FEATURE
常滑市応援サポーター・小栗ひなたさんおすすめ!愛知のものづくり精神の魅力が詰まった厳選クラフト
古くから“ものづくりの街”として発展してきた愛知県。自動車産業をはじめ、陶磁器や織物、金工など多彩な工芸が息づき、地域ごとに異なる文化や技術が今も受け継がれています。そんな愛知ならではの魅力的なアイテムを常滑市応援サポーターの小栗ひなたさんが紹介してくれました。
常滑市応援サポーター/声優
小栗ひなたさん
常滑(とこなめ)市育ち。知多半島の各市町をPRするご当地キャラクター「知多娘。」の11期オーディションに合格し加入。常滑市PRキャラクター「常滑セラ」の声優を務める。2025年4月より「常滑市応援サポーター」第1号に就任。
愛知県のローカルクラフト3選
Craftsmanship
in this Prefecture
愛知県は、日本有数のものづくりの地として知られています。伊勢湾に面した温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、焼き物や織物、金属加工など、多彩な伝統産業が育まれてきました。中でも、常滑焼や瀬戸焼といった陶磁器は、いずれも日本六古窯のひとつとして数えられる歴史ある工芸です。一方で、愛知は“日本のものづくりの心臓部”としての顔ももちます。トヨタ自動車をはじめとする自動車産業が発展し、精密機械や航空機部品などの先端技術が集積。古くから受け継がれてきた職人のていねいな手仕事の精神が、最先端の産業技術にも息づいています。
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目次
愛知県常滑市
【TOKONAME】SUYAKI CROCK 0.5L
素焼きのやさしい表情を、日々の台所に
TOKONAMEは、約1000年続く「常滑焼の伝統を更新する」をコンセプトに、技術や素材を編み直し、現代の常滑焼を表現したブランドです。2014年より開発したパステルカラーの陶土を生かしたシリーズの「TEA FAMILY」や「TOKONAME CROCK」、「TOKONAME SUYAKI」の貯蔵用容器など生活に寄り添う多彩なアイテムを窯元・山源陶苑が開発・製造しています。2015年には直営店の「TOKONAME STORE」が開店。
常滑焼が育んできた歴史を背景に、技術と素材の本質を捉え直しながら、現代の器のカタチを探し続けています。暮らしの中に「やきものの豊かさ」をそっと加えたい。そんな願いを実現するブランドとして、伝統を受け継ぎ、新しい価値へと転換するものづくりを行っているのです。
小栗ひなたさん
常滑焼ならではの素朴であたたかみのある雰囲気が可愛らしく、キッチンに置くだけで気分が上がる甕(かめ)です。私の家のキッチンには、少し飾れそうなスペースがあるのに、今は何も置いていなくて寂しいなと思っていました。そんな空間にもぴったり。色や質感がシンプルで、自然と飾ってみたくなる。まさに常滑らしさが詰まったアイテムだと思います。
釉薬をかけず、土そのものを焼き締める
SUYAKI CROCKは、見た目の素朴さの裏に、緻密な職人技が息づいています。原料となる土は2種類あり、常滑の陶土をベースに、焼きあがりの堅牢さと吸水性を両立させるために、性質の異なる土を独自に配合。混ぜ方ひとつ、火の通し方ひとつで表情が変わるため、長年の経験がものを言います。
釉薬をかけず、土そのものを焼き締めるため、焼成中の温度管理は極めて繊細。火の強さを見極めながら、低温でじっくりと焼き上げます。低温焼成でありながら焼き締まりの良い土を採用することで、通常の低温焼成で起こりやすい脆さや欠けやすさを克服しています。見た目の美しさだけでなく、素材そのものの力を引き出すことで生まれた、常滑焼の知恵と技術が息づく一品です。
湿気を吸収し、食材をさらりとした状態に保つ
SUYAKI CROCKは、塩や乾物などの保存に適した蓋つきの甕です。多孔質の土が余分な湿気を吸収し、食材をさらりとした状態に保ちます。湿気を嫌う塩や粉もの、乾燥豆やお茶葉などの保存にも向いていて、キッチンに置いておくだけで、土の温かみが空間にやさしくなじみます。
写真のように、スパイスを入れる保存容器として使うのもおすすめ。スパイス本来の風味をほどよく保ってくれます。色鮮やかなスパイスを詰めると見た目にも華やか。日々使うたび、香りと彩りがふわりと広がり、料理の時間が少しだけ豊かに感じられます。
素焼きならではの優しい質感と色合いが空間に調和
どんな空間にもすっとなじむシンプルな佇まいは、ホワイト/グレー/ブラウンの3色展開。素焼きならではの優しい質感と落ち着いた色合いが、ナチュラルなキッチンやモダンな空間にも美しく調和します。
0.5リットルの程よいサイズ感は、塩やスパイス、茶葉などの保存にちょうどよく、棚の上にもすっきり収まるバランス。実用性と美しさを兼ね備えたSUYAKI CROCKは、新生活や引越し祝い、料理好きの方へのギフトにもぴったりです。素焼きならではのやわらかな表情と温もりが、日々の暮らしに静かな心地よさを添えてくれます。
What is this feature?
常滑焼は日本六古窯のひとつに数えられる伝統的な陶磁器です。平安時代末期から続く長い歴史を持ち、古くは甕や壺など、生活に欠かせない日用品として人々の暮らしを支えてきました。常滑焼の特徴は、釉薬を使わず高温で焼き締める「無釉焼成(むゆうしょうせい)」の技法にあります。鉄分を多く含む地元の赤土が焼成によって深みのある朱色を生み出し、土そのものの質感と温かみが生かされた素朴な表情が魅力です。近年では、その高い技術をもとに現代の暮らしに寄り添うデザインへと進化。伝統を受け継ぎながらも新しい感性を取り入れた常滑焼は、今もなお「暮らしに息づくやきもの」として多くの人々に親しまれています。
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TOKONAME
SUYAKI CROCK 0.5L
参考価格: ¥2,750(税込)
常滑焼の窯元・山源陶苑が手掛ける「TOKONAME STORE」のアイテム。塩や乾物の保存に適した素焼きの保存容器。ホワイト/グレー/ブラウンの3色展開で、素焼きならではのやさしい質感がキッチンに心地よくなじむ。サイズは直径11cm/高さ9cm(蓋を含む)。
愛知県岡崎市
【INASE】石と錫のお香立て
異素材の調和が生む、静謐な日常の道具
石材産地としての歴史をもち「石の聖地」として知られる、愛知県岡崎市にておよそ100年にわたり石像や灯籠、墓石を手がけてきた稲垣石材店が、うつわなど暮らしの道具をテーマに立ち上げたブランドが「INASE」です。稲垣石材店の技術と感性を受け継ぎ、「石の価値をすべての人に届ける」という思いを胸に生まれました。
INASEのこだわりは、まず素材選びから。職人が自ら産地に赴き、色合い・模様・テクスチャーなど一つ一つの石の個性を見定めて使用。さらに、石を切削・研磨し、仕上げるすべての工程に手仕事を貫き、「ひとつとして同じものがない」一点ものの表情を実現しています。石の持つ堅牢さと静かな美しさを暮らしの道具として昇華させたINASEの作品は、使う人の時間や空間まで豊かに変えるのです。
小栗ひなたさん
石と錫の組み合わせが生み出す、静かで上品な雰囲気がとても素敵です。私はふだんから部屋の香りにこだわりがあり、ディフューザーなどを集めるのが好きなのですが、この商品は見た目からして惹かれます。香りを焚く時間が、もっと好きに、さらに特別で心地よいひとときになりそうです。
天然石ならではの唯一無二の表情
石と錫という、相反する素材が静かに響き合うお香立て。天然石のプレートに、やわらかく光を反射する錫のホルダーがすっと寄り添うように収まります。異なる素材が出会いながらも互いを引き立て合うそのバランスは、まるで静寂の中に生まれる調和のよう。
そして、このお香立てのもうひとつの魅力は、天然石ならではの個体差。石の模様や色合い、質感はひとつとして同じものがなく、その表情の違いが、使う人それぞれの空間に唯一無二の個性をもたらします。
錫のホルダーにお香を差し込むだけ
使い方はとてもシンプル。錫のホルダーをすっぽり収まる石のベースの位置に設置。あとはお香を錫に開けられた穴にそっと差し込むだけです。錫のホルダーが安定感を保ちながらお香を支え、燃え落ちた灰は石の上に優しく受け止められます。
その動作の一つ一つが、まるで茶の湯の所作のように静かで美しく、香りを楽しむ時間そのものに穏やかなリズムを与えてくれます。香を焚かないときはオブジェのように存在し、石と錫が織りなす造形が、空間に凛とした余白をつくり出します。
どんなスタイルの部屋にも合う凛とした存在感
このお香立ては、民藝(みんげい)や手仕事の器など、温かみのある工芸品と並べても自然に溶け込む佇まいです。石の落ち着いた質感と錫の静かな輝きが、木や陶、布といった異素材とも美しく呼応し、暮らしの中の“手の痕跡”を感じる空間を引き立てます。
一方で、モダンな家具やカジュアルなインテリアと合わせても抜群の存在感を放ちます。
余計な装飾を排したシンプルな造形が、どんなスタイルの部屋にもすっとなじみ、小さなスペースに凛とした重心を生み出します。
香を焚くときも、ただ置いておくだけのときも、このお香立てが空間に生むのは“整う”という感覚。静けさの中に心地よい緊張感をもたらしてくれる、そんな日常の美の起点となる道具です。
香を焚かないときは、アクセサリートレイとしても
香を焚かないときには、アクセサリートレイとして指輪やピアスを置くのもおすすめです。石のプレートがジュエリーを静かに受け止め、まるで展示品のようにその輝きを引き立ててくれます。
日々の暮らしの中に、香りを取り入れるということ。それは、慌ただしい時間の流れに小さな余白をつくり、自分の呼吸を取り戻すためのささやかな習慣でもあります。朝の始まりに、気持ちを整える香りを。夜の終わりに、静けさを誘う香りを。お香を焚くという行為は、空間だけでなく心までも整えてくれます。
INASEの「石と錫のお香立て」は、そんな香りの時間をより豊かに、より美しくしてくれる道具。香りが漂うその瞬間だけでなく、焚かれていない時間までも、穏やかな静けさと美意識で包み込んでくれるのです。
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INASE
石と錫のお香立て
参考価格: ¥19,800(税込)
天然石と錫を組み合わせたINASEのお香立て。 特殊な製法により、石の特定の箇所でのみ錫がぴたりと嵌(はま)る繊細な設計。職人が一つ一つ手作業で仕上げるため、石目や質感に個体差があり、どれも唯一無二の表情。
愛知県名古屋市
【まり木綿】ミニバッグ
伝統の染め技法を若い感性で彩る
愛知県名古屋市を拠点に、「有松・鳴海絞り(ありまつなるみしぼり)」の技法をカラフルで日常的なアイテムへと昇華させたブランド、まり木綿。ブランドは名古屋芸術大学出身の伊藤木綿さんと村口実梨さんによって立ち上げられ、伝統工芸を「鑑賞するものではなく、使い続けていくもの」と捉え直す姿勢を貫いています。取り扱う商品の特徴は、手ぬぐいやミニバッグ、小物など、絞り染めを用いたテキスタイルを中心に、洋服や地下足袋などのユニークなアイテムにも展開。こだわりとしては、伝統技法である「板締め絞り」をベースに、鮮やかな色彩を自在に使い、若い感性と手仕事の技術を融合。400年の歴史を持つ有松・鳴海絞りに新たな風を吹き込んでいます。
小栗ひなたさん
今回紹介されている中では、「夜行列車」に惹かれました。その名のとおり、夜行列車を思わせる深みのある色合いがとても印象的です。手染めならではの美しいグラデーションも魅力で、柄の出方が一つ一つ異なるのも素敵。まさに“自分だけのバッグ”にできる一品ですね。使うほどに愛着が増していきそうです。
生地には軽くてしなやかな伊勢木綿を使用
今回紹介するのは「ミニバッグ」。生地には、軽くてしなやかな伊勢木綿を使用しています。伊勢木綿は、三重県で江戸時代から続く伝統的な綿織物です。太い糸と細い糸を交互に織り込むことで、ふっくらとした柔らかさと、さらりとした肌触りを両立。吸湿性・通気性にすぐれ、使うほどに手になじむ質感が魅力です。現在では国内でも織れる職人が限られており、希少な存在となった伊勢木綿ですが、まり木綿ではその素材の良さを活かしながら、絞り染めによる唯一無二の色と模様を掛け合わせています。古き良き手仕事の温もりをそのままに、日常で軽やかに使えるテキスタイルとして再解釈しているのです。
さらに、裏地にも同じ絞り柄を施した二枚重ね仕様になっており、外側だけでなく、バッグを開けたときにも色と模様の世界が広がります。見えない部分にまで手しごとの美しさを宿すのは、「日常の中に小さなときめきを届けたい」という、まり木綿のものづくりの姿勢そのもの。何気ない動作の中でふと色が目に入るたび、使う人の心をそっと明るくしてくれるような魅力があります。
ちょっとしたお出かけや散歩にぴったりのミニサイズ
まり木綿のミニバッグは、その名のとおり小ぶりながらも使い勝手の良いサイズ感が魅力です。スマートフォンや名刺入れ、財布、ハンカチなど必要なものをすっきりと収納でき、ちょっとしたお出かけや散歩、旅先でのサブバッグとしても重宝します。
色と模様で選ぶ、3つの表情
ミニバッグには、まり木綿の世界観を象徴する3つの柄が揃います。写真上から、「海月」。淡いブルーと白の滲みが織りなす、水の中でふわりと漂うクラゲのような透明感が印象的。爽やかで軽やかな色合いは、日々の装いを明るく彩ります。「夜行列車」は、黒と茶色のグラデーションをベースに、夜の闇を切り裂く光の軌跡のような模様が浮かびあがる一点。落ち着いたトーンの中に、静かな力強さを感じさせるデザインです。「ひなげし」は、鮮やかなブルーに咲き誇る花々を思わせるオレンジとイエローのコントラストが魅力。手に取るだけで気持ちまで明るくなるような華やかさをまといます。
絞り染めによって生まれる模様は、偶然と職人の感性が織りなす“唯一無二のアート”です。ひとつの布が手の中で形を変え、日常に寄り添うバッグとなる――その過程もまた、美しい物語のよう。色彩の美しさや素材のやわらかさはもちろん、軽くて丈夫なつくりは、長く使うほどに愛着が深まります。日々の装いに彩りを添えるアイテムとして、また大切な人への贈り物としても喜ばれる一品です。使うたびに手しごとの温もりが伝わり、何気ない一日を少し特別にしてくれる。そんな小さな幸せを、まり木綿のミニバッグが運んでくれます。
商品概要・ご購入はこちら!
まり木綿
ミニバッグ
参考価格: ¥3,000(税込)
有松・鳴海絞りの技法を用いた、まり木綿のミニバッグ。柔らかな伊勢木綿に手仕事の染め模様をのせた一点もので、日常使いにぴったりの軽やかさ。「海月」「ひなげし」「夜行列車」の3柄から選べます。サイズは幅16.5cm × 高さ23cm。
小栗ひなたさんが思う、愛知県のものづくりのこれから
名古屋を中心に発展しながらも、豊かな自然が広がる愛知県。歴史ある城下町や伝統文化、そして多彩な食文化が息づくこの土地は、暮らしや観光のどちらにおいても“ちょうどよい心地よさ”が魅力です。
一方で、愛知は世界にも誇る“ものづくりの県”として知られています。自動車産業をはじめ、瀬戸焼や常滑焼など、長い歴史の中で培われた職人の技が今も受け継がれています。特に私が暮らす常滑市は、やわらかな土の風合いと温かな街並みが印象的で、訪れる人の心を穏やかにしてくれます。
伝統を大切にしながら、現代の暮らしに寄り添うかたちで進化を続ける愛知のものづくり。その背景にある職人の想いや土地のぬくもりを感じながら、これからも愛知の魅力を発信していきたいと思います。
撮影/wacci 文と編集/阿久澤慎吾
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