「キャンプで使う薪ストーブが欲しいけど、どれを選べばいいのかわからない」
「性能の良いおすすめの薪ストーブはどれ?」
秋から冬にかけて、キャンプ場でよく見かける薪ストーブ。さまざまな商品があるため、自分に合ったものを選ぶのは大変です。また、自前のテント内でも使用できるのか、安全面は大丈夫かなど、不明な点もいっぱい。キャンプギアの中でも比較的大きくて高価なものだけに慎重に検討したいところです。
今回は、アウトドアライフアドバイザーの寒川一(さんがわはじめ)さんに、薪ストーブの基礎知識や選び方のポイントについて伺いました。
<プロが教える! 薪ストーブ選びのポイント>
- 暖かさで選ぶなら「スチール製」や「鋳物製」がおすすめ
- 携行性を重視するなら「ステンレス製」が軽くて楽
- 煙突が本体に収納できるタイプなら持ち運びに便利
- 調理をするなら、天板がフラットなタイプを選ぶ
また、寒川さんのアドバイスをもとにyour SELECT.編集部が厳選したおすすめの薪ストーブ8選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
メーカー 商品名 |
ANEVAY | SAVOTTA | Woodstove | FIRESIDE | バンドック | Gstove | テンマクデザイン | ユニフレーム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フロンティア ストーブ プラス | TENT STOVE | AURA(オーラ) | Ozpig(オージーピッグ) | マキスト | Heat View | ウッドストーブS | UFペレットストーブ | |
種類 | スチール製 | スチール製 | スチール製 スチール製 二次燃焼タイプ |
鋳鉄製 | スチール製 | ステンレス製 | ステンレス製 | 鉄・ステンレス鋼 |
参考価格(税込) | 6万4680円 | 3万6300円 | 5万9840円 | 4万2900円 | 4万9500円 | 5万9400円 | 3万2780円 | 5万600円 |
重さ | 16.5kg | 18.5kg | 18.4kg 22.4kg(付属品込) |
18.63kg | 約7.5kg | 約10kg | 約6.0kg | 約9.1kg |
購入サイト | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)
目次
薪ストーブの基礎知識
最近、キャンプ場で目立つようになってきた、煙突がトレードマークの薪ストーブ。おすすめのアイテムを紹介する前に、押さえておきたい薪ストーブの基礎知識について寒川さんに伺いました。
薪ストーブと他の暖房器具との違い
暖をとるのに、シンプルで定番なのは焚き火ですが、燃焼が風に影響されたり煙が発生したりと、火加減の調整などが大変なのも事実。ゆったりと暖をとるのも難しいものがあります。
そこで、秋冬キャンプでベテランキャンパーに人気なのが薪ストーブ。一般的にはロッジや山小屋にある大型の室内用薪ストーブをイメージしがちですが、携行性に優れたキャンプ向きの薪ストーブもさまざまあります。
アウトドアで暖がとれるアイテムの代表的存在が薪ストーブです
キャンプで暖をとる他の手段と薪ストーブとの違いをみてみましょう。
カテゴリー | 薪ストーブ | 焚き火 | ガスストーブ | 石油ストーブ |
---|---|---|---|---|
燃料 | 薪 | 薪 | ガス | 石油 |
燃料の入手のしやすさ | 比較的入手しやすい | 比較的入手しやすい | 入手しやすい | 比較的入手しやすい |
燃料の価格 | 安い | 安い | 高い | 比較的安い |
着火性 | 比較的高い | 比較的高い | 比較的低い | 高い |
熱量 | 高い | 高い | 低い | 比較的高い |
メリット | ・熱量が大きい ・専用テント内で使用可能 |
・炎が見える ・軽量コンパクトで場所をとらない |
・扱いが簡単 ・燃料の入手が容易 |
・扱いが簡単 |
デメリット | ・設備がかさばる ・煙突が必要 |
・火の粉が飛びやすい ・煙を直接受ける |
・寒さに弱い | ・設備がかさばる ・燃料が重い |
薪ストーブは、焚き火台やガス/石油ストーブなどよりやや大きなアイテムになりますが、キャンプ場などで手軽に入手しやすい薪を燃やす、シンプルで単純な構造の暖房器具です。
薪ストーブの煙突の先端を、外に露出させることができる専用のテントやシェルターであれば、寒いロケーションのキャンプでもぬくぬくと過ごすことができるので、ここ数年で注目度が高まっています。天候にも左右されずに暖をとれる、調理もできると、キャンプと薪ストーブの相性はすこぶる良いのです。
薪ストーブの素材
薪ストーブに使われる素材の主流は、鉄とステンレスの2つです。
素材 | 鉄製 (鋳物、スチール) |
ステンレス製 |
---|---|---|
燃料 | 薪 | 薪、ペレット |
熱量 | 蓄熱しやすい | 鉄製と大差ないが冷めやすい |
手入れのしやすさ | 乾燥させてからの収納が基本 | 汚れの有無がわかりやすい |
価格 | 比較的低価格 | 比較的高価格 |
メリット | ・熱量が大きい ・鋳物製は冷めにくい |
・使い込むとステンレスの色が変化する ・軽量なので携行性に優れる |
デメリット | ・重い ・錆びやすい |
・錆びにくい ・鉄製より高価格 |
一般的な薪ストーブの素材である鉄製の中でも、鉄を溶かして形成された鋳物製は重くて頑丈。本体が温まるまで時間はかかりますが、いったん温まれば冷めにくく熱持ちの良いのが特徴です。
ただし錆びやすく、折り畳めずに重量もあるので、携行性には難があります。
鉄製は熱量が大きくて暖かいのが特徴です
一方ステンレス製は折り畳めるタイプもあり、軽量で錆びにくく、メンテナンスも楽です。鉄製に比べ蓄熱性が低いのはデメリットではありますが、持ち運びには優位性があります。
薪ストーブの燃焼方式
薪ストーブの中に薪を入れて燃焼させます
薪ストーブの仕組みは、金属で囲まれた中で薪を燃やして熱を放出させ、同時に発生した煙を煙突から排出するといった、極めてシンプルなものです。燃焼に必要な薪や空気の取り入れ方や、炎の位置や見せ方など、個々に特色があります。
また、本体を二重構造にして、その中を通過した空気により、放出寸前の煙中にある不完全燃焼のガスを再び燃焼させる二次燃焼システムを採用したタイプもあります。完全燃焼に近いので発熱量も大きく、クリーンで煙も少ないのが特徴です。ただし、その分、薪の消費量は多くなりがちです。
一度燃えたときに発生した不完全燃焼したガスを、もう一度燃えさせるのが二次燃焼システム
薪ストーブを使用するうえでの注意点
キャンプ用の薪ストーブは、アウトドアでの使用が基本です。本体が熱をもち重量もあるので、使い始めてから移動させることは困難です。設置場所や設置する方向などを事前に確認しましょう。
また、煙突などの各パーツが確実にセットされているか、しっかり確認してください。風などで煙突が倒れたりすると、思わぬ事故につながります。換気はもちろんやけどや火災にくれぐれも注意しましょう。また、水を満たしたバケツや消火器があると安心です。
テント内で使用する場合は、薪ストーブ専用のテントが必須です
テント内では一酸化炭素中毒に注意する
テント内で薪ストーブを楽しむときに欠かせない携帯用の一酸化炭素チェッカー
薪ストーブをテント内に設置する場合は、高価格になってしまいますが、薪ストーブ専用設計のテントを使用します。
薪ストーブは、燃焼の際に酸素を必要とし、一酸化炭素ガスを排出しています。煙突があるからといっても、換気は欠かせません。
一酸化炭素の濃度測定チェッカーを用意して、安全に薪ストーブを楽しめるよう心がけましょう。
薪ストーブを選ぶ際のポイント
薪ストーブ人気が高まり、数多くの新商品が各社から販売されるようになってきました。ここでは、自分に合った薪ストーブを選ぶうえでのポイントについて寒川さんに解説していただきました。
薪ストーブは大型で高価なアイテムなので、スペックをよく調べてから選ぶようにしましょう
持ち運びがしやすいか、重量や収納性をチェックする
分解した煙突が本体に収納可能なタイプは、コンパクトになるので持ち運びも容易
ソロキャンプやツーリングなどで使うなら携行性が重要です。小型で軽量なサイズのものはもちろん、煙突が本体に収納できるタイプやステンレス製の折り畳み式のものもおすすめです。
また専用のキャリーバッグが付属している商品なら、運搬時に薪ストーブを保護することはもちろん、他の荷物にキズがつくことを防ぐことができます。
暖かく快適に過ごせるか、熱量や燃焼効率をチェックする
薪ストーブは、使用する人数やテントサイズから大きさや形状などを選ぶことになります。
基本的に熱量の考え方としては、大は小を兼ねるので、より多くの薪を燃やすことのできるストーブの方が暖かくなります。使う状況によっても寒さが異なるので、薪ストーブのサイズで迷ったら、可能な範囲で大きめのものを購入することをおすすめします。暑すぎる場合は、火力調節により熱量を抑えればよいのです。
また、薪ストーブの開閉部分が大きいと、大きい薪を使用して熱の持ち時間や熱量を向上させられます。
なお、熱量が不足する場合は複数台の薪ストーブや、他の暖房アイテムと併用してみましょう。
複数台の薪ストーブを使用することにより、広いテントでの熱量不足を補うことも可能です
ちなみに、燃焼効率を追求した二次燃焼方式の薪ストーブであれば、小型サイズであっても熱量は大きくなります。
しかし、燃焼効率は高ければ高いほどいいわけではありません。あまりによく燃えるとそれだけ薪の消費も激しくなるためコスパが悪いと感じることもあるので注意が必要です。
調理がしやすいか、天板の形状や高さをチェックする
広い天板で、安定した調理ができるのも薪ストーブのメリット
調理は、基本的に熱源上部の水平面で行います。そのため、薪ストーブの天板がフラットで広い方が便利です。上部に開閉口のあるタイプでは、直火の調理が可能になります。
また、火力調節がしやすいように炎が見える窓の有無、調理しやすい天板の高さ、足が頑丈で安定しているかなどもチェックポイントです。
おすすめの薪ストーブ8選
2023年2月現在、国内で手に入る薪ストーブを紹介します。サイズや重さ、寒川さんのコメントなども確認しながら選ぶようにしましょう。
気になる内容をクリック
メーカー 商品名 |
ANEVAY | SAVOTTA | Woodstove | FIRESIDE | バンドック | Gstove | テンマクデザイン | ユニフレーム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フロンティア ストーブ プラス | TENT STOVE | AURA(オーラ) | Ozpig(オージーピッグ) | マキスト | Heat View | ウッドストーブS | UFペレットストーブ | |
種類 | スチール製 | スチール製 | スチール製 スチール製 二次燃焼タイプ |
鋳鉄製 | スチール製 | ステンレス製 | ステンレス製 | 鉄・ステンレス鋼 |
参考価格(税込) | 6万4680円 | 3万6300円 | 5万9840円 | 4万2900円 | 4万9500円 | 5万9400円 | 3万2780円 | 5万600円 |
重さ | 16.5kg | 18.5kg | 18.4kg 22.4kg(付属品込) |
18.63kg | 約7.5kg | 約10kg | 約6.0kg | 約9.1kg |
購入サイト | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
【鉄製】おすすめの薪ストーブ5選
鉄製は、無骨で重量があるイメージですが、その分、重厚感や熱の持ち加減も良いのが特徴です。
デザインと使い勝手のバランスが良い人気アイテム ANEVAY|フロンティア ストーブ プラス
専門家のおすすめポイント
三脚タイプで安定感も良く、長い薪が使用できるのも特徴。完成されたフォルムが秀逸で、小振りの窓から見える炎にも癒やされることでしょう。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | スチール製 |
---|---|
サイズ | 本体:28×47×23cm |
重さ | 16.5kg |
付属品 | 煙突×5、スパークアレスター×1 |
2003年創業、イギリスのキャンプブランド「アネヴェイ」製の薪ストーブです。スタイリッシュなデザインながら、多くの機能性をもっているのも特徴です。折り畳み可能な足による組み立て式の薪ストーブは、パーツの全てが本体内に収納可能。別売りのバッグひとつで持ち運べるのも魅力的です。
実用性一点張りの本格的サウナストーブ SAVOTTA|TENT STOVE
専門家のおすすめポイント
本来はテントサウナ用ですが、もちろんキャンプでも使用可能です。飾り気のない無骨なデザインですが、コンパクトに収納できるので手軽に持ち運べます。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | スチール製 |
---|---|
サイズ | 本体:28×55×42cm |
重さ | 18.5kg |
付属品 | 煙突×6、スパークアレスター×1 |
テント内で使用することを前提とした高さが特徴の薪ストーブ。単体での使用はもちろん、上面と両サイド (別売りのストーンラック使用) にサウナストーンをセットすれば、ロウリュが可能なフィンランド式サウナも楽しめます。
三方向から炎を見ることができるシースルータイプのストーブ Woodstove|AURA(オーラ)
専門家のおすすめポイント
三方窓に加えて横置きなので薪の燃えるさま、炎の揺らぎも楽しめます。大きな窓から炎を明かりとしても利用する効果が期待できそうです。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | スチール製・二次燃焼タイプ |
---|---|
サイズ | 本体:55×40.2×48.1cm(煙突除く) |
重さ | 18.4kg、22.4kg(付属品込) |
付属品 | 煙突×8、煙突固定リング、グリッド×2、火かき棒、工具、収納バッグ |
前面がワイドガラス扉になっていることにより、40cmの薪がそのまま投入可能。二次燃焼システムを導入し、背面のスライド式吸気口と煙突のダンパーで、豪炎から細かい炎までの空気量を調節することができます。前面と左右三方向の広いガラス窓から、ゆったりと燃える炎をじっくりと眺められる薪ストーブです。
カワイイ子ブタをイメージした鋳鉄製の薪ストーブ FIRESIDE|Ozpig(オージーピッグ)
専門家のおすすめポイント
キャンプに連れて行きたくなる愛らしいフォルムと本格的なスチールの鋳鉄製というのが魅力的。置いておくだけで絵になる遊び心のあるストーブです。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | スチール・鋳鉄製 |
---|---|
サイズ | 本体:58×54.5×157cm(延長レッグ、煙突含む) |
重さ | 18.63kg |
付属品 | 煙突、レッグ、ファイヤーグレート、ラウンド・ウォームプレート、リフティングツール、キャリーバッグ |
安全に焚き火を楽しむため、シンプル&ストロングをコンセプトにオーストラリアで開発されたクッキング薪ストーブです。調理に特化した機能と簡単に持ち運びできる携行性を備え、庭で薪火クッキングを楽しむ日常使いや、フィールドに連れ出してワイルドに楽しむ休日キャンプにも活躍します。スチールの鋳鉄製で、熱持ちにも優れています。愛称は「オーストラリアの子ブタ」です。
ダッチオーブン料理もお手のもの バンドック|マキスト
専門家のおすすめポイント
シンプルながらも給排気にも配慮し、しっかりと条件を満たしているストーブです。煙突ガードが付属しているのもうれしい。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | スチール製 |
---|---|
サイズ | 本体(約):18×42×195cm、直径5.08×37cm(煙突)、42×18×24cm(収納時) |
重さ | 約7.5kg |
付属品 | 煙突、煙突ガード、ロストル、工具 |
暖をとりながら煮炊きなどができる、足を広げるだけの組立簡単な薪ストーブです。燃焼状況が見えやすい耐熱ガラス窓付き扉により、薪の継ぎ足しタイミングも簡単に把握できます。排気調節ダンパーと吸気調節口付きで火力調節も簡単です。
【ステンレス製】おすすめの薪ストーブ3選
ステンレス製の薪ストーブは、鉄製より錆にくく軽量です。持ち運びも手軽で、スマートで多機能なデザインも特徴です。おすすめの3選をご紹介します。
仕上がりが美しく所有感が満たされる Gstove|Heat View
専門家のおすすめポイント
剛性感が高く、錆びにくく質感の良いステンレス製素材を採用。潜水艦みたいなルックスが特徴の、ロースタイルデザインがオシャレな薪ストーブです。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | ステンレス製 |
---|---|
サイズ | 本体:22×39×240cm |
重さ | 9.3kg |
付属品 | 煙突フタ×1、煙突×6、火格子×2、灰落とし用スクレーパー×1 |
コンパクト設計に優れたポータブル薪ストーブのパイオニアが、ノルウェー発のGstoveです。耐熱温度は約1000℃のステンレス製で、錆びにも強く、耐熱ガラス内蔵のドアにより、薪ストーブ内の炎を確認することが可能です。
ソロキャンプを極めたコンパクトウッドストーブ テンマクデザイン|ウッドストーブS
専門家のおすすめポイント
重量も軽くコストパフォーマンスに優れるストーブです。使い勝手の良さはもちろん凝ったツマミのデザインにオリジナリティーも感じます。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | ステンレス製 |
---|---|
サイズ | 本体(約):50.8×45.9×193cm、直径5.3cm(煙突径)、32×15×16cm(収納時) |
重さ | 約6.0kg |
付属品 | 煙突×4、ダンパー付き煙突×1、スパークアレスター×1、ロストル×1、フタ用リフター×1 |
耐久性の高いステンレス304を使用している、軽量コンパクトで場所を取らない薪ストーブです。使い勝手の良いバタフライ型ステンレス棚が標準装備なので、料理の保温や焚き火ツールなどのつるし収納に便利な設計になっています。サイズは他にMとLがあり、どれも丸ブタを外せば直火料理も可能です。
ペレット燃料を使用するお手軽ストーブ ユニフレーム|UFペレットストーブ
専門家のおすすめポイント
ペレットを燃料としたユニークなモデル。薪割りなどが不要で、使用時間に対して必要な燃料を計算して準備できるなど管理がしやすく環境意識も高いです。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | 鉄・ステンレス鋼 |
---|---|
サイズ | 本体(約):24×55×258cm、21×55×37cm(収納時) |
重さ | 約9.1kg |
付属品 | 煙突×8、煙突固定用ロープ×3、灰かき棒 |
ペレットという環境に優しい専用燃料を使用するアウトドア用ストーブです。サイドからペレット燃料を投入して、炉内に置いた着火剤に火をつけるだけで着火完了。後はそのままで、安定的に燃焼開始。満タンの約1.8kgのペレットで約2時間も燃焼し続けます。
薪ストーブに関するQ&A
最後に、薪ストーブに関するよくある疑問について、寒川さんにお答えいただきました。
Q. 大きいものを買った方がいいですか?
A. 可能なかぎり、大きいものを買うことをおすすめします。暖をとる人数と、テント内に設置するのであれば、その容積の大きさによって薪ストーブのサイズを決めますが、熱量が不足すると、いつまでたっても暖かくなりません。ただし、運べなくては始まらないので、重量と収納時の大きさは忘れずに確認しておきましょう。
Q. オプションとして持っておいた方がいいギアは?
A. 煙突部に装着するヤカン代わりのウォータータンクやオーブン、物干しなどがあると便利です。また、テントで使用するときに欠かせないのが、テント生地と煙突部分の接点部に装着する熱ガードと一酸化炭素の濃度測定チェッカー。これは火災や中毒事故を防ぐ意味において、必須アイテムです。
ストーブの上部に置き、ストーブの熱で発電した電気でファンを回し、熱気を循環させて燃料の消費量も抑えるエコファンもあると便利です。
薪ストーブの煙突に巻きつけるような形状のウォータータンクはお湯を沸かすのに便利
Q. 薪ストーブのお手入れ方法は?
A. 鉄製とステンレス製ともに、使用が終わったら十分に冷ました後、本体に油を薄く塗って全体の錆びを防ぐようにします。水分がある場合は、乾かしてから収納するようにしましょう。
また撤収時は、十分に熱が冷めてから分解作業を行います。なお使用後には煙突のすす払いを忘れずに。そのときはすすで汚れてもいいように、手袋やブラシを用意しましょう。
Q. 薪ストーブをテント内で使用する際の注意点は?
A. 煙突の出口がある専用のテントを使用しましょう。専用のテントは難燃素材の生地を使用し、換気の効率もあらかじめ計算されて設計されています。それ以外の既存テントで薪ストーブを使用する場合は、最低でも難燃生地を使用したタイプにしたいものです。そして煙突に近い箇所や出口周辺は、金属パーツなどで対策を施します。
それでは、おすすめの薪ストーブ専用テントをご紹介しましょう。
換気の良さそうな開放感が特徴のテント Helsport|バランゲルドーム
専門家のおすすめポイント
ドーム型デザインで、センターにストーブ設置が可能。熱がバランス良く全体に行き渡り、使い勝手が良いのも特徴です。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | ポリエステル製 |
---|---|
サイズ | 345×370×170cm・26×65cm(収納時) |
重さ | 約6.5kg |
付属品 | ポール、ガイロープ ※インナーテント、フロアは別売りです。 |
世界屈指の品質でその名を知られた、ノルウェー発のアウトドアブランド「ヘルスポート」の
半球型ドームテントです。フロントのすべてのジッパーを開けば、野外にいるような開放的なスペースが確保でき、インナーテントを使えば就寝スペースとリビングスペースが誕生します。
もちろん天井には、煙突が出せるスペースもあり、薪ストーブを快適に使用することが可能です。
通気性にも優れたタフなテント SAVOTTA|HAWU 4
専門家のおすすめポイント
フィンランド軍が採用する軍用テントです。ヘビーデューティーなつくりで、タープとしても使える拡張性があるのも特徴です。
アウトドアライフアドバイザー
寒川一さん
種類 | ポリコットン製 |
---|---|
サイズ | 約350×350×160cm |
重さ | 約3.5kg |
付属品 | ドアピース、ウォールピース、センターポール |
表面に耐水性コーティングが施された生地の素材は、ポリコットンよりも通気性に優れたアクリルが30%、リヨセルが30%、ポリビニルアルコールが40%です。テント内で薪ストーブを使用すると、暖かい空気によって湿気が表に押し出されることによりリヨセルが濡れて膨張。生地の目が詰まり、防水性がさらに高まる構造になっています。
まとめ
- 薪ストーブは「熱量」を重視するなら「鉄製」、手入れのしやすさを重視するなら「ステンレス製」を選ぶ
- 料理を楽しみたい人は「天板がフラットで広い」タイプを選ぶ
- 荷物の軽量化を望む人や、料理もそんなにしないという人は「小型のステンレス製」を選ぶ
- 寒冷地でのキャンプをするなら、熱持ちの良い「鋳物製」タイプを選ぶ
準備や撤収には手間がかかりますが、秋冬キャンプの強い味方となる薪ストーブは、一度使ってみると抜け出せなくなるような利便性にあふれています。本格的に薪ストーブを楽しみたいのであれば鉄製、手軽に持ち運んで楽しみたいのであればステンレス製がおすすめです。
ぜひ、自分に合った薪ストーブを選び、自身のキャンプスタイルに加えてみてください。