【2023年】インスタントラーメンおすすめ20選！累計2万食以上食べた専門家が定番から韓国系まで厳選

「お店で食べるような、おいしいインスタントラーメンが知りたい」
「韓国ドラマでよく見る、鍋で作るインスタントラーメンが食べたい！」

インスタントラーメンは種類が豊富で、どれを選べばいいのか迷ってしまいますね。そこで、これまでに2万食以上のインスタントラーメンを食べてきたという、食文化研究家の大和イチロウさんに、トレンドやいち推しの商品などを聞きました。

大和イチロウさんが厳選した、おすすめのインスタントラーメンも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

インスタントラーメンは、1年間におよそ1000種類以上の商品が発売されているといわれています。その中で定番商品として何年も市場に残る銘柄はごくわずかです。非常に競争が激しい分野なのです。流行の移り変わりも早く、各メーカーは時代や流行に合わせて研究を重ね、さまざまな工夫を凝らした商品を発売しています。

インスタントラーメンの専門家である大和さんが最近おすすめしているのが「利尻昆布ラーメン」。利尻漁業協同組合の皆さんが、名産である利尻昆布をPRしたいと企画した商品です。高級な昆布をふんだんに、しかもおいしさを最大限に引き出す形で使っています。コスパ度外視、昆布愛にあふれた商品です。

大和さんは「利尻昆布ラーメン」をどうやって見つけたのか、激うまのインスタントラーメンをどうやって見つけているのか、いつも注目しているポイントを教えていただきました。

「私が考える、珠玉の一袋との出合い方、選び方を解説していきます！」

注目ポイント1：パッケージの書体

「利尻昆布ラーメン」のパッケージ、とてもいいですよね。これまで私は2万食以上のインスタントラーメンを食べてきているので、パッケージからも多くの情報が読み取れます。

まず、目を引くのは緑色のインパクトのある書体で書かれた商品名。商品名の書体は、各メーカーさんがとてもこだわって選んでいるため、商品の味や特徴がもっとも表れるポイントといっても過言ではありません。

商品の特徴、味や調理イメージなど、多くの情報がパッケージから読み取れる

この「利尻昆布ラーメン」のロゴの書体は、昆布をイメージした緑色の文字を金色で縁取っていて、昆布だしがよくきいたスープをほうふつとさせます。実際、高級食材である利尻昆布がスープにも麺にも豊富に使われており、昆布の味が強いながらも上品な味わいの商品です。

注目ポイント2：麺のゆで時間

「ゆで時間」からは、おおよその麺の太さやコシが判断できます。ゆで時間が5分以上のものは、麺が太くコシも強い。逆に、ゆで時間が短いほど、細麺で口当たりが軽いです。インスタントラーメンというと、麺が油で揚げてあるイメージが強いかもしれませんが、最近はノンフライ麺も増えています。

利尻昆布ラーメンのゆで時間は約5分。ノンフライ麺で、ゆで上がりは水分をふくみもっちりする

油揚げ麺は、油のうま味でおいしく食べられますが、食感がやわらかくなります。一方、ノンフライ麺は、小麦など原料の風味がより感じられて、もちっとしたゆで上がりです。「利尻昆布ラーメン」の麺はノンフライ麺。麺を干して水分を抜いています。ゆで時間はおよそ5分で、生麺のようなもちっとした食感の麺です。

インスタントラーメンの最新トレンドは「麺」にあり

独自製法で麺にこだわり、最近のヒット商品となった「麺神」。ゆで時間は約7分

インスタントラーメンの袋麺において最近のトレンドは、こだわりの「麺」です。麺の風味や食感をお店で食べるような生麺に近づけようと、大手食品メーカーがこぞって麺にこだわった商品をリリースしています。麺の作り方はインスタントラーメン作りの中でもトップシークレット。各メーカーで麺の折りたたみ方、食感や香りの出し方などに独自の技術をもっており、日々、麺のクオリティーは上がり続けています。

麺にこだわった新商品が続々と登場しており、食品メーカーの麺の製造技術も着実に進歩している

麺のクオリティーにこだわった結果、一番大きく変わったのはゆで時間です。今までの多くの袋麺のゆで時間は3〜5分。実は、インスタントラーメン業界では「5分の壁」があるといわれていて、ゆで時間が5分を超えると売れなくなる、というのが長らくセオリーとしてありました。インスタントラーメンの麺を生麺に近づけようとすると、ゆで時間は長くなる傾向にあるため、開発がとても難しかったのです。

ところが、コロナ禍でおうち時間が長くなったため、少し調理に時間がかかっても、お店で食べるようなおいしいラーメンが食べたいという消費者が増えました。その結果、ゆで時間は長くても許容されるようになり、生麺に近づけることにこだわった、ゆで時間の長い商品も開発できるようになったのだと思います。結果、今まででは考えられなかった、ゆで時間が7分を超える商品も登場しています。

注目ポイント3：調理見本の写真

商品パッケージの調理見本の写真は、いわばできあがりの理想系。調理見本の写真どおりに作ると、メーカーが思い描いている理想的な味により近づけられるといえます。卵やネギなど、一般的な食材で調理見本の写真どおりに作れるような商品は、家庭でも作りやすい味になっている、ということです。

この商品の調理見本の写真で、注目したのはとろろ昆布。袋を開けてみると、実際に具材としてとろろ昆布が入っていました。シンプルな具材ですが、昆布で勝負しているんだな、というのが伝わってきますね。

仕上げにのせるのは、食感も楽しい具材のとろろ昆布

利尻昆布ラーメンのスープは、昆布の風味が最大限に生かせるようにシンプルな“しお味”。麺や具材にも昆布が使われているので、食べながらもだしが出てきて、最後の一滴までスープがどんどんおいしくなります。昆布の良さを知り尽くしている、利尻漁業協同組合の皆さんが作っているからこその高品質です。

食べている間にも、昆布を練り込んだ麺やとろろ昆布から出るだしがスープに風味を足していく

インスタントラーメンを選ぶときの注目ポイントは、これまで2万食以上を食べてきた大和さんならではの意外な視点でしたね。皆さんも、自分好みのインスタントラーメンを選ぶときの参考にしてみてはいかがでしょうか。

インスタントラーメンに詳しい専門家の大和イチロウさんに、しょうゆ、みそ、しお、とんこつ、韓国系、ご当地の6つのジャンルごとに、おすすめの商品を選んでもらいました。インスタントラーメンの袋麺を選ぶときの参考にしてみてください。

厳選した商品の数々！ どれも魅力的です

おすすめインスタントラーメン「しょうゆ」3選

インスタントラーメンのスタンダード、しょうゆ。さまざまな具材と相性が良く、すっきりとした味わいのものも多いのですが、あえて味にインパクトのあるものをチョイスしました。

神奈川県を中心に展開する人気ラーメンチェーン「元祖ニュータンタンメン本舗」の看板メニュー、タンタンメンの味わいが再現されています。

使用している中細麺は、しっかりとした張りとコシがあり、食べ応え満点。ポークやチキンのうま味をベースに、たっぷりのニンニクと唐辛子のうま味や刺激が加わり、パンチのきいたスープに仕上がっています。

さらに、刺激がもっと欲しい人にうれしい粗びきの唐辛子が小袋で付いています。

九州と山口県を中心に販売されている商品。全国へブームが拡大中の、宮崎県のご当地麺料理「宮崎辛麺」が、辛さ控えめの食べやすい味になっています。

辛さを抑えたことによって、唐辛子とニンニクのうま味がしっかりと感じられるスープは、卵を入れてふんわりと仕上げるのがおすすめの食べ方。ちょい辛が後を引くおいしさのしょうゆラーメンです。

突き抜けた刺激の個食袋麺をコンセプトにする「日清爆裂」シリーズ。こちらは、ポークのうま味に強烈なニンニクのパンチがきいた、豚ニンニク醤油味です。

ワシワシ食べられる極太麺は、インスタントラーメンとは思えない満足度の高さ。強烈なスープとの相性もバッチリです。具材には大量のモヤシや煮玉子がおすすめ。いわゆる二郎インスパイア系な一杯に仕上がります。

おすすめインスタントラーメン「みそ」3選

濃厚なおいしさが特徴のみそ。そのままでも深みがありますが、具材を工夫すると満足感がさらにアップします。寒い季節に食べたくなる、リッチな味わいのものを選びました。

「新技術の麺と今までにないスープが生み出す記憶に残るラーメン」を掲げるマルちゃんZUBAAAN!シリーズのみそ味。

熟成麺のような弾力や粘り、強いコシをもつちぢれ麺に、香辛料や野菜を炒めた香ばしさのあるみそ味のスープがからみ、こってり濃厚な味が楽しめます。豊かな風味と食べ応えは、まさにお店品質。本格的な味わいのラーメンが手軽に味わえます。

麺のおいしさにフォーカスした人気の「麺神」シリーズのみそ味。何といっても明星食品独自の「麺密もっちり製法」で作られた、かみ応えのある麺が魅力です。

超極太麺には塩こうじと豚のうま味が練り込まれ、スープに寄り添う味わいになっています。スープは赤と白の合わせみそに豚骨を加え、炒め野菜の香りが食欲をそそる濃厚で香り高い味わい。格別の一杯です。

北海道を中心に展開する、人気ラーメンチェーンの味を見事に再現した逸品。ゆで時間は、インスタントラーメンでは最長クラスの約8分！ ゆで上がりは、小麦本来のうま味が味わえるボリュームのある麺になります。

さらに、お店そのままの濃厚な豚骨スープと、芳醇（ほうじゅん）な白みそを使用した特製味噌味のスープは極上の味わい。ワンランク上のインスタントラーメンが楽しめます。

おすすめインスタントラーメン「しお」3選

あっさりとしたスープが好きな人に人気のしお。スープがあっさりとしている分、だしの風味が際立つのが魅力です。しおの中でも、スープが個性的なものを選びました。

「国道沿いのラーメンチェーン店で食べるような、粗削りだが確かにうまい背脂醤油らーめんをご家庭で」というコンセプトのこれ絶対うまいやつ♪シリーズ。

ガツンとくるニンニクの風味をきかせた濃いめのスープに、ひとくせあるネギ油、ごま油の香りとコクが相まって、濃厚な味わい。スルスルすすれるストレート麺にスープがよくからみます。お米にも合う濃いめの味は、ご飯と一緒に食べたくなります。

1981年の登場以来、本格中華が味わえるインスタントラーメンとして人気を築いてきた中華三昧シリーズ。最近はどの味も名店の監修になっており、こちらは北京宮廷料理の名店「中國料理北京」が監修しています。

中華三昧の特長である、コシと弾力、透明感のあるノンフライ麺。そして、チキンをベースにホタテ、蝦醤（エビジャン）の海鮮だしを合わせ、ネギ油の香りも添えたオリジナルの北京風スープ。高級食材の香り高いスープとツルツルした麺の組み合わせで、家でもリッチな気分で味わえます。

国産素材のだしのうま味がきいた、だし麺シリーズ。食品卸の企業が手がけるオリジナルブランドの商品で、全国各地の素材を生かした商品作りが特徴です。塩分もマイルドで、がっつり味とは一線を画しています。

千葉県産のはまぐりを煮出してだしをとったスープは、口に入れると貝特有の風味とコクが広がります。麺は、生麺を約2日じっくりと時間をかけて熟成、乾燥させた特製麺。コシのある生麺食感の麺と、あっさりとしながらも貝のうま味がたっぷりのスープは相性抜群です。

おすすめインスタントラーメン「とんこつ」3選

がっつりしたスープと細麺が魅力のとんこつ。豚骨ベースのしょうゆ味やみそ味も人気ですが、あえて、本場のとんこつラーメンの味わいが感じられるものを選びました。

福岡・博多の人気店「博多ShinShin」とのコラボ商品。お店で炊いたようなポークのうま味をベースに、鶏ガラのコク、タマネギ、ニンニク、ショウガなどの香味野菜を合わせた、臭みや雑味の少ないとんこつラーメンです。

麺は、豚骨スープとの相性が良いこと間違いなしの、ちぢれの少ないストレートの細麺。しなやかさがありつつも、しっかりとした食感のあるノンフライ麺です。

1969年、福岡県の食品メーカーが、地元九州の豚骨スープをインスタントラーメンとして初めて商品化したのがこの「屋台ラーメン」です。以来、九州を中心に愛されるロングセラーになっています。

味付けしてあるなめらかなコシのある細麺に、ポークベースのスープに香味野菜の風味をきかせた、コクと深みのある本格的なとんこつラーメンです。

「うまかっちゃん」シリーズは九州でトップシェアをもつ袋麺。1979年の発売以来、九州を中心に絶大な人気を誇るインスタントラーメンです。スタンダードなタイプとはひと味違う濃厚新味は、通常の6倍の研究期間と、400を超える試作を経て生まれました。

研究を重ねてたどり着いた細くかたい麺は、なんとゆで時間90秒。この特徴的な麺が、濃厚な豚骨スープによくからむように作られていて、昔からの「うまかっちゃん」ファンにも、驚きの仕上がりになっています。

おすすめインスタントラーメン「韓国系」3選

韓国ドラマのブームもあって、注目されている韓国のインスタントラーメン。実は韓国はインスタントラーメン大国で、日本とは一味違うラーメンが楽しめます。

韓国で夏になるとよく食べられる「ピビングクス」という料理のインスタント版。日本でいう冷やし中華のようなスープなしの混ぜ麺です。韓国のアイドルもYouTubeで食べていた、韓国では定番の商品です。

味の決め手は付属のソース。コチュジャンやフルーツが使われており、甘さと辛さ、酸っぱさのバランスが絶妙な味わいになっています。辛めなので、お子さんが食べるときには注意が必要です。

韓国料理の炒め麺「ポックンミョン」のインスタント版。オリジナルはかなり辛いのですが、こちらの「カルボナーラブルダック炒め麺」は、クリームソースの濃厚さが辛さをほどよく抑えて、バランスの良い味わいに仕上がっています。

かわいいパッケージも目を引くこの商品は、若い女の子に人気。とろりと濃いめのクリームソースと、激辛オリジナルブルダックソースのコンビネーションは、まるでうま辛のクリームパスタのような、日本にはあまりない味です。

最近見かけることが増えた「ノグリ」シリーズ。その特徴は、丸い極太麺。ぽっちゃりした感じが、韓国語でノグリ（タヌキ）をイメージするということで、この名前がついています。

コシのある極太麺は、もちもちとした食感とうどんのような食べ応え。スープは貝、イカ、エビ、カツオなどでだしをとった海鮮スープで、辛いながらもさっぱりした、うま味の豊かな味わいです。こちらはかやくも入っていて、大きい昆布とわかめ、イカ、ニンジンがうま味をさらにアップしています。

おすすめインスタントラーメン「ご当地」3選

旅行のおみやげとしても人気のご当地インスタントラーメン。その地域の特産品をぜいたくに使っていたり、老舗の名店とコラボをしていたりと個性豊かです。そんな中でも、特にスープの味わいのバリエーションに注目して選びました。

山形県にあるおそば屋さんのまかないから始まったといわれている、和風の中華そばのインスタント版です。そば屋のそばつゆをベースにした鶏ガラ味の和風中華そばは、ご当地ならではの味。

山形県の老舗そば屋でも定番メニューとして人気の鳥中華。その鳥中華を家でも楽しめるようにと開発され、メーカーがそば作りで培った製麺技術がフルに生かされています。甘めのスープが、どこかノスタルジックな味わいです。

北海道・利尻の名産、最高級の「利尻昆布」を使った利尻昆布ラーメン。そのおいしさの秘密はしお味のスープにあります。

最低限の味付けだけで仕上げられており、昆布の味を最大限に引き出した、利尻昆布を熟知している人々が作ったからこその究極のおいしさ。昆布を味わい尽くすラーメンです。

記事の前半で実食レポートをしているので、見てみてくださいね。

メディアにも多数登場している、カレーうどんの専門店「味味香」が作ったカレーラーメン。かつお節と昆布でとっただしと、特製カレースパイスを合わせた和風だしのカレーラーメンです。

老舗ならではの風味豊かなだしとスパイスが上品にマッチして、他にはない味わいになっています。スパイシーで甘みもあり、ご飯にかけて食べたくなります。

おすすめインスタントラーメン「変わり種」2選

種類が豊富なインスタントラーメンですが、その中でも特に変わったものをご紹介します。普通のインスタントラーメンではちょっと物足りない人は、ぜひチェックしてみてください。未知の味との出合いが待っているかもしれません。

大阪みやげとして人気のマヨおかきが、インスタントラーメンに。ユニークなパッケージのデザインが強烈なインパクトです。

味は「とんこつマヨネーズ味」。こってりしているかと思いきや、マヨネーズのまろやかさや酸味で、意外とあっさりした味わい。脱力系の見た目とは異なり、キャベツやコーンたっぷりのかやく、黒豚ラードで揚げた麺など、こだわりが詰まった一品は、最後の一滴まで思わず飲み干してしまうおいしさです。

愛知県・西三河地方を中心に人気のインスタントラーメン「キリマルラーメン」を作る小笠原製粉が、小鳥と触れ合えるカフェ「ことりカフェ」とコラボした商品。

スープはマイルドな塩とんこつ味。インコラーメンの名は、肩に乗るインコの香りを表現していることからきています。水の代わりに豆乳で練った麺は、ゆでたときに豆乳が溶け出し、スープをまろやかな味わいにします。麺には米粉も入っており、もっちり食感とスープが相まってホッとする味わいです。

食べる側としても作る側としても活躍されている、インスタントラーメン専門家の大和イチロウさんに、インスタントラーメンのさまざまな疑問に答えていただきました。

作り方や食べ方だけでなく、経済的・文化的な面からもインスタントラーメンを研究している

Q. 王道のインスタントラーメンといえば？

A. サッポロ一番シリーズとチキンラーメンです。すでに半世紀以上愛されている超ロングセラーのインスタントラーメン。売り上げも常に上位クラスです。年間、商品は1000種類以上発売されていますが、その中から残る商品はかなり少ないです。そんなインスタントラーメン界で、これだけ長くたくさんの人に愛されているのはすごいことです。

Q. インスタントラーメンが安く買えるのはどこ？

A. 安く買えるのはやはりスーパーです。「エンド」と呼ばれる棚の通路に面した商品棚の端や、「アイランド」と呼ばれる、島のようになった特設エリアは要チェック。スーパーはそのときに売りたいものをそこへ置くので、新商品やお買い得品が置いてあります。

また、最近は食品に力を入れているドラッグストアもねらい目。定番品がスーパーよりも安く買えることがあります。

Q. インスタントラーメンをおいしく作るコツは？

私が提唱している「大和イチロウ3カ条」があります。以下の3つを守って作ってみてください。

1. パッケージの裏面をよく読む

インスタントラーメンを作るとき、まずはパッケージに書いてあることをよく読みましょう。そして、作り方を忠実に守ってください。作り方はメーカーで研究に研究を重ねた結果のもの。メーカー側が考えるおいしい味に近づけるには、これが一番大切です。

例えば、スープの素は火を止めてから鍋に入れるのか、鍋にスープの素を入れてからしばらく麺を煮込むのか、もしくは先に器にスープの素を入れて麺をゆでたお湯で溶かすのか。スープの作り方だけで味の仕上がりがかなり変わってきます。

何回か作ってみてから、ゆで時間や水の量などを自分好みにアレンジしてみるのはよいと思います。しかし、最初はパッケージに書かれている作り方にきっちり忠実に作ってみてください。

2. 沸騰したお湯で作る

食べるまでの間に温度が下がってしまうと、急速に麺が伸びてしまいます。しっかりと沸騰したお湯で作ることで、ラーメンの温度が下がりにくくなります。温度を下げにくくするために、先に器を温めておくのもいいですよ。

3. 鍋に入れた麺に箸をすぐ入れない

沸騰したお湯に麺を入れ、すぐにほぐそうと箸を入れてしまうと、麺にひびが入ったり、割れてしまったりして、せっかくのおいしい麺が生かしきれなくなってしまいます。ゆで時間の3分の2くらいまでは、絶対に麺に触らないようにしてください。

また、水は軟水を使って作る方がおいしいです。日本の水道水はほとんどが軟水で、各メーカーも軟水の水道水を使う想定で作り方を組み立てています。また、軟水の方がだしの味が出やすく、麺もほぐれやすいですよ。ミネラルウォーターなどを使う場合は気をつけてみてください。

Q. 専用の容器がなくても電子レンジで作れる？

A. 最近は100円均一ショップでも、電子レンジでインスタントラーメンを調理する専用の容器が売られています。鍋で作るよりも手軽で簡単に作れることから、よく売れているようです。

もちろん、ラーメン丼などの器にポットで沸かしたお湯を入れてから麺を入れ、ラップをかければ専用の容器がなくても作ることができます。ただし、電子レンジのW（ワット）数や加熱の方式によって加熱時間が変わってしまったり、加熱にムラができてしまったりするので、鍋で作るのと同じように仕上げるのは難しいかもしれません。

Q. すぐできるアレンジレシピが知りたい！

A. インスタントラーメンは、少しの工夫ですごくおいしく食べられるのも魅力です。今回は、しょうゆ、みそ、しお、とんこつのそれぞれの味におすすめのちょい足し食材をお教えします。

ワサビ＋マヨネーズ	お好みの量で。マヨネーズのうま味とワサビの清涼感がクセになるおいしさ。
お酢＋ラー油（またはごま油）	お酢は大さじ1〜2杯、ラー油（またはごま油）は適量で。酸辣湯麵（スーラータンメン）的アレンジ。
エビ風味のスナック菓子	粗く砕いて入れると、スナック菓子の油のコクとエビのうま味が、しょうゆのスープと絶妙にマッチ。

ケチャップ	大さじ1〜3杯。みそとケチャップは相性抜群。和洋折衷の味わいに。少しショウガを入れてもよい。
ミルクチョコレート	市販の板状チョコレートを1〜2片入れる。香ばしさが加わって、上品な大人の味わいに。
ごま油＋大量ののり	まずはごま油を入れてかき混ぜる。よく混ざったらのりを入れて完成。韓国風の味わいに。

練乳	器に5〜10回、回し入れる。アジア風のエスニックな味わいに。甘さとクリーミーさが、しょっぱさと相まってクセになるおいしさ。
バター	お好みの量で。しっかりかき混ぜることでスープになじみ、あっさりしたしお味でもコク深い味わいに。
のりの佃煮	しお味は、磯の風味との相性が抜群。海の香りが満載のしおラーメンに。

粉末ポタージュ	お好みのものを大さじ2～3杯加える。野菜のうま味と動物性のスープのうま味がかけ算になって、おいしさがアップ。
麺つゆ＋ラー油	麺つゆは大さじ1～2杯、濃度によって調節する。麺つゆを足すことで、豚骨の臭みが和らいでうま味が増す。さらにラー油でアクセントをプラス。
プリン	台湾ではやったレシピ。市販のプリンを4分の1〜2分の1程度入れる。ふんわりとした甘さと卵の風味がプラスされ、ポタージュのようなまろやかさに。

コロナ禍でおうち時間が長くなり、注目を集めているインスタントラーメンの袋麺。

市販のものでも、お店で食べられるようなレベルのおいしさのものが登場しており、具材を加えてもコスパが良いのがインスタントラーメンの魅力。最近では、韓国ドラマのブームによって日本製のもの以外も気軽に買えるようになり、海外のエスニックな味も楽しめるようになりました。

今回の記事を参考にして、お店で食べるようなハイレベルのインスタントラーメンを、ぜひ自宅で楽しんでみてくださいね。