うどんだけでなく、アートなど文化が集まり、2024年「住み続けたい街(都道府県)」ランキングで全国2位の香川県。出身地である香川県観音寺市のふるさと応援大使を務め、KLP48でアイドルとして活動する行天優莉奈さんに、香川県の魅力的なアイテムを紹介いただきます。

SELECTor

行天優莉奈

香川県観音寺市ふるさと応援大使/アイドル・女優

行天優莉奈さん

1999年、香川県出身。2014年にAKB48チーム8の香川県代表として芸能活動を開始。アイドルとしての活動と並行して舞台を中心に女優としても活動。2021年、週刊プレイボーイで初水着グラビアを解禁すると、多数の写真週刊誌の紙面を飾る。2022年から3年連続で世界で最も美しい顔100人にランクイン。2024年からはマレーシア・クアラルンプールを拠点に活動する新グループ、KLP48に移籍して活躍中。

香川県のローカルクラフト3選

谷川木工芸/讃岐弁 よしの AJI PROJECT/MON ねじり Sinra/Ishiko 石粉塗り フリーカッフ
谷川木工芸 讃岐弁 よしの Ishiko 石粉塗り フリーカッフ
電子レンジにも対応する天然木の弁当箱 イサム・ノグチが愛した庵治石を現代に 讃岐漆芸らしいカラフルでポップな漆器
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Craftsmanship
in this Prefecture

香川県の伝統産業

香川県の伝統産業とものづくりの魅力とは?

香川県には37品目の伝統工芸品と、それらを製作する高度な技術を持った132人の伝統工芸士がいます。そのひとつの讃岐桶樽は、生活の器として受け継がれてきました。おもに桜の木でつくられ、今でも、寿司桶・おひつ・杓などとして使用されています。寿司桶は祝いの席や親族の集まりなどでばら寿司(ちらし寿司)をつくるときに欠かせないものでした。一方で、香川県で讃岐桶樽をつくれるのは、今ではわずか2軒のみとなりました。その他にも、香川漆器や庵治産地石製品など香川の風土により生まれ培ってきた、讃岐の手しごとが数多く残っています。

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目次

香川県三木町【谷川木工芸】讃岐弁 よしの
電子レンジにも対応する天然木の弁当箱

谷川木工芸の2代目谷川雅則さんは、精密な桶づくりの高い技術を評価され、2018年に「香川県伝統工芸士」として認定されました。昭和30年の創業時は寿司桶製造所でしたが、平成26年に2代目にバトンが渡された後、社名を「谷川木工芸」へと改め、寿司桶にこだわらず、木桶の可能性を追求。3代目の清さんの新たな発想が加わり、現在では、神社仏閣に納める担い桶や地元の「道の駅しおのえ」の足湯、そして風呂桶や椅子、おひつといった日用品まで幅広い木製品を手がけるようになりました。個人宅をはじめ、料亭やセレクトショップ、ゲストハウスなど、幅広い層から支持されています。

行天優莉奈さん

行天優莉奈さん

ころんとしたフォルムと美しい木目が温かみのある雰囲気で、視覚的にもお弁当を楽しめるのが魅力的! 木が余分な水分を吸収することで、ごはんが硬くなりにくく、やわらかくなりすぎることも防げるため、いつものお弁当がよりおいしく感じられます。さらに、木製でありながら電子レンジにも対応しているので忙しい現代のライフスタイルにもぴったり。時間がたってもおいしさを保てるのはとてもうれしいです。

現代のライフスタイルに合わせた桶づくり

讃岐弁 よしの

創業時は寿司桶を製作していましたが、2代目からは風呂桶、椅子、おひつなど、幅広い木製品を手掛けるようになり、現代のライフスタイルにも合う桶づくりに挑戦してきました。3代目がおひつの調湿機能を生かして開発したお弁当箱が讃岐弁。さらには熱に強い桶の開発に成功し、電子レンジ対応の讃岐弁を数年かけて開発しました。天然木のお弁当箱は、杉材が上質なことで有名な奈良県の吉野杉を使い、職人の手でていねいに仕上げています。杉の中でも「白太」と呼ばれる杉の若い部分を使用。木の調湿機能によって、ごはんの余分な水分を吸い取ってくれるのが優れている点です。

電子レンジ対応

通常、木製の器は急な温度変化によって膨張や収縮を起こし、割れたり隙間ができたりするため、電子レンジの使用ができませんでした。しかし、讃岐弁は器の底に余裕をもたせ、さらにクッション性のあるシリコン素材を取り入れることで、電子レンジ対応を可能にしました。

持ち運べるおひつとお弁当の2役をこなす優れもの

おひつとお弁当の2役をこなす

おひつはごはんをおいしく保存できる反面、温められないのが難点でした。しかし、讃岐弁なら、おひつの調湿機能を保ちながら温めることができ、さらにおいしくごはんを楽しめます。桶の製法でつくっていますが、電子レンジに対応できるように、本来は桶を囲うようにつなぐタガの金属を外してつくられています。木材のつなぎ目の精巧さにも職人技が光ります。

讃岐弁 よしの

無垢材ならではの風合いと高い機能性を兼ね備えたこの器は、ごはんの上におかずを盛り付けられるため、華やかなアレンジが可能。ピクニックや持ち寄りの食事会でも、見た目の美しさとおいしさを両立できます。さらに、ちらし寿司や炊き込みごはん、釜揚げうどん、夏場のそうめんなど、さまざまな料理に活用でき、自宅でも外出先でも大活躍。曲げわっぱ愛用者にもおすすめのアイテムです。

What is this craft?

讃岐桶樽

香川県の伝統工芸品「讃岐桶樽」とは?

香川の桶樽は生活の器として受け継がれてきました。おもに桜の木でつくられ、今でも、寿司桶・おひつ・杓などが、多くの人に愛用されています。昔は桶はヒノキの薄板を曲げて桜や樺の皮で閉じ底をつけた曲物でした。現在のように細長い板を円筒形に並べてタガで締め、底板を入れた構造になったのは室町時代からといいます。現在、香川県で讃岐桶樽がつくれるのはわずか2軒のみとなりました。

谷川木工芸

讃岐弁 よしの

参考価格: ¥12,100(税込)

特殊な加工技術により、電子レンジ対応可能となった、天然木のお弁当箱。香川県の伝統工芸品「讃岐桶樽」をルーツに開発。水分調整されたごはんは温めてもふっくらと、おいしさを保ちます。

香川県高松市【AJI PROJECT】MON ねじり
イサム・ノグチが愛した庵治石を現代の生活に

MONねじり

香川県高松市の牟礼町と庵治町をまたぐ五剣山。庵治石はこの山の岩壁から産出されます。古くから石の産業が栄えたこの地は、職人の技術が高いことでも知られています。20世紀を代表する彫刻家、イサム・ノグチは、庵治石とこの地の風土に惹かれ、牟礼町にアトリエを構えたといわれており、今では美術館として公開されています。その庵治石を使って家紋をモチーフにした豆皿がAJI PROJECTの「MON ねじり」です。

MON ねじり

これまで建材や石像などに使用されることの多かった庵治石ですが、AJI PROJECTは高級石材である庵治石をもっと多くの人に知ってほしいという思いによって、2012年に13名の産地の職人と商工会の有志で立ち上がったブランドです。石に新たな役割や意味を与えるプロダクトを製作し、インテリアや日用品として身の回りで使えるラインナップを展開しています。

行天優莉奈さん

行天優莉奈さん

建材や石像に使用されることの多い庵治石を、日常生活の中で楽しめるアイテムとしてデザインされた点に魅力を感じました! シックで洗練された雰囲気が、暮らしの中に上品さをプラスしてくれます。家紋をモチーフにした豆皿は、庵治石特有の美しい「斑(ふ)」模様が際立ち、とてもおしゃれです。さらに、高い耐久性を備えているため、長く愛用できるのもポイント。日常使いから特別なシーンまで、幅広く活躍してくれる一品です。

厚さはわずか6mm。石とは思えない軽さ

厚さはわずか6mm

庵治石は「花崗岩のダイヤモンド」と呼ばれるほど硬度が高い石ですが、細かな結晶の結びつきが強いため他の石では真似ができないような繊細な細工を施すことができます。MONねじりは縁の丸みを取ることで、やわらかい印象になりました。

花崗岩のダイヤモンド

厚さわずか6mmで、石とは思えないほど軽やか。重くないので洗いやすく、特別な日だけでなくふだん使いにもぴったりです。さらに、石製なので割れにくく、劣化しにくいのも魅力。長く愛用できるのがうれしいポイントです。軽量で持ち運びも楽なため、ピクニックやキャンプなどのアウトドアシーンでも活躍します。

コースターや豆皿としてなど、使い方は自由に

コースターや豆皿として

茶たくやコースターとして使えば、食卓に上質な雰囲気をプラス。豆皿として使えば、おつまみやお菓子が映えて美しく盛り付けられます。ホームパーティーでは、豆皿を家紋のように並べておつまみを盛り付ければ、華やかな演出に。コースターとしてカップやグラスを置き、残りのお皿にはおまんじゅうやスナックを添えるなど、自由なアレンジも楽しめます。使い方次第でさまざまなシーンになじむ、日常に彩りを添えてくれるアイテムです。

AJI PROJECT

MON ねじり

参考価格: ¥14,300(税込)

家紋をモチーフにした豆皿。茶たくやコースターとしても使用できる。「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれ、硬度が高く、細かな結晶の結びつきが強い庵治石を使用しており、一つ一つの商品が産地の職人による手仕事でつくられています。

香川県綾川町【Sinra(シンラ)】Ishiko 石粉塗り フリーカップ
讃岐漆芸らしいカラフルでポップな漆器

Ishiko 石粉塗り フリーカップ

香川の漆芸(讃岐漆芸)は、江戸時代後期に登場した玉楮象谷(たまかじ ぞうこく)によって始められました。現代ではライフスタイルの変化とともに讃岐漆芸もアップデートされています。Sinraの「Ishiko 石粉塗り フリーカップ」は、Sinraが生み出した技法「石粉塗り」による漆器。石粉とは香川県原産の「庵治石」の細かい粉のことです。

Ishiko 石粉塗り フリーカップ

日本の銘石といわれる庵治石は「花崗岩のダイヤモンド」と呼ばれるほど硬くて丈夫。そんな庵治石の粉を漆に混ぜて塗ることにより、傷がつきにくく指紋が気にならない漆器となっています。陶器のようにも見えますが、木製のため軽く、子どもからお年寄りまでが日常的に使いやすいのもポイント。トチ、ミズメザクラ、サクラなど国産材を使用しています。

行天優莉奈さん

行天優莉奈さん

伝統を大切にしながらもポップでデザイン性の高いフリーカップは手になじむ大きさで用途に応じて使い分けたくなります。木製で軽量な点もうれしいです。Sinra独自の技法「石粉塗り」により、漆器でありながら傷や指紋がつきにくく、長く美しさを保てるため、プレゼントにもぴったり。豊富なカラーバリエーションがそろっており、その日の気分や料理に合わせて選べる楽しさも魅力のひとつ。日々の食卓を彩る、素敵なアイテムです。

独自技法で漆器ならではの扱いにくさも解決

Ishiko 石粉塗り フリーカップ

木製のため軽く割れにくく丈夫で長持ち。子どももお年寄りも使いやすいのが魅力です。殺菌性もあるのが漆器の特長。味噌汁やスープなど熱いものを入れても保温性が高いのです。経年変化による漆器の味わいも楽しめます。

Ishiko 石粉塗り フリーカップ

「Ishiko 石粉塗り フリーカップ」はSinraが生み出した技法「石粉塗り」により、漆器にもかかわらず傷や指紋がつきにくいのもポイントです。シンプルなデザインなので毎日使いやすいのが魅力。京都の漆屋さんに特注したSinraオリジナルの色漆による5色を展開。香川県では江戸時代から彩り豊かで華やかな漆芸技法がさかんでした。そんな背景も大切にしてカラフルな色展開にしたそうです。料理に合わせた色選びでアレンジもさまざまに。

カラフルな器で食卓を鮮やかに演出

カラフルな器で食卓を鮮やかに演出

使い方はなんでもありで、日常的に味噌汁やスープ、ヨーグルト、飯碗としてや副菜を入れるのにも重宝しそうです。お祝いごとにも、フリーカップの組み合わせだけでテーブルも華やかに。

Ishiko 石粉塗り フリーカップ

色味のない素朴なお惣菜も、カラフルな器でいつもと違う雰囲気に。食器棚を明るくするインテリアとしても楽しめます。特別な日もふだんの生活も場面問わず活躍してくれるアイテムになることでしょう。

Sinra

Ishiko 石粉塗り フリーカップ

参考価格: ¥12,100(税込)

使い方はなんでもありの、便利なフリーカップ。スープにサラダ、シリアルなどから、煮物や白ごはんまで、和洋問わず朝昼晩のどのシーンにもなじみます。用途を選ばないのでどんな方にも贈り物としてぴったり。

行天優莉奈さんが思う、香川県のものづくりのこれから

行天優莉奈さんが思う、香川県のものづくりのこれから

香川の工芸品を実際に手に取ってみると細やかな技術と情熱が伝わってきて、思わず胸を打たれます。伝統を大切にしながらも、新しいアイデアを取り入れる香川の伝統工芸に携わる職人さんのその姿勢にも魅力を感じずにはいられません。これからもどんなアイデアが生まれるか楽しみです。

香川県は穏やかな瀬戸内海に臨む美しい景観も魅力です。温かい人々と豊かな自然が、訪れる人々を心から歓迎します。うどんもおいしい香川県にぜひ遊びにきてくださいね!

撮影/藤井由依、yoshimi 編集/阿久澤慎吾(Roaster)