【皮膚科医監修】ハンドクリームのおすすめ15選！手荒れケアやギフトに最適な人気ブランドの商品を紹介

手のケアに重要な役割を果たすハンドクリーム。手のカサカサ感の改善や手荒れ予防などの効果が期待できます。ベタつきの少ないサッパリとしたタイプや敏感肌の人でも使いやすい低刺激のものなどさまざまな商品が出ており、自分の好みや手肌の状態に合わせて選べるのも特徴です。

この記事では、美容皮膚科医の三宅真紀先生にハンドクリームを選ぶ前に知っておきたいポイントや正しい使い方などをお聞きしました。

また、your SELECT.編集部おすすめのハンドクリーム15選もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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手が荒れる原因やハンドクリームの成分、タイプの違いなど、選ぶ前に知っておきたいことを三宅先生に伺いました。

1. 手荒れは乾燥によるバリア機能の低下が原因

手荒れは、手湿疹（てしっしん）と呼ばれ、手がガサガサしたり、皮むけや赤み、水ぶくれ、あかぎれ、かゆみなどの症状が出たりした状態のことです。
乾燥によってバリア機能が弱り、そこに外部からの刺激が加わることによって手荒れの症状が引き起こされます。

体や顔といった他の部位と違って、手のひらには皮脂腺がなく皮脂が分泌されないため、乾燥が起きやすいです。さらに、手のひらや指先は皮膚の表面にある角質層が分厚く、水分が蒸発しやすくなっています。

バリア機能の低下に加え、外部からの刺激や水分の蒸発などが手荒れの原因

また、手は常に露出していてさまざまな物に触れることも多く、どうしても外的刺激を受けやすいです。物に触れることで起こる物理的な摩擦の他、手洗いや食器洗いなどの水仕事、アルコール消毒なども外部刺激となります。

ハンドクリームを使うことで、手の水分が失われるのを防ぎ、保湿効果が見込めます。乾燥を防ぐことでバリア機能の低下も防げるため、手荒れ予防には必須のアイテムです。

2. 悩みに応じた成分が配合されているものを選ぶとより効果的

ハンドクリームは、配合されている成分によって、さまざまな効果が期待できます。自分の手の悩みに合う成分が配合されているかチェックしましょう。

手の乾燥を防ぎたい方は、保湿効果のあるヘパリン類似物質やセラミド、シアバターが配合されたハンドクリームがおすすめ。皮膚の表面に膜を張る効能のあるワセリンも乾燥防止に効果的です。また、角質を軟化させる作用をもつ尿素やグリセリンは、手のカサカサ感の改善が期待できます。

手荒れが気になる場合も、乾燥を防ぐことが大事なので上記の保湿成分が効果的です。加えて、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸が配合されたものを選ぶといいでしょう。ビタミンE（トコフェロール）が配合されたハンドクリームも手荒れ予防に効果的です。

40代～50代以上で美白（※）・シワが気になる方は、美容効果が期待できるビタミンE（トコフェロール）をはじめ、ヒアルロン酸やコラーゲンが配合されているものが良いでしょう。

敏感肌の方には、肌への刺激が少ないヘパリン類似物質やセラミドが配合されたハンドクリームがおすすめです。

＜悩みごとのおすすめ成分＞

※美白：メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

3. ベタつきが苦手な人はシアバターやワセリン配合の保湿タイプは避ける

ハンドクリームは、サラサラとしてべたつかないさっぱりタイプ、しっとりした保湿タイプなど、製品によってタイプが変わります。ドラッグストアなどに置いてあるテスターを使って、自分好みのタイプを探してみてください。

テクスチャーの種類によって、手につけたときの使用感も変わる

成分によるタイプの違いとしては、シアバターやワセリンは保湿力が高い反面、ベタつきが出やすいです。ベタつきが苦手な人は、シアバターやワセリンが入ったものは避け、さっぱりとしたタイプを選ぶといいでしょう。

また、男性には特にベタつきが少ないものが好まれるようで、メンズ向けのハンドクリームは比較的ベタつきにくい製品が多い傾向にあります。

三宅先生に解説していただいた選び方をもとに、編集部が人気の市販品から用途別におすすめのハンドクリームを15選ピックアップしました。ギフトにぴったりのハンドクリームもあわせて紹介するので、お探しの人は参考にしてみてください。

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• 水仕事や消毒による手荒れにおすすめの4選
• 乾燥による手荒れにおすすめの6選
• 寝る前の使用におすすめの2選
• プレゼントにおすすめの3選

水仕事や消毒による手荒れにおすすめのハンドクリーム4選

まずは、水仕事や消毒による手荒れにおすすめのハンドクリームをご紹介します。皮膚の表面に膜を張る効能のある成分が配合されているものを中心に厳選しました。

水仕事でも落ちにくい撥水性と耐水性のある密封膜が、外部刺激から手肌を守ってくれる商品。のばしやすくベタつかない、さらさらしたテクスチャーが特徴で、家事の合間にも使いやすいです。また、有効成分のビタミンEとアラントイン（抗炎症作用）を配合しており、手荒れだけでなく、ヒビ・あかぎれを防ぐことができます。

アベンヌ独自のアベンヌコールドクリーム成分（※）を配合し、高い保湿効果をもっています。肌表面に潤いのラップを作り、乾燥や外部刺激から肌を守る他、有効成分のグリチルリチン酸モノアンモニウムと酢酸DL‐α‐トコフェロールがひび、あかぎれを防ぎ、手肌をなめらかに保ちます。なめらかにのびて、べタつきのないつけ心地です。

※保湿・保護成分…温泉水（常水）、ミツロウ、ミネラルオイル（流動パラフィン）

荒れた手を水や乾燥から守る、高純度のコエンザイムQ10に加えて、ひびやあかぎれに効果があるグリチルリチン酸や酢酸トコフェロールを配合している薬用ハンドクリームです。

コエンザイムQ10は水を弾く効果があるので、水仕事が原因の手荒れにお悩みの方におすすめ。

また、乾燥が気になる爪・ささくれまでしっかりケアしてくれるので、指先まで美しい肌に整えてくれます。

大豆由来のレシチン（※)配合でしっとり感が続くものの、さらさらベタつかないテクスチャー。塗ってすぐにPCやスマートフォンが操作できるため、日常的に使いたい方におすすめです。また、有効成分の天然型ビタミンEとグリチルリチン酸ニカリウム（消炎成分）を配合。血行を促進する効果のあるビタミンEが、ターンオーバーを整え、肌荒れからの回復を早めます。

※ 添加物：乳化剤

乾燥による手荒れにおすすめのハンドクリーム6選

乾燥による手荒れが気になる方に向けて、保湿効果のある成分が配合されているものを中心に厳選しました。

ひび・あかぎれ・しもやけを治す4つの有効成分を配合。また、2つの潤い成分も含まれていて、肌に潤いを与えます。ビタミンB₂を配合していて、塗った後すぐに肌が潤い、優れた保湿効果が持続します。

ジャータイプやポンプタイプもあるので、大容量の商品を探している方はこちらもチェックしてみてください。

乾燥を防ぐだけでなく、肌をやわらかくする効果のある尿素のほかに、保湿成分であるヒアルロン酸とスクワランを配合したハンドクリーム。使用していくことで、みずみずしい肌へ導くことができます。また、お買い求めやすい価格のため、毎日使いたい方におすすめ。

ジャータイプもあるので、家で使いたい方はこちらもチェックしてみてください。

ひび・あかぎれ・しもやけを、有効成分のビタミンE酢酸エステルとグリチルレチン酸、dl-カンフル、グリセリンが健やかな肌へ導きます。 またビタミンB₂を配合していて、塗った後すぐに肌が潤い、優れた保湿効果が持続します。 無香料タイプで、肌なじみが良くベタつきのないテクスチャーです。

角層の深部まで浸透する潤い成分のセラミド機能成分（※1）とユーカリエキスに加えて、 抗炎症成分であるアラントインと酢酸トコフェロールを配合。 さらに、手肌保護膜成分（※2）も配合し、肌荒れや荒れ性、皮膚の乾燥やひび、あかぎれ、しもやけなどに効果が期待できます。

※1 ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
※2 ジメチルパルミチルポリシロキサン

うるおいバリア処方で肌のしっとり感を守りつつ、べたつきにくいテクスチャーのハンドクリーム。

日常生活の様々なタイミングで使いやすいのが特徴です。

保湿成分として配合されている尿素は肌をやわらかくする効果もあるので、繰り返す手荒れにお悩みの方におすすめです。

保水有効成分のヘパリン類似物質を含んだ薬用ハンドクリームです。肌の奥（※1）まで水分をしっかり届けるほか、肌荒れ、あれ性、あせも、しもやけなどを防ぎ、皮膚をすこやかに保ち皮膚に潤いを与える効果が期待できます。また、ヘパリン類似物質の他に、美容保湿成分のヒアルロン酸（※2）やスクワラン、ワセリンなども配合。

※1 角層まで
※2 ヒアルロン酸ナトリウム（2）

寝る前の使用におすすめのハンドクリーム2選

使いやすいジャータイプの商品や寝る前に使用しやすい香りのハンドクリームをご紹介します。

保湿成分のヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリンを配合した、しっとり濃厚なハンドクリームです。美容液成分（※）がつまったカプセルを配合。おやすみ前にカプセルを崩すようにやさしくマッサージすることで、美容成分が角層まで浸透し、翌日ふっくらとした肌になります。 やさしいドリーミーアロマの香りは、おやすみ前に使いたいやさしい香りです。

※ ローヤルゼリーエキス＆パンテノール

入眠・安眠効果が期待できるハーブとして知られる、ホップとバレリアンを配合したハンドクリームです。

手荒れを滑らかにする効果がある月見草オイルと保湿成分が非常に高いシアバターも配合されているので、寝ている間に荒れた手を集中ケアしたい人におすすめです。

プレゼントにおすすめのハンドクリーム3選

効果が高いだけでなく、おしゃれでかわいい、プレゼント用におすすめのハンドクリームを紹介します

キールズ ハンド サルブは、自然由来成分を配合した保湿力の高いハンドクリームです。 有効成分である酢酸トコフェロール（整肌成分）配合で、すこやかな肌を目指せます。 チューブタイプの容器はワンタッチタイプのキャップがついているので、外出先でもササっと保湿することができます。

フィグ（イチジク）とフリージアの香りが特徴的。芳醇な香りとともに、しっとりと手肌を潤します。体温付近で溶け始めるオイルを配合。コクのあるクリームがとろけるようにのび広がります。他にもマグノリアとピーチーチュベローズ、2種類の香りを用意。

シア脂によって肌を保湿し、乾燥から保護してくれるハンドクリームです。シア脂以外にも、手肌のうるおいバランスを整えるナタネ由来成分のアブラナステロールズや、手肌をしっとり潤し、乾燥から守るココナッツオイル、肌を整え乾燥を防止するヒマワリ種子油などの植物由来成分を使用しています。また、自然由来成分を積極的に用いる、ロクシタン独自の「クリーンチャーター」基準も満たしています。ミニサイズなので持ち歩きしやすく、プチギフトにも最適です。

正しいハンドクリームの塗り方を三宅先生に伺いました。

関節のシワや特に手荒れが気になる部分には、一度塗ったあと5分ぐらいしてしっかりなじんでから重ねづけすると効果が上がります。

最後に、ハンドクリームに関するさまざまな疑問・お悩みについて、三宅先生が回答します。

Q. 薬用ハンドクリームとは？

A. 薬用ハンドクリームとは、厚生労働省により「医薬部外品」として認可された製品のことです。医薬部外品には人体に緩やかな良い影響を与える「有効成分」が入っているものが多く、症状を予防・緩和する効果が認められています。ハンドクリームによく配合されている有効成分にはヘパリン類似物質、セラミド、グリセリン、シアバター、尿素、ワセリン、ビタミンE（トコフェロール）、グリチルリチン酸などがあります。

ただし、医薬部外品はあくまで症状の緩和・予防が目的で、治療するものではありません。手荒れがひどくなってかゆみ、腫れ、水ぶくれ、ひび、じくじくするなどの症状がある場合は、皮膚科にかかることを推奨します。

医薬部外品には、手荒れを予防する有効成分が含まれているため、特にあかぎれ、ひび割れで悩む人はチェックしてみよう

Q.1日に何回くらい塗ればいい？タイミングは？

A. 「1日何回塗る」というよりは、手洗いやアルコール消毒のたびに塗るのがおすすめです。手を濡らすと皮脂が落ちてしまうので、手洗いやアルコール消毒をしたらその都度、塗り直しましょう。それ以外でも、乾燥が気になるときや就寝前に塗るといいですよ。

Q. アルコール消毒した後は塗り直すべき？

A. はい。アルコール消毒をすると皮膚表面の皮脂膜が剝がれて、乾燥したりバリア機能が低下したりします。アルコール消毒後は、ハンドクリームを塗り直しましょう。

Q. 顔や体、髪に塗ってもOK？

ハンドクリームを手以外の部位に塗ることはおすすめしないとのこと

A. 顔には刺激が強いのでやめた方がいいですね。ボディには塗っても問題ありませんが、ハンドクリームはボディクリームと比べると内容量が少なく、どうしてもコスパは悪くなります。

手は角質が厚いので、手専用に作られたハンドクリームのほとんどは、顔には刺激が強すぎます。中には顔に使えるものもありますが、香りが強かったり、成分が顔には向いてなかったりするものが多いです。

ヘパリン類似物質のように保湿だけの成分なら大丈夫です。「顔にも体にも使える」タイプであれば、余計な成分が入っていないので顔に使っても問題ありません。

Q. 使用期限はいつまで？オーガニックだと早いの？

A. 一般的には未開封で3年、開封後は半年から1年といわれていますが、成分によってはもう少し早い方が良いものもあります。

ビタミンCが入っているクリームは酸化しますし、「オーガニック」「無添加」と表示されているものなど、防腐剤を使っていないクリームは劣化が早いので注意が必要です。また、高温になる場所で保存すると成分の分離や劣化の原因になるので気をつけましょう。

Q. 高級なものとプチプラなど、価格によって効果は異なるの？

「高い製品ほど効果も高いというわけではない」と三宅先生

A. デパコスなど高価格の製品には、最新の成分が使われていたり、美容成分などプラスアルファの機能がついていたりすることが多いです。オーガニックにこだわってつくられたものも高価格になりやすい傾向があります。ケースやデザイン、香りなどにも予算がかけられていることが多いです。

効果の高さはある程度は金額に比例しますが、セラミド、ヘパリン類似物質、尿素、グリセリンなど保湿力が高くて安い成分もあるので、低価格の製品が良くないとは一概にいえません。また、手は顔と比べて角質が厚く、ハンドクリームの成分によって手荒れが起こることは少ないので、安い製品を使っても問題ないでしょう。

Q. 香りはどうやって選ぶ？

A. ハンドクリームは一日に何度かつけ直すものなので、自分好みの香りを選ぶといいでしょう。

ハンドクリームには、グレープフルーツ、オレンジ、ゆずなどの柑橘系（シトラス）やラベンダー、ローズ、ジャスミンなど、花の香りのフローラル系、甘いバニラ、ムスクなど、さまざまな香りがあります。ラベンダーやユーカリなど、気持ちを落ち着かせる効果があるものもおすすめです。香りが苦手な人には、無香料の製品もあります。

いい匂いと感じるかどうかは人それぞれなので、実際の香りはテスターや試供品でチェックしてみましょう。つけてからどれくらい香りが持続するのかもネットの口コミなどでチェックしておくといいですね。

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ハンドクリームも化粧品のひとつ。顔や体につけるものと同じように、肌の悩みに合った成分が入ったものを選ぶことが大切です。また、使用感や香りが好みに合っていると、ハンドクリームをつけているときにリラックスした時間を過ごせそうですね。

価格は高い製品の方が良い成分が入っている傾向がありますが、安くても効果が低いとは限りません。保湿効果は十分にあるので、予算に合わせて選びましょう。

ぜひこの記事を、ご自分に合ったハンドクリーム選びの参考にしてみてください。