手軽に種類豊富な食パンアレンジを楽しむならこれ! recolte「コンパクトベーカリー」の実力をチェック

目次


自宅で出来たてのパンが味わえるホームベーカリー。あったら便利そうとは思っていても、パンしか作れないとなると、「すぐに使わなくなってしまいそう」と購入に踏み切れない人も多いのでは? そんな懸念を見越してか、最近はベーシックな食パンだけではなく、おもちやうどんなども作れるメニュー豊富な商品が増えています。そんな進化を遂げる数多くのホームベーカリーが発売される中で、いったいどのような基準で選ぶのかは迷うところ。
今回yS Lab.が注目したのはコンパクトでシンプルな見た目のrecolteの「コンパクトベーカリー」。豊富なレシピでふわふわ・もちもちのパンを楽しめて、インテリアにもなじみそうなビジュアルにそそられます。yS Lab.スタッフが実力をチェックしていきます!
毎日気軽に使いたくなる
recolte「コンパクトベーカリー」

2022年4月に発売された「コンパクトベーカリー」は名前のとおり、小さめサイズとシンプルなデザインが特徴的なホームベーカリー。
recolteの「毎日使ってほしいから、パンがおいしいことはもちろん、わかりやすく使いやすいのは当たり前」という想いから作られたこの商品。調理モードは厳選された12種類、予約タイマー機能あり、などベーシックだけど欲しい機能がそろっているのが特徴。「毎日触れたくなる」「置いておきたい」と思えるスマートなデザインと操作性の高さも魅力です。
調理モード種類 | 12モード (01食パン・02アレンジ食パン・03早焼き・04全粒粉パン・05米粉パン・06フランスパン風・07パン生地・08ピザ生地・09こねる・10 発酵・11焼く・12もちつき) |
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焼き色 | 標準・濃い・薄いの3種 |
予約タイマー機能 | あり |
セット内容 | 厚釜パンケース・羽根・内ブタ・計量カップ・計量スプーン・羽根取り棒・専用レシピブック・ガイドシート |

コンパクトベーカリー
おいしく焼けて・アレンジ自在・見た目もおしゃれの三拍子がそろう

ホームベーカリーを販売しているメーカーは多く、どういう基準で選べばいいのか悩むところ。出来上がりのパンのおいしさはもちろん、アレンジ食パン作り、ピザ生地やパスタなど麺類の生地作りなどアレンジの豊富さ、意外に気になるお手入れ方法など、コンパクトベーカリーの使用感を検証していきます。
便利な付属品をチェック

付属品は全部で6つ。全メニューで使うパンケースともちつきのメニューで使用する内ブタは、ポリプロピレン製で厚釜パンケースにぴったり合うサイズ。

次に水などの液体を計る計量カップとドライイーストや砂糖、塩などを計る計量スプーン。小スプーンは市販の小さじ1杯分、大スプーンは市販の大さじ1杯分となっているので、使いやすそうです。また羽根はパンケースの底につけるもの。羽根取り棒は、パンケースで出来上がったパンや生地の中に埋まってしまった羽根を取り出すときに使用します。
収納するときは、どの付属品もパンケースの中に収納できるサイズになっているので、使用後にまとめて入れておけばいつの間にか失くしたりすることもなさそうです。
パリッとしたクラストの秘訣は厚さ2.5mmの厚釜パンケース

クラスト(パンの耳)がパリッと焼き上がる理由は、2.5mmの「厚釜パンケース」を採用しているから。持ってみると、コンパクトなのに少しずっしりとした重さ。 厚さがしっかりあることで、ヒーターの熱を蓄え、パンケース全体に熱を行き渡らせることが可能。同時に外気温をブロックして、安定した温度で一気に焼き上げるから、中はもっちりで外はパリッとしたおいしいパンが焼き上がります。
シックな見た目でインテリアにもなじむ

「コンパクトベーカリー」の本体は幅20.5cm、高さ27cm、奥行き31cmと少し小さめなのが特徴。他のメーカーは幅が23〜26cm、高さも30cm以上のホームベーカリーを販売していますが、この商品はコンパクトかつシンプルなデザインなので、キッチンのインテリアも邪魔しません。
またカラーについて、「グレー」とされていますが、実際に実物を見てみると黒に近いチャコールグレーといえそうです。材質にテカりがなく、マットで高級感がある雰囲気。

実際に高さ30cm、奥行き40cmのキッチンの食器棚に収納してみたところ、余裕をもって収まりました。他メーカーのホームベーカリーだと、高さや幅が大きすぎたり、デザインがいまいちだったりと「見せる収納」には向いてなそうな印象があります。
ホームベーカリーは毎日使うわけではないからこそ、キッチンに置いていてもなじむデザインだとうれしいもの。
recolte「コンパクトベーカリー」はサイズが小さく、調理メニューはフタを閉めたら隠れる位置に書いてあるなど、キッチンに出しっぱなしにすることを想定したデザインになっています。
機能性だけを追い求めると本体サイズが大きくなったり、文字が多くなったりデザイン性を損ねがちですが、「コンパクトベーカリー」は機能性もデザイン性も兼ね備えているといえそうです。
「コンパクトベーカリー」のベーシックな食パンの作り方

recolte「コンパクトベーカリー」でできる、ベーシックな食パンの作り方を紹介します。
yS Lab.スタッフが実際に作りながら使いやすさをチェックしていきます。
- 【手順①】
- 材料は水・強力粉・ドライイースト・砂糖・スキムミルク・塩・無塩バターと他社のホームベーカリーと特に変わりはなし。まずパンケースに水を注いでから、その上に強力粉を入れます。次に強力粉の中央部分にくぼみを作り、ドライイーストを入れ、四隅に砂糖・スキムミルク・塩・無塩バターを配置。

- 【手順②】
- 材料を入れたら、あとはメニューを選択してスタートボタンを押すだけ。recolte「コンパクトベーカリー」はディズプレイが大きいので見やすく、操作ボタンの表示にわかりにくい箇所もありません。
好みの焼き色の選択が可能!
「薄い」「標準」「濃い」の3段階で焼き色の加減を調整することも。それぞれ出来上がりまでの時間が5分ほど違っています。焼き色加減の調整は、他社のホームベーカリーでも2〜3段階で設定できるものが多く、標準的な装備になっていますが、コンパクトベーカリーは焼き色ボタンがありシンプルで使いやすいです。
出来上がりはふわふわ! 仕上がりをチェック

基本の食パンの焼き上がり時間は3時間48分(焼き色「標準」の場合)。
他メーカーの商品も約4時間ほどかかるため、平均的といえそうです。完成が近づくにつれ、室内はいい香りに包まれて期待が高まります。

公式サイトによると「クラスト(パンの耳)は薄くカリッと、中はもっちり」とした仕上がりとのこと。出来上がりはというと、パンを切ったときの感覚としては、サクサクな印象。実際食べてみると、カリッとした食感より、もちもちした食感の方が強く、弾力があるパンを求める人にぴったりな仕上がり。お店で売っている食パンにはあと一歩届かない印象ですが、小麦の香りも豊かで自宅でこのクオリティーが作れるのなら十分だといえそうです。
12種類の調理メニューで45種類のオリジナルレシピが楽しめる

ホームベーカリーを購入するときに気になるのが、レシピのバリエーション。recolte「コンパクトベーカリー」は調理メニューを12種類のみに厳選。気軽に使ってほしいという考えから、入り口は簡単にしつつ、メニューを使って調理できるオリジナルレシピは45種類以上あるのが大きな魅力です。
No. | メニューモード | レシピ例 |
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01 | 食パン | 基本の食パン、ブリオッシュ風食パン |
02 | アレンジ食パン | シナモンロール、うずまき黒糖くるみパン |
03 | 早焼き | 早焼き食パン |
04 | 全粒粉パン | 全粒粉食パン、ライ麦食パン |
05 | 米粉パン | 米粉食パン、さつまいも米粉パン |
06 | フランスパン風 | フランスパン風食パン、カンパーニュ風食パン |
07 | パン生地 | バターロール、メロンパン、リングドーナツ |
08 | ピザ生地 | ピザ(パンタイプ・クリスピータイプ)、ナン |
09 | こねる | うどん、餃子の皮、パスタ |
10 | 発酵 | 生地の発酵が足りないときに追加発酵することが可能 |
11 | 焼く | パン作りメニュー終了後に追加焼きをすることが可能 |
12 | もちつき | おもち |

食パンメニューである01、03〜07は具入れブザー音が鳴るので、そのタイミングで具材を入れれば簡単にアレンジが可能。今回はメニュー01食パンにレーズンを追加してレーズンパンを作りました。他にも、チョコチップやくるみなど、お好みの具材でアレンジできるので楽しみ方の幅が広がります。
豊富なアレンジメニューやお手入れ方法をチェック

ベーシックな食パン作りはもちろんですが、気になるのがピザ生地作りやもちつきなどといったアレンジメニュー。食パン以外に生地作りのメニューがあることで、使い方の幅が広がり、自分好みの調理が楽しめるのがホームベーカリーの魅力。アレンジメニューもyS Lab.スタッフが実際に使用し確認していきます。
まずメニュー12のもちつきを使用したもち作りを。パンより短時間の1時間で出来上がるのがうれしい。作り方は以下のとおりです。
- 【手順①】
- 材料はもち米、水、もちとり粉として使用する片栗粉。まずもち米を洗い、20〜30分ザルに上げて水気を切る。パンケースにもち米と水を入れ内ブタをセット。メニュー12のもちつきを選択したらスタート。
- 【手順②】
- 出来上がったら厚釜パンケースを取り出し、手で触れられるようになるまで5〜10分冷ます。
- 【手順③】
- しっかり冷ましたら、もちが手にくっつかないように、もちとり粉をつけ、もちをお好みの大きさにちぎって丸めていきます。

完成したもちを少しオーブンで焼いておしるこに。市販パックのものより香り豊かで、何よりつきたてで弾力のある仕上がりに! これはわざわざ自宅で作る価値がありそうです。特にもちをたくさん消費するお正月には重宝することまちがいなし。
ピザ生地メニューでお好みのピザ作り
続いてメニュー08のピザ生地を使用したピザを作ります。調理時間は1時間15分。
好みに合わせて生地に厚みがあるパンタイプと、薄めで軽い食感が楽しめるクリスピータイプが選べます。今回はパンタイプの調理をご紹介。
- 【手順①】
- 材料は水・オリーブオイル・強力粉・ドライイースト・砂糖・塩。パンケースに水、オリーブオイルを入れ次に強力粉を入れます。強力粉の中央部分にくぼみを作り、ドライイーストを入れ、周りに塩、砂糖を配置。このときドライイーストと塩、水が触れないよう注意。パンケースをホームベーカリーにセットしメニュー08のピザ生地を選択したらスタート。
- 【手順②】
- 生地が出来上がったらすぐに取り出し、手で押さえてガスを抜きます。生地を2等分にして丸め、とじ目をとじ、オーブンシートをかぶせて15分休ませる。その後、再び生地のガスを抜き、オーブンシートの上にのせて、めん棒で直径約22cmの円形に伸ばしていきます。オーブンを230℃に予熱します。
- 【手順③】
- 生地全体にフォークで穴をあけ、オーブンシートごと天板に移動させる。お好みの具材をトッピング。今回のミックスピザは、ピザソースを塗り、その上にピザ用チーズ、ピーマン、ベーコン、オリーブをのせたもの。230℃のオーブンで10分~焼き色がつくまで焼けば完成。

出来上がりは、しっかり焦げ目もつきおいしそう。出来たてが食べられるのはもちろん、具材や焼き加減、厚さなど自分好みのアレンジピザができるので飽きがこなそうです。また調理時間もそこまで長くないので、思っていたより気軽に調理していけそう。
使用後のお手入れは簡単!

パンケースが冷めたら水かぬるま湯でパン生地をふやかし、ていねいに洗っていきます。羽根にはパン生地が挟まりがちなので、竹串やスポンジで念入りに。
洗い物が多いとつい使う機会も減ってしまいがちですが、これくらいであれば毎日使い続けられそうです。

レビュー結果
recolte「コンパクトベーカリー」の見た目から使い勝手までyS Lab.のスタッフが厳正に判定します。
お手入れのしやすさ |
5.0 |
---|---|
使い勝手のよさ |
4.0 |
機能・性能の充実度 |
4.0 |
デザイン性・おしゃれ度 |
5.0 |
サイズ感 |
5.0 |
yS Lab.のキッチンに仲間入り!



コンパクトベーカリー
また操作方法もシンプルで使いやすいので、初めてのホームベーカリー購入に迷っている人にぴったりな一台です。