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炭酸水メーカーの選び方!強炭酸が作れてコスパが良い商品を選ぶポイントを水の専門家が解説

自宅で手軽に炭酸水を作ることができる炭酸水メーカー。ペットボトルの炭酸水よりコスパがよく、機種によっては好みに合わせて炭酸の強さを調整できるのも魅力です。
しかし、カートリッジ式やシリンダー式など種類があり、炭酸の注入方法や機能なども商品によって異なるので、どれを選んだらいいのかわからない人も多いでしょう。
この記事では、アクアソムリエの鈴木ルリ子さんに、炭酸水メーカーを選ぶポイントを教えていただきました。自分に合った炭酸水メーカーを選ぶ参考にしてください。
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日本アクアソムリエ協会認定アクアソムリエマイスター/日本アクアソムリエ協会理事
鈴木ルリ子さん
2008年にアクアソムリエ資格、2009年にはアクアソムリエマイスター資格を取得し、同年から講師として活動。2019年には、米国のウォーターソムリエの資格を取得。企業での講演会のほか、テレビ、ラジオ、雑誌など数多くのメディアにて、ミネラルウォーターや水についてのノウハウを紹介している。
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目次
炭酸水メーカーとペットボトル炭酸水との違い
炭酸水メーカーを購入するにあたって、気になるのがペットボトル炭酸水との違い。まずは炭酸水メーカーとペットボトル炭酸水のコスト、メリット・デメリットを比較してみましょう。
炭酸水メーカーとペットボトル炭酸水の比較
炭酸水メーカー | ペットボトル炭酸水 | |
---|---|---|
コスト | ・500ml当たり約12.5円〜 | ・500ml当たり約80〜100円 |
メリット | ・頻繁に炭酸水を飲むならランニングコストはかなり抑えられる ・数十秒もあれば炭酸水が完成 ・機種によっては、ボタンやレバー操作で炭酸の強さを調節できる |
・コンビニやスーパーで販売されているので入手しやすい |
デメリット | ・初期費用として数千〜数万円かかる ・シリンダー式の場合、使用済みのシリンダーは家庭ゴミとして出せない |
・一度開封したら飲み切らないと炭酸の強度が落ちる ・飲むたびにペットボトルゴミが出る ・メーカーや商品によって炭酸の強さに差がある ・微炭酸の商品は少ない ・常備していなければわざわざ購入する必要がある |
メーカーや機種にもよりますが、炭酸水メーカーで作った炭酸水は500ml当たり約12.5円〜、1日500円ml飲んだとすると1ヶ月で約375円です。一方、毎日500mlのペットボトルを購入した場合、1ヶ月約3000円かかります。例えば、初期費用(本体価格)が1万円の場合、毎日500ml飲むとすると、約4ヶ月でもとをとることが可能。長い目で見れば炭酸水メーカーの方がお得といえます。
また、炭酸水メーカーでは再利用可能なボトルを使うので、ゴミがほとんど出ず、環境に優しいのもポイントです。
専門家が教える!炭酸水メーカーの選び方
満足度の高い炭酸水メーカーを選ぶためにチェックしたいポイントについて、鈴木さんに伺いました。

「炭酸水メーカーなら、強炭酸や微炭酸など、飲むシーンに合わせて違う強さの炭酸を楽しむことができます」
ガス交換の頻度で選ぶ|シリンダー式なら手間が少ない
炭酸水メーカーは、炭酸の充填(じゅうてん)方式によって「カートリッジ式」と「シリンダー式」の2種類に分けられます。
種類 | カートリッジ式![]() |
シリンダー式![]() |
---|---|---|
メリット | ・コンパクトなので収納場所を取らない ・軽量な機種も多く持ち運びに便利 ・本体価格は約3000円~(カートリッジ代を含む)と気軽に購入しやすい ・使用済みのカートリッジは不燃ゴミとして処分できる |
・1回シリンダーをセットすれば、ガスがなくなるまで使うことができる ・ランニングコストは500ml当たり約12.5円〜とカートリッジ式より安い |
デメリット | ・炭酸濃度の調節機能はなし ・カートリッジは1回で使い切りなので(1回1Lが目安)、交換頻度が高く面倒 ・ランニングコストは500ml当たり約40~50円とシリンダー式より高め |
・本体価格は約1万円〜(シリンダー代を含む)とカートリッジ式より高め ・大きめの機種が多く、場所を取りやすい ・使用済みのシリンダーは家庭ゴミに出せない |
カートリッジ式は、使い切りのカートリッジをセットして炭酸水を作るタイプです。本体とカートリッジがコンパクトなので、収納場所を選ばないのが魅力ですが、使うたびに交換する必要があるため、手間がかかります。
シリンダー式は、ガスシリンダーと呼ばれるボンベ型のガスを本体にセットして使用するタイプです。カートリッジ式とは違い、一度シリンダーを取り付けるとガスがなくなるまで使用できるため、交換頻度は約2か月に1回程度。長く使うなら、手間の面でもランニングコストの面でも、シリンダー式がおすすめです。
また、ほとんどのシリンダー式には炭酸の強さを調節できる機能が備わっているのに対し、カートリッジ式は炭酸濃度の調節ができないため、強炭酸や微炭酸を楽しみたい人には不向きです。
調節できる炭酸の強さで選ぶ|手動式なら好みの強炭酸に
シリンダー式炭酸水メーカーの炭酸の注入方法には「手動式」と「電動式」があります。
種類 | 手動式![]() |
電動式![]() |
---|---|---|
メリット |
・電源不要なので屋外でも使用可能 ・スイッチやレバーを押す回数や長さによって炭酸量を調節できる ・本体は電動式よりやや安め(約8000円〜) |
・ ワンタッチでいつも同じ強さの炭酸水を作れる |
デメリット | ・炭酸量の調節が難しい | ・手動式と比べると本体価格はやや高め(約1万円〜) ・電源が必要なので屋内での使用に限られる |
電動式は炭酸の強度をボタンで選び、タッチするだけで炭酸が注入されます。いつでも同じ強度の炭酸水を作れる安定性が魅力です。ただしコンセントにつなぐ必要があるので、使用場所が制限されるというデメリットもあります。
手動式はボタンやレバーをプッシュする回数や長さで、炭酸の強さを調節できます。ワンタッチの電動式と比べると、何度もスイッチやレバーを押す手間はありますが、自分好みに炭酸の強さを調節したい人には手動式がおすすめ。電源が不要のため、使う場所を選ばなくてよいのも大きな魅力です。
水以外にも対応しているかで選ぶ|ジュースやお酒に使えるものも
水以外にも直接ガスを注入できる炭酸水メーカーであれば、ワインをスパークリングにしたり、フルーツジュースを炭酸ドリンクに仕立てたりすることもできます。また、炭酸が抜けてしまったシャンパンに注入すれば発泡感が蘇るので、開栓直後に近い味を楽しむことも可能。自宅ならではのさまざまな使い方で炭酸飲料が楽しめます。
ただし、水以外の液体に炭酸を直接注入できる炭酸水メーカーは少ないので、水以外にも使いたいなら、対応しているかどうかをしっかり確認しましょう。

「老舗メーカーの『ソーダストリーム』も水以外には非対応ですが、作った炭酸水に味をつけられるオリジナルシロップが販売されています」
炭酸水メーカーの選び方|ポイントまとめ
炭酸水メーカーは、シリンダー式かカートリッジ式か、手動式か電動式か、水以外の飲み物に対応しているか否かをチェックして選びましょう。選び方のポイントをまとめました。
- 1回使い切りのカートリッジ式より、交換頻度の低いシリンダー式の方がランニングコストを抑えられる
- 毎回同じ炭酸の強さを求めるなら電動式、自分好みに炭酸の強さを調節したいなら手動式がおすすめ
- 水以外にも炭酸を注入できるものなら使い方の幅が広がる
炭酸水メーカーに関するよくある疑問Q&A
最後に、炭酸水メーカーについての気になる疑問について、鈴木さんにお答えいただきました。
Q. 炭酸水をおいしく注ぐコツは?
A. 事前に水を冷蔵庫でよく冷やしておくことです。二酸化炭素は冷水に溶けやすく、常温水で作ると炭酸が抜けやすくなってしまいます。足付きのグラスは手の熱が伝わりにくく、炭酸が長持ちしやすいので、飲む時には足付きのグラスをおすすめします。
Q. おいしい炭酸水を楽しむために購入時に注意することは?
A. 炭酸水だけでなく、ジュースやお酒にも炭酸を加えて楽しみたい場合は、水以外にも使用できることを確認したうえで、ボトルを2本買うのがおすすめです。ジュースやワインを一度ボトルに入れると香りや色が残りやすいので、「水専用」「ジュース専用」とボトルを使い分けた方が炭酸水をおいしく楽しめます。炭酸は冷水の方が溶けやすいため、あらかじめ水を冷やしておくと良いでしょう。
Q. メンテナンスの注意点は?
A. 炭酸水メーカーはほこりがつきやすいので、こまめに拭き掃除をしたいところ。ボタンは手あかがつきやすいので要注意です。ノズルもこまめに洗うことで、水垢がたまりにくくなります。
Q. 微炭酸でもおいしい炭酸水にするには?
A. 炭酸水メーカーを使うと、強炭酸の飲み物を作ってしまいがちですが、使用するミネラルウォーターの種類によっては、おいしい炭酸水を作ることができます。例えば、硬水で炭酸水を作ると、飲みごたえのある炭酸水に。炭酸なしでは飲みにくかった硬水は、炭酸が入ることで味がマイルドになり飲みやすくなり、ミネラルの補給がより手軽にできるようになります。
Q. 炭酸水の飲料以外の使い道は?
A. 炭酸水の泡はほこりなどの間に入り込みやすく、浮き上がらせてくれるため、お掃除にも大活躍してくれます。さらに魚を炭酸水で洗うとぬめりや生臭さが軽減し、炊飯に使うとお米がふっくらと炊き上がります。天ぷらなどの揚げ物も衣がサクサクした仕上がりに。お掃除やお料理にもぜひ取り入れてくださいね。
まとめ
- 炭酸水メーカーにはカートリッジ式とシリンダー式、電動式と手動式があり、コストや使い方も異なる
- 製品選びの際は「ランニングコストはどれくらいか」「炭酸濃度が調節できるか」「水以外にも炭酸を注入できるか」に注目
- フルーツジュースやワインはボトルに色や香りが移りやすいので、ボトルを2本購入して水とそれ以外で使い分けると良い
- 炭酸水は料理や掃除にも使える
炭酸水メーカーは気軽に自宅で炭酸水を楽しめる便利なアイテムです。この記事で紹介した選び方を参考にして、ぜひ自分の暮らしに合った炭酸水メーカーを探してみてくださいね。
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