式
電動式電動式
回転タイプ
回転タイプ
振動タイプ
振動タイプ
研ぎ棒研ぎ棒 研ぎ棒
砥石砥石 砥石

包丁研ぎ器と砥石の傷の方向を比較してみると、砥石は刃に対して縦方向に傷が入っており、ロール式もほぼ縦方向の傷が入っていることがわかります。そのためロール式はもっとも砥石に近い、比較的優れたクオリティで包丁を研ぐことができるといえます。

交差式は刃に対して真横に傷が入るため、刃に段差ができてしまったり、刃先の薄い部分がめくれてしまうなど、仕上がりのクオリティは低めです。

研ぎ棒は使い方によって傷の入り方に差が出ますが、基本的にはやや弧を描いた横方向の傷になります。ロール式と交差式の中間くらいの仕上がりになるので、クオリティとしてはまずますといえます。

また、電動式は内蔵された砥石がロール式のように回転するタイプと、砥石が振動するタイプがあります。どちらも比較的仕上がりのクオリティが高く、しっかりと包丁を研ぐことができます。
回転タイプか振動タイプかはメーカーによって異なるため、気になる場合は確認するとよいでしょう。

研石部分の番手

砥石には、番手(ばんて)というものがあります。この数値が変わると研いだ刃の仕上がりも異なるため、用途によって使い分けます。
番手は#から始まる数字で表され、数が小さいほど粒度が粗く、大きくなるほど粒度が細かくなります。

粒度の細かさによって「荒砥石」「中砥石」「仕上げ砥石」に分けられ、研ぎ口が複数ある包丁研ぎ器の多くには、この3種類の砥石が内蔵されています。

砥石の番手・用途一覧

荒砥石
中砥石
仕上げ砥石
番手
#80~#220前後
#400~#1500前後
#3000前後
用途
刃こぼれを整える
切れ味をよくする
仕上げ・ふだんの手入れに

用途によって適した番手が変わるので、もし研ぎ口が1つしかないタイプを購入する場合は、最低限「仕上げ砥石」があるものがいいでしょう。研ぎ口が2つの場合は「荒砥石」と「仕上げ砥石」の組み合わせがおすすめです。

プロが解説!包丁研ぎ器の使い方

包丁研ぎ器は基本的には溝に包丁をまっすぐ通すだけの簡単な動作で使用することができます。
しかし、ほとんどの包丁の刃は一直線ではないため、ただまっすぐ動かすだけだと、包丁研ぎ器によっては先端部分が研ぎにくい場合があります。

包丁をまんべんなく研ぐための方法を、ロール式の包丁研ぎ器を使用して北山さんにレクチャーしていただきました。

包丁研ぎ器の使い方
  • STEP.1: 台の上に布巾を敷いて包丁研ぎ器を乗せ、利き手ではない方の手で包丁研ぎ器を押さえます。包丁のアゴの部分が砥石中央の真上にくるよう溝に刃を入れ、ゆっくり手前に引きます。
  • STEP.2:包丁を手前に引きながら、砥石に刃を沿わせるように少しずつ包丁を前傾させていきます

    ※説明書にまっすぐ動かすよう記載がある場合は、説明書の使い方に従って使用してください。

  • STEP.3:前傾させた状態のまま、スッと包丁研ぎ器から包丁を引き抜きます。

少し角度をつけるだけで、研ぎにくい包丁の先端までまんべんなく研ぐことができます。
特別なテクニックを使わずにすぐに実践できるので、ぜひ試してみてください。

なお包丁を研ぐ際は、布巾を敷いた上に包丁研ぎ器を置くと滑りにくくなります。布巾は乾いたままでも濡らしたものでも、どちらでも構いません。

また、これはすべての包丁研ぎ器に共通する注意点ですが、絶対に強い力で包丁を研ぎ部に押しつけてはいけません。刃がつぶれたり欠けたりする原因になってしまいます。包丁自体の重みで研ぐイメージで使用するといいでしょう。

ロール式の包丁研ぎ器ではほぼありませんが、もし研いだ刃先にバリ(かえり)が出てしまった場合は、研ぎ器を使った後に新聞紙や段ボールで刃をこするようにして、バリを取り除いてから使用するようにしましょう。

包丁研ぎ器についてQ&A

最後に、包丁研ぎ器を使う頻度や寿命など、気になる疑問を北山さんにお答えいただきました。

包丁研ぎ器についてQ&A

「包丁研ぎ器を買ったらまず説明書を読みましょう。包丁は意外と繊細で欠けやすいので、包丁と包丁研ぎ器の特徴をしっかりと理解してから使ってくださいね」

Q. 包丁研ぎ器を使う頻度・タイミングは?

A. 包丁研ぎ器は1週間に1〜2度、包丁の切れ味が落ちたと感じたら使用します。

包丁の切れ味が落ちたタイミングとしてわかりやすいのは、以下の状態のときです。

  • トマトを切るとき皮に刃がスッと入らず、切断面がつぶれて水分が出るようになった
  • 鶏肉の皮に刃が入らずに滑ってしまい、何度も往復させないと切れなくなった

これらは刃で食材を押し切っている状態のときに起こります。
トマトか鶏肉を切って違和感を感じたら、包丁研ぎ器を使用するとよいでしょう。

また、包丁研ぎ器は砥石と併用するのがベストな使い方です。

包丁研ぎ器はあくまでも一時的に食材への刃のひっかかりをよくする道具です。砥石のように刃を新しく削り出すわけではないので、根本的に切れ味を改善することはできません。

砥石をもっている人は1〜2ヶ月に1度、砥石で包丁のメンテナンスをしてください。

砥石をもっていない場合は、1年に1〜2度でいいので専門の研ぎ師に研いでもらうようにしましょう。
包丁の状態にもよりますが、だいたい1000円程度から研いでもらえます。メーカーで研ぎ直しをしているところもあるので、ホームページなどでチェックしてみてください。

Q. 安全性の高い包丁研ぎ器を選ぶポイントは?

A. 安全性を重視するなら、しっかりと握ることができるグリップ付きの包丁研ぎ器を選びましょう。
グリップを手でぐっと握ることで包丁研ぎ器が動かないように固定し、安全に使用することができます。

また、底面の滑り止めが点ではなく面になっているものを選ぶと滑りにくくなり、より安全性が増します。底に吸盤が付いたものもあるので、チェックしてみてください。

底面全体でしっかりと台をグリップできるタイプがおすすめです

底面全体でしっかりと台をグリップできるタイプがおすすめです

グリップ部分が大きく、本体にもある程度重さがある包丁研ぎ器ほど、固定しやすさ・安定感は上がります。しかし、収納場所に困ってしまうという場合もあるでしょう。あまり収納を圧迫したくない場合は、カバーがスライドできるタイプがおすすめです。使うときはカバーを引き出してグリップにし、使わないときはコンパクトに収納できるので収納場所に困りません。

Q. 包丁研ぎ器の寿命は? 買い換えの目安はある?

A. 使用頻度により変動しますが、包丁研ぎ器の寿命はおおよそ1年半程度と考えましょう。

包丁研ぎ器の寿命は? 買い換えの目安はある?

包丁研ぎ器は消耗品です。購入直後からしばらくは問題なく切れ味を復活させることができますが、使い続けると砥石が磨耗して研磨力が落ちるため、しだいに切れ味が復活しにくくなってきます。

研げない状態で無理矢理使い続けると、包丁に思わぬダメージを与える可能性があるため、包丁の切れ味が復活しにくくなってきたと感じたら買い換えるのがおすすめです。

最近は砥石部分のみ交換が可能な包丁研ぎ器もあるので、丸ごと買い換えるのがもったいない・買い換え費用を抑えたいという人は、砥石部分のみ交換できるものを選ぶとよいです。

包丁研ぎ器のAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングをチェック

Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングでは、今売れている包丁研ぎ器をランキング形式で見ることができます。包丁研ぎ器を選ぶ際の参考にしてみてもよいでしょう。
売れ筋ランキングはこちらをご覧ください。

まとめ

  • 包丁研ぎ器を買う前に研ぎたい包丁の形状・素材と、欲しい包丁研ぎ器の商品情報を確認する
  • 包丁研ぎ器は砥石と併用するのがベストな使い方
  • 砥石に近い本格的な仕上がりを求めるならロール式包丁研ぎ器を選ぶ
  • 手軽さとスピードを重視するなら電動式包丁研ぎ器がおすすめ
  • 価格を抑えたい人は交差式包丁研ぎ器を選ぶとよい
  • 安全性を重視する人はグリップと滑り止めをチェックする
  • 包丁研ぎ器は包丁自体の重みで研ぐイメージで使用する
  • 研いでも切れ味が復活しなくなってきたら、買い換えるのがおすすめ

包丁研ぎ器は、砥石に比べ手ごろな価格で購入でき、誰でも簡単に包丁の切れ味をよみがえらせることができる便利な道具です。

包丁研ぎ器を購入しようと思ったら、まず研ぎたい包丁が両刃・片刃どちらの形状か、刃の素材は何かを確認してください。
包丁研ぎ器はすべての包丁に合うように作られているわけではないので、切れ味の悪化や刃の劣化を防ぐためにも、包丁に合った包丁研ぎ器を見極めて選ぶことが大切です。

切れ味の良い包丁を使用すると食材の繊維や細胞をつぶさずに切ることができるので、水分やうま味の流出を防ぎ、味が落ちないといわれています。食材を切る際の手間やストレスも軽減されるので、料理時間も楽しくなるでしょう。

気になったときにさっと取り出して包丁の手入れができる包丁研ぎ器を、キッチンに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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