関東でもっとも大きな面積を誇る栃木県。首都圏からのアクセスも良く、日光や那須高原など自然豊かな観光地に加え、宇都宮餃子のように全国に名だたる名物グルメも観光客に人気です。今回はとちぎ未来大使を務める、フリーアナウンサーの山口あやさんが栃木県の魅力的なアイテムを紹介してくれます。

とちぎ未来大使・山口あやさん

REVIEWER

山口あや

とちぎ未来大使/MC/ラジオパーソナリティ

山口あやさん

栃木県宇都宮市出身。歯科衛生士を続けながら、サーキットのイメージガールを経て、現在は、MC・ラジオパーソナリティ・タレントなど幅広く活躍中。とちぎテレビやエフエム栃木のレギュラー番組へ出演しているほか、ラーメンソムリエの資格を取得し、ラーメンYouTuberとして活動している。2024年12月に大使に就任。

栃木県のローカルクラフト3選

日光下駄みやび/日光下駄 以為/大谷硝子シリーズ 蘭と月/月ここち 四君子
日光下駄みやび/日光下駄 以為/大谷硝子シリーズ 蘭と月/月ここち 四君子
伝統の日光下駄をカジュアルに履きやすく 食卓を彩る「大谷グリーン」の食器 線香づくりの名匠が手がけるお香ブランド
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Craftsmanship
in this Prefecture

栃木県の伝統産業とものづくりの魅力とは?

栃木県の伝統産業とものづくりの魅力とは?

栃木県は関東でもっとも大きな面積を誇る海なし県です。県の中央部には関東平野が広がっています。県の北西部は日光国立公園に指定され、豊かな自然が広がっていて、ユネスコ世界文化遺産に登録されている日光の社寺などが点在しています。象徴的な社寺は徳川家康を祀る日光東照宮ですが、その造営のため全国から職人がやってきたことによって「日光彫」や「鹿沼組子」など、さまざまな伝統工芸品が誕生したといわれています。また、芳賀郡益子町周辺では古くから陶芸が盛んで、土の質感を感じさせる、厚みのあるぼってりとした風合いが特徴の「益子焼(ましこやき)」は全国的にも有名です。

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目次

栃木県宇都宮市 【日光下駄みやび】日光下駄
伝統の日光下駄をカジュアルに履きやすく

「日光下駄みやび」は職人、渡邉誠友(わたなべ せいゆう)さんの屋号です。渡邉さんは地元、宇都宮市の出身。2014年から日光下駄の職人に弟子入りして技術を学び、2022年に若くして独立を果たしました。伝統的な製法を受け継ぎ、すべての工程は手作業。草履表も天然竹皮を一本一本ていねいに編み上げるなど、とても手間をかけて仕上げられています。一方で、日光下駄を誰でも気軽に履いてもらいたいという理念のもと、登山靴でよく用いられるビブラム社製のソールを採用するなど、現代のライフスタイルに合わせたリファインが施されているのも特徴です。

山口あやさん

山口あやさん

栃木県の伝統工芸品「日光下駄」で歩けば、ふとした瞬間が特別な時間になります。その伝統技術を次世代へとつなぐ職人が立ち上げたブランド「みやび」が織りなす、モダンでオシャレなデザインはもちろん、下駄の底にはビブラムソールを付けているので、スニーカーのようなグリップ力もあり安心です。癒やしは足元から!

ビブラムソール採用で耐久性も高く歩きやすい

日光下駄

日光下駄と一般的な下駄との大きな違いは、竹皮で編んだ草履表(ぞうりおもて)が下駄台に縫い付けられている点です。このため肌触りが心地よく、保温性・吸水性にも優れているため、一年を通して快適に履くことができます。また、クッション性も高く、長時間歩いても疲れにくい点も特徴です。

さらに、「日光下駄みやび」の日光下駄は、耐摩耗性・耐久性に優れるイタリアのビブラム社製のアウトソールを下駄底に採用しています。濡れた路面でも滑りにくく、下駄底に小石がめり込んで取れなくなる心配もありません。

日光下駄

花緒はオーソドックスな帯地や紬(つむぎ)のほか、色落ちが楽しめるノンウォッシュデニム、伝統的な「こぎん刺し」などのバリエーションがあります。草履表を好みの色で染めたり、下駄台を塗りで仕上げたりなど、好みの配色にアレンジすることもできます。

洋服に合わせても! カジュアルな下駄の楽しみ方

日光下駄

日光下駄は燻した竹皮や桐、それらを結ぶ麻ひもなどの天然素材を用い、全て手作業によってつくり上げられます。それによる​自然な手づくり感とオンリーワンな風合いは現在の工業製品では味わえないものです。また履き込むほど花緒や草履表が足になじんでいき、しっかり手入れをすれば長く使い続けることができるサステナブルな魅力も備えています。

日光下駄

背の低い「右近型」と呼ばれるタイプはスニーカーのようにふだんの暮らしの中で気軽に履くことができます。前述のように日光下駄の原点は庶民のカジュアルな履物。着物や浴衣はもちろんですが、洋服にも気軽に合わせて楽しめます。

What is this feature?

栃木県の伝統工芸品「日光下駄」とは?

栃木県の伝統工芸品「日光下駄」とは?

江戸時代において、格の高い社寺を参拝する際は、フォーマルな草履を着用するのが原則となっていました。しかし、日光東照宮をはじめとする日光山の社寺は坂道が多く、さらに冬には積雪もあるため、安定して歩けるよう草履の下に下駄の台木を縫い付けた「御免下駄」という特殊な履物がつくられるようになりました。御免下駄は大名をはじめ、神官や僧侶といった人々の正式な履物として用いられていましたが、明治時代になるとより履きやすいものに改良され、「日光下駄」として一般庶民の間でも広く親しまれました。現在、日光下駄をつくる職人は栃木県でも数名しか存在しません。

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日光下駄みやび

日光下駄

基本料金: ¥24,750〜(税込)

栃木県の伝統工芸品「日光下駄」。その伝統技術を次世代へとつなぐ、職人が立ち上げたブランド「みやび」。機能性に特化した日光下駄を、新しい感性によりモダンな色使いとデザインで現代のライフスタイルに合うように進化させています。

栃木県宇都宮市 【以為】大谷硝子
地域素材「大谷石」の廃材を有効活用した硝子製品

大谷硝子

宇都宮では古くからの地場産業として「大谷石(おおやいし)」の採掘が行われ、建築用や土木用、装飾用材など、幅広く使われていました。そんな地域の伝統的な資源である大谷石の廃材をアップサイクルした新たな伝統工芸品がメイド・イン・ジャパンの食器ブランド、以為(おもえらく)の「大谷硝子」です。同ブランドで大谷石の食器を製造する際に発生した大谷石の粉を原料にしています。

大谷硝子

栃木の魅力が詰まった「大谷硝子」は、ただの硝子製品ではありません。それは、大谷石の新たな可能性を追求し、地域への愛情と環境への配慮を原点に生み出された逸品です。

大谷石の加工時に出る粉を、独自の技術で美しい緑色の硝子「大谷グリーン」に生まれ変わらせるこの製法は、廃棄物の削減に貢献し、SDGsの目標達成にもつながっています。持続可能な社会への想いが込められた取り組みです。

山口あやさん

山口あやさん

はじめて、以為「大谷硝子」の「大谷グリーン」を見たときに、とても美しくやわらかな緑だと思いました。後に、大谷石を加工する際に発生する粉を再利用する、環境に配慮したアップサイクル製品だと知りました。美しいのは、見た目だけではない。使うことでSDGsの目標達成にもつながる大谷グリーンで食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。

創業155年の老舗食器メーカーが手がけるからこその洗練さ

大谷硝子

美しい大谷グリーンが印象的な「大谷硝子」のラインアップには、使い勝手の良い大小のタンブラーをはじめ、お酒の時間を格別なものにしてくれる片口や、手にしっくりとなじむぐい呑み(スモールグラス)などがそろいます。

創業155年の老舗食器メーカーが手がけるだけあり、そのデザインは無駄を削ぎ落としたシンプルさの中に、時を超えて愛される洗練さが息づいています。思わず見とれてしまうような淡いグリーンの輝きが、注ぐ飲み物の色彩を一層引き立て、食卓でのひとときを特別なものへと変えてくれるでしょう。

大谷硝子

手に取れば、大谷石の重厚な存在感と、硝子ならではの繊細な美しさが調和した、唯一無二の質感が感じられます。ふだんの食卓だけではなく、ハレの日の演出としても活躍してくれるでしょう。栃木の歴史と文化を、五感で味わう。大谷硝子はそんなぜいたくな体験を提供してくれます。

飲み物の魅力を一層引き立てる特別なグリーン

大谷硝子

大谷硝子の佇まいは、日常の食卓を彩るだけでなく、特別な時間を演出するのにもぴったり。大谷グリーンのタンブラーに冷たい水やハーブティーを注げば、朝日を浴びてキラキラと輝き、目覚めの瞬間がより爽やかになります。硝子の透明感とやわらかな緑が、飲み物の魅力を一層引き立ててくれること請け合いです。

大谷硝子

また、夜のくつろぎ時間にも最適な大谷硝子。お酒を注ぐと、ガラスの淡い緑色が溶け合い、ゆったりとしたひとときを演出します。お気に入りの酒器としてはもちろん、来客時のおもてなしにも活躍すること間違いありません。

さらに、結婚記念日や誕生日ディナーなど、大切な人と過ごす食事の場にもぴったり。特別なドリンクを注げば、食卓のアクセントとなり、繊細な輝きが大切なひとときをより一層引き立てます。

大谷硝子は、使うほどに美しさや風合いの奥深さを感じられる器です。

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以為「大谷硝子」

大谷グリーン タンブラー300/タンブラー200/片口 大/スモールグラス100

参考価格: ¥1,430〜(税込)

155年の歴史をもつ老舗食器メーカーが手掛ける「以為(おもえらく)」。大谷石を裁断する際に生じる粉を硝子化し、独自の緑色「大谷グリーン」をまとったタンブラーや片口、ぐい呑みなどを展開している。

タンブラー300 ¥3,300(税込)
タンブラー200 ¥2,200(税込)
片口 大 ¥4,730(税込)
スモールグラス100 ¥1,430(税込)

栃木県栃木市 【蘭と月】月ここち 四君子
伝統の香りを現代のスタイルに受け継ぐ

月ここち 四君子

日光周辺には広大な杉林があり、江戸時代より杉の葉を使った線香づくりが盛んでした。今も栃木県は全国有数の線香の産地として知られています。蘭と月は、そんな伝統工芸品「栃木の線香」づくりの名匠であり、県の伝統工芸士に認定されている樋口喜巳さんとともに、独自の感性で商品開発を行うお香ブランドです。

月ここち 四君子

「月ここち 四君子」は火を使わずに置くだけで薫るお香「月の香 -ツキノカオリ-」シリーズから春夏秋冬をそれぞれ代表する植物「蘭」「竹」「菊」「梅」をイメージした香りがセットになった商品。古くから香木として親しまれてきた白檀の中で最高級とされる「老山白檀(ろうざんびゃくだん)」をベースに、控えめで上品な香りに仕立ててあります。

山口あやさん

山口あやさん

インテリアとしてもかわいいデザイン。四季を代表する四種の草花の包み込んでくれるような香りは、優しく爽やかでどこか懐かしい香りです。火を使わないので、就寝時も安心。寝室に置いて香りに癒やされながら眠りたいです。

贈り物にぴったりなおしゃれなパッケージ

月ここち 四君子

香りと同様に洗練されているパッケージ。高級感あふれる素材と繊細な意匠は大切な人へのギフトにも最適です。香りの個性がそれぞれ異なるボックスデザインで表現されており、ゴールドの箔押しが施されたパッケージは、まるで月の輝く夜空のような幻想的な雰囲気を醸し出しています。

月ここち 四君子

透明の手提げケースが贈り物としての特別感を一層引き立てます。落ち着いた色合いのボックスデザインと相まって、香りの世界観をより豊かに演出し、開封する楽しみを増してくれます。

四季の香りを日常に。心からくつろげるひとときを

月ここち 四君子

「月ここち 四君子」は、香りだけでなく、佇まいそのものが心を癒やす存在。日常にそっと溶け込みながら、優雅なひとときを演出してくれるアイテムです。リビングでは、香りが会話を弾ませ、くつろぎの時間をさらに豊かに彩ります。蘭、竹、菊、梅…四季を代表する植物たちのハーモニーは、まるで自然の中で深呼吸しているかのような、安らぎをもたらしてくれます。デスクの周りに置けば、清涼感あふれる香りが、心を落ち着かせ、集中力を高めてくれるはず。まるで、静かな竹林の中で思考を深めているかのような、研ぎ澄まされた感覚をもたらしてくれるでしょう。読書やティータイムもよりぜいたくな時間に。

月ここち 四君子

寝室では、一日の疲れを優しく包み込み、心地よい眠りへと誘います。火を使わないので安心して香りに身を委ねられるのがうれしいポイント。月明かりのような優しい香りに包まれて、心からくつろげるひとときを。

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蘭と月

「月ここち 四君子」

参考価格: ¥5,000(税・送料込)

蔵の街栃木市の中でも小江戸の情緒が色濃く残る市街地、巴波川(うずまがわ)の近くに店舗と工房を構える「蘭と月」。「月ここち」は、置くだけで薫る月型のお香を、蘭と月のおすすめで組み合わせたセット。パッケージもおしゃれでギフトとしても人気。

山口あやさんが思う、栃木のものづくりのこれから

とちぎ未来大使・山口あやさん

心奪われるほどの美しい自然に包まれた栃木。足を踏み入れた瞬間から、どこを切り取っても「絵になる」風景が広がっていて、日々の喧騒を忘れさせてくれるはずです。肥沃な大地が育む農産物は、太陽の恵みをたっぷりと受け、自然の恵みに感謝せずにはいられないほどおいしいです。

そして、栃木県には古き良きものを大切にする心が息づいています。伝統工芸の後継者不足が叫ばれる昨今、栃木では若い世代が伝統に独自のアイデアと情熱を注ぎ込み、新たな高みへと押し上げています。彼らの手から生まれる品々は、伝統の継承にとどまらず、栃木の歴史と未来をつなぐ架け橋となると思います。

撮影/藤井由依 文/佐藤旅宇 編集/阿久澤慎吾(Roaster)