毛布のおすすめ10選！素材別の特徴や肌触りが良く軽くて暖かい注目商品を紹介

「冬でも暖かく眠れる、軽くて保温性に優れた毛布が欲しい」
「肌触りのいいおすすめの毛布が知りたい」

寒い冬の夜でも、暖かく包み込んでくれる毛布。引っ越しや買い替えのタイミングで新調したいと思っているけれど、さまざまな商品があるため、どれを選んだらいいのかわからない人もいるでしょう。

この記事では、寝具店「半ざむ」の代表で、毛布に詳しい佐保田篤さんに、毛布の選び方や毛布のお手入れ方法などについて聞きました。

また、佐保田さんのアドバイスをもとにyour SELECT.編集部が厳選したおすすめの毛布を10商品ご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

専門家が教える！

毛布を選ぶ前に知っておきたいこと

毛布を選ぶ前に知っておきたい素材や厚み、特殊加工などについて、寝具の専門家である佐保田さんに詳しく教えていただきました。

素材や厚み、特殊加工の違いを知っておくと、自分に合った毛布を選びやすい

素材によって肌触りや保温性、手入れのしやすさなどが異なる

毛布に使われているおもな素材には、天然素材の綿やウールやカシミヤ、化学繊維のポリエステルやアクリルなどがあります。

綿｜吸湿性が良く、自宅で洗濯できるのでお手入れが楽

綿は肌触りのいい天然素材です。吸湿性が良く汗などの水分を吸ってくれます。汚れても自宅の洗濯機で丸洗いできるのでメンテナンスが楽です。

ただし、放湿性が低いために吸収した寝汗が蒸発しきらず、朝方になると残った水分で冷えてしまうことがあります。そのため、冷え性の人は避けるか、布団の上に使用した方がいいでしょう。

自宅の洗濯機で洗えて水分を吸ってくれる綿は、お子さんのいる家庭で好まれている

価格帯は4000円〜1万5000円ほどです。汗をかきやすい小さなお子さん用のものやメンテナンスが楽な毛布が欲しい人におすすめです。

ウール｜汗を熱に変える効果があり、保温性が高い

ウールは羊の毛を利用した天然素材です。「湿潤熱」といって汗を熱に変えてくれる効果があるため保温性が高いです。

フェルトのような肌触りで、チクチクすると感じる人もいます。肌触りが気になる人は羽毛布団の上にかけて使うといいでしょう。羽毛布団内の熱を逃がさないので、しっかりと暖かいです。

ウールは保温性が高く、羽毛布団の上にかけて使用するのがおすすめ

価格帯は1〜5万円ほどです。お手入れはドライクリーニングが基本です。

カシミヤ｜上質で肌触りが良く、吸放湿性に優れる

カシミヤは天然素材で肌触りが良く、吸放湿性のある上質な高級素材です。ウールと同様に湿潤熱があり暖かいことも特徴です。お手入れは基本的にドライクリーニングですが、中には自宅で洗えるカシミヤ毛布もあります。

価格帯は3～100万円ほどです。カシミヤは薄ければ薄いほど、細く柔らかい糸を使用していて高価になります。

デリケート肌の人、高くても品質のいい毛布を求めている人におすすめです。

質のいい毛布が欲しいなら、カシミヤがおすすめ

注意点としては、カシミヤは輸入量より販売量の方が多いといわれていて、カシミヤ製とうたっていても、ほかの繊維が混ざっていることもあります。品質が確かなものを購入したいなら、トレーサビリティ（※）が明らかなカシミヤ毛布を選びましょう。

※トレーサビリティとは、誰がどのようにつくった製品か追跡可能な状態になっていること

ポリエステル（マイクロファイバー）｜手頃な価格で保温性が高い

ポリエステルは化学繊維で肌触りがいいです。染色性能が良く、さまざまな色合いの毛布があります。安価で毛布としてはもっとも流通している素材です。

（ポリエステル毛布）
もっとも流通している毛布の素材はポリエステル

静電気が起きやすい点はデメリットです。また、触れている肌の油分を奪ってしまうので、乾燥肌や肌の弱い人にはおすすめしません。

価格帯は1000円〜1万円ほどです。安価で暖かい毛布が欲しい人におすすめです。

アクリル｜耐久性が高く、重みがあり暖かい

　

アクリルは耐久性の高さが特徴

アクリルは化学繊維で国産のものが多いのが特徴です。繊維が太く、ツバキオイルやローズオイルで加工されていて、なめらかな肌触りに仕上げられているものが多いです。

同じ化学繊維のポリエステルと比較すると毛がきちんと立っているので絡みにくく、耐久性もあります。
重みがあり暖かいですが、吸湿性や速乾性が低いので湿気がこもりやすいのが欠点です。価格帯は4000円～3万円ほどです。

ちょうどいい毛布の厚みは、室内環境や一緒に使用する寝具によって異なる

毛布は厚みがあるほど断熱性が高まり暖かいです。2枚合わせになっている毛布は厚みが2倍なのでしっかりと暖まります。2枚合わせの毛布は、ポリエステルやアクリル素材のものが多いです。ただし、厚いほど良いというわけではなく、適切な毛布の厚みは寝室の環境や一緒に使用する寝具によって異なります。

例えば、就寝時に暖房をつけていたり、暖かい地域にお住まいなら、冬でもそれほど寒くないため分厚い毛布は必要ないでしょう。2枚合わせのものを選ぶと暑くて睡眠の質の低下につながる可能性もあります。
逆に、暖房をつけず寝室が冷えている環境なら、2枚合わせの分厚い毛布を選ぶといいでしょう。

寝室が暖かい場合は、分厚い毛布は必要ない

また、ベッドを使っているのか、それとも床に敷き布団を敷いているのかによっても感じる寒さは違います。冷たい空気は下にいくので、敷き布団を使っている場合は分厚い毛布を使った方がよく、高さのあるベッドなら寒さを感じにくく、厚みのある毛布が必要ないこともあります。

重さは2kg以下が目安！ 適度な重みは安心効果も

毛布の重さに関しては、重すぎると体が拘束される感じがあり寝返りも打ちづらくなります。重くても2kgくらいが一般的ですが、重たい毛布の方が安心する人もいて好みが分かれるところです。
不眠症の人向けに7～8kgくらいの重い毛布が販売されていて話題になりました。不眠症は肌に少し圧をかけた方がリラックスして入眠しやすいと科学的にも証明されています。

軽いものは寝返りが打ちやすい。ただし、重い方がリラックスして入眠しやすくなる場合も

アクリル素材は静電気防止加工がされているかをチェック

毛布によって、防ダニや防菌防臭などの特殊加工をしているものがあります。おもな特殊加工と機能は以下のとおりです。

防ダニ	ダニの忌避効果がある薬剤を付着させたり、繊維に練り込んだりしてダニを寄せつけない
防菌防臭	抗菌剤を繊維に塗り、においの原因となる菌の増殖を抑えて防臭する。光触媒を使用して、日光に当たると菌が不活性化するものもある
静電気防止	静電気が発生しにくくする。アクリル素材のものに多い

防ダニは、ダニ避け効果のある薬剤を繊維に付着させたり、練り込んだりすることで、ダニが寄ってきたり、増殖したりするのを防ぎます。ダニはカビもエサにしているので、防菌加工もされていればダニも発生しにくいなど、それぞれの特殊加工に相乗効果があります。

静電気が起きやすいアクリルの毛布などには、静電気防止加工がされていることが多いです。ただ、静電気防止加工がされていても静電気がまったく起きないわけではありません。静電気が起きるのは乾燥が原因になっていることがあるため、加湿器を使うなどして部屋の湿度が下がらないようにすることで、静電気をより発生しにくくできます。

「ダニや菌が気になる人は、特殊加工についても確認しておきましょう」と佐保田さん

おすすめの毛布10選

佐保田さんに教えていただいた選び方をもとに、your SELECT.編集部が厳選したおすすめの毛布を、重視するポイント別にご紹介します。

気になる内容をクリック

• 肌への優しさを重視する人におすすめの毛布3選
• 暖かさを重視したい人におすすめの毛布4選
• 使いやすさ重視の方におすすめの毛布3選

※価格と重さはすべてシングルサイズのものを表記

肌への優しさを重視する人におすすめの毛布3選

敏感肌などの理由から、肌に負担のない毛布を選びたい人もいるでしょう。そのような方向けに、肌触りがよい天然素材の綿やカシミヤの毛布を選びました。

創業70年以上の老舗メーカーである三井毛織の綿100％の毛布です。希少なエジプト超長綿を使用していて、肌触りと保温性に優れた毛布です。敏感肌の人におすすめです。両親や目上の人へのプレゼントにも喜ばれるでしょう。手洗いなら自宅での洗濯も可能なので、お手入れしやすいです。

暖かさを重視したい人におすすめの毛布4選

保温性が高く、冬でも暖かいおすすめの毛布4選です。2枚合わせのものや、重さがあって保温性が高いものなどを選びました。

使いやすさ重視の方におすすめの毛布3選

軽くて洗濯がしやすく、しっかりと保温性があるなど、使いやすさを重視して毛布を選びたい方におすすめの3選をご紹介します。ポリエステル素材の毛布を中心に選びました。

寝具のプロが教える！ 毛布を長持ちさせるためのお手入れ方法と保管時の注意点

毛布を洗う頻度や洗濯後の乾かし方、収納時の注意点など、毛布を長く使うためのポイントについて佐保田さんにお聞きしました。

「毛布の正しいお手入れ方法を知っていると、長持ちしやすくなります」と佐保田さん

洗濯は使い始めと使い終わりの時期に必ず行う

毛布は少なくとも使いはじめと使い終わりの時期に洗うことをおすすめします。

ダニが一番増えるのが8月で、ダニのフンや死骸などによってアレルギーが出やすくなるのが10月といわれています。ちょうど毛布を出し始める時期です。また、皮脂や汗がついたままになっていると、繊維が硬くなって傷んでしまうので、シーズン終わりに毛布をしまうときにも洗いましょう。

毛布はこまめに洗って汚れをとっておく方が長持ちする

毛布はあまり洗わない方が長持ちすると思う人がいるかもしれませんが、定期的に洗濯して汚れを取っておいた方が傷みにくいです。

アレルギー体質の人なら1週間に1回洗ってもいいくらいです。頻繁に洗濯が難しい場合は、掃除機をかけるだけでもダニアレルギーの原因となるダニアレルゲンが減少します。

自宅の洗濯機で洗えるかは素材によって違います。綿、ポリエステル、アクリルは洗濯機で洗えます。「ネット使用」など商品ごとに違いがありますので、洗濯表示をよく確認して洗濯しましょう。ウールやカシミヤは基本的にはドライクリーニングに出す必要があります。

また、毛布をより長持ちさせるには、洗濯後に濡れたままの状態でブラッシングしてから干すようにするといいでしょう。毛羽がしっかり立つので毛布の暖かさや肌触りを維持するのにも役立ちますし、気持ちよく使えます。

毛布は陰干しだと傷みにくい！ M字に干すのがポイント

毛布を乾かすときは陰干しにした方が傷みにくいです。アクリルやポリエステル素材の毛布は、乾燥機も使えることが多いです。

干し方としては、物干しざおを2本使ってM字に干すのがおすすめです。M字干しをすると、すべての面に風が当たりやすくなるため早く乾きます。

M字干しをすると、乾燥時間が早い

収納袋は通気性の良いものを選び、防虫剤や乾燥剤を一緒に入れる

布団圧縮袋を使えば、カビが発生しにくい

ダニやカビは湿気のあるところを好むので、毛布を収納するときは防虫剤や乾燥材を一緒に入れておくようにしましょう。布団袋にしまう場合はビニール素材ではなく、　通気性の良い不織布のものを選びましょう。

柔らかい毛布やボリュームのある毛布はつぶれてしまうのでおすすめしませんが、それ以外の毛布は防臭や防ダニの機能が付属している布団圧縮袋を使うのもおすすめです。真空状態になるためカビが発生しにくいです。

毛布に関するQ&A

最後に、毛布に関するよくある質問について、佐保田さんに答えていただきました。

「毛布の買い替えタイミングの目安は5年ほどです」と佐保田さん

Q.毛布は羽毛布団の上と下どちらにかけるといい？

A. 毛布は基本的に羽毛布団の上にかけることをおすすめします。羽毛布団はたくさんの空気を含んでいるので体温からの熱で暖かい層をつくります。そのため、暖かい空気が逃げないように羽毛布団の上に毛布をかけると暖かさが保てます。

羽毛布団の下に毛布を入れると、布団に入りたてのときは暖かくていいのですが、汗で蒸れて暑くなってきてしまい寝冷えにもつながります。

ただし、カシミヤやウール素材は湿潤熱があるので羽毛布団の下に入れても暖かいです。ウール製の毛布の中には肌触りがよくないものもあるので、羽毛布団の下に入れると気になる人もいるかもしれません。そういった場合は、掛け布団の上に使うことをおすすめします。

Q.毛布の買い替えタイミングは？

A. 毛布の表面の毛がペタッと寝てきたら買い替えのタイミングです。毛布は毛が立たなくなると保温効果が落ちるからです。お手入れをきちんとしている人は長く使えると思いますが、肌に触れているものなので5年くらい使ったら買い替えをおすすめします。

Q.毛布の処分方法は？

A.毛布を処分する場合は、燃えるゴミに出すか、もしくは粗大ごみとして処分する方法があります。燃えるゴミに出す場合、1辺の長さが30cm以下である必要があるので、毛布を洋裁ばさみなどで切ってサイズを小さくする必要があります。毛布を切る場合は中から綿ぼこりが出てくるので、ダニやハウスダストのアレルギーに注意しましょう。

粗大ごみに出す場合は、お住いの自治体に事前に申請したうえで粗大ごみ券を購入し、申し込んだ日に出しましょう。

毛布のAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは「毛布」の売れ筋ランキングを確認できます。迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみるとよいでしょう。

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まとめ

毛布にはさまざまな素材があり、保温性や肌触り、価格帯が異なります。布団の厚さは、寝室の環境や使っている寝具などによって適切なものが違います。毛布の重さは2kg以下が一般的です。重い毛布の方が落ち着く人や室内が寒い場合は、重みがあって厚みのある2枚合わせの毛布を選んでもいいでしょう。

この記事を参考にして、自分に合った毛布を探してみてください。