FEATURE
みやざき大使・工藤綾乃さんおすすめ!“日本のひなた”宮崎の温暖な気候や伝統が育む厳選クラフト

九州で2番目の広さをもつ宮崎県は、豊かな自然に恵まれ、「日本のひなた」と呼ばれるほど温暖な気候で知られています。日本の神様がはじめて地上に降り立ったとされる高千穂をはじめ、数々の神話や伝説が残されている神秘的な土地・宮崎から生まれた素敵なアイテムを、みやざき大使を務める俳優の工藤綾乃さんが紹介してくれました。

みやざき大使/俳優
工藤綾乃さん
宮崎県宮崎市出身。2009年に全日本国民的美少女コンテストにてグランプリおよびモデル部門賞をW受賞し芸能界入り。2010年公開の映画『劇場版 怪談レストラン』で映画初主演を果たすと以降は俳優として活躍。2010年にみやざき大使に就任。宮崎市の観光PR動画に出演するなど地元の魅力発信にも力を入れている。
宮崎県のローカルクラフト3選
Craftsmanship
in this Prefecture
黒潮の影響で年間を通して暖かく、日照時間と並んで年間降水量が全国トップクラス。恵まれた天候が育む豊かな自然に囲まれた宮崎は、面積の76%を森林が占めていることから、植物素材の工芸品が豊富です。すぐれた弾力性をもち、木目や色が美しい日向産の榧(かや)を用いた碁盤は、同じく日向産のはまぐり碁石とともに最高級品とうたわれていますし、上質な竹が採れる地域が多いことから、都城地方では武具の大弓(だいきゅう)づくりが発展、日之影や綾地方では日常の生活用品としての竹工芸品づくりが行われてきました。また、世界農業遺産に認定された高千穂郷・椎葉山地域では、収穫したわらを使ったしめ縄、わら細工づくりの伝統が受け継がれています。
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目次
宮崎県日之影町
【綯吉(とうきち)】鍋敷き
神話の里で受け継がれる稲作とともに育ったわら細工
日本神話の舞台で知られる高千穂郷では、現在も一年を通じてしめ縄を飾る風習が根付いています。「綯吉 -tokichi straw works-」は、日之影町で約70年にわたり、伝統のしめ縄や、縁起物・日用品のわら細工を制作している「わら細工たくぼ」の3代目代表、甲斐陽一郎さんが手がける個人プロジェクト。使用する素材をさらに厳選し、すべての工程に惜しみなく手間をかけた、アートのようなわら細工を自らの手で生み出しています。
甲斐さんが代表を務めるわら細工たくぼの歩みは、1957年に初代が農閑期の手仕事として始めたしめ縄づくりからスタートしました。棚田での稲作とともに引き継がれてきたしめ縄づくりの技法。その技法を発展させて人気となったのが、家内安全や長寿など、人々のくらしに寄りそうように願いを込めてデザインした縁起物。そして鍋敷きなど日用品のわら細工です。

工藤綾乃さん
かなり丈夫で、使えば使うほど味が出てくる、まさに“育てる鍋敷き”だと思います。長年使い込むことで、自然と愛着が湧いてくる品です。また、わらの香りがどこか懐かしく、宮崎の日だまりのような風景を思い出させてくれます。日々の食卓にこの鍋敷きがあることで、ほんの少しぜいたくで、至福のひとときを感じられます。
摩擦に強く耐久性にすぐれる稲わらを使用

わら細工の基本となるのは、手の中でわらを転がし、より合わせることで縄をつくる「縄綯い(なわない)」という作業。すべてが手作業で制作されるため、ひとつひとつ微妙に異なる表情のゆらぎもわら細工の魅力です。使われるわらは、穂が実った後に刈り取る「稲わら」と、穂が実る前に刈り取る「青わら」の2種類がありますが、鍋敷きに使われているのは摩擦に強く、耐久性にも富んだ、わら本来の風合いがある稲わらです。

重い鉄鍋や土鍋もしっかり支える重量感のある鍋敷きは、ひもを1本も使わず、稲わらのみで仕上げた伝統的な形をしています。芯から手作業でつくるので完成までかなり時間がかかるこの鍋敷き。わら細工たくぼの通常の鍋敷きは簡易的な「2つぐりの縄」が使われていますが、綯吉バージョンではしめ縄や縁起物の飾りに使う、見た目に美しく強度もある「3つぐりの縄」を使用するなどさらにこだわりのつくりとなっています。
伝統を受け継ぐ手仕事を、ぬくもりある日用品に


鍋敷きのサイズは直径23cm、厚さは4cmと、3〜4人分用のお鍋にぴったりの大きさです。シンプルなデザインながら、力強い縄目がどっしりと鍋を受け止めて安定感は抜群。耐久性にすぐれた稲わらを使っているので、そうそうヘタれることもありません。熱い土鍋などに使用すると焦げがつくこともありますが、その焦げも使い込んだ証しとして様になるのが、伝統的技法が受け継がれた生活用具の風格です。
取っ手がついているので、キッチンの壁などにぶら下げておしゃれに保管できます。厳選したわらのみを使い、ていねいな手作業でつくられた昔ながらの日用品には、他の民芸品や工芸品と並べて楽しむことができる存在感が。手に取ったときのすがすがしいわらの香りに気持ちもなごみます。自然素材なので、カビ防止のために水に濡らさない注意は必要ですが、日々のかんたんなお手入れで、一生のおつき合いができる逸品です。
What is this feature?
宮崎県北部に位置する高千穂郷は、多くの神話や伝説が語り継がれてきた土地。この地域には、お正月以外も自宅やお店の軒先にしめ縄を飾る風習があり、現在でも「七五三縄」と呼ばれるしめ縄の原型とされる特有の形状を見ることができます。約70年前に、地域のしめ縄づくりからスタートした日之影町の「わら細工たくぼ」は、棚田での米づくりから制作までを一貫して手がけている人気工房。日本の原風景から生まれた伝統技術を継承するオリジナルデザインのしめ縄や、水引きや鶴亀など吉兆モチーフを取り入れた縁起物や日用品のわら細工は、ふるさと納税返礼品にも選ばれる地域の名産品となっています。
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綯吉(とうきち)
鍋敷き
参考価格: ¥27,500(税込)
わら細工たくぼの3代目代表、甲斐陽一郎さんの個人プロジェクト「綯吉 -tokichi straw works-」の鍋敷き。材料選定からこだわり抜き、周囲の編み込み縄を手の込んだ「3つぐりの縄」にするなど、すべての工程で徹底してつくり込んでいます。芯まで手綯(な)いのわらのみを使った美しい縄目が特徴ですが、制作には非常に手間と時間がかかるため、希少度の高いアイテムです。
宮崎県宮崎市
【くす美トマト農園】美トマト瓶3種
「日本のひなた」宮崎の太陽が育んだトマトグルメ

くす美トマト農園の「美トマト」は、“日本のひなた”と呼ばれるほど日照時間に恵まれた宮崎県の気候と、きれいな水、豊かな大地によって生まれたブランドミニトマト。食べた瞬間に思わず「うまいっ!」と声がもれるような高品質トマトは、生育過程にもこだわった安心・安全の生産体制のもとで育まれます。
甘いトマトの育成には極限まで水やりを減らす農法が知られていますが、くす美トマト農園の栽培法はその真逆。トマトにかかるストレスを極力減らし、土耕栽培にこだわって、元気で健康なトマトの木を育てています。また、美トマトのおいしさをさまざまな形で味わえるオリジナル商品の開発にも力を入れています。

工藤綾乃さん
宮崎のトマトは、なんといっても甘さが魅力! 3つの商品それぞれに、その甘さがしっかりと引き立っていて、食べ比べも楽しいセットです。トマトの奥深さを楽しめて、新たな一面に出会えました。見た目も華やかで食卓にも彩りを添えてくれるのもうれしいです。
食卓を鮮やかに彩る美トマトの瓶詰3種


「美トマト赤ワインコンポート」は、美トマトの皮を一粒ずつていねいに剥いて、コクのある赤ワインとバニラの香り豊かなシロップで丸のまま煮込んだもの。美トマトの美しい色合いと豊かな香りを残した上品な風味と、トロリとした食感がやみつきになるベジタブルスイーツです。そのまま食べるのはもちろん、アイスクリームやヨーグルト、パンケーキ、チーズケーキなどにトッピングするのもおすすめ。加熱処理によりアルコール分は1%未満に抑えていますが、お子様やお酒に弱い方、運転の予定がある方はご注意を。


赤、黄、橙(だいだい)色の美トマトを、岡山県産の亜硫酸塩無添加白ワインと北海道産の甜菜(てんさい)糖を使ったシロップでじっくりと煮込み、ソフトゼリーに仕上げた「美トマト白ワインジュレ」。厳選した原材料を使い、美トマトのフルーツのような甘さとコクをさわやかに引き出した、他にはないベジタブルスイーツです。キリッと冷やせば、そのままでしゃれた前菜やスイーツに。牛乳プリンや杏仁豆腐、パンナコッタなどとよく合うので、トッピングとして添えれば、いつものおなじみスイーツがちょっとぜいたくなご褒美スイーツへとレベルアップします。


食の逸品コンクール「料理王国100選」2024優秀賞を受賞した「美トマトヴィーガンバター」は、美トマト100%のトマトピューレと大豆バターをブレンドしたプレミアムなトマトのスプレッド。砂糖を使用せず、ドライ美トマトのチップが入ったトマト感たっぷりの味わいは、パンとの相性が抜群なうえに、お肉やお魚ともよく合う調味料としても幅広く活躍します。パスタソース、野菜スティックのディップ、スープの隠し味など、用途は無限大。食品添加物・動物性原料は不使用なのでお子さんにも安心です。ヴィーガン、グルテンフリーでもあります。
高級感のあるパッケージはギフトにも最適


楕円(だえん)形の美しいフォルムの瓶に入った美トマトのオリジナル商品は、白を基調にしたおしゃれな化粧ボックス入り。単品でも、3つセットでも、お世話になっている方への日頃の感謝を伝えるギフトや、ホームパーティーへの手みやげなど、さまざまなシーンで重宝します。
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くす美トマト農園
美トマト瓶(左から赤ワインコンポート 、白ワインジュレ 、ヴィーガンバター)
参考価格: ¥3,580(税込)
宮崎市のくす美トマト農園が栽培しているブランドミニトマト「美トマト」を使ったオリジナルグルメ。甘みとうま味の強い美トマトをぜいたくに使った瓶詰3種は、それぞれ宮崎市産農林水産物活用商品にも認定されていて、全国各地で開催されるマルシェなどのフードイベントでも注目されています。
宮崎県綾町
【熊須碁盤店】まな板、箸、木べら
現代の名工がつくる木の特性を生かしたキッチン道具

九州中央山地の山懐にある綾町で、碁盤、将棋盤用の榧(かや)原木の仕入れから、製作、販売まで一貫して行う熊須碁盤店。宮崎県伝統工芸士であり、「現代の名工」を授与された熊須健一さん率いる熊須碁盤店の隠れたヒット商品が、耐久性・耐水性にすぐれた榧の木を使ったキッチンツールです。
特に人気なのが榧の木のまな板。木取りの仕方で表面に現れる木目が異なり、柾目(まさめ)と板目(いため)と呼ばれます。樹齢が200年以上ないと大きさを確保できない一枚板の柾目のまな板は、原木から仕入れる熊須碁盤店だから制作できる希少品。その分、高価にはなりますが、反りにくく、割れにくいメリットがあります。

杉や檜(ひのき)に比べて成長にとても時間がかかる榧の木は、適度に油分を含んでいるので、木材の中でも圧倒的な水切れの良さを誇ります。濡れた後の乾燥が早いのも特徴です。まな板立ても付属しているので、見栄えも良くスッキリと収納も可能です。

工藤綾乃さん
とても心地よい手触りです。キッチンに置くだけで存在感があり、不思議と「料理がしたい」という気持ちが高まります。まな板は料理に欠かせない道具ですが、こんなまな板があると調理の時間がより特別に感じられ、高揚感を覚えます。切り心地も抜群で、これまで使ってきたものとは比べものにならないほど安定感があります。長く愛用したくなる、まさに“一生ものの一枚”だと思います。
適度な高さと弾力で、心地よい刃当たり

榧のまな板を長く愛用するには、ちょっとしたコツがあります。まず、使う前には水で濡らすことを忘れずに。野菜などの色うつりや、肉や魚のにおいがつくことを防いでくれます。食洗機の使用はOKですが、乾燥はヒビや割れの原因になるのでNG。漂白剤の使用も不向きです。

いちど使うととりこになる人も多い榧のまな板。その理由は、おどろくほど心地よい刃当たりにあります。榧のもつ適度な硬さと弾力のおかげで包丁の刃を傷めにくく、長時間使っても腕が疲れにくいため、プロの料理人にファンが多いのも納得。抗菌性もあり、削り直しは無料なので、いつでも新品同様の使い心地をキープできます。
いちど使えば手放せなくなる榧材の魅力


抗菌性と弾力性にすぐれ、軽量かつ水に強い榧の木は、お箸の素材にもぴったり。最高級の榧の木を1本ずつ手かんなだけで仕上げた熊須碁盤店の箸(写真上)と菜箸(写真下)は、削りっぱなしの無塗装なので、滑りやすい麺類もしっかりつかめます。もとから油分を含んでいるので、揚げ物用として使うのもおすすめです。

手かんなでていねいに仕上げた榧の木べらは、展示会でも毎回売りきれる人気アイテム。水に強く、油ものにも強いので、熱湯や食洗機にも対応しており、炒め料理にもガンガン使えます。軽いので長時間使っても疲れにくく、金属のフライ返しのようにフライパンを傷つけることもありません。
商品概要・ご購入はこちら!
熊須碁盤店
まな板、木べら、菜箸、一人箸
参考価格: ¥1,320~(税込)
1955年創業の熊須碁盤店は、日向榧を中心に国内産の榧材だけを使った、100%手づくり仕上げの碁盤・将棋盤で知られる老舗。榧原木の仕入れから行っている碁盤店ならではの、高品質な本榧を用いたキッチンツールは、機能と美しさを備えた極上の使いごこちで、全国の料理好きから支持を集めています。
まな板 | ¥5,500(板目)、¥11,000(柾目) ※サイズ 30〜35cm ×19〜23cm 厚みは2.5cm前後。厚みの指定はできません |
---|---|
木べら | ¥2,750 |
菜箸 | ¥1,650 |
一人箸 | ¥1,320 |
※左から、すべて税込
工藤綾乃さんが思う、宮崎県のものづくりのこれから
宮崎県の魅力は、なんといっても豊かな食文化と温かな人々にあります。名物のチキン南蛮や地鶏はもちろん、地元で採れる野菜もとてもおいしく、どの食材もクオリティーが高いと感じます。温暖な気候に恵まれ、海や山などの自然も壮大で、四季折々の美しさを楽しむことができます。そして何より、宮崎に住む人々の温かさがこの街をさらに魅力的なものにしています。心地よい暮らしができる、住みやすい場所だと思います。

以前、宮崎の伝統的工芸品である「都城大弓」をつくられている方の工房を訪ねる機会がありました。地元に根ざした素材を用い、長年にわたってひとつひとつていねいに弓をつくり続けているその姿に、深い感銘を受けました。
宮崎は自然が豊かで、多様な素材に恵まれた土地です。そうした自然の恵みを生かしながら、これからも伝統を大切にし、時代に合わせて形を変え、新たなものづくりが生まれていく。宮崎には、そんな可能性と力強さがあると信じています!
撮影/藤井由依、yoshimi 文/齋藤春子 編集/阿久澤慎吾
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