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【おすすめ9選】圧力鍋専門家と料理研究家が教える!初心者向けの選び方

圧力鍋の専門家2人

「料理が短時間でおいしくできる!」「省エネになって光熱費が節約できる!」など、テレビや雑誌で圧力鍋が紹介されるたびに興味が湧くけれど、使い方が難しそうだし、どれを買えばいいのかわからない。そんな人も多いのではないでしょうか。

そこで、圧力鍋研究家のさいとうあきこさん圧力鍋を選ぶときのポイントとおすすめの圧力鍋を、圧力鍋を愛用している料理研究家の村越仁美さんに、圧力鍋の魅力とおすすめのレシピを教えていただきました。
今回紹介するものは、すべてコンロに置いて使うタイプの圧力鍋です(電気圧力鍋は対象外です)。

圧力鍋研究家・さいとうあきこさんに聞く、圧力鍋の魅力

圧力鍋は、鍋内部の蒸気圧を高めることによって、高温調理を可能にしてくれる調理器具。圧力鍋があることで日常生活はどう変わるのでしょうか。「圧力なべ協議会」公認の圧力鍋研究家として活動するさいとうあきこさんにお話を伺いました。

さいとうあきこさん

圧力鍋研究家(圧力なべ協議会公認)

さいとうあきこさん

調理器具メーカーの営業企画職として圧力鍋の構造、安全な使い方、レシピなどを学ぶ。その経験を生かし、圧力鍋の魅力を広く伝えたいと、圧力鍋の料理教室「うちごはんラボ」を主宰する。NHK「あさイチ」、日本テレビ「所さんの目がテン!」、雑誌「通販生活」、その他、ラジオ、デモンストレーションイベントなどにも出演。YouTubeでも圧力鍋の情報やレシピを発信している。

圧力鍋があると、生活はこう変わる

――圧力鍋を持っている人には、「一度使うと手放せない」と熱く語る人が多いようですが、その魅力について教えてください。

圧力鍋での調理は、とにかく「火にかけている時間が短い」のが助かります。たとえば、豚の角煮などを作るときも、普通のお鍋なら下茹でだけで1〜2時間かかるところが、圧力鍋なら、加圧時間がわずか20分ほどと、火にかけている時間は、半分以下になるのです。

その他、ごはんも炊飯器よりも早くて、ふっくらつやつやに炊き上がります。しかも、圧力をかけて調理することで、普通の100度の調理では出せない味・食感が引き出されるので、手間をかけないシンプルなお料理でも、おいしくなるんですよ!だからこそ、お料理が苦手な人や初心者さんにもおすすめしたいです。

<さいとうさんお気に入りの圧力鍋>

さいとうさんのお気に入り鍋
アサヒ軽金属 ゼロ活力なべ(M)(S)
圧力鍋というと深くて大きいものを想像されますが、私が愛用しているのは浅型のMとSの2台。Sでごはんを炊いて、Mでおかずを作るというように、普段から2台使いしています。赤と白のおもりを付け替えることで、わかりやすく高圧・低圧の使い分けができます。作動圧力が世界最高クラスなので驚くほどの時短調理ができますし、ステンレスとアルミの5層鋼を鍋本体に使用しているので、熱周りがよく、むらなく調理できるのも魅力です。

――圧力鍋があれば食生活も変わりそうですね。

圧力鍋は火にかけている時間が短いのですが、火を止めた直後は、まだ圧力鍋の内部は、120度前後の高温になっています。そこから、徐々に温度が下がっていくなかで、食材にしっかりと火が通っていきます

そのため、基本的には、火を止めてすぐにふたを開けることはできません(急冷という方法を使えば開けられます)。その時間が待てない、という方もいらっしゃるのですが、実はその時間は火を止めていても圧力鍋が料理をおいしくしてくれている時間。そう思えば、待つのも苦になりません。火を止めているので、その間にもう一品用意したり、シャワーを浴びたり、お子さんのお迎えに行ったり、ということも可能です。

圧力鍋の火を止めて待つ

圧力鍋に特化したお料理教室をしているのですが、いらっしゃる生徒さんたちは、もともと圧力鍋を持ってるけど使えないというお悩みを持たれていました。今では、毎日圧力鍋を使うようになり、鍋を収納している暇がなくなったそうです。圧力鍋を使えば、シンプルなお料理でも、楽しておいしく作れるからご家族からも好評なんだそうですよ。

圧力鍋のトレンドを知る

圧力鍋は、密閉した鍋の中に蒸気を閉じ込めることにより、蒸気圧が高まり沸点が上昇するという仕組みを利用したもの。この仕組みを利用することは変わりませんが、時代に合わせてより安全に、より使いやすく進化しています。
ここでは、最近のトレンドについてさいとうさんに聞きました。

いまやIH対応がスタンダードに

オール電化の住宅が増えてきたのに合わせて、圧力鍋もIHを含むオール熱源対応のものが主流です。以前は、アルミ素材やIH非対応のステンレスを使ったものが多かったのですが、最近はほとんどがIHに対応しています。

とはいえIH非対応のものもありますので、ご購入前にはかならず確認してください。また、昔の圧力鍋を大切に使っている方も多いのですが、圧力鍋の安全性については、日々進化しています。古い圧力鍋よりも、今販売されている圧力鍋の方が、圧力鍋メーカーが研究を重ねた結果、より安全に使えるようになっています。

IH対応の圧力鍋

現在販売中の圧力鍋は、IHを含むオール熱源対応が主流

食材や料理に合わせて圧力が変えられる!

圧力鍋といえば、どれも同じと思われる方も多いのですが、実はメーカーや製品によって、かかる圧力が異なります。また、1つの製品で「高圧」と「低圧」に使い分けできるタイプのものも増えている印象です。

圧力の使い分け方法は、「おもりを付け替える」「ダイヤル設定を変える」「圧力表示を見て調整する」など、製品によって異なります。かたまり肉や玄米ごはんを炊くなら「高圧」、野菜を煮崩れさせずに仕上げるなら「低圧」など、自分好みの仕上がりに調整することができます。

圧力鍋のおもり

アサヒ軽金属の「ゼロ活力なべ」は、赤(高圧)白(低圧)のおもりを付け替える

フッ素加工製品はお手入れが簡単

圧力鍋でご飯を炊くと単時間でふっくらつやつやに炊き上がるので、「炊飯器を手放した」という方も少なくありません。でも、圧力鍋の鍋肌にご飯粒がこびりついてしまうというお悩みも。

最近増えてきた内面フッ素樹脂加工された圧力鍋なら、そのお悩みも解決します。まだ、取り入れている製品数は多くはありませんが、今後増えていくのではないかと期待しています。

フッ素樹脂加工されている圧力鍋なら、ごはんだけでなく、カレーやシチューなどもスルッと汚れが落ちるので、お手入れが簡単になるのがうれしいです。フッ素樹脂加工は、圧力調理での高温では影響ありませんが、たとえば、圧力調理前に鍋で炒めたり、焼いたり、という作業をする際、熱しすぎると耐熱温度を越えてしまうことがあり、劣化につながります。また、お手入れの際も固いものを使うと傷ついてしまうことがあるので、注意が必要です。

フッ素樹脂加工した鍋の内部

鍋の内部にフッ素樹脂加工をすることで、食材の焦げつき、こびりつきを防止する

圧力鍋研究家・さいとうあきこさんに聞く、圧力鍋の選び方

興味はあるけれど、自分はどんな圧力鍋を選べばいいのかわからない。という人のために、さいとうあきこさんに圧力鍋を選ぶときのポイントを教えていただきました。

圧力鍋の選び方を語るさいとうさん

【圧力鍋選びの3つのポイント】

  1. 加圧方式で選ぶ
  2. 容量で選ぶ
  3. 作動圧力で選ぶ

1.加圧方式で選ぶ

圧力鍋は、鍋の内部が設定した圧力値になったタイミングで火力を調整する調理道具です。圧力値になったことを知らせるサインは、圧力鍋によって異なりますが、この加圧方式は大きく分けて「おもり式」と「スプリング式」の2タイプがあります。

おもり式 スプリング式
圧力鍋おもり式 圧力鍋スプリング式
「おもり式」は、鍋ブタ上部の蒸気口に付けた圧力調整おもりで、圧力を調整します。設定された圧力に達すると、シュシュっとリズミカルにおもりが振れたり、シューっと蒸気が出るタイプがあります。視覚だけでなく、音でも圧力がかかっていることがわかるので、初心者の方におすすめです。 「スプリング式」は、圧力が上がってくると鍋ブタについた圧力表示ピンが上がり、その表示ピンの目盛りで圧力状態を確認します。設定圧力を知らせる目盛りが見えたら、火力を弱めるので、加圧調理中はほとんど蒸気音が出ず、静かなのが特徴です。

<「おもり式」「スプリング式」のメリット・デメリット>

おもり式 スプリング式
メリット ・おもりが振れるタイプのものはおもりの振れ方と音、蒸気が出るタイプのものは、蒸気の出方と音で加圧のタイミングがわかる
・圧力の使い分けができる製品は、おもりの付け替えやダイヤル設定で、簡単に圧力の使い分けができる
・加圧調理中は、ほとんど音が出ないので、とにかく静かに調理できる
デメリット ・加圧調理中はシュっと蒸気音がするので、音が苦手な人や静かに調理したい人は注意が必要(火力を弱めれば、蒸気音はさほど大きくはない) ・加圧スタートのタイミングが、目視でしかわからないので、目が離せない
・設定圧力を知らせる目盛りが見えたら、すぐに火力を調整しないと、安全装置がかかって蒸気が出ることがある
・火力を弱めすぎると、決まった目盛りよりも下がっていることがあるので加圧調理中は注意が必要

2.容量(サイズ)で選ぶ

圧力鍋を選ぶ時に気にしてほしいのが、容量(サイズ)です。リットル(以下L)で表示されますが、これは「満水容量」を指しており、実際に調理できる量はこの容量の2/3(豆類は1/3)以下なので注意が必要です。

また、一般的に圧力鍋のサイズの目安は「家族の人数+1L」といわれますが、何をどのくらい作りたいかによってぴったりのサイズは異なります。以下の表をおおよその目安にしてください。

<圧力鍋のサイズと調理分量の目安>

サイズ ご飯を炊く カレーをつくる(市販ルー)
小型(2.5L) 3.0~3.5合 ルー1/3箱(約3皿)
中型(3.0~4.0L) 5.0~5.5合 ルー1/2箱(約5皿)
大型(4.5~6.0L) 7.0~10合 ルー1箱(約10皿)

「大は小を兼ねる」と考え、大きめサイズを選ぶ人も多いのですが、個人的にはおすすめしません。なぜなら、大きいサイズの圧力鍋を使うと、ついついたくさん作りたくなってしまいませんか? 圧力鍋の調理では作る量が増えても加圧時間を変える必要はありませんが、鍋の中の食材の量が多ければ圧力がかかるまでの時間と圧力が下がるまでの余熱時間が長くなってしまい、「圧力鍋を使っているのにあまり時短にならなかった」ということもあるのです。

4人家族の場合、おすすめなのは3〜4Lの中型サイズ。扱いやすいサイズで、小回りがききますし、浅型のものであれば料理の取り出しも簡単です。

圧力鍋の容量比較

左から2.5L(アサヒ軽金属 ゼロ活力なべ S)、3.0L(WMFパーフェクトプラス)、6.0L(ティファール クリプソアーチタイマー)

3.作動圧力で選ぶ

圧力鍋はどれも同じではなく、製品によって作動圧力が異なります。この作動圧力こそ、圧力鍋を選ぶ時にもっとも重視してほしいと思っていることです。なぜなら、作動圧力が変わると調理温度が変わり、同じ料理でも「加圧時間が変わる」からです。

鍋ブタのシールや鍋底の刻印、取扱説明書などに記載されています。製品によっては作動圧力としてではなく、調理温度で記載されているものもあります。

圧力表示の例

圧力表示の一例。このようにシールなどに小さく記載されているものも多い

作動圧力が高いほど鍋の内部が高温になるので、短時間での調理が可能です。反面、煮崩れしやすかったり、やわらかくなりすぎることもあるので、ご自身の作りたいお料理に合わせて選んでください。作動圧力と調理温度の関係がわかりにくいという方には、圧力なべ協議会のサイトに掲載されている以下の表が参考になります。

<圧力と調理温度の関係と向いている料理・材料のめやす>

圧力と調理温度の表

※圧力なべ協議会「圧力と調理温度の関係と向いている料理・材料のめやす」から抜粋
参考URL:http://www.apajapan.org/JPCC/pdf/poc01.pdf

トレンドのところでもふれましたが、最近は「高圧」「低圧」の切り替えができる圧力鍋も増えてきており、価格的にもだいぶ下がってきています。切り替え式を選んでおけばレパートリーが広がることは間違いありません。

SELECTorが教える!

タイプ別おすすめ圧力鍋9選

加圧方式、容量、作動圧力という3つの選択軸を紹介しましたが、次はそれらを前提に、自分が圧力鍋に何を求めるかを目的別に分けて、より具体的に紹介していきます。

使いやすさ重視!初めて買うなら
ゼロ活力なべ(アサヒ軽金属) ビタクイックプラス(フィスラー) クイックエコ(パール金属)
ゼロ活力なべ_w120
ビタクイックプラス_w120
クイックエコ_w120
後片付けが苦手な人向け
クリプソミニットデュオ(ティファール) エッグフォルム(北陸アルミニウム) 魔法のクイックエスプレッソスリッタ(ワンダーシェフ)
クリプソミニットデュオ_w120
エッグフォルム_w120
魔法のクイックエスプレッソスリッタ_w120
キッチンを彩るおしゃれなデザイン
コンフォートプラス(フィスラー) オースプラス(ワンダーシェフ) パーフェクトプラス(WMF)
コンフォートプラス_w120
オースプラス_w120
パーフェクトプラス_w120

初心者でも使いやすい!初めて買うならこの圧力鍋

「圧力鍋を使ってみたいけどどれを選べばいいかわからない」「これから圧力鍋に挑戦したい」――そんな初心者の方には、使いやすさで選んだこちらの3つがおすすめです。サイズも展開されているので、家族構成や調理する量に合わせて選べます。

ゼロ活力なべ(M)|アサヒ軽金属

出典:https://www.asahikei.co.jp/product/zk/

価格 2万9590円(税込)
加圧方式 おもり式
容量(炊飯) 3.0L(約5.5合)
作動圧力 高圧オモリ(高圧):約146kPa
白米オモリ(低圧):約76kPa
圧力切替
本体材質 ステンレス/アルミニウム
その他のサイズ展開(炊飯) L:5.5L(約1升)
Lスリム:4.0L(約7.5合)
S:2.5L(約3.5合)
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作動圧力は、世界最高クラスの146kPaで「0分料理」が可能に。カレーや肉じゃがなどは圧力がかかっておもりが振れたらすぐに火を止めて、あとは余熱で食材にしっかり火を通す、これが「0分料理」です。また、作動圧力が高いので、牛すじ肉はとろけるように柔らかく、魚の骨はまるで缶詰食品のような食感に。玄米はもちもち、ふっくら炊き上がります。

ゼロ活力なべのおもり

おもりがシュシュっとリズミカルに振れ始めたら、おもりの振れが止まらない程度の弱火に

さいとうあきこさん

ポイントはなんといっても作動圧力が高いこと。かたまり肉や魚の骨の食感は驚きです。白米や野菜料理には、白のおもりに付け替えれば最適な圧力に使い分けできます。また鍋本体が全面ステンレスとアルミニウムの5層鋼なので、鍋全体に熱が均一に伝わり、保温力も高いです。本体は30年の長期保証があり、メーカーとしての自信が感じられます。

ゼロ活力なべのハンドル

フタとハンドルの三角マークを合わせたら、くるっとスライドさせるだけ、開閉もスムーズ

ビタクイックプラス|フィスラー

出典:https://www.fissler.com/jp/products/product-detail/vq-pc-22cm-3-5l-wpi/

価格 4万700円(税込)
加圧方式 スプリング式
容量(炊飯) 3.5L(約5合)
作動圧力 高圧(2目盛):※約117℃
低圧(1目盛):※約109℃
圧力切替
本体材質 アルミニウム/ステンレス
その他のサイズ展開(炊飯) 6.0L(約1升)
4.5L(約7合)
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蒸気音がほとんど出ないスプリング式の圧力鍋です。圧力表示ピンの目盛りが1本なら低圧、2本なら高圧なので、その目盛りが見えたら弱火にしてタイマーをセットするだけ。フィスラーの圧力鍋は開閉がとてもスムーズ。きちんと閉まると、緑色のサインが出るので、初心者にも扱いやすい圧力鍋です。

さいとうあきこさん

フィスラーといえば、キッチン用品の有名ブランド。憧れている方も多いです。圧力鍋は3タイプ展開されていますが、このビタクイックプラスは一番リーズナブルで入門編としておすすめの製品です。

クイックエコ|パール金属

出典:https://www.p-life-house.jp/genre_22.html

価格 1万450円(税込)
加圧方式 スプリング式
容量(炊飯) 3.5L(約5合)
作動圧力 高圧:約100kPa
低圧:約60kPa
圧力切替
本体材質 ステンレス/アルミニウム
その他のサイズ展開(炊飯) 5.5L(約8合)
4.5L(約7合)
2.5L(約4合)
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1967年に新潟県三条市で創業した、キッチン用品の老舗メーカーです。「クイックエコ」は、4サイズ展開しているので、作る料理や家族の人数に合わせて選べます。圧力調整おもりをまわすことで高圧・低圧の切り替えも可能です。底面は焦げ付きにくい3層になっています。

さいとうあきこさん

「圧力鍋って高いでしょ?」という思い込みを覆す、コストパフォーマンスに優れた1台。この金額で、圧力切り替えができて、IHにも対応なのはすばらしいです。とりあえず1台買ってみようという方には、手にしやすい製品です。パール金属の圧力鍋は、別のモデルのものを使っていますが、圧力も安定しており使いやすいですよ。

料理のストレス軽減!お手入れもラクな圧力鍋

鍋の内側にフッ素樹脂加工を施した圧力鍋も登場しています。食材の焦げ付きや、ごはん粒がこびり付かないなど、お料理のストレスが軽減されます。

クリプソミニットデュオ|ティファール

出典:https://www.t-fal.co.jp/sp/products/pressurecookers/pc/clipsominut-duo/

価格 1万2900円(税込)
加圧方式 おもり式
容量(炊飯) 4.2L(約4合)
作動圧力 約65kPa
圧力切替 ×
本体材質 アルミニウム/ステンレス
その他のサイズ展開(炊飯) 5.2L(約5合)
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世界で初めてフライパンにフッ素樹脂加工を施したフランスの調理器具メーカー、ティファールの圧力鍋です。ティファールでは数種類の圧力鍋を販売していますが、この製品は圧力鍋としてだけではなく、おもりを「蒸気抜き」に合わせることで普通の鍋としても使える2in1という位置付けになっています。内側にフッ素樹脂加工を施してあり、圧力調理以外の場面でも活躍します。

さいとうあきこさん

内面がフッ素樹脂加工されているので、お手入れしやすいところがいいですね。この圧力鍋は作動圧力が65kPaと他の圧力鍋に比べると低めなので、豚の角煮や魚の骨まで食べたいという場合には、(他と比べると)少しパワー不足を感じるかも知れません。でも、白米をふっくら炊き上げたり、野菜中心の煮物などは時短でおいしく仕上がります。普通鍋としても使えるので収納してしまうのではなく、出しっぱなしで圧力鍋として、普通鍋として便利に使えますね。

エッグフォルム|北陸アルミニウム

出典:https://hokua.com/item/990

価格 3万800円(税込)
加圧方式 おもり式
容量(炊飯) 3.0L(約4合)
作動圧力 約0.1MPa(100kPa)
圧力切替 ×
本体材質 アルミニウム合金
その他のサイズ展開(炊飯) 4.2L(約7合)
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1930年にアルミニウム器具の製作所として創業した老舗で、企画・開発から製造まですべてが日本製。「エッグフォルム」は鍋の内面が、卵型に曲面加工されていて、熱や蒸気の対流が起きやすく、素材をおいしく仕上げてくれます。特にお米はムラのない炊き上がりになります。

さいとうあきこさん

本やインターネットで見てとても気になっている圧力鍋です。本体がアルミ鋳物製なので、熱がムラなく広がります。アルミ製ですが、IHにも対応しているので熱源を選ばず使えます。フッ素樹脂加工されているのでご飯などがこびりつかず、お手入れがラクですね。すっきりとしたデザインもすてきです。

魔法のクイックエスプレッソスリッタ|ワンダーシェフ

出典:http://www.wonderchef.jp/cooker/quick/index.html#espresso_3

価格 1万9800円(税込)
加圧方式 おもり式
容量(炊飯) 3.0L(約3合)
作動圧力 超高圧:約140kPa
圧力切替 ×
本体材質 アルミニウム/ステンレス
その他のサイズ展開(炊飯) 5.5L(約6合)
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家庭用からプロ仕様まで、圧力鍋の開発・製造・販売に特化したメーカーです。中でも「魔法のクイック料理」という圧力鍋は、10年以上のロングセラー商品になっています。海外で製造した製品を、大阪工場で1つ1つ機能検査をした後に出荷。圧力鍋専門メーカーとしてのプライドが感じられます。

さいとうあきこさん

ワンダーシェフの人気商品「魔法のクイック料理」をベースに、鍋内面にフッ素樹脂加工を施したものです。フッ素樹脂加工されている製品では、他社も含めて作動圧力が一番高い製品です。ワンダーシェフの製品に付属されているレシピ集は、普通圧(70〜109kPa)と超高圧(110kPa以上)の両方の加圧時間が書かれているのがとてもていねいです。

キッチンを彩るおしゃれなデザインの圧力鍋

機能を重視するので、デザインは二の次になってしまいそうな圧力鍋。そこで、キッチンに出しっぱなしにしたくなる、おしゃれな圧力鍋をピックアップ。デザインがすてきなだけでなく、もちろん圧力鍋としての機能もしっかりしています。

コンフォートプラス|フィスラー

出典:https://www.fissler.com/jp/series/comfort-plus/

価格 5万369円(税込)
加圧方式 スプリング式
容量(炊飯) 4.5L(約7合)
作動圧力 高圧:約115℃
低圧:約110℃
圧力切替
本体材質 アルミニウム/ステンレス
その他のサイズ展開(炊飯) 6.0L(約1升)
2.5L(約3合)
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圧力鍋の有名メーカーフィスラーのミドルクラス機種であるこの製品は、表面に高級感のある細やかなヘアライン加工が施されており、すっきりしたデザインが特徴です。外からは見えないのですが、鍋底内側はフィスラー独自の凹凸面をした「ノボグリル」を採用。フタの開閉もわかりやすくスムーズです。

さいとうあきこさん

スプリング式の圧力鍋なので、とにかく調理音が静かです。圧力の切り替えはダイヤルを回して設定でき、圧力表示ピンは大きくて見やすいのが特徴です。表面を一定方向に研磨するヘアライン加工は、使っているうちに生じる細かな傷が目立ちにくいので、美しい状態を保って長くご使用になれますよ。

オースプラス|ワンダーシェフ

出典:http://www.wonderchef.jp/cooker/orth/

価格 1万9180円(税込)
加圧方式 おもり式
容量(炊飯) 3.5L(約4合)
作動圧力 超高圧:約140kPa
高圧:約80kPa
圧力切替
本体材質 アルミニウム/ステンレス
その他のサイズ展開(炊飯) 5.0L(約5合)
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ドイツでデザインされたスタイリッシュな圧力鍋です。フタの開閉はプッシュボタンを押すだけで、360度どの方向でも簡単に閉めることができます。料理に合わせて、圧力を超高圧(140kPa)と高圧(80kPa)に切り替えできるのも魅力です。

さいとうあきこさん

作動圧力の高さや切り替えできることなど、性能はもちろんですが、なんといってもデザインがすてきですね。このオースプラスは、レッドとブラックの2色でカラー展開されています。おしゃれなデザインなので、できあがった料理をそのままテーブルに出しても絵になります。

パーフェクトプラス|WMF(ヴェーエムエフ)

出典:https://www.wmf.co.jp/product_category/pressure-cookers-all/wmf-perfect-plus

価格 3万6720円(税込)
加圧方式 スプリング式
容量(炊飯) 3.0L(約5合)
作動圧力 高圧:約119℃
低圧:約110℃
圧力切替
本体材質 アルミニウム/ステンレス
その他のサイズ展開(炊飯) 2.5L(約4合)
4.5L(約8合)
6.5L(約1升)
詳細はこちらへ

WMFは1853年に創業したドイツの調理器具・キッチン用品メーカー。シンプルながら洗練されたデザインは、キッチンインテリアとしても存在感を放っています。中でもハンドル部分は料理する人のことを考えて人間工学に基づいて設計されており、持ちやすさ抜群です。

パーフェクトプラスのハンドル

人間工学に基づいて設計された持ちやすいハンドル

さいとうあきこさん

WMFのパーフェクトプラスは、なんといっても鍋ブタについたハンドルがボタン一つ、ワンタッチで外せて水洗いできること。シンプルさと機能性を兼ね備えたすっきりとしたデザインが魅力です。調理する時はふたを閉めた後、ロックレバーをスライドさせて確実に閉めないと圧力がかからない仕組みなので安心感があります。

料理研究家・村越仁美さんに聞く、圧力鍋の魅力

趣味で始めた料理ブログが評判となったことをきっかけに、さまざまな食品系の資格を取得。今やワンダーシェフの公認アンバサダーとしても活動する村越仁美さん。子どもの頃から圧力鍋と縁があったという村越さんに、圧力鍋の魅力について聞きました。

村越仁美さん

料理研究家

村越仁美さん

だしソムリエ・豆腐マイスターなど、和の食文化に関わる資格をもつ料理研究家。家族の転勤で過ごした新潟で豊かな食材に触れたことがきっかけで、2006年に料理ブログを開設。ブログが評判を呼び、日本昆布協会昆布大使としての食育活動など、幅広く活動。圧力鍋ではワンダーシェフの公認アンバサダーとして、多数の媒体にレシピを提供している。

――子どもの頃から家に圧力鍋があったそうですが、村越さんが実感する圧力鍋の魅力を教えてください。

母が圧力鍋の愛用者だったので、時短料理ができて便利だということは知っていました。ご飯を炊けばもちもちでおいしいし、煮物などは短時間で2日間くらい煮込んだような染み込み方をします。時短も魅力ですが、やはりおいしい料理がつくれることが最大のメリットではないでしょうか。

村越仁美さん愛用の圧力鍋 「魔法のクイック料理」ワンダーシェフ

ワンダーシェフ
価格 1万226円(税込)
加圧方式 おもり式
容量(炊飯) 3.0L(約3合)
作動圧力 超高圧:約140kPa
高圧:約80kPa
圧力切替
本体材質 アルミニウム/ステンレス
その他のサイズ展開(炊飯) 5.5L(約6合)
詳細はこちらへ

2020年3月に発売された「魔法のクイック料理」の最新型。これまで作動圧力は超高圧に固定されていたのが、超高圧と高圧の2段階切り替えが可能になりました。また熱が鍋底全体に、均等に伝わる底三層構造で、焦げつきにくくなっています。

村越仁美さん

前の型の「魔法のクイック料理」も持っていますが、超高圧はそのままに、圧力切り替えができるようになったのが、やはり大きな変更点ですね。あと、個人的にはデザイン。どうしても無骨なデザインになりがちな圧力鍋ですが、フタにピンク色が差し込まれたのは、かわいらしくて純粋にうれしいです。これだけで愛着が湧きそうです(笑)。

――これから圧力鍋を購入しようとする人たちに、選び方のアドバイスなどはありますか?

圧力鍋ビギナーの方からは、「音が怖い」という意見をよく聞きます。そういう人は音で知らせてくれるおもり式を避けがちですが、最近はおもり式でも音が小さいものも増えているので、そういった製品を選んでみてはいかがでしょう。

また洗い物がしやすい製品も今後増えると思うので注目してほしいです。最後に、今回は除外されていますが、電気圧力鍋で機能が多いものは、初心者には使いこなしにくいかもしれません。最初はシンプルで使いやすい製品を選ぶようにした方がいいと思います。

圧力鍋を語る村越仁美さん

村越仁美さん考案!

圧力鍋を使ったオリジナルレシピ

圧力鍋を使ったレシピを数々発表してきた村越仁美さんが、your SELECT.のために新しいレシピを考えてくれました。テーマは「懐かしい味」とのことです。特にカレーは、ルーからつくる本格派。下準備さえ終わればあとはあっという間。ぜひ挑戦してみてください。

昔ながらのポークカレー(4皿分)

昔ながらのポークカレー
材料 豚肉300g、塩・こしょう少々、サラダ油大さじ1、しょうがすりおろし小さじ2、にんにくすりおろし小さじ1、玉ねぎ2個、ジャガイモ(中)2〜3個、ニンジン1本、鶏がらスープの素(粒状)小さじ2、水400ml
【カレールーの材料】
カレー粉大さじ2、薄力粉大さじ4、サラダ油大さじ2と1/2
【A】オイスターソース・中濃ソース 各大さじ1、トマトケチャップ大さじ1、砂糖小さじ1、塩小さじ1
下準備 ・玉ねぎは1個を薄切りに。残り1個は、くし形切りに
・ニンジンは、大きめの乱切りに
・ジャガイモは、皮をむき、半分に切り、4〜6等分の大きめに切り、水にさらしておく
・豚肉を一口大に切り、塩・こしょうをふる
つくり方 1. 圧力鍋に油を入れ、熱くなったら豚肉を入れ、色が変わるまで炒める。一度、豚肉を取り出し、しょうが・にんにくを香りが出るまで弱火で炒め、火を止める
2. 鍋に豚肉・ニンジン、ジャガイモの順で入れ、水、鶏がらスープの素を入れ、フタをし中火にかける。圧力がかかったら 弱火にし、時間になったら火を止める。※普通圧5分、または高圧2分。火を止めピンが下がるまでそのまま余熱でおく
【カレールーのつくり方】
3. フライパンにサラダ油と薄力粉を入れ、弱火で10分~15分炒める。液体に変わり、きつね色になったら火を止める。※粉気があるときは、油を少し足す。カレー粉を加え、よく混ぜる
4. 圧力鍋の煮汁をおたまでフライパンに入れ、カレールーをのばす。圧力鍋に移しやすい程度のとろみが出たら鍋に少しずつ入れて混ぜる
5. 圧力鍋に再び火を入れ、弱火にし、軽く煮込み、とろみがついたら【A】を入れ、味の調整をする
6. 器にごはんとカレーを盛りつけ完成

たまご蒸しケーキ ケーキ型(15cm)耐熱カップ6個分

たまご蒸しケーキ
材料 卵(Mサイズ)1個、砂糖大さじ2、牛乳80ml、サラダ油大さじ2、ホットケーキミックス150g
15cmのケーキ型にクッキングシートを敷く。ところどころ油を少し塗っておくとクッキングシートが敷きやすい
つくり方 1. 卵を溶きほぐし、砂糖を入れよく混ぜる
2. 牛乳、サラダ油を加え混ぜ、さらにホットケーキミックスを加えて混ぜる
3. クッキングシートを敷いた型に2を流し込む。台から10cmほどの高さから型のまま3回ほど落とす
4. 圧力鍋に200mlのお湯→むしす→ケーキ型の順で入れる。アルミホイルでしっかりフタをする
5. 中火にかけ圧力がかかったら、蒸気が出る程度の弱火で6分加熱し、火を止めピンが下がるまでそのまま余熱でおく
6. 圧が抜けたらフタをとり、串をさし、生地がつかないか確認。ケーキを取り出し、冷ましたら完成

さいとうあきこさんからも提案!圧力鍋レシピ

「圧力鍋って、煮込み料理だけではなく、実はプリンがとっても上手に作れるんですよ」とさいとうさん。料理教室でも好評のプリンのレシピを教えていただきました。

なめらかプリン(150ml耐熱カップ 2個分)

なめらかプリン
材料 卵1個、牛乳150ml、砂糖20~30g、バニラエッセンス適量
【カラメルソース】
砂糖30g、水大さじ1、熱湯50ml
つくり方 1. ボウルに卵を入れよく溶きほぐす。砂糖を加えて混ぜ、牛乳を3回程度に分けて混ぜる。好みでバニラエッセンスを加える
2. 1のプリン液を茶こしなどでこしてから、耐熱のカップに注ぎ入れる。表面に浮いた泡はスプーンなどで取り除いておく
3. カップにアルミホイルをかぶせる。浮いてこないように、しっかりとアルミホイルでフタをする
4. 圧力鍋に蒸し水(1〜2カップ)を入れ、蒸し台(圧力鍋に付属のもの)をのせ、その上に3を並べる。圧力鍋のフタを閉めて、おもり(切り替え式のものは高圧)をセットして中火にかける
5. 沸騰して圧力がかかったら、すぐに火を止め、そのまま余熱で10分程度おく
6. 圧が抜けたらフタをとる。真ん中に串をさし、プリン液が上がってこなければOK。粗熱を取ってから冷蔵庫でよく冷やす
【カラメルソース】
7. 普通の鍋に水を入れ砂糖をよく溶かす
8. 砂糖が溶けたら鍋を火にかけ、こびりつかないようときどき動かしながら沸騰させる
9. うすいべっこう飴のような色になったら火を止めて、用意していた熱湯を入れる。このとき蒸気が出るのですぐにフタをする
10. カラメルソースが冷めたら、6のプリンにかけて完成。クリームやイチゴなどは好みでトッピングを

さらにもうひと掘り!圧力鍋に関するあれこれ

さいとうさんが疑問にこたえる

圧力鍋を上手に選んだり、使ったりするためのコツを、さいとうあきこさんに聞きました!

Q.圧力鍋を使いこなすためのコツってありますか?

A.当たり前の話で恐縮なのですが、ご自分の圧力鍋の取扱説明書を読むことです。圧力鍋の原理はどれも同じですが、フタの開閉の方法、圧力がかかったサインの見極め方、火力調整のコツ、お手入れの方法などは、製品によって異なります。
だからこそ、実際にお鍋を触りながら取扱説明書を読むことがいちばんの近道です。取扱説明書を見てほしいので、生徒さんには「取説はメーカーからのラブレター」だと伝えています(笑)。 30台以上の圧力鍋を使った経験がある私も、初めての圧力鍋を使う時は必ず取り扱い説明書を読んでから使っています。

Q.圧力鍋を使うにあたって、これだけは気をつけた方がいいということはありますか?

A.最近の圧力鍋は、安全対策がしっかり施されているので、安全にお使いいただけます。でも、それはルールを守って使うことが前提です。一つあげると、圧力鍋で一度に調理できる分量は、食材や調味料、水、すべてを合わせて、鍋の深さの3分の2まで。豆類の場合は3分の1までと決められています。現在販売中の圧力鍋は、鍋の内側に調理量を示す目盛りがついているので、この線を超えないように注意してください。

圧力鍋の目盛り

Q.安心・安全な圧力鍋の見分け方を教えてください

A.圧力鍋は、(一財)製品安全協会の安全基準をクリアした製品につけられる「SGマーク」と、消費生活用特定製品として基準をクリアした製品につけられる「PSCマーク」があります。 この2つのマークは、安全な製品であることの証明であることに加えて、万が一製品の不具合などで事故などがあった場合は、消費者保護の立場から賠償措置が実施されます。鍋ブタにシールが貼られているので、確認してくださいね。そしてこのシールは耐熱性があるので、シールを貼ったまま使ってください。

安全基準

左が「PSC」マーク、右が「SG」マーク。2つのマークがついている製品を選んで

まとめ

時間がかかる煮込み料理が時短でできる、おいしくて光熱費の節約にもつながる圧力鍋。ご協力いただいた圧力鍋研究家のさいとうあきこさんは、「圧力鍋は特別な日に特別な料理を作るためのものではなく、普段のお料理にもとても便利に使えるので、コンロの上に出しっぱなしです」とおっしゃっていました。

圧力鍋は、圧力が高いから、金額が高いから、性能がいいというものではありません。また、大きい方がいいわけでもありません。今回は、「圧力鍋に何を求めるか」という視点からピックアップしてみました。ライフスタイルにあわせた圧力鍋選びの参考になればうれしいです。

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