FEATURE
とやまふるさと大使・幸田彩加さんおすすめ 豊かな自然と伝統を生かした富山の厳選クラフト

立山連峰に代表される雄大な自然においしい水と食、江戸時代からの伝統工芸品など魅力満載の富山県。とやまふるさと大使を務める、タレントの幸田彩加さんが富山県のおすすめアイテムを紹介してくれます。


とやまふるさと大使/タレント
幸田彩加さん
富山県富山市出身。現在は東京を拠点に女優やタレントとしてテレビ、雑誌、舞台など幅広く活動。2018年にはミスインターナショナルのファイナリストにも選ばれる。富山県の魅力を多くの人に広める「とやまふるさと大使」としても活動。野菜ソムリエや温泉ソムリエの資格も所有し、富山の食や観光、温泉の魅力も積極的に発信している。
富山県のローカルクラフト3選
Craftsmanship
in this Prefecture
雄大な立山連峰は、富山にさまざまな恵みをもたらしています。標高3000m級の山々から流れ出る雪解け水は、ミネラルを豊富に含み、米をはじめとする農作物の成長を助けながら、やがて富山湾へと流れ込みます。富山湾では、季節ごとにさまざまな魚が水揚げされ、「魚のおいしい県」としても知られています。また、この豊かな水は、富山のものづくりにおいても欠かせない存在です。富山には、国が指定する伝統的工芸品が6品目あり、高岡銅器、井波彫刻、越中和紙などが代表的です。特に富山西部エリアは、江戸時代初期に加賀藩の領地であったことから、藩の後押しを受けて発展してきました。近年では、そうした伝統工芸に若いデザイナーのアイデアが加わり、日常に取り入れやすいプロダクトも次々と生まれています。
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目次
富山県南砺市
【五箇山和紙の里】合掌ブックレスト
合掌造りをモチーフにしたユニークなライト
世界遺産にも登録される合掌造りの集落があることでも知られる五箇山。富山県の南西端に位置し、標高1000m超の山々に囲まれるこの地は、冬は2〜3mもの積雪となる豪雪地帯でもあります。そんな厳しい自然環境の中、昔ながらの手すきでつくられているのが五箇山和紙です。
藩政時代(1585年頃)、加賀藩の領地であった五箇山では、当時は生糸とともに和紙も年貢として納められていました。しかし、洋紙の普及により和紙の需要が減っていく中、1982年に和紙の新たな製品開発や後継者育成をしようと「和紙の里」の前身となる「和紙工芸研究館」が設立され、日常にも取り入れやすいデザイン性に優れた製品が誕生しました。
その一つが、今回紹介する合掌ブックレストです。五箇山の名を世界に知らしめた合掌造りをデザインに取り入れ、読みかけの本をかやぶき屋根のようにかぶせることで明かりのともった合掌造りの家屋が完成するというユニークなライトです。和紙からもれる優しい光が心を和ませてくれます。

幸田彩加さん
和紙とあたたかな光が優しく包み込む、心安らぐひとときを演出してくれるブックレスト。和紙の風合いからは日本の伝統文化が感じられ、お土産にもおすすめです。私は、仕事から帰宅した後の就寝前に、ひと息ついてゆっくりとした時間を過ごすために使いたいと思います。
和紙の特性を生かした丈夫なつくり。文庫本、新書サイズに対応

五箇山和紙の特徴はなんといってもその強靭(きょうじん)さです。原料となるのは和紙の里で自家栽培された楮(こうぞ)という桑科の落葉低木。楮は他の和紙の原材料に比べ、繊維が長く、互いに絡み合う性質があるため、薄くても破れにくく丈夫な紙に仕上がります。収穫された楮は、蒸す、乾燥、煮るなどさまざまな工程を経て原料となりますが、冬の冷水や冷気にさらされることでこの自然な白さが生まれます。

和紙でつくられたかわいらしい合掌造り。あなたならどんなかやぶき屋根(ブックカバー)にしますか? 文庫本や新書のサイズであれば違和感なくのせることができ、数種類のブックカバーを用意しておけば、その日の気分で楽しめます。
電池式のライトだから持ち運びも自由。お気に入りの場所で読書を


電池式のライトなのでコンセントは不要。どこへでも気軽に持ち運んで使えます。読みかけの本を置いて使うのはもちろん、玄関や寝室など優しい明かりを添えたい場所の照明としてもぴったり。リビングに飾ってオブジェのように楽しむのもおすすめです。
最近は何でもデジタルで済ませられる時代になり、紙の本を読む機会が減ってしまいましたが、この五箇山和紙のブックレストがあれば、ゆっくりと本を開いてみたくなります。 あたたかみのある手すきの五箇山和紙を、日常の中に取り入れてみませんか?
What is this feature?
五箇山の和紙づくりの起源は400年以上前といわれています。江戸初期には加賀藩主・前田利長公へ半紙が献上されたという記録が残っています。また、五箇山の和紙は藩札にも用いられ、加賀藩の手厚い保護を受けながら発展、時代を経ても良質な和紙の産地として今日に至っています。伝統ある五箇山和紙は、同じ富山県の八尾(やつお)和紙、蛭谷(びるだん)和紙とともに「越中和紙」と総称されています。自然環境と伝統技法が調和した、強さ、美しさをもつ越中和紙は、国の伝統的工芸品にも指定。丈夫な五箇山和紙は養蚕を行う合掌造りの家屋に明かりや通風を提供してきました。楮などの原材料の生産にもこだわり、優雅な風格をもつ和紙は文化財の補修用紙としても使用されています。そんな伝統和紙の魅力を発信する五箇山和紙の里は、道の駅たいらに併設され、ショップでの和紙製品の販売のほか、歴史資料の展示があり、紙すきの体験もできます。
商品概要・ご購入はこちら!
合掌ブックレスト/プッシュ式LEDライト付き
参考価格: ¥4,180(税込)
本体に五箇山和紙を使ったライト付きブックレスト。文庫本など読みかけの本を屋根のように被せることで、小さな合掌造りが完成(ブックカバーは付属していません)。五箇山 和紙の里では、他にも便箋やカードケースなど五箇山和紙を使ったアイテムを制作販売しています。
富山県高岡市
【能作(のうさく)】KAGO - スクエア
曲げて使う錫(すず)のしなやかな工芸美

鋳物の町として知られる高岡市。その地で、仏具や茶道具、花器を製造する工場として1916年に創業した鋳物メーカー能作が手掛けるのは、自由に形を変えられる「KAGO」。通常は硬度をもたせるために他の金属を加えて行う錫の加工を、混じり気のない錫100%を使って行うことにより、人の手で曲げることができ、平らだったKAGOを器のように立体にすることができるようになりました。

純錫がもつ、紙のように「曲がる」という特性を生かして誕生したこの製品。平面の折り紙に切り込みを入れることで、立体的な七夕飾りができることをヒントに、このデザインが完成しました。

バスケット状にするときは中央を押さえて縁を持ち上げるように曲げます。女性でも簡単に曲げられる軟らかさで思いどおりの形に。金属なのに曲げられるという意外性から、これまで多くのメディアに取り上げられました。

幸田彩加さん
お祝いの贈り物としても人気の能作。大切な人へのプレゼント、またお家の玄関や部屋の小物入れにしても上品でおしゃれに部屋を彩れます。自由自在に形を変えられる点も魅力の一つで、自分の好みに何通りにも形を変更でき、必要に応じて空間を使える点もKAGOシリーズの愛される理由だと思います。
小物から食料品までサイズごとに楽しめる自由なアレンジ

Sサイズ(H3×W120×D120mm)は、ショップカードや名刺置きなどに。時計やアクセサリーなどの小物入れとしてもおすすめです。

パンバスケットにもぴったりなMサイズ(H3×W200×D200mm)。錫には抗菌作用があり、古くから茶器や酒器の材料に用いられています。そのため、食品をそのままのせても安心です。

Lサイズ(H4×W250×D250mm)にはたっぷりのフルーツを盛ることも。曲げることで籠のように深さを変えられるので、アイデア次第で何でも入れることができます。
ガラスや陶器と組み合わせた使い方もおすすめ

ガラスや陶器と組み合わせて使うのもおすすめです。写真はガラスの花瓶の上にKAGOをのせて花留めのように使っていますが、とてもエレガントな雰囲気に。日常にKAGOがあることで、生活に彩りが添えられます。能作のKAGOシリーズはギフトにも最適。大きめサイズは引っ越し祝いや結婚祝い、小さめサイズはバースデープレゼントに。また、割れる心配がないので海外へのギフトにも重宝します。贈った方がKAGOをどんなふうに使うのか想像したり、実際にどんなふうに使っているのか聞くのも楽しみの一つですね。
商品概要・ご購入はこちら!
KAGO - スクエア - S/M/L
参考価格: ¥5,500〜(税込)
錫のみを使用することで平面からバスケットのように立体へと形を変えられるKAGO。サイズはS、M、Lの3種類。シンプルで和洋どちらにも合うデザインなのでギフトとしても最適。KAGOシリーズはスクエア型以外にオーバルやローズなどもラインアップ。
Lサイズ | ¥15,400 |
---|---|
Mサイズ | ¥11,000 |
Sサイズ | ¥5,500 |
※すべて税込
富山県富山市
【Taroma(タロマ)】ピロースプレー ラベンダー
眠りにそっと寄り添う富山の香り

古くから“薬の都”として知られる富山県。「Taroma」は、そんな富山の製薬会社が手掛けるアロマブランドです。ブランド名はToyama(富山)とAroma(香り)を掛け合わせたもの。立山連峰から流れ出る雪解け水は、豊富なミネラルを含み、大地を潤します。その恵みの中で育ったラベンダーから、朝摘みの清水を用いて、ていねいに精油を抽出。こうして生まれた香り豊かなエッセンシャルオイルをピロースプレーに仕上げました。

初夏に花を咲かせるラベンダー。香りの良さとその美しさから「ハーブの女王」とも呼ばれています。さわやかでフローラルな香りの主成分は、鎮静・鎮痛・抗炎症機能をもつ「リナロール」と、加齢や心身の疲れ・ストレスなどで失われる「セロトニン」を補う「酢酸リナリル」で、ラベンダーはリラックス効果がある汎用性の高いハーブなのです。

幸田彩加さん
優しい香りで就寝前に目を閉じて、香りを楽しみながらリラックスするのが好きです。ボトルもシンプルでかわいいのがポイント!アロマ好き、ラベンダー好きには、たまらない商品です。
ラベンダーの香りで心地よい眠りに

ラベンダーから抽出されたエッセンシャルオイルには、エステル類が多く含まれており、寝入りをよくする安眠効果が期待できます。ベッドに入る前に枕やシーツ※にスプレーしたり、ベッドルーム全体に香りを広げるようにスプレーすることで、心地よい香りに包まれて眠る新しい習慣ができるはずです。
※使用する材質によっては変色やシミになることがあります

日々の暮らしにそっと溶け込む、印象的な青いボトル。この色は遮光性に優れていることから、古くより薬瓶に用いられてきました。「Taroma」では、製薬会社だからこそのていねいなものづくりの姿勢と、伝統的な薬瓶のイメージをふまえ、青いボトルをブランドの象徴として採用しています。
枕だけでなく、リビングやキッチンに使ってもOK

心地よい穏やかな香りは、緊張やストレス、不安感を和らげ、気分をゆったり落ち着かせてくれます。仕事で疲れたとき、家に帰ってリビングやキッチンにスプレーすれば、心身ともにリセットできるはず。

使用されるラベンダーは、美と健康をテーマにした複合施設「ヘルジアンウッド」を含めた立山連峰の麓周辺で栽培されています。「ヘルジアンウッド」はハーブ園以外にアロマオイルの抽出工房、レストラン、イベントスペースがあり、工房では富山の湧き水を使ってエッセンシャルオイルを抽出する水蒸気蒸留器を見ることができます。ちなみにラベンダーの花穂3kgから抽出できるオイルはわずか90g程度。薬の原点ともいわれるハーブで自然の力で心と体を整えてみませんか。
商品概要・ご購入はこちら!
ピロースプレー ラベンダー
参考価格: ¥2,200(税込)
富山で栽培されたラベンダーから抽出されたエッセンシャルオイルを配合したピロースプレー。主張しすぎない優しい香りは万人から好まれています。ほどよく手になじむボトルサイズで内容量は100ml。
幸田彩加さんが思う、富山県のものづくりのこれから

立山黒部アルペンルートの雪の大谷や、秋の紅葉とともに楽しむ黒部峡谷のトロッコ電車の旅など、富山県には自然をダイレクトに感じられる観光スポットが数多く存在します。そして、富山といえば、圧倒的な存在感のある立山連峰がすぐに思い浮かびますが、それは観光のみならず、富山のものづくりにも多大な恩恵を与えています。
雪解け水から得られる豊富な水資源や県土の約70%を占める森林。富山は医薬品、金属、機械、化学、繊維、ITなど多様な産業が集積し、技術力やデザイン力で世界をリードする企業も多くありますが、それらは自然の恩恵を受けながら発展してきたともいえるでしょう。
魚やお米がおいしいことでも知られる富山県ですが、近年は世界でもっとも美しいといわれるスターバックスコーヒー富山環水公園店や話題のフレンチレストラン「レヴォ」、メディアにも多数取り上げられる日本酒の「IWA」など、新しいグルメやスポットも増えつつあります。今年はNYタイムズ紙で日本で行くべき場所にも選ばれた富山県。ぜひ注目して富山の魅力にふれていただけるとうれしいです。
撮影/藤井由依 文/松崎祐子 編集/阿久澤慎吾
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