FEATURE
みえの国観光大使・加藤紀子さんおすすめ 「美し国」三重の伝統を生かした厳選クラフト

日本の神社の中心である伊勢神宮や、世界遺産の熊野古道といった文化と、海山の幸に恵まれ「美(うま)し国」と呼ばれる三重県。みえの国観光大使を務めるタレント・加藤紀子さんに、三重県の魅力的なアイテムを紹介いただきました。


みえの国観光大使/タレント
加藤紀子さん
1973年1月30日、三重県鈴鹿市生まれ。92年に歌手としてデビュー。幅広いメディアで活躍していた2000年に芸能活動を休止し、パリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。以降、テレビ、ラジオ、エッセイ執筆など多方面で活躍。現在、TBS『ふるさとの未来』(水曜深夜0時58分~)にレギュラー出演中。YouTube「加藤紀子畑チャンネル」も配信。
三重県のローカルクラフト3選
Craftsmanship
in this Prefecture
温暖な気候に恵まれ、伊勢湾や鈴鹿山脈といった豊富な自然資源を有する三重県。皇室の御祖神(みおやがみ)・天照大御神を祭る日本最大の神社「伊勢神宮」があることでも知られ、全国各地からの参拝者の往来によって多様な産業、文化を発展させてきました。伊勢神宮の神瓶をつくるために奈良時代より始まったとされる「伊賀焼」や江戸時代の商人が広めた「萬古焼」などの陶芸品をはじめ、「伊勢木綿」や「松阪木綿」といった織物、1893年に世界で初めて成功させた「養殖真珠技術」まで、長い歴史の中で受け継がれてきた独自の伝統は、私たちの現代の生活にも密接に関わっています。
本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)
目次
三重県伊賀市
【糸伍株式会社】クールシューレース
組紐界のパイオニアが手がけるシューレース
伊賀組紐のシューレース「クールシューレース」を手がけるのは、昭和29年に伊賀上野城下で創業した組紐メーカー「糸伍株式会社」です。創業当時、組紐業界では手組みが主流だった中、糸伍は機械化をいち早く導入。染色から組み上げまで自社で一貫して行い、生産性向上と商品の均一化を実現しました。昭和時代から使用している織機約50台は現在も稼働し、熟練の職人が機械のメンテナンスもしながら商品を仕上げています。
着物の帯締めに使われる組紐をベースに、表面を凸凹状となるようにし、結びやすいのにほどけにくいつくりに。また一般的なシューレースは約70本の綿糸を組むのに対し、「クールシューレース」はポリエステル糸を約120〜140本組んでいるため切れにくく、その強度は一般的なシューレースの約2倍といわれています。

加藤紀子さん
伊賀組紐が和装にも使われていたと聞いて納得の組目の美しさと、カラーバリエーション。靴紐というささやかなモノながら和装小物の伝統文化を日常に取り入れ、楽しむことができる点も魅力的です。室内でも靴を履く海外の方へのお土産としてもぴったり。何重もの糸を編み込んだからこその丈夫さはスポーツやアウトドアシーンでも安心です。
プロ選手のお墨付き「結びやすく、ほどけにくく、切れにくい」

耐久性はそのままに、シューレースに最適なストレッチ性とフィット感が付与できたのは、腕利きの職人が試行錯誤の末、絶妙な機械設定を導いたから。その優れた性能はプロスポーツ界からの信頼も厚く、プロ野球選手や、J1、J2などに所属するサッカー選手も愛用しているそう。

さらに、組紐ならではの鮮やかな配色や精細なデザインも魅力。他のシューレースにはない唯一無二の個性が、足元を華やかに彩ってくれます。
デイリーからアクティビティまで、足元をタフに彩る

優れた機能性とファッション性を兼ね備えた今までにない新しいシューレースは、「伊賀組紐」らしい配色美を落とし込んだ14色のバリエーションの中から選べます。さりげなくポップな、はたまたシックなアクセントを加えながら、いつもの履き慣れたスニーカーの印象を自在にアップデートすることができます。
また、とても丈夫なのでデイリーに長く愛用できるのはもちろん、趣味のアクティビティ用としてハードに使っても安心。伝統工芸の粋が詰まった「クールシューレース」を取り入れれば、コーディネートの幅もライフスタイルもきっと豊かになるでしょう。
What is this feature?
映画『君の名は。』で注目を集めた組紐。組紐とは糸を斜めに交差させて組み上げた紐のこと。奈良時代に仏教とともに組紐技術が大陸から伝わると、王朝貴族の装束である束帯や茶道具の飾り紐、武士の鎧や、太刀の鞘に付ける装飾の「下げ緒」など時代によってさまざまな用途に使われてきました。忍者の貴重な技術書に下げ緒の紐の使い方が記載されており、戦国時代末期の忍者にも組紐が使われていたことがわかります。そんな「伊賀組紐」が三重県の産業として定着するのは明治以降。絹糸の扱いに適した気候で養蚕業が盛んであったこと、また和装の本場・京都に近い地の利もあって組紐の一大産地へと発展していきました。武具に使われていたことからもわかるように非常に耐久性に優れており、かつ多彩な色糸を組み合わせることで生まれる精緻で美しい紋様は、装飾品としても高く評価されています。
商品概要・ご購入はこちら!
糸伍株式会社
クールシューレース
参考価格: ¥1,980(税込)
表面の凹凸を追求したほどけにくいクールシューレースは、異なる2色の糸で組み上げ、立体的で味わいのある印象に。14色(黒と白は単色)と豊富なカラーバリエーションを展開し、洋服やスニーカーに合わせて自由にコーディネートが楽しめる。シューレース幅は約6mm、長さは110、120、130cmの3種類を用意。
三重県四日市市
【Sochikusya】コヘッツイ HAJIME
古きよき自然素材のぬくもりを味わうポータブルかまど
![コヘッツイ HAJIME 1合[アルミ釜]](https://cuebic.co.jp/your_select/wp-content/uploads/2025/04/localcraft-mie-h010-w1200.jpg)
三重県四日市市にある左官職人集団「蒼築舎」が立ち上げたブランド「Sochikusya」。彼らが手がけるプロダクトの一つで、近年注目を集めているのがコヘッツイです。
その独特のネーミングは、関西地方でのかまどの呼称“へっつい”に、「公(おおやけ)の」を意味する接頭語“こ”を付けたことからきています。古くから受け継がれてきた左官技術、日本の食生活を支えてきたかまどの文化を後世に残したいという思いから誕生しました。
![コヘッツイ HAJIME 1合[アルミ釜]](https://cuebic.co.jp/your_select/wp-content/uploads/2025/04/localcraft-mie-h011-w1200.jpg)
日本のさまざまな地域では、多くのかまどが左官職人の手によってつくられていました。土やしっくいといった自然素材を使いこなす技術に加えて、通常は平面的な壁を塗る仕事であるのに対し、何面もある形や球体に塗るかまどづくりは非常に高度な技術が必要です。
このコヘッツイももちろん、左官職人が一つひとつ手づくりしたもの。地球や人にやさしい自然から採れた土とわらスサ・しっくいを使用し、自然乾燥のみで仕上げています。そのため気候の変化や製作した環境によってかまどの色みや風合いが変わりますが、それもまた手づくりならではの趣でしょう。

かまどはまき、炭、固形燃料など多彩な燃料が使用可能です。さらにかまど本体は1.8kg(1合サイズ)と軽量かつコンパクトで持ち運びしやすいので、現代の居住空間でもアウトドアシーンでも扱いやすく、土壁の風合いを気軽に味わうことができます。

加藤紀子さん
コンパクトな大きさで室内でも気軽に使うことができました。非日常感もあり、ふだんのごはんがさらにおいしく楽しく食べられます! 左官仕上げの手触りや質感も感じられ、文化を知り、ふれ、継承していくことを身近に取り入れることができる点も魅力的な商品です。キャンプなどでお米を炊いたりグリルしたりするのも楽しそう。
かまど・釜のカラーや素材は好みに合わせて選べる!
![コヘッツイ HAJIME 1合[アルミ釜]](https://cuebic.co.jp/your_select/wp-content/uploads/2025/04/localcraft-mie-h013-w1200.jpg)
コヘッツイは、インテリアや使用スタイルに応じて、釜のサイズや材質、かまどのカラーや素材感を自由に選ぶことができます。
まず、釜はアルミ釜と鋳物釜の2種類。軽くてさびにくく、扱いやすいアルミ釜は、熱伝導性が高いため短時間でごはんを炊き上げることができます。一方、鋳物釜は蓄熱保温性に優れ、熱がムラなく均一に伝わるため食材がよりおいしく仕上がります。また使えば使うほど油がなじみ、焦げ付きを防ぐ効果も。サイズは1〜3合から選べて、1合の釜でお茶碗2〜3杯分のごはんを炊くことが可能です。
![コヘッツイ HAJIME 1合[アルミ釜]](https://cuebic.co.jp/your_select/wp-content/uploads/2025/04/localcraft-mie-h014-w1200.jpg)
かまど本体のカラーは墨色と土色の2種類、質感はラフ仕上げとマット仕上げの2種類をラインアップ。上の写真は墨色ラフ仕上げで、凹凸感がシックに表現されたモダンなたたずまいです。そのほか土のナチュラルな風合いが味わえる土色ラフ仕上げ、品のある土色マット仕上げ、重厚感のある墨色マット仕上げと、インテリアや好みに合わせて自分らしいかまどを楽しむことができます。
料理の醍醐味とともに、食卓にぬくもりを
![コヘッツイ HAJIME 1合[アルミ釜]](https://cuebic.co.jp/your_select/wp-content/uploads/2025/04/localcraft-mie-h015-w1200.jpg)
さまざまな調理に応用できる汎用性の高さもコヘッツイの特徴の一つ。例えば釜の代わりに網を置いて魚や野菜を焼いたり、鉄板の上でチーズフォンデュをしてみたり、ダッチオーブンを使って薫製料理に挑戦してみたり。かまど一つあれば食の楽しみ方が一気に広がるうえ、コンロでの調理と違い、自ら火を操ることで料理本来の醍醐味(だいごみ)を味わうこともできます。
焼く、煮る、炊く。日本の食生活を支えてきたかまどを、現代の住環境や生活スタイルにマッチさせたコヘッツイは、きっと料理や食事本来の楽しさを思い出させてくれる存在となるはず。自然素材だからこそ感じられるぬくもり、家族や友人とそろって食卓を囲む特別な時間。そんなおいしいスパイスを添えた豊かな食生活を始めてみませんか?
商品概要・ご購入はこちら!
Sochikusya
コヘッツイ HAJIME 1合[アルミ釜]
参考価格: ¥25,300(税込)
画像:ブランド提供
初心者でも簡単に扱えるマルチかまど。自宅で使用・保管しやすいコンパクトサイズで、炊飯はもちろん、薫製やダッチオーブン、焼き網を使用した調理などマルチに対応する。また室外ではまき・炭・ガス缶、室内では固形燃料と、シーンに合わせて燃料も使い分けることが可能。受注生産のため注文後に製作。納期は注文から約2か月。
三重県四日市市
【スタジオノア】鬼おろし器 白
伝統の萬古焼の技術を継承したおろし器

スタジオノアは、四日市の伝統工芸である萬古焼の技術を継承しながら、現代的なデザインや機能性を追求する窯元として設立されました。四日市萬古焼の代表的な特徴である「耐熱陶器」の技術を生かし、じか火対応の土鍋やオーブン対応の器など幅広いアイテムを展開しています。

中でも人気なのが、鬼おろし器です。「女性でもそこまで力を入れず、すりおろしやすいものが欲しい」という声に応えるため開発に着手。より食材をすりおろしやすく、かつ丈夫で長く使えるようにとたどり着いたのが“釘を模した独特の形状”でした。
突起がやや鋭角でしっかりと立った独自の形状により、従来のおろし器より食材が引っかかりやすく、軽い力でもすりおろしやすくなっています。

また突起の高さや間隔にこだわることで、繊維をしっかり残した粗めのすりおろしが可能に。水分が出にくく、大根のみずみずしさやシャキシャキ感、自然な甘みを引き立てることができます。
突起の細かさと鋭さを実現するため、萬古焼の特性を生かしつつ、陶器に磁器土をブレンドしているのもポイント。非常に硬く、耐久性が高いため、細かな突起部分が欠けにくく、長く使用できます。

加藤紀子さん
自家栽培の大根で試した時に、セラミックなどではなく、陶器だからこその繊細さを感じました。日々料理をする身としては、おろした後にそのまま食卓に出せるという点は洗い物が減るのもうれしい(笑)。インテリアとしても食卓になじむデザインですてきです。小さな子どもの力でもおろせるので親子で楽しんでもよさそう!おろした大根は舌触りも良く、エアリーな食感でおいしく頂きました。
器を兼ねるデザイン性、手入れのしやすさも魅力

受け皿を兼ねた器としてシンプルでスタイリッシュにデザインされているので、すりおろした大根をそのまま食卓に出すこともできます。そのおかげで専用の食器は不要、洗いものも少なくすみます。
吸水性が低いため、汚れやにおいがつきにくく衛生的な点もメリット。上フタのおろし部分は水洗いで簡単にきれいになるうえ、食洗機にも対応しているので、忙しい朝の片付けも楽ちんです。

繊維をしっかり残して粗めにすりおろせる鬼おろし器は、大根はもちろん、長芋や人参、生姜など幅広い食材にも使えます。それぞれの風味や食感を引き立ててくれるので、焼き魚や鍋料理、冷奴など、さまざまな料理の付け合わせに重宝するでしょう。

大根おろしやすりおろし生姜など、脇役ながらメイン料理に奥行きをもたらしてくれる添え物は、あるとないとでは大きな違いです。ただ、用意するほんのひと手間がわずらわしくもある。そう感じていた人にとって、鬼おろし器はまさに救世主ではないでしょうか。
従来のおろし器より丈夫で使いやすく、より豊かな風味や食感が引き出せる。鬼おろし器を使って、ぜひ日々の食卓にこだわりと彩りを添えてみてください。
商品概要・ご購入はこちら!
スタジオノア
鬼おろし器 白
参考価格: ¥2,640(税込)
おろし部分の突起が鋭角で、大根や山芋など力を使わずともサクサクおろせる。食材の食感が楽しめるふんわりシャキシャキとした仕上がりで、本体はそのまま食器としても使用可能。電子レンジ、オーブン、食器洗浄機対応の便利な仕様は、強度と耐久性に優れる萬古焼ならでは。上フタのおろし部分は水洗いで簡単にきれいになるため、手入れも簡単。
加藤紀子さんが思う、三重県のものづくりのこれから

三重県といえば、伊勢神宮や伊賀忍者、松坂牛を思い浮かべる方が多く、それらも三重県の魅力ではありますが、古くから続くみそや酒づくり、今回紹介した伝統工芸を現代的にアップデートした3 つのアイテムなど、実はおもしろい人たちの手によってユニークなものづくりが盛んに行われています。
その技術は世界レベルですばらしいものがたくさんあるにもかかわらず、シャイな県民性が影響するのか、表立って発表されないケースが多い印象です。だからこそ、まだまだ世に知られていないすてきなものが秘められているエリアだとも思うので、少しずつ世の中の方たちに知っていただければいいなと思っています。
撮影/藤井由依 文/平野美紀子 編集/阿久澤慎吾、小野光梨(Roaster)
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