ナイトキャップおすすめ13選！毛髪診断士が美髪へ導く商品の選び方を解説

「美髪を育むおすすめのナイトキャップが知りたい」
「ロングヘアでも使いやすいナイトキャップはある？」

湿気の多い時期や乾燥する季節に起こる髪の広がりやパサつきなど、髪の毛の悩みは尽きないもの。手軽にヘアケアできるアイテムが欲しいと思っている人も多いのではないでしょうか。そんな中注目されているのが、寝ている間にヘアケアできるナイトキャップです。形はリボンタイプやゴムタイプ、素材はシルクやコットンなど種類が多く、自分に合っているのはどれか、お手入れはどうしたらいいのかなど疑問はさまざま。
そんなナイトキャップを選ぶ際は、以下のポイントに注目してみましょう。

今回は、毛髪診断士の齊藤あきさんにナイトキャップの正しいかぶり方や使用の効果などを伺いました。your SELECT.編集部が選んだおすすめのナイトキャップとともに、ぜひ参考にしてみてください。

はじめに、ナイトキャップとは何か、どのような効果があるのか、ナイトキャップを購入する前に知っておきたいことを毛髪診断士の齊藤あきさんに伺いました。

1. ナイトキャップは就寝中の髪を美髪に導くヘアケアアイテム

「ナイトキャップは頭皮を乾燥から守り、汗を吸い取ることで髪の毛のべたつきを防ぎます」と齊藤さん

ナイトキャップとはその名のとおり、寝ている間にかぶる帽子のことをいいます。
家の中でかぶるものなので、日差しよけのつばはなく、寝返りを打っても髪が乱れにくいよう、頭部にフィットするつくりになっています。

実は、睡眠中に寝返りを打つと、そのたびに髪同士や髪と寝具がこすれ合い、髪の表面を覆うキューティクルが、剝がれる恐れがあるのです。その結果、髪がパサつきがちになり、まとまりにくくなります。ナイトキャップをかぶることで、髪・頭皮を摩擦によるダメージや乾燥から守ることが期待できます。

また、髪の絡まりを防ぎ、寝ぐせを予防することもできるため、朝のスタイリングの時間を短縮したいと考えている方にもおすすめです。直しづらい前髪などの寝ぐせもつきにくく、ブローすることで簡単にスタイリングできます。

2. 頭のサイズ・髪の長さによって3つのタイプから選ぼう

「自身のサイズに合わせやすいのがリボンタイプです」と齊藤さん

ナイトキャップには、おもにリボンタイプとゴムタイプ、ロングタイプの3つのタイプがあります。各タイプの特徴を理解し、自分の頭のサイズや髪の長さにフィットするものを選びましょう。

リボンタイプはサイズが選べるものが多く、ショート・ボブ・ミディアムヘアの人はMサイズで問題ありませんが、ロングヘアの人や髪のボリュームが多い人、剛毛の人は、髪の毛がきちんと収まるLサイズがおすすめです。

ゴムタイプはかぶり口に伸縮性があるためサイズが1つ（フリーサイズ）のことが多いです。ロングヘアの人は、髪の毛が入りきらなかったり、キャップの中で折れてしまったりする場合があるため、ショートヘアからミディアムヘアの人におすすめです。かぶり口のゴムは、締め付けなどを感じやすいので、口コミなどで使用感を調べるのも一つの手段でしょう。

ミディアム～ロングヘアの人でナイトキャップの中で髪の毛が折れて寝ぐせがつくのが、心配な人はロングタイプを選ぶと間違いないでしょう。髪の毛がまっすぐ入る形状なので安心です。

ゴムタイプは、かぶり口の締め付けが気になる場合があるので、口コミサイトなどで使用感をチェックしてみるのもいい

3. 美髪ケアを重視するならシルク、使いやすさで選ぶならコットンがおすすめ

ナイトキャップの素材はおもにシルクとコットンの2種類です。それぞれ効果や使いやすさが異なるため、以下のメリット・デメリットを参考に、自分にぴったりの素材を選んでみてください。

「化学繊維の製品もありますが、効果や使い勝手を考慮するとシルクかコットンの2択になります」と齊藤さん

素材	シルク	コットン
メリット	・滑らかな肌触りで肌への負担が少ない ・汗を吸収、放散するため蒸れにくい ・保湿性に優れているため乾燥しにくく、静電気が起こりにくい ・髪が潤いやすく傷みやパサつきを抑えやすい	・ふんわりと柔らかい肌触り ・吸水性、通気性に優れ、汗を吸収しやすい ・シルクと比べて手入れがしやすく長持ちする ・デザインの種類が豊富
デメリット	・水に弱くシミになりやすい ・生地が薄く繊細で傷つきやすい	・シルクと比べると保湿効果は薄い ・何度も洗濯をしているうちに縮むことがある
向いている人	美髪ケアを重視する人	使いやすさを重視する人

美髪に導くためのケアを重視するなら、断然シルク素材がおすすめです。シルクは保湿性に優れていることから乾燥しにくく、静電気が起こりにくいのが特徴です。よって、髪が潤い、髪のダメージやパサつきを抑えることができます。ただし、水に弱く汗などの水分が付着したまま放置するとシミになりやすいため、こまめに手洗いすることや、生地自体が薄く傷がつきやすいためていねいに扱うことが求められます。

一方で、コットンは、水に強く洗濯機で丸洗いできる製品が主流で、手入れをするのがラク。デイリー使いとして気軽に使用したいならコットンがおすすめです。シルクほどの保湿力はないため、乾燥対策やヘアケアを主目的に使用する場合はシルクに軍配が上がりますが、手洗いで大切に使えば長く愛用することもできます。

シルクは手洗い必須で面倒に感じるが、例えば入浴時にトリートメントの待ち時間を利用してササッと洗うなど工夫するといい

数あるナイトキャップの中から、齊藤さんのアドバイスをもとに、おすすめのナイトキャップを紹介します。

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• リボンタイプのおすすめ4選
• ゴムタイプのおすすめ4選
• ロングタイプのおすすめ5選

リボンタイプのおすすめ4選

リボンタイプでおすすめのナイトキャップを紹介します。

シルクは絹糸の品質によって2A～6Aの等級が割り振られています。こちらの商品は6Aクラスで、軽やかで優しい肌触りの19匁（もんめ）シルクを採用。リボンタイプながら背面のみゴムが入っているため、頭部にフィットしやすく、それでいておでこに跡がつく心配はありません。MサイズとLサイズがあり、髪の長さやボリュームに合わせて最適なサイズを選べることもポイント。付属の木製コームでよくとかしてから着用しましょう。

こちらも6Aランクの19匁シルクを採用しており、軽く柔らかな質感。M・Lサイズの2サイズ展開で自分に合う大きさを選びやすいこと、結びひもにプラスして背面のみゴムが入っているため、髪の量や頭囲に合わせてサイズ調整がしやすいこともポイントです。やや深めのデザインで髪を中に入れやすく、脱げにくいつくりも特徴。付属の木製ブラシでとかしてからかぶれば、トリートメント後のような滑らかな髪に仕上がります。

6Aランク・19匁のシルク製。枕との摩擦を防ぎ、髪や頭皮の保湿効果を期待できます。リボンを前で結ぶタイプのため簡単にかぶることができ、仰向けになったときにリボンが首元に当たる心配もありません。13色の豊富なカラーバリエーションとMとLの2サイズがあり、自分の好みや髪の長さ・量に合ったものを選べることもポイントです。

ゴムタイプの締め付けが苦手な方でも使いやすい、おでこでリボンを結ぶタイプのナイトキャップです。耳を入れて深くかぶり、おでこの下の方で結ぶとより外れにくく、朝まで快適に着用が可能。シルクの効果により摩擦を軽減し、寝ぐせを抑えます。シンプルなデザインで、ナイトキャップのフェミニンな雰囲気が苦手な方にも使いやすい製品です。

ゴムタイプのおすすめ4選

続いて、ゴムタイプでおすすめのナイトキャップを紹介します。

夏場でもサラリとした肌触りで快適な、シルク100%の製品です。かぶり口に一周ゴムが入っていることで髪をしっかりと包むことができ、翌朝まで脱げにくいつくり。頭囲50～60cmの方ならフィットします。淡いピンクにライトブルーのリボンがアクセントのフェミニンなデザインも特徴。シルクの薄い繊細な生地のため、手洗いで大切に扱いましょう。

6Aランク天然シルク製で、19匁の柔らかな生地はシルク特有の光沢や滑らかな質感。吸湿性や放湿性、通気性といった機能性もあわせもち、髪と頭皮の乾燥を抑えて髪のキューティクルを守ってくれることが期待できます。豊富なカラーラインアップも魅力。同ブランドでシルクのパジャマや枕カバーなど寝具も購入でき、ライン使いもおすすめです。

長年の研究により、眠り心地にこだわったナイトウェアを数多く手掛けるワコールによるシルクサテン素材のナイトキャップ。シルクならではの上品な光沢や優れた吸湿・吸水性、放湿性といった機能はもちろん、ロングヘアがすっぽりと収まる大きめサイズで髪の長さを問わず利用できます。レースをあしらった繊細なデザインも特徴的です。

柔らかく伸びのある天竺オーガニックコットン100%。UPF50+を取得したUVカット素材で、肌がデリケートな人でも使用しやすいナイトキャップです。生地を2枚仕立てにしているため透けにくく、発汗吸収性も保湿性も◎で、オールシーズン使用が可能。手洗いがおすすめですが、洗濯機の使用も可能です。両サイドにタックを設けたデザインで、きれいなシルエットも魅力です。

ロングタイプのおすすめ5選

最後にロングタイプでおすすめのナイトキャップを紹介します。

シルク100％で滑らかな肌触りの袋型ナイトキャップ。すっぽりとかぶって寝るだけで髪が潤いやすく、寝ぐせがつきにくくなります。かぶり口に2cm幅のゴムを使用しており、頭部にしっかりとフィットして脱げにくいつくりも特徴。ゴムが直接肌に触れないよう、シルク生地でくるまれたつくりのため、敏感肌の人も使いやすい印象です。

眠りの専門家2名が美髪効果を検証したナイトキャップ「E’s CREATIONシルク100％サテン ロングナイトキャップ」のレビュー記事はこちら！ 就寝中にかぶるナイトキャップを徹底レビュー！
髪と眠りのエキスパートが効果を検証

天然シルク100％の筒型ナイトキャップ。長さ60cmと髪が長い方でもすっぽりと収まるサイズ感で、寝ぐせがつきやすい人やうねったり絡んだりしやすい人におすすめ。筒状のため、髪を下ろした状態でナイトキャップを首元まで下ろしてから持ち上げるだけでかぶれます。肌触りの良いナイトマスクやネックウォーマーとしても優秀です。

19匁の軽くしなやかな6Aランク天然シルク100％生地を使用した袋型タイプ。ロングヘアや髪の量が多い人に適したサイズで全周ゴムのつくり。頭にフィットしてずれにくく、就寝時をはじめとするヘアケアにぴったりです。ナイトキャップと同色のシルクのヘアゴム付きで、セット使いできることもポイント。品質保証書も付属していて安心して使用できます。

上質な6Aランクのシルク製。25匁生地でしっかりとした厚みがあり、美しい光沢と肌触りが心地よい、袋型のナイトキャップです。かぶり口全周にソフトゴムを使用していて頭囲は26cm程度ですが、約34.5cmまで伸長するためかぶりやすく、締め付けによるゴムの跡が残りにくい仕様。11色展開で好きな色を選べておしゃれな箱入りで、ロングヘアの人へのプレゼントにもぴったりです。

コットン100％のタオル地でつくられたナイトキャップ。柔らかい肌触りが特徴で、保湿力、通気性も備わっています。お手入れも簡単で洗濯機で洗うことができます。サイズは、長さが約60cm、幅が約31cmと長さがあり、幅広のため、髪のボリュームがある人やウェーブヘアの人におすすめ。後頭部のみゴムが通っており、締め付けを感じさせない仕様になっています。前頭部のリボンで頭のサイズの調整が可能です。

齊藤さんに効果的なナイトキャップのかぶり方を教えていただきました。購入する際に参考にしてみてください。

ナイトキャップ着用の事前準備

間違った使用方法は逆効果になるので正しい使い方で使用しよう

使用する前には髪の毛をしっかりと乾かすことを心がけましょう。濡れた状態や半乾きの状態でナイトキャップをかぶってしまうと、中で蒸れて雑菌が繁殖しやすくなり、フケやかゆみ、においの原因になります。また、くせもつきやすくなります。
髪の毛をナイトキャップの中に入れるときは、朝起きたときになりたいヘアスタイルを意識します。内巻きにしたいのであれば内向きに入れましょう。前髪を上げるとナイトキャップにしまいやすいですが、上げた状態でくせがついてしまいます。ふだんは前髪を下ろしているのであれば、ナイトキャップには入れず下ろしたままにしてください。また、アウトバストリートメントをしてからかぶると、翌朝に毛先がしっとりとしておすすめです。

ナイトキャップのかぶり方

ナイトキャップは、正しい方法でかぶることが大切です。ここでは、リボンタイプ・ゴムタイプ・ロングタイプそれぞれのかぶり方を紹介します。

リボンタイプのかぶり方

ゴムタイプのかぶり方

ロングタイプのかぶり方

最後に、ナイトキャップを正しく使用するために注意すべき点や疑問を齊藤さんにお答えいただきました。

Q. ナイトキャップのお手入れ方法は？ 洗濯機で洗ってはダメ？

「こまめに洗濯できるよう、ナイトキャップは複数個持ちがおすすめです」と齊藤さん

A. 洗面器などにぬるま湯を入れておしゃれ着用の洗剤を溶かし、優しく押し洗いをしてください。すすいでバスタオルなど乾いたタオルで水気を取ったナイトキャップは、陰干しで乾かします。コットン素材は洗濯機で手軽に洗える製品が多く、シルクは手洗いを推奨する製品が主流ですが、長持ちさせたければコットン素材でも手洗いがおすすめです。どうしても洗濯機で洗う場合は、必ずネットに入れましょう。

Q. 買い替えのタイミングは？

A. 交換の目安としては、触ってみて肌触りが悪くなったと感じたら、繊維が劣化している証拠です。けば立ってしまった製品の使用を続けると、キューティクルを傷めてしまうこともあります。寿命と考え、新しい製品の購入を検討しましょう。

Q. ナイトキャップのデメリットは？逆効果にならないための注意点は？

A. 状態の良いナイトキャップを正しく使用していれば、デメリットはありません。ただし、繊維がけば立ったナイトキャップを使うと髪を傷める原因となりますし、汗が付着したナイトキャップの使用を続ければ髪ににおいがついてしまうことも。また、濡れた髪はとてもデリケートで、ダメージを受けやすい状態です。くせや跡がつきやすく、濡れた状態でナイトキャップをかぶると髪が傷んだり、寝ぐせがついたり、雑菌が繁殖する恐れもあります。生乾きのままナイトキャップをかぶるのは逆効果のため避けましょう。しっかりと髪を乾かし、整えてからナイトキャップを使用するようにしてください。
また、頭にしっかりフィットするナイトキャップを使用することも大切。寝ている途中で脱げてしまうと、髪が傷んだり、寝ぐせがついたりする原因となります。

「私はリボンタイプを愛用していますが、後ろに少しゴムが入っているものだとよりフィット感がありますよ」と齊藤さん

Q. ナイトキャップをかぶることでおでこや前髪にゴムの跡や寝ぐせはつかない？

A. ナイトキャップの全面にゴムが入っていると、おでこにゴム跡がついてしまったり、前髪に寝ぐせがついてしまったり、ゴムの締め付けが気になって睡眠に支障をきたすこともあります。おでこの部分にゴムの入っていない製品を選ぶなど工夫しましょう。寝ぐせに関しては、繰り返しになりますがなりたい髪の形にキープしておくことが大切。前髪は、なりたいスタイルにセットしてピンでとめてからナイトキャップをかぶると、起きたときにベストな髪型になっています。

Q. 男性が使っても効果はある？

「ナイトキャップは女性に人気がありますが、男性にもおすすめしたいアイテムです」と齊藤さん

A.男性が使ってももちろん、同様の効果があります。汗のべたつきが気になる人、カラーリングをして髪が傷んでいる人などに、特におすすめです。ショートヘアの女性にもいえることですが、髪が短いと寝ぐせがつきやすいため、寝ぐせ防止用に使用するのも効果的です。ショートヘアの人や男性は、ニットタイプのナイトキャップを使用するのもおすすめです。

Q. ナイトキャップは一年中使ってもよいの？

「夏でもシルクは放湿速度が速いため、かぶることで汗の水分をすばやく吸収し、涼しく感じると思います」と齊藤さん

A. シルクやコットン素材であれば、夏は涼しく冬は暖かく、オールシーズン使用することが可能です。夏は通気性が良く、特にシルクはさらりとした質感が心地よく、快適に就寝できます。また、髪の毛をそのままにしていると、水分が外に逃げていきます。乾燥しやすい冬は特に顕著ですが、ナイトキャップをかぶることで乾燥を防ぐことができます。ぜひ、通年で使用してください。

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今回は齊藤さんの監修のもと、ナイトキャップの種類や使い方などについて解説しました。

ナイトキャップがあれば、髪を摩擦によるダメージや乾燥から守り、寝ぐせもつきにくくなって、朝のスタイリングがラクになります。寝ている間に手間なく、気軽にヘアケアをしたいという方は、この記事を参考にぜひ、自分にぴったりのナイトキャップを選んでみてください。