食パンに好きな食材を挟んで焼くだけで簡単にホットサンドが作れる、便利なホットサンドメーカー。最近ではキャンプなどのアウトドアでも手軽に作れるとあって人気を集めています。直火式と電気式があり、使いやすいものはどれか迷ってしまう人もいるでしょう。
そこでこの記事では、料理家・フードデザイナーの蓮池陽子さんと、家電ライターのコヤマタカヒロさんに、ホットサンドメーカーの選び方を教えていただきました。ホットサンドをおいしく作るポイントレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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蓮池陽子

料理家・フードデザイナー

蓮池陽子さん

ビストロに勤務した後、料理教室で料理・製菓講師をつとめる。その後、アウトドアで山菜や魚介を採る中で、おいしいものの背景には豊かな自然が存在すると気づく。現在は「食の物語を紡ぐ」をテーマに、ケータリング・料理教室、フードコーディネート、レシピ開発、執筆、飲食店プロデュースなどを手がけている。著書に『バウルー公認! アウトドアでホットサンド』(山と渓谷社)がある。

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コヤマタカヒロ

家電ライター

コヤマタカヒロさん

パソコンやデジタル機器、家電商品について、幅広く執筆活動を展開しているデジタル家電ライター。企業のアドバイザーやコンサルタントとしても活動しており、主要なモデルは実際に使用したうえで、用途や使用者の属性も考えてアドバイスしています。

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目次

専門家が教える!ホットサンドメーカーを選ぶポイント

使いやすいホットサンドメーカーを選ぶポイントを、蓮池さんとコヤマさんに教えていただきました。

料理好きな人やアウトドアでも作りたい人は直火式、手軽に日常的に作りたい人は電気式がおすすめ

ホットサンドメーカーは、直火式電気式の2つの種類に分けられます。詳しく見ていきましょう。

直火式 電気式
ホットサンドメーカー 直火式 ホットサンドメーカー 電気式
火にかけて使用するホットサンドメーカー。火があれば使用できるため、室内でも屋外でも使用できる コンセントにつないで使用するホットサンドメーカー。温度が上がりすぎないので焦がしてしまう心配が少ない

直火式|軽くてお手入れしやすいものがおすすめ

直火式のホットサンドメーカーの特徴は、火があればどこでも使用できるので、自宅でもアウトドアでも使えること。外はカリッ、中はふわふわの食感に仕上げられます。

直火式は、家だけでなくキャンプなどでも気軽にホットサンドが楽しめる

アウトドアで使用する人は、火を使う場所から流しまでが遠い場合もあるので、持ち運びしやすい軽いものを選びましょう。400~600g前後のものが使い勝手がよく、おすすめです。

軽いものなら持ち運びやすい

素材にも注目しましょう。アルミダイキャストステンレスアルミニウム合金などは、軽量のものが多く、お手入れも簡単です。またフッ素加工がしてあるものは、焦げつきにくくホットサンド以外の料理にも使いやすいです。は重量があり、手入れにも気を使う必要があるので、あまりおすすめしません。

直火式ホットサンドメーカーが向いている人

  • アウトドアでもホットサンドを作りたい人
  • 食感にこだわる人
  • 料理が好きな人

「直火式は1つもっていれば、家でもアウトドアでも大活躍です」と蓮池さん

電気式|タイマー機能付きでパンの耳をつぶさず焼けるタイプがおすすめ

電気式の特徴は、ホットサンドメーカーの上下から熱を加えるため、セットしておけば途中でひっくり返す必要がないこと。直火式は焦げてしまうリスクがありますが、電気式はムラなくきれいに焼けて、失敗するリスクが低くて扱いやすいです。

ムラなく焼けたホットサンド

電気式は、火加減など気にせず手軽にホットサンドが楽しめる

焼きすぎてもあまり焦げることはありませんが、長くそのままにしておくと乾燥して、パンがパサパサになってしまいます。タイマー機能が付いていると、忘れる心配がないので安心です。

電気式ホットサンドメーカーのタイマー機能

タイマー付きは忘れる心配もなく、効率よくホットサンドが作れる

また、パンの耳をつぶして焼くタイプのものがあります。耳がつぶれるタイプだと、あまり具材が多く入りません。子どもは、焼けた耳の部分を嫌がって食べないこともあるので、耳をつぶさずに焼きたい人はチェックしましょう。

電気式ホットサンドメーカーが向いている人

  • アウトドアで使わない人
  • 自宅で日常的にホットサンドメーカーを使いたい人
  • 手軽にホットサンドを作りたい人
「電気式は、家で手軽にホットサンドを作りたい人にぴったりです」とコヤマさん

「電気式は、家で手軽にホットサンドを作りたい人にぴったりです」とコヤマさん

人数や好みに合わせてシングルorダブルを選ぶ

直火式のシングルタイプは仕切りがないので、厚みのある具材を挟めます。ボリュームのあるホットサンドを作りたい場合はシングルがおすすめです。 ダブルは焼き上がると真ん中に線が入るので半分に切りやすく、仕切られているので耳がカリっとした焼き上がりになります。左右で別の具を入れて一緒に焼くこともできます。

ホットサンドメーカーのシングルタイプ、ダブルタイプ

写真左側が直火式のシングルタイプ、右側がダブルタイプ

電気式のシングルはホットサンドがひとつ、ダブルはホットサンドが2つ同時に焼けます。3人以上の家族で同じ時間に朝ごはんを食べる家庭などはダブルの方が一気にホットサンドを焼けて便利です。1~2人、または家族のご飯の時間がバラバラな場合はシングルでも問題ないでしょう。

写真左側が電気式のシングルタイプ、右側がダブルタイプ

写真左側が電気式のシングルタイプ、右側がダブルタイプ

取り外して洗えるもの、ホットサンド以外も作れるものが便利

直火式は「上のフタ」が分離できるか、電気式は「プレート」が外せるかを確認しましょう。

直火式は上のフタを取り外せるものだと使用後に洗いやすく、フライパンとしても使えて便利です。

このように取り外せるものはお手入れもしやすい

このように取り外せるものはお手入れもしやすい

電気式のプレートも、外せるタイプはプレートが水洗いでき、ホットサンド以外のものにも使用できます。 おにぎりを挟んで焼きおにぎりにしたりと、用途が広がります。
取り外せないものはプレートを水洗いできないので、ホットサンドしか作れません。違うものを作ってしまうと汚れやニオイがとれなくなってしまうので注意。お手入れ方法としては使用前後に水拭きやアルコール消毒などをします。

また、電気式は交換プレートが付いているかも確認しておきましょう(別売りの場合もあります)。ワッフルプレートやたい焼きプレートなどの交換プレートがあれば、いろいろな料理を楽しめます

ホットサンドメーカーの選び方|ポイントまとめ

ホットサンドメーカーには直火式と電気式があり、それぞれの特徴があります。自分の用途に合ったタイプを選ぶとよいでしょう。選び方のポイントをまとめました。

  • 料理好きな人やアウトドアでも作りたい人直火式手軽に日常的に作りたい人電気式がおすすめ
  • 直火式は軽くてお手入れしやすいもの、電気式はタイマー機能付きでパンの耳をつぶさず焼けるタイプがおすすめ
  • 直火式はボリュームのあるホットサンドを作りたいならシングル切り分けやすくカリッとした仕上がりにしたいならダブルがおすすめ
  • 電気式は人数が1~2人ならシングル3人以上ならダブルがおすすめ
  • フタやプレートが取り外せるタイプだと洗いやすい
  • 電気式はプレート交換できるものだと用途が広がる

ホットサンドをおいしく作るポイント

ホットサンドをさらにおいしく作るためのポイントを、蓮池さんに解説していただきました。

「ポイントを押さえて、おいしいホットサンドを作りましょう」

「ポイントを押さえて、おいしいホットサンドを作りましょう」

1. タイマーを使って焼き時間を計る

直火式のホットサンドメーカーの場合、片面を弱めの中火で2分半~3分ほど焼き、ひっくり返してさらに2分半~3分ほど焼きます。

焼きすぎると表面が焦げてしまうので、タイマーなどをかけておくと安心です。

2. 焼いた後、すぐにお皿に置かない

ホットサンドメーカーで焼いた後、すぐにお皿に出してしまうと、蒸気でパンがふやけてしまいます。網やざるなど目の粗いものの上に数分置くと、蒸気が抜けてカリっとした食感が楽しめます。

このようにざるを裏返してホットサンドを乗せておくと、蒸気を逃がすことができる

このようにざるを裏返してホットサンドを乗せておくと、蒸気を逃がすことができる

3. 火が通りにくい食材を避ける

ホットサンドはほとんどの食材と合うといってもいいくらい、合わない食材は少ないのですが、火の通りにくい食材は避けましょう。

例えば、生肉や火を通していないじゃがいもやネギなどは、ホットサンドメーカーだけでは加熱しきれないので避けた方がいいでしょう。

4. 完成の断面をイメージしてサンドする

具材をただ挟むのではなく、カットする位置で断面がきれいに見えるように、具材を挟む順番や配置を考えてみましょう。

ホットサンドメーカーのおすすめレシピ

蓮池さん直伝!ホットサンドと相性の良い食材を使ったおすすめホットサンド2品と、ホットサンドメーカーで簡単に作れる焼きうどんのレシピを紹介します。

蓮池さん取材風景

「直火式のホットサンドメーカーはプレートのサイズが小さいので食材が温まりやすく、焼きうどんなど簡単な焼き料理にも使えます」

ツナメルトサンド

ツナメルト

材料

  • 食パン(8枚切り)2枚
  • ツナ(水をよく切ったもの)
  • スライスオニオン 玉ねぎ1/8
  • とろけるチーズ1枚
  • ミニトマト3個
  • マヨネーズ適量

作り方

  1. 食パンにマヨネーズを塗り、食材を重ねる
  2. 食パンを重ねて上のプレートを閉じて、片面2分半ずつ焼いたら完成!
パンにマヨネーズ、具材を乗せている様子

ウィンナーとオクラサンド

ウィンナーとオクラ

材料

  • 食パン(8枚切り)2枚
  • ウィンナー3本
  • オクラ3本
  • カレー粉少々
  • マヨネーズ適量

作り方

  1. 食パンにバターを塗り、カレー粉を少々ふりかける
  2. オクラとウィンナーを交互に並べる
  3. 食パンを重ねて上のプレートを閉じて、片面2分ずつ焼いたら完成!
  4. オクラとウィンナーの断面を見せるようにカットする
パンにオクラ、ウィンナーを乗せている様子

焼きうどん

焼うどん

材料

  • うどん(ゆで麺)1玉
  • 乾燥野菜 お好み
  • 干しエビ5g
  • めんつゆ、ごま油、ラー油などの調味料 適量

作り方

  • 1

    シングルタイプのホットサンドメーカーに乾燥野菜と干しエビを入れて、浸るくらいの水を入れてから火にかける

    ホットサンドメーカーで具材を炒める
  • 2

    沸騰したら軽く混ぜて、うどんを重ねて上のプレートを閉じ、蒸し焼きにする

    ホットサンドメーカーにうどんを入れる
  • 3

    3分加熱したら、フタをしてホットサンドメーカーを裏返し、めんつゆなどのたれを加えて2~3分加熱する

  • 4

    ごま油を回しかけたら完成!

これらのレシピは、蓮池さんが書かれた『バウルー公認!アウトドアでホットサンド』(山と渓谷社)の本でも紹介されています。家やキャンプでも作れるレシピが80種類紹介されています。

まとめ

  • 料理好きな人やアウトドアでも作りたい人直火式手軽に日常的に作りたい人電気式がおすすめ
  • 直火式は軽くてお手入れしやすいもの、電気式はタイマー機能付きでパンの耳をつぶさず焼けるタイプがおすすめ
  • 直火式はボリュームのあるホットサンドを作りたいならシングル切り分けやすくカリッとした仕上がりにしたいならダブルがおすすめ
  • 電気式は人数が1~2人ならシングル3人以上ならダブルがおすすめ
  • フタやプレートが取り外せるタイプだと洗いやすい
  • 電気式はプレート交換できるものだと用途が広がる
  • ホットサンドをおいしく作るポイントは焼き時間を計ること、焼いた後すぐお皿に置かないこと、火が通らない食材を避けること、完成の断面をイメージしてサンドすること

今回は専門家のお二人にホットサンドメーカーの選び方、ホットサンドをおいしく作るポイントやレシピを教えていただきました。この記事を参考にして、自分の用途に合ったホットサンドメーカーを選んで、おいしいホットサンドを楽しみましょう!

▼おすすめ商品を知りたい方はこちら

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