美顔器のおすすめ人気モデル9選！美顔器60台所有の美容編集者が肌悩み別の選び方を徹底解説

顔のさまざまな部分に現れる肌悩みの対策に、エステや美容医療より手軽で継続しやすいと人気の家庭用美顔器。日々のスキンケアに取り入れる人も増えていますが、機能や価格もさまざまでどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

今回は美顔器を60台以上所有している美容編集者の吉田瑞穂さんが、肌悩み別の美顔器の選び方を徹底解説！　吉田さんおすすめの美顔器9選や皮膚科医による美顔器の正しい使い方、注意点も解説します。

※リフトケア…引き上げるように動かすこと

※リフトケア…引き上げるように動かすこと

美顔器の種類と効果とは？

一口に美顔器といってもいろいろな種類があります。それぞれの違いを説明します。

美顔器は大きく分けて、美容医療で使う医療機器と家庭用美顔器に分けられます。 家庭用美顔器には手動のかっさや美顔ローラーなども含まれますが、電動の美顔器に絞るとリフトケア※、導入、毛穴ケア、美白・トーンアップの4つの用途に分類されます。この記事で紹介するのは中でも人気の高い、家庭用美顔器（電動）のリフトケア※美顔器と導入美顔器です。そのしくみと効果についてご紹介します。

※リフトケア…引き上げるように動かすこと

リフトケア※美顔器のしくみと効果

リフトケア※美顔器によるアプローチ方法はおもに2つあります。一つは電気的な刺激で肌を引き締める、もう一つは「肌の深部」に熱を与えて温める方法です。

※リフトケア…引き上げるように動かすこと

電気刺激による「EMS」や、高周波によって肌に熱を発生させる「RF」、微弱電流で筋肉の周辺にアプローチする「マイクロカレント」、光エネルギーを与える「LED」、振動を与える「超音波」などがあります。肌の土台となる皮膚をケアできるように、複数の機能が搭載されているものが増えています。

導入美顔器のしくみと効果

導入美顔器は微弱な電流を流したり、成分をイオン化させて浸透※させやすくします。肌の表面はプラスのイオンによって酸性に、内部はマイナスのイオンによってアルカリ性に保たれており、反発しあうことで外部からの異物侵入を防ぐ電気の膜（バリアゾーン）を形成しています。イオン導入でマイナスの電流を流すと角層と顆粒層が中性になり反発が弱まるので、化粧水などが浸透※しやすくなります。

※浸透…角質層まで

美顔器のスペシャリストが教える！ 美顔器の選び方

数々の美顔器を試し、ご自身でも目的によって使い分けているという吉田さんに美顔器を選ぶときのポイント、注意点を教えていただきました。

スペックはもちろん、使っていて「気持ちいいこと」も大切なポイント

リフトケア※美顔器の選び方

刺激や温かさは人によって感じ方が違うのでレベルを調整できるものが安心

エイジングサインにはさまざまな要因があるので、リフトケア※美顔器もそれに対応できるように複数の機能が搭載されています。特に「ここが気になる」という肌悩みがはっきりしている方はメインの機能や出力の強さなどをチェックして、自分の肌悩みに特化しているものを選びましょう。
たとえば、目元や口元が気になるという場合は、筋肉の引き締めが大切なのでEMSなどの筋肉にアプローチする機能がメインになっているものを選びます。肌のハリ・弾力の低下を感じている場合には、RFなどの熱を発生させる機能を備え、モードの切り替えやレベルを変更できる美顔器だと手ごたえを感じやすいでしょう。

また、リフトケア※美顔器は、ヘッドの形状もポイントです。各社ともにEMSやRFなどのリフトケア※の基本的な機能をより高めるために、さまざまな工夫をしています。例えば凹凸をつけて「密着して肌を引き上げやすい※」ように設計されたものや、複数の電極板を配置したワイドタイプで「一度に広範囲をカバーできる」ものがあります。「小さめヘッドで小回りが利く形」など、それぞれに特徴があるので、ケアしたい部位、目的に合わせて選ぶのもおすすめです。

肌に直接当たるヘッド部分も重要。写真左より、電極板が複数配置されて広範囲をカバーできる「ワイド型」、肌を引き上げやすい※「波型」、LEDなどの光が届きやすい形状のものなどさまざま

※リフトケア…引き上げるように動かすこと
※肌を引き上げやすい…動作としての引き上げ

導入美顔器の選び方

導入美顔器は即効性よりも継続が大切。週に2～3回使用するのがおすすめ

導入美顔器は、ふだんのスキンケアの一部に組み込んで継続することが大切なので使いやすいものを選ぶことが大切です。

たとえば、肌に押し当てる面が小さいと細かく動かす必要があり、摩擦のリスクがあるほか、時間もかかるので、ある程度の大きさがあると時短になり継続しやすいと思います。また、専用の美容液が不要なものの方がランニングコストがかかりません。
さらに、RFなどの「温める」機能や、振動を与える「超音波」などの機能があるとよりおすすめです。

サイズや機能、操作性も要チェック

美顔器は継続して使用することが大切。高価な美顔器を購入しても使い方が複雑だったり、重すぎたりすると途中で使わなくなってしまうことがあります。

ボタンも少なく、シンプルな操作で使えるものがおすすめ

たとえば、ハンディタイプなら全長20cmくらいまで、重さは200g程度、充電機能を搭載しているなど、使いやすいサイズであることは重要です。日常的に使えるように、多機能でもシンプルな操作で直感的に使えるものが便利です。さらに目につく場所に置いても気にならないスタイリッシュなデザインかどうかもポイントです。

ハンディタイプは充電式、コードレスで使えるものが主流

ボディ用と違ってお風呂場で使うのが必須ではないので、防水機能はなくても生活防水仕様であれば問題ないでしょう。
また、機能についてはエビデンスがあるか検索してみる、商品レビューをチェックしてみるなど、下調べをしっかりすることも大切です。

美顔器のスペシャリストのお墨付き！ おすすめの美顔器9選

数々の美顔器を試してきた吉田さんに、「リフトケア※美顔器」の中で、特にすっきり感や肌の引き締まりが感じられるものと、「導入美顔器」の中で、一緒に使う化粧品の浸透感がグッと高まるものを、おすすめとしてご紹介いただきました。

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• 【もたつきが気になる人に】リフトケア美顔器のおすすめ5選
• 【こじわや乾燥が気になる人に】導入美顔器のおすすめ4選

※リフトケア…引き上げるように動かすこと

【もたつきが気になる人に】リフトケア※美顔器のおすすめ5選

リフトケア※美顔器は「顔がすっきりした」「目元がはっきりした」など手ごたえを感じやすいのが魅力。使い続けることでもたつきの防止なども期待できます。

※リフトケア…引き上げるように動かすこと

エイジングケア※に効果のあるRF、EMS、LED、イオン4つのモードを搭載。美容クリニックと同等レベルの出力のRFや、収縮と弛緩（しかん）を繰り返すもの、収縮が続くもの、2つの波形を組み合わせたEMSなど1回の使用でも満足度の高い美顔器です。フラットで顔にフィットしやすいD型のヘッド、波型で肌にひっかかりやすく持ち上げやすい波型の電極板で効率よくRFを伝えます。

※エイジングケア…年齢に応じた機器を使った肌ケアのこと

凹凸のある波型のプレートは肌をとらえやすく、引き上げるように動かすリフトケア※がしやすい
※リフトケア…引き上げるように動かすこと

電極が波型で肌を引き上げやすく、目元などもケアしやすいD型ヘッド

RF、EMS、LED、イオン4つのモードを組み合わせて　表情筋ケア、肌を温めて引き締める温感ケア、デリケートな目元にも使えるアイケアモード、化粧水などが浸透※しやすくなるモイストモードなどがあり、気になる部分、お悩みに合わせて使い分けることができます。

※浸透…角質層まで

4つのモードやレベルの切り替えもボタン一つで行える操作性の良さも魅力

吉田さんは2週間に1回のスペシャルケアとして使用することが多いそう

3つの高周波が一度に出力される“VECH”という独自の複合高周波と、それを角質層の隅々にまで届けるように配置された10個の高伝導プローブによって、表情筋にしっかりと刺激を与えます。大小のヘッドがあるので、大きい面で全体をケアした後に小さい面では目元、口元、ほうれい線まわりをケアするなどの使い方も。ヘッド部分にはチタンを使用しているので劣化しにくく導電性の高さをキープできます。

RFとEMSを同時に流すことで肌の弾力やハリなどのコンディションを底上げする「マグネティック RF モード」や化粧水などを浸透させやすくする「ガルバニック EP モード」を搭載。3つのボールが筋肉に働きかけてほぐしながらケアし、さらに独自技術である磁気を帯びた電極経由で通電することで全体の効果を底上げします。

医療機器メーカー開発の美顔器で機能はRFのみのシンプル設計。RFはクリニックで受ける施術の1/15のパワーがあり、角質層の深い部分までアプローチできます。 ケア中にお肌にとって最適な温度になるとランプが青から緑に変わってお知らせする機能もあり、正しくお手入れできているかが確認できます。そのほか使用時間4分で自動的に電源がオフになり、皮膚の温度が42℃以上になった場合にはRFが自動で停止するなど安全機能も充実しています。

美顔ローラーにEMSの機能を加えることで、筋肉にも刺激を与えることができます。エステティシャンの手の動きを再現したトルネードローラーは、うねりのある変則的な動きで肌をしっかりつかみながらケア。従来のEMSに比べ広い周波数域（同社比較）を使用しているのも特徴です。

【こじわ※や乾燥が気になる人に】導入美顔器のおすすめ4選

導入美顔器は、うるおい不足やくすみ※のケアに効果的なので、継続しやすいことが重要。使いやすくコストパフォーマンスに優れたものを中心に紹介します。

※こじわ…乾燥による

アイロンのような形のトリートメント面は人間工学に基づいて設計されており、頬に手を当てるような感覚でやさしくケアできます。さらに肌に密着するトリートメント面積が同社シリーズで最大サイズになったことで、両頬なら3分でお手入れが終了。年齢が出やすい手や首のケアにも最適です。また、リラックス効果があるとされる「1/f」のゆらぎを参考にした振動をつくり出すことで心地よくケアができます。

トリートメント面をわずかに湾曲させることで肌への密着度を高めています

（左）ジェルはそのまま、（右）化粧水などはコットンに含ませてから専用のリングで固定して使用

（左）プラスボタンはトラネキサム酸やアミノ酸、（右）マイナスボタンはビタミンCやプラセンタなど導入する美容液成分によって切り替えることで浸透※しやすくなる
※浸透…角質層まで

年齢が出やすい手や首のケアにも最適

持ち手の部分が手になじむように計算されたデザインやイオン導入の際に使うコットンを挟む部分がマグネットでストレスなくはめられるなど、細部まで使いやすさにこだわっています。汚れを取り除いた後に化粧水などを浸透※させてからマイクロカレントやRFで肌を整えるという3ステップのお手入れが1日5分で完了。スキマ時間でケアできます。赤・黄・青と3色のLEDが搭載されているので肌の状態に合わせたケアができます。

※角質層まで

汚れを落とすクリーンモード（導出）、化粧水などを浸透※しやすくさせるモイストモード（導入）、肌を引き締めるクールモードの3ステップで肌を整えます。電気でアプローチするヤーマン独自の「パルス導入」によって化粧水などが浸透※しやすくなっています。引き締めが期待できる「青色LED」も搭載されています。

※浸透…角質層まで

表情筋にアプローチしながら同時にイオン導入もできる美顔器。口元や頬など気になる部分に効果的に刺激を与える12分間のEMSプログラムで引き締めながら、化粧水などを入れ込むことができます。EMSのコントローラーは取り外しできるのでマスクは水洗いやネットに入れて洗濯することができ、衛生的です。

導入美顔器ではめずらしいマスク型。つけるだけの手軽さは魅力

皮膚科医が教える美顔器の基礎知識

美顔器を使うときの一般的な注意点や使い方を、美容クリニック「S Clinic Yokohama」の院長で美容皮膚科医の篠田令奈先生にお聞きしました。

こんな使い方はNG！美顔器の注意点

肌のケアはしたいけれどエステやクリニックに通う時間がない、痛みや熱さを伴う治療に抵抗あるという人でも使うことができるのが、家庭用美顔器の利点です。

美顔器を強い力で押し当てる、同じ場所を何度もグリグリするなどの使い方は避けてください。「摩擦」は肌にダメージを与えるので、シミや肝斑（かんばん）などの色素沈着が悪化してしまう可能性があります。そして、海外製の美顔器の場合、日本人の皮膚に合わない（出力が強すぎる）こともあるので注意が必要です。取扱説明書などで事前に確認した方が安心です。また、レーザーやフォトなどクリニックの治療と併用する場合には、治療から数日空けて使用してください。糸リフトなどリフトアップ系の施術の場合は「いつから使っていいのか」医師に相談してから使いましょう。

美顔器のスペシャリストが使い方・選び方のお悩みを解決

吉田さんがこれから美顔器を購入する人に向けて使用頻度や時間帯など気になる疑問に答えます。

美顔器の使用歴は20年以上という吉田さん。多忙につき使う頻度は週に1～2回程度だとか

Q.美顔器はいつ使うのが効果的？

A. 基本的には自分が使いやすいタイミングで問題ありませんが、個人的なおすすめは朝。メイク前に使うと引き締まって、メイクのノリも良くなり夕方以降の「お疲れ顔」の予防にもなります。

Q.どれくらいの期間使うと効果を感じられる？

A. リフトケア※美顔器は1～2週間で「すっきりした」とか「引き締まった」と感じる人が多いようです。導入美顔器は保湿力を高めることで肌が整ってくるので、「何となく良くなってきた」と感じるには1ヶ月程度はかかると思います。使い方の注意点としては、1ヵ所につき数秒は置いておくこと。下から上へという意識でずっと動かしている人も多いのですが、熱を与えたり、化粧水などを浸透※させるため一定の時間は同じ場所に置いておくことが必要です。NEWAリフト＋など「クルクル動かす」という使用法が定められているものもあります。

※リフトケア…引き上げるように動かすこと

激しく動かしながらではなく、ポイントポイントに置くようにゆっくり動して

Q.複数の機種を併用しても大丈夫？

A. リフト系、導入系、トーンアップ系など目的が違うものであれば併用することで総合的にケアできます。ただし、使いすぎは肌に負担をかけるので複数の美顔器を使う場合は、それぞれ週1回程度にしておくのが安心です。

吉田さんもその日の肌状態によって使い分けているとか

Q.専用ジェルや化粧水の購入は必要？

A. ふだん使っている化粧水などで代用できるのであれば購入しなくていいと思います。ただ、油分のあるものを使うと故障の原因になる機器もあるので、どんな成分が入っているのか確認してから使うようにしましょう。

専用の化粧品を使うことでスキンケアの効果がアップする利点もあります

Q.最新機種の方が効果が高いの？

A. 各社とも研究開発に力を入れているので、最新機種の機能性が高い傾向にあります。ただ、美顔器は使いやすさが重要なので、新しいものを購入して操作が複雑で結局使わなくなってしまったというのでは意味がありません。自分が気に入っているものがあれば、必ずしも買い替える必要はないと思います。

美顔器のAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは美顔器の人気商品をランキングで紹介しています。どれを買おうか迷ったときには、以下のランキングを参考にしてみるのもおすすめです。

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まとめ

今回は美顔器スペシャリストの吉田さんに悩みに合わせた美顔器の選び方、使い方をお聞きしました。継続して使うことで肌が整ってくるので使いやすく、毎日のケアに取り入れやすいことが大切です。
ぜひ、この記事を参考に自分にぴったりの美顔器を見つけてください。