【2023年】予算別おすすめオーブンレンジ10選！料理研究家が選び方を解説

「オーブンレンジを選ぶときのポイントは？」
「安くてコスパの良いおすすめのオーブンレンジはどれ？」

1台で電子レンジとオーブンの機能を併せ持つオーブンレンジは省スペースで便利なキッチン家電です。料理の時短が可能でレパートリーも増やせるなど、いいことずくめですが、製品によって機能や性能が大きく異なるため、どれを選べばいいか迷ってしまうかもしれません。

今回は、スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんに、オーブンレンジの基礎知識や選ぶときのポイントについて解説していただきました。

your SELECT.編集部が厳選したおすすめのオーブンレンジ10選もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

プロが教えるオーブンレンジの基礎知識

オーブンレンジと一口でいっても、多くの製品が登場していて、性能やサイズは千差万別です。まずは、オーブンレンジを選ぶうえで押さえておきたい基礎知識について、桃世さんに解説していただきました。

オーブンレンジを持つメリット・デメリット

オーブンレンジは、電子レンジの加熱機能とオーブン機能を兼ね備えた1台2役、ものによっては何役もこなす便利なキッチン家電です。持っていなくても困りはしないのですが、あればより便利な調理家電であるオーブンレンジのメリットとデメリットを整理してみましょう。

メリット	デメリット
・1台で何役もこなすが設置スペースは1台分 ・自動調理機能搭載で、調理の時短や効率化につながる	・レンジとオーブンが同時に使えない ・オーブン機能を使った後は、庫内が冷めるまでレンジとして使用できない

オーブンレンジは、電子レンジとオーブンを別々に購入する場合に比べて省スペースで、調理の時短にもつながる点が魅力です。多くのオーブンレンジには、ワンタッチで調理できる多彩な自動調理機能など、忙しい毎日に寄り添うさまざまな機能が搭載されています。

その反面、電子レンジとオーブンを同時に使えない、といったデメリットもあります。

オーブンレンジと他の加熱調理機を比較！加熱方法の違いと特徴

オーブンレンジは他の加熱調理家電とどのような違いがあるのでしょうか。加熱方式や特徴を比較してみましょう。

オーブンレンジは、他の加熱調理機の機能が詰まったオールマイティーな調理家電といえます。マイクロ波（電磁波）で食品を温める仕組みの電子レンジと、一般的なオーブントースターの役割を両方備えています。

グリルは焼き目づけが得意で、オーブンは食品全体をムラなくじっくり加熱できますが、どちらの機能もオーブンレンジなら1台でまかなうことが可能です。

ただし、食品を温められればよいという人や、トーストなどの簡単な調理ができればよいといった人は、オーブンレンジだと機能過多になってしまうことがあるので、単機能家電を検討するのもよいでしょう。

フラット型とターンテーブル型の違い

オーブンレンジの庫内は、土台部分が回らないフラット型と回るターンテーブル型があります。

	フラット型	ターンテーブル型
特徴	・ターンテーブル（土台の皿）がないので庫内を最大限に使え、料理の出し入れがしやすく、庫内のお手入れも簡単 ・庫内センサーの数が多いので、仕上がりにムラが出にくい	・ターンテーブルに収まる容器でないと、皿がうまく回らず調理にムラが出てしまう ・重量で加熱時間が決まるので、重い容器だと調理時間が長くなる ・比較的低価格なものが多い

一般的にターンテーブル型のものは庫内センサーの数が少ないため、仕上がりのムラを抑えたいのであれば庫内がフラットな製品がおすすめです。

オーブンレンジのおもな機能

オーブンレンジの基本機能は食品を温めるレンジ機能と、食品を焼き上げるグリル・オーブン機能に大きく分けられます。近年はそれだけでなく、各メーカーの努力によって性能が著しく進化しており、調理時間を短縮する工夫やさまざまな調理機能を取り入れた製品が増えています。最近のオーブンレンジに搭載されているおもな機能について、最新のトレンドも交えながら説明します。

料理の仕上がりを左右する「センサー」

オーブンレンジには、加熱状況を把握しながらていねいに加熱することで、仕上がりのクオリティーを高めるためのセンサーが搭載されています。種類によって加熱具合が異なり、料理や食材の仕上がりに大きな差が出るため、オーブンレンジにおいてセンサーは重要です。ここでは、オーブンレンジで用いられる代表的なセンサーの種類について紹介します。

注目のオーブンレンジメーカー

オーブンレンジのメーカーは、性能に関してそれぞれ強みをもっています。代表的なメーカーとその特徴について見ていきましょう。

オーブンレンジの選び方

おしなべて高額だと思われがちなオーブンレンジですが、意外に価格の幅が広い製品です。機能を絞って低価格を実現したモデルから最新機能を搭載した高額モデルまで、ラインナップは多岐にわたるので、選ぶときには自分に必要な機能や性能を見極めたうえで選択しましょう。

性能よりコスパ重視の人

温めや解凍など基本的な機能があれば良いというような性能よりコスパ重視の人には、3万円以下の低価格帯のオーブンレンジをおすすめします。 ごく基本的なオートメニューを搭載し、シンプルかつコンパクトな製品が多く、サイズも18L前後で一人暮らしにはもちろん、初めてオーブンレンジを購入するという人にもぴったりです。 オーブンの設定温度が200℃までのものが多いですが、クッキーやケーキなどのお菓子作りやローストチキンを焼くといった簡単料理であれば十分に対応できます。

調理の手間を減らしたい人

毎日の調理の手間を減らしつつ、時短や仕上がりを重視したいというような場合には、3〜6万円くらいの中価格帯のオーブンレンジが選択肢が豊富。 赤外線や蒸気のセンサー機能を搭載している製品がグンと増え、焼きムラをなくしたり、乾燥を防いだりと料理の仕上がりを高めてくれます。

また、料理があまり得意ではない人や忙しい人のために、レンジからグリルに自動切り替わる料理時間短縮機能や、10分でさまざまなメニューが完成する機能を搭載する機種もあります。

機能性や料理にこだわりたい人

お料理が大好きで、調理にこだわりたいなら高価格帯のオーブンレンジがおすすめです。容量も30L程度となり、食べ盛りの子どもがいる家庭や大人数の料理もまかなえます。

また、この価格帯では、2商品同時あたため機能やスマートフォン連携、さらに、人力のように細やかな温度・温度・重量などを察知して調整する高性能なセンサーがいくつも搭載されている製品が多くなります。

高機能になればなるほどメーカーの独自色が強まるという傾向があるので、メーカーごと、シリーズごとの特性や長所をしっかり確認しておきましょう。

【価格帯別】おすすめのオーブンレンジ10選

ここからは、桃世さんに伺った内容をもとに、your SELECT.編集部が厳選したオーブンレンジを10台ご紹介します。これまでご紹介してきた選び方のポイントも参考にしながら、自分に合ったオーブンレンジを見つけてください。

気になる内容をクリック

• 【3万円未満】性能よりコスパ重視の人におすすめのオーブンレンジ3選
• 【3〜6万円】調理の手間を減らしたい人におすすめのオーブンレンジ3選
• 【6万円以上】機能性や料理にこだわりたい人におすすめのオーブンレンジ4選

【3万円未満】性能よりコスパ重視の人におすすめのオーブンレンジ3選

基本的な機能があればよい、性能よりコスパ重視で選びたいという人のために、手頃に購入できる3万円未満の低価格帯でおすすめ3選を紹介します。

縦開きなので設置場所を選ばず、庫内は、料理の出し入れや手入れがしやすいフラット型です。「コンビニ弁当」「揚げ物あたため」など、シングル世帯でよく使うオートメニューが用意されているほか、「スイーツ」メニューもあるので、お菓子を作りたいからオーブンレンジが欲しいという人にも向いています。

約2万円という手頃な価格ながら、フラットテーブル型を採用。オーブン機能のためのヒーターが上下に備わり、レンジ、オーブンどちらの機能を利用した際も加熱ムラを防ぐ設計になっています。大きさから1〜2人の世帯向きで、電子レンジ＋オーブントースターを1台でまかないたいというニーズにしっかり応えてくれる製品です。

コンパクトで低価格ながら、レンジ・グリル・オーブンの一台三役をこなす優れもの。重量、温度の2つのセンサーを装備しており、温めも解凍もワンタッチでOK。これから一人暮らしをはじめる方の新生活準備にも、ぴったりなオーブンレンジです。

【3〜6万円】調理の手間を減らしたい人におすすめのオーブンレンジ3選

調理の時短や仕上がりを重視したい人向けに、中価格帯のオーブンレンジを3選しました。調理段数が1段式2段式があるので、料理スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

レンジからグリルに自動で切り替えて料理時間を短縮する「芯までレジグリ」、食材を庫内で浮かせて調理する「全方位あたため うきレジ」、市販の揚げ物を短時間で揚げたてのように温める「揚げ物サクレジ」といった機能があり、料理初心者から料理好きまで幅広くサポートしてくれます。

加熱時に食品から発生する蒸気量で状態を検知する「らくチン！センサー」（絶対湿度センサー）を搭載しており、調理する食品の分量に関わらず自動調理が可能。温めや冷凍解凍も状態よく仕上がります。
また、間口が広くて食品の出し入れや庫内の手入れが楽。においが気になるときに便利な「お手入れ」自動メニューも搭載。

「つくりおき」や「野菜スイーツ」、2〜3人分の中華定番メニューが10分で作れる「中華10分」といった独自の自動調理機能が魅力的。また、マイクロ波をらせん状に放射して加熱するので冷凍ひき肉などもムラなく解凍できます。

【6万円以上】機能性や料理にこだわりたい人におすすめのオーブンレンジ4選

とことん調理にこだわりたい人のための機能満載。高価格帯の厳選オーブンレンジをご紹介します。

シャープは業務用で使われる加熱技術「過熱水蒸気調理」を搭載した、人気のウォーターオーブン「ヘルシオ」シリーズの最上位機種です。こだわりの火加減調理機能であぶり焼きや低温調理も可能。掲載メニュー・自動調理メニューが各250以上搭載されているので、献立を考えるのが苦手な人も安心です。

「ビストロ」シリーズの最上位機種で、多彩な調理法を軽々こなすスチームオーブンレンジです。特に高火力での「焼き」調理や、自動調理の「ワンボウルメニュー」の豊富さには定評あり。IoT対応モデルで、スマホのアプリでメニューを検索したり、増やしたりできるのも便利です。

350℃という高温でうまみ・水分を閉じ込めた調理が可能。石窯と同様のドーム構造で熱の対流が良く、遠赤パワーで食材の内部までじっくり火を通せます。食品の位置・分量を見分ける高精度の赤外線センサーを搭載。スマホアプリと連動させてレシピ選択や設定ができ、スマートスピーカーとの連携で音声操作も可能です。

Wスキャン（重量センサー+センター赤外線センサー）と温度センサーで食品の状態を繊細に確認して調理するオーブンレンジです。肉料理がおいしい「熱風旨み焼き」や野菜をシャキっと仕上げられる1000W短時間加熱も可能。クックパッドとコラボしていて、人気メニューがオート調理できます。

オーブンレンジについてのQ&A

最後に、オーブンレンジについてのさまざまな疑問について、桃世さんに聞いてみました。

Q.コスパを重視したいときの選び方は？

A. 同じ価格帯でオーブンレンジを選ぶのであれば、センサーの精度に注目することをおすすめします。一概にはいえないものの、仮に同程度の値段で重量センサーと蒸気センサーの製品があれば、よりきめ細かな調整が期待できる蒸気センサーの方を選ぶとよいかもしれません。

Q.フラット型とターンテーブル型どっちを選ぶべきなの？

料理の仕上がりの質も高くなり、お手入れのしやすいフラット型の庫内

A. ターンテーブルの製品の多くは、食品の重さやその変化によって加熱時間を決める重量センサーを採用しています。価格が抑えられるメリットがある一方、温め具合にムラが出やすい傾向があります。高精度の赤外線センサーを搭載した製品なら、フラット型の方が仕上がりの質が高くなります。また、フラット型はお掃除がしやすく庫内を清潔に保つことができるのも魅力です。

Q.オーブンレンジはこまめに手入れしないとだめ？

A. 庫内は高温多湿になるため、汚れを放置するとカビが発生し不衛生です。使い終わったらその日のうちに濡れ布巾で庫内の汚れを拭き取るといいでしょう。水拭きした後でから拭きすることをおすすめします。

また、スチーム機能が搭載されている場合は、タンクの水を捨て洗浄することも忘れずに。製品によっては自動お手入れコースが搭載されていることもあるので、製品を購入する際にチェックしておくとよいでしょう。

Q.オーブンレンジのメリットが引き立つおすすめの料理は？

A. オーブン料理は華やかなイメージがあり、ハードルが高いと感じますが、実はプレートに野菜や切ったお肉をのせてハーブと塩こしょうを加えて加熱するだけで、見た目に華やかでおいしいおもてなし料理ができます。それこそがオーブンレンジのメリットですので、あまり難しく考えず、シンプルなメニューを楽しんでほしいです。

オーブンレンジのAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

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まとめ

オーブンレンジを上手に選べば、より豊かな食生活が楽しめるだけでなく、効率的に調理が行えることで料理のストレスも軽減できるでしょう。ただし、オーブンレンジのサイズや搭載機能は多種多様で、価格はそれに連動するため1万円台から10万円を超えるものまでかなり幅があります。

この記事でご紹介したオーブンレンジの詳細や選び方のポイントを参考に、ご自身の料理スタイルや家族構成にぴったりのオーブンレンジを見つけてください。